chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
詩的境界線群 http://borderspoem.seesaa.net/

ひたすら詩を書いています。

詩人のためには詩を書かない。 詩を読む人のために、詩を書く。

rakuha
フォロー
住所
熊本市
出身
奈良市
ブログ村参加

2007/05/02

arrow_drop_down
  • 少数 【VOICEVOX:WhiteCULさんに詠んでもらった】

    少数 「少数」 詩 清水らくは 朗読 VOICEVOX:WhiteCUL

  • 釜戸駅にて

    雨は降りやまず電車は止まったままだった 売店で買えたのは漫画の十二巻だった 知らない二巻の間に二人が死んでいた 電車はまだ止まっている 私は十二巻の最初に戻る こんなことなら期日前投票に行けばよかった と、母は言った 本当ならば家に帰りついている時間 駅舎には壁がない 列車に戻って窓の外を見た 一人ではないということを 深く理解できる時間だった この星に生まれたので私には母がいた きっと この日に向かって生きてきた 一度雨の不誠実さに洗われて 明日からまた生き直すのだろう 列車が動き出すというアナウンスがあった 雨はまだ降り続いている 今も晴..

  • ドッピオ(一)

    ドッピオ.pdf

  • 温泉

    閉鎖された温泉旅館に 残された金魚鉢 透明だけがほこりを纏って 世界の終わりを待っている 計算された本館と 規則正しいだけの別館 二つをつなぐ橋は 今も美しい バスの来なくなったバス停 表情を失った顔はめパネル 美しくなくなっていくものたち 一時期宇宙人が隠れ住んでいたことも 動画を撮りに来た人がカメラをなくしたことも 特殊なカップルがそこで愛し合ったことも 知られないままに ありきたりな廃墟は 今日も演技を続けている 川のせせらぎが心地よいことも 蝉の声がうるさいことも そう、温泉が湧き続けていることも 楽しんで秘匿しているのだ ..

  • 解放されるとき

    昨日は楽しかった 楽しい、が楽しかった 楽しいを思い出すと 楽しいがよみがえってくる 今日は悲しい 悲しい、が悲しい 悲しいをかみしめると 悲しいが深まっていく 楽しいと悲しいが こんなに近いなんて なんだか腹が立つ 腹が立つ、が腹が立つ 予想しきれない天気だとか 偶然出会ってしまう誰かだとか 世界の裏側のニュースだとか 心はいつも引っ張られてしまう 楽しかったから悲しい 悲しめるのは嬉しい 嬉しいのは切ない 切ないのはわびしい 夢を見ている間も 解放されることはない 何も感じずに 詩を書いている

  • 翼(朗読)

  • 過去

    振り返ってみると過去はもうそこにいなかった 私が知ろうとしなかったことは 私に語る権利のないことだった 振り返ると私が連なって倒れていた 私は自らを捨てながら進み 私のことを忘れながら生きている 私の前には未来などない この瞬間にも私はこの世界からこぼれ落ちて 私であった私になっていく 振り返ったままの姿で考えている 私が何者かになろうとする時は 私自身を殺したい時なのだ けれども私は私の過去の姿が どうしようもなく愛おしい 失われた私を真似ながら 私は今日も振り返っている

  • 新潟の海

    新潟の海には限界があった 視界の先にある佐渡島に いつか行けるのだと思っていた 波を消すブロックの上に立って 青い世界を眺めていた 私が佐渡島に行くことがないうちに 祖父は亡くなった 遺産でもめた後に縁は切れて 私は新潟の海から切り離された 一度だけ祖父の墓参りに行った いつか自分も入る暗い穴 朽ちた花弁を一枚つまんだ 新潟の海をもう一度見ることはあるのか 猫を捨ててきたと言った日 私は祖父を嫌いになった 縁を切るほどには深いかかわりがなく 緩やかな記憶でつながったままの私と祖父 いつか暗い穴の中で出会うのだろうか 幼い日に見た青い世界が ..

  • 羽回る

    白と灰色の円が見えた そしてくるくると回るもの 風を生まずにゆっくりと コンクリートブロックにぶつかって止まった 鳩が死んだ 車が走り去っていく くるくると車輪を回して 私は終焉のしるしを どこに刻めばいいのかと思った その時 くるくると回る光があった 螺旋を描きながら 舞い上がっていく しばらくして消えた 私の喉に 吐き出せなかった言葉がある 家に帰り風呂に入って 魂に石鹸をこすりつけた 翌日のニュースで知った 全国で交通事故死ゼロを 達成した日らしかった 澱んだ空

  • 言葉

    言葉を 信じていると 言葉で 伝えた 言葉は 信じられないと 言葉が 返った 見つめ合い 探った 言葉に ならないところ そんな全てを 言葉にして もう一度 言葉を疑う

  • Wordbirds

    伝えられなかった言葉たちは 羽を得て鳥になる 夜空を自由に飛んで 朝までに塵になる 星々でない輝きを見たら 思い出したらいい 散り散りになっていく 思いの果てを 無数に飛べ 言葉の鳥よ 今日もまだ 分かり合える世界で 伝えられなかった思いは 傷だらけになって たまに少しだけ 光を残すらしい

  • 蹴りかけの足

    町でだれも私を知らない 寂しいふりをしながら 本当は喜んでいる 逃げていてもどこかに進んでいるみたいに 見えるでしょ 見えたでしょ これも誰に言ってるんだろう 誰かに届くと思い込んで 涙はいつでも出せるけど 泣いていいよなんて言葉を求めていたら 逃げるでしょ 逃げたでしょ 邪魔になったもの全部を どうにかしたかったから どうにかしようとして 振り上げた足が 過去の私に当たって 汚れてしまった靴 町で知り合いに会ったら 寂しさを知ってしまう 私 私だったけど 私 私じゃなかった 私 私に見えて 私 私から逃げた そんなこと そんなこと ..

  • キスリング

    多くのものを詰め込んで その姿を見てほしくて 古い古い鞄を 手に入れてみた 両脇のポケットに ガラクタを詰め込んで 狭い狭い路地を 無理に進んだ 遠くに海が見える あそこまで行ったら 全部捨ててしまおうと 風を吸い込んだ 無駄なものは重たくて 心を削っていく 広い広い道で タクシーを拾って帰った

  • シロホン

    シロホンを鳴らします 全て同じ音です 間違えて作りすぎてしまった 出来損ないたちです シロホンは重たくて 動かすことができません ずっと同じ音を 鳴らし続けます そのうちすり減って 少しずつ違う音が 鳴るなんてことを 期待してはいません シロホンが一つ ここにあるということ それを明かすためだけに 鳴らし続けるのです

  • 宇宙飛行士の夢

    夢は膨らんで 光を反射する 宇宙飛行士になりたかった人たち 夢は瞬いて 風を引き寄せる 宇宙飛行士になった場合の流れ 僕は何も望まないまま 書類を積み重ねているよ 僕はちっぽけなままで あの日の侮蔑を抱えてるよ 何人 夢が 叶ったかな? 夜空を見上げてみたら 名前を知らない星ばかりで 人工衛星が通り過ぎる 宇宙人は見てるかな 月に降り立った足跡を なでてみたいとは思うけど 夢ですらない 夢ですらないよ あの日の侮蔑を返すよ 僕は今虚空を見る

  • TPpTPTP TpTpttPP この争いの果てに太陽へと飛べ

    P PP PPtPPt TPTPTP PptPpt PP P PPTp PptPpt PTp PTT TPP PTT TpP T T TPPP PPtPPt PptPpt Tttptt TttTtt TPPP TPPP Pp P P TpTptttt PttPpt TPP PptPpt Tttptt PPtPPt Pp PP TPpTPTP TpTpttPP この争いの果てに太陽へと飛べ 訳 バークス・ブルー ここにいます どうぞよろしく とても素敵なので 会いたいです ありがとう よかった 私は..

  • 月光

    月光だけを纏った人が この街を去っていく 強くなった道を残して 次の街へと向かっていく 月光は少し薄くなって 次の人を待っている 私は光らなくなった星で 毛布を作っている 歴史が少しずつ細くなって どこにも勧めなくなる日までに 誰かに求められるような そんな人になれるだろうか 月光が見えなくなった 街は少し傾いて 影を振るい落とす 瞬きだけを許して

  • 詩の詩

    僕は日記のような詩を書きます ほぼ日記なので読まなくてもいいです 僕は辞書のような詩を書きます 辞書の方が詳しいのでそちらを読んでください 僕は美しい詩を書きます 「美しい」と書くだけなんです 僕は共感する詩を書きます わかったふりをしているだけです 今日僕は難しい詩を書きます 伝えたいことを直接書くのではなくて いろんな言葉を使って書きます いろんな技法を使って書きます これはきっと褒められないから 皆三行目から読まないから 本当は怖いんです でも書こうと決めたんです 明日はきっと詩を書きません だって友達が減っているから 誰も読まない日記を書..

  • 一月二日

    また君のいない一年が始まって 君の知らない歴史を転がっていく 生まれてからずっと止まらない 僕の穴はまだ見つからない また君のいない一年も笑うことがある 楽しいこともあれば楽しいふりもあるだろう 笑顔を身に着けた日からずっと 笑顔に取りつかれているようだ お湯を沸かして待っているような そわそわした気分のまま ただ時間が過ぎていくのが 当り前になった また君のいない一年と向き合わないまま 君のことを思い出すのだろうか 遠くに穴が見えたような それは初夢だったかのような一月二日

  • 永遠とは

    誰もまだ見たことがないものに 永遠と名付けた人が確かにいたのだ その人もまた後の人たちも 誰もまだ永遠を見れずにいるのだ あなたはまだ永遠があると思いますか? あなたはもう永遠がないと思いますか? もし永遠がないのだとすれば ないものに付けた名前はどうなるのだろう これまで永遠と呼んでいたものは 本当は何だったというのだろう しかし 永遠を感じることがある これが永遠でないとすれば 私は新しく名付けるべきだろう 風が吹き やんで また吹く 傷つけて 謝って また傷つける 星が生まれ 死んで また生まれる 永遠はこの胸に幾度も突き刺さる ..

  • バント処理の詩

    バント処理、できるかな。 気になるな。 それができたら幸せを感じるるよ。 君が投げている姿は、 小象が水浴びをしているようだ。 楽しそうに見えても、 色々と警戒している。 間違えたり、 迷ったり、 そして今その最中かもしれないけれど、 見守って応援して、 拍手をするよ。 きっとすごい球を投げて、 すごい球が外れることもあって、 感情をぐらぐら揺すってくるんだろう。 だから、 バント処理に注目するよ。 バント処理ができたらいいんだよ。 もうすぐ、 藤浪がマウンドに上がるよ。

  • 春の隣

    あの道を進むと 朝日が見えるらしい 風邪を引いてしまったからね 三年ぐらい前に 恋をすれば 時間の速さが変わるらしい きっと春も 三拍子でやってくる 全部冬に置いていくのさ 焚火のはぜる音も 木々の芽吹く香りも 野イチゴの不思議な味も 氷に閉ざして 未来に流して 季節の約束からすれば ずっと春はそばで待っている 疑うのに疲れた頭で 思い出せるのは 梅の花びらが舞って 光っていたこと 渦巻きが途切れずに 窓の外を埋める 飛び出して走れば どこまで行けるだろう ずっとその勇気がないままに 春を迎えられずにいる せめて恋をす..

  • きれい

    わからないことが美しくなる そんな瞬間を待っていても 孤独だね なんて笑われて 飛ばされた帽子が見つからない きれいなものと きれいにみえるもの それだけでいきて いきて いける 褒めて褒めて褒めて褒めて褒めて褒めればいいんでしょう? 愛して愛して愛して愛して愛してのふりがうまいでしょう? 異なるからこそ深くなる そんな仮説が楽しくて 孤独だから と笑ったら 全ての帽子が同じになった きたないけど きたないけど きたなさなんて ないことになって きたないけど きたないけど きれいもあると しって しっている のに ..

  • 教科書の詩は

    教科書の詩はつまらない 主人公がかっこいい漫画を ずっとずっと読んでいる方が 心は太陽のようだ 明喩 教科書の詩はつまらない プールでばしゃばしゃしたり 反復 ゲームでかしゃかしゃしたり 対句 心がフラミンゴだ 隠喩 でも君は天使の笑顔で 面白いって言ったんだ メモを取る鉛筆が 汗を流していたんだ 擬人法 教科書の詩なのに面白いなんて きっと君の誤解 体言止め なぜだか漫画もドッヂボールも 楽しくなかったよ今日は 倒置法

  • 天狗の国

    天狗に会ったことがないから、天狗のことがわからないのだと罵られた。私は天狗のことをずっと調べていたので腹が立った。けれども彼は確かに天狗の国に行ってきたようだった。天狗を救うために様々な活動をしている。天狗基金を創設して、天狗の実態を訴える講演をしている。私は呼ばれた。そして罵られた。彼だけではない、彼を信奉する人々、彼を支援する人々から罵られ続けた。知識がないから動かないのだと。経験がないから同情しないのだと。罵倒には様々なスタイルがあるという知識を得た。 果たして彼の主張は正しいのだろうか。私は天狗についての様々な情報を知っている。確かに彼は天狗に会ったようだ。彼は様々を感じただ..

  • 旅人と

    安宿の休憩室は人見知りを忘れさせる 出会ったばかりの旅人と会って 飲みに行った シュノーケルをあげるよ、いっぱい死んでるよ 明日台湾に行く船に乗るんだ チケットは取ってないけど なんとかなるさって 安宿の安さは七泊一万円 荷物を置いてキャンプに行く人 移住のために部屋を探す人 とりあえず来た人 そう、典型的な人もいるぞ 神戸でウェイトレスをやってる女の子は 失恋したから来たんだ 皆で近くの公園に行って 星を見た 僕らは恋人にならない 旅人だから 星を見るだけでよかったんだ 一つ自分のルールを決めていた 旅人に連絡先を聞かない 旅に酔っている..

  • 十四歳

    少年が勝利する度に 私達は十四歳を思い出す 何かを目指して 何かを見捨てて 色々と知らなかった時代 少年の前に広がる平野に 私達はいるだろうか 同じところで微睡んで 追い抜かれていないだろうか 次に出会うのは 一周してきた時 背中を見ているよ 大人になったら 少しだけ振り返ってみて 微睡も時には必要だ 溺れてしまわない程度に 少年が敗北する日 私達は特に大人ぶるだろう 谷底で微睡んだまま いい加減なことを言うだろう 許してほしい 天才以外は 平野に立つことすらできない 世界の広さを 知識でしか知らない 少年が振り返ったときに..

  • 星の章

    私は 新しい 星です あなた しか見当たらないので 聞きますが 私は 美しい ですか 星は 美しいと 聞いたから 願って 願って願って願って願って 願って願って願って願って 星に なったのです 私は 美しい ですか その顔は わかります 私は 生まれて 二分の星だけど 嘘つく顔は わかります 光って いなくて なんか でこぼこで 丸くも なくて 変な 軌道で 私は 美しくない 星です なんか 体が熱くなってきました なんですか 本当に 美しいって どういうことですか ああ ばらばらになって ああ 砕けていきます 知って います ..

  • オリジナルリュック

    いくつものリュックがいる 青白い人々を従えて 改札を抜けさせて 自転車をこがせて 信号を足早に歩かせて リュックは駅から去っていく 一つだけ取り残されたリュックが 青白い人を公園のベンチに座らせる 散歩をさせている犬が一瞥する 子供に漕がせているブランコは 空に近づいたとき雲を確認し 地面に近づいてリュックを笑った リュックは口を大きく開けさせて アルバムを取り出させた リュックは一度長い旅をした 大きく重い水筒や 黒くてごわごわした折り畳み傘を 食べたり吐いたりしながら 風を吹かせた木々が揺れて 木々を揺らした星が回る リュックは時の流..

  • 傘の場

    黒い傘 青い傘 赤い傘 黄色い傘 長い傘 短い傘 ビニール傘 折り畳み傘 足の生えた傘 葉っぱの傘 私の傘 貴方の傘 誰かの傘 イチローの傘 メッシの傘 ビル・ゲイツの傘 バットマンの傘 ガンダムの傘 昔々あるところに傘 今は昔竹取の傘 祇園精舎の鐘の傘 春は傘 月日は傘 吾輩は傘 つれづれなるままに傘 木曽路はすべて傘 トンネルを抜けると傘 桜の樹の下には傘 タカアンドトシ&傘 テツアンドトモ&傘 チャゲ&傘 辺境の村で生まれて 戦争に参加し 頭角を現していき 国の英雄となった彼の 隣の家で作られた傘 ..

  • 犬の本心

    紙飛行機を作れば飛ばしたくなる。紙飛行機は部屋の中をまっすぐに飛ぶ。壁にぶつかって落ちる。このつまらない限界は、常に私の前にある。何度も飛ばす。何度もぶつかる。父が通る。父にぶつかる。父は花に水をやるために、ベランダの扉を開けた。紙飛行機が、飛び出す。壁はない。世界を知ってしまったフライト。 慌てて家を出る。らせん状になった階段を駆け下りる。四階、三階、二階。ベランダの下へ走る。紙飛行機は見当たらない。木の上、道の上にもない。もっと飛んで行ったというのか。私の作った、私の作り出したばかりのものが、どんどん飛んで行ったというのか。私は進んだ。私は翼をもたないので、足で進んだ。どこにも見..

  • 捨てられたもの

    夕闇に光る一点を 名も知らぬ惑星だと決めつけていた 瞬きが眩しすぎて 直視するのを諦めていた けれども今 感じる あれは僕たちが 諦めてしまった未来 届きたかった希望 一つ言い訳をする度に 可能性を空に投げた 無限に近い宇宙に 後ろめたさを捨ててきたのだ 皆で笑いながら 本当は苦笑しながら 光を投げ続けてきたのだ 未来はこの時に留まり ずっと待っていた 僕たちは気付かずに あそこまで大きくしてしまった いつかこの星を飲み込んで 僕たちを溺れさせることだろう 穢れない未来に焼かれて 現在に固着されるのだろう かろうじて残ったこの胸の光..

  • 最後のページ

    突然 孤独 (とつぜん こどく) 2019年8月19日生まれ。 胸の奥のひだひだのところ出身。旅行写真確認大学 沖縄学部満点星空学専攻修士課程修了。遅めの夕食 大学への留学後、シャワーを浴びているときに気づ く自分の体の不思議な形学博士取得。現在、なんと なく部屋にコロコロをかけまくる大学准教授。主な 著書に『台風に追われる夜』『バスが来ないのが当 たり前』『地元の人が行かない観光地の楽しみ』な ど。主な共訳は『安宿にあるジャンベのような傷跡』 『スーパーでは二割安い』など。 雨が降るか降らないかの時に生まれるもの 突然 孤独 著 2019年8月19日 第..

  • 空白の色

    青空には青空の青がある 確かめなければただの光 傷口には赤 本当だろうか もっと重たくて 憧れる赤だった カメラ越しの亀 緑色の水の中で 深い緑の亀は黒い ガラスに白い文字 白線よりも濃い白 入口の開かない美術館 中には様々な色があるだろう けれども今は空白 心には無色 好きな色を想像できても 現実に勝るはずはなく 一番星の光らない黒 明るい地上の約七色が 空白に固着させる ビール色のビール まぶた色の眠り 夢は色々

  • 星屑レビュー

    -------------------------------------------- 願えばきっと 夢はかないます ★★★★☆ 120人中97人が参考になったと言っています -------------------------------------------- 報われない 努力はない ★★★★☆ 75人中61人が参考になったと言っています -------------------------------------------- 窓は新聞紙で拭いて 涙は拭かずに流して ★★☆☆☆ 23人中6人が参考になったと言っています -..

  • 一人で旅に出る

    ぼくらは おいしいソーダを飲むために生きていると思うんだ いつだって おいしいソーダは心を落ち着かせてくれる だから おいしいソーダを探していく必要がある ぼくらは おいしいソーダを飲めているだろうか? 今まで おいしいソーダに出会えていたのだろうか だって まだまだおいしいソーダがある気がするから 君といるのは好きだ でも この部屋にはおいしいソーダがない どこかにある おいしいソーダを探しに行かないか 旅に出よう 知っている 君は旅に出たくない 君は部屋を出たくない まどろみに身をゆだねて 硬い感情に触れたくなくて ずっとここに..

  • しばらくぶりのご挨拶

    最近こっそりまた詩を載せています。 基本的には昔のように淡々と公開していこうと思いますが、あまりにも久しぶりにそうするのでご挨拶しておこうかと思います。 ここは清水らくはが詩や詩に関することを載せるスペースです。 かつては「無責任」という詩歌誌を毎月公開していました。 また、現在は同人「みなみのかぜ」に所属しています。 しばらくはnoteに載せていたものをこちらでも載せていこうと思っています。 ツイッターアカウントは@rakuhaになります。詩のことはたまにつぶやきます。 では次からはまた淡々と発表していきたいと思います。よろしくお願いいたします。

  • 本気で改造

    世界にはいろいろな人がいる 世界にはもっといろいろな人がいる そう、今やこの世界では 様々な改造ができるのだ どんな私になろう もちろんお金はかかる 翼があればかっこいいだろうが 三億円はかかる 最初は便利だった改造も 今ではやって当たり前だ できるのにやらないと 馬鹿にされるぐらいだ 誰かに好かれたいのに その努力をしないならば 好かれたくないのと一緒だ でもね 友人は好きな人の理想になるために カンバーバッチそっくりになった けれども好きな人は エマワトソンそっくりになっていた 好きな人は好きな人でなくなっていたのだ 元に戻るの..

  • 家庭内踏切

    リビングの屋根を切り裂く遮断機 僕らの悲しみが通るたびに 赤く光るランプと 天へと突きぬける音で 踏切は交流を断っていた 君がいなくなってからも遮断機は下りる 踏切は二人の距離を知らない 僕ひとりの部屋で繰り返される 光って鳴って下りて上がって 静かになって 君との間にはまだ列車が走っているのだ 僕の部屋に新しい人が来て その彼女も踏切に足止めされて 気にしないとか我慢するとか やさしさは猶予をもたらすけれど でもやっぱりうまくいかなくて 結局一人で光るランプを眺める ああ君は 大切だった 不思議なくらい 大切だった 三日間遮断機が..

  • 「無責任のR」

    「無責任のR」,borders poem

  • 鏡像確認(朗読)

    鏡像確認(朗読),borders poem

  • 片思いの将棋 将棋短歌集

    片思いの将棋 将棋短歌集,borders poem

  • 暗い先頭

    暗い先頭,borders poem

  • 生首さん

    生首さん,borders poem

  • 一人で旅に出る

    一人で旅に出る,borders poem

  • TTR

    TTR,borders poem

  • メイユ・インユ2

    メイユ・インユ2,borders poem

  • 部品

    部品,borders poem

  • ぽえ代詩

    ぽえ代詩,borders poem

  • 『見なかったことにしよう』販売

    『見なかったことにしよう』販売,borders poem

  • 左から三

    左から三,borders poem

  • ★信じる

    ★信じる,borders poem

  • イキル

    イキル,borders poem

  • 深海の使者

    深海の使者,borders poem

  • 鏡像確認

    鏡像確認,borders poem

  • 朴の木

    朴の木,borders poem

  • ユーバーファル 9

    ユーバーファル 9,borders poem

  • ★ 傘の場

    ★ 傘の場,borders poem

  • ユーバーファル 8

    ユーバーファル 8,borders poem

  • ユーバーファル 7

    ユーバーファル 7,borders poem

  • ★アリス

    ★アリス,borders poem

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、rakuhaさんをフォローしませんか?

ハンドル名
rakuhaさん
ブログタイトル
詩的境界線群
フォロー
詩的境界線群

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用