和室に木彫のこけし人形を飾ってある。着物の柄に白梅が施されている。箱書に記された作品名は「花ごよみ」。40年以上前に買ったもの。堀文子さんに画文集『花』(1982年初版)の著作がある。ご自身が描いた花についてその思いを綴っておられる。「梅」には次のように。 古武士のような風格の苔むした幹、いかめしい古風な枝、その枝から去年のびた緑の若い枝にびっしりと脹らむ蕾。 その蕾が朱色の顎に抱かれて、しっかりと枝に...
ヒヨドリは一年中庭にやってくる。朝早くから、大きな声を出して。今なら木々の蕾や、すでに開いた花などを食べる。蝋梅などは特に好みらしい。時々、四十雀や目白などの小さな鳥も来るが、彼の姿を見るとみんなさっと逃げていく。少しずつ染井吉野や李も膨らむ。今年の開花は若干早くなるのかもしれない。開けばまたこれらの花も彼にとっては団子に。もう少し「愛でる」という感性があればと思うのだが、でも彼らには彼らなりの「...
しばらく前から玄関に飾ってあるのは小さな雛飾りです。叔父からいただいた手作りの紙細工です。お雛様の丈はそれぞれ3㎝、掛盤膳の上に置かれる器の大きさは5㎜~1㎝。屏風の高さは10㎝、雛壇幅は21㎝。男雛には笏と太刀、女雛には桧扇、若い右大臣、老いの左大臣には矢と弓。加えて雪洞、橘、桜などの添え飾り。どれもこれもきめ細かな拵えです。小箱から出して飾るのが毎年の楽しみになっています。お歳は90半ば、まだまだお元...
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更紗空木は、内側が白く外側が薄紫の色混じりの花です。その名は、それが更紗染めに似ていることからの名付けのようです。八重の花で下向きにたくさん咲きます。昨日は枇杷に袋掛をしました。どうやら夜に白鼻心がやって来ているようなのです。朝に食べられた後のが散らかっています。毎年見られる光景です。高いところなどは無理しないで、手の届くところだけです。効果があればいいのですが……。 くよくよせぬ腹を立てぬ憎ま...
先週のことである。高速バスで東京に行った。地下鉄に乗って、六本木ヒルズ森タワーを目指した。52階の森アーツセンターギャラリーに入った。10人の芸術家によるMUCA展を観た。その中にバンクシーの作品が数多く展示されていた。それが目的だった。進みゆくと、奥の方に、あのシュレッダーにかけられた「ガール・ウイズアウト・バルーン」があった。そこだけは警備員が立っていた。正面からじっくり観た。左右の側面からも見た。そ...