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クニの部屋 −北武蔵の風土記− https://blog.goo.ne.jp/kuni-furutone118/

北武蔵を中心とした歴史を紹介。地方のあまり知られていない城や古墳などを発掘します。

高鳥邦仁
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2006/06/13

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  • 手書きの字は体を表す? ―正岡子規『仰臥漫録』―

    (明治34年)十月十三日大雨恐ろしく降る午後晴今日も飯はうまくない昼飯も過ぎて午後二時頃天気は少し直りかける律は風呂に行くとて出てしまうた母は黙って枕元に坐って居られる余は俄に精神が変になって来た「さあたまらんたまらん」「どーしやうどーしやう」と苦しがって少し煩悶を始める明治三十五年三月十日月曜日晴日記のなき日は病勢つのりし時なり午前七時家人起き出づ昨夜俳句を作る眠られず今朝は暖炉を焚かず八時半大便、後腹少し痛む同四十分麻痺剤を服す十時繃帯取換にかかる横腹の大筋つりて痛しこの日始めて腹部の穴を見て驚く穴といふは小き穴と思ひしにがらんどなり心持悪くなりて泣く(後略)(正岡子規著『仰臥漫録』より岩波文庫)40歳も過ぎると、正岡子規の『仰臥漫録』は若い時分に読んだときより鬼気迫って感じられるようです。ましてや、...手書きの字は体を表す?―正岡子規『仰臥漫録』―

  • 八方ふさがりのときは……

    太宰治は、田中英光へ宛てた手紙の中で次のように言っています。八方ふさがりのときは(ぼくにもじつにしばしば、その経験があり、いまだって、いつもその危機にさらされて生きているわけですが)あせって狂奔するよりは、女房にあやまって、ごろ寝するのがいちばんのようです。(昭和22年4月2日付)その2年前、太宰はこうも言っています。やっぱり仕事だけですね。ただ考えていたんでは、不安やら後悔やらで、たまりません。(昭和20年5月9日付、小山清宛て。亀井勝一郎編『愛と苦悩の手紙』河出文庫)暗いトンネルを抜け、ようやく復帰にいたりました。あっという間だったような、とても長かったような、振り返ってみればそのような感覚です。病気の方は、「落ち着いている」と言っていいかもしれません。ぶり返さぬように気を付けるばかりです。人の優しさ...八方ふさがりのときは……

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