眩暈の向こうに見えた景色がとどかない憧憬であることはそれ自体は鮮やかな光を湛えてる言い訳からしか始まらないこれっぽっちの主張は足元が覚束ないからいつも雄弁質の…
毎日はただ通り過ぎて僕はいつも振り返るだけ落っこちそうになる綱渡りの下に空気が揺れてるのを確かに見た同じような夢を見ていた口には出せない確信で昔話さえも塗りつ…
意味もなく繰り返す隙間から読みとられるようなものは何もなくただただ空っ風が吹いているだけ 【2012.5.23】
鮮やかな彩りに包まれた夜海のように僕を包み込む伸ばした手は何を掴むでもなくただただ掌の中の不自然さにもがいているだけ【2012.4.12】
そのままで美しいものは 自分自身の美しさに気づくことはなく 遠くの誰かの声に気づくこともなく ただただ ありのままで そのままで美しいものは 自分自身の美しさ…
雨音は窓の向こうから僕は鮮やかな液体に一瞬を探そうとしていた【2010.5.23】
手のひらの中で じわりと汗が滲めば 再びそれは 何かを期待しているかのようで 振り返ることはなく ただ過ぎ去るだけ 不意に訪れた一瞬の閃きは 意外なほど簡単に…
パチン パチン 爪を切りながら 口の端の黒子を思い出している【2010.5.18】
からめた指先のその力強さがもし愛の深さであるのなら キミが望む深遠には異なる光が射し込むだろう 【2010.05.15】
3つめのボタンに手をかけて 躊躇ったのは キミの吐息がもれたからではなく 月が見ていたからでもなく 言い訳が見つかりそうもなかったから 【2010.04.21…
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