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アンドロメダ https://andorolove.seesaa.net/

20XX年、未知の魅力あふれた野球戦士たちのドラマが始まる。野球小説アンドロメダ、プレーボール!

野球マンガみたいでホームドラマのようで流し読みでOKの野球小説です。そんなのあり? って非現実的な話も盛りだくさん。年齢、性別関係なく読めると思います。気軽に遊びに来てください。

アンドロメダ
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2005/12/26

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  • 306球直前2

    投げ込んだ。無心で、ただ無心で…。 頭の中で考えた通りに動いた。 頭の中で見えた通りに動いた。 体は勝手に反応した。なぜだかわからない。 それが自分の能力なのか。いや、そんなはずはない。 でも不思議だ。思った通りに結果が出る。 これはいったい…。自問自答。 答えは出た。出たと思う。 できると思う。できると思えば、力がわいた。 無欲ではないかもしれない。でも無心で、とにか…

  • 第306球直前

    次の展開はまだ決まっていなかった。ただ未知の世界へ飛び込むだけ。 答えは決まっている。だけど、それが何かはわからない。 魔法をかけた。魔法と思った。そう信じた。 できるはず。できないわけがない。まだ始まっていない。 頭の中で考えた。精一杯、想像した。物事をインプットした。 できた。浮かんできた。これでいける。いけるはず。 夢ではない。まだこれから。本番はこれから。 再スタートを切る。 …

  • 第305球

    「あの出会いがなかったら、今頃…」。アンドロメダ調査員の架嶺雄大は、また、そんなふうに考えていた。過去を振り返るたびに、そう思ってしまう。そして、また、いつものように「人生ってわからないものだよな」とつぶやいてしまう。「もう、これって、俺のクセだな。笑っちゃうな」。口元がまたまた緩んだ。 あれは札幌の某高校でのことだった。当時、首都タイムズのカメラマンだった架嶺は同僚ライターの樹鞍諒…

  • 第304球

    アンドロメダ調査員の架嶺雄大は思い出し笑いもしていた。「気がついたら、アンドロメダに入っていたからなぁ…」なんて考えながら…。「俺の原点である札幌が新たな出会いに導いてくれたんだよなぁ…」。昨日のことのように思い出された。1日、1日、変化していた自分の気持ちにさえ気づかずに通り過ぎた日々が…。 札幌は架嶺の故郷だ。上京してどれだけ月日が経過しても、地元のにおいを忘れることはない。駅に…

  • 第303球

    東京都内のホテルでアンドロメダ調査員の架嶺雄大は、自然といろんなことを思い出していた。自分が担当した選手が愛知ソニックからドラフト指名された喜びをかみしめながら…。アンドロメダリーダーの大田原健太郎も同じだったのではないか。あの日がなければ、今はない。そして「彼」がいなければ今はない…。 当時、首都タイムズのカメラマンだった架嶺は、あの日、同紙のアマチュア担当記者・樹鞍諒一から、こう言…

  • 第302球

    「彼」は生活のために必死だった。それが今のすべてだった。1回成功したら、その評判は口こみで広がった。「最高レベル」はなかなか難しかったが、その日の食事は何とか確保していた。アンドロメダ北海道地区担当調査員の架嶺雄大が初めて会った時は、ちょうど2週間が経過したところだったという。 架嶺は元首都タイムズのカメラマンだ。同紙のアマチュア担当記者の樹鞍諒一は1年後輩にあたる。よくコンビを組んで…

  • 第301球

    歴史が動いた…。東京都内のホテルでアンドロメダリーダーの大田原健太郎はメンバーひとり、ひとりと握手をかわした。ついにプロ選手が誕生した。それも、一度に2人…。北海道地区担当調査員の架嶺雄大が少々、驚きの表情の九州地区担当調査員の神威小次郎の肩を叩いた。「やったな」と…。 ドラフト会議でアンドロメダメンバーを指名したのは愛知ソニックだった。スカウトの火牙健太がすぐに、アンドロメダメンバ…

  • タイム!!!

    タイム!!! いつも、ありがとうございます。多くの方々に励まされて、アンドロメダは何とか300球に到達しました。「開幕」から、ここまでで、ようやく一区切りといったところです。 長かった「アンドロメダ的夏」に比べれば、「アンドロメダ的秋」はちょっと早すぎたかな、とは思いますが、とりあえず、駆け抜けてしまいました(苦笑) 300球台は「プロ編」の予定です。更新ペースは少…

  • 第300球

    アンドロメダ的秋…。東京都内のホテル別室でアンドロメダリーダーの大田原健太郎らメンバーが勢揃いして、会議の結果を待っていた。とりわけ北海道地区担当調査員の架嶺雄大は落ち着かなかった。「架嶺さん、コーヒー、どうぞ」。九州地区担当調査員の神威小次郎も気を使った。運命のドラフトだった…。 時が流れた。 別室には大きなテーブルがひとつ。それを囲んでアンドロメダメンバーが座っていた。そこ…

  • 第299球

    三塁側スタンド、ベンチ上付近でアンドロメダリーダーの大田原健太郎は目を丸くしていた。「こんな選手がいるなんて…」。これまでも埋もれた人材探しに奔走していたつもりだったが、彼に関してはこれほどのデータはなかった。「手助けしたい」。即座に思った。 敵も味方もスタンドの誰もが仰天していた。正直、打った本人も驚いていた。ダイヤモンドを一周しながら、信じられない気持ちだった。孤独の練習が出た。し…

  • 第298球

    アンドロメダ北海道地区調査員の架嶺雄大はバッグからカメラを取り出した。望遠レンズで北斗星大4年の日向太良を追った。「架嶺さん、しっかりおさえておいてくださいね」とサブリーダーの鬼車寅吉が笑みを浮かべながら、声をかけた。「わかりました。まかせておいてください。でも、さん付けはやめてくださいよ」と架嶺も微笑んだ。 日向は6回表に左腕から「えげつない球」を投げて、周囲を驚かせた。ネット裏から…

  • 第297球

    スタンドにいたソニックの火牙スカウトがピクッとなった。自然となった。それから後ろを振り返った。最上段にいるアンドロメダの面々たちの姿を見た。「もしかして、彼らはこれを…」と思っていた。彼らが好きそうな選手と思ったからだ。「プロなら今のでピンと来るよなぁ」と再び、マウンドに目を向けた。 リーダーの大田原健太郎らアンドロメダ勢は近くのグラウンドで行われた準硬式のスラッガーをチェックに集まっ…

  • 第296球

    北斗星大の学生たちが3人、スタンドで慌しく動いていた。新たにビデオカメラがセッティングされていた。「先輩に頼まれたのか」「いや、監督がとっておいてって。後で先輩にプレゼントするらしい。記念にね」。そんな話をしていた彼らが「おいおい先輩って左ききじゃなかったっけ」とざわつき始めた…。 海流清大戦に6回から登板したのは北斗星大4年・日向太良だった。この試合が初登板。そして最後の登板だった。…

  • 第295球

    「あれっ、神威はどうした?」。アンドロメダサブリーダーの鬼車寅吉が問いかけた。「ちょっと野暮用ができたそうです。あとで追いかけるからって言っていました」「さっきの女性だろう。あいつ、何か顔色が変わっていたから」「それはちょっとわかりませんが…」。そんな会話を聞きながら、リーダーの大田原健太郎は微笑んだ。 東京都内の某球場、大学リーグ4部の試合を見ながら、愛知ソニックの火牙竜太スカウト…

  • 第294球

    報道陣がざわついた。「それは引退ということですか」。代表質問者も戸惑っていた。「引退とまでいえる身分ではないと思いますが、まぁ、そういうことにもなるのでしょうか。まぁ、活動休止みたいなものと受け取っていただければ…」。精一杯の標準語で答えた。プロサイドにも衝撃を与えた。 長崎・桜福坂高校で行われた速水拳の緊急記者会見だった。こんなことをするつもりはなかったが、首都タイムズに「希望はグレ…

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