「玄武」をイメージトレーニングしよう!+リトープスの脱皮(随想録―18)
「玄武」をイメージトレーニングしよう! 中国でいう東西南北の四方を守る四神(ししん)のうち、北方を守る動物神を「玄武:げんぶ」という。この神は、蛇と亀の二体が合体した姿をしている。まあ、夫婦神だな。ほかの神:青龍、朱雀、白虎は一匹単独であるから、例外的だ。そして、玄武は攻防一体、四神で最強と言われる。(四神は、よく古墳の主の部屋に描かれる。) では、蛇と亀、性別は?・・・蛇は攻撃的であるから、オスで、亀は防御的であるから、メスである、とは言えそうだ。では、見方を変えてみよう。オスの生殖器には「亀@」(自粛)がついているので亀はオスの生殖器で、ぐるぐる巻きにする蛇はメスの生殖器を意味するであろう…
ウクライナ人の愛国心:patriotism(随想録―17) 主に戦争用語として使われる経験則に「ランチェスターの法則」というのがある。2つのシチュエーションから成っていて、大きな規模の攻撃が行なわれる戦争の第1ステージには、優勢な勢力は快進撃を行なう(第1法則)が、市街戦などに舞台が移ると、勢力が均衡し、戦争は長引く(第2法則)というのがこの法則の意味だ。 ロシアがウクライナに仕掛けたこの戦争は、今まさに第2法則が支配している。これはむしろウクライナのほうが有利な状況になっている。ウクライナ軍は、戦意旺盛で、戦争に嫌気がさしてきてきたロシア軍将兵に反撃する態勢になっている。むしろウクライナ人の…
糞尿を上手く処理してこそ環境問題は解決する+ tumblr.(タンブラー)(随想録―16)
糞尿を上手く処理してこそ環境問題は解決する+ tumblr.(タンブラー)(随想録―16) 以前、乗馬を趣味とする友人から聞いたことだが、乗馬クラブの人が馬を御していたところ、広い農地で、馬が糞をしたというのだ。それで、この農地の持ち主が激怒したという。ともかく”汚いもの“を置いていくな、と立腹したわけ。おいおい、肥やしになるのではないか!? こんな持ち主のような感性では、とてもじゃないが環境問題は解決できない。糞尿は汚いもの、と遠ざけようとしたのが、近代の西欧社会だ。汚物は窓から公道に捨てていたのが、流して川のそばで下水処理場を作ることになった。でも、実際、この下水道は、今に至っても、環境問…
「2人」という言葉の重み+♪「夢で逢えたら」の深層(随想録―15)
「2人」という言葉の重み 女性は、愛する男性と、自分をまとめて、「わたしたち2人」と称することが、むかしからあるようだ。哲学者のニーチェは、「女はことあるごとに、自分と男を合わせ一体化して“2人”というが、これは女が成熟してない証だ」とか書いたことがある。 成熟しているかいないかはともかく、流行歌にはそんな歌詞がよく見られる。むかし一世を風靡したドラマ「やまとなでしこ」(松嶋菜々子、堤真一)のテーマソング♪「Everything」(MISIA)では「はるか遠い未来に、あなたと(2人で)行きたい、覗いてみたい」といった趣旨の歌詞がある。最近の♪「Chopstick」(NiziU)では「2―1=1…
老子第1章と仏典(特に般若心経)+ラスコリニコフ(随想録―14)
老子第1章と仏典(特に般若心経) 難解で名高い『老子』でも、出だしの第1章は特に難解だ。この章でつまずき、それ以上読むのを諦めた人も多いだろう。どんな文かと言うと(書き下し文および日本語訳:小川環樹:中公文庫) 道の道う(いう)可きは、常の道に非ず。名の名づく可きは、常の名に非ず。名無きは、天地の始めにして、名有るは、万物の母なり。故に「常に欲無きもの、以て其の妙を観、常に欲有るもの、以て其の徼(きょう)を観る」。此の両つの者は、同じきより出でたるも而も名を異にす。同じきものは之を玄と謂う。玄の又玄、衆妙の門なり。 「道」が語りうる」ものであれば、それは不変の「道」ではない。「名」が名づけうる…
マンガと私(その2:2/2):マンガはイマジネーションの源泉(随想録―13)
マンガと私(その2:2/2):マンガはイマジネーションの源泉(随想録―13) 私が「はてなブログ」を始めて18年、これまで、思い浮かべられる限り、3回ほど、ブログ本文や詩の根拠として、マンガ作品があった。高信太郎のセクシャルな4コママンガ、しりあがり寿の『ヒゲのOL薮内笹子』、そして藤波俊彦の『EDOMAE ・A・MERICAN :江戸前・あ・めーりかん』の3作品だ。私はパクってはいない積りだが、客観的に見れば、パクリに近いと言えよう。どれもシュールな作品だった。 今回は、このうち、『EDOMAE・・・』について書いてみよう。原作のマンガには、ファンキーなキャラクターが多数登場するが、そのうち…
マンガと私(その1:1/2):幼き・漫画家(随想録―12) 私はマンガとの付き合いが長い。幼少期から孤独だった私は、絵を描くのが大好きな子どもだった。塗り絵などはよくやったが、小学生のころには、マンガを描いていた。ストーリーマンガとギャグマンガの相の子だったと言えようか、『ノミラ』という題名の連作マンガだった。虫の蚤(ノミ)の怪獣で、「怒ると、体中の血管が切れて巨大化するモンスター」だった。この頃は、いわゆるスポ根物のアニメ・・・『巨人の星』『明日のジョー』などなどの全盛期で、アニメを見ては原作のマンガを読み、また、『ウルトラマン』など、特撮物もよく観ていて、さらには赤塚不二夫を代表とするギャ…
労働者の視点では環境保護はできない+FIP導入の愚(随想録―11)
労働者の視点では環境保護はできない 水俣病の闘争史において、被害漁民らをもっとも圧迫したのは、チッソ経営陣でもなく、厚生省でもなく、チッソ労働者だった。それはもちろん「生活が懸かっていた」からだ。現在でも、経営陣と労働組合の労使交渉の最大の眼目は「賃上げ」であり、環境保護ではない。 この点、大いに環境汚染が進む中国のような共産主義の国でも、資本主義の国でもあまり変わりはないように思える。掛けがえのない環境、環境問題を解決できるのはこれまでの社会の枠組ではないことは明らかだ。だが、私は社会科学については疎い。資本主義がこの問題に対して、どれほどのことが出来るか、よくは解っていないのが現状だ。 ま…
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