ビックコミックオリジナルは先号、今号とセシルの女王が休載なので少々残念です。深夜食堂も休載でした。卑弥呼がちょっとわからないストーリーになってきてしまいました。【7月19日】
半七捕物帳はこのところのルーチンで、今日も4話ほど。そして電子雑誌で山と渓谷10月号を読みました。登山用の電子アプリの特集で、自分はこれ無くては登山はできません。世の中は2強というところでヤマレコとYMAPかどちらかで、DL数はYMAPが多いようですが、自分はヤマレコの地図の方が好きです。【9月30日】
今日もまた半七捕物帳を4話ほど。それとサライ9月号の京都特集などを読んでいました。京都は行きたいところですが、オーバーツーリズムというのか、人が多すぎるようで、ゆっくり観光できないと思っていて、いつが穴の時期なのかと思いますが無理ですね。【9月29日】
今日も半七でしたが、今日は怪談オカルトもの、ホームズ張りの推理ものがあって楽しかったです。短篇なのでサクサク読めるところも楽しいところ。半七が容疑者を番小屋に連れて行って問い詰めるときは、一気呵成に問い詰めます。ここで相手のペースに乗ったりすると落としきれなくなるので一気に行くのだそうで、そう聞き手の主人公にいいます。時には手荒く引っぱたくこともあるそうです。【9月28日】
今日は活字休養でした。【9月27日】
半七捕物帳は今日も5話ほど。江戸時代は日が暮れるとほぼ真っ暗になりますから、ちょっと街外れは月夜でもなければ怖かったでしょうねえ。数年前の台風で停電した時、真っ暗というのを経験しましたが、それが日常であったわけです。そこにバケモノや妖怪、怪談といった話が生まれてくるのです。【9月26日】
半七の今日は丙午の話が面白かったです。丙午というのはこの年に生まれた女は男を食い殺すと言われて忌み嫌われていました。昭和時代までは丙午生まれの女性は人口構成上も少ないことがわかります。昭和でもそうなので江戸時代はもっと嫌われていて、たまさか生まれてしまった女子は結婚に困ったようです。これをベースの話でした。ちなみに前回の丙午は1966年、次回は2026年だそうです。1966年は出生率が4.9%も下がったそうで、人口が右肩上がりだった時代にしては極端な数字でした。丙午に生まれた女子は翌年の生まれとされたことが多かったようです。前々回の1906年という明治時代はまさにそうだったようです。【9月25日】
半七捕物帳を続けています。半七捕物帳は岡本綺堂の時代考証が正確だと評判なのですが、今日読んだものに幕府の隠密の話がありました。隠密はお庭番という役職のものに一生に一回一年間で仰せつけられるものだったそうです。だいたいが藩で相続が起きた時に送り込まれることが多かったそうです。お家騒動が起きていないか確認するのですが、見つけられると殺されることがほとんどだったらしく、三年間帰ってこないと死んでしまったものと処理されるそうです。隠密を命令されると、その場で家には帰らず出立したのだそうです。【9月24日】
今日も半七捕物帳でした。全69話なのですが、まだ半分にたどり着いていません。【9月23日】
Kindleが復帰しまして今日は半七捕物帳を3話ほど読みました。岡本綺堂がコナン・ドイルに触発されて書いたものだけに、半七の優れた推理がメインとなっています。ちょっと怪談めいた話が多いです。今日は彼岸ですが、例年咲いている彼岸花が今年はまだ咲いていません。いかに残暑が厳しいかを示していますね。【9月22日】
Kindleで半七捕物帳を読もうとしたら、再起動で画面が止まっていてうんとすんとも言いません。どうやってもダメなので今日は諦めてFF6をやっていました。Kindleも壊れるんだなあ。【9月21日】
ビックコミックオリジナルの日がやってまいりまして、それが今日の活字です。東京マラソンを来年、14年ぶりに走れることになりまして、その入金をしました。数々の落選を経て、3回連続落選枠の抽選に当たった次第。13年前は第2回大会で、都庁から東京ビッグサイトまでのコースでした。石原都知事が号砲を打ちました。自己最高記録を出したのもこの大会です。そして1週間後に東北の大震災が起きました。それでこの年のマラソン大会は以降全部中止となったのです。【9月20日】
今日は昨日の山行記録を作ったりして活字は無しでした。夜のニュースで、7月に行った南アルプスの静岡側の基地、椹島に行く林道で土砂崩れがあって、椹島が孤立というのをやっていました。今山に入っている人は帰れませんね。確かにいつ崩れてもおかしくない林道を1時間も走るのですが、去年だかの大雨で崩れたところの修理箇所が崩れたといいます。今年はおろか来年もダメかもしれません。180人くらい人が残っているらしいですけど、どうやって救出するのでしょう。【9月19日】
3時半に起きてヘッドライトをつけて登山開始です。霧が立ち込めていて光が遠くまでささない中の登山は、道もよくわからなくて大変でした。1時間ほど登ると明るくなりました。まさに岩と雪の殿堂というだけあって、行程の半分近くは両手両足を駆使して岩を掴み、鎖を掴みの登山です。有名なカニの立てばい、カニの横ばいも岩が(霧で)濡れているので)足場が悪く、特にほぼ垂直の立てばいの方は、足が岩に全く引っ掛からなくて大難儀、腕力でエイやと登りましたよ。ともかく、剱岳を制覇したのは自分の中の勲章でした。帰りは大町温泉で汗を流して帰ってきました。ので、今日は活字はありません。【9月18日】
深夜の1時に起きて長駆中央道を走り黒四ダムの入り口扇沢に車を置いて、立山黒部アルペンルートで室堂まで行きました(往復13千円弱です)。そこから一山超えて百名山の名峰で一般登山道としては最難関と言われる剱岳の入り口の山小屋、剣山荘にやってまいりました。そうです、明日は剱岳に登る予定です。標高は2999mなのですが、その威容はほかの3千m級の山たちに全く引けを取らないばかりか、優っていますね。岩と雪の殿堂とも言われます。昼に山小屋に入ったので、午後は布団で半七捕物帳を読んで過ごしました。天気が少し悪く、霧が吹きつけていて、外にいるとしっとりとしてしまうんですね。夕食時にはワイオミングから来たうら若き女性がたった一人でやってきていて、明日は劔に登るのだそうです(登山家ではない)。すごい行動力ですね。【9月17日】
ようやく山本周五郎全集の短編の部を読み終えました。長編の部は青べか物語は読んだのですが、樅木は残ったとかは読んでいません。いずれまたということにしています。地方の小藩に勤める武士たちの人間関係、人間としての成長などを描くものが多くて山本周五郎の目の行き届き方が暖かく感じました。「山本周五郎全集短編の部」山本周五郎青空文庫【9月16日】
今日も山本周五郎を読みふけりました。まだ98%で残り2%を読み切るのに時間がかかりそうです。短編ばかり読んでいますが、読みやすい短編で読書の楽しさを教えてくれるものばかりです。【9月15日】
山本周五郎は全作品をDLして時間をかけて読んでいるのですが、あと少しだから一気に読んでしまおうと、半七を中断しているところ、おとといKindleで95%から始めたところこの3日間で2%も進みません。全作品なので相当なボリュームだと思うのですが、電子化してあると手軽さはこの上ないのですが、ボリューム感が手に取れませんね。本棚に並べると全30巻ですから、普通の家にはまずありませんね。図書館だけでしょう。今日も相当読みましたが、97%止まりでした。【9月14日】
久しぶりに山本周五郎全集から5話ほど読みました。現代物も時代物あるのですが、時代物のほうが好きですね。派手なチャンバラや大立ち回りはなく、人の機微を描く物語が多いです。悪人にも一理あるという筋はなく、善人を描くことが多いですね。【9月13日】
納豆・バナナ・トマト・シジミ・にんにく卵黄・・・色々な食品が〇〇に効くとテレビで喧伝されてきて、その度にスーパーの棚からこれらの商品が消えたことは記憶に残っています。でもそれはひとときのことで、そんな事がありましたねという話です。でもこれらの食品で事故が起きたことはありません。一方サプリメントは紅麹で初めて事故を出しました。サプリメントは薬品ではなく食品なので、メーカーの作り方が問題になります。ものによっては胃で崩壊しないものもあるそうです(薬ではあり得ない)。また〇〇に効く酵素なども、胃に入れば消化されてしまい、本来の酵素ではなく(タンパク質として)体内に吸収されます。そもそも効くという表現が間違いなのですが、健康を得るには、普通の食品を普通にバランスよくいただくということがいいのですね。ただ、日本人の...【9月12日】
昨日は似非科学の本を読みましたが、今日は効かない健康食品危ない自然・天然という本を読んでいます。つい最近紅麹のサプリメントで大きな事故が起こりましたが、サプリメントも健康食品で果たして効果があるのか、あるいは害があるのかもしれません。身の回りにある健康食品について書かれた本です。【9月11日】
半七をちょっとお休みして、KindleUnlimited紹介の新書を一冊一気読みしました。水は何にも知らないよという似非科学糾弾の本です。20年くらい前に水は答えを知っているという本がベストセラーになりました。水に優しい言葉をかけると結晶が綺麗になり、悪態をつくと醜くなることを写真で示し、だから(水でできている人間にも)優しい言葉をかけることでいい人間になるみたいなことが書かれているものでした。人に優しい言葉をかけることは悪いことではないのですが、これをいかにも科学として主張しているところが、全くのナンセンスということです。なんと当時の学校の教員がこれを教材にするということまで起きて、一部の科学者たちがそれはいかがなものかという問題が起きたのでした。科学を知っている人には取るにも足らない与太話なのですが、...【9月10日】
8月にちょっと安売りセールでファイナルファンタジー6のスマホ版を買って、ちょこちょことやっておりまして、今日は少しレベル上げなどをしておりました。FF6をスーファミでやったのはかなり昔の話ですが、スマホ版はグラフィックは改良されたものの、飛行船やキャラの動きのパッドが異様に使いづらく、これは相当数の人が指摘していますが、本当にそう思います。今更この部分の改良はあり得ないと思いますが、画竜点睛を欠くという感じでしょうかね。今日は半七は一話読みました。【9月9日】
半七捕物帳は17話まで進みました。お上のご意向を傘に御用を行う岡っ引き親分は、小説に出てくるほどの良人ではなかったともいわれますが、少なくとも銭形親分や半七親分は(創作の人物でもあり)人情味のある親分に描かれています。昨日も書きましたがオカルティックなところをエッセンスで振りかけてあるところが、半七ものの面白いところですね。【9月8日】
今日も半七捕物帳にハマっていました。宮部みゆきも半七捕物帳が好きで何回も読み直しているそうですが、宮部ワールドとなにか繋がるものがあると感じますね。宮部みゆきの江戸時代ものは大好きです。【9月7日】
今日は半七捕物帳は3話読みました。寝床では雑誌、一個人の仏教特集を読んでいます。【9月6日】
今日は半七捕物帳は3話読みました。寝床では雑誌、一個人の仏教特集を読んでいます。【9月6日】
一昨日昨日と涼しかったのですが、秋はそう簡単にはやってこないということで、今日はまた夏が戻ってきました。ビックコミックオリジナルはセシルの女王が面白くなってきました。ヘンリー8世がいよいよ亡くなり、エドワードの世となっていくのですが、セシルが先々の名宰相としての片鱗をぽつっと見せたのが面白いです。【9月5日】
半七捕物帳は明治になって新聞記者の私がもう隠居した半七親分の話を聞くという体裁になっています。全69話の今日は6話目まで進みましたが、宮部みゆきの江戸物のような怪奇とは言いすぎですが、そんな雰囲気を漂わせるところがあります。今のところ銭形親分が銭を投げるような捕物シーンがなく、半七親分の推理力が冴える展開となっています。【9月4日】
捕物帖という江戸時代の警察ものは、銭形平次とか人形佐七とかありますが、半七捕物帳が嚆矢とされます。大正の作家、岡本綺堂が作り上げた岡っ引きで、シャーロック・ホームズに触発されて、現代に(といっても大正)に設定するとマネっぽくなるので、江戸時代に設定して自由に書いたようです。日本初のテレビ時代劇は半七捕物帳でした。長谷川一夫、平幹二朗、里見浩太朗など有名人が演じています。いろいろな文庫版がありましたが、現在は青空文庫で全話無料で読めます。それを入手して読んでいます。時代設定は文政から安政にかけてで、作者が時代考証を綿密に行っているので、読んでいると幕末の江戸の市井がよくわかります。大正に書かれたので江戸時代からわずか半世紀ちょっとということもありますね。4話ほど読みましたが、面白くサクサクと読めます。【9月3日】
人は見たいものを見て、信じたいものを信じるのが本性のようです。心が弱っている時はこの傾向がより強くなり、オカルトやカルト教団はまさにこの心理につけ込みます。そして易々とだまされます。霊がいると思って暗闇を見れば、霊が見えるのです。ただの水も薬になるのです。しかし、科学者はこれではいけません。疑うことを忘れずに真実を探究することが求められます。どうしても資金や名声を求めて実験結果に作為をいれてしまったり、論文にコピペを使う科学者が後をたたないようです。反オカルト論はこういう風潮に危機を感じていますが、オカルトに加えて似非科学も問題で、世の中は信じることが難しいです。「反オカルト論」高橋昌一郎光文社新書電子版【9月2日】
今から10年前、STAP細胞事件が起こりました。理研の小保方某という研究者が起こした事件です。小保方に踊らされた理研幹部は予算を注ぎ込んだのですが、結局データは捏造ということでした。これは小保方教とでもいえる小保方の人柄に周囲がお花畑にいるかのように浮ついた結果なのですが、科学者というものはいとも簡単に騙される典型となりました。かつてオウム真理教には東大、慶大、東工大といった錚々たる大学の研究者が属していて話題になりました。なんでこんな科学者があんなまやかしな宗教に受信するのかと思いましたね。もちろん何を信ずるかは本人の自由なのですが。問題なのは、STAP細胞事件は小保方の研究者としてあまりにも稚拙な行動が起こしたものということで当初は反省が生まれましたが、本人には全くその自覚はなく、今では陰謀論に逃げて...【9月1日】
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ビックコミックオリジナルは先号、今号とセシルの女王が休載なので少々残念です。深夜食堂も休載でした。卑弥呼がちょっとわからないストーリーになってきてしまいました。【7月19日】
鎌倉幕府誕生と中世の真相は書いている人は歴史家ですが、史学の本ではないので事実が羅列されているだけではなく、歴史の行間を読むみたいなところがあるので、面白いです。清盛がどうやって覇権を取ったかは、先日の大河でもありましたね。清盛自身は中国(宋)との貿易を通して大きな利益を得て、それを後白河法王や公卿への賄賂に使ったりしました。でも戦いはそんなに得意ではなかったそうです。保元、平治の乱を通して平家が伸びる過程が今日の読みどころでした。【7月18日】
昨日と同じくデカメロンを数話、鎌倉幕府誕生と中世の真相を読みました。面白かったの藤原摂関政治どうやって院政になって武家政治に変わっていくのかということです。保元の乱を通じて藤原忠道はもう摂関政治には戻れないと覚悟して、近衛家、九条家を作る方向に持っていき、そして鷹司家、二条家、一条家の五摂関家を作り、五家で摂関を回す仕組みにして藤原家の存続を図ったという流れがよくわかりました。【7月17日】
デカメロンを5日分読みました。そのあとはこの頃日本史中世づいているので鎌倉幕府誕生と中世の真相というのを図書館で借りてきて読み始めました。真相なんて言葉は学術本にはありませんで、発行が日経BP社ということで平易な本となってます。【7月16日】
小澤征爾の名前は日本人に永遠に残っていくと思いますが、山本直純の名前はどうでしょう。真に天才の音楽家でした。作曲家・指揮者・ピアニスト・エンターテナーでした。普通の日本人にクラシックを馴染ませてくれた人です。なんと言っても寅さんの全作品の音楽担当、さだまさしとの交友、一年生になったらーの名曲、8時だよ全員集合の登場マーチ、森永チョコレートのCM(大きいことはいいことだーー)、NHK大河のテーマ曲、え、それもこれも直純さんの曲だったのーという人です。そして自ら出演したオーケストラがやってきたは楽しい番組でした。クラシックの曲も多く書いているので、もっと再評価されるべき人でありますね。「山本直純と小澤征爾」柴田克彦朝日新書【7月15日】
世界文学全集ものをこのごろ読んでいませんが、先日デカメロン(全3巻)の1冊(上巻)を買っておいたので、挑戦し始めました。中世(日本は鎌倉時代)のイタリア、ペスト禍で街から別荘に避難した10人の男女が暇つぶしに1日1話10日間で100話を語るというものです。今日は第一日5話まで読みました。1話はそんなに長くないので、全体としては長編ですが、好きな時にポロポロと読めますね。デカメロンだけではなく新書で山本直純と小澤征爾も並行しています。小澤征爾は多くの人が知るところの大指揮者ですが、山本直純はある年代以上の人ならば知っているという指揮者・作曲家ですね。この二人は大の親友であり、小澤征爾は山本直純に対して指揮は彼の方が上であると尊敬しています。ほぼ同年代の二人の生まれから指揮者としての成功の足取りを書いています...【7月14日】
中央公論6月号の続きをよみました。日本史の話の他に、現代の政治事情とか国内のルポルタージュとか久しぶりに読んだ総合誌は面白かったです。【7月13日】
中央公論6月号の特集が逆転の日本史ということで、最近はかつての悪人と評価された人たちのみならず高評価の人たちの見直しなどが進んでいるというもので、中央公論なんて本当に久しぶりに読んでいます。それは新しい資料が出てきたりとか、集中的に研究されたりとかしての結果のようです。足利尊氏と後醍醐天皇との関係とか、織田信長の天下のこととか、坂の上の雲で司馬遼太郎に無能と言われた乃木将軍とか面白いです。【7月12日】
昨日、美女たちの日本史を読み終えて、夕食後読み始めた山のミステリー異界としての山を読み始めて、今朝の退院までの間に読んでしまいました。ミステリーといっても推理小説ではなく、とかく山に接して暮らしていると色々と不思議なことが起こります、ということを収集した本です。(管理人のいない)避難小屋で一人で宿泊していると、人(その付近で亡くなった遭難者が多い)が見えたりとか、引き止められたのに無理やり登山を強行して遭難しそうになったところ、幽霊のようなものに導かれて避難小屋にたどり着いたとか、そういうお話ですね。医者なのに山小屋に連れ込まれた瀕死の登山者を、今日は休日だからと診ることを拒否した医者の話(登山者は死んだ)もありました。「定本山のミステリー異界としての山」工藤隆雄ヤマケイ文庫電子版【7月11日】
歴史小説というジャンルでは男性中心のものがほとんで、かの司馬遼太郎も女性が主人公のものを聞いたことがありません。戦国時代までは女性がかなり歴史の表舞台にあって、歴史を動かしてきたことは事実。永井路子はそういう女性を掘り起こして、歴史小説全集まで出ました。NHKでのトークでこの全集からいくつかの作品を語り、終了後エッセイ化したものを読みました。へえと気づきを与えてくれる話でした。「美女たちの日本史中央公論社電子版」永井路子ゴマブックス【7月10日】
鎖骨整形の手術をうけまして、全身麻酔をしたあと回復に3時間余。そのあとは朦朧とした頭でトイレに立ちましたが、左腕に痛み止めの麻酔注射がされているので、アームスリング(昔でいう三角巾)から外れたら、ただの肉棒がぶら下がっているようで、我ながら気持ち悪かったです。手術のまえの待ち時間に、Kindoleで読んだのが(山小屋と同じくこういう時はKindoleに限ります)杉本苑子の美女たちの日本史。歴史上に名を残した女性の話です。【7月9日】
朝ランをしていましたら転倒してしまいまして、左肩甲骨をバキバキに折ってしまい、明日は再建手術となってしまいました。左手がいうことをきかず、時折骨が皮下神経を触るので激痛があって、やれやれな1日でした。図説室町幕府をトボトボと読んでいました。明日は全身麻酔をかけたあと、ぼーっとしていなくてはならないでしょう。【7月8日】
日本史づいていまして、図説室町幕府なる本を読んでいます。室町幕府というのは南北朝の延長にあって応仁の乱などはありますが、日本史でも地味なところですよね。この時代は日本文化の基礎ができたとは言われていますが、派手さがないので大河にもなりにくいです。このところ鎌倉府、古河公方、千葉氏などの本を読んだので、関東から離れて京の動向をということで読み始めました。【7月7日】
田んぼの苗もここのところだいぶ伸びてきました。現代の稲作は消毒を1回行いますがあとは水管理をしっかりすれば、秋にはお米ができ、田んぼに人が入っているのを見ることは多くないですが、江戸時代は苗作りから田んぼ作りまでとても手間暇がかかって、これから夏を迎えて雑草取りに追われる毎日で、田んぼ漬けでした。農民は休みなく働いていたということがよくわかりました。そして面白かったのが、結髪で、江戸時代の男女は鬢つけ油を塗っているので髪型はいつも整然としているのですが、あまり洗髪をしないので、汗や埃で臭気が漂っていたそうです。それを香料でごまかそうとするので、余計に複雑な悪臭がしたそうです。幕末の京都で新撰組が芸妓を捕らえて取り調べたとき、頭髪の異臭で耐えられなかったという話が残っているそうです。江戸でも御殿女中ですら日...【7月6日】
ビックコミックオリジナルです。セシルの女王はヘンリー8世の6人の妻の生き様が終わり、1ヶ月のブレイクがあって、エドワード王子とメアリ女王の話になっていきます。セシルとエリザベス女王との話はまだまだ先ですね。【7月5日】
江戸時代は駅前商店街などはありませんから、日々の食品とか日用品などをお店を探して買うことになります。実際はお店に買いに行くよりも、行商が裏長屋の奥まで売りにくるのを買うのですね。売るものを細分化していて、一人の行商は一つのものを売っているわけで、江戸の町中は行商の売り歩く声で実に賑やかだったのではないかと思います。時代劇を見ていると、夜暗くなって家に戻ると火打石で行燈に簡単に明かりを灯すシーンがありますが、火打石の火花でそんなに簡単に灯心、ローソクに火がつくものかと不思議に思っていました。そこのところは付木売りという行商が付木を売って歩いていたのです。マッチのようなもので、柿葺き(こけらぶき)の板のような薄い小片の板の先に硫黄が付いていて、火打石の火花をそこに移すと発火して燃え、その炎を行灯などに移して点...【7月4日】
先日、大江戸復元図鑑武士編を読みましたが、今度は庶民編を借りてきました。裏長屋、町奉行、町年寄などの話から始まりました。作者の画がわかりやすくて面白いのがこの本の特徴です。【7月3日】
最近は図書館に足繁く通っているのですが、(文学作品の)書架を眺めていると、かつて名のしれた作家の単行本が静かに資料のように並んでいて、一方でこの作家の作品がこれしか並んでいないのかと思ったりもします。職業作家は食うために売れる本を書いてきたわけですが、売れなくても純文学を書き続けるという人は今やいないのでないでしょうかね。ただでさえ本が売れないというご時世で、作家も大変です。また出版社を通さずにネットで作品を発表する人もいますね。かつてのベストセラー作家とその作品は今はどう評価されているんだろう、と文芸評論家の小谷野淳の本を読みましたが、面白かったです。発表当時の評価と今になっての評価とが、時代の流れですっかり変わって、この一作品で名を残した作家もいるし、数多く発表しても埋もれてしまった作家もいます。それ...【7月2日】
千葉一族の歴史を読了です。著者は高校生の時から千葉氏にハマり在野の研究家として幾星霜という人です。日本中の千葉氏の末裔を訪ね、中国にも行っています。面白かったので千葉市郷土博物館に行ってもっと知りたかったのですが、10月までリニューアル閉館中でした。残念。そういえば江戸東京博物館も長期の閉館中で、オープンは来年とのことです。「千葉一族の歴史」鈴木佐編著戎光祥出版【7月1日】
引き続き千葉一族の歴史を読んでいます。千葉県に住んでもいない限り、千葉一族に興味を持つことはないと思うのですが、本当に全国に系譜や伝承が広がっていることがわかります。前5千円札の新渡戸稲造も千葉氏の末裔だそうですよ。【6月30日】
ペリーが幕府を威嚇して下田と箱館の開港を取っていったあと、ロシアのプチャーチンが再び訪れます。まず大阪湾に姿を見せ、東海道沿いを江戸湾に向かいます。幕府は必死に下田で押しとどめ、ここで川路聖謨もやってきて再び日ロ会談が行われます。1回目が終わって2回目に移ろうというときに、安政の大地震が起きます。これは今危惧されている南海トラフの地震ですね。当然西日本での被害が大きいですが、下田も大津波に襲われ壊滅します。プチャーチンの乗っていたディアナ号は津波に翻弄され竜骨を折ってしまい沈没しないまでも航行不能になってしまいます。このディアナ号遭難の話は有名ですね。【7月20日】
川路聖謨の二日目です。長崎でプチャーチンとの外交交渉が終わって江戸への帰還中、ペリーの二回目になる江戸湾への来航事件が起きました。川路は勘定奉行という高官でありながら、人目のないところでは籠を降りて徒歩で先を進めます。共の者たちの方が参ってしまうほどの強硬軍でした。ペリーは軍事力を背景に強硬に開港を迫ります。そして幕府は下田と箱館の開港を認めるのでした。【7月19日】
久しぶりに吉村昭を読み始めました。幕末の幕府の外交を支えた川路聖謨の物語です。落日の宴というタイトルで、ロシアからの使節、プチャーチンと長崎で外交交渉をするところから物語は始まります。幕府(日本)として外交経験が無い中、開国要求を突きつけるロシアを相手に、一歩もひるまずに交渉した川路聖謨は現代の日本外交にも登場してほしいですね。【7月18日】
オリエントというのは一言でいえば今の中近東といわれるところです。中近東はアラブ人とイラン人が住んでいるというイメージですが、古代オリエントは他民族が切磋琢磨で王の興亡を繰り返していました。イラン人はペルシャとして古代オリエント史でも一番最後に登場しますし、アレクサンダー大王の帝国が崩壊した後はギリシャ人が先住民族の上に王国を作って支配しました。ヘレニズムという時代ですね。エジプト最後の王朝でクレオパトラのプトレマイオス朝もギリシャ人国家でした。ローマ帝国に支配された後混沌として、やがてマケドニアにはトルコ人が入り、イスラームが始まるとアラブ人が全体を覆うという風になったようです(イラン=ペルシャはイラン人)。古代オリエント史というのはアラブの歴史ではないのですね。駆け足でしたが人類最初の文明を俯瞰できた本...【7月15日】
CAPA7月号を読んで、ちょっと知識の再確認でブルーバックスのフォッサマグナをサラサラっと再読しました。フォッサマグナは日本列島の成り立ちと深く繋がっているので、面白いところです。【7月16日】
古代オリエント世界に最後に登場したのがアケメネス朝ペルシャ。ペルシャのイラン人はインド方面から移って来たそうです。イラクとイランはどう違うのか日本人にはわかりませんが、イラクはセム語族、イランはインド・ヨーロッパ語族で明確に違うのだそう。そしてアケメネス朝はほとんどのオリエント地域を支配するほどの大国となり、ギリシャとぶつかり、ペルシャ戦争は有名なところです。そしてギリシャ北方の王国からアレクサンダー3世(大王)が登場し、彼によって滅ぼされます。これで古代オリエントは終焉を迎えるということになるそうです。なるほど。【7月14日】
エジプト史というのは広義にはオリエント史ですが、傍流というものだそうです。エジプトは食料も鉱物資源にも恵まれていたので古王国の頃などは自国で完結していたらしいです。王朝には盛衰があるのであるタイミングで東からシナイ半島に放牧民族が移動してきてそのまま定着したようなことがあったそうで、だんだんオリエントとの結びつきが増えてきます。シリア辺りまで軍隊を出したりもしました。なかなかエジブト史というのを聞く機会がないのですが、ざっとした流れをこの本で知ることができます。エジプトにやってくる民族は多いのですが出て行く民族はないそうです。ナイルの水を使った小麦、大麦栽培はとても魅力があったということです。【7月13日】
古代オリエントの中でもヒッタイトという国は鉄器を始めた国として覚えています。アナトリアという現代トルコの小アジア中部にあった国です。前1500年頃を中心に500年ほど栄えた国です。鉄器を持っていれば青銅器に比べ圧倒的に破壊力があるのでオリエントを全部統一できそうですが、まだまだ貴重品で、他国への献上品としてあったそうなので、実用的に兵器に用いられたわけではありませんでした。国家機密の製鉄はヒッタイト滅亡後周囲に広まり、青銅器文明から鉄器文明へと変わったということです。【7月12日】
古代オリエントの歴史は紀元前8000年の頃に農耕文化が始まり、紀元前3000年頃にナイル川を持つエジプトとユーフラティス川を持つメソポタミアで文明が始まったという流れになります。農耕文化ではすでに灌漑が始まっています。エジプトは王朝が連綿と続きましたが、メソポタミアは王朝が生まれては消え、そしてまた生まれる歴史となりました。そんな中でもよく聞くのがアッシリア、バビロニア、ヒッタイトというところ。これらの国々は2000年という幅の中で関係してきたというと、現代はたかが200年くらいの幅で戦いを繰り広げています。今後1800年で今の諸国は存続できて、未来の歴史教科書に載ることができるでしょうか。【7月11日】
オリエント全史を読み始めたのは昼飯後で、エアコンの下で読み始めたら程なくうたた寝ってしまい、今日はほとんど進まずでした。【7月10日】
高校時代好きだった教科は世界史でした。受験も世界史でやりましたが、世界史は地理の要素もあるので好きでした。でも一国の歴史でも大変なのに日本以外全ての歴史を学ぶなんて大変ですよね。そういう意味で世界史概観というのが正しいのではと思います。人類史を俯瞰するとこの2千年余りは地球のあちこちに文明が栄えましたが、それ以前は東西はイランからエジプト、南北は黒海からアラビア海に面する地域をオリエントと呼び(呼んだのはヨーロッパ人ですが)そこに歴史は集中しました。人類史の半分以上はここで起きたことが歴史だそうです。文字がないと歴史とはいいませんから、縄文時代が5千年続きましたといっても歴史とはいえません(考古学の世界です)。受験の時にも苦労したのがそのオリエント史でしたが、古代オリエント全史を読み始めました。【7月9日】
鉄道ファン7月号を読んでいた1日です。二階の自室が猛烈な暑さで、夕方でも36度なので、涼しい居間に避難してます。で、こういう時は紙の本よりもiPadでパラパラ見る方が楽なので、正しく活字には触れておりません。寝る時はさすがにエアコンで冷やすのですが、寝る頃になっても階段の手すりが過熱しているのであります。【7月8日】
本棚に鎮座している東京電車のある風景Ⅱというのを読みました。昭和30年代から40年にかけての国鉄(当時)や私鉄の写真と今の写真とを対比しています。ただし、今といっても平成12年頃の話です。それから比べてもだいぶ東京は変わりましたからねえ。当時の街の様子が載っていますがこういうのを見ているのが楽しいです。【7月7日】
暑くて暑くてうんざりです。あと2ヶ月半もこういう日々が続くのかとおもうと・・・。ビックコミックオリジナルを読みましたが、ビックコミック4誌連合の新人コミック大賞で佳作をとった作品が掲載されていました。初めての殺人というものですが、なかなか衝撃的なストーリーでしたね。殺人が日常的に起きる街での高校生の初めての殺人という話ですが、コミックならではの内容だと思います。【7月6日】
太平洋戦争の記録物語は数多いですが、硫黄島の話といえば栗林中将のものが有名です。おうおうにしてそこにいた軍人からの目線で描かれています。それぞれの兵士たちがどう戦ったのかを知るのはいいのですが、野戦病院長の目線で書かれた玉砕の硫黄島に生きた混成第二旅団野戦病院という本がkindle本で目についたので読みました。著者はここの院長の軍医大尉ですが、この大戦なんと3度目の召集でした。それもよりによって硫黄島でした。サイパンを制圧した米軍はここを制圧し不沈空母とします。ここからB29が日本列島に向けて飛び立ちましたが、日本軍としてはなんとかそれは避けようと激戦が繰り広げられました。米軍もこの戦いでの損失は想定外のものでした。日本戦闘部隊がついに玉砕した後も病院は残ります。院長は最後は軍医兵士たちで(軍事訓練を受け...【7月5日】
愛犬の葬式を出してきました。昨日ドライアイスを買ってきて冷やしたので、すっかりと冷たい体になっていました。でも毛だけは生前のままで、撫でると思い出がよみがえります(涙涙涙)。荼毘に伏して骨を持って帰りました。まだ動物霊園には入れられませんね。前に飼っていた時も、2、3年は家に置いてあった記憶があります。【7月4日】
我が最愛の犬が逝ってしまい、今日はペットロスの1日でした。もう下半身も立たなくなって、昨夜はこのまま夜を越せるかと思っていたのが、朝は望外に生きていたのでこれはよかった、と思っていた矢先、午前のちょっと目を離した隙に旅立ってしまいました。心臓と心膜の間に水が溜まり(心嚢水という)何回も注射器で吸い出していましたが(なんと麻酔なしなんです)ついに力尽きました。中型犬は15歳くらいまでは生きるものですが、10歳の誕生日をあと4日後の七夕に控えた今日9歳でついえました。ということで活字はなしです。【7月3日】
Kindleで別冊文藝春秋7月号をパラパラめくって読みました。全部の小説を読む気はさらさらなかったのですが、推理物とホラーもの、書評に随筆などを読みました。ホラーものって久しぶりに読みましたが、自分自身は超自然というのは信じていないのですが、でも怖いものは怖い。あまり読んでいませんが今までで一番怖かったのは貞子です。【7月2日】
dマガジンで歴史人7月号を読みました。敗者の日本史特集でした。歴史は勝者によって作られるとは古今東西共通ですが、鎌倉北条氏、それを滅ぼした新田義貞、今川義元、武田勝頼、蘇我氏などが登場します。最近はこのような歴史上の敗者の方に興味が湧きますね。かつては豊臣秀吉や徳川家康の成功物語などが好きでしたが、年を取ってくると敗者に気持ちが移りますね。悪人がいいというのではなく、ひょっとしてこちらが勝っていればどうなっただろうというのが一つです。【7月1日】
八甲田山の雪中行軍大量遭難事故は、「無能な指揮官の命令によって、登山経験のない素人が準備不足のまま知らない山に登山した」ということでした。第5聯隊長津川は第31聯隊福島大尉の雪中行軍計画を知り、自分のメンツ保全から急遽雪中行軍を指示、しかし準備期間は全くなく、現地のことを知る人はなく、地図もなく地理も全く無案内で始めたもので、さらに同行の大隊長の雪山素人ぶりは目に余るものがあります。一方で31聯隊の福島大尉はルート上の村民に饗応を指示、さらに教導も強要します。どの将校もまともな判断をできる人たちではありませんでした。事故後陸軍は大甘の処分を下します。軍隊は一人のミスは上官のミス、その上官のミスとつながるのでどうしても処分が甘くなり、無責任体質となってしまいます。太平洋戦争でもこれが大いに発揮されてしまい、...【6月30日】