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2007/09/19

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  • アンチエイジング 欲望の人体実験

    遅ればせながら、録画していた2月24日放送のドキュメンタリー『フランケンシュタインの誘惑』を先日ようやく見た。1920年代にブームとなったアンチエイジングの特集で、タイトルは「アンチエイジング欲望の人体実験」。このアンチエイジングに血眼になったのは女性ではなく男たちだった。以下は番組HPからの引用。―永遠の若さ、アンチ・エイジング。人類はこの夢を追い求めてきた。クレオパトラは金や真珠の粉末を風呂に入れ楊貴妃はヒトの胎盤を生薬として摂取し小野小町はコイの生き血をすすったという。1920年代、「若返り」手術で世界の注目を集めたフランスの外科医がいた。精力増進、記憶力回復、老化による病の防止などをうたってブームを巻き起こし、数万人がボロノフ式手術を受けた。だが追試がことごとく失敗、完全に否定される―クレオパトラといえ...アンチエイジング欲望の人体実験

  • 悪魔の選択 その三

    その一、その二の続き特殊部隊による武力行使を警戒するスボボダは、スーパータンカー船長を通じて3つの要求をする。1.本船の周囲からの全ての船舶の退去、2.海上海面下のいかなる船舶の本船周囲5マイル(約8.04㎞)以内の接近禁止、3.いかなる航空機も本船を中心とした半径5マイルの空域に、1万フィート(3048m)以下の高度で侵入しないこと。テロリストが以上の要求をしても、英米両国は禁止区域間近に軍艦を待機させており、特殊部隊の奇襲も真剣に計画していた。それ以上に厄介なのはマスコミだった。特ダネを求め、管制官の制止を無視、スボボダが指定した高度よりも低く軽飛行機で接近したフリーランスカメラマンもいた。スボボダは自分たちの指示に背いたり、要求が受け入れられなければ本船から2万トンの原油を海に投棄すると警告しており、実際...悪魔の選択その三

  • 悪魔の選択 その二

    その一の続きソ連当局に弾圧されたのは非ロシア系民族主義者ばかりではない。ロシア人すらお上に逆らうデモを行えば、情け容赦なく鎮圧された出来事が本書に載っていた。1962年6月2日、ウクライナに近い南ロシアきっての工業都市ノボチェルカースクで、労働者が暴動を起こした。行政機関が肉とバターの値段を上げ、同時に機関車工場の労働者の賃金を30%も切り下げたため、怒り狂った労働者が3日間にわたり市を占拠する。ソ連では前代未聞の椿事だった。労働者たちは党幹部を非難攻撃、恐れおののいた幹部たちは党本部に閉じこもり震えているばかり。彼等はまた、説得に当たった赤軍の上級大将をやじり倒し、武装兵の隊列に突っ込み、戦車には泥を投げつけて抵抗、のぞき穴が詰まった戦車は盲になってとん挫する始末。これに対するソ連中枢の対応を、本書ではこう描...悪魔の選択その二

  • 悪魔の選択 その一

    1979年に発表された小説『悪魔の選択』(F.フォーサイス著、角川書店)を久しぶりに再読した。この作品を読んだのが何時だったか正確には憶えていないが、'80年代前半だったと思う。発表から40以上経ても内容は全く色褪せず、ロシアとウクライナの複雑な関係が作品から浮かび上がっている。この作品を再読した理由は、何といってもウクライナ情勢にある。ウクライナ民族主義者がテロリストグルーブと化し、100万トンのスーパータンカーをハイジャック、ソ連はもとより英米、西ドイツ(※当時のドイツは東西に分かれていた)オランダ、イスラエル各国の首脳陣等を追い込んでいく物語なのだ。物語は東西冷戦中の1982年に始まる。この年の秋、農薬の製法ミスによりソ連の穀物収穫は激減、未曾有の凶作により飢餓が目前となる。米国もスパイ衛星でソ連の凶作を...悪魔の選択その一

  • 青池保子さんのТV出演

    録画していたEテレドキュメンタリー、浦沢直樹の漫勉neo(3月9日放送)を見た。この日は青池保子さんの特集で、学生時代から青池さんのファンだった私には見逃せない番組だった。以下は番組HPからの引用。「マンガ誕生」の瞬間を同時体験する異色のドキュメント。少女漫画界のレジェンド・青池保子さんが登場!▽「ケルン市警オド」の執筆に密着。息をのむカラーページは必見!ふだんは立ち入ることができない漫画家の仕事場にカメラが密着!▽キャリア半世紀を超える少女漫画界のレジェンド・青池保子さんが登場!▽「ケルン市警オド」主人公の顔に1時間超!?こだわりの作画。▽15歳でデビューした直後の葛藤と「イブの息子たち」「エロイカより愛をこめて」の誕生秘話も!「エーベルバッハ現象」!?▽浦沢さんも見惚れたカラーページの執筆は必見。浮かび上が...青池保子さんのТV出演

  • 新聞の魅力を再発見

    他紙も似たようなものかもしれないが、数年ほど前から河北新報の読者コーナーでは新聞絶賛投稿が増えている。以前は高齢者が多かったが、最近では大学生や3~40代の働き盛り世代の投稿も載っている。さらに「小中高生の意見」というコラムも時々掲載されているが、昨今は成人向けの「声の交差点」にも未成年者の投稿が載っている。そして宮城県の地方紙にも関わらず、他県在住者からの投稿が増えている。特に友好紙・東京新聞掲載の読書投稿を随時紹介しているが、2月27日付で載った「新聞の魅力を再発見」は、気持ちの悪いほどの新聞絶賛だった。投稿者は東京都大田区の会社員・田中瞳氏(42歳)、以下はその全文。「一週間無料ためしよみ」で新聞を再講読し始めた。新型コロナウイルスまん延前には定期購読していたが、出張が多くて、記事を読みきれずやめてしまっ...新聞の魅力を再発見

  • 実名報道「記録は責務」その二

    その一の続きHP最後の「Q5:遺族などへの取材では、どのような配慮をしていますか?」には、以下の釈明文が載っている。「2001年12月、新聞協会は「集団的取材により一層の苦痛をもたらすことのないよう、特段の配慮がなされなければならない」としたうえで、取材の方法から態度や服装、駐車の仕方まで含めた留意点を見解としてまとめました。翌年には協会内に「集団的過熱取材対策小委員会」を設置し、個別の現場レベルで調整や解決できない問題を協議する場としました。」つまり、留意点を見解としてまとめたり、調整や解決できない問題を協議するだけで遺族への配慮は全くしていないということだ。2017年4月に起きた千葉小3女児殺害事件では、現場を取材に来た共同通信社の若手記者が、取材を断った民家の壁を蹴ったことが動画にもアップされている。まも...実名報道「記録は責務」その二

  • 実名報道「記録は責務」その一

    東日本大震災11年目ということもあり、3月11日付の河北新報は震災特集中心だった。メディアは毎度「震災を忘れない」「震災を風化させない」等のスローガンを繰り返すので、特集記事は殆ど見ていない。そんな中で社会・総合面に載った記事「実名報道「記録は責務」/新聞協会、考え方公表」は、パターン化した震災特集よりも遥かに印象的だった。内容からは報道機関が犯罪被害者の人権をいかに顧みないのか、改めて伺えた。以下は記事の全文。―日本新聞協会は10日、犠牲者の実名報道について「社会で共有すべき情報を伝え、記録することが報道機関の責務」などとする考え方を公表した。同会は、2019年京都アニメーション放火事件をきっかけに、報道の在り方を議論。別の事件で子どもを亡くした遺族や弁護士らからも意見を聞き、ホームページに掲載した。実名で報...実名報道「記録は責務」その一

  • 赤軍派シンパたち その二

    その一の続きwikiのあさま山荘事件エピソードには、赤軍派シンパ知識人らの嫌らしさと下劣さが載っているので引用する。―(1972年)2月22日、浅田光輝(立正大教授)・丸山照雄(僧侶)・水戸巌(東大助教授)・木村荘(弁護士)らが「救援連絡センター・モップル社」と名乗り、立てこもり犯との交渉を名目として野中庸本部長に面会を求めてきた。応対した佐々(淳行)によれば、「身の安全については自己責任の原則」「対話にあたっては通牒にわたることはしない」「現場の警察官の指示に従うこと」の3点について書面で誓約することを条件に立てこもり犯への説得をすんなりと認めると、高圧的な態度で臨んできた彼らは動揺しだし、「あのう、彼らは我々に向かっても撃つでしょうか」と佐々に尋ねてきた。佐々が「そりゃあ撃ちますとも。実の親に向かって発砲す...赤軍派シンパたちその二

  • 赤軍派シンパたち その一

    NHK特集を見て、前回は連合赤軍幹部について記事にしたが、テーマは同じでも実に鋭い分析をしているブログ記事があった。「あさま山荘事件から50年が経ったそうで…。」がそうで、この見解は参考になった。「オイラが産まれて直ぐに起こった事件」の箇所から管理人は'70年代はじめ生れとなるが、リアルタイムで見ていた'60年代前半生まれの私よりも新左翼を辛辣に切り捨てている。管理人照ZO氏は、現場で実況した元日テレアナの久能氏の意見を紹介、久能氏は彼等を狂気・凶行に駆り立てたのは当時の社会の閉塞感に求めているが、「オイラはコレには如何にも賛同出来無いのですよねェ…。」と反論、これには私も同意する。久能氏は18年後、フリージャーナリストに転身し、関係者100人以上に取材。出所した元メンバーは反省を口にしたといい、「根本には、『...赤軍派シンパたちその一

  • 50年目の独白~元連合赤軍幹部の償い~

    連合赤軍による「あさま山荘事件」と言っても、令和時代の若者には知らない人が多いかもしれない。2月24日放送のクローズアップ現代のタイトルは「50年目の独白~元連合赤軍幹部の償い~」、元連合赤軍幹部・吉野雅邦の半生が放送されていた。以下は番組HPでの紹介。連合赤軍「あさま山荘事件」から今月で50年。実行犯のひとりが獄中でつづった“最期の手記”が取材班に託されました。書いたのは身重の妻を含む14人の仲間のリンチ殺人に加担した、吉野雅邦受刑者(73)。無期懲役を宣告した裁判長から「生き続け、その全存在をかけて罪を償え」との異例の訓戒を受けました。50年かけて到達した“許されざる罪”への省察とは。リアルタイムであさま山荘事件をТVで見た中高年世代にとっては忘れられない事件だったし、当時小学生だった私も学校から戻った後、...50年目の独白~元連合赤軍幹部の償い~

  • 軍事介入 夫婦引き裂く その二

    その一の続き宗教紛争といえば、私が先ず浮かぶのは印パ分離独立時での衝突と夥しい虐殺。同じインドの街や村に居住しながら宗教が違うというだけで互いに殺戮し合い、大量の犠牲者と難民を生み出す。この時の死者は百万人に上り、1千万人が住み慣れた故郷を追われ、移動を強いられたという説がある。印パ双方の作家たちは、「動乱文学」という分離独立時での大混乱を描いた作品を発表しており、私も幾つか読んだ。中でも印象的だったのが、インド人作家ビーシュム・サーヘニー作『タマス―暗黒―』と、パキスタンの作家サアーダット・ハサン・マントー短編集『グルムク・スィングの遺言』。サーヘニーはパンジャーブ地方生まれだが、この地方は最も混乱と犠牲者を出している。『タマス』には文字通り暴動時の暗黒が描かれている。もはやこれまで、と井戸に身を投げて集団自...軍事介入夫婦引き裂くその二

  • 軍事介入 夫婦引き裂く その一

    2月24日のロシアのウクライナ侵攻直前の河北新報は、「ウクライナ危機/ロシア侵攻に口実与えるな」(2月22日付)とロシア侵攻に口実を与えた側も悪いと言わんばかりの社説を掲載し、侵攻翌日には「ロシアウクライナ侵攻/世界秩序再構築に結束を」など空虚なお題目を書いている。ただ、侵攻前の21日付国際・総合面のトップ記事はなかなか読ませられる内容だった。大見出しが「軍事介入夫婦引き裂く」でその上に「ロ・14年にクリミア半島編入」のトーン付文字がある。この新聞にしては久しぶりに興味深い国際ニュースだったし、以下は見出し文。―ロシアによる2014年のウクライナ軍事介入が、長年連れ添った夫婦を引き裂いた。妻(64)は別居した夫(71)に二度と会うつもりはない。「だって敵だから」続いて記事全文を引用したい。―ウクライナ人の妻、タ...軍事介入夫婦引き裂くその一

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