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  • 馳星周「ブルー・ローズ」

    とある理由から警察を退職し、探偵業で糊口をしのぐ日々を送っていた元刑事・徳永のもとに、かつての上司で今や警視監の井口から、失踪した愛娘の捜索依頼が舞い込む。捜索を続ける徳永の前に、優雅なセレブ夫人たちの秘密の集まりが垣間見えてきた―。官能と狂気渦巻く、馳ノワール新たなる傑作長篇。(上巻)失踪した井口警視監の娘の捜索を進めるうちに「ブルー・ローズ」の秘密を知った元刑事の徳永。上級警察官僚、大物政治家をも巻き込む巨大な暗闘、徳永を嘲笑うかのように立ちはだかる公安警察の巨大な壁―。際限なく膨張し続ける人々の欲望を前に、ついに徳永のモラルが吹き飛ぶ!人間の性と暴力衝動が炸裂する、馴ノワール新たなる傑作長篇。(下巻)(アマゾンより)いやぁ、面白かった~~~。息抜きにと思って本書を読み始めたのだが、SMの話だとは知らなかっ...馳星周「ブルー・ローズ」

  • 星亮一「会津武士道「ならぬことはならぬ」の教え」

    「八重の桜」が面白い。大河ドラマを初めから鑑賞するのは、「江」に続いて2回目。豪華なキャストで歴史が学べるのが楽しい。しかしあれだ。西島秀俊のマッチョボディは素晴らしい。そこだけ編集し、DVDに保存してしまった。で、本書。書店で見かけ、買おうか迷っていたのだが、先日古本屋で発見!喜び勇んで購入。タイトルは「会津武士道」とあるが、実際は山川健次郎の伝記だった。白虎隊の生き残りで、会津戦争後アメリカへ留学。物理学の学位を取得し、帰国。教育者への道へ歩む事になる。元サムライが教師なので人望が篤く、懇願され東大総長を3度務めた程。本書の後半では、彼が述べた祝辞や、当時残したメッセージなどが掲載されている。どれも素晴らしい。さすがサムライ。こんな人間になりたい。ガチで日新館で学びたいと思った。星亮一「会津武士道「ならぬことはならぬ」の教え」

  • 辻仁成「TOKYOデシベル」

    妻所有の本。音がテーマの3編を収録。音楽をやっていた事もあり、興味深かった。が、印象だったのは、音よりも描かれていた男女関係。主人公は全て恋人と上手くいっていないという設定。相手の心が離れていく描写がとてもリアルで、「あの頃」を想い出してしまい、切なくなってしまった。辻仁成「TOKYOデシベル」

  • 五木寛之「晴れた日には鏡をわすれて」

    何故本。妻所有物?誰もが眉をひそめるような容貌をもつ牟田口アカネは、二十一歳にして人生に失望していた。隠岐の島後にある民宿で働いていたアカネは、クサカゲという客に得体の知れぬ運命を感じる。クサカゲは人間の外見を自在にかえ得る、世界的な形成外科医であった。彼は自らが死を希求していることを打ち明けた上で、途方もない計画をもちかけた。アカネは断崖で自殺を装って姿を消す、自ら選んだ容貌に変えた後、別人として新たな人生を生きるのだと――。(アマゾンより)五木作品は初めて。ホラー・ロマンらしいが、何処がホラー?無難に読めた美容形成のお話。興味が無かったので、あまり面白くなかった。まぁ、純文学だから仕方が無い。五木寛之「晴れた日には鏡をわすれて」

  • 藤沢周平「一茶」

    「小林」さんの渾名はだいたい「一茶」だよなぁ。と、懐かしさを覚えながら手に取ったこの本。藤沢周平による、小林一茶の伝記である。俺にとってはあくまでも「教科書の人」。彼の事はほとんど知らなかった。俳人って高尚な人間だと思っていた。が、一茶は華やかな生活を送っていなかったようだ。継母に疎まれ、若くして江戸へ奉公へ出される。誹諧人として成功しても、あまり生活は楽ではなかったようだ。父親が亡くなると、遺産相続で大モメ。解決するまで約12年かかったそうだ。なんて人間くさいのだろう。一気に好きになった。彼はどんな句を残したのだろうか?ネットで軽く調べてみた。「やれ打つな蠅が手をすり足をする」「雀の子そこのけそこのけお馬が通る」へぇ。彼が詠んだのかぁ。特に気に入ったのが、「大根引き大根で道を教へけり」である。素晴らしい。俳句...藤沢周平「一茶」

  • 池波正太郎「にっぽん怪盗伝」

    池波作品を初めて読みました。ごめんなさい。きっかけは時代劇専門チャンネルで放映された「正月四日の客」。とある蕎麦屋が舞台で、松平健と柄本明の静かなやりとりが魅力的なドラマだった。一度だけでは物足りず、三度も鑑賞。そしてDVDに保存した。数日後、妻に蕎麦をリクエスト。さらに本屋で原作本を購入。見事なハマりっぷりである。鬼平犯科帳の外伝だそうで、多様な盗賊が登場する短編集。とても面白くて貪り読んだ。どれも落語の様でスラスラ読めた。ラブシーン?もあり、それがまたエロい。「無理矢理襲ったら、相手もまんざらでもなくてそこから恋心が芽生える」といった都合の良さが俺は好き。金だけでは無く、人の心まで盗る盗賊……あれ?ルパンでも観たぞこのシチュエーション。因に買ったのは新装版。フォントサイズが大きめで行間が広い。実に読み易かっ...池波正太郎「にっぽん怪盗伝」

  • 秋元康「君に読んでほしかった」

    何故本。何故ウチにあるのかが分からない本の事を「何故本」と呼ぶ事にしよう。で、著者は秋元康。AKBのプロデューサーとして有名だが、おニャン子などアイドルのプロデュース・作詞家としても成功。氏が携わる事は全てヒットする流行の仕掛け人である。まあ、簡単に「凄い人」の括りで良いと思う。彼が1990年頃、サンデー毎日で連載していたエッセイをまとめたのが本書。ちなみに当時32歳だそうだ。38歳にもなって何やってるんだろ?俺。まぁ、いい。書かれているのが1989年~1990年のお話。懐かしい。当時の出来事を調べたので、書いておこう。1989年昭和天皇が崩御し、元号が平成へ消費税がスタートゲームボーイ発売松下幸之助死亡BSがスタート天安門事件美空ひばり死亡カラヤン死亡宮凬勤事件秋篠宮様婚約1990年軽自動車の規格改正(550...秋元康「君に読んでほしかった」

  • 杉浦日向子「お江戸でござる」

    個人的に歴史・時代モノがブームである。通勤途中の読書は勿論、休日には時代映画2本観た後に大河ドラマを鑑賞する始末。おっさんになってしまったのか?俺。いや、おじいさんなのか?俺。と自問したが、よく考えたら38歳は立派なおっさんである。悩む事自体がナンセンス。面白いから楽しもう。本を読んでいると、町民の様子が登場する。が、イマイチぴんと来ない。当然だ、その時代に生きていなかったから。暮らしぶりがわかる本は無いかと探していて、見つけたのが本書。20年位前、両親がデカい音量で観ていたNHKの「お江戸でござる」。番組の後半で解説していたのが、著者の杉浦日向子さんである。漫画家さんだとは知らなかった。若くして亡くなったのが実に残念。が、著作が多数出版されているので、他の本も読んでみたい。当時の江戸は「助け合って」生活してい...杉浦日向子「お江戸でござる」

  • 辻仁成「まちがい」

    経営者・芹沢秋声が友人で実業家の大吾に融資を頼む場面から物語が始まる。融資は承諾されるが、ある条件を提示される。それは、「妻と関係を持ってほしい」。つまり「浮気をしてくれ」との事。聞けば、「浮気相手と結婚したいが、今のままでは離婚してくれないだろう。だから、妻をたぶらかし、あらぬ関係になって別れやすくしてほしい」と言うのだ。幸い(?)にも秋声は独身。渋々ながらも「会社のため」に大吾の妻「冬」に近づく。2人が恋に落ちるのは早かった。都合が良すぎる展開で、こちらは嬉しい。次第に本気になる秋声。会社を譲り「冬と一緒になる」と言い出した。だがそこは小説。簡単にいかないものである。今度は大吾が浮気相手に振られてしまう。その結果、大吾が秋声に「冬と別れてくれ」と言い出した。う~ん。自分勝手。「考えてみたけど、やっぱり冬が良...辻仁成「まちがい」

  • 浜田文人「破道~男の詩」

    息抜きに極道モノ。暴力団殲滅に向け兵庫県警の動きが活発化する中、神侠会では会長の跡目争いが激化していた。中堅の美山や藤堂が組織結束へ立ち上がるも、藤堂の腹心が射殺される。藤堂は美山に近い幹部の犯行と睨み、復讐に走る。だが全ては神侠会瓦解を狙う県警本部長の策略だった……。極道と警察、各々の世界で貪欲に出世を目指す男たちが疾走する傑作長編。(アマゾンより)文章になると、Vシネマよりリアリティがあって良い。浜田文人「破道~男の詩」

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