はからずも同志あひたりありがたき老いてなをさらおもしろきことよ...
父母を亡くし我も半分死にたえてなをも知り得ずメメントモリとや...
比叡山雲の間にまに亡き友の姿見つけてこころ安らか...
肌濡らす滴俄か降るスコールこの身に喝を入れらむすこぶる...
浮浪雲きょうまで来たる旅の空いま立ち止まりて枯山水眺む...
眺めせし比叡の山の入道にわれ行く末の想い重ねて...
上賀茂に古人の蝉時雨きょう出逢いたきまほろばの夢...
甲板の帆を撫で流る生温き風も素...
暑空に変化する石綿の背に光あびて神の誘う...
内海のたゆたう流れを這い進むヨットの緩き...
船べりの彼方群れ集う若人の帆板...
押し黙りたる夕凪にわれ忘れたりて海月男の埠頭漂うphoto b...
惑い来る苦しみ悲しみ悩ましのかすかな明かりとなりまほしけれ...
知るほどに重ねるほどに遠のいていくカウンセリングの懐深さよ...
辛いのですね、心の中を覗き見て返す言葉の浅き底思ふ...
人の世のこころを紡ぐ傾聴の学びて気づく我が脆き胸...
大往生の母を送りし老友のいまさらながらに余命を数える...
一昨日も昨日も今日も明後日も、変わらぬ我であるはずだのに...
観るべきものが聴くべき音がするべきことがあり過ぎてとても足りないプレ...
生まれる前から自明の理なのに死ぬまで悟れない。それでも我は生きていく...
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