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恋愛の始まりと、その気持ち http://ohmy.seesaa.net/

恋愛苦手な私・さくらの楽団内恋愛物語。トラで初めて市民楽団に行った時から、恋愛は始まっていました。

Sakura
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2007/01/20

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  • 白い紅茶より、第225番 深海

    私の落としたもの達が、振り向かせた。 「あ・・・れっ?さくらっ?!」 「ああっ!おまえ、どうした?!」 一番会いたくなかった人達を。 私は逃げられなくなった。 あまりの偶然に言葉が出なかった。 聞かれた私が黙っていたからか 「あ、っと、さくらは入院したんだよ。な?」 と、拓也先輩が助け船を出してくれた。 それでも私は、何も・・・言えずにいた。 「お…

  • 白い紅茶より、第224番 調和

    確か、ここに来る理由ってのは 私のゼリーを買うためだったんだけど 「あ〜先輩の好きなオレンジかグレープがあるっかなぁ〜?」 なーんて拓也先輩の為に、ゼリーを探してた。 「何にも買ってこなくていいよ」って言われたけどさ。 大体よ?おかしいでしょ? ダイエットでゼリー控えるなんて。 ゼリーはカロリー少ないんだから! ゼ…

  • 白い紅茶より、第223番 懐古

    だって。 拓也先輩に告白されたけど 私には、気になるかずがいた。 「同じ楽団に入団して欲しい」 という希望をも、私は叶わぬものにしてしまった。 そんな私に何故、未だに 先輩は優しさをくれるんだろう? 一緒に楽器を吹いていた時となんら変わらない。 先輩への苦しい程切ない思いと 部活や曲、楽器の話に夢中だったコトや 同期や他の先輩達との楽…

  • 白い紅茶より、第222番 苦悩

    いざ、拓也先輩と歩き出してみると・・・ 2人して誰が見ても入院患者の格好だからか たまにすれ違う人達が 追いかけるように先輩と私を見ては ちょっと哀れんでるように見えたよ。 そんな目つきをされたコトのない、健康優良児な私は なんか私が悪いコトでもしたような感じに受け取れて このまま売店まで行くのが怖くなってきた。 でもね、先輩が・・・ 部活していた時と変わらない…

  • 白い紅茶より、第221番 点滴

    不思議なコトに・・・ 私が必死で 「お母さんと性格も似てない」 って否定した時は、 さらに笑い出した拓也先輩だったのに 私も笑い出したら、ぴたっと止んだ。 だから、つい聞いちゃった。 「え?どうしたんですか?」 「元気になったな」 「え、あ、そう・・・かも」 とりあえず、言ってみたけど・・・ ホントは、そうじゃない。 自分の部屋に…

  • 白い紅茶より、第220番 瓜二つ

    「よく、謝っておいたよ」 数分後、気がついた。 お母さんの知り合い、いたんだってコト。 お母さんと顔合わせてたんだっけ。 3年くらい前っかな。 私の家に来て、ホルン購入に大反対していたお母さんを 簡単に別人にしたヒトなんだ。 そのヒトはまた、私がいつも通学で使っている電車が 事故で上下線とも不通になったからと 私を家まで送ってくれたコトがあった。 その話を…

  • 白い紅茶より、第219番 鈍感

    鼻のかみすぎで、鼻がひりひりしてきた頃 どたばたと、お母さんが来た。 どうやらお母さんはパートの職場から一度家に戻り それから病院に来たらしく 仕事先では絶対持って行くはずがないような 身長150cm前半にはちょっと大きくて黒いカバンを抱えてた。 けど、ここに来る前に看護師さんと話をしたらしく 明日にでも退院できるというコトに関して 私の顔を見て、開口一番 「まーったく…

  • 白い紅茶より、第218番 完全拒絶

    その後私は、知らない看護師さんと 一緒に病室に帰ってきた。 看護師さんは、不思議と怒るどころか むしろ明るくて・・・ 正直、そのテンションにはちょっとついていけなかった。 でもそれはきっと・・・ 私が、かずのコトで とてつもなく落ち込んでいたからなんだろうなって思う。 机の上を見たら、お夕飯があった。 朝から何も食べてないはずだから 見た瞬間、お腹が騒ぎ出…

  • 白い紅茶より、第217番 口実

    その後、何度もかずに電話したけど留守電で・・・ 「もし、次に掛ける電話でも、かずが出てきてくれなかったら 今は電話するのを諦めよう」と決めてから留守電を聞いても 「今度掛けたら、出てきてくれるかも知れない」なんて ちょっとでも思ってしまったら、もう通話ボタンを押す手が止まらなくて。 気がついたら、お夕飯の時間はとうに過ぎてた。 …

  • 白い紅茶より、第216番 疲労

    「もしもし」 「もしもし、かず?」 「・・・さくら?」 「う、うん・・・」 いつもと違って 戸惑っているようなかずの声がするんだけど・・・ おかしいよ? 私「後で電話するね」って かずの留守電に入れてあったんだから かずは、私からの電話が来るコトを知ってるはずで 着信の時点で、携帯が表示する番号を見れば 私からの電話だと分かるはずなのに。 …

  • 白い紅茶より、第215番 悪戯電話

    ホントは、かずが出てくれるまで 呼び鈴を鳴らし続けたいけど 2度目に掛けた時からは3回位で 留守電に繋がってしまって 伝言を入れずに すぐ切っての繰り返し。 それが今、何度目だろう・・・ 5度目? そんな私って・・・ ちょっとしつこい? かずからすれば そんな大したコトじゃないのに 携帯をしつこく鳴らすなんて 私って、大げさなヤツだとか 粘着質な…

  • 白い紅茶より、第214番 伝言

    やばいなんてもんじゃない! 天気報告を思い出してからは 私・・・ 正直、拓也先輩や佐々木さんの話は 一応聞こえてはいるけど 頭の中は、かずのコトで一杯になってしまってた。 そうよ、私は・・・ かずから「家に着いたらまた電話しろよ」と言われてた。 なのに、私は家に帰ることなく、ここにいて。 しかも、起きてまだ何時間も経ってない。 …

  • 白い紅茶より、第213番 傘

    「たっくん、藤井さんが呼んでるよ」 たっくんとは、拓也先輩のあだ名で 女の1コ上の先輩達で一部、藍沢先輩達がそう呼んでる。 私は聞くたびに、先輩のコトをそう呼べる藍沢先輩達が どんどんうらやましくなっていってた そんなある日の個人練習の時。 私が呼ばれたワケじゃないけど、ドアの方を見ると・・・ とっても目が大きくって、ストレートの髪が綺麗な 部活の先輩でない、青の…

  • 白い紅茶より、第212番 風邪

    白ウマさんと看護師さんの門倉さんが いなくなった病室には いつでも、私の味方になってくれる拓也先輩と 敵なのか何なのか、いまいち掴めない 看護師の佐々木さんと 敵とか関係なく、血縁上仕方なく 付き合っていかなきゃいけない若葉 という顔ぶれがあって。 私は 白ウマさんから病人認定されて 早期退院可能な話を聞いて 喜んでいる場合じゃなく 先輩のお見舞いに来…

  • 白い紅茶より、第211番 病名

    「・・・ないです」 とりあえずは返事したけど。 そういう質問自体 同性のお医者さんに聞かれたとしても 答えるには少し躊躇すると思うのに 今回は白ウマさんという 男のヒトな上に もう1人、白ウマさんの少し後ろで 車椅子に乗っている男のヒトがいて そのヒトってのは よりによって とっても好きだったヒト。 そんな人の…

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