心臓手術から蘇ってきたアキラの親父が絶好調・・・テンパイが速く、一気呵成に牌を横に向ける。自分の身体を生贄にしていくばくかのツキを得たのかもしれない。いっぽう供託金1億5千万を積んで控訴、一審での0-100を二審で100-0でひっくり返したシュウちゃんも手強い。ちなみに民事で0-100が100-0は滅多にないとのこと。そのシュウちゃん、アキラの親父のダブリーをかいくぐってリーチ、ツモ上がる。しかし相手は上訴、これから最高裁での勝負が始まる。俺は点棒を支払いながら、聞こえないように呟く・・・ふつうの人とマージャンがしたいよ。2時間半ほど塾を空ける。駅前から小雨のなかを必死に走って戻る午後9時40分。俺の代打ちの礼意(鈴鹿高専2年)が踏ん張ってくれてたけど、密航者の兄ちゃん以外は誰もいない・・・間に合わなかっ...つき合い始めて半世紀だよ