不安な心

あんなに遠回りして あなたの近くにきたと思ったのに あなたの心が信じられなくて 悲しい気持ちばかりが募っていく 寂しいの 不安なの きちんと理由を説明しなくちゃと あれこれ理由を探…

【桜の季節を待ちわびて】

待ちわびた季節がやってきた 今年の桜は悲しくない ぼんやり川面に映る桜 すっきり青空に映える桜 まぶしく夕日に輝く桜 西の空から届く黄金色の光が 薄いピンクの花びらを通り抜け 私の…

満月

今日は満月 心が痛い からだが痛い 涙は出ないけど 心とからだの中心が ズキズキと痛むのを感じる 月の満ち欠けが 不安を運ぶ 満たされない心があるわけじゃないの 不安の波が 夕闇とと…

甘く薫るエスプレッソ

晴れた日の昼下がり 一緒に歩く街並みに甘い匂いが漂う 同じエスプレッソなのに 一人で過ごす夜とは 違った味と薫りに感じるのはなぜ？ いつもと同じ景色なのに 貴方が隣で微笑む時は まる…

眠れぬ夜

本当は不安でしょうがない毎日なのに 平和で幸せだと言い聞かせる 貴方の気持ちがどこにあるのか 今でも不安で不安で仕方がないのに 悪魔の囁き声が聞こえないふりをして 毎日の夜の闇をす…

削除できないメール

毎日 決まった時間を告げる 貴方からのメール 一日の始まり 一日の終わり そして涙の流れる時間に 眠れない 食べられない 震える 何かに追いかけられるように 毎日の生活に恐怖…

遮断機

遮断機の向こうに貴方が消えた 私の気持ちを阻むように降りてくる遮断機 電車が過ぎるのを待っていたら そこに貴方の姿はもうなかったの 雨の中走り去る貴方の背中に 温もりなんて知らな…

好き

何気ない朝の光を浴びて おはようの声がきこえる どんなに願っても 手に入ることのなかった幸せを その一瞬に感じる この先どうするとか 今までどうだったとか 過去も未来もどうでもいい …

終わらないで

毎日見ていた あの時刻の夕焼け空 列車の窓から ゆっくり見つめて 逢いたい 声を聴きたいと思った 傍らで眠る 彼の吐息 刹那の色した 紅いの空に 今では 優しいベールがかかる いく…

鐘の音が聴こえる

古時計の鐘が 13回鳴りました まるで 私を戒めるかのよう でも いつまでも 響き渡る鐘の余韻が 心地よさを 運んできました あの時 壊れたと思った古時計 気づくと 時々 鐘を鳴ら…