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  • 思春期

    水槽の底で傾いでいる小さな魚のようにあなたの吐息は急いていた閉じられない瞼に映る世界は鈍く霞み「どうして生まれてきたの?」あなたの問いかけに答えられない私...

  • 草むらの黄昏カマキリの立ち往生風に転がる命は地平線の向こうへ帰る場所があるんだね安心してていいんだね

  • 息を止めなさい 吸いこんでしまったら あなたは悲しい夕暮れになる 風が冷たいでしょう 空気には 枯葉の匂いが混ざっているでしょう...

  • 歩き出すために

    幾度も 幾度でも あなたの名前を呼んでみる 生まれて初めて覚えた たった一つの言葉のように もう一度取り戻せる...

  • 冬の海

    海へ行こう 波の音を聴くために 冬の海の哀しみを ふたたび 確かめるために 遺骨は 打上げられた珊瑚の...

  • ためらいの秋

    愛されていなかった 愛していたのに 愛されてはいなかった 愛し続けていたのに 風が行きすぎるのを待って 歩き出すこ...

  • 最後のキス

    黙りこむあなたの唇に もう一度キスをしたかった こんなにも嫌われて 疎まれていることを知りながら 最後のキスをしたかった ...

  • あなたの時を刻む その鼓動に そっと耳を押し当ててみる 知ってた? 女は 男の人の肋骨から 作られたってことを ...

  • 冬の空の白さと 雪の白 そして あなた どこにも嘘は無かった 白の中に隠れて その先...

  • 朝の星

    絡みつく腕をほどいて 開け放つ窓 私を見る 朝の星 物語はエピローグを迎えた さっぱりと顔を洗い この部屋を...

  • 線香花火

    行かないでください 手を伸ばした君 あの夏の日は 白い影と消え そんなにも切なく 泣き出しそうな顔 ...

  • 記憶

    何もないところからの始まり 何も残さない終り方 けれど 目に見えない細かな傷に しみこんでいた...

  • 伝言板

    ネジを巻かれた夕焼けが ぎりりぎりりと慌てだす さらけ出された夜の扉が 唇をかんでいる 雑踏に紛れて佇む ...

  • 冬の欠片

    この部屋に冬の欠片をさがしている 開け放つ窓の向こう 白い空をさがしている 踏み出す勇気も とどまる勇気も ...

  • ゆびさきに残る かすかな疼き あの夏の亡き骸 遠ざかる季節 さよならは いえなかった ...

  • さよなら

    さよならは 胸に響く鐘の音 さよならは 夜の帳に沈む丘 さよならは 朝に消える星 さよならは 未完成の船 ...

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