横浜の山下公園地先に係留されている氷川丸です(2023年11月12日、iPhoneSEで撮影)。船の名前は埼玉県さいたま市の大宮氷川神社からとられたものです。2007(平成19)年から全面改修工事が施され、2016(平成28)年に国の重要文化財に指定されました。 氷川丸は1930(昭和5)年に横浜船渠で建造された全長163メートル・幅20メートル、総トン数11,622トン,客室数300の貨客船です。現在は日本郵船所有となっています。 当初はアメリカのシアトル航路で活躍し、のべ約25,000人を乗せましたが、戦時中は病院船として船体を白で塗られた上に赤十字が描かれ、約30,000名の負傷兵を運びました。戦後シアトル航路に復帰しましたが、1960(昭和35)年に運航を停止し引退しました。 戦前に建造された貨客船で現存するのはこの氷川丸のみとなっています。