chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
arrow_drop_down
  • 『正欲』朝井リョウ

    正欲(新潮文庫)朝井リョウ新潮社2023-05-29 もう十数年前、《小説すばる》を購読していたころに読んだきりの朝井リョウ。その後数々の賞を取り、話題にもなっていたけれど、この『正欲』を読んで納得した。はあ~うまい。文章も、構成も、引きこみ方も余韻の作り方も、

  • 『薬屋の秘密』サラ・ペナー/新井ひろみ(訳)

    薬屋の秘密 (ハーパーBOOKS)サラ ペナーハーパーコリンズ・ジャパン2023-09-15 これはおとなのおとぎ話だなあ。そんな感想がまず浮かんだ。 結婚十周年を目前に夫の不貞を知ってしまったキャロラインは、ふたりで来る予定だったロンドンをひとり訪れた。結婚とい

  • 『恐るべき太陽』ミシェル・ビュッシ(著)/平岡敦(訳)

    恐るべき太陽 (集英社文庫)ミシェル・ビュッシ集英社2023-07-06 コロナだの扁桃炎だのが重なってずいぶん久しぶりの更新になりました。「恐るべし『恐るべき太陽』」なあんてレビューもちらほら見かけたりしたけれど、たしかに! 久々にひねりのきいたやられた感いっぱ

  • 『ロング・ロング・ホリディ』小路幸也

    ロング・ロング・ホリディ (PHP文芸文庫)小路 幸也PHP研究所2018-07-09 なんかこういう小説読むの久しぶりだ。若返る気がする(笑) 主人公は札幌で大学に通うコウヘイ。講義に出る以外は喫茶店〈M〉でのバイトが生活のほとんどを占める。〈M〉はバイトを含む従業員とお

  • 『夜を生き延びろ』ライリー・セイガー/鈴木恵(訳)

    夜を生き延びろ (集英社文庫)ライリー・セイガー集英社2023-05-11 車の中でのほんの数時間を描いた心理サスペンス。「キャンパス・キラー」と恐れられる連続殺人犯にルームメイトを殺されたチャーリーは、心の傷が癒えず、祖母が住むオハイオ州ヤングスタウンに帰ること

  • 『哀惜』アン・クリーヴス/高山真由美

    哀惜 (ハヤカワ・ミステリ文庫)アン クリーヴス早川書房2023-03-23 邦題からドラマチックな印象を受けたが、ストーリーはひたすら淡々と語り進められる。そっけないくらいに。登場人物たちは全員、あまり幸せではない過去や現在をそれぞれに背負っている。深く強い悲しみ

  • 『だからダスティンは死んだ』ピーター・スワンソン/務台夏子(訳)

    だからダスティンは死んだ (創元推理文庫)ピーター・スワンソン東京創元社2023-01-30 久しぶりの一気読み。おもしろい作品はたくさんあるけれど、ここまで引き込まれたのはずいぶん久しぶりだ。ぞわぞわ怖くてどうしても最後まで読んでしまいたかった。そしてそのまま寝た

  • 『異常【アノマリー】』エルヴェ・ル・テリエ/加藤かおり(訳)

    異常【アノマリー】エルヴェ ル テリエ早川書房2022-02-02 昨年かなり話題になったこの作品。ぜったいにあらすじを先に知ってはいかん、というあちこちからのアドバイス通り、何も知らない状態で読んだ。 たしかにすごいストーリーだった。 こういうのまず現実には起

  • 『盗作小説』ジーン・ハンフ・コレリッツ/鈴木恵(訳)

    盗作小説 (ハヤカワ・ミステリ)ジーン ハンフ コレリッツ早川書房2023-03-07 謎解きが複雑であればあるほどミステリーはおもしろい。あたりまえだ。ミステリーを読み慣れてくると、仕掛けにも慣れてくるので、ちょっとやそっとのひねりでは物足りなくなってしまう。それは

  • 『酸っぱいブドウ/はりねずみ』ザカリーヤー・ターミル/柳谷あゆみ(訳)

    酸っぱいブドウ/はりねずみ (エクス・リブリス)ザカリーヤー・ターミル白水社2018-02-24 アラブ文学は初めて読んだ。ひとくちにアラブ文学といっても、地理的な範囲はイランからエジプトまでとかなり広い。 この作品の作者はシリア人で、舞台もシリアだ。シリアというと

  • 『はなればなれに』ドロレス・ヒッチェンズ/矢口誠(訳)

    はなればなれに (新潮文庫)ドロレス・ヒッチェンズ新潮社2023-02-25 ゴダールの映画として知られているこの作品。原作の邦訳は初なんだとか。 そういう前情報から期待していたけれど、それを大きく上回るおもしろさだった。 訳がじょうずだということは間違いなくある

  • 『どこまでも食いついて』ジャナ・デリオン/島村浩子(訳)

    どこまでも食いついて 〈ワニの町へ来たスパイ〉シリーズ (創元推理文庫)ジャナ・デリオン東京創元社2022-10-11 やっと最後まで追いついた。ワニ町シリーズ。まったく、毎回ほんとうにすごいことが起きるもんだ。 フォーチュンとカーターが初デートを成功させた夜(しか

  • 『頬に哀しみを刻め』S・A・コスビー/加賀山卓朗(訳)

    頰に哀しみを刻め (ハーパーBOOKS)S・A コスビーハーパーコリンズ・ジャパン2023-02-16 殺されたカップルのそれぞれの父親たちが、子供のために犯人を捜して復讐をする。ストーリーとしてはそれほど斬新ではないのだけれど、設定がやたらと強めの作品だ。 まず殺

  • 『看守の流儀』城山真一

    看守の流儀 (宝島社文庫)城山真一宝島社2022-01-08 しばらく日本人作家の小説から離れているうちに、人気作家がだいぶ様変わり(代替わり?)したような気がする。知らない著者がいっぱいだよ。そして自分よりも年下の作家さんが多くなってきたよ(笑) 重厚な社会派か

  • 『56日間』キャサリン・R・ハワード/高山祥子(訳)

    56日間 (新潮文庫 ハ 59-1)キャサリン・R・ハワード新潮社2022-09-28 帯でも作品紹介でもやたらと「コロナ禍」という文字が目に付くので、そういう小説だと思った。 ぜんぜんちがう。 たぶん、パンデミックの外出制限がなくても成立するストーリーだと思う。 た

  • 『ハートに火をつけないで』ジャナ・デリオン/島村浩子(訳)

    ハートに火をつけないで (創元推理文庫)ジャナ・デリオン東京創元社2021-09-30 ワニ町シリーズ第4作。 毎回、期待を裏切らないおもしろさのこのシリーズだが、今回のはかなり好きかも! 今回はフォーチュンとカーターのロマンスがメインテーマ……といってももちろん

  • 『女たちの沈黙』パット・バーカー/北村みちよ(訳)

    女たちの沈黙パット バーカー早川書房2023-01-20 ギリシア神話が好きで、とくにアキレウスを愛していて、映画『Troy(トロイ)』はアメリカの劇場で3回も観た(DVDも買ってしまった)。そんなわたしがこの小説に惹かれない理由などあるわけがない(笑) おもしろかっ

  • 『陰陽師 鼻の上人』夢枕獏

    陰陽師 鼻の上人 (文春文庫)夢枕 獏文藝春秋2023-01-04 久しぶりの『陰陽師』。100本目の記念版? 一話のみ収録の絵物語本。そして、第一話からずっと挿絵を描いてこられた村上豊さんのあとがきも収録されている。(挿絵を)命の続く限り百本でも二百本でも続けましょう

  • 『四つの署名』新訳版シャーロック・ホームズ 駒月雅子(訳)

    四つの署名 新訳版 シャーロック・ホームズ (角川文庫)駒月 雅子KADOKAWA2013-08-08 シャーロック・ホームズはずーっと昔、まだ十代のころに短編をいくつか読んだ記憶があるが、もう長いあいだ手に取っていないし、内容もあまり憶えていない(我が家には新潮社の『シャー

  • 『11月に去りし者』ルー・バーニー(著)/加賀山卓朗(訳)

    11月に去りし者 (ハーパーBOOKS)ルー・バーニーハーパーコリンズ・ジャパン2019-09-17 11月に去りし者。なんてかっこいい題名…… ひとことで言ってしまえば、逃げて逃げて追われて追われる、それだけのストーリー。なんだけど! ハードボイルドなクライムフィクション

  • 『生きるか死ぬかの町長選挙』ジャナ・デリオン(著)/島村浩子(訳)

    生きるか死ぬかの町長選挙 (創元推理文庫)ジャナ・デリオン東京創元社2019-11-29 明けましておめでとうございます。久しぶりなのでレビューの調子が出ない・・・ 今年もまた、読書の記録程度のゆるーいレビューを書いていきます。どうぞよろしく。 『ワニ町』シリー

  • 『ワニの町へ来たスパイ』ジャナ・デリオン(著)/島村浩子(訳)

    ワニの町へ来たスパイ 〈ワニの町へ来たスパイ〉シリーズ (創元推理文庫)ジャナ・デリオン東京創元社2017-12-11 シリーズものは手を出すのにすこし勇気がいる。すごくおもしろければ延々と買い続けてしまうし、そこそこのおもしろさだったとしても惰性で買い続けてしまう

  • 『スノーマン』ジョー・ネスボ(著)/戸田裕之(訳)

    スノーマン (上)(下)巻セット (集英社文庫)集英社 この世に不思議なことなどないのだよ…という、かの古本屋の主人の言葉を思い出した。 ほんとにそう。この世に怪奇現象なんてない(あるのかもしれないけど)。いや、怪奇現象じゃなくて良かった。 でもなかなか怖い

  • 『捜索者』タナ・フレンチ(著)/北野寿美枝(訳)

    捜索者 (ハヤカワ・ミステリ文庫)タナ フレンチ早川書房2022-04-20 真相解明にいたるプロセスも面白いが、それ以外の要素がすばらしい。こういうミステリーはかなり好みだ。 カルは元警察官。シカゴ警察を退職してアイルランドの小さな村に一人で移り住んだ。妻とは離婚

  • 『死んだレモン』フィン・ベル(著)/安達眞弓(訳)

    死んだレモン (創元推理文庫)フィン・ベル東京創元社2020-07-30 完全に好みの問題だと思うのだけど、評価ほどは楽しめない作品だった。 何重にもしかけられた謎解きトリックはたしかにすごい。伏線もすべて回収されている。主人公のキャラ設定も良いし、主人公を支える

  • 『ロンドン・アイの謎』シヴォーン・ダウド(著)/越前敏弥(訳)

    ロンドン・アイの謎シヴォーン・ダウド東京創元社2022-07-12 ちょっと風変わりな少年が探偵役となって不思議な事件の謎を解き明かすミステリー。子供が主人公だからって油断してはいけない。死体も凶器も出てこないけれど、ストーリーも謎解きもぜんぜん単純じゃない。ミ

  • 『ロンドン・アイの謎』シヴォーン・ダウド(著)/越前敏弥(訳)

    ロンドン・アイの謎シヴォーン・ダウド東京創元社2022-07-12 ちょっと風変わりな少年が探偵役となって不思議な事件の謎を解き明かすミステリー。子供が主人公だからって油断してはいけない。死体も凶器も出てこないけれど、ストーリーも謎解きもぜんぜん単純じゃない。ミ

  • 『メインテーマは殺人』アンソニー・ホロヴィッツ(著)/山田蘭(訳)

    メインテーマは殺人 ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫)アンソニー・ホロヴィッツ東京創元社2019-09-28『カササギ殺人事件』がおもしろかったので、アンソニー・ホロヴィッツをもう一作。 作者本人(つまりホロヴィッツ)が主人公となり語り手となる、

  • 『子宝船』宮部みゆき

    子宝船 きたきた捕物帖(二)宮部 みゆきPHP研究所2022-05-25『きたきた捕物帖』の二作目。「子宝船」「おでこの中身」「人魚の毒」という題名のついた章立てになっているが、ひとつの長編として楽しむ作品のようだ。宮部氏のほかの作品もこういう感じのは多いね。 さて

  • 『カササギ殺人事件・下』アンソニー・ホロヴィッツ(著)/山田蘭(訳)

    カササギ殺人事件〈下〉 (創元推理文庫)アンソニー・ホロヴィッツ東京創元社2018-09-28 こちらの続き。 レビューの前に。 謎解きミステリーのレビューって難しい、とつくづく感じている。 とくに、この小説は、事前に少しも情報を入れないほうがぜったいに楽しめる

  • 『カササギ殺人事件・上』アンソニー・ホロヴィッツ(著)/山田蘭(訳)

    カササギ殺人事件 上 〈カササギ殺人事件〉シリーズ (創元推理文庫)アンソニー・ホロヴィッツ東京創元社2018-09-28 上下巻読み終えての感想。ああ、面白かった! 一粒で二度美味しいとはまさにこのこと。いや二度どころではないな。たいていの作品は上下巻に分かれてい

  • 『ミッドナイト・ライブラリー』マット・ヘイグ(著)/浅倉卓弥(訳)

    ミッドナイト・ライブラリー (邦訳版:The Midnight Library)マット・ヘイグハーパーコリンズ・ジャパン2022-02-09 あらゆることに絶望し、誰にも何にも必要とされていないと感じたノーラは、死を決意する。 そして(おそらく)生と死の狭間にいるノーラの前に突如とし

  • 『プエルトリコ行き477便』ジュリー・クラーク(著)/久賀美緒(訳)

    プエルトリコ行き477便 (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)ジュリー・クラーク二見書房2021-08-23 人は、完全に姿をくらますことはできるのだろうか? 何年も捕まらない指名手配犯がいるじゃないか、と言うかもしれない。今でも逃げている人たちは、過去の自分とは

  • 『タイムマシンに乗れないぼくたち』寺地はるな

    タイムマシンに乗れないぼくたち寺地 はるな文藝春秋2022-02-08 ああ、読んでよかった。読み終わったあとに、本をそっと抱きしめたくなった。 これから大人になっていくこども。遠い昔の小さかったわたし。あのころ出会ったあのこ。もやもやとした気持ちを抱えていた十

  • 『書店主フィクリーのものがたり』ガブリエル・ゼヴィン(著)/小尾芙佐(訳)

    書店主フィクリーのものがたり (早川書房)ガブリエル ゼヴィン早川書房2015-10-30 もし自分が書店主になるなら。 本好きのひとなら一度は考えたことがあるだろう。 他人におすすめしたい本を中心に置くのか、売り上げなんかクソくらえでガチな趣味あふれるニッチな本

  • 『黒き荒野の果て』S.A.コスビー(著)/加賀山卓朗(訳)

    黒き荒野の果て (ハーパーBOOKS)S・A コスビーハーパーコリンズ・ジャパン2022-02-16感覚的刺激に満ちた小説だ。色、音、匂い、そしてスピード。とにかく勢いがある。文字を追いながら、脳の中には「目を疑う」ような光景が広がり、ページをめくる手が止まらない。

  • 『もうやってらんない』カイリー・リード(著)/岩瀬徳子(訳)

    もうやってらんないカイリー リード自分とまったく同じ人はいない。あたりまえのことだけど。世界はいま、人種はもちろんのこと、性別でも生まれ育った場所でも社会的要素でも、ありとあらゆる垣根をなくして、すべての人が生きやすい毎日を送るべきだ、という方向を多くの人

  • 『見知らぬ人』エリー・グリフィス(著)/上條ひろみ(訳)

    見知らぬ人 (創元推理文庫)エリー・グリフィス東京創元社2021-07-21サイコホラーのようなミステリー。おもな舞台となるのは、R.M.ホランドという中世の作家の記念館を兼ねるタッガース校という高校だ。ここで英語を教えるクレアに、同僚で親友のエラが殺されたという知ら

  • 『きたきた捕物帖』宮部みゆき

    【Amazon.co.jp 限定】きたきた捕物帖 (特典:スマホ壁紙画像データ配信) (PHP文芸文庫)宮部 みゆきPHP研究所2022-03-03宮部みゆきの時代物新シリーズ!このひとは本当にこういうのが得意だと改めて感心してしまう。シリーズものは、話のおもしろさももちろんだが、登場人

  • 『森から来た少年』ハーラン・コーベン(著)/田口俊樹(訳)

    森から来た少年 (小学館文庫)ハーラン・コーベン小学館2022-01-07物語の着地点が最後まで見えなかった。題名の「森から来た少年」はもう少年と呼ぶような年齢ではなく、ストーリーを進行させていく人物ではあるものの、主人公という扱いにしては……? と思っていた。し

  • 『一人称単数』村上春樹

    一人称単数 (文春e-book)村上 春樹2020-07-18アプリからお試し投稿。やっぱりパソコンじゃないとレビューは書きにくい…久しぶりに読んだ村上春樹の短編小説。エッセイ風を装ってるけれど、これはフィクションでしょう。フィクションとして読んだほうが楽しいし、ちゃんと読

  • 『ひとりの双子』ブリット・ベネット(著)/友廣純(訳)

    ひとりの双子ブリット ベネット早川書房2022-03-26わたしはアメリカを理解していなかった。13年間暮らした場所は白人が9割を超える地域だったし、それなりに人種差別的なことも経験したし、白人以外の人種がアメリカで暮らすということを知っているような気になっていた。

  • 『自由研究には向かない殺人』ホリー・ジャクソン(著)/服部京子(訳)

    自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫)ホリー・ジャクソン東京創元社2021-08-24いやもう、最初から最後まで本当におもしろかった!久しぶりに、ミステリーを読む楽しさを味わった。高校最上級生で将来はジャーナリスト志望のピップが、自由研究(EPQ:高校卒業の資格

  • 『赤と青とエスキース』青山美智子

    赤と青とエスキース著者 : 青山美智子PHP研究所発売日 : 2021-11-10ブクログでレビューを見る≫夢を見せてくれる小説だ。「見させてくれる」ではなく「見せてくれる」。いっしょうけんめいな恋をしたことがある人には、このお話を読んで思い出してしまう誰かや何かが存在

  • 『この世の春』宮部みゆき

    この世の春(上) (新潮文庫)著者 : 宮部みゆき新潮社発売日 : 2019-11-28ブクログでレビューを見る≫ 時は江戸時代、将軍綱吉の代が終わったころ。舞台は下野(今の栃木県のあたりか)の北見藩という架空の場所だ。名君主と謳われた北見成興が急逝し、その息子の重興が

  • 『ホワイトラビット』伊坂幸太郎

    ホワイトラビット (新潮文庫)著者 : 伊坂幸太郎新潮社発売日 : 2020-06-24ブクログでレビューを見る≫「すでに起きている出来事も、時間がずれないと見えないわけだ」そう。そうなんだよ。まだストーリーにも入らないわずか49ページ目で、こんな大事なこと言わないでほ

  • 『ザリガニの鳴くところ』ディーリア・オーエンズ(著)/友廣純(訳)

    【2021年本屋大賞 翻訳小説部門 第1位】ザリガニの鳴くところ著者 : ディーリア・オーエンズ早川書房発売日 : 2020-03-05ブクログでレビューを見る≫様々な要素を含む小説だ。少女の成長過程を描くものでもあるし、事件のなぞ解きを迫るミステリーでもある。人間と自然の

  • 『恋しくて』村上春樹 編訳

    感想文書いたよ

  • 5年目の正直「ごぶさたしています」

    ごぶさたしています。「久しぶりに戻ってこようかと思います」と書いた前回の記事から5年。え? 5年?一度も戻らず5年が経ちました……どうなのそれ?思えばこのブログは、アメリカ在住中の2006年に始めたのでした。2011年初めに日本に戻ってきてからというもの

  • ごぶさたしています

    久しぶりに自分のページをのぞいたら、ランキングのリンクがひどいところに飛ぶようになっていて焦りました(笑)2010年末に日本に戻って5年。瞬く間に過ぎた5年で、ぶんこや身辺もめまぐるしく変わりました。久しぶりに戻ってこようかと思います。不定期に気まま

  • 『abさんご』黒田夏子 【by ぶんこや】

    abさんご [単行本]同じ部署の上司(とってもすてきなひとです)に借りた、芥川賞受賞作。純文学を読むのは、どのくらい久しぶりのことだろう。。。はじめの数行は、一文の長さに読みにくさを感じた。おお…これが純文学かよ、という、まさにそんな感じ。しかし、いつの

  • 『死ねばいいのに』 京極夏彦 【by ぶんこや】 (こっそり復帰?)

    ふふ・・・突然戻ってきました。ぶんこやです。(ふふ・・・じゃねえって)といっても、レビューを書くほどにはもどれないので、記録だけ。死ねばいいのに (講談社文庫)ふふ・・・いきなり戻ってきて、いきなりの本ですみません。電子書籍の販売

  • コンニチハ、そしてサヨウナラ

    ご無沙汰しております。ついこの間まで、この熱帯夜はいつまでつづくの~、と思っていたのに、そろそろ冬コートの算段をしなければならなくなりました。さてさて、非常に個人的な話になりますが、実はぶんこや、今までのようなやくざなフリーランスなんぞという立場

  • ついに 【by ぶんこや】

    発売当時の大ブレイクで、かえって恐れをなしてしまってずっと読むことができなかったこの作品。 ついに手に取ってしまいました。 はい、ワタクシ、もう20年にも及ぶハルキストでございます。1Q84 1-3巻セットクチコミを見る 以前にもたびたび書いて

  • きみはオトナか? 【by ぶんこや】

    わたしはいつ大人になったのだろう。わたしはちゃんと大人になっているのだろうか。二度目の成人式を過ぎてもなお、こんなことを言ってユルシテクダサイ。「大人になるということ」年齢を重ねれば大人になるわけではない。大人になる部分、大人にならない部

  • 普通に元気 【by ぶんこや】

    またレビューが滞ってますね。とりあえず普通に元気です。HANAは忙しいみたいですが、ぶんこやは特別忙しいということもありません。気持ちの面でいろいろあって、実はあまり読書が進まないのですが、本を読めば気持ちも変わるので、やっぱり読んだほうがいいなと

  • 心に勝るものはなし 【by ぶんこや】

    やっちまったよ、のぼう様。 総勢二万の石田の大軍に、そんな手法で体当たりかよ! 策があるのかないのか、はては愚か賢か。策略家なのかただの天然か。 ただ一つ言えることは、のぼう様は只者ではない。のぼうの城 下 (小学館文庫)クチコミを見る お

  • 流星のごとく 【by ぶんこや】

    久しぶりの東野サマだ。 あーんなにたくさん本屋に積まれていると、かえって圧倒されて手に取れなくなる・・・というのは冗談だけど、帰国して本屋に行ってまず驚いたのはあちこち東野サマだらけなこと。近所の大型チェーンショッピングセンターのちゃらい本屋だけ

  • 天性の魅力 ~のぼうの城(上)~ 【by ぶんこや】

    のぼうの城 上 (小学館文庫)クチコミを見る 歴史が好きで時代小説も好きだけど、なぜか戦国だけは苦手である。 ひとつには、その人物が語られるとき、どうしても戦術の優劣から評価されてしまうからだと思う。もちろん、戦いにおける胆力や知力の有無がその人物の魅力に

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、ぶんこやさんをフォローしませんか?

ハンドル名
ぶんこやさん
ブログタイトル
ぶんこや
フォロー
ぶんこや

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用