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takebowの侏儒の言葉 https://take-bow.hatenadiary.org/

音楽が好きで、山が好きで、映画が好きで、海も好きで、歴史が好きで、  子供を教えてます

takebow
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2006/03/05

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  • 2021-04-09 パオ・チョニン・ドルジ監督作品『ブータン 山の教室』を観る

    www.iwanami-hall.com 久しぶりに映画を観た。この一年、どうしても意欲が湧かず観たいなぁと思っても映画はスルーしてきた。美術館は動けるので昨年から少しずつ観るようになっていたのだが、固定される映画は行く気にならなかった。でもこの作品の情報が入ってくると、いてもたってもいられず仕事帰りの午後、神保町に向かう。コロナ禍にあってもやはり欲する人はいるようで、そこそこ混んでいた。ダメ教師のウゲンはヒマラヤの麓の僻地ルナナに季節限定の教師として派遣される。鉄道も自動車道も無い、徒歩で行かなければならない土地だ。幕営し苦労の末、やっと村に着くと、村中をあげての大歓迎だ。しかし、学校の実情…

  • アニメ『映像研には手を出すな!』考察(覚書)

    NHKで放映されていたアニメ eizouken-anime.com (以下、「映像研」)の魅力に取り憑かれ、全12回を録画・鑑賞したのみならず大童澄瞳氏の原作単行本5巻も完読するほどハマってしまった。やはりテーマに即したTVアニメ版のできは出色である。アニメ4回で単行本1冊分の内容で、それぞれ1本のアニメ作品を映像研(浅草みどり・水崎ツバメ・金森さやか)の面々は作り上げていく構成になっている。以下はアニメと原作との違いを考察(ただ記)したモノに過ぎない。詳しくは https://wikiwiki.jp/eizouken/ を参照。 1.アニメ版のシークエンスは原作通りでは無く、大胆に前後させて…

  • 全体の奉仕者を見殺しにしてはならない

    今週発売の文春が完売しているという。都合の悪いヤツらが買い占めてるんじゃ無いかとゲスの勘ぐりをしたくなる。このブログでは政治的なことは一切書いてこなかった。純粋に興味関心があることは政治的なことでは無いからだが、こんなに酷いことを野放しにしてはならないと思う。 ラジオで久米宏さんが森友問題で自殺された財務省職員の記事を朗読していた。自分の目で読んだ時も怒りがこみ上げてきたが、さすがプロの朗読は違う。聞いているだけで、亡くなられた赤木俊夫氏の無念が湧き上がってきた。公文書を改ざんさせられ、そんな汚れ仕事をやらされた側が死に至り、そのおかげでのし上がったヤツらはまだ役所で胡座をかいて、のほほーんと…

  • J.J.エイブラムス監督作品「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」

    blogを書くのもずいぶん久しぶりになってしまった。例年恒例の元旦映画を止めてしまったので、ちょっと遅れてスター・ウォーズ最終作を見た感想を少し。 女性のレイをジェダイの新しい騎士とした三部作の最終作でもある。一言で言うならルーカスが始めたスター・ウォーズの世界観を引き受けつつ監督の個性も入れつつソツなくまとめたと言うのが適切だろう。主人公レイの成長の過程とその謎を明らかにし、旧作品の雰囲気も上手く取り込まれていた。カイロ・レンとの関係に疑問を抱く人も多いかも知れない。凄く感動したかと言われれば、そこまででは無いが納得のいく作品だと思う。BB8は第一作の二つの太陽だったのか。。。長い長い大河ド…

  • やっと読みました-矢部太郎著『大家さんと僕 これから』

    話題になったカラテカ矢部太郎氏の『大家さんと僕』の続編が出版されたのを知って、購入。前作は手塚治虫賞を受けるほどの話題作となった。しかし、彼自身の話や書評だけで読んだ気になり、実は未読のまま今回の作品と出会う。シンプルな絵に淡々とした調子の語りが魅力の本作だが、一番は大家さんと僕の交流自身なのは言うまでも無い。戦前生まれのいかにも育ちの良い大家さんは、独特の感覚で僕を翻弄していくのは前作と同様だが、残念なことにお別れが絡んでくる。前作では描けなかった、でも大家さんが描いて欲しいと言った処も加わっているので、とても満足した。初め絵が拙く感じ(当然、僕は漫画ではない)で購入したのは間違いか、とも思…

  • 「松方コレクション」展を見る

    久方ぶりに上野の国立西洋美術館に行き、 artexhibition.jp を見てきた。先日東博に行った時、西洋美術館は空いていたので安心していたら、今日はトンデもない混み方だった。夏休み&日曜美術館を舐めていた。生まれた時からこの美術館はあり、あまり混んでいたイメージが無いのだが、久方ぶりの盛況だった。そもそもこの美術館が松方コレクションを展示するために作られたという基本的な事実すら知らず、それに関わる多くの人々の思いと努力のおかげで毎回常設展として楽しんできたのであった。 やはり見どころは,里帰りした(と松方のために言うべきであろう)フランスに止め置かれた作品群や売却処分された作品群が一堂に…

  • 原田マハ『美しき愚かものたちのタブロー』を読む

    日頃、全く小説を読まない小生が、どうしても今すぐ味わってみたくなり、単行本を購入してアッと言う間に読み終わるほど引き寄せられた作品だった。 美しき愚かものたちのタブロー 本作は直木賞の候補作にもなっていたので、慌てて購入したのだが、(小生にとって幸いにも)賞を逃してしまったのでまだ注目度は低いのかも知れない。しかし、作家のお名前と言い、テーマが西洋絵画に興味のある者を引きつけて止まないのは言うまでも無い。 読後の感想をいくつか。 1.吉田茂がサンフランシスコの対日講和成立時に、フランスとの交渉で松方コレクションを返還させる端緒を作ったエピソードにはグッときた。言葉が拙くてこのようにしか表現でき…

  • 三国志展に行く

    上野の東博で開催されている「特別展 三国志」を見てきた。 sangokushi2019.exhibit.jp かなりの混み具合を想定していたが、ゆっくり鑑賞できる程度の混雑であった。やはり横山光輝先生作のマンガファンや人形劇ファンを意識した。展示になっていて親しみやすかった。全展示品撮影OKなので、みんなそのために来てるんじゃ無いか、と思えるほどであった。やはり実際の文物、特に印章や曹操墓の白磁には驚かされた。久しぶりの鑑賞なのでやや疲れたが、折角の夏休みなのでいろいろ楽しみたい。

  • クリムト展を見る

    上野の東京都美術館で開催されている、「クリムト展-ウィーンと日本1900」 klimt2019.jp を見てきた。土曜の午後というあまり恵まれていないシチュエーションであったが、なかなか時間が取れずやむなくの選択であった。当然の如く、若い女性を中心に混んでいた。日本とオーストリアの国交150周年を記念しての公開らしく、結構充実のラインナップだった。中でも代表作「ユディットⅠ」や「女の三世代」を見れたのは嬉しかった。あまり画家自身についても、ウィーン分離派についても知識が無いので、純粋に初見で予備知識無しで見る映画の如く、楽しめた。大きな作品も多く、レプリカの「ベートーヴェン・フリーズ」は圧倒さ…

  • 鎌倉・歐林洞に初めて行く

    連休であるにもかかわらず、何処にも行かないので、家人がせめて鎌倉の歐林洞に連れて行けと宣うので、混雑覚悟でJR鎌倉駅に降り立った。小町通りを少し歩くがとてもじゃないが無理と言うことになり、若宮大路を歩いたがこちらもかなりの混みよう。途中創業1929年のセデリカというパン屋さんでコーヒーを飲んで休んだり、鎌倉彫のお店をのぞいたり、ナッツのお店に寄ったりしながら、鶴岡八幡宮前まで到達した。そこから流れに逆らって、左折して北鎌倉方面に向かう通りを上っていくと、写真で拝見していたオシャレなお店に到達した。お茶だけと思ったのだが、ランチもあるとのことだったのでそれを食し,食後にケーキを頂くという贅沢を堪…

  • 「トルコ至宝展」を見る

    しばらくblogを更新することが出来ず、1ヶ月以上前の記憶を頼りに以下は記すことになった。 turkey2019.exhn.jp 上のタイトルで、トルコの秘宝が乃木坂の国立新美術館で公開されている。歴史を学ぶモノとして、これは見に行かねばということで春休み(こちらは10連休どころでは無い)を利用して行ってきた。確か櫻が咲き始めていたように思うが、周囲の風景には気もとめず会場に向かう。中は思ったより空いていて、宝石好きの日本にしては珍しいと重いながらの鑑賞となった。金を用いた宝飾品の数々は目を見張るモノがあった。写真の短剣はイスラーム教徒が成人の時に贈られるというものなのであろうか。あまりの美し…

  • 顔真卿の名品「祭姪文稿」を見る

    東京国立博物館で開催されている「顔真卿展」に行ってきた。台湾の故宮博物院が誇る名品「祭姪文稿」が展示されているので、昨年から楽しみに待っていた展示だ。思ったよりは混んでいなかったが、流石に「祭姪文稿」の展示スペース(第1会場最後)だけはスゴク待たされた。並んでいると、何か違和感に気づいて周りを見回すと、ほとんどが中国からのお客さんらしく、日頃並ぶのに慣れていないらしく、雑然としていてこの種の展示とは違って詰めて並ばないのでより時間がかかった。書に関しては詳しくないので、素人には書道史が概観できるような形になっており、とても勉強になった。どうしても拓本が多いのだが、中国の方々は見慣れているのかさ…

  • 「ムンク展−共鳴する魂の叫び」を見る

    結構な混雑の中、上野の東京都美術館でムンク展を見る。人のことは言えないが、年配の方が多かったのに驚いた。やはり死と向き合った画家の姿に共鳴するのだろうか。正直「叫び」にはあまり関心が無く、今回はパスかなぁなどと思っていたら、日曜美術館で取り上げているのを見て俄然行く気になった。お目当ては各時期さまざまな描き方で表された自画像である。18歳の精悍な青年自画像から精神的に行っちゃってる「地獄の自画像」「スペイン風邪の後の自画像」、1930年代の「硝子のベランダの自画像」などその時々の精神状態を絵画化する能力に圧倒される。「マラーの死」もある意味自画像といえるだろう。精神や心の叫びを絵画に描いたその…

  • クイーンの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』を見る

    今日から公開の『ボヘミアン・ラプソディ』をどうしても映画館で見たくて行ってきた。予告編で主役があまりにフレディに似ているので驚いていたが、まさにフレディそのものに成りきっていた。どの曲も馴染みの歌ばかりなので大声で口ずさみそうになるのを抑えるのがやっとだった。特にわれわれ初期からの日本のファンは「炎のロックンロール」や「輝ける七つの海」が厳しい状況で生み出されたものだ初めて知ったのでは無いか。フレディのコンプレックスや内向性は、あのビジュアルからは想像つかなかったので、この作品を見た一番の収穫だろう。死を覚悟してのライブ・エイド出演には本当に涙が出るし、実際の映像を実に忠実に再現しているので驚…

  • 上野で千本釈迦堂と

    縁あって暮らしたことのある大報恩寺の寺宝群が、上野の東博で展示されるとあって慌てて見てきた。なにぶん国宝の本堂を持ってくることは出来ないので残念な展示ではあるが、こんなに寺宝があるとはちょっと驚きである。確か一度お手伝いで本堂内の仏像を見ているはずだが、本尊さん以外は見覚えが無い。中でも快慶作の十大弟子立像は優れた逸品で、なぜこれが「重要文化財」どまりなのか素人には理解できない。とても素晴らしい作品群である。ただ展示物が少ないため平成館を二つに分け、右が大報恩寺展で左がデュシャン展になっていた。これもまた驚きなのだが、お年寄りが多いからか大報恩寺展の方が明らかに混んでいた。

  • 再び「藤田嗣治展」を見る

    私にとっては二度目の本格的回顧展となる「没後50年 藤田嗣治展」を東京都美術館に見に行ってきた。2006年の時と比べると空いているように感じたが、記憶は曖昧だ。学生時代の自画像や父の肖像画など前回は見ていない初期のモノも見ることが出来た。他に南米や沖縄、戦時下のカンボジアでの作品群も初めて見るので、とても新鮮だ。でもやはり戦後のレオナール・フジタとして、約束の地に到達した藤田の作品は何度見ても心落ち着く。宗教画や子供をモチーフにしていることかも一目瞭然だろう。代表作の大部分は前回も見ているのだが、最も脂の乗り切った時期を戦争画に費やされた、藤田の悲哀を本当に痛感せざるをえない。今回の大回顧展の…

  • 「琉球 美の宝庫」展を見る

    六本木のサントリー美術館で開かれている琉球展で、本日から「玉冠(付簪)」が公開されるのに合わせて見てきた。絵画や紅型衣装、意匠に代表される美術的な美を楽しんだ。型紙が公開されていたが、元号は「光緒五年」という清代の中国歴を用いていたことからも明らかなように、現在は日本の一部でしか無いけれど「万国津梁(世界の架け橋)」の独立国だったことを示している。琉球王国の清(中国)と薩摩・日本との微妙な関係に思いを致すと、現在の沖縄の置かれている日本政府と米軍という現状を考えずにはいられない。ただ中国と日本の間にある微妙な立ち位置が、これらの独自文化を産み出したことも事実である。第3章「琉球国王尚家の美」の…

  • 「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」を見る

    絵本画家として高名ないわさきちひろの回顧展「生誕100年 いわさきちひろ、絵描きです。」が東京駅のステーションギャラリーで開催されている。家人がどうしても見たいので連れて行けということで、安曇野の美術館で見たのと同じだったらヤダなと思いつつ東京駅に向かう。当然の如く、平日にもかかわらずやや混んだギャラリー内は正直、物理的に見づらいシチュエーションだったが、内容的にとても「絵描き」いわさきちひろを知るのにとても良い展示だった。戦前の限られた状況で恵まれた家庭環境での芸術との接点、戦後の大きな変化の中での自己実現、そして今に残る作品群。何度も行った安曇野の美術館と違い、彼女の人生が大観できた良い展…

  • MOROHAにノックアウト

    ラップグループ?MOROHAの「革命」をラジオで聴いた。頭から離れないので、ネットサーフィンで動画を探す。さらに「三文銭」を見つけた。ノックアウトされる。ラップは詳しくないので、彼らがラップかどうかも分からない。でも間違いなく、彼らの音楽はブルースだし、ロックしている。すてきな刻んだギターの音とともに魂の叫びがここにはある。長生きはするもんだ。こんな音楽に出会えるとは。

  • 岩波ホールで『マルクス・エンゲルス』を見る

    ラウル・ペック監督作品『マルクス・エンゲルス』(原題『若きカール・マルクス』)が岩波ホールで公開されているので、仕事が休みの平日朝イチの回を見に行ってきた。天気もすぐれないあまり良い条件ではないにも関わらず、大盛況で『ハンナ・アーレント』以来のゲキ混みの鑑賞となった。ただ後者と異なるのは老人が多いこと。お元気な先輩方に囲まれて初期マルクスの思想形成を映像で見ることとなった。変革の哲学を掲げたマルクスは、資本家階級のエンゲルスという友人をもって自己を開花させていく。労働者の団結や蜂起を支持した哲学者自身は労働者たり得ず、自ら金銭的な富をほとんど生み出せなかった。多くの著作群も全くといって良いほど…

  • 木島櫻谷展をやっと見る

    六本木にある泉屋博古館分館で開催されている木島櫻谷展をやっと見てきました。泉屋博古館って全く縁が無かったので、初めて行きました。六本木一丁目駅から直結したアクセスの良さはとても素晴らしかったのですが、何せ小さくてあっという間に見終わってしまうのがちょっと残念でした。夏目漱石が批判したという「寒月」を実際に自分の目で見て感じてみたいと思っていたので、ほとんど混んでいなかった本日はラッキーでした。銀泥(?)をベースに月夜の竹林が描かれているのだが、確か漱石は狐に対してダメ出ししていたと記憶している。展示してあった他の作品ほど豪快さは無いけれど、雪の竹林で食料を探し求めるケモノを描いた作品として不適…

  • 特別展「仁和寺と御室派のみほとけ」を見る

    学生時代、よく行っていた仁和寺の改修に伴う特別展が上野の東博で開かれている。葛井寺の千の手を持つ千手観音が見たかったので、仕事の合間に無理をして鑑賞してきた。チケット購入時に40分待ちですと言われたが、実際には15〜20分ほどで中には入れた。ただ問題は、お年寄りが多いので人数的には大したことなくても渋滞を起こし、混み合っている感が半端ない。前半の古文書や軸などは小生的には欠かせない内容なのでもう少し丹念に見たかったが、やむを得ずかなり飛ばし気味になってしまった。お目当ての千手観音は最後の最後に出てくるので、そこまで体力・観察眼を落とさないようにしなければならない。予想通り圧巻の現物は360度か…

  • ライアン・ジョンソン監督作品「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」

    「スター・ウォーズ」シリーズ第8弾「最後のジェダイ」を仕事の合間に見た。公開期間も最終に近づいてきたのか、時間帯の選択が効かず3D版を大枚はたいて鑑賞することとなった。怪我の功名ではあるが、一言で表現するなら満足のいく内容だった。オビワン的な存在になっているルーク・スカイウォーカーが最後にフォースを見せつけるシーンは圧巻だ。レイとカイロ・レンの繋がり?はやはりフォースのなせる技なのだろうか。そして、まさかまさかの展開やあの人気キャラが再登場するとは。。。所々にギャグ的な笑いのエッセンスを入れているのは、ルーカスゆずりの伝統だろう。写真の↑このキャラ(ポーグ?)がメチャかわいい。3部作の真ん中と…

  • 2018「センター入試−政治経済」について思うこと

    また今年もセンター入試が来た。例年通り、予備校の評価は難易度昨年並みの変わらずであるが、今年は政治経済に関する個人的な(ムダに長い)感想を以下に記したい(数字は通し番号の問題番号)。 1.アはリード文の「国防、…治安の維持に限定」が重要ヒントで基本的な問題。 2.A「第三の道」が分かり難かったはず。ブレア以外にもこのような主張をする政治家はいる。労働党政権は社会民主主義の政策はもちろん、新自由主義的な政策も加味して「第三の道」を主張。Bのネオリベは常識問題。 3.アは自由権、イは社会権、ウは請求権の例を選ぶだけ。基本。 4.これも基本。特に2カ所で用いているイは外せない。 5.○1道徳などほか…

  • 『DESTINY 鎌倉ものがたり』を見る

    恒例の元旦映画、今年は山崎貴監督作品『DESTINY 鎌倉ものがたり』となった。全くと言うくらい予備知識なしでの鑑賞は新鮮な驚きをもたらしてくれる。鎌倉を題材にしているので見てみようと思ったのだが、黄泉の国が出てくる永承ファンタジーとは。。。主人公の年の差の離れた新婚夫婦がピッタリだったことは言うまでも無いが、印象的だった登場人物を上げると--------- メチャメチャ迫力のある田中泯の貧乏神 軽すぎる明るい安藤サクラの死神 本当にピッタリで現実も?と疑ってしまう市川実日子の未亡人 などなど芸達者がもり立ててくれているので引き込まれてしまう。ただ、処々の映像描写が『千と千尋の神隠し』とダブる…

  • 科学博物館で「南方熊楠」展を見る

    上野の科学博物館で開催されている『南方熊楠生誕150周年記念企画展「南方熊楠−100年早かった智の人』をやっと見てきた。本来なら和歌山の記念館に行かなければ見ることができない品々のうち、代表的なものを常設展の一角を使って展示されている。中でも幼少期に写本したという『和漢三才図会』を本物と比較するコーナーは熊楠ファンには堪らない。私は見ながら写したと勘違いしておったのだが、明らかに記憶してそのダイジェストを「抜書」と読んでコレクションしていた。図まで記憶してこの手法で残すとは驚異的な能力だ。和歌山中学時代の恩師で本当に「先生」と思っていた鳥山啓の写真を初めて見た。「軍艦マーチ」の作詞者としても知…

  • 「運慶展」を見る

    東博で開催されている「運慶展」を見てきた。午後の仕事が空いたので、はせ参じた次第である。案の定、50分待ちです、と言われたのだが実際には30分ほどで中に入れた。帰りがけに見かけた「怖い絵展」の方が混んでいた。後者は若いお客さんが多いようだったが、こちらは仏像だらけなので、年寄りだらけ。さすがに拝んでいる人はいないが、動きが遅く不規則に移動するので、見にくいことこの上ない。作品群のうち、見たかったのは晩年の作品とされる無著・世親像である。「空」の理論を突き詰めた大乗仏教最大の思想家アサンガ・ヴァスバンドゥ兄弟の人物像である。これらはリアルをめざした作品だろうが、もちろん勝手に空想してイメージを作…

  • 山種美術館で川端龍子を見る

    戻り梅雨?のやや涼しい中、広尾にある山種美術館で開催されている「没後50年記念 川端龍子展」を見に行ってきた。初めて行く美術館なのでまったくアクセスが分からず、調べてみると恵比寿駅から歩けるようだが、確かあの辺は台地状になっていて大変かも知れないので、バスで行ってみた(これが正解)。建物が高くて立派なのに、地下の展示スペースは使い勝手があまり上手いとは言えず、大きな作品(例えば「火生」)を引いてみるのに十分な距離を保つのが難しい。が、作品群は洋画家時代の油彩も含めて鑑賞できて、素晴らしいラインナップであった。個人的には「草の実」という全面真っ黒な下地に金泥や銀泥で草を描いた対策が好みであった。…

  • 「安政の大地震展」をみる

    本駒込の東洋文庫ミュージアムで開かれている「ナマズが暴れた!?安政の大地震展―大災害の過去・現在・未来」を見てきた。絵画的な史料は少なく、古文書などの文献中心の展示で地味な企画のため本当にガラ空きだったが、あれから6年半の年月を思うと本当に大事な展示だと思った。古事記や日本書紀にも地震(ナイフルと読んだそうです)の記載があり、中でも千年前の貞観地震で多賀城など今回と同じような処が被害に遭っている様を日本三代実録は克明に残している。繰り返される自然災害に日本人はその度、立ち上がって復興を続けてきた。いわば地震による破壊とそこからの復興の歴史が日本史のキモだと言えるだろう。

  • 一年越しで「吉田博展」をみる

    昨年、NHKの日曜美術館で見た千葉で開かれていた「吉田博展」の紹介で、初めて吉田博という画家を知った。とても見たかったが、行けずに1年後の今回の展覧会を楽しみに指折り数えて待っていた。満を持して新宿の高層ビルにある美術館に行ってきた。この一年間に彼の伝記を読み、おもな作品群や版画を主とする制作活動などについても予備知識を得てきた。しかし、現物を目の当たりにすると、やはり伝記を書かれた安永幸一氏には申し訳ないが、彼の人生の一部を切り取って描いた評伝という印象を強くした。戦争中の作品は伝記やテレビで省かれていたため、初めて見て正直ショックだった。やはり時代が戦争とは無縁な自由人を許さなかったと言う…

  • 鎌倉紀行

    平日に休みがとれたので、家人と鎌倉に行ってきた。目的は寺巡りと出来ればアジサイ鑑賞という欲張った企画。ルートは北鎌倉の円覚寺→鎌倉→江ノ電→長谷寺→鎌倉大仏→江ノ電→江ノ島という感じ。平日なので自由に望み通りの時間配分でイケると思いきや、同じことを考える人の多いこと。ここは原宿か、と見紛うまでの混みように初めの円覚寺でビックリ。舎利殿を遠巻きに見て、国宝の鐘楼を堪能できたので個人的には嬉しかったが、やはりキツかった。以前、見た時はもう少し近くで舎利殿を拝めた気がしていたが、とんでもなく遠くて他のお客さんは素通りしてました。鐘楼は急坂なのにもかかわらず、多くのお客さんがチャレンジ。初めて見ました…

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