心を覆っていた霧がようやくはれてきた。 ちょうど一晩冒されていた高熱が明け方に落ち着き始め、ようやく眠りへと落ちる前の心地よさにも似ている感覚だ。 芸術は人を救う、この確信はゆるぎない。解決のしない悩みなら大小は問わず、心にくすぶる様々なことを忘れさせてくれる。 そこには様々な人の意識が内在し、筆や楽器また、ただの紙切れであっても物を通してそれが表現されている。それに触れると不思議と自分の苦しみがどれほどにくだらないものか、物言わぬ作品だからこそそれが感じられる。 僕の場合、芸術はただ触れるだけの物ではなく実戦もしてみる。そしてこれがまたいい。 音楽を聴くだけにし..
小説『河口より』希望というテーマのショート・ショートです。
夢というテーマで『安息』というショートを書いています。
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