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非連続ブログ小説 「7人のミリー・ビリガン」 http://milly-billigan.seesaa.net/

ミリー・ビリガンの物語。

ある朝、ミリーが目覚めたのは彼の知らない部屋だった。戸惑うミリーが見つけた1枚の写真。そこに写っていたのは……。ミリーの運命や如何に。

柴漬け食べたい
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岡山市
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岡山市
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2007/11/13

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  • 非連続ブログ小説「7人のミリー・ビリガン」第4回

    結局、夜になっても部屋の主は帰って来なかった。こんなことなら今日のうちにバイト先に顔を出して一言詫びてくればよかったと思う。世話になった上司も先輩もいる。解雇になったとはいえ一度きちんと詫びておかなかれば気がすまない。明日は必ず顔を出すとして今日のところは自分の部屋に帰るとしよう。部屋の主のことは気になるが帰って来ないのだから仕方がない。夕方になって隣の住人に部屋の主のことを聞くことができたが”半年ほど前に越して来たようだが留守がちで面識もない”とのことだった。部屋を出るときに困ったことに気付いた。部屋の鍵をどうしたものか?鍵は机の上にあったのだが持って帰るわけにも…、ドアには鍵が掛かっていた..

  • 非連続ブログ小説「7人のミリー・ビリガン」第3回

    彼が部屋の主を待っている間、彼のことについて少し話すことにしましょう。 だいたい2日ばかり記憶が無いにしてはずいぶんと落ち着いているじゃないですか。最初のうちこそ少しパニクっていたようですが。まぁ、彼らしいといえばそうなんでしょうけれど。 彼の名前はミリー・ビリガン。誓って本名ではありません。もちろん彼にも両親に貰った名前がありますが、彼は自分の名前(本名)が好きではないのです。小学校の高学年から中学にかけて彼のあだ名は「ドカベン」でした。「ドカベン」とは「でっかい弁当箱」という意味です。けして彼の弁当箱が大きかったわけではありません。それに学校は給食でした。彼が「ドカベン」とあだ名された..

  • 非連続ブログ小説「7人のミリー・ピリガン」第2回

    これは僕なのか?確かによく似ている。似てはいるが、着ている服には見覚えが無い。僕だとしても周りの人たちは誰なんだろう。だいたい僕がこんなに屈託の無い笑顔を見せるのか?世の中には自分にそっくりな人が3人いるって云うからな。でも、その誰かに偶然出会うなんてことがあるのだろうか?しかもこんな具合に。 ありえないでしょう!また、服装についていえば今自分が着ている胸に”YOUTUBE”と書かれた青いシャツにだって見覚えがない。因みに写真の男は”Mixi”と書かた赤いシャツを着ている。総合的?に判断して写真中の男は自分だと考えるのが妥当だろう。認めたくは無いがしかたがない。そういうことであればこの部屋の..

  • 非連続ブログ小説「7人のミリー・ピリガン」第1回

    目覚まし時計のけたたましい音の中、彼はおもむろに目を覚ました。目覚まし時計の音に急かされたわけではない。自分の置かれた状況に違和感を感じたからである。彼は自分の体から毛布を引き剥がすと周りを見回した。「ここは何処だ?何で僕はここに居るんだ?」。彼は昨日の夜のことを思い出そうとしたが何も思い出せない。昨日の夜のことだけではなくここ2.3日の記憶が全くないのだ。そのことに気づいた瞬間、彼の心を恐怖が満たした。彼は部屋の住人を探したが彼以外の人物をその部屋に見い出すことはできない。大声をあげそうになる。部屋はきちんと整理されていて本棚には難しそうな本が並んでいる。彼はCMでながれている最新型のパソコ..

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