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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に https://blog.goo.ne.jp/endoublog

漢方養生法や漢方薬体験例のブログ。漢方体験(生理不順、不妊、更年期など)、漢方の知恵ブログ

漢方薬局を営む薬剤師(やく)です。ウォーキング好きだけど途中植物や鳥に出会うとなかなか前へ進めません。自然の恵みを感じながらのびやかに。

やく
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2006/04/29

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  • 苦いものが美味しく感じるときは

    「これは苦いよ」と言ってからお渡しする漢方薬がいくつかあります。例えば、竜胆瀉肝湯とか黄連解毒湯とか、温胆湯、半夏瀉心湯などなど。これらは体に熱がこもっているときに使うことが多い(例えば、胃炎、口内炎、食べ過ぎ、皮膚炎、おでき、リンパの腫れなど)なんでもないときに飲むと顔をしかめるほど苦い。だけど必要な時に飲むと、その苦みが心地よくすーっと体に入っていきます。食べ物でいえば、ゴーヤ(苦瓜)は暑い夏に食べたくなりますね。その苦みで暑さがほぐれるのです。体はちゃんと必要なものを欲するようにできている。だけど、人工的な甘みやこってり味に侵されすぎると、その要求がわからなくなることも。疲れたからご褒美に甘いもの食べなきゃ、っていうのは概ね「脳のいいわけ」なので気を付けて。漢方家ファインエンドー薬局HP漢方家ファインエン...苦いものが美味しく感じるときは

  • 熱中症、スイカに塩とか梅干しにお茶でしょ

    テレビではなぜ、暑い=水分補給を!とだけ言うのでしょうか。不親切ですね。水をガブガブ飲むと血中のナトリウム濃度が低下し体調不良に陥る(水中毒)ことがありますが、それより前に胃の消化力が落ち、腸も冷えると栄養を吸収できずエネルギーを利用できなくなります。水分を摂るならミネラルと酸を一緒に摂ることです。かつて夏は、スイカや酸っぱい夏ミカンやトマトも、塩を振って食べたり、しよっぱい梅干しをかじりながらお茶のんだりしてましたね。そしてそれらはキンキンに冷たくなかったはず。これらはとても理にかなってますね。夏野菜や夏の果物を常備しておきましょう。「生脈散」(商品名・麦味参顆粒)ミネラル的なえぐみと酸味のある漢方薬です。脈を蘇らせるという処方名で、潤いを補い元気を増してくれます。小児の場合は体重が少ないので、こまめに水分補...熱中症、スイカに塩とか梅干しにお茶でしょ

  • めまいその3・目がくらむ、ストレスや目の使い過ぎ

    ストレス疲労が重なったり目の使い過ぎなどで、目がくらむようなめまいや頭痛が出現することもあります。このようなめまいの場合は「気血」を消耗しているので、スマホやパソコンを控え、十分な睡眠で目と体を休め、レバーや種や実のものをよく噛んで食べることです。漢方薬ではたとえば、帰脾湯、婦宝当帰膠などでしっかり気血を補う気持ちが沈みがち、不眠、頭がぼーっとするなどの傾向があれば帰脾湯(心脾顆粒)眼精疲労、目の不快症状、筋肉のひきつれや、生理の問題などがあれば婦宝当帰膠ほかにも方法はあるのでよくご相談ください。めまいその2・ふわふわするめまい、高齢者などめまいその1・めまい頭重、曇天雨天時悪化漢方家ファインエンドー薬局HP漢方家ファインエンドー薬局フェイスブックいいねクリックどうぞよろしくめまいその3・目がくらむ、ストレスや目の使い過ぎ

  • 東山彰良著「どの口が愛を語るんだ」・悩みが軽くなるかも

    もう題名からして東山ワールドを感じます。4つの短編それぞれが、どこまで行っても混沌としている「愛」に関連する作品です。宗教のような破滅的な愛、人をダメにする愛より、勘違いでも依存に過ぎなくても偽善でも、それを愛と思ってとりあえず生きるのでもいいんじゃない?って感じでしょうか。すごく悲劇的で、どうにもならない場面にいくつも遭遇する人生でも結局、人はなんとかなっていく。東山さんは、文章が軽快で濃厚でますますうま味が増し、読みだすと止まらなかった。悲劇のヒローみたいに物語にうずもれない、ちょっと達観した感じが好きだなあ。東山彰良著「どの口が愛を語るんだ」・悩みが軽くなるかも

  • めまいその2・ふわふわするめまい、高齢者など

    高齢者では、頭がふわふわして足元がおぼつかないというめまいが多いようです。疲れやすい、足腰が弱ってきた、体力が落ちてきた、などを伴うことが多い。腎虚により脳内をしっかり養えなくなってきているので、じっくり漢方で補い体力回復を図ることです。八味地黄丸、杞菊地黄丸など、体の陰陽バランスに応じて補腎剤を選択する必要がありますので、よくご相談ください。「腎は骨を主り、髄を生じ、脳に通じる腎は精を蔵し、成長、発育、生殖を主る」中医学の「腎」は尿だけでなく、脳や髄、ホルモン系、免疫系に深い関連があるといわれ、これが弱ると人は老化が進み脳をしっかり養えなくなる。「年齢だから」とあきらめると体の機能低下はどんどん進みます。年齢が増すほどメンテナンスが大切です。漢方養生とともに、こまめに動いて筋骨を養い機能の維持に励みましょう。...めまいその2・ふわふわするめまい、高齢者など

  • 暑中お見舞い・土用、うのつく食べ物

    梅雨明けと同時に猛暑になった千葉県。カラッとしたのもつかの間、また今日は蒸しています。夏土用に入り、「う」のつくものを食べるとよいといわれます。よく言われるのが、うなぎ、うどん、梅、瓜類。そして「うに」も夏が旬。土用の丑の日といって、牛を食べるところもあるらしいですが、夏は脂の少ない赤身がいいかもしれませんね。中医学では、土は脾胃。胃腸の養生をするときです。胃腸に負担をかけない食材をおいしく食べてください。昨日の田んぼあたりの電線のあちこちにはツバメが群れていました巣だったばかりの幼鳥もたくさん。この近所でねぐら入りするのではないかと思われます。なぜツバメがたくさん集まってねぐら入りするのか理由は定かではないようですが、幼鳥たちを守るためにも共同で暮らすのが安全かもしれませんね。そんな時期を敏感に感じて、暮らす...暑中お見舞い・土用、うのつく食べ物

  • めまいや頭重にたとえば半夏白朮天麻湯

    湿気の多い時期は、頭痛、頭重とともにめまいを訴える人が多いです。ゆら~と体が揺れるようなめまいが続くのが特徴。頭が重くてぼーっとしたり、食欲が沸かない、ムカムカするなど胃腸症状を伴うことも多いです。湿気はこびりつくとなかなか取れにくくなるので早めの対策がおすすめ。半夏白朮天麻湯などで、胃腸の働きを高め、体内に停滞した痰湿を掃除すると、体内の巡りが解消され、頭の中が軽くなり、うつうつと続いていた頭重やめまいが解消します。この漢方薬は健脾作用があるので、胃腸の力が落ちている人は、湿気の多い時期はしばらく続けてみるといいかもしれません。冷たいものや脂っこいもの味の濃いものなど胃腸に負担をかける食べ物は控えましょう。半夏白朮天麻湯《脾胃》陳皮、半夏、麦芽、白朮、神麹、黄耆、人参、茯苓、蒼朮、天麻、沢瀉、乾姜、黄柏めまいや頭重にたとえば半夏白朮天麻湯

  • 夏もよく噛む・健康はアゴから

    暑くなるとつるつるっとした食べ物が多くなりますねそれにずっとマスクしてるせいか、この頃アゴが緩んで、噛めなくなってきてるかも・・・よく噛まないと、唾液や消化液がしっかり出ないので、高齢者などは喉つまりしやすくなるし、消化も進まずもたれやすいよく噛んで消化液の分泌を促すべき。そのためには噛む必要のある硬いものを食べなきゃねそしてスパイスなど香りのある食材を取り入れると胃腸の動きがアップします。とりあえずネギ、ショウガ、ニンニクは常備。胃腸の漢方薬にも芳香性のある生薬が配合されています子供のころよく食べた「堅パン」(写真の人が左腕につけている形のもの)安易に噛むと歯が欠けそうなくらい硬い。すでに歯や歯茎が弱っている人は注意して食べるべきだが、子供はぜひ食べてほしい。キャッチフレーズは『健康はアゴから』いまでもこの言...夏もよく噛む・健康はアゴから

  • 澤田瞳子著「星落ちて、なお」分かり合えない苦しさ

    画鬼と呼ばれた河鍋暁斎の娘とよ(河鍋暁翠)を主人公に鬼才画家の後を生きる苦しみを描いた作品。そもそも家族ましては異母兄弟、それぞれの思いなんて分かり合えるはずがない誰も自分のことで精いっぱいだから。そうとわかっていても、日々、人の言葉に悩まされる。「そうじゃない、わかってほしい」と願ってしまう。「なんでこんなに辛いんだ」と嘆いてしまう。気持ちが通じないと急にその人が遠のいた気がして恨みたくなったりする。澤田さんの物語の中には、そんな日々をするすると描いてくれている。結局、ジタバタしながら生きていくんだなあ。澤田瞳子著「星落ちて、なお」分かり合えない苦しさ

  • ワクチン、漢方ってどう?

    ワクチン接種が進む中、お客様から「中国ではコロナの時、漢方使ったの?」とか「ワクチンの副反応に飲んだほうがいい漢方ってある?」とかご質問が続きます。漢方などで体調を整えておきたいと思いますよね。中国では、コロナ患者にじゃんじゃん漢方を利用し重症化を防いだそうです。中医学は「養生(体力回復)」の意識が高く(西洋医学にはほとんどその概念がない)、体を回復させるための方法がたくさんあるのです。ワクチンの副反応対策は、今のところ人によって症状がずいぶん異なるようで、これ!とお勧めできるものはありませんが、現れる症状や体調を中医学的に分析して対応すれば、副反応に負けることはないのではないかと思います。ちなみに私は、腕の痛みや頭痛が少々出現したのですが補血活血ですぐに回復しました。けだるさは補気するのが良いかと思います。睡...ワクチン、漢方ってどう?

  • 劉滋欣著「三体」宇宙的視野をもつ

    Ⅰ、Ⅱ、Ⅲとやっと読み終えた「三体」洪水のように知識が渦巻く劉さんの脳内で溺れそうになりながらも楽しく遊んだって感じです。SFとはspacefantasy、宇宙の幻想。劉さんは誰も見たことがないことをどんどん描き、私の空想できる範囲をはるかに乗り越えて物語は展開します。三体Ⅰで、どうにもこうにも頭の中がごちゃごちゃになります。三体Ⅱに入ると、彼の中に中国5千年の歴史があることを感じました。侵略の戦いに耐え続けてきた大陸的強さでしょうか。宇宙とはいえ安易に隣人と仲良くしようなんて甘いのです。そしてⅢ、感動的な宇宙の姿(二次元に飲み込まれる太陽系)と、地球人の愚かさと、そんな小さな存在でもきっと宇宙の一部なのだということを感じました。島国日本で暮らす私は、視野が狭くなりがちですが、こうしてSFによって宇宙的視野にさ...劉滋欣著「三体」宇宙的視野をもつ

  • ミネラルで気持ちの安定

    西太后も琥珀の漢方を飲んだそうだし、クレオパトラはワインに真珠を入れて飲んだそう。当時の女傑たちは、美容だけでなく精神の安定も必要だったのだろうと思われます。というのも、それらは安神(あんじん)つまり精神を安定化させる作用を持つ生薬なのです。例えば鉱物(ミネラル)は重鎮安神、木の実では滋養安神のものがあります。そんな女性の問題ではたとえば、卵巣機能が低下すると、脳は卵巣刺激ホルモンFSHをより多く分泌してなんとか卵巣を動かそうと、脳は興奮しやすい状態になり、イライラや不眠、更年期障害といわれるホットフラッシュなどが起こりやすくなるらしい。妊活対策でも卵巣機能低下は生理周期の乱れを引き起こしやすいので解決すべき問題です。漢方対策としては、補腎補血そして活血の対策をがっちりするのだが、これに加えて「安神」対策をする...ミネラルで気持ちの安定

  • ハナイカダの実とノスリ幼鳥

    この1週間、雨が続いて朝の通勤を兼ねたウォーキングができず、やっぱり腰痛が出てきた。梅雨時は腰痛がでやすいのだけど、それよりも、歩かないと体がゆがむらしい。今朝は曇天でやっと歩けたら、やっぱり腰の調子がいい。1週間ぶりの通勤道では、ハナイカダの実がみごとに熟していた。調べてみたら雌雄異株とある。実がつくということは近くに雄株があるはずで、また探してみよう。春にほかのウォーキング道の雑木林で、ノスリのペアを見かけたので、時々観察していたら、6月下旬にとうとう幼鳥が飛び出した。冬鳥のノスリは千葉県でも繁殖しているってことですね。この日も曇天で、ぼんやりした写りだけど、まだ目の色が灰青色をしているのが見えるぴー、ぴー、と幼い声で鳴き続けていた。元気に巣立ってほしいなあ。ハナイカダの実とノスリ幼鳥

  • 夏は瓜。キュウリの甘酢漬けと細切り肉の炒め物

    先日はキュウリの甘酢漬けを作ったらおいしくて、料理に使う前に食べてしまったので、再挑戦した料理「酸黄瓜炒肉絲」キュウリの甘酢漬けと細切り肉の炒め物。豚肉を細切りにするのを忘れましたが、キュウリの酸味が軽やかに効いて、ジメジメしたこの時期にもぴったりな味でした。味付けは軽く醤油と塩だけなのでとても簡単。コツは、薬味のネギ、ショウガ、ニンニクを端折らないことです。(中華をやるときは、この3点セットは常備しておきましょう)材料(2人分):キュウリの甘酢漬け(1本分)、豚肉(100g)、ネギ(5㎝)、ショウガ(10g)、ニンニク(2片)、酒小さじ2、片栗粉小さじ1、醤油小さじ4、塩お好み、サラダ油大匙2作り方:キュウリと豚肉を同じくらいの幅に細切りネギ、ショウガ、ニンニク、にんじんは細切り豚肉に酒と片栗粉をよくまぶして...夏は瓜。キュウリの甘酢漬けと細切り肉の炒め物

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