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ひだまりの花々 http://hiougi.blog93.fc2.com/

身の周りの花や鳥たちと自然、そして日頃思うこと感じること考えたこと

hiougi
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2007/03/28

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  • グリークオレガノ(Greek oregano) ~七月尽~

    グリークオレガノを放っておいたら大きな株になってしまった。今それに白い小さな花がたくさん咲いている。アシナガバチがやってきた。花から花へと移って楽しそう。1枚の葉を摘んで鼻に。ん~ん、ハーブ独特の強い香り。さて今日で七月が尽きる。カレンダーを1枚破り、八月の気持ちを強く組み立てる。 まぶしい陽光に脳にも心にも汗かけよと励まされる七月尽 (居山聞涛)...

  • ムクゲ(木槿) ~色々なものを押し込めました。~

    知人から本が届いた。同じ歳の彼女は長年郷土史の研究と遺跡等の保存に携わる仕事をしている。その研究物と紀要、博物館展示のカタログ、および子ども向け冊子など7冊。自身がフィールドワークした貴重な資料や写真が収められている。お礼のメールを送ると、次のような返信があった。入るだけの資料を!と思って色々なものを押し込めました。この歳になると、野山に入っての調査は足手まといになっている感があるので、若い人に譲...

  • キレンゲショウマ(黄蓮華升麻) ~ペンダントにすると~

    アトリエで作業をしていると車の止まる音がした。顔を出すと長靴を履いた義姉が重そうな袋を提げて降りてきた。外に出る。「野菜をどうぞ。一人じゃ食べきれないから」。そして「暑くて、熱中症になりそう」と。「気をつけてくださいね」「そうね。じゃあね」袋を広げると胡瓜3本と玉蜀黍3本と西瓜一玉。なにごとにもまめな義姉である。柘榴の下に黄蓮華升麻の蕾がある。ペンダントにするとよさそうな形だ。蝉が一段と音量をあげる...

  • ユリ・カサブランカ(百合・Casa Blanca) ~剪って玄関にも~

    カサブランカは白い大きな百合。2輪剪って玄関にも。蕊からは強い香が放たれる。そばを通る度に吸うまでもなく、鼻の奥へ、脳の奥へ染み入る。ふーっ。きょうあたり、一雨あるといいのだが。...

  • ゲッカビジン(月下美人) ~夏の夜の色香~

    7つあった月下美人の蕾の一つが咲いたのは17日の夜だった。その時残りの6つはまだ2㎝程の小さな蕾だった。その数日後、中の2つは元気をなくして大きくならないまま落ちてしまった。一昨日の朝、4つ蕾がクレーン現象を始めていた。台風が近づいていることと、大雨の心配もあり、中に入れた。昨日はまた長野市に出かけた。用事は1時間半で終わった。どこにも立ち寄らず、さっさと帰った。戻って部屋に入ると、たちまちいい香りが...

  • スイレン(睡蓮) ~かわいいなあ~

    睡蓮が咲いているなあと。近寄ってみる。色はうっすらのレモンイエロー。あれっ。おやおや。葉の上にちょこんとアマガエル君が。横から見て、正面に回って。その姿。その顔。目も、口元も、足も、そして背中も。かわいいなあ。 かがみ見る睡蓮の気品葉の上には涼む雨蛙朝の和み (居山聞涛)...

  • ホスタ(Hosta・擬宝珠) ~台風が~

    台風が近づいている。どうやら上陸するらしい。いろいろに大きな影響を与えなければいいが。ホスタに花が咲いている。茎は細く花も小さいミニサイズ。青い金属色したニホントカゲがチョロチョロと走っていった。 暑さも一休みか空はどんよりとして週の始まりの朝サティを聴く (実野滸人)...

  • クロコスミア(Crocosmia 姫檜扇水仙) ~内出血~

    作業をしていて親指を内出血した。半分が青紫になった。触れると痛い。力が入らない。ドジだ。困る。一つひとつに注意力が欠けてきた。いけない。あらためていろいろにおいていっそう慎重にと。庭の片隅でクロコスミアが咲いている。繁殖力が強いのでだいぶを抜いて捨て、少しだけそこに移した。 ボブ・ヘイズ、亀倉雄策、...

  • ムクゲ(木槿) ~個展の案内~

    薄桃色の木槿の花。花の奥には筆書きされたような赤い模様。「朝開暮落花」の名もあるという木槿。花は次々に咲き。花が次々に落ちる。もったいないほど短い花。版画家の友人から個展の案内が届いた。小さなメモが一枚添えられて。会場は天竜川と中央アルプスの望める山の中の美術館。3年程会っていない。 31日の初日に出かけ、久しぶりに話してこよう。 咲いては散り咲いては散る木槿の喜びと儚さ (上武旋転子)...

  • セミ(這い出した穴と脱け殻) ~脚は葉を掴んでいる~

    朝早くから蝉が鳴く。昼も鳴く。夕方には蜩も。その数は去年より多い気がする。庭を歩けばいくつもの蝉の穴。長い間その暗い地中でじっとじっと潜んでいて。さあ、今日だと土や小石をのけて這い出して。近くの草や木に羽化する場所を決めて。力の限りに背中を割って。地上の光と自由を得て。そして飛び立ち。木の上で鳴く。残された脱け殻は白山菊に、白丁字に、女郎花に、花蘇枋に、牡丹に……。ガウラには二つ。 命の限りを尽...

  • ゴデチア(Godetia・色待宵草) ~2027年開業予定~

    毎月23日は自治会の定例会。昨日の中心議題は町内を走るダンプカーの運行について。リニア中央新幹線が2027年に開業予定されている。それに伴う南アルプスのトンネル掘削工事で出る残土運搬車が地区内を毎日40台走るという。我が家の横を通る生活道路である。交通安全に十分気をつけなければならない。道路の傷みも気になる。それはそれとして、予定通り開業できるのだろうか。赤、色、ピンクと幾種類かのゴデチアが咲いている...

  • グラジオラス(Gladiolus) ~美術館とおいしいざる蕎麦とそばかりんとう~

    今年4月に開館となった県立美術館へ出かけた。旧名称の時に『堀文子展』を観て以来だから、相当の間がある。朝7:50に家を出てすぐに高速道路に乗る。思いのほか混んでいた。平日なのにどうしてなのだろう。先に着いていた友人達との話の中で、「海の日」であることに気がついた。カレンダーは黒字のままで赤字に修正されていなかったので、勝手に平日だと思い込んでいたのだ。そして4連休だということも改めて知った。午前中で予...

  • ミソハギ(禊萩・千屈菜) ~初西瓜~

    並んで立つミソハギに淡紫色の花。一つ一つは小さく、それが花茎を覆うように穂状になる。 蕊は珍しいエメラルドグリーンに近い色。それにとまった黒っぽいのは花虻だろうか。今日は用あって善光寺の近くまで往復。昼食は蕎麦にしよう。 スイカが採れたと一つ朝働きの義姉は首にタオル顔に汗で届け (上武旋転子)...

  • ヒナゲシ(雛芥子・虞美人草・ポピー) ~♪オッカノウエヒッンナゲシノハンナガー♪

    家のお花畑では雛芥子が咲いている。長く伸びた茎の頂に薄い花びら。それは少しの風にもヒラヒラヒラ。やさしくデリケートな少女のようで。離れて飛んでいきそう。 蝉が鳴いて燕が飛んで老いてなお日焼けを気にして早朝の草取り (居山聞涛)...

  • ノウゼンカズラ(凌霄花) ~蔓の花は青い空に映えて~

    上の方で凌霄花が咲いている。ほかの木に絡みながら登って。花は空色に映えるオレンジ、夏の色。その中にはユニークな形の蕊。日々花数は増え、同じくその形で落ちって地に広がる。私は毎日それを掃く。熱中症への注意を呼びかけるラジオ。こまめにマグボトルを口に運びつつの作業。 空に映える凌霄花地に広がる凌霄花どちらも夏の色夏の様 (上武旋転子)...

  • オカトラノオ(岡虎尾) ~ゆらゆら揺れ揺れて~

    いくつも立つ白い穂状の花は岡虎尾。多年草なので毎年この時期に同じところに出てくる。1㎝にも満たない小さな花は下から上に向かって順に開いていく。それはたくましい虎の尾というより愛らしい猫の尾というのが似合う。昨日で梅の天日干しが終わった。今年の梅干し作りは順調に進んだ。さて、新装なった県立美術館での美術展が迫る。今日はその出品準備をしよう。 虎の尾ゆらゆら揺れ揺れて35℃李ではコゲラ鳴く (上武...

  • キキョウ(桔梗) ~可憐な乙女と~

    ほかの草花に囲まれて桔梗が咲いている。たとえるなら、その優しい花容は可憐な乙女の姿整った五角形の蕾はかわいい幼子か。梅雨明けと同時に気温の上昇。暑い。あつい。アツイ。まけるな。熱くなれ。 繊細なモデルは三本の水筒を持ってきて休憩の度に飲む梅雨明けのスケッチ会 (居山聞涛)...

  • ゲッカビジン(月下美人) ~私は占める~

    月下美人は玄関の外に出してある。その蕾の先が少し割れていた。これはたぶん今夜には咲く。そう思って部屋の中に運び入れた。午後7時40分頃から開きはじめる。部屋の中に強い香りが広がる。いつ見ても美しい。蕾は7つ。まずはその一つだけ。残りの6つはどれもまだ2㎝程の大きさ。これらはどうやら同時に咲きそうだ。たぶんあと二週間くらい先に。 私は占めるかぐわしき香りに包まれて一夜かぎりの月下美人を (上武旋...

  • デルフィニウムとフロックス(Delphinium・ Phlox) ~「模様替えしたの」~

    義姉から電話があった。「野菜をとったけど、持ちにこれる?」「わかりました。10分ほどしてから行きます」義姉の畑は自宅と私の家のちょうど中間ほどの町中にあり、いつもなら家に寄って届けてくれる。忙しいのだろうか。家人が「ちょうどカツを揚げたので持って行って」とトレイに入れて用意する。車を走らせて数分。チャイムを鳴らす。笑いながら「ごめんね。届けるつもりで袋に入れて畑を出て向かったら、どういうわけか家に...

  • エドシボリ(萩・江戸絞り) ~涼やかなやさしさ模様~

    梅雨が明けました。なんでもそうです。ものやコトには必ず次が。悲しみ梅雨、苦しみ梅雨もきっと。木萩の江戸絞りが咲いています。白地に細筆で描いたような淡い紅色数本の線。涼やかなやさしさ模様です。 やさしき萩の色模様に言葉閉じ込め穏やかであれかしと (実野滸人)...

  • ナツメ(棗の花) ~とつぜん、カナカナカナかなと~

    棗も花を付ける。淡黄色の小さな花が枝に沿って。その中をアリが動き回る。何かいい味、いい香りがするのだろか。とつぜん、カナカナカナと初ヒグラシ。 梅雨あけたその日の初蜩「ナニカイイコトアルヨ」と聞く (居山聞涛)...

  • タイム(thyme) ~「ん?」~

    花壇の草取りをしていた。と、「ん?」、ちょっとのかゆみ。左腕の内側を蚊が刺していた。右手でパチンとたたいた。潰れた彼女からは少しの血。吸い始めたところだったのだろう。血をこすり、そのまま作業を続けた。かゆみは続く。予定した分をすべて取り終えることができた。部屋に入り、虫刺されの薬を塗った。着替えて紅茶を飲んだ。腕は赤く小さく膨らんでいる。まだ少しかゆい。花水木の下ではタイムが白い小花を咲かせている...

  • ヘリオプシス(Heliopsis) ~夏の日の奇遇~

    用事があって隣の市まで出かけた。すべてを済ませ、帰りについでだからとその近くの大型スーパーに立ち寄った。入ったのは1年ぶりくらいだろうか。特に何か買う目的があるわけではないのでブラブラと専門店などを見て歩く。ある用品店にふらっと足を入れる。どうやら若者向きの店のようだった。出ようとすると、女性の店員さんから声をかけられた。「○○○○ですよね」「はい」と少し戸惑いながら返すが、相手に心当たりがない。まし...

  • キキョウ(白桔梗) ~天日干し~

    このところ空を見てする作業がある。梅干作りの天日干しだ。急な雨の心配はないかと雲の様子を見ながら。朝、大きな笊に広げたのを外に出す。だいぶ皺が入ってきた。あと数日で仕上がりそうだ。通常は2㌔だが、今年は3㌔漬けた。数えれば123個。これまでのところすべてが順調。白桔梗が咲いている。七月も半ば、陽射しがだいぶ強くなってきた。 野暮な男も素直な乙女心になる白桔梗 (居山聞涛)...

  • ネジバナ(捩花・文字摺) ~時折、見つけることが~

    時折、植えたはずのない花を庭に見つけることがある。イソギクのそばの一本の捩花もそう。そっと誰かがプレゼントしてくれたかのようで、うれしくなる。少し艶のある淡いピンクの小花が螺旋状になって咲く。捻れた蕾はあと3つ4つで先端に届く。下の方はすでに散っているので少し前からそこにあるのだろう。気がつかなかった。いつも同じ目線だけでなく。腰を低く屈めて寄せたり。頭を後ろに傾けて仰いだり。そうするともっと多く...

  • コオニユリ(小鬼百合) ~風が抜けてゆく~

    朝の陽射し浴びてコオニユリが色鮮やかに。反り返る形もくっきりと。花びらには濃赤色の斑点。伸びた蕊の先はやわらかな赤茶色。その間を風が抜けてゆく。そのそばには朝顔も。 小鬼百合の蕊を揺らして風の行く朝の空は青く (上武旋転子)...

  • ギボウシ(擬宝珠) ~それでは申し訳ない~

    中庭のギボウシ。長く伸びた花茎は傾き。横を向いたり。地面についたり。絡み合ったり。乱れるようにして小径を遮る。脚で弱く押しのけ。大股でまとめて越え。踏みつけないようにして歩く。切ればいい。しかし、数ヶ月かけてせっかく咲いた花。それでは申し訳ない。多くが茎頂まで進むのを待ってからに。それまで行き来する自分が工夫すればいい。顔を近づけ見れば、一つひとつの花も美しい。それにハナバチが毎日やってくる。彼等...

  • オタフクアジサイ(お多福紫陽花・渦紫陽花) ~ひとりでながめヒトリデワライ一人で感じて~

    いつも最後に咲く紫陽花は。丸くって。小さくって。色がだんだん濃くなって。オタフクアジサイはかわいい。ついつい話しかけたくしたくなるし。おたふくあじさいはすき。お多福紫陽花に微笑みと癒やし。 あぢさゐに素直になれる自分がいる梅雨晴間 (奈美あや)...

  • ヒペリカム・サンバースト(ポンポン咲き金糸梅 )~梅雨明けの気配~

    球状になったたくさんの黄色い蕊。ヒペリカム・サンバーストにはポンポン咲き金糸梅の和名。なるほどという花姿。多くが落ちてしまった。朝から蝉の声。梅雨明けの気配。 暑いなあと言い、暑い暑いと自分で応える黒シャツにベージュの半ズボンの日 (実野滸人)...

  • ヘリオプシス・アサヒ(Heliopsis helianthoides Asahi) ~過去は私にとって苦しい思ひ出である~

    少し前から萩原朔太郎の『月に吠える』を読んでいる。それに本人による長い「序」がある。そして次のように結ぶ。 過去は私にとって苦しい思ひ出である。 過去は焦躁と無為と悩める心肉との不吉な悪夢であつた。 月に吠える犬は、自分の影に怪しみ恐れて吠えるのである。 疾患する犬の心に、月は青白い幽霊のやうな不吉の謎である。 犬は遠吠えをする。 私は私自身の陰鬱な影を、月夜の地上に釘づけにしてしまひたい。 影が...

  • カスミソウ(宿根霞草)~まだ飛んでいるのかと驚いた~

    夕食後、家人が「散歩行ってくる」と出て行った。一時間少し経って帰ってきた。「まだ蛍が10匹ほどいたよ」隣町にあるいつもの蛍の生息地まで行ってきたらしい。毎年6月の中旬に家族揃って観に出かける。それからおよそ一月が経つのに。生息期間は短いと思っていたのに。4時頃には激しい雷雨もあったのに。まだ飛んでいるのかと驚いた。当然人は誰もいなかったという。一人だけで観る蛍。それもいい。庭では霞草が咲いている。...

  • ツクシカラマツ(筑紫唐松) ~慎ましやかに~

    ほんのり紫がかかった淡い色。線香花火を思わせる姿で。慎ましやかに。ツクシカラマツはとても小さな花。突然バタバタと大きな音がした。アオサギが飛んでいった。下の川にいたらしい。 いただいた胡瓜をまるごと一1本皿にのせ味噌で囓る野良着の義姉の後 (上武旋転子)...

  • ヤブカンゾウ(藪甘草) ~初蝉~

    久しぶりに太陽があった。庭に出ると夏の賑やかな声が響く。今年の初蝉だ。ありがとうと言いたくなる。そして桜の下には薮萱草。一重の野萱草にたいしこちらは八重。同様に一日花。 突然に初蝉鬱々していた気分が音ともに飛んでいく (居山聞涛)...

  • リアトリス(Liatris・麒麟菊・百合薊) ~上から下に~

    白と淡紫の直立した花穂が並ぶ。集まる小さな花の花は上から下に向かって咲く。まだ多くは蕾。リアトリスの盛りの姿はこれからのよう。だいぶ雨が続いた。今日の予報には久しぶりにお日様マークが出ている。外作業がなかなかできなかったので、そろそろほしいと思っていた。その通りになるといいのだが。 読む文に懐かしきヴェルレーヌの名を見つけ書架から取り出す詩集にはソノシートがある (居山聞涛)...

  • ノカンゾウ(野萱草) ~「あのね……」~

    旅にいる家人から家に電話があった。「あのね、私のスマホのからあなたの番号が消えているの。どうしてだかよくわからないけどスマホで私にかけてくれない?」すぐにかけた。そして、ついでに兄から果物が届いたことと、義姉と穂波さんに持って行ったことを伝えた。予定のスケジュールはすべてこなすことができ満喫の様子。「じゃ明日、迎え頼むね」番号が自然に消えるはずはない。何やらの操作をしているうちに誤って自分で消した...

  • ユリ(百合・タラゴナ) ~一本道~

    雨でした。傘を差して庭に出ました。ヒマワリがだいぶ高くなっています。まだ低いコスモスに花があります。花が重くなったアジサイが茎を地面に向けています。一輪の黄色い百合が咲いています。タラゴナという名で、10年程前に植えたものです。少し強くなってきました。家の中に入り、作業の続きをしました。一本道、夜が明けたら、教訓1、雨が空から降れば、系図、カレーライス、別れのサンバ、私達の望むものは…。久しぶりに...

  • アジサイ(紫陽花) ~ひとりたのしむ~

    玄関に、私の部屋に、和箪笥の上に、座卓の上に……。紫陽花を切って家の中に。家人はまだ旅。ひとりたのしむ。 紫陽花をひとり見る雨の物語と帽子の思い出 (奈美あや)...

  • キキョウ(八重咲桔梗) ~蕾は紙風船~

    八重咲の桔梗が少し前から咲いています。昔の人は色に花の名を付けました。たとえばこの淡い青紫には「桔梗色」と。平安の女性の着る衣装とかにあるいは綴る物語の中とかに似合います。蕾は紙風船のようです。子どもの頃に手でぽんぽんと打ちあげたのを思い出します。今もあるんでしょうか。 梅雨さなか愛らしや懐かしや桔梗のつぼみ紙風船 (奈美あや)...

  • ゲッカビジン(月下美人の蕾) ~7月の内には~

    月下美人は5月から外に出してある。仙人掌の仲間なので、晩秋から春までは部屋の中で過ごさせる。それに今蕾がある。米粒大のが6つとすでに花弁の形になり開花の準備を始めているのが一つ。どうやら7月の内にはそれが芳香を放つ妖艶な姿を見ることができそうだ。これは自分で植えたものだが、正確のところいつ頃だかはわからない。身近な草花のことを記録し始めた2007年の8月にはすでに書かれているので10数年以上経つことは確...

  • スミダノハナビ(額紫陽花・墨田の花火) ~そろそろ届くかも~

    昨夜、遠く離れたところに住む兄からメールがあった。タイトルは「そろそろ届くかも」。地元特産の果物を送ったので2~3日中には届くのだということだ。そして「ワクチンの接種2回目も済んだが、お互いに今後も細心の注意をしていこう」と結ぶ。お礼とともに私も2回目の接種を6月14日に済ませていることを伝えた。玄関脇ではスミダノハナビが咲いている。...

  • ペチュニア(petunia) ~大人にも短冊~

    庭下の草むらに薄紫の花が咲いている。ペチュニアのようだ。植えたうえたものでなく、自然にそこに。そんな花の営み。そんな情景。ちょっとうれしくなり。きょうは七夕。空はどうだろう。私も心の短冊に『願い』を記してみるか。 大人にも深い思いを込めた短冊が必要と思う今年の七夕 (居山聞涛)...

  • ナンテン(南天の花) ~春草の「早春」~

    家には八つ手と南天がある。その二つを植えたのにはある思いがあった。若い頃からずっと菱田春草の人と作品が私の心の中にあった。彼の展覧会があるたびに東京はもとより、京都、滋賀、名古屋、豊橋などまで出かけた。彼の最晩年の作品に「早春」がある。36歳で没するその年の初めに描かれた六曲一双の屏風絵。その左隻に八つ手右隻に南天が描かれ、中央の広い空間には二羽の鵯が跳ね飛ぶ。私は「春草の心」をいつもそばで感じてい...

  • デルフィニウム(Delphinium 大飛燕草) ~嘆くというより笑う~

    私はお茶をよく飲む。馴染みのお茶屋さんで、長年同じお茶を買って。自分で好きな時に、好きなように淹れて。昨日も相撲のテレビ観戦の折に急須と湯飲みを用意して。ところが茶筒から茶匙で入れたのは急須でなく、湯飲みの方。お湯を注ぐ前に気づいたのでよかった。先日はセロームの古葉を切り取ろうとして横の若い葉を切ってしまった。林檎の日当たりを良くしようとして枝を切ったら、実が付いた枝まで落としたり。シャンプーと思...

  • ガクアジサイ(額紫陽花) ~陰鬱の日々に~

    装飾花をちょっとかわった形にする額紫陽花が咲いている。それは親指と人差し指で挟んで捻ったように。すべてを開くことせず。それぞれのスタイル。それぞれの選択。 陰鬱の日々に変わり咲き紫陽花のいじらしさ (居山聞涛)...

  • シモツケ(繍線菊・下野) ~また新たに~

    花梨の下に散房状の小さな赤い花姿。それは六月の中旬に一度咲いていた繡線菊。しばらくして花はすべて茶色くなった。そう、過去の色に。そのすべてを剪定鋏で片付けた。ついでに広がる枝もバサバサ切ってコンパクトにした。そして今またそれに花が咲く。 いつしか繡線菊と書けるようになった鏡の中の顔 (上武旋転子)...

  • アジサイ(紫陽花) ~「髪を切ってね」~

    「髪を切ってね」と家人が言う。それは何年もやっていること。一応、それなりに一式揃っている。道具の扱いにも手慣れ、ある程度のレベルまでできると自負している。うなじをそり上げて仕上げ、最後に鏡を後ろに回して見せると、「OK」の声で終了。何日かの泊を伴う旅に出るときに頼まれることが多い。さっさとひとりで計画して趣味のイベントなどを楽しんでくる。今度はアイスショーらしい。ワクチンの接種は二度済んでいるので大...

  • アルストロメリア( Alstromeria) ~お宮の掃除に~

    植えて何年にもなる黄色いアルストロメリアがある。この時期次々に咲いて楽しませてくれる。花期が長く、そして切り花にしても持ちがいい。花びらには茶赤色の短い筋がいくつも引かれ。蕊は巻くように上に伸びたり、あるいは二つが寄り添うようにして。花の奥で遊んでいるのはどうやら小さなクモらしい。今朝はこの後、7時からお宮の掃除。ところで来年の御柱はどうなるのだろう。 冷房のスイッチを初めて入れた日塩酢はだい...

  • ガクアジサイ(額紫陽花) ~「行ってみたい」~

    風呂から上がって、少し寛いでいたときだった。届いたばかりの月刊タウン誌7月号を見ていた家人が言う。「この店、行ってみたい」隣町にあるイタリアンレストランが紹介されていた。パスタやピッツァがメインメニューらしい。よく通る道沿いにあるので、そのメルヘンチックな庭の様子や個性的な外観を見て店は知ってはいた。駐車場にはいつも多くの車があるので、評判のお店なのだろう。「ちょうどいつものカンテンも切れるところ...

  • ホスタ(Hosta ) ~愛犬とともに~

    竹林さんが愛犬(黒い大きなラブラドール・レトリバー)ともに近づいてくる。そして「お久しぶりです」と挨拶を。「お元気でしたか」「ええ」ご兄弟で運送会社を経営されている。以前にお会いした時は、いろいろに影響を受けて流通も減っていたと言っていたが、今はだいぶ戻ってきたという。そして少し最近見たことや、出来事などを伝えてくれる。猿がカボチャを抱えて逃げていったこと。天竜川東岸にしか居なかったニホンジカが、...

  • アジサイ(紫陽花) ~キャンキャンと珍客~

    キャンキャンキャンと吠えながら小さな犬が庭に迷い込んできた。その後から近所の川井さんが追ってきた。ちょうど行き止まりのところで捕らえられた。「すみません。腕から逃げ出して」「遠くまで行かなくてよかったですね」飼い主に抱かれていい子で帰って行った。薄黄緑からピンクそして濃い青への色移りの紫陽花がある。縁には少しのギザギザのアクセント。紫陽花に様々な感慨を思い出したりする。 紫陽花に己の衰相を見る...

  • ハンゲショウ(半夏生・かたしろぐさ) ~葉色は白と緑に~

    今日は夏至から11日目にあたる半夏生。この頃から梅雨が明け始めるのだとか。庭ではハンゲショウに白い花穂が垂れる。葉色は白と緑の色混じりの半化粧。その様は夏に少しの涼を与えて。川でカルガモが番で遊んでいた。 作品タイトルは“こんな私にだって悩みはある”と夏の展覧会 (上武旋転子)...

  • ガクアジサイ(八重額紫陽花) ~おはぎ~

    外で作業をしていた。ケキョケキョケキョ、ケキョケキョケキョ、ケキョ、ケキョ…………。前に見える里山の方から鶯の谷渡りが聞こえた。手を止めて聞いた。30秒ほど続いた。そしてじょじょに小さくなって消えた。通常の囀りは言うまでもないが、谷渡りもなかなか聞き応えがある。義姉が手作りのおはぎを持ってきてくれた。「アジサイがきれいね」と言って歩いて見ていく。「あがって、お茶を……」「こんな恰好だし、これから草取りしな...

  • ヒメユリ(姫百合) ~乙女心は揺れて~

    先般、知人が理事長を務めるフリースペースで、不登校の生徒たちと一緒に石膏による花のレリーフ作りを行った。明日、続きの二回目がある。その若いSさんから電話があった。「あしたは、三人増えそうなんですけどいいですか?」予定では前回の仕上げで着色となっている。そうなると、別に新たな活動を同時に組まなければならない。しかし、参加したいという子どもたちの気持ちも大事にしたい。「分かりました。なんとか明日一回で仕...

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