chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 塀の上じっと見つめる子猫あり

    芭蕉の花が咲いていた細い道に立派な門構えの家がある。その門の脇の塀の上にネコが見えた。ちょうどポストの上に横になっている。まだ子猫のようで、何か道の方をじっと見ている。正面に廻ってみると、本当にネコに見つめられている気分になる。よく見ると、右の後ろ足が体の下から覗いている。ネコの後ろの方に廻っても、ネコはその姿勢を崩さない。しっぽと後ろ脚がからまり、かなりリアル。この家の方の遊び心なのだろうが、それにしても良く出来ている。塀の上じっと見つめる子猫あり

  • 桜より牡丹臭木の色の濃さ(十月桜の近く)

    十月桜を見て交差点を渡たると、少し先の道端に桜の花びらが落ちていた。風に吹かれた花びらが、枯れ草や葉に引っかかって止まったようだ。咲いている桜よりもピンクが濃いなと思って、ふと顔を上げるともっと濃いピンクが眼に入った。一瞬ガクアジサイかと思ったが、季節がまったく違う。周りには薄いピンクの花が咲いているが、中心部には赤紫の蕾が残っている。どうやらクサギのようだが、花の付き方が異なる。後でしらべると、ボタンクサギ(牡丹臭木)というらしい。よく見ると他の茎にも蕾が付いている。こちらはまだ1つも開花しておらず、固くまとまっている。花期は7~9月らしいが、すでに10月の終り。無事、すべて咲くことができるだろうか。桜より牡丹臭木の色の濃さ(十月桜の近く)

  • それぞれに十月桜咲きにけり(中院・西小仙波)

    中院の塀の上に十月桜が咲いていた。中央の上の方は寂しい感じだったが、端の方は良く咲いていた。見る位置を変えて見ると、全体が花で覆われている。アップで見るとさらに密集している。反対側の枝の方にも多くの花を付けている。駐車場に入ると、不染亭のそばにも十月桜が咲いていた。いつもは外を見て他へ行ってしまうので、この桜を見るのは初めてのような気がする。周囲に樹木が多いのでそれらと重なっててしまうが、下から見上げると青空に映えて咲いている。中院からそれほど離れていない所のお宅に、毎年見ている十月桜がある。この桜は9月には既に咲いていたと思うが、中々撮るタイミングがなかった。右端のほうに枯れ枝が見えるが、その他の枝には多くの花が見えた。近づいて下から見上げると、さらに華やかになる。この日は風が少し強かったが、枝の揺れが収まる...それぞれに十月桜咲きにけり(中院・西小仙波)

  • ほんのりと色づくコキア道の端/近くにあれど濃さは色々

    以前見た道端のコキアが色づいている。側溝と舗装面のすき間に生えているが、家の入口の反対側にも生えている。以前は見逃していたが、そのコキアもうすく紅葉している。近くの公園のような場所のコキアもだいぶ色づいている。と思ったが、南側の2株ほどはまだ青々としている。こんな近くで、生育条件はほぼ同じだと思うのだが、まったく様子が違う。さらに、塀際のコキアは、緑と紅葉が混ざっている。角を曲がった道の端にも小さなコキアがある。こちらもすき間に生えているが、まだ緑のままである。先のコキアとは少しはなれているので、どこから来たのかと思ったが答はすぐに出た。門のそばにコキアが植えてあった。こちらは大きく成長し、すでに色づき始めている。テレビで見た公園のコキアは、全体に奇麗に紅葉していたが、どこでも同じではないらしい。少しの条件の違...ほんのりと色づくコキア道の端/近くにあれど濃さは色々

  • 片隅に昔の賑わい見る石碑/芝居相撲にサーカスお化け(蓮馨寺)

    本道脇のススキのそばに小さな石碑が建てられている。その正面に廻ってみると、大きな字でつぎのように彫られている。興行繁栄記念世界的大奇術有田洋行その上には「欧米帰朝」と横書きされ、「洋行」という名前もここから来ているのかも知れない。右下には小さく「請元岡田清次郎」とある。『埼玉ふるさと散歩(川越市)』(新井博著)に、「大正三年、常陸太田の岡田清次郎がこの境内でサーカスを興行したところ、連日超満員の大成功、その記念に建碑したもの。蓮馨寺は町の中心にあり、境内も広いので、正月や縁日には芝居、相撲、見勢物、お化け屋敷などの興行が昔から行われていたのである。」と書かれている。この石碑の前を通る人は多いが、あまり注目されることはないようだ。この興行は大正三年だが、その後も色々の興行が行われたようで、私も子供の頃、サーカスで...片隅に昔の賑わい見る石碑/芝居相撲にサーカスお化け(蓮馨寺)

  • 蓮馨尼墓石見れば板碑なり/足元見れば銀杏散り敷く(蓮馨寺)

    西武新宿線本川越駅から蔵造りの並ぶ一番街への途中に蓮馨寺がある。本堂脇から墓地に入ると広い石敷きの参道があり、その正面に三基の墓石が並んでいる。石の囲いの直ぐ脇に説明板が立てられている。説明板には次のように書かれている。川越市指定文化財蓮馨大姉の墓関東地方に多くみられる板碑(いたひ)の一つ。蓮馨寺を創建した川越城将、大導寺駿河守政繁(だいどうじするがのかみまさしげ)の母堂、蓮馨大姉を供養する石製の卒塔婆(そとうば)。当初、蓮馨寺は平方に建てられたが、のち当地に移され、開基の蓮馨大姉が祀られた。永禄十年(一五六七)八月十二日示寂。その直ぐそばにあるのが蓮馨尼のお墓で、説明板にある通り板碑である。下の方には「宝池院蓮馨大姉」と刻まれている。墓地から参道に入ったとき、何かを踏んでしまった。参道の石の上にも、脇の砂利の...蓮馨尼墓石見れば板碑なり/足元見れば銀杏散り敷く(蓮馨寺)

  • 知らぬ間に消えた彫刻また出会い(伊佐沼公園そば)

    伊佐沼から橋を渡り問屋町への道に入る。左側は伊佐沼公園で、右側にも小さな芝生の公園がある。ふとそちらを見ると、見覚えのある彫刻があった。低い生垣のすき間から中に入ってみる。前から見てもやはりあの彫刻だった。以前は丸広の駐車輪場にあったはずだが、いつの間にか無くなっていた。その後どうなったか気になってはいたが、こんなところにあるとは思わなかった。2本の脚の下には、それぞれ銘板がある。その1つには、彫刻の題名などが彫られている。WARP田中康二郎作明日へ川越、その風の中に街を愛する心を堀りこみ川越、その土の中に街づくりの運動がうまれ川越、その光の中に街の未来を築いて行こう一九七七年八月社団法人川越青年会議所もう1つには、「彫刻の街造り協賛者御芳名」とあり、多くの会社名が刻まれている。元は確かこの当りにあったはずだが...知らぬ間に消えた彫刻また出会い(伊佐沼公園そば)

  • 塀の外ぽつりと垂れて芭蕉花/はるか離れてバナナに似た実

    八幡宮の前の通りは、昔のままの細い道である。その道沿いの家に、バショウが大きく葉を広げていた。塀際に生えていて、その塀の外に実のようなものが垂れさがっていた。太いホースのような茎の先端に紡錘形のものが付いている。そのつけ根当りに、小さな花のようなものがたくさん並んでいる。これは雄花で、雌花が咲いたあと花茎が延びてこの状態になったらしい。近くの別の家にもバショウがあった。こちらは駐車場に面していて、駐車場側に同じものが垂れていた。前のものより2週間ほど後だったが、花包の状態は少し衰えているようにも見える。ところがそこから花茎を上にたどって行くと、上の方に小さなバナナのような房がある。先に見た株にはなかったが、これがバショウの実らしい。ジャパニーズ・バナナとも呼ばれるそうだが、確かにバナナそっくりである。それにして...塀の外ぽつりと垂れて芭蕉花/はるか離れてバナナに似た実

  • 稲わらに誘われ行けば花手水(川越八幡宮)

    丸広の裏から八幡宮の鳥居の前に出ると、七五三祈願執行の看板と稲わらの束があった。石鳥居の両側に置かれ、傍に花の鉢が添えられ、鳥居の下の竹筒にも少し藁がある。鳥居を潜って参道に入ると、左右の赤い柵にそって稲わらが置かれている。参道の終りには、束の外に鉢に植えられた稲が集まっていた。反対側を見ると、稲荷神社の前から社殿の方まで稲わらが並んでいる。社殿に上がる石段下の狛犬の傍にもあり、社殿の方にも見えた。社殿の両側の柱の傍に、束と鉢植えが並んでいた。石段を下りると、手水舎の中の水盤に花が浮かべられていた。花に混じって、白いカボチャのようなものが浮んでいる。花手水はずっと続いているようが、稲わらは初めて見た。稲わらに誘われ行けば花手水(川越八幡宮)

  • 朝ぼらけ窓に張り付くヤモリかな

    ある朝、流しの窓を見るとガラスにヤモリが張り付いていた。ガラスの内側かと思ったが外側で、網戸とのすき間にいた。中途半端に戸を開けた時、すき間から入り込んだようだ。ヤモリのいる所のガラスを叩いても、全く動く様子はない。ところが、カメラのシャッターを切ると少しずつ姿勢を変える。このままではヤモリもここから出られないので、網戸を反対側に移動してた。それでやもりは、すぐには逃げようとはしない。その後上を向いたり、下に移動したりしていた。ずっと見ている訳には行かないので、そのままにして置いたら、いつの間にかいなくなっていた。朝ぼらけ窓に張り付くヤモリかな

  • ふと見れば公民館は移転済み(大東市民センター)

    久しぶりに入間川街道を走っていて、太田街道との交差点で信号が赤になった。交差点の角に大東公民館があるが、門が閉まっていて人気がまったくない。建物の入口に白い紙が何枚か貼られ、「公民館移転しました」と書いてある。近くに行くと、移転先の地図が掲示されていた。現在地は手書きだが、移転先は「大東市民センター」となっている。現在の道よりも1本狭山寄りの道沿いにあるらしい。同じ敷地内にある火の見櫓は、以前のままそこにあった。脇の坂を少し下り、脇道に入りくねくねと進むと、大きな通りに出た。そこから、2階建ての大きな建物が見えた。おそらくこれだろうと思って先へ行ってみると、確かに「川越市大東市民センター」の看板があった。右手の方には遊具のようなものも見える。駐車場の方から、正面の入口を撮った。出入する人の姿もあった。右手に看板...ふと見れば公民館は移転済み(大東市民センター)

  • 雨上がり桜に黄色き茸生え/秋なれど赤きツツジに黒き蝶(中院)

    大型の台風16号が南の海上を通過した翌日中院へ行ってみた。墓地の中にセンダンがあり、実がなっているはずなので、どんな様子か気になった。塀の外から見えるはずだったが、あるはずの木がない。後方の樹木は以前のままだが、その手前に1本だけあった木が見当たらない。どうなっているのか見ようと鐘楼門のある参道にはいった。鐘楼門の奥に赤いものが見え、なぜかツツジが咲いているように見えた。ところが、それ以上に目を引くものがあった。鐘楼門の右手前の桜の幹に黄色いものがある。鮮やかな黄色の茸だった。かなり大きくなっているので、急に生えたとは思えない。何層にも分れた茸の上部は、快晴の陽を浴びて輝いて見えた。鐘楼門を潜ると、たしかにツツジが咲いていた。手前の木はポツポツだが、その先に木にはまとまって咲いている。近くに寄って見ると、春と同...雨上がり桜に黄色き茸生え/秋なれど赤きツツジに黒き蝶(中院)

  • 車輪梅ことしも花と青い実と/鉄管の水も集めて龍の池(龍池弁天など)

    去年の秋初めて、車輪梅(シャリンバイ)の実と花を同時に見た。今年はどうかなと思っていたが、やはり白い花が咲いていた。曇りのせいか花は中途半端に開いていたが、その数はかなり多かった。去年は見る時期が遅く実の色が薄かったが、今年は丸々として色も鮮やかだった。同じ通りに龍池弁天があり、そこにもシャリンバイがある。弁天の祠の周囲は奇麗に草が刈られていて、大木の直ぐ下にシャリンバイだけがポツンと残っていた。このシャリンバイも多くの実を付けていた。実の周囲を探すと少し白いものが目に入った。花は咲いていなかったが、まだ蕾の状態の房があった。竜池のほとりを歩くと、小さな水音がした。池は2段になっていて、堰の中央が切れて水が流れ落ちている。水音はそれではなく、岸の近くの錆びた鉄管から流れ落ちる水だった。岸に沿って円管が組まれ、岸...車輪梅ことしも花と青い実と/鉄管の水も集めて龍の池(龍池弁天など)

  • 名を知らぬ黄色き花に眼がとまる/山門を超えて銀杏の門のあり(長田寺)

    秋の彼岸の頃、長田寺の境内の端にある木に黄色い花が咲いていた。毎年来ているので見ているはずなのだが記憶にない。近づいてみると、こまかく分れた枝に小さな黄色い花がついている。下には葉が茂っているが、花のついた枝はそこから外に延びている。枝ではなく花房といってほうが良いかも知れない。花弁は黄色いが中心部には赤いところもある。幹はわりとなめらかだが、こまかく割れていて、その一部ははがれ落ちて白い部分が見えている。初めて見る木だったが、いろいろ検索すると、どうやらフクロミモクゲンジ(袋実木欒子)というらしい。近くの山門を見ると、両側のイチョウが上で枝を繋いでいた。山門の外からみると、さらに強く結びついているように見える。山門の上に更に門があるような感じだ。イチョウが黄葉したころには、どうなるのか見てみたい。名を知らぬ黄色き花に眼がとまる/山門を超えて銀杏の門のあり(長田寺)

  • 氷川社はこうはくあります彼岸花(仙波氷川神社)

    仙波氷川神社のヒガンバナは、8月の終りには既に咲いていた。といっても、入口の角に数本咲いているだけだった。それから3週間、彼岸の入りには同じ場所でも様変わりしていた。多くの花が咲いていて、最初に咲いていた株の茎は黒く変色していた。上に上ってみると、確かに咲いているが、少し最盛期を過ぎているようだった。さらに石碑の手前の木立の下を見ると、かなりまばらで、花も衰えているように見えた。この場所は、年により変化が大きいようだ。一方、神社の入口の左側にはまだ多くの花が咲いていた。入口奥の方は少ないが、入口近くの方にはまとまって咲いている。近くで見ると、他の場所よりかなり良く咲いていた。ちょうど白い花に陽が当り目立っていた。以前、入間川の土手で彼岸花を撮っていた時、通りかかった人が「草刈りの仕方で、花の咲き方が違う」と言っ...氷川社はこうはくあります彼岸花(仙波氷川神社)

  • 大木は倒れてもなお葉は緑/巻き添えか途中でパックリ白き幹(仙波河岸史跡公園)

    ザリガニ釣りを見たあと、倒木のあった池に行ってみた。倒木はまだ池の中に倒れていて、周囲は立ち入り禁止のままだった。仮設のフェンスの前に2台の自転車が置かれていた。木の根本は複雑に裂け、まだ白い口を開けていた。池の方の枝を見ると、大きく盛り上がった枝の葉はまだ緑に見えた。一方、水面に浸かっている先端部分の葉は枯れているように見える。光の加減かも知れないが、場所によって差があるようだ。池のデッキの方から見ても、やはり水面に近い方の葉は変色して見える。デッキの下の波紋は、いつものように静かに拡がっていた。そこから枝垂桜の方へ廻ると小さな広場から続く細い道があった。何があるか気になったので入ってみた。丁度池の裏側になり、池に沿った樹々の間から対岸の木の上部が見える。その中に、途中で幹や枝が折れているものがあった。白い幹...大木は倒れてもなお葉は緑/巻き添えか途中でパックリ白き幹(仙波河岸史跡公園)

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、川越原人さんをフォローしませんか?

ハンドル名
川越原人さん
ブログタイトル
川越雑記帳2
フォロー
川越雑記帳2

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用