韓国の血引く幼子 無邪気に走る笑う踊る 道平らかなれ
耳鳴りに耳をすませば忽ちに視界歪みて霧に囲まる
蝶のごと畑一面に飛び交いて卯月を送る花水木の群れ
空色が二割で晴れと呼ぶのなら ほぼ晴れでしょう わたしのこころ
暖色のグラデーションに化粧して故里の山 我に近づく
幼き日会っただけの子どもらに会いたいと言う我も会いたし
水ぬるみメダカの稚魚ら生まれ出で水面(みなも)を染める桜(はな)降りしきる
夢よりも現のほうが耐えやすく夢見ぬ眠り恋いつつ目覚む
花冷えの空を抱いて白木蓮はらりはらりと花びら落とす
それぞれの時代(とき)に囚われた我らを巡る言葉の有りや無しや
胃瘻の人 歌くちずさむこともなし ただ庭のミモザ春を手渡す
手術後に見た夜空漂い友 無事帰り着くお会いしましょう
着古した景色の中にサクラソウ一列に咲く春はおしゃべり
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