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spacesis in ポルトガル https://spacesis.blog.fc2.com/

日本語教育メモや帰国子女大学受験体験記も含め、日々の生活を通してポルトガルの魅力を綴っています。

ポルトガルに40年在住しています。二人の子どものトライリンガル教育も終了し、現在はポルトで日本語を教えています。ポルトガル人の夫と5匹の猫と暮らしています。

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住所
ポルトガル
出身
弘前市
ブログ村参加

2007/12/10

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  • 足にマメ

    2024年4月18日 日曜日には我が日本語教室の長年の生徒で、昨年12月、ついに日本留学の夢を果たしたKちゃんと池袋で会った。彼女は現在T大学獣医学部で研究している。我が東京息子にも声をかけて一緒にランチしてもらった。二人ともポルトガル語が恋しいのではないかと思ったからである。Kちゃんと東京息子は時折ポルトガル語で話しては笑いあっていた。在住4カ月のKちゃんからすれば大先輩に当たる息子ではある。多少の先...

  • 初めての回転寿司

    2024年4月13日モイケル娘家族と彼らの住まいの駅前にある回転寿司「スシロー」とやらへ行った。回転寿司店に入るのは初めてだ。孫のソラが前に会ったとき、「おすし、だいすき。ここで食べたんだよ」と、スシローを指さして言ったもので、じゃ、次回の週末はそこへランチに連れて行こうと思っていたのである。あまり好き嫌いなくしっかり食べるソラ坊のお好みは、まぐろとポテトだそうだ(笑) わたしは出されたらまぐろ、...

  • 狭山公園で花見

    2024年4月9日雨音がしきりに聞こえる。関東の今年の桜はこの雨で散るだろう。妹宅のすぐ傍には人口の小川沿いにしだれ桜が植えられてあるが、老木ゆえ今一咲き具合が寂しい。それでも時に外国人が見に来て写真をの撮っているのを見かける。ここも数年後には観光客の桜のスポットになっているかも知れない。昨日の朝は、サングラスのヒンジのねじがいつの間にかなくなっていて、使えないのでメガネやに行き、その帰り道、スー...

  • 二つの国

    2024年4月7日大して考えることなくひたすら動いている。今週は誰誰とどこどこで会う。週末はモイケル娘のところへ行こう。食材を仕入れて晩御飯を作るのだ、等々。東京息子から電話でランチを一緒にしないかとの誘いもよくかかる。が、毎日出歩いているわけではない。昨日も今日もと人と会う日が続かないようにはしている。人と会っておしゃべりした日の夜は10時頃には寝床につきぐっすり寝入っている。ポルトでしゃべる相...

  • マイ・ネーム・イズ

    2024年4月1日大阪旅行、と言っても親友の持つ記の川山中にある別宅兼工房を訪ねて再会を喜び大いに笑い合った旅だったのだが、それについてはポルトに帰ってから詳しく書きたい。が、一つだけ、愉快な誤解エピソードをあげておく。11時少し前の新幹線で東京を発ち、待ち合わせ場所の大阪メトロなかもず駅で無事出会うことができ、二人して抱き合って喜んだ。さぁ、行こう、和歌山へ!と、なにゆえなかもず駅で会ったのかをす...

  • 新幹線切符購入に1時間以上並ぶ

    2024年3月30日大阪へ行く前に綴ったものを更新し忘れ。日遅れのブログ更新になってしまいました。申し訳ない。2024年3月24日の記20日の休日には、我がモイケル娘、婿殿、孫のソラ坊、それに東京息子が加わって、市川市の某レストランで昼食。その後、息子は引き上げわたしはそのままモイケル宅に3泊した。二晩はわたし流の夕食を作りモイケル宅を後にする3日目、婿殿とモイケル娘は仕事、孫は保育園へと娘家族はそ...

  • 帰国中、行動開始

    2024年3月23日飛行機内で横になって眠れたとは言え、どうしても時差ボケは残る。そんな中、孫のソラ坊と電話で話した。「ばぁばは今日本ですよ」と言うと「ソラも日本にいるの」と返って来たもんだ(笑)3歳半で果たして「日本にいる」ということを理解しているとも思えないが、言いぶりが面白い。そして、わたしに会いたいと言う。その言葉に乗せられて、しんどいけど行くっきゃないぞと時差ボケの頭と体を叱咤激励し日本...

  • 初めて言われた言葉がショックだった

    2014年3月17日最後の帰国から1年半経っただけなのに、世の中が変わりつつある気がした今回の帰国後数日です。我が子たちが小さい頃の帰国目的は体験入学(海外に住む日本国籍子女が休暇を利用して一時的に日本の学校に受け入れてもらえる制度)が主だったものでした。そのためには住民転入届けが必要とされ同時に国民健康保険が発行されました。結果的にはそれを一度も使用したことがありませんでしたが、とても心強かった...

  • 無事帰国

    2024年3月14日しばらくは日本滞在記録の拙ブログになります。12日火曜日夕方、雨降る羽田にフランクフルト経由で到着しました。モノレール、JR、西武線を乗り継いで滞在先に着いたのは9時を廻っていました。普段は7時頃に晩酌をしながら夕食を済ます妹夫婦がそれをせずにわたしの到着を待ち車で駅へ迎えにきてくれました。数時間機内で横になって眠れたので、今回も時差ボケは軽いものの、午後には強烈な睡魔に襲われ抗い切れ...

  • 参りますぞ!

    2024年3月11日全ての日本語教室が土曜日夜に終わり、さすが帰国前日の昨日、日曜日はできなかった。出かける前に既に腰がいたい~。預ける手荷物の鍵がなくて大変だった。結局見つからず昔風の南京錠かぎで応急処置。あはは。出国に最低限必要なものをと最後のチェックをしたら、おろ?切符、ボーディングカードは入ってるプラスティック袋、手で触ると、あれ?パスポートの厚みの手ごたえがないではないか。ぎょえ!と袋を...

  • 豊かでない国のいいところ?

    2024年3月10日 わたしの帰国時の滞在先は埼玉県所沢市です。川口市の不法滞在クルド人たちの問題がネットニュースにあげられた時、うひゃ!こりゃ気をつけないと、と西武線しか知らないわたしはすぐさま埼玉県地図を開いたものです。同じ埼玉県と言えわたしにとって幸いにも川口市蕨市は所沢とは別方向になるので、少し安心したという具合です。先日、夫に埼玉県川口市にいる不法滞在のクルド人問題のことを少し話した後、...

  • 近頃思う日本のこと:メガソーラーの侵略

    2024年3月4日 久しぶりの帰国を一週間後に控えているのですが、毎朝パソコンで目にする母国のニュースが酷い。後に起きて「おはよう」とPC画面でニュースを読んでいるわたしの背中に声をかけてくれる夫に、振り向いておはようと返す自分の顔が怒っているのに気づく。いかんせん、近頃の嬉しくないニュースに腹から沸々と怒りがこみ上げてくるもので、だんなさま、すんまへん。何が面白くないかと言うと、これうよ!と一つ二...

  • 早春の津軽行(2) ご先祖さま、お笑い下され

    2024年3月1日 昨日の続きです。 ★2007年3月中旬。列車内から臨むまだ残雪に覆われた津軽の野面(のづら)。駅まで迎えに来てくれた友人タコ君とともに、うっすらと残雪に覆われた陽光院を訪ねた。陽光院は弘前の我が故郷にある菩提寺である。本当のことを言ってしまうと、陽光院という菩提寺の名すらわたしは覚えていなくて、所沢の妹に教えてもらい、地図を持っての墓参であった。その妹夫婦と3年ほど前にも来たのが...

  • 早春の津軽行 「思い出ぽろぽろ」1

    2024年2月29日東京近郊に住む我がモイケル娘がそろそろ寝ようかという時間にスカイプで呼び出した。「このホテル、予約を取っておくんなさい!」ようやく弘前の宿の確保ができて一安心である。本当は桜が満開になるであろう4月20日過ぎに行きたいところなのだが、ホテルはべらぼうに高くなっており空室もない状態で、やむなく4月上旬、宿泊費がドカーンと上がる寸前のを見つけることができたのだ。わたしが一人で故郷へ...

  • 望郷 Saudade

    某年某月某日 生まれて初めて、「故郷」「日本という国が恋しい」と言う感情を知ったのは、異郷の地ポルトガルに嫁ぎ、里帰りができなかった最初の3年間の時です。ポルトガルへ来る前のアメリカ留学で自分の持ち金は全部使い果たしていたし、一人で義母やおばたち、それにわたしを含めた4人を養っていた、やっと専門医になったばかりの30を少し超えた夫に、里帰りさせてくれとは言えませんでした。当時は飛行機代も今とは比べ...

  • ネコだって寂しがる

    2024年2月26日 雨が多いポルトの冬だ。それでは可哀想だというので、昨夏我が家に入ってもらったストリートキャッツのフジオ君。半年が過ぎよく食べるのですっかり太った。5匹の大家族と育ったが今はひとりぼっちの先住猫ゴローも仲間が出来て喜ぶかと思いきや、これがちょっと違った(笑) ついこの間までは、見るからに新参者に「ふん!」と思っているのが傍から分かり、おかしいったらありゃしなかった。ヒーターの前...

  • You must believe in spring

    2024年2月22日 今回の帰国はひょっとしたら最後にならないとも限らない。二カ月間の滞在先はほぼ東京だが、弘前、大阪、福岡をどのように縦断しようか、体力は持つだろうか。どのような旅程を組もうかと考えていたここ数日だった。福岡には、5年ほど前まで横浜に住んでいたおじが自ら探して入った高齢者施設があり、そのおじが入院しているとの話がしばらく前に耳に入った。妹夫婦と是非とも訪ねなければならないと思って...

  • 犬が食わないのは夫婦喧嘩だけではない

    某年某月某日 二人の子どもが家を出て独立し日本で職を得ているので、家族揃ってと言っても夫婦二人きり。ウィークデイの朝は昔から夫はポルトガル式の朝食を好み、焼きたてのパンにバターとジャムをつけ、Café com leite(カフェ・コン・レイテ=ミルクコーヒー)を自分で淹れる。わたしはと言えば、近頃は、ご飯に味噌汁を中心の日本食もどきなのである。週日は日本語を教える仕事があるので、晩御飯はあまり手をかけずに作るが...

  • バレンタインデーと恋人たちのハンカチ

    2024年2月13日 バレンタインデーと恋人たちのハンカチ 日本ではバレンタインデーは女性が男性に贈り物をし、そのお返しがホワイトデーらしいが、ポルトガルでは、「Dia dos Namorados(恋人たちの日)」と言って、昨今は夫婦、恋人同士、友達同士が贈り物を交換する日になっています。この日はレストランでで食事をするカップルも多く、特に晩御飯は、どこのレストランも満席。わたしたちも満席で、何軒かレストランを回...

  • LINEで故郷の同窓会に電話参加

    2024年2月12日 一時期スマホにインストールして時に使用していたLINEだが、セキュリティ面で大いに問題があるとの話を聞き、ポルトガルにいるとさほど必要性も感じなかったので、LINEで繋がっていた知人たちには申し訳ないがわたしは即、LINEをスマホから削除した。しばらくすると、それまでガラケーしか使っていなかった妹から、スマホに買い替えたからLINEで繋がりたいと連絡が来た。妹はFacebookもスカイプもしていない...

  • 母から娘へ、息子へ

    2024年2月9日 週1で掃除にやってくるお手伝いさんがリビングに入るなり、「ドナ・ユーコ、これなに?」と着物ハンガーに広げられてかかっている薄いサーモンピンクの訪問着を指さす。あは、そか。着物と言うものを見たことがないのだな、と言うので日本の着物について簡単に説明した。盛んに「きれいきれい」を連発してくれるものでこちらも悪い気はしない。写真は20代も後半の頃に亡き母から贈られたもので、母からの訪問...

  • 東京だより&亡き義母を訪ねる

    2024年2月5日 今日、東京近辺は珍しく雪が降ったようだ。まずは所沢の妹からLINEで「大雪!雪の重さで庭のミモザが道路側に倒れて庭の内側に引っ張り起こすのに息子と旦那が奮闘中! 雷まで鳴ってる」との知らせ。ちょっと早いけど春雷だわなと、のんびり返事するわたし(笑)東京都内に住む東京息子からは、「雪~」のメッセとこんな写真が送られて来た。うわぁ、道路も車も雪におおわれてるやん!そして、こちらは満面の...

  • カワイクない年寄り

    2024年2月2日 色々注文を言い出して来てカワイクない年寄りになってきた(笑) もういい加減な齢ゆえ不眠での長旅は叶わん、帰国の切符はビジネスにしてくれ。欲しいものは敢えてないが、キライなものは無理して食べたくない。できれば気の進まないこともあまりしたくない、と夫に。寝泊まりにマットレスだけでは体が痛くてイヤや。貸布団もどこの誰が使ったか分からないので、使いたくない。せめて敷布団だけでいいから、...

  • 「ただで大学を卒業させる法」の著者、たそがれ親父さん、さよなら

    2024年1月31日 せどり界(「せどり」については、本日記事の中ほどに)のカリスマと呼ばれていた、「たそがれ親父さん」こと吉本康永氏が亡くなられて12年になります。その後もブログはずっと残されてありましたので、時々思い出しては拙ブログ右のリンク欄から氏のサイト「たそがれ親父の人生ノート」を訪問していました。お会いしたことはありませんが、氏の著書の一冊にわたしたち母子は大きな勇気をもらい、金欠であ...

  • 敵もさるもの

    2024年1月30日 今日はネコの思い出話です。今では2匹のネコになってしまったが、かつては5匹のネコを飼っていた。わたしにとって、ポルトガルの生活は、子育てとネコ飼いの日々でもあったと言える。その5匹ネコを飼っていた8年ほど前の話だ。当時、最年長は推定年齢15、6才のゴンタ。人間で言うと80歳くらいに相当するそうだ。白内障でほとんど見えないが、さして広くもない勝手知ったる我が家であるから、ほとん...

  • 春の兆し

    2024年1月29日 春の兆し今日は4時に台所に立って晩御飯のグラタンの準備。少し材料を変えて、ベーコンの代わりにショウリース(chouriço)と使いナスとミニトマトを切ってのせてみた。これをオーブンに入れるだけで後はサラダを作るのみ。デザートには甘味の煮リンゴを作った。これには塩を一つまみ入れる。これで今晩の献立はOKであ~る。いつもなら火曜日がわたしの休日なのだが、月曜日の今日は2つの日本語個人授業が...

  • 黄金のままで

    某年某月某日 本を読んでいるとき、あるいは映画を観ているとき、その中でドキリとする言葉、記憶にとどめたいと感じさせられる言葉に出会うことがあります。最近でこそ興味がある映画に出会わないので映画館で観ていませんが、わたしは大の映画ファンで、好きな映画は何度でも繰り返し観るタイプです。でも映画は観る人によって感じ方見方が違うと思うので評論もどきはしません。かなり古い映画ですが、観たのは近年だという「Th...

  • 今は笑って済ませるけれど

    2024年1月24日 独身で今年81歳になる義兄がアルツハイマー認知症だと夫から聞いたのは1年くらい前になろうか。わたしたちの家のすぐ近くにある亡くなった義母の家でこれまで一人で暮らしてきたのだが、数年前から、わたしは義兄が家族の集いやわたしたちと一緒に食事に出かける時など、ほとんど口を開かなくなっていたので気にかかっていた。あれはこの病の予兆だったのだろうと今では思っている。料理もしなくなったし...

  • わたしの履歴書

    2024年1月23日 土日も授業を入れてあるので、週末の昼食はTake awayか外で食べるかです。先週の日曜日はショッピングセンターのフードコートで、となりました。車で20分足らずのところです。車を運転しながら、何を思ったか夫がふと「モイケルが日本へ行って今年で20年になるねぇ」と言い出しました。わたしもつい先だってそんなことを思っていたのです。娘20年、そして東京息子は在日生活15年になります。東京息子...

  • 気に入ってる言葉

    2024年1月16日 今年のファイナンシャルプランは、娘ソラの病気による月3回の欠勤予定でたてているので余裕がある、などど、我がモイケル娘が言っております。モイケル娘から「ソラが風邪ひいた、ソラが熱出した」と聞くたびに、幼児を保育園に預けて働くお母さんの大変さは推して知るべし。ポルトガルにおけるわたしの幼児子育て時代は、主婦一辺倒でやってまいりましたが、それでも子供たちの英国系の幼稚園学校が家から...

  • スズメバチの巣?

    2024年1月14日 先週金曜日のこと、日本語授業が終わった昼下がり、久しぶりの晴天のもと、歩きに出た。日陰だと冷たい空気にぞくっとするが日向に出ると着ていたカーディガンを脱ぐほどだ。ほんとうにうっとおしい冬の長雨だった。歩くコースは家のすぐ側にある学校(小5~中3までの公立学校)の横を通り長い下り道を下りて行く。行きは下りだから気持ちがいいのだが帰りは上りになる。ゆるい坂ではあるがわたしにはいい運...

  • 日本語学習者と「ぬすびと面」を読む

    2024年1月13日 90歳の我が日本語生徒のアルフレッドさんがドイツで一か月ほどのクリスマス休暇を過ごし昨日ポルトに帰ってきた。「12日からお願いします」と既に彼からメッセージをもらっており、2024年度の最初の授業が本日であった。YY塾はオンライン授業なのだが、アルフレッドさんはパソコンは山からポルトに下りてきた時メールを確認するのみに使用するだけである。彼だけは対面授業で我が家に来ても...

  • レマルクと我が蛍雪時代

    2024年1月9日例年だと、ポルトガルのテレビでは必ず北半球でいち早く新年を迎える日本の年越しの様子を放映してきたのですが、今年は日本のではなく中国、それに韓国が加わって、カウントダウンと新年を迎える様子が放映されていました。ふ~ん、中国の正月は旧正で2月のはずだが今なんでやの?して韓国とはまた?テレビのCMにも中国系ポルトガル人のモデルを結構見かけます。かつては日本人を使ったCMも見たものでした。も...

  • ドラゴンの年は波瀾か

    2024年1月5日クリスマスから元日まであたふたと忙しく、夫は休みを取っており家にいてはすぐ側に住む軽認知症の義兄の家を行ったり来たりと、落ち着く暇がありませんでした。そんな状態で今年はつい年末のご挨拶もないまま。どれ、新年のご挨拶をと思ったところに能登半島地震、追い打ちをかけるように羽田空港での海自とJAL機の衝突事故のニュースが飛び込んできました。明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶...

  • 生徒、日本へ留学す

    2023年12月30日 朝、スマホのスイッチを入れるとメッセが入っていた。「日本へ行く準備に追われ、今ようやく終わりました。フライトは明朝6時です。とても楽しみですが少し緊張しています。日本に着いたら連絡します。それでは、行って来ます」とKちゃんからだ。Kちゃんとのメッセのやり取りは、ここ数年すべて日本語だ。発信時間は前日夜の11時近くになっている。わたしは日中パソコンに向かっている時間が多く、白内障...

  • 年の瀬の変な夢

    2023年12月29日 不思議な夢を見る日が続いた。その1どこかの大きな会場で。突然、大きな体に赤いネクタイのトランプ元アメリカ大統領が目前に現れる。わたし、なにかのコピー紙を手にしている。大統領にそれをお見せしながら、「Mr. President. ジス イズ ジャパニーズ トラディショナル なんとかかんとか・・・」なんでやねん! 大統領に日本文化を教えてるんか~(爆)これって、年末新年の日本独特の行事説明...

  • スターバックスロゴの謎

    2023年12月23日 日本語オンライン個人授業のアントニオさんが日本を旅行してポルトに帰って来たときのこと。「お土産を持って来たので、ぜひ直接先生に会って渡したい」と言う。Zoomスクリーンで週1で会っているが直接顔合わせをしたことはなかった。断ってお土産を郵送してくれとは、いくらなんでも言えまい。そこで、隣町のEl Corte Inglêsデパートにあるスターバックスで会うことになった。そこならわたしは車で行っ...

  • つまんない時にわたしがすること

    2023年12月20日 つまんないな、と思うことがたまにある。 どういう時かと言うと、例えば少し長い休暇に突入して、日本語授業が減るがそうだ。毎日授業準備に割いて来た時間が空くのである。ならばのんびりと構えて普段できないことをすればよかろうにと思うのだが、それができない仕事restlessなわたしだ。時に「つまんないな」と一言口をすべらしでもしたら、即、夫に「子どもたち二人とも日本へ見送るからだ」と返され...

  • モイケル娘、在宅勤務奮闘

    2023年12月20日 今朝のポルト、朝の気温は2度、昨日に引き続き朝からヒーターをつけること二度目です。さぶ~。さて、先週金曜日、東京近郊に住むモイケル娘がソラ坊を連れて病院へ行ったところ、胃腸炎診断をくだされたと言う。日中は比較的元気なのに、お腹をくだしたり夜中に吐いたりしていたらしい。ほんまによく病気になる子やなぁ、と少々気になるところではある。そう聞いたのは先週末のこと。じゃ、明日(つまり...

  • 何でもないことが幸せ

    2023年12月18日 まだ会ったことはないのだが、Facebook上で時々やり取りをしているFBフレンドがいる。たまたまわたしの帰国時の滞在先が所沢なのだが、彼の故郷も所沢だと言う。ポルトガルが気に入ったようで家族そろって長年住んだアメリカからポルトガルに移住してきた。その彼、時に「やってられまへんがな」とのたまいながら今までなかったようなポルトガルの生活洗礼(笑)を受け、色々体験中であ~る。「給湯器が壊...

  • 電気がない!

    2023年12月14日 さてと、高齢者問題はちょっと置いといて。毎日この件を考えているとくら~い気持ちになりますからね。夫もわたしもシャワーは朝党です。お湯は我がフラットに備わっている電気が沸かすシリンダータンクから給湯されるもので使える量に限度があります。気温が高い夏はともかく、寒い冬は続けて二人シャワーを浴びるのは、途中から水になってしまう可能性があったりするので考え物なのです。なるべく2人の...

  • 身近になってきた高齢者問題(1)

    2023年12月9日このカテゴリ記事はあまり気が進まないのだが、自分のメモに、あるいは誰かの参考になるかも知れないと思い、書くことにした。夫は消化器専門医なのだが、内視鏡検査の仕事はかなり減らして、現在はその分野のコンサルタントとして患者と接することが多いようだ。頑固なところがあるがいたって温厚な人で、30代頃から夫のファン(と言っても患者ですw)はお年寄りが多かった。田舎から来る患者にも親切だった...

  • クリスマスの贈り物談義

    2023年12月10日 毎年のことだが、この時期の悩み事にクリスマスのプレゼントの買い集めがある。自分の家族を始め、クリスマスの祝いに集まる親戚の大人子ども、普段あまり付き合いのない親戚にも届ける。その他、名付け親であればその子どもたち、それに常日頃お世話になっているお医者さん、お手伝いさんもある。わたしの場合、息子、娘、妹などが日本にいるので、テーブルワインを送るなどすると、中身...

  • 猫も認知症

    2023年12月9日 数えきれないほどのネコを飼ってきたがこんなおしゃべり猫は初めてだ。部屋を出たいからドアを開けろ、入りたいからドアを開けろ(オンライン授業中は困るのだ)と鳴く。 ある土曜日夕方、日本語教室の終わりに、いつもの通り「最後に、質問はありませんか」と生徒たちに聞くと、「はい、あります」「なんですか」「せんせい、今日はネコ、一度も鳴きませんでしたね。どうしたんですか?」と言う具合だ。ガ...

  • 帰国してしまったI氏と話した永眠地のこと

    2023年12月7日 今日は、残りの人生を日本で過ごしたいと11月に帰国したI氏と話したことについて。創立当時から22年間携わって来た補習校を退き、その後はボランティアで運営に関わり、午後の運営委員会に出席した、とある日のこと。当時は日本語授業はオンラインではなくてクリスタル宮殿公園内にあるポルト、アルメイダ・ガレッテ市立図書館の一室で午前中日本語を教えていた。それを少し早めに切り上げての会議出席でし...

  • て、照れるな^^;

    2023年12月4日 我がモイケル娘とはあまり日を置かないうちにスカイプで文字チャットをする。それは彼女の仕事が終わって家路に向かう電車内だったり、夕食準備の前だったりする。孫のソラが加わる時はビデオチャットになる。東京息子とは、と言えば、モイケルと話すほど頻繁にとは行かないが、「今日は Coq ou vinを作ったとか,こんなことをして来たとか、だいたい写真付きで元気?で始まる短いメッセが入る。 日本とポ...

  • 世の中は少しずつ変わっていく

    2023年11月30日 週日の日本語授業は大わらわということもないが、金曜日の夕方と土日はグループ授業が入る。そこで、週末は昼食支度の時間がないゆえ土日は外でのランチである。授業は夕方もあるので、そうそうゆっくりはできないが、生ビール一杯くらいは飲める。先週の土曜日には、ダウンタウンにある贔屓のレストラン「Buraco(「穴」の意味)へ行こうとなった。このレストランは、わたしがポルトに来て以来の...

  • 石の彫刻家 新妻実

    2023年11月28日 昨日の続きです。石の彫刻家、新妻実(Niijima Minoru)氏について、調べてみました。東京芸術大学彫刻科を卒業した氏は、後ニューヨークで個展を開き国際的に多くの賞を受けています。ニューヨーク・コロンビア大学で教え、1958年にはニューヨーク・ストーン研究所所長になっています。1965年には、大理石を使って制作した「眼の城」という独特の作風を確立し、ニューヨーク、ポルトガルを拠点に...

  • ポルトガルのバカリョアワイン(2)

    2023年11月27日 キンタ・ダ・バカリョアとは少し離れたところにあるバカリョアワイン社は、ポルトガル最大のワイン生産社のひとつだと言われます。1922年に創立され、ポルトガル国内の七つのぶどう産地で採れるぶどうで生産される赤、白、ロゼ、マスカットのバカリョアワイン。その50%は主にブラジル、カナダ、フランス、スイス、アメリカに輸出されます。 見学コースは、小宮殿の後、ワインケーブを見学してワイ...

  • ワイナリーと荘園キンタ・ダ・バカリョア(1)

    2023年11月24日今春、休暇を利用して行って来たワイナリーと荘園、小宮殿の紹介です。荘園入口セトゥーバルのアゼイタォン(Azeitã)にある「キンタ・ダ・バカリョア」。一瞬、バカリャオ(Bacalhau=ポルトガル独特の大きな干しダラ)の間違いじゃないかと思ったおですが、バカリャオに関係がありました。↑小宮殿の前には、なんと!ポルトガルの代表的な現代アーティスト、Joana Vasconcelosの作品がで~んと!わたしはこれを...

  • ジョアキンおじさんのドロボー対策

    某年某月某日 ご近所の誰もが知る名物男の農夫、ジョアキンおじさんが亡くなって3年程になる。朝早くから大声で話す御仁だったのでそのせいもあろうか、この辺りがすっかり静かになって寂しいくらいです。ジョアキンおじさんが元気で野良仕事をしていた頃は、彼の畑は動物愛護協会のボランティアたちから野良猫のコロニーと呼ばれ、わたしもボランティア活動の一環として毎晩の餌時には二皿三皿運ぶこともありました。その野良猫...

  • 本日、機上の人となった友よ

    2023年11月20日 しばらく前にあげた「片道切符の君」ことI氏は本日とうとう母国へ旅立ちました。長い海外生活後、70で母国へ帰りこれからしばらくの間生活基盤を築き上げることになるます。ポルトにいる彼に書く最後のメールになるだろうと思いながら、時々連絡をして欲しいこと、春には日本で再会したいこと等をしたためて、メールを送りました。こちらで希望条件のアパート物件探しから最低限の家具や電気器具、ケータ...

  • しし座流星群の夜

    2023年11月17日 朝ベッドから起き上がると、側で着替えていた夫から、おはようの代わりに「誕生日おめでとう」の言葉をもらった。76回目の誕生日を迎えました。日本に住む子供たちからもメッセージがあり、孫からは「ハッピーバースデートゥーユー」の歌と共に、おもちゃで作ったバースデーケーキを掲げるビデオメッセージも届きました。しばし、我がモイケル娘と文字チャットのやりとり。ソラ坊が昨日からインフルエン...

  • キスは「暴力」か「あいさつ」か

    2023年11月14日 先日、ネットで目にした記事だが見出しを読んで、ん?といぶかしげに思った。記事読後、この見出しには「キス」の前に「あいさつの」と入れた方が分かりやすいと思った次第だ。これは先だってのドイツ、ベルリンで行われたEU外相会議の集合撮影時に起きたあいさつの「キス」をめぐっての騒動だと言う。以下に記事一部をコピペする。《〝キス騒動〟は11月2日、ドイツの首都ベルリンで開催されたEU外...

  • 生徒さんに巻きずし弁当を

    2023年11月9日 朝、起きがけに空を見上げると、おぉ、久しぶりの青い空、と思いきや、あっという間に曇が広がり小雨が降り始め。3週間ほど雨が降り続いているが、今日は降ったり止んだりか。晴れ間を縫って外を歩くのもせわしいことである。さて、本日の題、今週月曜日のことです。わたしの朝食は、和食とパン食半々です。パン食の時はトースターにマーガリン、イチゴジャムを少し塗ってその上に生ハムを乗せたのが二切れ...

  • 人生色々(2):残り人生、好きなことをしたい

    2023年11月8日 前回の続きです。I氏帰国の軽いショックから徐々に立ち直って参りました(笑)してみれば、わたしも40数年前にポルトガルに来たときは片道切符だったっけ、とI氏の切符の話が頭を去らず。ふいに古い歌、二―ル・セダカの「恋の片道切符」が脳内を駆け巡っているここ数日。いかにも古い(笑) 歌は後記に。興味ある方はどうぞ。♪Choo choo trainTruckin' down the trackGotta travel on itNever comin' backOo...

  • 人生色々:老後の話題でもちきりに(1)

    2023年11月6日 正に4年ぶりでダウンタウンのいつものレストランで昼食会を開いた。これまでは4人のメンバーだったのが事情あって3年前に一人抜け、I氏とOちゃん、それにわたしの3人である。3人とも講師として長年補習校に携わって来たかつての同僚同士でもある。ポルト界隈には古くから住む日本人もいるし、また、新しく住み始めた日本人も結構いるらしいのだが、この数年来、日本人社会とはほとんど接触がない我ら3...

  • おしゃべり猫と静か猫

    2023年11月3日 かつては5匹いた我が家のネコたちが一匹また一匹と旅立ち、一番若かいゴロー君だけが残った。そのゴロー君も2006年の秋に拾って我が家に迎えたので、今年で17歳になる。わたしが若い時からこれまでに飼ってきた猫のなかで、ゴロー君の特徴はどの猫にもなかったおしゃべりがある。とにかくよく鳴くのである。鳴くのには理由があって、お腹空いた、ご飯ちょうだい。一緒に横になろう(こういうときはわたし...

  • 甲状腺の病気

    2023年10月31日 年に少なくとも1度は夫と共に血液検査を受けています。検査結果の数値から甲状腺疾病の疑いがあり、超音波検査をしました。その後、甲状腺腫瘍の状態を診るためアイソトープ検査を受けたのはほぼ一か月前です。(https://spacesis.blog.fc2.com/blog-entry-2804.html)結果、甲状腺腫瘍で、甲状腺右に大きいしこりがあります。腫瘍も良性と悪性に分類され、悪性はいわゆる癌ですが、わたしの場合は良性の...

  • 詩人フェルナンド・ぺソア(2)「轟く海辺の妻の墓」

    某年某月某日海の上で太陽が光を雲間に閉じ込められながら、かろうじて姿を見せている一枚の写真があります。これはわたしが撮った写真ですが、白黒にしてみたわけではなく、目まぐるしく天気が変化するロカ岬でスマホを利用して撮影したものです。暗い画像に、わたしはある詩の一行、「とどろく海辺の妻の墓」を思い出したのでした。前回フェルナンド・ペソアの紹介で述べたように、彼は詩人のみならず作家、翻訳家でもあり、エド...

  • ポルトガルの詩人、フェルナンド・ぺソア(1)

    某月某日ポルトガルの書店、みやげ物店などポルトガルのあちこちで似顔絵がよく見られるほどに、フェルナンド・ペソアは国内で人気がある詩人です。少し、詩人のおいたちを紹介してみます。Wikipediaより1888年にリスボンで生まれましたが、少年期を英国領だった南アのダーバンで過ごし、英語で教育を受けています。これは後に英語ポルトガル語の翻訳家の道へもつながります。17才で南アからリスボンへ帰国後、リス...

  • We´ll meet again

    2023年10月23日 物事が変わって行くのは世の常、存在していたものが消えるのも然り。我が青春時代の思い出深い大阪梅田新道にある「梅新アサヒビアハウス(現在はアサヒスーパードライ梅田店)」も、この10月末日には86年の歴史に幕を降ろすことになったと、新聞のニュースで目にしたのはしばらく前だった。かつてのアサヒビアハウス常連の板倉氏からFBを通して教えてもいただいた。旧アサヒビアハウス梅新 音大を出た...

  • 3歳の人間です

    2023年10月20日孫の話です。7月に3歳になった孫のソラ坊、熱を出してはママのモイケル娘が仕事を休む日がしょっちゅうです。こんな話を聞くときはいつも、わたしが側にいたら、少なくとも日本国内にいたら多少手伝えるのにと思います。熱があってもじっと寝ている子ではないらしく、家の中で一日中動き回りおしゃべりするもので、こっちが参ってしまいそうだ、とはモイケル娘(笑)しからば、わたしがモイケル娘の代わり...

  • ついに古事記第一巻を見終える

    2023年10月17日 「見終える」じゃなくて、「読み終える」ではありませんか?とつっこまれそうですが、いや、ほんま、「見終える」なんです(笑)もちろん、著者小名木義行氏の解説部分は読むことになりますが、その解説部分とて会意文字、形成文字の勉強が入ります。第1章の古事記序文に始まり、第2章は創世の神々、第3章伊耶那岐神(イサナキノカミ)、伊耶那美神(イサナミノカミ)二神の国生み、神生み、最後の三貴神...

  • 「ま、いっか」の我がモイケル娘の子育て

    2023年10月15日 東京近郊に住む我がモイケル娘と孫のソラ坊二人相手にスカイプでやり取りするのは楽しいものだ。日本時間は夕方、こちらは朝なので出勤がゆっくりの夫も加わったりする。時々夫の、変な日本語に、ソラ坊は混乱してるかも知れないが、画面に夫の顔を見ると「あ、じぃじ~!」と喜んでくれる。モイケル娘は派遣の仕事を4時半で切り上げ、ソラ坊を保育園に迎えに行き、帰宅後は家事が待ち構えているわけで、...

  • 「ま、いっか」の我がモイケル娘の子育て

    2023年10月15日 東京近郊に住む我がモイケル娘と孫のソラ坊二人相手にスカイプでやり取りするのは楽しいものだ。日本時間は夕方、こちらは朝なので出勤がゆっくりの夫も加わったりする。時々夫の、変な日本語に、ソラ坊は混乱してるかも知れないが、画面に夫の顔を見ると「あ、じぃじ~!」と喜んでくれる。モイケル娘は派遣の仕事を4時半で切り上げ、ソラ坊を保育園に迎えに行き、帰宅後は家事が待ち構えているわけで、...

  • 永遠に日本人

    某年某月某日 ずいぶん前のことですが、東京駅で外国人に間違えられた経験があります。ガラガラとキャリーケースを引きづって今と同じく度付きサングラスに茶髪です。大阪駅で友達のゴッチと待ち合わせしていたのですが、予定の新幹線に乗り遅れてしまいました。当時は今のようにスマホも日本でのレンタル携帯電話も持ち合わせておらず、仕方ない、公衆電話でゴッチの携帯に連絡しようと、東京駅構内を探したものの、なかなか見つ...

  • テンプル騎士団修道院:聖堂

    2023年10月9日 わたしが初めてトマールのテンプル騎士団修道院(敢えてこの名称を使いたい)を訪れたのは2007年、当時はテンプル騎士団の歴史を独学し始めた時期で、この修道院内に散りばめられているたくさんのシンボルを見落としていました。12世紀にテンプル騎士団が建てた修道院の円堂もしくは聖堂。外見は16角形、内部は8角形になっています。ポルトガルテンプル騎士団初代マスター(総長)グァルディン・パ...

  • ポルトガル史上初、トランスジェンダー女性のミス・ポルトガル

    2023年10月8日 たまたまポルトガルのネットニュースでこの記事が目に飛び込んできたのでメモの一環としてブログに記録して置こうと思う。今年11月にエルサルバドールで開催されるミス・ユニバース世界大会に、ポルトガル代表として10月5日に選出されたのはトランスジェンダー女性、Marina Machete 28歳だ。客室乗務員の経験があり、現在はモデルとのこと。ポルトガルでは初めてのトランス女性、ミス・ポルトガルだ...

  • 似たもの母子の運転免許取得

    2023年10月6日 車の運転など、若い時は考えが及びもしなかったのだが、ポルトガルで子供達の学校の送迎にどうしても必要になり、日本への帰国中に自動車学校に通い運転免許を取ったのは40も半ばであったかと思う。車の運転が怖くてハラハラドキドキの毎日だったが、意地の悪い教官に当たった日など「止めてやろうか!」と何度思ったことだろう。ひたすら子供の教育のために我慢だと教官の皮肉やイケズに辛抱し、なんとか...

  • 空の巣症候群

    2023年10月5日 Oちゃん、久しぶり!新コースの準備、進んでる?と、エラそうに先輩風吹かせて、相棒のOちゃんにメッセを送ったところ、「全然気分が乗らなくて全く進んでないです~」と返信が来た。あら?Oちゃん、空の巣症候群だなと即思った。成長した子供たちが巣立って、巣、つまり家の中が空っぽになったような喪失感をいうのだ。この秋から、Oちゃんの息子君もお姉さん同様リスボンの大学に籍を置くことになった。リ...

  • ショック!テンプル騎士団修道院の大窓が真っ白に~

    2023年10月4日 先日、ポルトガルのニュースでトマール市にあるテンプル騎士団修道院(これは旧称だが、歴史のいきさつがあり現在はキリスト騎士団修道院が正式名)のマヌエル建築様式の大窓(Janela de Capìtulo)を洗い終わり一般公開するというのを聞いて、ぎょえ!と思うと同時にがっかりしてしまった。下はわたしが知っていたかつてのマヌエル建築様式の大窓。ぼ~っと見てるだけでは気づかないたくさんのシンボルが含...

  • 中秋の名月2023

    2023年9月29日 所沢に住む妹から、「十五夜のお月様が我が家の屋根の上に。きれいだヨ。ススキも今日にあわせたように咲きました。お団子も供えた」とメッセージが入った。お団子いいね。食べたい。月より団子だ、とはわたしの返信。今宵は中秋の名月であります。我がフラットのすぐ近に子供たちが成長した庭付きの小さな借家がある。15年ほど住んだのだが、満月の夜は、わたしはベランダに座り込んでしばし月の美しさに見...

  • Calling You :バグダッド・カフェ

    2023年9月28日 そろそろ読み始めなければなるまいと、今週から始まるマリアさんの日本語教材、作家乙一氏の短編集を開いた。最初に「Calling You」とある。むむ?ひょっとして「バグダッド・カフェ」でも出て来るかな?と読み始めると、おお!5ページ目に「バグダッド・カフェという映画に使われていた綺麗な曲がいい。美しい和音でわたしを呼んでくれる」と、しっかり書かれてある。Calling Youは携帯電話を持たない女子...

  • 本音を来て歩く東京の自由人

    2023年9月26日 同じ環境で育った兄妹と言えども、妹のほうは心中で思っていることとは多少違っていても、なんとか日本人に合わせてやって行けそうなのに比べ、兄貴の方は考え方がポルトガル人と言おうか、日本人とはかなり違うようです。己の意をなかなか曲げない父親譲りの頑固さも入ってますので(いや、わたしのその部分も受け継いでるかもw)、果たして日本社会に馴染めるのかと渡日した頃は心配しのですが、なんとか...

  • 宮本武蔵と乙一の日本語授業

    2023年9月25日 9月の二週目週末から日本語教室が始まりました。今年1月からの7カ月間は休み無しをトライした結果、ホンマしんどかった!自分の歳を考えるべきであるとの結論に達した。そこで、週末の一クラスを相棒のOちゃんに引き受けていただいた。ウエイティングリストにある生徒さん向けの新コースも、案内書作成や連絡の最初の段階から全て彼女にお任せとあいなった。今のところ、日本語学習者が減る様子は見え...

  • たそがれ妻の不平

    2023年9月24日 数日前から風邪気味で、危ないかな?・・と思っていたある日のこと。ここ数年大きな風邪に見舞われなかったので油断したか、日本語授業を終えた週末の夕方、ついにダウン!夫が早めに帰宅してきたというのに、わたしは既にベッドに入ってしまっていたのでした。それで夫に「悪いけど、外で食べて来て」と言うと、夫、どういう風の吹き回しか、「スープを作ろう!」と言う。えー、スープなんてあなた、作った...

  • 我が青春のラングストン・ヒューズ

    2023年9月22日 日本から本を送ってもらうのも、ポルトガルでは税関を通し通関税を支払う。それはいいのだが手続きが厄介なのと空港便なのに1カ月以上もかかったりする。下手すると腹立つことに予告なしで返送されるのだ。それで、子どもたちに本さえも送ってもらうのを諦めた。その代わり、モイケル娘に買いだめしてもらい、息子がポルトガルに帰省するとき、あるいはわたしが帰国したときに持ってくる。今回は、10冊ちょ...

  • 橋の上の霜

    某年某月某日 しばらく前のことだ。外国人にとっても日本語が比較的聞き取りやすいとわたしが思った映画、「日日是好日(樹木希林主演)」を、日本語中級クラス生徒に見て欲しいと思って、youtubeで探していた時に、偶然目についたのが「橋の上の霜」という江戸時代のドラマだ。題に惹かれて何とはなしに開いてみると、原作が平岩弓枝、主演が金八先生こと武田鉄矢で、1986年に放映されたとのこと。どれどれ、と見ていくうち...

  • アイソトープ検査を受けた

    2023年9月20日 今日は自分用のメモとして書いている。悔しいことではあるが、このところ、検査と診察のため病院へ足を運ぶ回数が重なっている。わたしはこれまで病気らしい病気はしたことがなく、入院と言えば二度の出産時くらいである。二度ともいたって安産で初産は4日目に、二回目は二日目に退院している。誰でも1年ごとに年が増えるので、今年76になる私などの体力低下は当然なのだが、ひしとそれを感じたのはコロ...

  • ここと思えばまたあちら

    2023年9月16日 大学の仕事の休みを利用して、3週間帰省していた東京息子が、木曜日に帰った。モイケル娘や所沢の妹に「居るけど居ないもの、なぁに?」などどナゾナゾなどしていたわたしである。つまり帰ってきたはずなのに幼友達たちと遊び歩いて家にいないことが多い。「晩御飯は食べるのか食べないのか?」としょっちゅう気にかけることに毎回なるのだ。それで、「居るけど居ないものなあに?」なのである。忙しいヤツ...

  • 阪神タイガース優勝:六甲おろしとアサヒビアハウス

    2023年9月15日 プロ野球阪神タイガースが18年ぶりに優勝しましたね。聞けば、高市早苗経済安全保障担当相は熱烈なタイガースファンだということです。わたしにとって大阪は第2の故郷で、わずか半年のアメリカ生活ではありましたが、それまでの10年以上をかの地で過ごしました。現在はどうか知りませんが、外国人であるわたしがアメリカ留学をするには、厳しい経済条件がありました。オフィスで働いていたとは言え、都...

  • 全額返済!日本学生支援機構奨学金

    2023年9月11日 我がモイケル娘が希望に胸膨らませて日本へ向かったのは2004年6月末日だった。20年前になる。ポルトガルに生まれ育った18年の年月を超え、日本での生活のほうが長くなったというわけだ。いつ頃からか日本への憧れを抱き補習校の中学卒業式答辞で「わたしは日本へ帰るのである」と宣言されたときは、度肝を抜かれたっけ。ポルトガル国から物価の高い日本の大学へ進学するための大きな壁は金銭的な問題...

  • エボラ、満月のストーンヘンジAlmendres Cromleque

    2023年9月9日 前回の続きです。ストーンヘンジを後に、帰路の途中で同じコルク畑内にメンヒル(ポルトガル語でmenir)もあるというので、それも見ようということになった。標識があるところで車を停め、見てみると、こんなん・・・えー!オリーブ畑の間を縫う小道が凹型にくぼんでいて歩きにくいこと、この上なさそうだ。一瞬行くのを諦めようかと3人で話していたところに、突然一匹のきれいな三毛猫がどこからか現れて、...

  • エボラ、満月のストーンヘンジAlmendres Cromleque

    2023年9月8日 日中は34度に気温が上がるエボラ、ゆえに早目に昼食を済まし、夫と東京息子はどこぞを歩いたりしたようだが、わたしは夕方までホテルの部屋で休んだ。夕方6時ごろ、さぁ、行ってみようと出かけたのが、エボラから車でさほど遠くない先史時代の遺跡ストーンヘンジがあるNossa Senhora de Guadalupe。あまり知られていないがポルトガルには巨石遺跡があちこちに見られる。小さな町を通り過ぎて、オリーブとコ...

  • 振り返ればアイツがいる

    某年某月某日一昔以上になろうか。「先生、ぼくのケンドー、見に来ませんか?」と日本語生徒のD君に誘われたことがあった。昔、大阪の堂島で会社勤めをしていた頃、みんなに「ブーヤン」と呼ばれていた同僚Sの剣道稽古を見に行った時の「ヤー!ットォー!」との掛け声の強烈な印象が残っている。D君の稽古場所はBessaのサッカー場の隣、ボアヴィスタのパビリオン内だ。その日は特別の稽古日で、リスボンから日本人の師範が...

  • 忙裏我山を看る

    2023年9月2日日中の気温が34度の旅先アレンテージュ地方エボラを後に、4時間少しかけてポルトに帰ってきた昨日、ポルトは20度!いやぁ、エボラは暑かった!避暑地を選ばずわざわざ暑い内陸を選ぶ夫には苦笑である。アレンテージュ地方をもう一度おとずれたいなと言うには言ったが、その後に、暑さはからっきしダメなわたしは夏は酷暑だから春先か秋がいいよねぇ、と付け加えたはずなんだが(笑)今回は先日ブログ記事でリ...

  • リスボン、ジェロニモス修道院の不思議な手

    2023年8月29日わたしにとって中世時代の建築物を見る楽しみのひとつは、「こんなものがどうして?」と思われる彫り物や絵を発見することです。これらは造り手である建築家や依頼主の思想を表すシンボルであり、建築物は彼らの哲学を書いた一冊の本であると信じるからです。ローマ・カトリックから異端と断じられたテンプル騎士団による建築物には、キリスト教がらみの多くの宗教画を目にしますが、よく探してみると気づかぬ...

  • 夏の果て

    2023年8月28日 太西洋の日没(写真は記事に関係ありません)まだ暑い日があると思うが、窓を開け放して置くと日中でも風のあまりの涼しさに長袖を引っ掛けたりするここ数日、ゆえに三日ほど前、エアコンの水漏れに焦ったが今のところ使う必要に迫られていない。 夏は去ろうとしている。二日前に重い夢を見た。寝覚めが悪く、ひとつ気になっていた事があったのでひょっとしてと思い親友にメッセージを入れた。しばらく時間...

  • 母子3人、弥次喜多道中を思い出す

    2023年8月26日 「来る時、危うく飛行機に乗り遅れるとこだった」と帰省した東京息子が言う。スーツケースとリュックを持って電車で羽田空港へ向かったのだが、車内の網棚にリュックを乗せたまま、電車を降りてしまったのだそうだ。すぐにハッと気がついたのだが、後の祭り^^;わたしも日本で荷物が多い時、つい電車の網棚の乗せたい誘惑にかられるが、絶対乗せない。何が起こるか結果が目に見えているからである。パスポ...

  • エアコンの水漏れ

    2023年8月25日 ポルト、クリスタル宮殿公園。写真は記事に関係ありません。湿気の多い日本の酷暑を耳にしては、7月中ずっと最高気温が24、5度のポルトって、暑さにはまったく意気地なしのわたし、農作物が気になるもののいいではないかねぇと思っていたら、今週火水木は気温が40度近くに上がると聞かされ、うは!と覚悟を決めたのであった。でもまぁ、外へ出ると言えば食糧買い出しくらいだし、とにかくエアコンがある...

  • 音楽一家

    2023年8月23日 友人のマリアさんがメールでリンクを送って来た。珍しいなと思いながら開いてみると、ウ-ゴさんのドイツでのピアノリサイタルの映像だった。ウ-ゴさんはマリアさんの孫でここ数年ドイツにピアノ留学をしているのだが、その彼のマスターズリサイタルの動画であった。ウ-ゴさんがポルトのConservatório(音楽学校)のピアノ科を首席で卒業した際に催されたCasa da Musicaでのコンサートに招待されて聴きにい...

  • 猫にも人生色々あってな

    2023年8月20日 まだ週日の日本語個人授業のいくつかは続くが、金土日の週末のグループ授業は3週間の夏休みに入った。今年はちょっと頑張ってみようと1月から7カ月少し、一回だけダウンして日曜日の授業をキャンセルしたことがあるが、週日週末休みなしの日本語教室を我ながらよくぞ欲張ってやってこられたと自賛(笑) 9月から来春までの残る半年は気合を入れて行こう。とは言うものの、秋からの新コースは相棒のOちゃ...

  • ポルトガルの住宅危機:欧州で家賃が一番高いリスボン

    2023年8月15日 我が東京息子がリスボン大学で学ぶことになったミレニアムになるかならないかの年、ポルト補習校の日本人の友だちと二人してアパート探しに精出し、なんとか生活できるようになったというので、夫と二人、見に行った時のこと。若者2人の住まいはポルトガルでCaveと呼ばれる地下室であった。薄暗くて湿気が多い。この家賃でこんなところ?と驚いたものだ。あの生活環境では体を壊すのではないかと気が気でな...

  • 山火事

    2023年8月14日毎年のことだが、夏になると国内のあちこちで立ち起こる山林火災があります。ポルトガルに限らず、世界のあちこちで酷いことになっています。特に今年はハワイのマウイ島が甚大な被害を被っているようです。毎年毎年よくもまぁ、と、わたしなどはハシタナクモも心中で舌打ちです。水害も怖いが火は全てを嘗め尽くしていくので本当に恐ろしい。日本語の個人授業の生徒さんにドイツ系ポルトガル人のアルフレッド...

  • 長年も長年、70年ぶりに謎がとけたぞ

    2023年8月7日 以前、こんなことをブログにあげているモイケル娘が送ってきた2歳の孫娘ソラちゃんの写真を目にし、いたく懐かしい思いにかられ、気に入りの一枚になった。何が懐かしかったかと言うと縁側である。週末に親子3人で古民家が見学できる町を訪れてきたと言う。庭を目の前に、縁側に座った孫の姿の可愛らしいこと!この写真で幼い頃に住んだ祖母の家を思い出した。弘前下町の祖母の家に、母と二つ下の妹と私の母...

  • 遥か昔の自分に出逢う

    2023年8月4日 わたしは見ないが、夫がNHK World Japanを よく見ている。見ないのには理由があるのだが、今日はそれを置いといて(笑)台所にいるわたしに、「お~い、弘前が映ってるよ」と呼ぶので、仕方なく(笑)料理の手を止めてリビングルームに行ってみる。毎年8月1日から一週間続く我が故郷弘前のねぶた祭り初日の合同運行の様子がニュースに取り上げられていた。 弘前プロモーションから。我が両親が生存中でまだ...

  • 孫がポルトガルに来る日

    2023年8月1日 去る7月始めに満3才になった孫娘のソラ坊、ついこの間まではしょっちゅう熱を出し、その都度「今日も園から会社へ呼び出しコール~」と言ってモイケル母さんは仕事を早引きし翌日は休まなければならなかったようです。が、このところあまりその話を聞かなくなったので少し変わってきたかな?幼子を抱えての勤務は本当に苦労だなと想像しています。 赤ちゃんだったのが、こんなに大きくなりました。目下、ソ...

  • ミニマリストは無理だな^^;

    2023年7月28日 独り身ならいざ知らず、家族がいての「ミニマリズム」生活は不可能ではないか、とはわたしの考えである。生活を共にする相手も同じ考えなら可能だろうが、子どももいるとなると難しいと思うのだ。ミニマリズム生活は、ホテル住まいに似ていると思われるのだが、わたしの場合、ホテル住まいは休暇中の滞在で十分。徳川家康が「不自由も常と思えば、不自由なし」と言ったとか。「あれがない、これがない」と日...

  • 笑ってなんぼの人生よ^^

    2023年7月24日七十路の門をくぐって既にその路も半ばも超えようとしている我ら夫婦、たまにくだらない言い合いもあったりしますが、もう尾を引きません、根に持ちません。いたって平和なのは、もしかしたらまだ毎日それぞれに外部の人達と接してすることがあるからかもしれないなと思ったりします。その外部の人たちも私の場合は専らオンライン教室でのポルトガル人生徒相手なのですが。二人とも完全に仕事を退いて、年がら...

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