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2006/05/31

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  • The 2nd International Farabi Award

    今日のテヘラン日記はちょっとアカデミックな話題で、昨年末の12月27日にテヘランで開催された第2回国際ファーラービー賞(The2ndInternationalFarabiAward)についてのレポートです。-----+-----+-----+-----これはイラン文部省主催、UNESCO、ISESCOの協賛で去年から始まった、人文学の各分野での優れた研究者に与えられる賞で、例えばノーベル賞のイラン版、人文学版といえるだろうか。国内部門は人文学の全分野、海外部門はイラン学、イスラーム学の2つの分野を対象としていて、2回目の今年は日本から、故井筒俊彦先生と井本英一先生のお二人がそれぞれ、過去の優れた先駆的研究者を記念して与えられる故人の部門と、海外の優れた研究者に与えられる海外選抜賞の部門で受賞し、日本のイラン学、...The2ndInternationalFarabiAward

  • パリの街を行き交う犀 (イヨネスコの風刺劇)

    冬至も明けて冬のまっただ中のテヘランから久々の日記です。演劇好きな友達に誘われて、久々にteatorshahr(CityTheater)に足を運んできました。-----+-----+-----+-----待ち合わせの場所に着くと、演劇ファンの彼女は黒いケープとスカーフに黒いブーツというシックな出で立ち、周囲もニートなおしゃれさんで溢れていて、どうやらテヘランの若者のあいだでとても評判を呼んだ公演のようだ。演目はルーマニア生まれのフランスの劇作家ウージェーヌ(orユージン)・イヨネスコEugèneIonesco(1912-1994)の「犀」で、舞台が始まってみると、予想外の展開の風刺劇に引き込まれてしまった。カフェで講義中の論理学者(左)/練習風景から(右)舞台は日曜日のパリの街角、近所のカフェでたわいない雑談に...パリの街を行き交う犀(イヨネスコの風刺劇)

  • 久しぶりの雨 イランの水の話

    11月に入ってテヘランもすっかり冷え込んできて、北部にのぞむアルボルズ山脈には早くも雪が積もったらしく、テヘランの街中でもときおり雪山からの冷たい木枯らしが吹いたり、雨が降ったりしています。-----+-----+-----+-----雨!そう雨!たぶん春からずっと、もう半年近くは降っていなかったんじゃないかと思うくらい、本当に久しぶりの雨!先週くらいから夜中に時々降っていたらしく、雨の気配は感じていたのだけれど、おとといの夜、勢いよく窓を打つ雨音にすっかり嬉しくなってしまったのだった。11月はイランの暦ではアーバーン月(10/22~11/20)直訳すると「水たちの月」といって、水、なかでも水の女神に捧げられた月で、久々の雨はまさに暦どおりということになりそうだ。イラン古来の水の女神は、星々の中に住んでいて、星...久しぶりの雨イランの水の話

  • テヘラン・ミュージック・エキスポ

    だいぶ遅くなってしまったけれど、ファジュル音楽祭に続いて1月のテヘランを彩っていた、テヘラン・ミュージック・エキスポの話題です。++++++++++++++イランの伝統音楽(左)アルメニアからの招待グループ(右)「テヘラン・ミュージック・エキスポ」(TheFirstTehranExpoforMusicandPhonographicProduction)は、イランの音楽シーンや音楽ビジネスの活性化を図って、イラン音楽協会の主催で今年初めて開催された、画期的な催しだ。というのは、イスラーム世界では長い歴史を通じて、音楽は他の芸術と比べても制限されることが多く、ひっそりと続けられてきた分野で、特にポップスやロックetc…などの西欧的な音楽については、イランでは公には今でも一定の制限があるためである。でも、そんななかで...テヘラン・ミュージック・エキスポ

  • ペルシアのバレンタイン 「セパンダルマズガーンの祭」

    少し過ぎてしまったけれど、イランの暦では古代から続く風習で、2月18日が「セパンダルマズガーンの祭」といって、西欧のバレンタインと同じように愛の象徴とされ、愛する人にプレゼントを贈ったり、女性を大切にする日です。+++++++++春分の日をお正月とするイランの暦では今月は年末で慌ただしい季節なのだけれど、春、そしてお正月を迎える直前のそわそわした時期に、愛をはぐくんだり、愛について思いを馳せる特別な日があるというのは、(他のイスラーム諸国で使われている太陰暦のヒジュラ暦とは異なって)ずっと太陽暦にもとづく農事暦を使い続けてきたこの国の時間の流れにぴったりとあっているような気がする。大地と女性の守護天使、セパンダルマズイランの暦はもともとゾロアスター教の文化や風習にもとづいたもので、ペルシアのバレンタイン「セパン...ペルシアのバレンタイン「セパンダルマズガーンの祭」

  • ファジュル音楽祭

    今回、ファジュル音楽祭で聴きに行ったコンサートは、国際部門では、ライラ・アフシャールのクラッシクギター(アメリカ在住のイラン女性)、バッハの室内楽(オランダ+イラン)、国内部門では、テヘラン交響楽団の新作「ルーミー交響曲」(フーシャング・カームカール作曲、指揮)の3つで、どれもとても引き込まれる素敵なコンサートだった。ちなみに、国際部門では他に、フランスやオーストリア、アゼルバイジャン共和国、インド、アルバニア、トルコからのグループが招待されていた。「ルーミー交響曲」は、ペルシア文学の中でもとりわけ名高いルーミーの神秘主義詩から構想を得た、クルド系の人気の作曲家フーシャング・カームカール氏(HushangKamkar)の新作で、西洋的なオーケストラにイランの古典楽器(サントゥール、タール、セタール、ダフetc…...ファジュル音楽祭

  • ファジュル国際芸術祭

    テヘランはファジュル映画祭でにぎわう季節になりました。この映画祭は、今年で26年目を迎えるファジュル国際芸術祭の一部門で、世界各国から多くの著名な監督の作品がよせられる、中東随一の映画祭。ファジュル国際芸術祭は映画部門のほかに、音楽、演劇、また今年で2回目を迎える詩の部門があり、どの部門でも、テヘランのあちこちの劇場や芸術会館などで、朝から晩まで、各種セミナーやワークショップ、公演など、様々な活気あるプログラムが組まれている。今年のイラン映画部門では、最近ベルリン映画祭で金熊賞を受賞したマジッド・マジディ監督の「スズメたちの歌」もプログラムに入っているらしく、楽しみだ。「芸術家の家(khaneyehonarmandan)」の一角に飾られた、伝統的な操り人形革命後に始まったファジュル国際芸術祭は、2月11日の革命...ファジュル国際芸術祭

  • テヘラン日記再開です/映画「ハーフェズ ペルシアの詩」

    ずいぶん長いことお休みしてしまいましたが、久しぶりに「テヘラン日記」に戻って来ました。時々覗いて下さっていた皆さん、長いあいだ更新できなくてごめんなさい。こちらのほうはまだ留学中で、テヘランでの毎日も続いています。今年は少しづつでもまた更新予定なので、またおつきあい頂けたら嬉しいです。イランの写真家の作品から日本では今日から、麻生久美子さん主演の映画「ハーフェズペルシアの詩」が公開されたとか。制作前からイランでも時々新聞などで話題になっていて、ずっと公開が待ち遠しい映画だったので、とても嬉しい。でも残念なことにイラン国内ではアボルファズル・ジャリリの映画は上映の許可がなく、海外から入ってくるCDやDVDを探して見るしかなく、実際に映画を観るのはDVDを入手するまでもうしばらくお預けになってしまいそう。アボルファ...テヘラン日記再開です/映画「ハーフェズペルシアの詩」

  • 映画「雨の降った夜」

    (1967年制作KamranShirdel)数日前、テレビでイランの古いドキュメンタリー映画を放映していた。最初はイラン映画だと思わず、イタリアかどこかの片田舎の古い映画なのかと思って見ていたら、革命前の古い映画なので、ネクタイをしめたり帽子をかぶったりと人々の服装が欧米風で、ぱっと見ても分からなかったのだった。-So,youdon'tevenseethisboy?-Noイラン映画ではたとえばキアロスタミのドキュメンタリーとフィクションを混ぜ合わせたような独特な手法が有名だけれど、テレビなどで見ていると、キアロスタミ以前にもずっと前から斬新なドキュメンタリー映画が沢山あって、こうした過去の作品の積み重ねの中から、80年代後半頃から世界の映画祭で注目されるようになったイラン映画が出てきたのだろうと思わされる。イラ...映画「雨の降った夜」

  • 携帯メール

    イランでも携帯はビジネスマンの必需品、若者たちのコミュニケーションツール。若い人たちは次々と新機種に買い換えて、携帯メールでのコミュニケーションを楽しんでいる。散歩中に見つけたストリートアート。携帯メールでは、挨拶も詩で交わしたり、きついジョークをみんなに流したりしているようで、外国人の私にはペルシア語上級編(若者コトバ)で、興味深くてちょっと背伸びの世界という感じだ。でも、アゼルバイジャン地方の州都タブリーズから時々メールを送ってくれる友達がいて、少し前にもこんなメールが送られてきた。人生は花の蜜のよう時のミツバチがなめとると後にのこるのは思い出という蜂蜜だけ(→人生は甘美だけど、時が過ぎてしまえば、甘い思い出しか残らないのよ)噂には聞いていたけれど、初めてもらった詩のメールだったので、嬉しくなって「すご~い...携帯メール

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