本題に行く前に、mixiって日記書きづらい、って事に関して。 mixiってポジティブなことしか書けないような雰囲気になってる気がする。愚痴とか、むかつくこととか、書くとたぶん性格悪いと思われるんだろう。「ありのままの自分を出しちゃえばいいじゃん!」という意見もあると思う。リアルの世界、例えば飲み屋で友達と飲むときなんかはありのままでいいと思う。でも、mixiという割と新しくてまだ得体のしれないメディアにありのままの自分をさらすことがどのような効果を生み出すかが分からないので、僕はびびってしまっている。 あと、マイミクが明るい日記ばかり書くから、自分だけ平凡な生活送ってるんだ、と被害..
有島武郎の「小さき者へ・生れ出づる悩み」を読んだ。 有島は「君」を尊敬している。資産階級である有島は漁業というつらい家業をせざるを得ないがそれでも絵への執念を持ち続ける「君」にコンプレックスを持っているようだ。それがわかるのが、有島は自らを「白い手で芸術をうるもの」としている。 社会の仕組みの不合理さに気付きながら上流にいるという矛盾に苦しんでいたのだろう。 好きな音楽が飽きるほどできるほど金持ちだったらいいのにと思っていたが、これを読んで、確かにそれも矛盾に苦しみそうだと思った。自分で生計を立てる中、努力してそういう好きなことをやる、というのは美しいかもしれないね。
夏目漱石の「こころ」を読んだ。 高校くらいの時、教科書かなんかで少し読んだ気がするのだが、今読むとすごく分かる部分が増えている。人間は完璧ではない、と漱石は考えているのだろうか。「人間らしい」という言葉をそのような文脈で使っている。 「僕」、「先生」、「K」の3者とも漱石自身を描いているのではないかと思う。3人に分けてはいるが、小説を通して漱石の内省の過程を描いているのだと思う。 私は最近、このような「名作」をよく読むのだが、小説もハウトゥ本なんかと同じ感覚で読んでもいいのではないか、と考えるようになった。「こころ」は、正直物語として面白いとは思わなかった。でも、漱石の思索を..
安野モヨコ「働きマン」を読んだ。 編集者という泥臭い仕事をあれだけかっこよく描けるのは素晴らしいと思った。 読み物としてとても楽しいから、本としての役割は十分果たしている。 また、編集者の仕事の仕方、職場、人間関係などをかなり詳細に描いている。 ただ、雑誌業界と多少付き合いがあった私としては、 編集者という仕事の嫌な部分をサラっと表面的にしか触れて ないなぁという印象をうけた。仕事の醍醐味の部分だけを とりわけ強調しているように見えた。 たしかにこの漫画はリアルだが、あくまで仕事が大好き、 仕事しかない、仕事に前向きな人の視点だ。 なので、読んでいて仕事に対するやる気をもら..
昨日はある人材紹介会社のコンサルタントと面談した。 まぁ、会社を一年で辞めてのらりくらりしている私なんか 馬鹿にされるかもと多少冷めて行ったのだが、 別にそんなこともなく、割と真剣に相談にのってくれた。 といっても私は具体的に相談することなどなく、 なんとなく人の意見が欲しかったのだ。 自分一人で就活をしていても煮詰まってしまって先に 進まない。新鮮な風が欲しいなと。 彼はまず、「正直になりましょう。」と言った。 そこで私は「あぁ、これは別に採用面接ではなく、 かっこつける必要はないんだ。」と少し安心したが、 完全に正直になれることはなかった。 自分の時間が欲しくて..
社会のルールは大きく分けて二つあると思う。 一つは明文化された法律。もう一つはなんとなく社会に根付いている慣例。前者は基本的に一つの社会に一つだが、後者は何段階ものレベルに分かれている。 この法律と慣例のせめぎあいが、世の中の問題を多く生んでいると思う。例えば、談合。土建屋業界の慣例では、談合することがよいこととされているんだと思う。慣例の中で生きていると、法律を傘に批判してくる連中が、「犯罪者」に見えるのだろう。 また、企業内の搾取構造もそうだ。経営者の慣例では、労働者を法律の基準以上にこき使うことは別に悪いことではない。なので、労働問題が多発する。 法律は、その通りに社会を..
梅田望夫の「ウェブ進化論」を読んだ。 賞賛も批判もしないが、インターネットを日々使っている人は感覚的に分かっていることなので、そういう人に改めて説明する必要があるのかは疑問。ネットのことがあまりわかっていない人が読むとそこそこ勉強になるかもしれない。とりあえずgoogleはすごくって、yahooや楽天はまだまだだってはなし。 ただ、こういう本てどうせ3年もしたらあまり価値がなくなる内容だと思う。ネットの話するにしても、もっと深くて普遍的なテーマのほうがいいかもね。
一ヶ月のオーストラリアの短期留学で仲良くなった 日本人の友人と帰国後、日本であっている僕。 僕を含め7人くいたが、なぜか全員武装している。 武器は西部劇に出てきそうな古めかしい銃だ。 長さは人それぞれで猟銃のように長い人もいれば、 警察官が持っていそうな短い銃の者もいる。 銀ピカで綺麗な銃を持っているもの、 真っ黒で泥まみれの銃のものもいる。 僕らはなぜか僕の横浜の実家に行くことになる。 歩いて移動している間、その中の女の子が、 またオーストラリアに長期で住むという話になる。 僕が「お金とかはどうするの?」と聞くと、 その..
映画「ねじ式」を見た。 つげ義春氏の原作が大好きでこの映画を見たわけだけど、正直いまいちだった。漫画の絵じゃないとシュール感が出ないということだと思う。 ねじ式だけでなく、つげ氏の作品を満遍なくつなげている。 これ最初に見て漫画を見なくなってしまうのは困るなと思った。
映画「アイデン&ティティ」を見た。 面白かった。 何かしら文化系の夢を持っている人間は非常に共感できる映画なのではないか? 就職か夢か、売れ線かやりたいことか、仲間との不和、理解ある恋人。 そのようなテーマは非常に共感を持てた。
映画「ガン・ホー」を見た。 この話は80年代の日米経済摩擦の時代、日本の自動車会社がアメリカのとある街の工場に進出するというもの。日本から来たビジネスマンとアメリカ人労働者の軋轢を描く。 あまりに類型的に日本人ビジネスマンを描いていたので、おかしかったが、あながち冗談でもなさそうだと思った。私がいた会社も同じような感じだった。会社のためにただで残業する、上司には意見しない、など。主人公が日本人工場長と言い争うシーンで、「アメリカ人はみんな自分を一番だと思っている。自分を特別だと思っているんだ。」と主張していたのが印象的だった。 安易に二分するのは良くないと思うが、「日本人は集..
先日私は人生で初めてオフ会というものに参加した。 某SNSの起業家のオフ会である。 当然私は起業なんてしていないので、 行ってよいものかと心配であった。 いざ行ってみるとオフ会ってこういうものか という感じ。別に、みんな普通の人。 ただ、起業しているだけあって我が強そうな人 ばかりであった。 どんな人がいたかというと、 ・不動産会社にいるけど今後不動産で起業したい。 ・人材派遣のシステムを売る会社を起業した人 ・農業で起業したい人 ・税理士で独立した人 ・医療コンサルタント ・入力業務の会社 起業する人っていうのはこういう人なんだぁと 勉強になった。..
いつもと違う雰囲気の近所を僕は歩いている。 トイレを借りにドトールに行くと、 なぜか一流大学に行っていた友人が掃除をしている。 僕はまた歩き出したが、ワイシャツとトランクスしか 着ていないことに気付く。皆が僕を変な目で見る。 恥ずかしくなってドトールに引き返す。 トイレのドアを開けようとすると鍵がかかっている。 がっかりしていると、店員が「服をお忘れのお客様ですね。」 と、綺麗にたたんだ僕の服を渡してくれた。 その夜、高校時代の仲間と同窓会。 一通り飲むと、いつもの流れでキャバクラに行く。 とてつもなく大きな扉で中世のお城の門よ..
友達に薦められて「日本以外全部沈没」みる。 そんなに面白いかな。 最初の、ロシア大統領が日本首相に「北方四島ロシアじゃない。」 とこびを売ってるとこしか笑えなかった。 でも、こういうやすっぽい映画がたくさんできたら 面白いかもね。
文化系トークラジオLifeの柳瀬博一氏がお勧めしていた、 中沢新一氏のアースダイバーを読んだ。 東京の街を縄文地図を持って散策し、縄文から現代へのつながり、 を解き明かしていくというような作品。各地の都市伝説的なもの が知れる。そこそこ面白かった。 銀座に広告会社が多いのは、山東京伝から始まっているなんて 知らなかった。江戸時代から脈々と受け継がれているもの なんだ。 ところどころにちょっとエロテーストがあるのが最初疑問だったが、 週刊現代に連載していたものと知って納得。むしろ週刊現代で あそこまでアカデミックなものをやるんだ、と思った。
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