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  • ミニマムサイズ

    小さい声が聞こえた気がした。 「何、どうしたの。急に振り返らないでよ。」 悪態が僕に刺さる。彼女の声は大きすぎる。 小さな声が聞こえた気がした。...

  • こんな僕は何処へいけばいい?

    「あああああああああ!」 マシンガンの音にかき消されて僅かにしか聞こえない叫び声は確かにその情景を楽しんでいる声だった。彼女は笑っている。マシンガンの弾...

  • 追憶―物語の前のお話―

    この「追憶」という物語ですが、 「断片」の続編、という設定になっています。 「断片」の後、その謎の解決編へいたるまでの章、という感じです。 「断片」...

  • 追憶―私の生きている意味と、私達が出会った理由―

    消防車がうるさくて、授業に集中できなかった。 あたりをみやると、火が町のあちこちであがっていた。 「何コレ、何のお祭かな」 清水愛華は能天気にそう云...

  • 追憶―いつもの学校と、その中に見える異常―

    「おっはよー、莉子!」 朝から大きな声で挨拶してくるのは清水愛華。 彼女は私の唯一無二の親友である。 「愛華ちゃんおはよう」 私は笑う。いつものよ...

  • 追憶―ある普通の朝と、その少し前の事件―

    二人の少女がそう高くない山に登って、遭難した。 この山は高くは無いが山の裾が広く、整備されていない部分が多い上、また目撃情報なども皆無だったことから捜査...

  • 縁側論議

    「愛なんて簡単に語れるものじゃないのだよ」 君がそう云ったのはまったくの見当はずれなシチュエィション。 私と君は隣に並んでいて、目を一寸右に遣れば君が...

  • 視線と君と僕

    僕らの視線はよく絡まる。 「だっていっつも見てるもの」 君は言う。 笑いながら、言う。 君の目は大きくて、吸い込まれそうになる。 だから僕は其れ...

  • 断片―新しい物語と記憶の改変―

    「記憶を改変する力は、伝わっていくんじゃないかな」 清水愛華はそう云った。 「俄かには信じられないけど」 と私が言う。 「でも、信じるしかない...

  • 断片―伊藤栞のノート―

    愛華ちゃん、莉子ちゃんへ もう一人の子は、野崎真由ちゃんです 本当は、最初から私は覚えていたんだ ペンションに行った辺りの記憶は私も曖昧なん...

  • 断片―真相への鍵と渡された襷―

    伊藤栞が目を覚ました。 そんな知らせに私達は学校が終わった後、すぐに病院へ向かった。 「栞、大丈夫かな」 と私、江崎莉子。 「だいじょーぶでしょ!...

  • 断片―仲良し四人という存在―

    「そもそも、なんで山に登ろう、って言い出したんだっけ?」 清水愛華はそう言った。 相変わらずあっけらかんとしている。 彼女は昨日の朝退院した。 数...

  • 断片―江崎莉子が行った実験とその結果―

    title:新しい友達 二年生になって、ようやくクラスにもなじめてきました。 今、私は四人の仲良しグループの中に居ます。 友達三人はとってもいい...

  • 桜咲く

    小さな小さな虫にも命があるとか云っておきながら 平気で其れを踏み潰していく 其れを目で追う少年はそんなものは嘘だとわかってしまった 強いものが上に立...

  • 断片―記憶の穴を埋める人―

    「みんな思い出せない、って云ってたけど、私はちゃんと覚えている」 彼女は私の目の前に立ってこう云った。 あのときと同じ、山の中。 私達が遭難した山。...

  • 断片―清水愛華の場合―

    こんな素敵なペンションに泊めてもらえるなんて!! 絶対に一生に一回しかないよ~もう超うれしい!! 「なんでも好きなだけ食べてね!」 その子はにっ...

  • 断片―始まりの物語と真由―

    遭難した。 山道に沿っていけばなんてことはないハイキングコース。 3時間ぐらいでちゃんとふもとにつけるのだ。 なんで遭難したのだろう。 そ...

  • 断片―始まりの物語―

    決して高くない山に、軽い気持ちで、ハイキング気分で登ってただけだった。 私達はそのとき、遭難した。 遭難した、らしい。 実は記憶が曖昧なのだ。 ず...

  • ANUBIS

    ここは白矢雛が掌編小説を自己満足的に投下するところです 最終更新 1月6日 ミニマムサイズ 1月6日 こんな僕は何処へいけばいい? 本格始...

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