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ひだまりの花々 http://hiougi.blog93.fc2.com/

身の周りの花や鳥たちと自然、そして日頃思うこと感じること考えたこと

hiougi
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2007/03/28

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  • ライラック(lilac) ~薄紫の花房~

    ライラックが花房を付けています。薄紫の花がいっぱいの。なんてやさしいいい色なんでしょう。空の青に映えます。リラ冷えという言葉があります。昨日はそんな一日でした。冷え性の私はしまっておいたフットヒーターを出しました。そして膝にはブランケットを掛けて。 手折りて君にあげたやリラの花簪ああまた日は四月尽 (実野滸人)...

  • ハナニラ (花韮・Spring star flower) ~葦を刈る~

    家の下は川が流れています。2日前に機械を使って一人で川原の草刈りをしました。今まだ、腰に筋肉痛が残っています。しばらく力仕事をしていなかったので、体力が落ちていたのかもしれません。でもそれは体に味わう久しぶりの感覚で、むしろ快を覚えています。星形の花がまとまってあります。大きな木の下で咲いています。花韮です。白い花びらの中央に薄い青の筋が伸びています。清楚でかわいい花です。 機械音響かせ葦を刈...

  • ヤエヤマブキ(八重山吹) ~たっぷりと重なる花びら~

    たっぷりと重なる花びら。いかにも重たげに。八重山吹がゆったりと。ゆらゆらと。気持ちのいい風が吹く。あたたかな便りが届く。たわむ枝のように心もしなやかに。 捨てようあれやこれやもういいではないか年なのだから軽くしろ軽くなれ (上武旋転子)...

  • ミツバツツジ(三葉躑躅) ~うとうとと~

    デスクワークしていて、うとうと。睡魔に負けてついに顔を伏せる。30分程そのまま。めったにないことだ。めずらしい。三葉躑躅が咲くのは彼岸桜の下。日陰になるところなので、花付きは良くない。でも、まさに鮮やかな躑躅色。 大型連休という名もむなし世情に賢治とレイソル・カーソンと新茶 (郷羽三夜子)...

  • ボタン(牡丹) ~五感洗われる~

    少し早めに牡丹もその季節となる。先駆けて開いたのは薄いピンク色の。ふんわりと花びらは揺れて。香りも強く。咲き進むごとのさまざまな表情。気品と妖艶。豊麗としなやか。あるいは慎ましさと幼さ。そっと触れてみたくなる。 五感洗われるごときしづかにはなやかにつつましく薄紅牡丹 (上武旋転子)...

  • ヒョウタンボク(紅花瓢箪木) ~心にやさしき薫風の流れ~

    帯状疱疹の治療が済みました。症状を自覚したのは3月12日(金)。当時の日記には次のように書かれてあります。「腰痛が続き困る。コルセットをする。左腹部に腫れ上がる発疹。胃がムカムカする。内臓がやられているのか」少し様子を見たものの、痛みを伴う発疹の悪化と広がり耐えられず診察を受けたのが、3月16日(火)。そして昨日、一応完治ということに。したいこともできず、やりたいことも我慢しておよそ一月半。これでようやく、...

  • ハナミズキ(花水木) ~歌うかのように~

    ひらひらとひらひらと。青い空を背に。ララララとララララと。花水木はまるで人の心を乗せても歌うかのよう。花言葉を見ればなるほど「私の想いを受けてください」。一人下から見上げている。 “おのこのかたることのはをまこととおもふことなかれ”藤村の詩の一節がなぜか浮かぶ今頃 (居山聞涛)...

  • ミヤマカイドウ(深山海棠) ~林檎の花に似て~

    山茱萸の下には深山海棠も咲く。花は林檎の花に似て。つぎつぎと。つぎつぎに。追いかけるようにして。木にも花。はな。ハナ。 君の瞳に緑の彩り君の唇に花の色四月うれし恥ずかし (郷羽三夜子)...

  • ハナズオウ(白花花蘇枋) ~鍬を持つ~

    冬越しをして置かれたままの土を耕した。以前のように、一気にというわけにはいかない。少しやっては休み、少しやってはボトルの水を飲みながら。土の中から、太くて長いミミズが出てきた。まだ寝ていたかったのか、動きが鈍かった。土をかぶせてやった。作業は午前中いっぱいかかった。長年使ってきた鍬の柄は滑らかになり艶を持っている。今朝も早くからイカルがやってきて軽やかな声で歌っててくれる。白花花蘇枋も咲いている。...

  • ミヤマエンレイソウ(深山延齢草) ~筍を四本~

    ちょうど外仕事しているときだった。倉畑さんがレジ袋を手に訪ねてこられた。「今朝掘ってきた筍。少しだけどな」家のすぐそばに竹林があり、毎年持ってきてくださる。「上がってお茶でもどうぞ」「なあに、もうちっとくばらなで、またゆっくりな」年季の入った帽子と長靴姿はどこから見ても農家の方そのものである。しかし、倉畑さんは教育畑一筋で中学校の校長を定年で終えた方。言葉も含め、見事な変身といった感じである。さっ...

  • ハナミズキ(赤花花水木) ~小さな訪問者~

    竹箒を持って庭を掃いていた。桜の花が散った後の花柄が広がっていた。若い大原さんが通りがかって挨拶をしてくれた。三輪車に乗る小さなお子さんも父親を真似て大きな声で。まだ足でペダルをこげず、地面を蹴って進む。彼は私が何をしているのか興味があるらしく、ハンドルを切って庭に入ってきた。しばらく見ていて、庭の中の小径を一周してきた。楽しいのか、もう一周する。父親がその後を追う。まだ遊びたそうだったが、父親に...

  • カラタチ(枳殻の花) ~棘の中に花がある~

    ♪からたちのはながさいたよ~からたちの花が咲いているのを見るといつもついつい口ずさんでしまう白秋の歌。花は長く固く鋭い棘に囲まれた中に咲く。その対比がまたまた味わい深い。白い5弁の花からは柑橘類特有のほんのりとした香りがする。それにミツバチも誘われて吸う。好きなところで好きな形で好きなように自由咲く花。 「君の気持ちは分かる」なんてお体裁の言葉さと大人になれないふらつく自分がいた木の芽時 (上武...

  • キクザキヤマブキ(菊咲き山吹) ~牧野富太郎の命名~

    一般的な山吹と違って、軽やかな感じの花を咲かせている山吹がある。その名は牧野富太郎が命名したという菊咲き山吹。花びらは細く、付け根からそれぞれが離れて、少し捩れる。多くの蕊があり、それは絡み合うように伸びる。乾いている。花に水やりをしよう。 枝重ね花重ね山吹は慎ましき花私は何を重ねていくのか (上武旋転子)...

  • グミ(茱萸) ~フタホシテントウが睦まじく~

    木にいっぱいの生成り色の小さな筒状花が並んで咲いている。風が吹くと仲良く一緒に揺れて。夏に赤い実を生らせてくれる茱萸の花です。去年は少なかったので、今年はたくさん生るといいなあ。葉の上でフタホシテントウが睦まじく交尾をしていました。 花見れば独りの思い一人の言葉出る他人を決して入れぬ茱萸の揃って揺れ (居山聞涛)...

  • ハナズオウ(花蘇枋) ~違ういろいろが調和して~

    花蘇枋が咲くようになってからその花の色を蘇芳色ということを知った。なかなか爽やかないい色だ。太くて大きな山茱萸の木がある。利休梅には白い花が溢れている。イロハカエデはやわらかな新葉を伸ばしている。花蘇枋はそれらに囲まれるようにして咲いている。...

  • クンシラン(君子蘭) ~落としてしまった~

    二つ目の君子蘭が咲いている。前のよりやや小さめで低い。実は気の毒なことをしてしまった花である。それは私の部屋のテーブル脇の長い椅子に置いてある。まだ蕾の時だった。ひょんな事で手が当たり、そこから落としてしまった。きれいな放射状に並んでいた10個の蕾は6つが折れてしまった。葉も2枚が傷んでいたので切った。フロアーにこぼれて散らばった土を拾い集めて植え直した。そうした傷ついたクンシランであったが、残り4...

  • アマリリス(アイスクイーン・Ice Queen) ~環境の違い~

    白い八重のアマリリスは以前に義姉がくださったもの。やってきた時、咲いているのを見て言った。「あれ、もう咲いているの?」「うちのはまだ小さい」「環境の違いかしら」冬もずっと日当たりがいいところに置いていた。そこがこの花の育ちにはよかったのだろう。 毎年こうして楽しめてありがたい。聞き慣れない鳥の声がする。チリチリチリ、チリチリチリ……と。なんだろう。 少しの諦めと表に出さぬ嘆き慰めてくれないか白き...

  • イカル(斑鳩) ~美しいテノール~

    ここ数日、毎朝イカルが庭に来てくれる。その穏やかな澄んだ声の響きには心が和む。そしてついついどこに居るのか見つけたくなる。いたいた。李だった。特徴である太くて短い黄色の嘴が目立つ。まん丸な大きな目と首から胸にかけてのきめ細かな白い羽毛。枝を移りながら葉の中に嘴を入れて何かを啄んでいた。2,3分そうして。飛び立ったときは二羽だった。近くにもう一羽いたらしい。また今日も来て癒やされる美しいテノールを聞か...

  • カリン(花梨の花) ~秋の実りまで待つがいいか~

    花梨にも花が咲く。若葉の中にまぎれて。恥じらうかのような薄紅色の。いつもは5月初めに見る。これもだいぶ促されたようだ。木は庭の対角線に二本あって、その一本を3月に切る予定だったが、いろいろでまだそのままになっている。秋の実りまで待つがいいか。 乙女色の木にあふれるも目にとめられることなく人の通り過ぎて花梨の花 (上武旋転子)...

  • コゴミ(屈・草蘇鉄) ~口の中に草の匂い~

    庭のコゴミも摘みどきとなり、籠を持つ。クルクル巻いた葉の頭を指先で切っていく。そのたびごとにやわらかな野の匂いがぷんと。軽くさっと茹でておひたしに。まずはけずりぶしを乗せて。口の中に草の匂い。そして少しのぬめり。春の萌の味。マヨネーズもいいな。 腰折りて蔓籠に草摘めば旬の香り届き風少し吹く朝 (居山聞涛)...

  • ウコンザクラ(鬱金桜) ~個性があって~

    鬱金桜は淡黄色の八重の桜です。地味な色合いのため離れて見るとその開花にあまり気づかれません。目を近づけると、なかなか趣のある花なのですが。花びらにはところどころ黄緑色の斑が入ったりします。さらに咲き進むにつれて赤い筋が現れ、芯も赤くなっていきます。中からは雌しべがぐんと伸び出してと。染井吉野や、彼岸桜などのような華やかさはありませんが、こんなな個性的な桜もいいものです。 もう開くことはないと固...

  • シロヤマブキ(白山吹) ~外に澄んだ明るい声~

    一仕事すませて、コーヒーを飲んでいた時です。外から澄んだ明るい鳥の声が聞こえました。「ピピューピュピ-ュピュイ…」ととても上手な口笛のような繰り返されます。その特徴はイカル(斑鳩)です。タイミングよくバックミュージックとなりました。4月も後半、鳥たちにも活発な動きが見えます。白山吹も咲き出しました。こうしてコーヒーを飲みながら、私の部屋から眺められるところにあります。 季(とき)くれば違わずに...

  • ヤマブキ(山吹) ~面影草…~

    山吹にも花がいっぱいです。枝がたわみます。爽快。一輪に目を向けるとまた控えめで。清楚。山吹には「面影草」の異称があるのだそうです。そして大伴家持の歌も思い出されます。「山吹の花のさかりにかくの如君を見まくは千年にもがも」(万葉集巻二十4304)山吹って、いいですね。 山吹は触れて揺れて密やかにさまざまな思いの如き (郷羽三夜子)...

  • タツタソウ(竜田草) ~それは紫苑色というのでしょうか~

    山野草を見ていつも思うのです。つつましく可憐な花が多いと。今咲いている竜田草もそうです。この小さな花のこの形にはにはこの色しかないというたたずまいです。それは紫苑色というのでしょうか。奥ゆかしい色です。そしてまた中の蕊をみればまたその色とその形も見事に調和しています。好きです。清少納言もこの花を見たのでしょうか。 慮る想いを綴るか竜田草奥にひそむものさらに知りたくて (奈美あや)...

  • ツバキ(椿) ~下と上で~

    椿は枇杷の木の横にあります。場所的にはあまりいいとは思えません。1本のなかで高さによって咲かせる色を変えます。下は斑入りのピンク。そして上には赤です。理由はよくわかりませんが、見ていて楽しくなります。もうだいぶ散って、残り少なくなりました。 赤でもなく白でもない混ざる色現れる模様頼りなき我が心の如く斑椿 (居山聞涛)...

  • ヒトリシズカ(一人静) ~新しい炊飯器~

    炊飯器を買いました。お米は毎日私が磨ぎます。そして家人が起きてくる前に朝食の時間に合わせてセットします。今の炊飯器はしっかり働いてくれています。不具合が出たわけではありません。ただ、使用年数がだいぶ経ってきたので新しくしたいと思ったのです。いくつかのメーカーのを比較して選びました。使い初めは明日にしようと思います。家人は「古いのは捨てないでね」と言っています。何に使うつもりなのでしょうか。一人静も...

  • リキュウバイ(利休梅) ~春の足が速い~

    いつもは5月、連休の頃に咲く。そんな利休梅も満開に。白い五弁の花は縁に波を打たせて。利休梅という名にふさわしい趣と。今年はどこ見ても春の足が速い。 波打つ真白き花利休梅その名を表すごとき姿と静かに仰ぎ見る (上武旋転子) ...

  • スノーフレーク(Snowflake・鈴蘭水仙) ~なごみます~

    ひとまとまりの株になったスノーフレークがあります。今、たくさん小さな白い花が咲いてます。竿に釣󠄃り下げられたように2つ4つ、1つ3つ……と。花びらには薄緑のポイントを施して。腰を下ろして、目を近づけて。ああ、かわいい。なごみます。その周りには雪の花びらが舞い落ちています。 春うららに庭漫ろ小さき花に足止めれば愁いも少し和らぎて (郷羽三夜子)...

  • ニワザクラ(庭桜) ~白い時~

    白い八重の花。細い小枝にすきまなく。それは庭桜。今満開。白、白、白。私にもあったすきまない白い時。 白いままでいたいと詩の中の青い頃いろんな色に染まり混濁しまった今戻れない (奈美あや)...

  • ムラサキハナナ(紫花菜) ~体をなげうって……~

    あふれる紫。こぼれ種でふえてふえて。いっぱい。紫花菜がいっぱい。気持ちいい。体をなげうって紫の中に埋もれたくなる。...

  • ミツマタ(三椏) ~優しい香り~

    枝先に手毬状の黄色い花があります。三椏です。咲いているのは山茱萸の木の下です。枝は三つ三つに分かれて横に広がります。そこは車が動く場所です。車に当たらないように伸びてはみ出した枝はいつも切られます。かわいそうです。仕方ありません。ほんのりとした優しい香りのする花です。 三椏の花に光陰を見る身延山から富士の遠望を忘れじ (郷羽三夜子)...

  • ミヤマオダマキ(深山苧環) ~特定健診~

    特定健診に出かけた。身長と体重から導き出されたBMIは21.1。理想とされるBMIは22.0と言うことなので、極めて良好な体型だと。また血圧も最高、最低ともに標準値に近い数値となっていた。診察してくださった医師からは問診や聴診などからは特に問題を指摘されなかった。ほっとし、軽い気分で帰路に就いた。血液検査等の詳細の結果は後日送付してくださるとのことだが、心配なさそうである。深山苧環が咲いている。だいぶ前は“おだ...

  • ナシ(梨・二十世紀の花) ~「木の花は……」~

    二十世紀にも花です。梅は素敵です。桜は言うまでもありません。でも梨も劣らずと思います。果樹農家のように枝を横に広げての棚栽培はできません。自然樹形に近いまま、素人なりに楽しんで作っています。清少納言は『枕草子』の中で、楊貴妃の泣き顔を引き合いに出しながら、梨の花はきわめて素晴らしくこの上ないと綴っています。 (...

  • フッキソウ(富貴草) ~筍三本~

    ナンジャモンジャノキの下で富貴草が咲いています。花弁のない蕊だけのちょっとかわった形の花です。“富”と“貴”なんて名前がいいですね。穂波さんが筍を3本持ってきてくれました。早朝に掘ってきたのだそうです。毎春のこと、感謝です。あく抜きまで袋に添えて。さっそくいただきました。 筍を「皮をむいて」「切って」「茹でて」と言われるままに素直なる夕支度の吾 (上武旋転子)...

  • クンシラン(君子蘭) ~「三つ葉…」~

    マスク姿の義姉がやってきた。いわゆるモンペ風の農作業スタイルで。「お久しぶり。元気?三つ葉を摘んできたの」と。きれいに洗ってくれてある。互いに顔を見るのはいつ以来だろう。「上がってお茶でもどうぞ」「こんな恰好だからだからいいわ。それこそうちにお茶にお出かけて」「じゃ、また」と、そくそくとサーモンピンクの車に乗って帰っていった。歌人である義姉からはいろいろ学ぶことが多い。人生の先輩としても尊敬してい...

  • ムスカリ(Muscari・grape hyacinth) ~口をすぼめて~

    ムスカリが咲いています。たくさんの青紫の小さな花が房状にまとまっています。蕾は小さなバルーンのように。花は口をすぼめて幼い子の「チュー」する形。かわいい、かわいい。何年も前から自然に増えて庭のいたるところにいっぱいです。 こしあぶらタラノメ独活の葉天麩羅笑顔で会話も弾む今日の夕膳 (居山聞涛)...

  • キバナカタクリ(黄花片栗) ~くるりと返してイナバウアー~

    李の太い枝が横に大きく伸びたその下。そこには鈴蘭、蓮華升麻、片栗、黄花海老根、紫蘭、黄蓮華升麻、一人静などが芽を伸ばしたり小さく顔を出している。木漏れ日を受け、花姿を際立たせているのは黄花片栗。風がなぜる。揃って揺れる。ゆらゆら。さらさら。ひらひら。花びらみんなイナバウアー。黄色は幸せ色。何かいいことが訪れて来てくれそうな気がする新しい四月。 モンローのスカートごと楽し嬉しや片栗の花なあ話さな...

  • ナシ(梨・幸水の花) ~受粉をどうする~

    梨の幸水に花です。これも常よりかなり早い開花となりました。花は真っ白で5弁。中にはピンクの蕊。今年は受粉をどうしようかと迷っています。いつものように、果樹農家の岩上さんに花粉を分けていただいてするか。実りは少なくなるけど遊びに来てくれる蜂さんにおまかせするか。花言葉に「和やかな愛情」とありました。そんなことを思わせる花です。私はこの白い花が好きです。 白き五弁の梨咲くや我が身にいろいろな言葉を...

  • ハナモモ (花桃 照手紅) ~自ずと心も穏やかに~

    高いところに紅い花桃。箒を逆さにしたように枝を広げて伸び、それにびっしりと。木の名は“照手紅”。もともとは白と対で並べて植えてあった。その白は樹勢がだんだんに弱くなってきたので数年前に伐った。見上げれば、見下ろせば、そして目の前にと、春の彩りが次々。自ずと心も穏やかに。 水風雲花花花鳥鳥鳥春がクレッシェンドしていく私は一人 (郷羽三夜子)...

  • ジンチョウゲ(白花沈丁花) ~鼻笑い脳喜ぶ~

    白花沈丁花が芳香を放つ。鼻が笑い脳が喜ぶ。すーっ、ああ、うんうん、ふっー。花は4裂の小花。花びらには点の艶。庭の小径。枇杷の木の下。身を寄せ顔をつけてはぐるぐるり。 沈の香丁の香広がりて我一人花香浴とぐるぐるり (上武旋転子)...

  • タラノメ(楤の芽) ~「採ってきたよ」~

    白木蓮の下。見ればタラノメも採り時。籠を用意し、棘対策の手袋をはめる。脚立を立てて上り、茎を倒しながら先端の芽を捥ぐ。とりあえず、そこの5つ。ほかのところはどれもまだ小さく固い。2、3日してから採ろう。その下では若い木も何本か育っている。外の井戸水で洗って、持って行く。「採ってきたよ」「えっ、もうこんなに大きくなっていたの。今夜は天麩羅ね」 出てきて捥がれるタラノメ「ごめん、感謝していただきま...

  • ユキヤナギ(雪柳) ~それは柳に積もる雪~

    雪柳に花がみちる。白い小さな5弁花が隙間なく細い枝をしならせて。名が示すように、それは柳に積もる雪のよう。ウコギ(五加木)を籠いっぱいに摘んだ。ウド(独活)も3本採った。ウルイ(擬宝珠)は30ほど。きょうはタラノメ(楤の芽)を採るとしよう。家の山菜も今年は早い。 春の雪かと見紛う如くに溢れる白小花音もなくやわらかに雪柳揺れ (上武旋転子)...

  • シャクナゲ(石楠花) ~朝陽を浴びて~

    鮮やかなピンクが朝陽を浴びて咲いています。花盛りとなった石楠花です。その華やぎと勢いある様は若い女性を彷彿させます。中から長く突き出る艶のある蕊は言葉を発しているかのようにも見えます。春のエネルギー……。四月は始月、志月、為月、試月。いいときです。 石楠花の花を頭せば笑み返す君の懐かしき思い出ありて (上武旋転子)...

  • レンギョウ(連翹・golden‐bell) ~春のテンポ~

    溢れる黄金色の花。それは高村光太郎が好きだったという連翹。私も若い頃から光太郎憧憬の念を持っていた。それで植えたのか。花は筒状で4枚の深い切れ込みを持つ。英名ではgolden‐bellと、まさにそんな感じ。おや、きれいな色した小さな虫がいる。今年の春は進むテンポが速い。ほんとに。 もう桜が散るなんて今年の春のメトロノームは120落ち着け落ち着け (居山聞涛)...

  • ユキヤナギ(桃花雪柳) ~春の小スケッチ~

    まだひと月も早いが、柿畑を隔てた中山さんの庭にはすでに大きな鯉幟が立っている。風がカラカラカラカラと矢車を㔟いよく回し、パタパタパタパタと幟を激しく揺らす。それは不規則に響く大きな音だが、しかしなぜか心地よく感じられい音である。太鼓が打ち鳴らされ、笛が古楽を奏でて、春祭りの獅子が練って行く。先導していく車から知人が手を振る。そういえば昨年は中止だった。庭では桃花雪柳が細い枝に沿ってびっしりと小さな...

  • チューリップ(tulip) ~桜の木の下で~

    チューリップが並ぶ。今年はシンプルにと全部赤を植えたつもりだったが、ところどころ黄色などが紛れ込んでいる。染井吉野の下にある。風がその花びらを散らし、チューリップの周りに落とす。いつもは時期がずれて咲く二つ。このようにチューリップの背景に桜を見たのは初めての気がする。なかなかいいコンビネーションだ。イメージとして年寄りとチューリップは合わない。しかし何かを忘れないために、毎年咲かせようと思っている...

  • スモモ(李) ~びっしりと~

    李の木にも花がびっしり。白い花で埋めつくされ。花に目をやれば黄色い蕊が花びらの外に飛び出る。腕を伸ばしたようにぐんと。気持ちみなぎらせ、やるぞとばかりに。ここ数年はまるで実らなくなった。理由は分からない。加齢によるものか。あれもこれもと贅沢は言わない。白い花を溢れさせてくれるだけでも感謝しなければ。 放縦に溢れる白きを見てあれは何の花ですかと問う訪ね人に李ですと答える新年度の始まり (上武旋転...

  • サクラ(染井吉野) ~いずれ1本に~

    私は桜に物語のようなぼんやりとした憧れがあった。 それは本の中の知らない世界を訪ねるような思いだったかもしれない。 細い苗木を植えたものが今では大きく枝を広げる。 幹もその色や表情に時の流れを感じさせる。 いずれも私のエージングとともにある。過去に書いた文の一節である。最初に植えたのは霞桜。そして彼岸桜、染井吉野3本、八重の普賢象、黄色の鬱金桜、濃い色の河津桜、加えて桜桃2本。霞桜はあまりにも高...

  • ヒガンザクラ(彼岸桜) ~早い満開~

    季節が違うかと思う程の高い気温の日が続く。ニュースからも「5月から6月並の気温です」とのアナウンスを届けている。常なら順々に咲くはずのさまざまな花が一気に開いて賑やかになった。彼岸桜も満開。例年よりおよそ一週間も早い。「おかあさん、誕生日おめでとう。空の国から庭の満開の桜を見ててくれますか」「いつものように写真の前に一輪挿しを置きますね」 うす紅の花満ちてきょうは母の誕生日奥にて話す (居山聞...

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