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ひだまりの花々 http://hiougi.blog93.fc2.com/

身の周りの花や鳥たちと自然、そして日頃思うこと感じること考えたこと

hiougi
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2007/03/28

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  • ドウダンツツジ(満天星躑躅) ~白い花の鈴~

    いっぱいの白い花。鈴のよう。かわいいかわいいかわいい。風吹けばブラブラブラ。音が聞こえてきそう。下から見たらちゃんと雌蕊ちゃんと雄蕊が。 草取りしていたらくらっとめまいがしためったにないことに「へえー」となぜか楽しく四月 (上武旋転子)...

  • エビネ(海老根) ~草刈り~

    川を挟んだ向こうから機械音がうなる。中山さんが自走式の機械を使って長い土手の斜面を刈っていた。「きょうはおやすみですかア~」「そう、こよみどおりイ~」私もそろそろ川に降りて草刈りをするか……。海老根が風知草の横にある。一つの花茎に十数輪が咲く。表情のあるかわいい小花だ。 もう少し愛らしい名前にしてやれば良かったのにと屈めて見ている海老根 (居山聞涛)...

  • ヤエヤマブキ(八重山吹) ~枝は撓む~

    八重山吹も満ちる。花びらが幾重にも重なる花。それをいくつも枝に乗せた枝は撓む。ゆったりと。ゆらゆらと。しなやかに。 過去を思わず未来を考えずただ今を静かに生きるそれがいい私 (上武旋転子)...

  • シャガ(著莪) ~胡蝶花の名もある~

    著莪が李の下で咲いている。ほんのり青みを帯びた白い花びら。縁は細かく切れ込む。その奥から淡いオレンジが前に。それを囲むように青紫。色も形も見事に調和して美しい。別名に胡蝶花の名とあるのもうなづけると納得して眺める。ほかのアヤメ科の花々もその時期を迎えつつある。アヤメ、イチハツ、ジャーマンアイリスの蕾も膨らんでいる。ハナショウブ、カキツバタは葉を伸ばしている。 「ときめいているか」とラジオに投げ...

  • シロヤマブキ(白山吹) ~「半袖でも大丈夫でしょう」~

    夕方の天気予報でキャスターが伝えていた。「あすは一日晴れで26℃まで上がり夏日になります」「半袖でも大丈夫でしょう」松本地区では凍霜害による農作物の被害が1億ほど出たとのニュースを聞いたばかりだった。この時期の信州は気温の急激な変化が多く、なかなか対応がままならない。まだ少しは羽織るものを残しておくのがいい。白い4弁の花がナツメの下にある。そのやさしいふんわりの花は白山吹。山吹の名がついているが、そ...

  • ヒマラヤユキノシタ ~城山まで~

    「天気がいいので城山まで行ってくるね」と家人は運動靴を履いて出かけた。この地域を昔治めていた一族の館があった公園で、町一帯が望める高台にある。正面には塩見などの南アルプスが。300段ほどの階段があり、足腰が鍛えられる。「気持ちよかった」と1時間ほどして戻ってきた。そして絨毯の上で横になった。ほかの草花にまぎれてピンクの花がある。いくつかの小さな花の集まる形で。ヒマラヤユキノシタだ。バタバタバタと雉...

  • キャットミント(Catmint) ~次々に花を渡って~

    アートガーデンにもぼちぼちと花が咲き出す。キャットミントは薄い青紫。宿根草なのでいつもの同じ場所に。かわいい花が穂になって立つ。初秋までその様は続く。蜂がやってきた。そして次々に花を渡って蜜を吸う。「どうだ、おいしいかい?」 花があって蜂がやって来て「よかったらおあがり」「ありがとういただきます」と会話しているのかも (上武旋転子)...

  • キリシマツツジ(霧島躑躅) ~それとも愛情?~

    キリシマツツジがある。花が少ない。もっとたくさん咲いてくれたらいいのにと思う。隣のお宅のは葉の緑が見えないほどに染まっている。その違いは何だ。肥料?剪定?それとも愛情?今日は久しぶりに20℃を超えるという。開花の足を止めていた花たちも歩を早めそうだ。...

  • シロバナハナズオウ(白花花蘇芳) ~四月の風~

    花蘇枋は紅白あって、少し遅れて白花も咲く。丸味を持つ小さな蝶形花が枝にびっしり付く。このあとハート型の葉が展開する。マメ科の木で、花後にはエンドウなどと同様に莢を付けた実が生る。飯山の“菜の花畑”が例年より早く満開だとローカルニュースが伝えていた。行ってみたいとも思うが、ちょっと遠いか。 四月の風に新しい物語があるように感じてどこか遠くへ出かけたくなった (居山聞涛)...

  • カエデ(楓の花) ~ごく小さてあまりにも地味で~

    四月の楓は爽やかな青い葉です。そしてその今、たくさんの花を咲かせます。それは赤みのごく小さな花で目立ちません。あまりにも地味できっとそこで咲いていることさえほとんど気づかれないでしょう。春の木の花、たとえば人を惹きつける梅、桜、桃、あるいは花水木等々を思い浮かべればその差は歴然としています。楓の主役はやはり紅く染まる葉であり、輝く季節は秋なのでしょう。...

  • カリン(花梨) ~風があった~

    カリンも薄紅色の花を咲かせている。それは私には初心な乙女の顔のように見えもする。この2~3日は風があった。花もだいぶ散らされた。下に色が広がる。その小さな花は秋には拳よりも一回り大きな黄色い実になる。数年前までは砂糖漬けにしていたが、もうやめた。 モノもやることも少しずつ減らして身も心も軽くするまたもうすぐ誕生日 (上武旋転子)...

  • ワイルドストロベリー(Wild strawberry) ~野のイチゴ~

    緑の葉がびっしりと長く敷かれる。そこはワイルドストロベリーのところ。今その中に白い花がいくつも顔を出す。それはもれなく実となり、5月から7月頃にかけて収穫できる。実は小指の頭ほどの小粒だがいい香りがしてとても甘い。ワイルドの名が付くように本来は野生種のイチゴ。繁殖力が強く、葉もハーブとして利用できる。私はグランドカバーを兼ねてヤマブキの下に植えてある。ほかの雑草が生えるのを抑えてくれている。 ...

  • ハナミズキ(花水木) ~それぞれの味~

    花水木は2本ある。金木犀のそばには薄色のでこれが先に咲く。もう一つ濃い色のが利休梅の横にあり1週間ほど遅れる。枝の広がりや花数にも違いが見られ、濃い方のはコンパクトに収まる。それぞれに味があってどちらもいい。友人が図書館から齋藤孝の本を5冊借りてきて読んでいると連絡をくれた。そして「読後はとてもいいですね。心が潤います」と。 「花を本を愛を贈る日です」とラジオの人が語っていた“サン・ジョルディ”...

  • カラタチ(枳殻の花) ~白い花と鋭い棘~

    カラタチには太くて鋭い棘がある。何度か当たって痛い思いをしている。たとえば落ち葉を掃きながら後へ下がって背中を。花は白い。スプーン状の5弁で蕊から少し香りがする。花びらを落としたものはすでに小さな実の形になっている。食用にならないのが残念。少し肌寒かった。カーディガンを羽織った。風も強かった。玄関の外に出してあった孔雀仙人掌の鉢が倒れていた。3つ付いていた蕾は無事だった。内側に移動した。役場から「...

  • ミツバツツジ(三葉躑躅) ~下襲は躑躅~

    彼岸桜の下では三葉躑躅が咲いている。私には色辞典が二冊ある。【つつじいろ(躑躅色)】として載るその色見本は両方ともまさにこの色である。その一冊には次のように説明が記される。【つつじいろ(躑躅色)】赤躑躅の花の色から名付けられた色名で、紫みの赤い色を表わしている。すでに平安時代、そのいつの頃からかはわかはわからないが、躑躅という色も名前も知られていたことはまちがいない。たとえば「枕草子」の中で、清少...

  • ラズベリー(raspberry) ~そして実となる~

    ラズベリーはアートガーデンの北側に並ぶ。私の背よりも高い。今それに白い花。花びらが落ちると花托がふくらみ、そして実となる。家のは濃いオレンジ色。およそ6月前後が収穫の時期。消毒などしないのでその場で採って口に入れたりする。気の早い薔薇が咲き出した。この黄色いのはたしかゴールドバニーの名だったか。 木苺に白い花白い花たくさん生れよたくさん生れよ摘みたいよ (居山聞涛)...

  • キクザキヤマブキ(菊咲き山吹 ) ~枝はしなやかに揺れる~

    昨日は29℃に。風も出て。キクザキヤマブキの花びらは細い。その枝がしなやかに揺れる。せっせと働かなきゃ。春だもの。もっともっと動かなきゃ。 しなやかにゆらゆらりと山吹の風に誘われて四月の29℃ (上武旋転子)...

  • スノーフレーク(Snowflake) ~義姉からの電話~

    一仕事を終えてお茶を飲んでいた。枝が屋根に当たりそうになっていた李の剪定などだ。それにしても暑かった。電話が鳴った。ディスプレイに義姉の名が表示される。「リーフレタスを収穫したから持ちに来ない?」と。「分かりました。すぐに伺います」車で5歩ほどの所に一人で住んでいる。玄関にレジ袋に入れて用意してあった。「葱も取ってあったので」ともう一袋。歌の選者でもある歌人が表の顔だが、野菜作りにも年季が入る。私...

  • リキュウバイ(利休梅) ~新茶~

    茶筒の中がだいぶ低くなっていた。そろそろ用意しなくてはとお茶屋さんにでかけた。長年同じのを愛飲している。それの新茶が出ていた。もうそんな時期なんだ。「今日は暑いですね」「真夏のようですね」そんな会話を交わしながら一つ求めた。利休梅も満開。花は純白の五弁。花びらは縮織りの様。さわやかに。おだやかに。卓にも一枝を。...

  • ハナミズキ(花水木) ~すてきな色~

    今、いろいろに花。小さな草にも高い木にも。そろぞれの色で。それぞれの形で。青い空の下、花水木にも溢れる。花はゆるやかにうねり。色を少しの階調にして。「花水木のすてきな色は造形の神にしか出せない…」以前、そんな文を読んだことがある。 愛の歌がこぼれてくるような気がしてあふれる花水木を見上げている (居山聞涛)...

  • ウコンザクラ(鬱金桜) ~地味な黄色い桜~

    遅れて鬱金桜も咲きます。黄色い八重の桜です。花びらには黄緑色の斑が見られます。そして咲き進むと中のほうから赤みがでてきます。一味違う桜です。 四月の風に黄桜咲いている道ゆく人は気づかず (上武旋転子)...

  • ユスラウメ(梅桃の花) ~「郷愁」~

    梅桃の花は5弁の白い花です。梅のようでもあり桜にも似ています。それは6月頃、赤い小さな実になります。甘味と酸味がほどよく混じります。この可憐な花には「郷愁」の花言葉がありました。「郷愁」……ですか。さて、あと二ヶ月後の収穫を楽しみにしましょう。...

  • ヤマブキ(山吹) ~揺れて触れて~

    山吹が並ぶ。家を挟んで、花水木の下と桜の下に。あふれて気持ちいい。風に応じて枝がふわっと揺れる。一つは一つでゆかしく。手を添えたくなり。今日は画家の知人宅を訪問する日。石楠花の広がる庭、アトリエ見学、そしてこだわりのコーヒーを淹れてくれるというお誘い。昨夏の約束を忘れずにいてくれて。 やさしく揺れてそっと触れてさまざまな思いを振り返らせるごとに山吹のある (上武旋転子)...

  • 宿根イベリス(Iberis) ~「春を感じるのは?」~

    ラジオでパーソナリティーがリスナーに問いかけていました。「あなたが春を感じるのはどんな時、どんなことでしょう」と。草花、人事、伝統行事などの答えが届けられていました。 私の頭に出てきたのは食器洗いです。水の温みを感じ、手袋を外すようになったことです。片栗とか福寿草とか蕗の薹なども思い浮かんだのですが。洗い物をするとき、少し前までは水が冷たくて、手袋をしていました。それが今は素...

  • ニワザクラ(庭桜) ~白い八重の桜~

    庭桜は白い八重の桜。蕾の時は少しの赤みをまとっている。他の桜が散った今、時を置いて咲く。埋め尽くすように白シロしろ。私にもそんな白い時があった。 白いままでいたいと詩の中の青い頃いろんな色に染まり混濁しまった今戻れない (奈美あや)...

  • タケノコ(筍) ~「今朝掘ってきた」と~

    昼食を終わって一休みしていた時、穂波さんがやってきた。そして「今朝、清人さんがタケノコを掘ってきたの」と言って大きな袋を差し出す。受け取るとずっしりと重い。「ありがとう。お茶でも飲んでいかない?」「まだ友達のところにも届けるので、これで。じゃあ」中に4本入っていた。新聞に広げる。まだ湿った土がついたままだ。1本はかなり太くて大きく、1面の横幅ほど。それ一つで2.6㎏あった。全部で5㎏を優に超える。家人...

  • ハナズオウ(花蘇枋) ~鮮やかな躑躅色~

    花蘇枋は葉のない枝に鮮やかな躑躅色の花を付けます。マメ科の植物なので同様に蝶形花です。細くて低い木です。太くて大きな山茱萸の木の下にあります。あ~あ。青大将がでーんと。いやいいや。つねよりかなり早いご登場です。このところ5月頃の陽気が続いていたのからでしょうか。1分ほどしてのそのそと離れていきました。毎年何度か勝手にやってきて庭を散策します。おとなしいのですが、苦手な相手です。ん~ん。 枝に吹...

  • ウコギ(五加木) ~またまた旬をいただきました~

    ウコギも食べ頃です。手を伸ばして枝を切りとります。さらに作業しやすいように短く揃えます。枝から一つ一つ摘み取ります。葉の付け根には棘がありますので気をつけてします。けっこう時間がかかります。ゆっくりとのんびりと。洗って。茹でて。けずりぶしを乗せて。醤油をかけて。ああ、いい食感。またまた旬をいただきました。 空を切って軽やかに飛び翔る燕今日は一羽二羽三羽 (居山聞涛)...

  • ユキヤナギ(雪柳) ~初燕~

    さーっと、軽やかに。アートガーデンの上を横切って。見ました。初燕です。まだ一羽だけでしたが。また、一つ春の姿が加わります。 初燕来てうれしうれしと作業の手を休めて茶を口に眺めている (居山聞涛)a href=

  • ハナニラ (花韮) ~春の星花~

    ハナニラの英名は“Spring starflower”とあります。春の星花とでも訳すのでしょうか。たしかにその6弁の花はきれいな星の形です。昨日はクレマチスの誘引をしました。モッコウバラの整枝もしました。梅と杏には肥料の施しです。お供は携帯ラジオにルイボスティーの入ったボトルです。園芸作業にあれこれ手が求められる楽しい毎日です。遠くの山はかすんでいます。黄砂でしょうか。...

  • グミ(茱萸の花) ~天道虫がいる~

    今年も茱萸にはたくさんの花が咲く。生成りの筒状花が下向きに枝に垂れて。これらがすべて実になれば申し分ないのだが。ここ数年はそれほど多くの収穫は得られていない。木はしっかりしているし、必要な肥料は施している。はたして今年はどうだろう。中で天道虫が仲良くしている。 枝に垂れてブラブラ茱萸の花睦まじく天道虫のいる (奈美あや)...

  • ナシ(梨の花・豊水) ~白い五弁の花~

    梨の花は白い五弁。これもやはり常より二週間ほど早いのではないか。ちょんちょんと赤い蕊。仄かに桃色の蕾。艶やかな赤味の新葉。清少納言は、楊貴妃の泣き顔を引き合いに出しながら、梨の花はきわめて素晴らしくこの上ないと綴っている。 (『枕草子』「木の...

  • アメリカスミレ(ビオラ・ソロリアフレックルス) ~そばかすの少女~

    白い花びらにスパッタリングしたように青い斑点を乗せる小さな花。これはアメリカスミレのビオラ・ソロリア・フレックルス。フレックル(freckle)とはそばかすのこと。思春期の少女の顔のイメージからの名付けか。なるほど、なるほど愛らしい。元気で丈夫で、何カ所かに増えて出る。ぺちゃくちゃとおしゃべりも聞こえてきそうだ。昨日は知人からうれしいお誘い。「庭の石楠花が見頃を迎えています。美味しいコーヒーを淹れますか...

  • ハナモモ(源平花桃) ~蕊までも~

    源平花桃は紅白がいっしょに咲く。単独の白い花と紅い花もあるが、多くは一つの花の中に紅白が混じる。中には蕊までもが紅白になっていたりする。見て楽しい。昨日6回目のワクチン接種の案内が届いた。今日は特定健診の日。大きなケガや病気、事故もなくこれまで健やかに過ごすことできている。周りに感謝。自分の心と身体に感謝。 春たけなわに花競い花踊る落ち着け心落ち着け私 (上武旋転子)...

  • チューリップ(tulip) ~植えるのを忘れていた~

    チューリップを植えるのを忘れていたことに気がついたのは三月の早い日のこと。いつもたくさん植える。場所それぞれで一列に並べたり、円形にまとめたりと。そして夏に球根を掘りあげる。秋になるとまた球根を植える。いいのだけを選り残し新しいのを加えながら。その繰り返し。だからてっきりそうしたものと思い込んでいた。しかし今年その芽が土の上に顔を出していたのはほんの少し。農具小屋に行って確かめると、たくさんの球根...

  • ツバキ(椿) ~よくわかりませんが~

    赤い椿があります。斑入りのもあります。それは1本の木にあります。赤は上の方、斑入りは下の方と。それぞれ領分を決めて。よくわかりませんが最初からそんな咲き方です。その境では二つの色が仲良く寄り添っています。気温が上がりました。月下美人と孔雀仙人掌を外に出しました。...

  • キバナカタクリ(黄花片栗) ~散る花の下で~

    桜が散り、中庭の小径に広がる。そんな中にいろいろな花の姿。そして黄花片栗も二輪。やはり花びらを後ろにくるりとして。と、近くで高い口笛のような澄んだ声がした。姿は見えないが、あれはたぶんイカル。...

  • ピンクユキヤナギ(桃色雪柳) ~いい風いい景色~

    向かいの中山さんの庭で大きなのぼり旗がパタパタはためいています。二階の屋根を越える高さです。端午の節句の準備が始まったようです。鯉はまだ付いていませんが、来週末にはきっと揃っても泳いでいることでしょう。いい風です。こちらでは桃色雪柳もたっぷりの姿です。いい景色です。 桜吹き散らす春の風マスクして草を取る私の頭に二片(ひら)三片(ひら) (上武旋転子) ...

  • コゴミ(屈・草蘇鉄) ~茹でてけずりぶしをのせて~

    コゴミも採りました。頭をクルクル巻いたのがいくつも立っています。やわらかいので手で摘み取ります。野の匂いが手に残ります。まずは一籠分。けずりぶしを乗せていただきました。間を空けてまだ何度かは採れそうです。 指先で折るクルクルのコゴミは野の匂い茹でて口にうれし旬の味 (居山聞涛)...

  • ジンチョウゲ(白花沈丁花) ~四月のさわやか~

    春のいい香りが広がっています。それを放っているのは白い沈丁花です。一枝折って、鼻に付けます。花びらに小さな花蜘蛛が遊んでいます。彼もその香りを感じるのでしょうか。 写実の静物画観て外に出れば柳の青葉枝垂れる四月のさわやか (上武旋転子)...

  • タラノメ(楤の芽) ~採って食べた~

    山菜も今年はずいぶん早い。まだ四月初旬なのに、もう食べ頃になっているのが多く。タラノメは鬱金桜と白木蓮の下に何本か生えている。そして少し離れてナンジャモンジャノキの下にも。昨日それを半分ほど採った。そして食べた。毎年のことながら、オイシイ~。 タラノメ採って天麩羅にこの時期ならではの舌鼓うつ (居山聞涛)...

  • ミツマタ(三椏) ~枝先が三つ三つに~~

    三椏です。それは枝先を三つ三つに分けて伸びます。だからミツマタ。わかりやすいですね。家のには黄色と濃朱色の二色が一緒に咲きます。理由はよくわかりません。栽培段階で接ぎ木されていたのかもしれません。一度に二つ分楽しめてありがたいことです。すこし香りがあります。 小さな一輪挿しに差して三椏がトイレにあるいい四月 (上武旋転子)...

  • ツバキ(白椿) ~毎日咲いてそして毎日~

    白い椿があります。毎日新しく咲いてくれます。ちょうどダイニングから食事しながら見えます。いいなあと眺めます。でもそれを毎日ヒヨドリが来て食べるのです。家人は立ち上がって「コラッ!」と怒ります。するとあわてて逃げていきます。しかししばらくすると戻ってきてまた食べるのです。困ったものです。しかし彼には生活する上での単なるオイシイモノにしか見えないようです。「美を愛でる」とか、「生活に潤いを」とか、感性...

  • ヒトリシズカ(一人静) ~屈み見る~

    小さな一人静が咲いている。艶のある赤茶色の若葉の間から白い糸のようなのを何本も伸ばして。どうやらそれらは蕊で、この花には花びらがないという。なかなか趣のある変わった形の花だ。離れたいくつかのところにまとまって見られる。移植などしたことはないのだが、種が飛んで増えるのだろうか。 胸の奥に秘めて語らずこともあり白きまゆはき草を屈み見る (居山聞涛)...

  • ボケ(木瓜) ~入学式~

    昨日は県内の多くの学校で入学式があったらしい。ある小学校ではたった一人の新入生だと、テレビでその様子が紹介されていた。緊張した面持ちの男の子が映っていた。これから続く長い学校生活の始まり。元気で伸び伸び育ってほしいと思いつつ。黄色い連翹の前に赤い木瓜の花が咲いている。 新しい服を身につけた子らに己の色と形の花を咲かせよと四月の声 (上武旋転子)...

  • シデコブシ(四手辛夷・姫辛夷) ~捩れ花びら~

    薄紅色の花が風に揺れる。捩れた花びらがヒラヒラ。形を整えないこんな不規則な咲き方の花もいい。比して中に覗く蘂は崇高さを漂わせ。それは四手辛夷。あるいは姫辛夷とも。 植えて何年経ったのか姫辛夷咲く信州に私は静かに生きている (上武旋転子)...

  • ムスカリ(Muscari) ~展覧会の案内~

    いたるところにムスカリがあります。たくさんの青い小さな花が集まって一つの房状に立ちます。膨らんだ花は口を6つに割って咲きます。その先だけを白くそめて、いいアクセントになっています。蕾も風船のようでかわいくて。ふえて、ふえて、もうすっかり野に溶け込んでいます。知人から展覧会の案内が届きました。会場は伊那のホールです。初日が当番で一日いるということですので、その日に出かけて話しもしましょう。9ヶ月ぶり...

  • ヒメリュウキンカ(姫立金花) ~友の来訪~

    友人夫妻が訪ねてきた。彼とは学生時代からの付き合いである。高遠城址公園の桜を見てきたと。ついでに脚を伸ばしてくれた。そこの花見は初めてだったらしい。 その見事な様に感動しきり。お土産の高遠まん頭を一緒にいただく。小一時間の話しのあと見送る。春風に家の桜が舞い散っている。艶のある黄色い花は姫立金花。笑顔のように咲いている。...

  • シュンラン(春蘭) ~四月の顔~

    今、大手拓次(1887~1934)の詩集を読んでいる。その中から「四月」の一つを。 四月の顔 ひかりはそのいろどりをのがれて、 あしおともかろく、 かぎろひをうみつつ、 河のほとりにはねをのばす。 四月の顔はやはらかく、 またはぢらひのうちに溶けながら あらあらしくみだれて、 つぼみの花の裂けるおとをつらねてゆく。 こゑよ、 四月のあらあらしいこゑよ。 みだれても みだれても やはらかひおまへの...

  • ハナモモ(花桃・照手桃) ~木々の色~

    三つの花色が並ぶ。彼岸花の淡い色は少し散り始め。照手桃の鮮やか色は今充溢し。山茱萸の黄色は褪せてきた。木々の生命力。満ちる春の勢い。家人が「ポッポポッポポッポッポ」と繰り返し口遊む。何だと問えば、花が次々に咲く様(さま)だと。言い得て妙。...

  • 三つの花色が並ぶ。

    三つの花色が並ぶ。彼岸花の淡い色は散り始め。照手桃の鮮やか色は今充溢し。山茱萸の黄色は少し褪せてきた。木々の生命力。満ちる春の勢い。家人が「ポッポポッポポッポッポ」と繰り返し口遊む。何だと問えば、花が次々に咲く様(さま)だと。言い得て妙。...

  • ヒュウガミズキ (日向水木) ~お宮の春季大祭~

    笛と太鼓の響きが近づく。それはお宮の春祭りの音。繰り返されるゆったりとした同じメロディーの間、間に太い男達の囃子が入る。山車が家の前をゆっくり通り過ぎていった。アートガーデンの一角では日向水木が咲いてる。花は淡黄色で風鈴状。どれもが垂れて下向きに。あるのは桜のそば。彫刻の近く。心と身体を外に促される気持ちのいい春日和。 オオイヌノフグリに天道虫のいる春日和遠くの山に女の雪形がある (居山聞涛...

  • レンギョウ(連翹・golden‐bell) ~連翹忌~

    今日四月二日は連翹忌。高村光太郎は1956年のこの日、朝3時40分に死去した。連翹を好んだ彼はアトリエの庭に植えてあった。そのことを知る友人たちによって、棺の上には一枝の花が置かれたという。以来、彼の忌日を連翹忌と呼ぶ。私は若い頃から詩人光太郎、彫刻家光太郎が好きだった。智恵子のすべてを愛した夫光太郎が。人間光太郎がまるごと。そんな光太郎の連翹が今庭で咲いている。今朝もいつも同様に3時過ぎに目が覚める。そ...

  • シャクナゲ(石楠花) ~それぞれの四月一日~

    石楠花も盛り。やさしいピンク色の花がたっぷりと。山越えの朝陽を受けて。中から伸びるの蕊の様もなかなかで。見ればほんの少しだけ開いた蕾からは雌蕊の頭がのぞく。全体もまとまりも一つも部分もすべてが美しい。さて、生活や精神に「新」の期待感をもたらす四月。それに、たとえば始月、志月、為月、試月の時をあてる。変化、希望、意志、挑戦……。私もまた、その時々の初心を胸に置く。 薄紅色の石楠花咲き誇る四月一日は...

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