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ひだまりの花々 http://hiougi.blog93.fc2.com/

身の周りの花や鳥たちと自然、そして日頃思うこと感じること考えたこと

hiougi
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2007/03/28

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  • キク(菊・ポットマム) ~朝露を乗せながら~

    昨日の来客は17:10に帰った。連絡をもらった予定では16:00だった。それだけ時間を気にすることなく楽しく過ごしてもらえたのなら私もうれしい。また来たいとも言っていたが……。お堅い同業の職に就いているという幼なじみの二人。それ以外のことは年齢も含めてまだよく知らない。家族構成なども含め、身上については私も敢えて訊いていない。そのうち自らが身の内を語ってくれるのだろう。帰る時、笑顔で何度も頭を下げる二人の姿に...

  • ススキ(薄) ~“思索の小径”と名付け~

    庭の横を川が流れている。ゆえに1年を通して生活の中に川の音がある。梅雨時はそれが濁流となって怖くもなる。夏は涼やかな風を吹き上げて家までに届けてくれる。秋の河原は溝蕎麦のかわいい花を広げる。冬は神秘的な氷の造型を出現させる。そして雪解けのせせらぎは春の到来を楽しませる。何年か前になる。そこに私は細くて長い道を作った。一人で何カ月もかけて。それに“思索の小径”と名付けた。時を定めずに気分の赴くままに歩...

  • ノコンギク(野紺菊) ~「野菊のような人だ」~

    ノコンギク咲いた。アブがとまる。セセリチョウもとまった。中学校の時、若い二人の悲しい恋物語の映画を見た。自然に涙が出た。土曜日の午後だった。当時、学校では映画を見ることは禁止されていた。休憩時間の明るくなった館内に生徒指導の先生方が入ってきて補導された。私以外にも10人近くがいた。月曜日に反省文を書いて提出しろと言われた。生徒から恐れられていた主任の数学教師の顔は今でも忘れれない。野菊を見るとそんな...

  • バラ(薔薇) ~秋の日のいろいろ~

    公募展の作品が返ってきた。その搬入搬出の費用27,500円を送金した。友人から個展案内が届いた。初日に行くと伝えた。若い人から「28日の午後2時半に伺いたいと思います」と連絡が入った。「いいですよ」と返信した。アマリリスや君子蘭などの鉢物を室内に入れた。掛け軸を『柘榴』に替えた。押し入れの整理をした。冬用の新しいパジャマを2着買った。家人はまだ旅から帰ってこない。私は楠で栗を彫っている。庭にはピンクの薔薇...

  • キク(白い小菊) ~「秋冷の候」~

    朝の肌に感じる冷ややかさ。向こうの景色は川霧に覆われ。足元の草花は露を乗せる。いつの間にか虫の音も消えて。手紙ならば「秋冷の候」と相応し。名前の知らない白い小菊が咲いている。野菊もだいぶ目に付くようになった。そんな今は菊にとって一番いい季節らしい。...

  • ハナミズキ(花水木) ~先の秋に誘われて次の秋も~

    庭で先に色づくのは花水木。ややくすんだ紅い色の葉に。一緒に実も真っ赤に。茱萸に似て美味しそうで。(食べたことはないが)艶やかで空の青に映えて。秋がさらに秋らしくなっていく。色も形も香りも空気も。家人は遠い地の秋を訪ねる5泊6日の旅に出かけた。私は彫刻刀で秋を制作している。 先の秋に誘われて次の秋も来る赤い実をつけた花水木は紅葉を始めた (上武旋転子)...

  • ダンギク(段菊) ~秋の風には香りと色がある~

    アートガーデンの一角に段菊があり、少し前から咲き出した。青紫の小花が密になって茎をぐるりと取り巻く。それが下から上に向かってだんだんと咲いていく。飾らない素朴な佇まいがいい。。その近くにモンシロチョウが来て翅を休めていた。友人が渡り鳥を見てきたと、その様子を動画で送ってきてくれた。懐かしい気分になった。そして「10月は他の月より心が波立つしざわめきもします」と一文が添えてあった。それぞれに思いを深く...

  • セキヤノアキチョウジ(関屋の秋丁字) ~耳を立てた小動物の顔~

    いつもは葉をいっぱいにした茎が賑やかに立つセキヤノアキチョウジも今夏の猛暑で多くが枯れた。全滅するのではないかと心配したが、葉を少なくした弱々しい姿でなんとか数本が残った。そして今、小さな筒状の白い花を咲かせている。花の先は耳を立てた小動物の顔のようで、見る度に楽しくなる。このセキヤノアキチョウジには冬の楽しみもある。我が家で唯一、「霜の花」を造型するのである。それは毎年、刈られた冬枯れの茶色い花茎...

  • クロホオズキ(黒鬼灯) ~義姉が~

    野良着姿の義姉が葱と金時草を持ってきてくれた。一人暮らしながらほんとによく働く。そして「美樹が4日に帰省するんだけど、その時お宅にもお邪魔したいんだって。都合はどう?」と。「特に予定は入っていないのでいいですよ」次女が住んでいるのは仙台。ご主人の運転で来るというが、どのくらいかかるのだろう。名古屋での結婚式以来、二人にはお会いしていない。それからもうかなりの年月が経つ。美樹さんは犬や猫などのもふも...

  • ホトトギス(杜鵑草・時鳥草・油点草) ~花言葉は……~

    ホトトギスは花びらに濃い赤紫の斑点を蜜に散りばめる。その模様が杜鵑の胸毛の様に似ているので、この名がつけられたという。蕊には小さなビーズのような球がいくつも乗る。何ともいえない自然の造型の妙。花言葉は「秘めた思い」「永遠にあなたのもの」とある。よくわからないが、女性の立場からなのだろうか。イチモンジセセリチョウが来てとまった。昔「♪花が女か 男が蝶か~」という歌があったのを思い出した。 秋風に...

  • キンモクセイ(金木犀) ~降ってくる~

    玄関近くの見上げるところで金木犀が咲いている。そこに立てば甘い香りが降ってくる。それは二階の寝室からも見える。遠くに塩見岳などの南アルプスの山並みを背にして。それとは別に2メ-トルほどの高さのが5本ある。家を取り巻くように台所のそばと、ダイニングの外に2本と、そして染井吉野の下にも2本。ゆえに外のどこを歩いてもその香りがミストのように漂う。花は咲き出したばかりで、まだ完全に開いているのは少ない。満開...

  • ハマギク(浜菊) ~ふるさとは海辺~

    浜菊が咲き出したのは数日前から。大きめの白い舌状花。円形に整った黄色い筒状花。厚めで艶がある葉。年季を経て木化した茎。名に「浜」を冠することで分かるように、もともとは太平洋側沿岸の野生菊。それがこうして山国信州の秋庭に。今年は花が少ない。黄色い葉も目立つ。それでもあの猛暑を乗り切ってくれた。そこでもう20数年になる。 朝陽射し浜菊の影濃き秋の庭(奈美あや)...

  • シュウメイギク(薄桃花一重秋明菊) ~葉が落ちる~

    柿の葉が落ちる。バサッバサッと地に音を立てて。利休梅も落ちる。軽やかに揺れて音もなく。梅も桜も李も舞って。掃く。前庭を中庭を北庭を南の庭を。そこもどこもどれをも。臘梅の下には薄いピンクの一重秋明菊が咲く。柘榴が赤い大きな実を付けている。私は脚が冷えるようになった。 修飾する言葉は何にする心に囁き誘い湧かせて秋の不思議 (上武旋転子)...

  • キイジョウロウホトトギス(紀伊上臈杜鵑草) ~二人の若い来訪者~

    昨日の午後2時。二人の若い来訪者があった。赤いスポーティな車に乗って。どちらかというと体育会的の元気な方と。どちらかというと口数の少ない控え目な方と。互いは幼なじみで小中高を一緒に過ごした親友。アートガーデンであれこれを見、私の部屋でいろいろを話し、お帰りになったのは午後4時45分。10月の内にもう一度来るということに。そして、この歳ながら今風にLINEで連絡を取り合うこととなった。常は人付き合いも少なく...

  • シュウメイギク(秋明菊) ~“秋の、明るい、菊”~

    白い秋明菊がちらほら。実は多くは夏の暑さにやられて。今あるのはそれを乗り越えたものたち。いつもなら長い花茎がたくさん伸びてゆらゆらと。隣り合うどうしで話でもするかのように近づいたり離れたり。今年は少ない花だがそれでも変わらずに、“秋の、明るい、菊”。きれいに丸く整った蕊は放射状に伸びて太陽のよう。 友人が、制作した3枚の絵の写真を送ってくれた。「出来映えはともかく、作ることで高揚感を感...

  • アンネのバラ(Souvenir d'Anne Frank) ~穏やかな秋の日に~

    穏やかな秋の日。アンネのバラが咲いた。いい色。柿を採った。腰籠の一つ分だけだった。例年、この木からはコンテナの2箱から3箱は採れるのだが。9月の内にだいぶ落ちた。もう一本の次郎柿の収穫は少し先になる。百舌の甲高い鳴き声が響き渡る。 思春期の少女の心を思わせるような色の薔薇が咲いている秋の日 (居山聞涛)...

  • ミゾソバ(溝蕎麦) ~秋の日の快し~

    家の横は川になっている。庭から数㍍の下に流れている。固定のはしご段があり、降りられる。今そこには溝蕎麦が広がる。毎年見られる光景である。薄紅色と白に染まる花は磁器のような艶がある。それが散形にまとまり咲く。シジミチョウやハナアブたちが次々にやってくる。そして楽しそうに渡る。彼らの目にはどう見えているんだろう。 チョウがくるアブがくるみぞそばの広がりに身を浸す秋の日快し (上武旋転子)...

  • コルチカム(colchicum・イヌサフラン) ~サツマイモを7本~

    家の入り口の東側には山茶花がある。今その下にコルチカムが二輪。毎年変わらずのやさしい淡紫紅色の。これも彼岸花と同じように「葉知らず花知らず」で。腰を屈めて見て気づいた。その一輪の花びらの一つがだらりと長いのに。そしてその先は割れている。いつもはみんな整った形で咲くのだが。そういえば、去年は3輪だった。どうしたんだろう。Iさんがサツマイモを7本くださった。「20日が出産予定なんです」と大きなおなかを...

  • コスモス(秋桜) ~展覧会の案内~

    アートガーデンにはコスモスがいっぱい。六月初旬に咲き、八月九月を経て今が一番の盛り。まさにわが季(とき)と。赤やピンクや白のが。そよ吹く風に軽やかに揺れて。よく考えればコスモスに青や黄色を見たことがない。ガーデンにはキバナコスモスもあるが、それは別種で丈は低い。その昔、青い薔薇が作出されたとの話題があり、見に行った頃がある。誰か青いコスモスを作り出せないか。空は青い。ピンクの上には白い月。花にはツ...

  • ゲッカビジン(月下美人) ~四度目~

    月下美人が咲いたんです。この鉢のは四度目だと思います。おとといの昼に咲く気配を感じ、部屋に入れました。一夜の花ですのでそのタイミングをは見逃せません。夕食終えて私の部屋の入るとよい香りが広がっていました。開きはじめていたんです。花は夏のより若干こぶりには見えますが、やはり麗人を想わせる花です。二つが寄り添っていい姿です。少しずつ大きく開いていきます。香りもいっそう強くなります。それを私が独り占めし...

  • シュウメイギク(秋明菊) ~渡り鳥の観察会~

    シュウメイギクも咲く時期になりました。家には三種類があります。先駆けは薄紅紫色の八重の花です。そこは中の小径のちょうど中ほどにあります。上には蝋梅があって夏は涼を得られる場所です。ナミホシヒラタアブがとまっていました。友人から「渡り鳥の観察会に行きます」とメールが届きました。どんな様子が見られたのでしょうか。 秋明菊に花が一つまた一つと増えて一際映えわが庭あかるし (上武旋転子)...

  • マツバギク(松葉菊) ~秋なのに~

    松葉菊は夏にたくさん咲いた。そしてすべての花は終わり、緑の葉だけになった。北側の道沿いにはおよそ40メートルに渡って植えてある。その一角の50㎝ほどだけの箇所にまた咲いた。ピンクの艶あるきれいな放射状の花が。秋なのに。中庭では花の春の馬酔木に今溢れるように蕾があるし、ムスカリも至るところに顔を出している。猛暑と少雨だった影響か、今年はこのように庭の花たちにも常と違える様相がいろいろ見られる。 今...

  • ヒガンバナ(彼岸花) ~互いにまみえること能わず~

    遅れてまた彼岸花。それは九月中旬と下旬に続いて三番目の開花。イメージ的には十月の今咲くのが順当かもしれない。見れば、先に咲き終わったのからは葉が出ている。「葉は花知らず、花は葉知らず彼岸花」と言われるように、花と葉は同時に存在しない。互いにまみえること能わぬさだめ。花は葉に想いを寄せ、葉は花の姿を想像しつつそれぞれの時を全うする。朝夕の気温がだいぶ下がる。県内にも冠雪の便り。 彼岸花の三番花咲...

  • ミョウガ(茗荷の花) ~捻り抜く~

    土の上に象牙色のやわらかな茗荷の花が並ぶ。つまりそれは収穫時期であることを示している。花の下に指を入れて捻り取る。二籠分になった。後はまた間を置いて別の日としよう。家人も一気には処理しきれないだろうから。外の水場で土を洗い落として渡した。茗荷は好き。 株の中に並ぶやさしき茗荷の花を無情に捻り抜いていく秋半ばの朝 (上武旋転子)...

  • タカノハススキ(鷹の羽薄) ~いい秋景色です~

    鷹の羽薄が穂を立てています。それに午後の光が当たり輝きます。その葉には白い斑が入ります。それが名の由来です。南の庭にあります。染井吉野の下です。風に揺れます。いい景色です。秋の趣です。今朝も6℃と、十月初旬とは思えないほどの冷えでした。 鷹の羽薄のさやさやを眺めつつ一人風に身を置く快し秋時間 (上武旋転子)...

  • スイートアリッサム (Sweet alyssum) ~急な気温の変化~

    今朝は9℃だった。昨夕のテレビの予報であらかじめ知ってはいたので、パジャマの上にベストを着て寝た。首には綿のマフラー、足には綿の靴下も履いて。起きての今は膝にフリースのブランケットを掛けている。急な気温の変化に体調管理にも気をつけなくては。少しだが白いスイートアリッサムが咲いている。花たちも戸惑っているかもしれない。4弁の可愛い小さな花だ。鼻を付ければほんのり香りがする。...

  • 原種シクラメン・ヘデリフォリウム(Hederifolium) ~見かけの様と違って強い~

    枯れ葉の中にほんの小さな白い花が一本立っていた。高さは5㎝ほど。葉はまだ出ていない。秋咲きの原種シクラメン・ヘデリフォリウムはいつもそんな風に咲く。たぶんこの後、2,3本が立ち、葉も出てくるはず。これは20年ほど前にで買ったもの。たしか安曇野の美術館を観ての帰りだったか。その時とほとんど変わらないままこうして毎年そこで咲く。繊細な見かけの様とは違って強い花だ。向こうの里山で小綬鶏が大きな声で鳴いた。 ...

  • シロホトトギス(白杜鵑草) ~けなげでつつましく~

    庭にホトトギスはいくつかある。先駆けて咲いたのはシロホトトギス。色が色だけに目立たずつつましい。これも今夏の猛暑の影響を受け、何本かが枯れてしまった。今咲いてるのはそれを乗り越えた強い花たち。けなげで。つつましく。 寂しき心抱きて歩を進めれば隣家の杉先で百舌高く唄う (上武旋転子)...

  • ナツメ(棗の実) ~一つ二つ口に入れつつ~

    ナツメをとった。脚立を立ててとった。一つ二つ口に入れつつとった。りんごのような味と食感だ。中にはラグビーボルのような形の種が一つ入っている。たくさんとれた。籠いっぱいになった。家人は喜んだ。「なつめは美容と老化防止に効果があるんだよね」と。一日に棗を3個食べると老いないという言い伝えがあることは知っている。皿に盛ってデザートにした。「半分は干して」という。私は生食が好きだが……。また一つ仕事が増えた...

  • オオテンニンギク(大天人菊・ガイラルディア) ~再会の約束~

    ガーデンに咲く花の種類がだいぶ少なくなった。そんな中、今目立つのは大天人菊の黄色とオレンジ。長く伸びてだらしなく曲がる花茎の先に数え切れないほど。野放図ではあるが、静かな秋に彩りを添え興趣を与えてくれてありがたいと思う。多くの蝶の吸蜜や蜻蛉の休む場にもなって、目を楽しませてくれてもいる。東京に住む高校の同期生と電話で話をした。用あって私は近々六本木に行くのでその日程を知らせた。そしたら「その周辺の...

  • ダイモンジソウ(大文字草) ~十月という響き~

    大文字草はその名の通り、花びらが「大」の文字のようになって咲く。それぞれを見れば、ところでは字画が一筆多かったり。左右の払いの長さが揃わなかったり。全体の字形の均衡が整わなかったり。ではあるけど、どれもこれも個性的な「大」でいい。その中に小さなアリさんが遊んでいた。私が大文字草を初めて庭に入れたのは2008年の10月下旬。熊谷守一記念館に行った折、休憩した店先に並ぶんでいたのを購入したものだった。...

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