私は手足をばたつかせる所長を、強引にタクシーから引きずり降ろした。 「コノヤロー!強引な力技使いやがって!タクシー行っちゃったじゃねえか!」 「ここはすみませんが、我慢してください。あれは私の家ですか
私の自宅前にタクシーがやっと到着。 あっちにうろうろ、こっちにうろうろした為、普通なら二千円くらいで済むはずの盛り場から自宅のタクシー料金。 一万円もかかってしまった。 「所長起きてください」 私はK
私は酔っ払って寝てしまったK所長を担ぎ上げると、流しのタクシーを停めた。 「どちらまで」 当然、運転手はそう言う。 「とりあえず、H坂まで」 「とりあえず…ですか」 運転手にしてみれば、そう
急いで店の外に飛び出した私の目に、驚くべき光景が飛び込んできた。 K所長が地べたに尻餅をつき、ヘラヘラ笑っているのだ。 「この人酔っ払ってたんだ」 私は小声で言った。 酔っ払っても表情に出る人と出ない
私は慌てた。 何か失礼なことをしたのか。 胡椒を手渡す行為が、馬鹿にしたようなことに感じたのか。 今では笑い話にもならないが、私は上司には極端に臆病になっていたのだ。 K所長はラーメンに手につ
私は所長の顔を見た。 瓶ビールを二本空けたというのに顔色ひとつ変わっていない。 この頃な私は、いくら酒を飲んでも顔色が変わらない所長を見て、てっきり酒に強い体質であると誤解していた。 さて、二軒目にど
K所長は実に変わり者だった。 毎日昼食に誘われたと以前述べたことがあるが、それは私と彼の出身大学が同じで親近感を抱いていたからではない。 事務所内で浮いた存在であったK所長は、何も知らない新参者の
高杉良という作家をご存知だろうか。 経済小説の作家として有名な人物だ。 私も彼の作品を沢山読んでいたのだが、その彼がその債権回収会社をモデルにして一作品を書いていたのだ。 今では、文庫にもなって
入社当時の、私とK所長の関係は悪いものではなかった。 なにしろ、K所長、毎日、昼食に私を誘い、それも毎回奢ってくれたのだから。 私は、やっと良い上司に巡りあえたと思ってしまった。 「所長、今日は
私が入社した頃の事務所はまだ、債務者がらの電話は極めて少なかった。 その当時は、例のドキツイ内容の催告書を送っていなかったためだ。 それどころか、所内は一見、のんびりしたムードが漂っていた。 私にとっ
あけましておめでとうございます。 年末年始になると想いだす。あの債権回収会社に入社した15年前のこと。 私が業界紙記者をしていたのは、何度か述べたと思うが、それから再就職に困難を極めた。
巷では、年金問題がマスコミを騒がせている。 制度を変えないといけないとか、社会保険庁を解体するとか。 ただ、政府が忘れていることが一つあると思う。 それは『信用回復』ではないだろうか。
中学生さんへ。コメントをありがとうございます。 大人の世界にもいじめはありますが、大人は大人なりの知恵がありますので自分で対処できるのです。 子供のいじめは時々、殺人や自殺といった悲劇を招い
皆さん。以下の数式の答えを出していただけるだろうか。 3+5×4= 答えは23の筈である。まさか、32と答えた方はいないだろう。 では、次の質問。 Aという人が銀行でローンを組んだ。
子供社会ではいじめが問題になっている。 しかし、いじめは子供の世界だけではない。 大人の社会にも存在する。 私が、頻繁に書いているKという所長。 彼のいじめについて今回は書こうと思う
しばらくお休みさせていただいておりました。 と、申しますのも、私、このブログにつきましては、事実を書いているつもりではあったのですが、読み返すと、自分の自慢話、人の悪口を書いていると第三者には映
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