言葉はこころに 追いつけますか こころは言葉に 追いつけますか 果して 果して
雪より白いが上等リンネル 鴉もそこのけ 真黒縮緬 信じる心 雪がれて 真実の実を実らせるまで
胡蝶の夢は舞散り弧を描く一片 渇いた羽を閉ざし花の色香に眠りつづける 雫を寄せる貴方の胸に辿りつきこの冬を眠りにつく 月陰の闇に舞散る粉は色彩を懐し綾吊る紐は幽玄の幻嬰 問い掛けに病み華に
どうすれば 言葉は想いに追いつくのでしょう どうすれば 想いは言葉に追いつけるでしょう どうすれば
碧の海に想いを繋ぐ 離れて視線の先を 扉を閉じて言葉をも 沈黙の璧に阻まれて 傷は恐怖と蘇る 渦中に湧起る 揺れる髪に思いを重ねて 「其処から先は 言ってはいけない」と、 言えない筈 だったろうけ
||神謡|| 銀の滴降る降るまわりに、 金の滴降る降るまわりに。 2002/10/23 15:12:24 ||寓話|| 時の翼に乗って 悲しみは飛び去る。 2002/10/23 15:12:10
姿を映す全ての鏡を粉々に砕き割った 光のない瞳を映されないように 砕け散った破片が赤く染まっている 握りしめた拳から止めどなく血が流れ出ていた 痛みに襲われないよう破片に強く押しつける 止まらな
無垢なる白い肢体を彩る螺旋の軌跡 儚く揺れた鼓動を苛む咳唾の謳歌 舞散る千の櫻に染めて 嘆きの迦陵の囀り途切れ 項垂れ躯は嗚咽に痙攣え その瞳で私を嘲っておくれ 驚愕えて滲み意識を遮る瞼の光 眩く朽ち
逃げていても変わりはしない ならばいっそ砕けるまで 刃向かい続けようか
限りなく透き通った湖面のように 風に揺れては雨に震える 絶え間なく移り変わる季節のように 春に歌えば秋に愁う 誰にも言えない想いを抱いて 眠れぬ夜に月を見上げる 明日は必ず伝えよう 云えない私
∥ EXCUSE || どうしてあなたは嘘を付くの どうしてあなたは涙を隠すの どうしてあなたは一人で眠るの どうしてあなたはわたしを愛すの 温もりが残る身体に幾度となく問いかけた 背を向けて部屋
∥ REVOLVING LANTERN || 流れた赤い雫に舌を這わせ 痕に深く刻み込む 痛みが切なく震えている 震えた躰を伝う心の涙が 止めどなく溢れてくる 苦しみ全て吐き出すように 差し伸べられた腕は光に
瞼の奥には限りある闇色の宙 光り輝く六つの星が浮かぶ世界 放たれた躰に無量の光が降り注ぎ 思考は二つの楕円を象り始めた 軈て対なす楕円は互いに 永遠の象徴を司る 紡ぎ継がた 記憶の果てを思い描けば
私はお前にはなれやしない 総てを理解することもできない だからせめて真実を 聞かせておくれ
眠れぬ夜 醒めぬ夢とも呼べる時 置き去りにした過去も 手つかずの未来さえ 総てが相応に呼応しあう 微睡める闇 月が啼いている 雲が涙を拭い去る 蝋燭が風に浚われ 黒い衝動に包まれる 真実とは無意味で
水の惑星で夢を見た ただ何故か生きている現実 虚空に浮かんだ月を知る 時遙か遊星の憂鬱 神の楽園で花を摘む 風凪いだ死んでいる現実 夢想に掴んだ糸を絶つ 時遙か流星の真実 人間は記憶の果てで何を
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