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cokoly
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2007/11/29

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  • http://cokoly.blogspot.com/2020/07/blog-post.html

    久しぶりの快晴に、どうしても生きた空気を吸いたくて、外へ出た。 自宅から五分も歩くと遊歩道にぶつかって、そこからにわかに景色が変わる。住宅地の真ん中を突き抜けるように、遊歩道は延びている。ちょっと前まで色あせていた風景は、もうすでに新たな緑が芽吹いていて、鮮やかとは言えないま...

  • 電子書籍販売開始

    中編作品「フラワルド」を電子書籍化&販売開始しました! 昨年末のイベントでご好評頂いたことから、ちょっと思い切って 作ってしまいました。 こういう事がやれるんですね、今は。 電子書籍版「フラワルド」 価格:350円 ※pdf、epub版がありますが、内...

  • 妄想八割日記風

    いつもいつもいつも物事がうまく運ぶ訳ではない。 そんな事は分かり切っている。 しかしながらもどかしい。 どうしてこう自分の頭は回転が鈍いのか、斬新奇抜なアイデアが生まれだして来ないのか? 悩みの種は尽きない。 公園の片隅に打ち捨てられた、気の抜けたサッカーボールを眺め...

  • 汗にまつわる一つの人生と科学の発展について

    差し出された名刺は、何だかびしょびしょに濡れていた。 搾ればボタボタと水が落とせそうだな、と私は思ったが、まさか本当にそうする訳にも行かない。それは失礼というものだ。 男は多古田康夫と名乗った。 多古田は痩せた外見に似合わず、次から次へと毛穴という毛穴からだくだくと汗を流...

  • かけたかけら

    ねえどうして僕たちは あの日の風のように うまく流れていけないのかな? こんなこと、以前は考えた事もなかった。 明日は明日の風に乗ればいいって 気楽に言えた。 迷いもなく。 その気持ちのかけらは今も僕の中にあって、 でもいろいろと傷ついて ささくれたり 欠けた...

  • 血まみれの男は幻影に語りかける

    町に訪れたのは、半年ぶりの事だった。 そんなに長い時間、町とのつながりを断った事は今までに一度もなかったので、僕の中には動揺にも似た気持ちがあった。 大事なものを裏切ってしまったような。 それでいて、「仕方がなかったんだ」と言い訳してしまうような。 確かに仕事は忙しかっ...

  • ひたすらモノを捨てる日々

    千葉から東京に移って、もう一週間が過ぎた。 ようやくインターネットも開通し、少しずつ生活の新しいサイクルが生まれようとしている。 表題の通り、今、ひたすらモノを捨てている。 以前から考えていたことであり、先日友人からも焚き付けられた事でもあるのだが、とにかく要らないもの、...

  • 住所が変わる

    来月中頃、住所が変わります。 ここには書きませんけど。 約10年ぶりに世田谷区民ですわ。 渋谷、下北、高円寺、巣鴨 などなど不動産を回り、 結局昔なじみの街へ戻ることになる。 すでに家具の大半を処分。 ベッド、洗濯機、テレビ、エアコンetc…… 伊豆への道の...

  • アートよ……

    はてさて、天野喜孝の展示会に行ったら、腹の立つことがあった。 そこのスタッフ達がやたら売り姿勢を見せるのだ。 いくらも絵を見ていないうちに一人が話しかけてくる。 連休はどうだとか天気がどうだとか。 何の会話だこれは? と思いつつ、まあ応えていると、終わる気配がない。 ...

  • 田端。

    そんな訳で神保町の翌日には田端へ行った。前日の勢いが続いている。(しかしさらにその翌日、派手に扁桃腺を腫らして寝込むことになる) そんな訳とはどんな訳だ? というようなことはあまりにも使い古されてもはや化石化してしまいそうな台詞ではあるが、敢えてこの自問自答の結論を下してみれ...

  • 神保町歩き

    半日かけて神保町を歩き回ってみた。 「なんとかここに住めないものか」 などと思ってしまったからだ。 そんなことを考えた理由は、やはり書籍密度が高いからに他ならない。 頭の中を活字で埋め尽くしながら寝て起きて、という生活がしてみたいのだが、なかなかそうはいかないので、住む場...

  • change the world

    「世界を変えたいんだ」 少年は小さな声で、しかしはっきりと、そう言った。 彼は僕の隣に座り、少しうつむいて地面を見ているように見えた。 僕は聞いた。 「どんな風に?」 「それは……」 少年は一度跳ねるように顔を上げたものの、言葉を探りあぐねたのか、また元の姿勢に戻ってしまった。 ...

  • 時空蟹

    蟹が泡を吹いていた。 僕はその泡を指先で掬った。 蟹は不思議と逃げなかった。 砂にほんの少し沈み込んだ爪先に少し力を加えて、僕は立ち上がった。 指先に付いた泡はすぐにぷつぷつと弾けて、薄い液体を僕の指先に残した。 蟹はまだそこに居た。 まるで僕を見上げているみたいだ...

  • 物語を『閉じる』ことについて

    短編を書くつもりで始めたものが、書いているうちに (なんだかおわらねえなあ) と思っていたら、ずるずるといつの間にか原稿用紙換算で100枚を軽々と突破しているのだが、こんなペースですかすかと筆が進むのもそれはそれでいいとして、いい加減、 (果たしてこれはなんの話なのだろう...

  • 名も無き動物たち.12

    どうせ自分を変えるなら、『女豹』が良い、と太めのウサギが言い出したとき、番犬は「そりゃいいや」と笑っていたが、その発言がどうやら本気らしいと分かってくると、番犬はしだいに不平を言い出した。イメージと違いすぎる、と言うのである。 「アタシに言わせれば、カモシカの方がよっぽど遠い...

  • ある旋回にまつわる僕の同調

    船は出航するところだった。 汽笛が咆哮をあげ、舫が解かれ、緩やかに離岸する。 時間ぎりぎりで、僕は乗船することが出来ていた。 行く先を決めない旅の途中でも、こういったひとつひとつの出発は、胸の奥に沸々と新鮮な期待を沸き上がらせてくれる。 手持ちの荷物は少ない。 僕...

  • おしらせ

    特に訳もなく気分的な問題でしばらくmixiへのフィードを切っていたのですが、復活させました。 お知らせ、以上。

  • 名も無き動物たち.11

    街は、何時になくざわついていた。 そこで生きている誰もが、いつもの生活を同じように繰り返しながらも、その日を楽しんだり何とかしのいだりしていたが、どこか気持ちの片隅で落ち着かないものを感じていた。何となくそういう雰囲気である、と言うことでしかないのだが、みんなそれをどう表現し...

  • 名も無き動物たち.10

    鳥だろうか? 格子のはまった窓の枠をひらひらと動いたものが何なのか、はじめは男には分からなかった。 自分が犬だろうが、羊だろうが、そんなことは今や独房のような部屋の床の上ではどうでも良かった。豚でもシマウマでも、或いはキリンでもアライグマでもそれは同じ事なのだろう。 ただ...

  • 名も無き動物たち.9

    小太りなウサギが聞いてきたことは、そのままハイエナが知りたいことなのだろうと思えた。 しかし改めて何故だ、と言われると、自分でも首をひねってしまう。 理由など考えたことがなかったのだ。 「俺は羊になる」 と言い残して街から離れたのは、ああしたい、こうしたい、こうなりたい、どこどこ...

  • 名も無き動物たち.8

    囚われの身であるはずの男に運ばれてくる食事は、回を重ねるごとにどういう訳か次第に量が増え、内容もバラエティに富んだ豊かなものに変わっていった。 男はそれを訝しんだが、聞いてみたところで小太りウサギは何も説明しなかった。 彼女は男の質問に答えるような口ぶりでいつの間にか世間話...

  • 読んだ本

    すべてがFになる 画像がないのでアレですが、最近読んだ本の中で一番衝撃を受けました。 10年以上前にこの世界観を描ききったところにとにかく脱帽です。。。

  • 名も無き動物たち.7

    ドアを開けて入ってきたのは、男の期待に反して初めて見る相手だった。 背が低く、肉付きのいい女で、小太りといっても差し支えない体型だが、身のこなしには重苦しい所作は感じられなかった。 彼女は、男に食事を運んできたのだ。女は食パン一枚とグラス一杯の水をのせた盆を男の目の前に...

  • 名も無き動物たち.6

    気がつくと、男が纏っていた羊の皮は剥がされていた。 目が覚めたのは暗く、じめじめと空気の湿った場所だった。男はそこが井戸の底なのではないかと思った。壁はごつごつと不均等な表面をしていて、天井がやたらに高いところにある。 手足が鎖につながれている。手首と足首にそれぞれ分厚...

  • 名も無き動物たち.5

    ハイエナは、しゃべりながら、少しずつ冷静さを取り戻していった。 ちらちらと抜け目ない視線を周囲に配り、自分の手下どもが徐々に周りに集まってきていることをそれとなく確認した。 羊の頭からは、まだウサギの姿が離れなかった。 ウサギの流した涙の意味は、自分が思っていたものよ...

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