chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
Happyending
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2016/08/26

arrow_drop_down
  • お話を取り下げます

    こんばんは。私のお話の展開の仕方の問題だと思いますが、お話の内容が分かり難かったというコメントを頂きました。ですが、私的にはここ最近では一番分かりやすく単純なお話を書いていると思っていたので、「えっ?」という感じでして。一晩考えても、どこをどうすればいいのかよく分からず。なんかもう、頂いたコメントに対してあれこれ考えるのに疲れてしまいました。久しぶりに連投できるぐらい楽しく書けていたので残念ですが...

  • 道明寺専務の秘密 6

    ___ザーッここは道明寺専務のプライベートルーム。そして今、私はそこのシャワールームにいる。ユニットバスの縁に強引に座らされ、目の前にはシャワーヘッドを持った専務が屈み込み、私の左足を持ち上げて冷水を浴びせてる。至近距離でじっくりと観察した専務は相変わらずの美形。睫毛長いなぁ...肌も、お手入れしてるのかしら。そんなことを考えたり、足に触れられて焦ったりした自分が恥ずかしい。専務は私の火傷を心配して...

  • すみません...

    すみません...このところ、3日連続で更新していたのですが、今夜は間に合いそうにないです( ;∀;)期待して下さった方、ごめんなさい。明日からまた1週間が始まります。できるだけテンポよく更新したいなと思っていますが、投稿時間はまちまちになると思います。お時間がある時に、こそっと覗いて記事を探して頂けると嬉しいです(*^^*)では、早く寝て。明日からまた頑張りましょう!いつもたくさんの応援をありがとうございます(*^...

  • 道明寺専務の秘密 5.5

    俺、知ってたよ。牧野つくしのこと。だって、非常階段で、あれだけ大声で叫んでたらさすがに気になるでしょ。それに、司の動きにも気づいてた。それこそ似合いもしない場所で、猛獣が毎日のように『ガルルーッ』って威嚇してるんだから、違和感ありまくりだった。去年の今頃だったか、司の秘書から花沢の人事部に連絡があったらしい。花沢にエントリーしてる学生を採用しないでくれってさ。どうしても道明寺に入社させたいからだと...

  • 道明寺専務の秘密 5

    「俺、コーヒー」「俺も」「ミルクティーにしてくれる?」呼んでもねぇのにやってきて、勝手にソファーに座り寛ぎ始めるこいつら。やつらだって今やそれなりに忙しいはずで、こうして集まってくるには理由があるんだろう。こうなると直ぐには帰らねぇのは分かり切ってる。は~....なんて間が悪ぃんだよ。「司、早く飲み物オーダーしてよ。」「オーダーだぁ?」「早くしないとあの秘書の子帰っちゃうでしょ?」.....っ!飄々とした...

  • 道明寺専務の秘密 4

    道明寺専務はちょっと変わってる。見た目はクールなのに、実はチョコが好きだったり。私みたいな新米秘書を何度も食事に誘ってくれたり。それなら秘書課のみなさんも一緒にって言ったら、ムッとしちゃったりして。専務と西田室長が出張中に古賀さんと吉田さんが私の歓迎会を開いていたのを知った時には、何故か本気で拗ねていた。居酒屋だよ?それに、毎日忙しい専務たちを誘う方が失礼だと思ったんだけど。なんだか可愛くて、意外...

  • 道明寺専務の秘密 2

    「では伊豆諸島に展開するリゾートは、古民家的な?」「古民家...、そうね。トラディショナルかつラグジュアリー。その部分をどう表現するか。やはりデザインは笹山先生にお願いしたいのだけど...。」「何度か足を運んでみます。」「ありがとう、つくしちゃん。」「それから、メープル東京の廣瀬支配人のプランで.....」オフィスでのプレゼンが終わり、やってきた隠れ家レストラン。ここのシェフはボキュール・ドーズ国際料理コン...

  • つぶやき

    *少し暗いつぶやきになってしまいましたが、元気です*こんばんは。Happyendingです。いつも遊びに来て下さりありがとうございます。『Freedom』とても多くの方に楽しんで頂けたようで嬉しかったです。あとがき、書こうかな~と思いながらも、なんとなくPCと向きあえなかったのですが、ふと.....「そういえば、前から一回書いてみたかったシーンがあったなぁ」なんて思い出して、急に始めたのが今回の『道明寺専務の秘密』です。...

  • 道明寺専務の秘密 2

    「つくしちゃーん!!」 「椿様っ」  今後日本で展開予定のリゾートプランを確認するため、久しぶりに訪れた日本支社のオフィス。キラキラと目を輝かせて私を出迎えてくれたのは、この春から私の右腕となり、日本支社へ送り込んだ牧野つくしちゃん。実務経験もないままにいきなり秘書になった彼女だけど、私の指示した内容をきちんと精査して2日以内には報告をくれる優秀な人材。本当は私の手元で育てたかったんだけど.....ね。 「...

  • 道明寺専務の秘密

    ここは道明寺ホールディングス(HD)日本支社。純利益はダントツ日本一の優良企業。その本社はアメリカ、ニューヨークにあって、時価総額は世界で5本の指に入ってる。その中で、大学卒業したての私が配属されたのは、なんと、専務担当秘書室。........すごいと思う?凄いことなんだよ。新人が秘書室だなんて。私自身、どうしてこうなったのか未だによく分からないもの。本当はね。就職先の第一希望は『メープルホテル東京』だった...

  • 色づいた世界 エピローグ

    リード家を出たのは、一緒に夕食まで頂いた後。椿の家に戻る予定だったつくしたちが強引に連れていかれたのはロサンゼルスメープルのスイートルームで、そこにはすでに二人の荷物が移動して置かれていた。司と優はシャワーを浴びると、一足先にベッドへ。最近は、お腹が大きくなってきたつくしに代わり、司が寝かしつけをすることも多く、優は喜んで司と一緒に布団へ入る。「ぼく、楽しみすぎてねむれないかも!」「本当に明日でい...

  • 色づいた世界 後編

    「2年前のパーティーで?」「そうなんだよ。ケイトが司のことをユウのパパだって。今日もさ、俺、どこかおかしいと思ったんだよ。ユウって妙に落ち着いてるし。パパがボクスター買って......イテッ」すかさず司が向かい側に座るアレンの足を踏みつける。長い足はこういう時に便利だ。「え?ボク...?」「い、いや、うちにある車に乗ったことがあるって...」「そうなんです。優、車が好きみたいで。司の隣に乗せてもらうのが楽しい...

  • 色づいた世界 中編

    続きを書いていたら、すっごく長くなってしまい、中編を挟みます。だらだらしちゃってすみません(;^_^A*****************来ちゃった....でも、来て良かったな。豪華な応接間に通されたつくしは、リサとの再会を喜んでいた。2カ月前に生まれたという男の子はパパに似たのか、ふさふさとしたブラウンの髪をしている。小さな手が可愛くて、ついつい何度も自分の小指を握らせていた。優もこんなだったなぁ..。懐かし...

  • 色づいた世界 前編

    「ケイトー!」ロス郊外の通い慣れた公園に着くと、優は勢いよく走り出した。「優、危ないよっ、気を付けて!」「平気だよー。ママはゆっくり来て!」振り向きもせずブランコへ一直線。そこにはブロンドの女の子が揺れていて、優に気付いたとたんにブランコから飛び降りた。「ユウ?ほんとうにユウ!?」「うんっ!」「うわぁーん!もう、あえないかとおもったー!!」抱き合う幼いふたりの姿に思わず微笑んでしまう。司に似たのか...

  • 空白を超えて

    それは2カ月前のこと。事件の翌日には入籍と優の認知を済ませ、三人は晴れて家族になった。肋骨骨折に左前腕骨折、全身打撲の重傷を負った司だったが、入院3日目には強引に自宅療養に切り替えた。もちろん、つくしと優も連れて。それはもう、つくしにとってはあっという間の出来事だった。6年ぶりの再会だったのに、まるでそんな空白などなかったかのように司の日常に取り込まれていく。昔のつくしなら文句の一つも言いたくなった...

  • 空白の後

    「何だ、これは?」「長い間、司様を裏切っていたことをお詫びいたします。」道明寺ホールディングスNY本社。社長室のデスクを挟んで、西田が司の前に立っていた。デスクの上には真っ白な封筒に収められた『退職願』。事件から2カ月がたち、司は完全に職務に復帰していた。宮坂は逮捕され、宮坂に加担した人間も処分された。インサイダー取引は経済界を揺るがしたが、宮坂単独の犯行であることは明らかであり、株価への影響は最小...

  • 空白の日

    こちらはFreedomの番外編になります。二人が別れてから4年後のお話です。********俺はどうしてここにいる?12月25日イエスキリストの誕生を祝うこの日に、司はNY郊外で開かれたクリスマスパーティーに渋々参加していた。しかもホームパーティーだなんて、翌年に提携を発表する会社の社長が主催していなければ絶対に参加なんてしなかった。クリスマスのゲームが催され、子供たちから歓声が上がり、はしゃいだ子たちが走り回...

  • Freedom 6

    「もぅ、あんた達ったら!」どこかのスイートルームかと勘違いしそうなほど豪華な特別病室で、つくしは両手を腰に当て仁王立ちをしていた。「......なんだよ、完璧な作戦だっただろうが。」「優に万が一のことがあったらどうするのよっ!」つくしがまた声を上げると、司はヘッドレストに凭れた姿勢でとりあえず罰の悪そうな顔をする。反省はしている。けれど、あれしか方法が無かったのだから仕方がない。それよりも.....6年ぶりの...

  • Freedom 6

    「もぅ、あんた達ったら!」どこかのスイートルームかと勘違いしそうなほど豪華な特別病室で、つくしは両手を腰に当て仁王立ちをしていた。「......なんだよ、完璧な作戦だっただろうが。」「優に万が一のことがあったらどうするのよっ!」つくしがまた声を上げると、司はヘッドレストに凭れた姿勢でとりあえず罰の悪そうな顔をする。反省はしている。けれど、あれしか方法が無かったのだから仕方がない。それよりも.....6年ぶりの...

  • お待たせしました☆彡

    へへへ、こんにちは(*^^*)本日2話目!深夜にお知らせしました、『とりあえず...まぁ。』のkomaさんより頂き物になります(*^^*)このお話はですね。もう、私の完全ツボです!どこがどう...とかでなく、単純にこういうの好きなんです(笑)。なんていうか、読んでる途中からもう幸せになれちゃう...みたいな?wwいやね、komaさんですから、ちょっとドキドキも入ってるんですけど、そこはやっぱり愛が勝りますからね~( *´艸`)なんと...

  • Freedom 5

    いつもたくさんの応援をありがとうございます(*^^*)本来は3話程度でさらっと終わる予定のお話だったのですが、どうしてかこんなことに(;・∀・)しかも、なんだかお話の雰囲気もすっかり変わりサスペンス風に(笑)。これも、皆さまのコメントについつい影響を受けてしまうからなんですよ~。コメントの力って偉大です!でも、そんな風に頂くコメントや、拍手やポチが大きな励みになって、時々グチグチ言いながらも.....なんとっ!この...

  • Freedom 4

    「パパっ!」「待って、だめよっ!」椿の叫びに、その場にいた全員が振り返った。5歳くらいだろうか、男の子が司のベッドに駆け寄っていく。その姿に、司の母親である道明寺楓も、父親である道明寺貢も、そして、秘書の西田でさえも声を失った。クルクルと巻いた髪。幼児にしては整い過ぎている顔立ち。このまま成長すれば間違いなく.....この子の未来が、目の前に見えるようだった。「パパっ!ママはどこ?」「だめっ、パパはまだ...

  • Freedom 3

    ピチョン...ピチョン...奇妙な音が聞こえた。その直後には、鼻に突く、きつい消毒の匂いに顔をしかめる。痛ってぇ...表情筋を動かしただけで頭痛に襲われ、手足を動かそうとすると全身に痛みが走る。そう........つまり彼は、生きている。「申し訳ございませんっ!」耳慣れた秘書の声が聞こえ、反応しようとするが口が乾いて声が出ない。「西田、あなたのせいではないわ。顔を上げて頂戴。」「そうだ。お前も怪我人なんだ。少し休...

  • Freedom 2

    「おいしい?」「ん。」付き合っていた頃から、彼女が住んでいたボロアパートに通う度に口にしていた懐かしの貧乏飯。とはいえ、愛しい彼女が作った朝食が不味い訳がない。美味いかと言われれば正直それは分からなかったが、この世界で唯一彼を幸せにしてくれる味がした。向かいには、いただきます...と言って口を動かす彼女。何でも美味しそうに食べるその姿が昔から大好きだった。この姿を、ずっと見ていたかった。なのに、どう...

  • Freedom 1

    フゥ...新社長就任会見を終え、乗り込んだリムジンの中。深い溜息を吐きながら、男は徐に癖の強い髪に自分の手を差し入れた。蟀谷を指の腹で押すと少しだけ頭痛がマシになる。それは彼女が教えてくれたことだ。“ね?気持ちいいでしょ?”“あー。もう少しやって。”“いいよー。目、瞑ってて。”そうして彼の髪に触れ、疲れを癒してくれた彼女は今はもう彼の傍にいない。彼に触れることができたのも、彼を癒すことができたのも、彼女だ...

  • Lovin’ you 24

    まさかの高所恐怖症。俺の執務室だって高層階だし、高橋総合病院だってたしか12階ぐらいはあるんじゃねぇか?けど、牧野がバカデカい声で説明するには、『足元が揺れるのは絶対にダメ』なんだそうだ。だから地震もダメなんだとか...マジかよ。じゃあ、ハワイまでは船?何日かかるんだっつーの。へたり込んだこいつを何とかヘリに乗せると、ギューッと俺の首に絡みついて梃でも動かねぇつもりらしい。長い黒髪からは俺とお揃いのシ...

  • Lovin’ you 23

    どうやら、これは失策だったようです......坊っちゃん。「道明寺のバカっ!デートとか言って、本当は罰ゲームなんでしょっ!!」「はぁっ!?いいから落ち着け。」「ヤダっ、バカっ、離さないでっ!!」・・・・・・。私が牧野様に初めてお会いしたのは、楓社長が倒れたその夜のことだ。司様に調査を依頼されていたその人物だと気付いたのはその名前が珍しかったことと、人前で寝たことなど一度もない司様が牧野様の部屋で安心した...

  • Lovin’ you 22

    コンコン...「準備できたかよ。」「うん....何とか。」彼女のために準備した部屋からソロソロと出てきた牧野。昨夜のうちにとりあえずの下着からスーツまで数着は用意させていた。その中から牧野が勝手に選んだのは、黒のセットアップに黒のパンプス。童顔なこいつは一歩間違うとリクルート学生のようだが、それとの違いは、嫌らしくない程度に絞られているノーカラーのジャケットと膝がギリギリ隠れる丈のタイトスカートのスリッ...

  • Lovin’ you 21

    「楓さん、おはようございます。」「おはよう、牧野さん。」ダイニングに行くと、楓さんが優雅に紅茶を飲んでいる。「遅くなってすみません。今朝の血圧はどうでした?」「大丈夫よ。はい、これ。」楓さんには自動血圧計で1日3回血圧を測ってもらっている。朝晩に私がお伺いした時にも測るけどね。見せられたノートの数値は血圧も脈拍も体温も全て正常範囲で、お薬は安定して効いているみたい。「良かったです。」私がノートを返す...

  • Lovin’ you 20

    ピヨ・・ピヨピヨピヨ・・・・チュン・・チュチュッ・・チュッ・・・んん......朝?重い瞼を少しだけ開くとうっすらと光を感じた。もう朝みたい。少し固めのベッドに肌触りの良いシーツ。体に掛かるお布団は羽根の様に軽いのに暖かでいい香り。うふっ、なんだか、とってもいい夢を見た気がする。あっ・・・そうだった。道明寺が私のことを『俺が認めた女』だって言ってくれたんだ。しかも、それは私一人だけだって。英徳でただ一人...

  • Lovin’ you 19

    「.........久しぶりだな。涼兄。」響いた声は、自分で笑っちまうぐらいに挑戦的だった。『お前......、もしかして、司か?』「ああ。」だが、ライバルを牽制するこのチャンスを、俺が逃すはずは無い。『随分久しぶりだな。何年振りだ?元気か?』牧野の携帯に俺が出たってのに、焦りもしやがらねぇ。涼兄のやけに落ち着いた話しぶりが、俺をガキ扱いしているようでイラつく。「俺が高校んとき以来だ。涼兄こそ、元気か?」『ああ...

  • Lovin' you 18

    楽しい夕食だった。牧野って女はやっぱりすげぇ。行くと決めたからにはヤル気満々で、どんな会合なのかとか、どんな人物が参加するのかとか、ババァや俺の立ち位置とか、そんなことを細かく聞いてきたから分かりやすく答えてやった。俺にとっては極当たり前のことにも、『わぁ...大変だぁ。道明寺いつも頑張ってるんだねぇ』なんて反応が新鮮で、なんだかすごく照れくせぇ。好きな女に認められることがこれほどのパワーになるなん...

  • Lovin’ you 17

    気付けば腕をとり引き寄せていた。無防備な牧野の体はそのまま俺の胸に倒れ込む。ギュッと抱きしめるとビクンッと震え、一瞬で固くなった。.........だよな。けど、嫌じゃねぇ。こうやって身を固くしてるってことは、俺を男として意識してるってことだから。そう思うと、俺は少しだけ冷静になれた。俺がこいつに与えられるものは何もない。その事実に絶望して、それでも諦めらんなくて無意識にこいつを抱きしめていた。でも、そう...

  • Lovin’ you 16

    「......ねぇ、そのパーティーって、本当に私も出なきゃダメなの? どこかで、待機しておくのじゃダメ?」色々相談しなきゃなんねぇこともあるからと、強引に誘ったディナータイム。初めこそ『結構です』と断っていたこいつだが、部屋に連れ込むと同時に鼻をくすぐる食事の匂いとタマの気問答無用のプッシュにあっけなく折れた。そして、今日も俺の正面に座った牧野は、ミディアムレアに焼かれた松坂牛のシャトーブリアンを『すっ...

  • Lovin’ you 15

    道明寺家のババァの私室。マホガニーのデスクに座るババァは、シルクのドレスを身に着け、きっちりと髪を纏め、メイクまで施している。その姿は、“過労”なんて忘れるぐらいにいつも通りだ。「あら、道明寺の専務が随分と早い帰宅ね。」ババァは手元の資料に目を通しながら、ろくにこちらも見ずに嫌味ったらしくグサリと言う。チッ何が早かっただ。これでも牧野との約束の21時に5分遅れた。「誰かさんが我儘を言っていると聞きまし...

  • Lovin’ you 14

    突然震え出した携帯電話。そこには3日前に登録した『牧野つくし』の文字。見間違いじゃねぇ。これは、間違いなく彼女からの着信だ。あいつ、俺の番号なんて知らなくても構わねぇなんて言ってたくせに。ババァに何かあったのなら、秘書経由で連絡が来るはずだ。なのに、俺のプライベート携帯に直接連絡が来るってことは...あいつも俺に会いてぇ...とか?ゴクリと唾を飲み、通話をスワイプしようとした時に、コンコン...とノックの音...

  • Lovin’ you 13

    俺の頭を悩ますのはあきらの存在だけじゃない。伏兵その二、『高橋涼』裕伯父さんの息子で、俺にとっては従兄弟に当たる存在だ。イケメンで頭もよく、幼少時から続けているテニスは日本ランキング一桁に入ったこともある程の腕前。中高の成績は学年トップで、国立大学の医学部にストレートで合格。そのまま外科医になったと聞いている。そんな情報は全部俺の姉ちゃんからで、涼兄と姉ちゃんは今でも仲がいいらしい。あの朝、保健室...

  • Lovin’ you 12

    「誰だよ。」思わずきつい言い方になったと少しだけ反省するも、牧野が頬を染める男に殺意に近い感情を抱く。あの時、保健室で牧野に優しい声を掛けた男。バカな俺は、犯人への復讐に走ったばかりにその大役を逃した。誰なんだ、牧野にこんな顔させる男は。「えっとね...」「ん?」燃える怒りを何とか抑え、なるべく優しく続きを促す。決して聞きたい訳じゃねぇが、『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』.........合ってるだろ?「...

  • Lovin’ you 11

    『赤札よっ!赤札が貼られたわっ!!』聞こえてきた悲鳴に近い声に、信じられない思いだった。赤札を貼れる人間は道明寺司だけだ。だけど、私は勝手に感じていたから。あいつにはF3という仲間がいたけれど、その他にこの学園に心を開ける友達がいないって言う意味で私と同じだ...なんて。だからあいつが私に赤札を貼るはずないって、どこかで勝手に思い込んでいた。事実、私が虐めのターゲットになってからも、あいつは何事もなか...

  • Lovin’ you 10

    「変態っ!」「.......だから、悪かったよ。」ババァの部屋を出て、急ぎダイニングを覗くが牧野はいなかった。近くにいたメイドに聞けば、まだあいつは現れていないと言う。俺を避けて来ねぇつもりかと思い、焦って来たばかりの方向へ戻った。ババァの部屋の一つ手前にある小さめのドア。それが昨日牧野と俺が過ごしたコネクティングルームの正面ドアで、それをノックしたが返事はない。まさか、もう帰ったのか?そう思い、もう一...

  • Lovin’ you 9

    ちょっと長くなっちゃったので、お時間のある時にどうぞ(*^^*)*****本当にびっくりした。まさか、あいつに会うとは思わなかった。楓さんからも、あいつの帰国話なんて聞いてなかったし。しかも、あいつ・・・道明寺司が、私のことを覚えているなんて思いもしなかった。昨晩、ノックもなく私の部屋に現れた道明寺。不信に思ったのかも知れないけどさ、女性の泊まる部屋にいきなり入って来るとか、十分失礼でしょ。そうかと思っ...

  • Lovin’ you 8

    牧野が飛び出して行った後。部屋には俺とババァが二人きり。「司さん、聞きたいことがあります。」「......はい。」ベッドに座る母親と対面するなんて初めてだ。髪を下ろし、シルクのパジャマにカーディガンを羽織った姿の道明寺楓。鉄の女と言われるこの人も、やはり生身の人間なんだと改めて感じた。・・・・過労8年前に親父が倒れて以降、母親の仕事は明らかに増えた。それが分かっていても、道明寺という大きな歯車を回すため...

  • Lovin’ you 7

    いつもとは違う方向から射す日の光で目が覚めた。俺はスーツ姿のまま、体には薄手の毛布が掛かっている。んん..っと伸びをしながら体を起こした。なんかすげぇ良く寝た。久しぶりの爽快感。「......ん?」だが、見える天井が自室と違う。ってことはここは俺の部屋じゃねぇ。右を向いて、左を向いて...・・・ソファー?「うぉっ!!」ガバッと反射的に立ち上がった。ここは牧野を追いかけて入ったコネクティングルームだ。まさか、...

  • Lovin’ you 6

    ___ドックンッ大きく心臓が鳴り、俺は瞬きも出来ずに立ち尽くす。目の前にいる女は、丸い襟のついた白いワンピースタイプのナース服を着ていた。髪はきっちりとアップに纏められ、細い首筋がむき出しだ。スカートから覗く足はほっそりとしていて、足首はキュッと締まっている。初めて見るはずなのに、何故か既視感に捕らわれた。それは、目の前のこいつが.....俺が想像していた牧野つくしの8年後の姿と、ぴったり同じだからだ。...

  • Lovin’ you 5

    その夜は一睡もできなかった。考え出すとキリがねぇ。今まで心の奥深くにしまい込み、考えないようにしてきたたくさんのこと。しまい込んでも決して消えることのなかった小さな炎が、俺の固い殻を燃やし尽くし、再びハートに火を付けた。あいつは今、どうしているんだろうか?あれから、無事に英徳を卒業したのか?仕事は何をしてる?いい男に出会って、結婚.....してるのか?あの頃は、英徳というフィルターのせいで、あいつの輝...

  • Lovin’ you 4

    「......赤札?」「ええ、あの人のロッカーに赤札が貼られたと聞きました。」バカな。俺が、あいつに赤札なんて貼る訳ねぇだろっ!!だが確かに、あの騒ぎの後、虐めのターゲットは三条から牧野つくしに変わった。牧野は一般家庭の出身だったから、いじめはこれまで以上に加速した。あいつが学園中を逃げ回っていたのも、俺は知っている。まさか、それが俺のせいだったっていうのか?俺が知らなかっただけで?そんなことがあるのか...

  • Lovin’ you 3

    松尾事務次官との会談は予想外にスムースに進行した。分かりやすい駆け引きと腹の探り合い、掴みとしては上々だ。明日はババァ(社長)が日本に到着するが、いい報告が出来そうだ...と手ごたえを感じた時だった。「そろそろ時間だね。」「はい、本日は貴重なお時間を割いて頂きありがとうございました。」「ははは、そんな堅苦しい言葉は要らないよ。だが、そうだ、もしまだ時間がとれるようなら、うちの娘に会ってやってくれない...

  • Lovin’you 2

    俺があいつの存在を知ったのは、英徳の図書館だった。ガキの頃から一流の家庭教師に英才教育を叩き込まれていた俺たちは、特に学校の授業を受ける必要性を感じていなかったから、それぞれ適当に登校し、昼時になるとカフェに集まるってのがなんとなくの決まりになっていて、それ以外は四人つるんでいることもあれば単独行動していることも多かった。総二郎とあきらは午後にはほぼいなくなり、類もどっかで寝ていたようだ。俺はとい...

  • Lovin' you 1

    「おまっ、マジかよ!」「信じらんねぇな。」「ククッ、やっぱ司だね。」俺にとっては8年ぶりの東京。メープルホテル東京のスイートルームに集まった俺たち4人は、学生時代『F4』と呼ばれた仲間同士だが、こいつらと飲むのも随分と久しぶりだ。それぞれとは海外で会うこともあったし、皆世間では名が知れてる奴らだから、ビジネス上の近況はだいたい把握しているが、こんなプライベートな話題なんていつ以来だろう。元々、相手のプ...

  • 女子会 その後に 5

    ほんとバカな奴。逃げられねぇって分かってるくせに、どんだけ俺を待たせるんだっつーの。お前の不安は、俺のプロポーズを断る理由になんてならねぇ。何故なら、俺がお前を一生守るからだ。漸くプロポーズに答えてくれた牧野。「うんっ」と答えてくれたこいつは強烈に可愛かった。その夜は、次々と体位でこいつを抱いた。体を入れ替える度に、「こんなの、ダメっ」とか「無理っ」言うくせに、耳元で「マジでダメ?」と甘く囁けば、...

  • 女子会 その後に 4

    前回で終わりのつもりでしたが、意外に忙しくて他のお話が浮かばないので...(;^_^Aちょっとおまけの小話を(*^^*)**************「皆さま、こちらへどうぞ。」メープルの支配人の案内に、ニッコリと微笑んで後に従う私たち。そう、どこまでも優雅に。「さっ、桜子さんっ、ちょっと待ってくれ!」背後から聞こえる慌てた声に笑いそう。でも、ここで笑ってはいけない。3歩進んだところで、もう一度「桜子さんっ」と大声...

  • ゲリライベントあとがき...とおまけ

    こんにちは~、Happyendingです(*^^*)先日ゲリラ投稿、楽しんでいただけましたか?私もこっそりサイトにsecret messageを仕込みましたが、気づいた方いらっしゃいましたか?wwやっとあとがきにこぎつけましたが、もう、お友達の各サイト様で、すでに参加メンバーは公表されていますね~(;^_^A その中から、『とりあえず...まぁ。』のkomaさんが、可愛いアイコンを作っていらして、お願いしたら下さいました~(強奪ともいう...笑...

  • 愛の巣 Happyending ver.

    こちらのお話は、神尾先生のインスタグラムに投稿されたイラストをモチーフにしています。司がつくしちゃんを『キッチンでバックハグ』している構図です(*^^*)インスタをされていない方もちらっと見られると思いますよ。では、お話スタートですが......長いので注意(笑)!*********「わぁ、すてきぃっ!!」パタパタパタっと走り出す、こいつの後をゆっくりと追いかけていく。付き合い出してもう5年になるっていうのに、...

  • 女子会 その後に 3

    __カチャリビングへ続くドアが開いた。「起きたか?」この弾むような声は、道明寺がご機嫌な証拠。「体、大丈夫か?」「大丈夫な訳ないじゃん。」口を尖らせて、だけど両手を道明寺に向かって差し出した。・・・・恥ずかしー。そのジェスチャーに気付いた道明寺は、わんこみたいに駆け寄ってきて、手を引いて、ゆっくりとあたしの体を抱き起してくれた。・・・・・・・照れる。「もう起きてたの?」って聞いたら、「嬉しすぎて寝...

  • 女子会 その後に 2

    痛ったぁ・・目覚めたベッドの上。全身の関節という関節が悲鳴を上げてる。まったくもぉ.....死ぬっつーのっ!!でも、体はだるくて辛いのに、心はポカポカあったかい。昨日のこと、全部覚えてるよ。道明寺のあの笑顔が頭の中に舞い戻ってきて、思わず笑っちゃう。ふふっ、ほんと嬉しそうな顔しちゃってさ...あたし、あいつがあんな風に笑うの久しぶりに見たかも。仕事の時はムスっとしてるし、たまのデートだって何かにつけて文句...

  • 女子会 その後に 1

    「あーあ、今年も離脱しちゃった...」「自業自得だろ。」「あのクズ男をぶっ飛ばして、これから盛り上がるところだったんだよ?」「そうなったら、NYのババァから連絡きてたんじゃね?」「えっ!?」抱き上げて押し込んだリムジンの中。無理矢理乗せた俺の膝の上で、可愛く口を尖らせていた牧野がパッと俺を見上げた。それから急にクシャリと眉毛を下げるから堪んねぇ。なんだよこれ、酔っぱらいめ。今すぐ襲うぞ。「......怒られ...

  • 女子会 3

    私は、整形したことを後悔なんてしていない。美しさを手に入れて、私の人生は大きく変わった。道明寺さんへの復讐.....は叶わなかったけれど、代わりに大切なものを手に入れることができた。その私の大切な人にゾッコンな道明寺さんは、いつもマイペースな先輩に振り回されている。これはある意味復讐が叶ったのかも知れないと思う位、お気の毒な時もある。私が知らなかった人間臭い道明寺さんの姿。その姿を見ると未だにときめい...

  • 女子会 2

    んっもー!!道明寺ってば、本当に心配症なんだから。女子会に付いて来る彼氏とか、普通いないでしょ?だいたい、それじゃ女子会じゃないしっ。おっとっと・・繊細なドレスなんだから気をつけなきゃ。こんなの着慣れてないから困っちゃうなぁ~。道明寺が急に電話を掛けて来たから遅れちゃった。そりゃあ、あたしだって会いたかったよ?でもT4の集まりは特別なんだ。これまであたしを元気づけてくれたみんなに恩返し.....じゃない...

  • 女子会 1

    遅くなりました(;^_^A5話以内の短編予定で1話目になります。設定は、『4年の約束後、社会人の二人』です(*^^*)細かい設定はバッサリ省いていますので、色々と妄想しながら読んでいただけたら...( *´艸`)それから、先日の記事にプロフィールに注意書きを足したと書いたのですが、スマホ用テンプレートでは反映されていなかったみたいで、後から慌てて足しました。PCでは読めたかなと思います。この辺、もう少し分かりやすくするか...

  • ご無沙汰しております。

    お久しぶりです。先日の愚痴にたくさんの励ましコメントをありがとうございました。それなのに、不義理をしてしまい申し訳ありませんでした。それから、ご心配もお掛けしました。日常生活は制限されていますが、元気に暮らしています。先日、愚痴を吐き出してすっきりしたかと言えば半分ぐらいでしょうか。初めはすっごく怒っていたんです。でも、それは翌日にはすっきりして、あとは低下したモチベーションだけが残りました。これ...

  • なんだかなぁ…(辛口です)

    こんばんは。ここでは皆さんにも楽しんで頂きたいと言いながら、以下、どうしても抑えられなかった愚痴です。ごめんなさい。辛口なので、苦手な方はスルーをお願いします。******あのですね。お話がつまらないなとか、もっとこうだったらいいのに...とか、心の中でいろんなことを思うのは自由です。私だって一読者として、お気に入りのお話だったり、苦手なお話だったりあります。その中で、自分の中で取捨選択をして、自己...

  • あとがき...など

    こんばんは(*^^*) 何とか無事に完結しました『たとえば、こんな・・・』。最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。あとがきを書こうと思ったものの、なんだか自分でも何を書いていたのやら.....記憶が無くなってます(笑)。とにかくジレジレした二人が書きたくて始めたお話でした。本当はもっともっとジレジレを書きたかったのですが、その一方でできるだけはやく完結させたいという気持ちも強くて、結局クリスマ...

  • たとえば、こんな・・・ 44 (完)

    「パパ、ママはまだ?」「女は準備に時間がかかるからな。」「じゅんび?」「化粧をしたり髪を整えたり、色々あるだろ?」当然のように俺の膝に座っているガキの頭を、俺は優しくポンポンと叩いた。その子の髪はクルクルの撒き毛で俺と同じだ。手触りも巻き具合も、水に濡れるとストレートになるところも面白いくらいにそっくりで、「遺伝ってすごいねぇ」と妻はいつも嬉しそうに言っている。生まれながらに彫の深い顔立ちも、手足...

  • たとえば、こんな・・・ 43

    本当は全部見たかったんだ。メイクをされる姿も、髪を整えられている時の表情も、ドレスに袖を通すその瞬間も、何もかも。けど、店の奴らばかりでなくSPたちにまで、「花嫁は一番綺麗な姿を見られたいものですよ!」と断固反対の姿勢をとられれば仕方なかった。俺の準備なんて10分もあれば完了だ。後は狭い部屋の中で行ったり来たりを繰り返していた。花嫁の支度はこんなに時間がかかるものだとは知らなかった。だが、たった一日の...

  • たとえば、こんな・・・ 42

    カラン.....「いらっしゃいませ。つくしちゃん、道明寺さん。」「ご無沙汰してます、オーナー、.............えっ!」司さんのいい匂いのするハンカチで涙を拭いてもらって、なんとか見られる顔になり、彼にエスコートされてお店のドアを開けると、待っていてくれたのはオーナーだけじゃなかった。「牧野ったら、お相手を教えてくれないと思ったら、こんなに素敵な人だったなんて、ズルイじゃないの!」「春子さんっ!!」優しく笑...

  • たとえば、こんな・・・ 41

    「おはよ。」目が覚めると、司さんはもう起きていて、相変わらず甘い目つきで私を見つめていた。早起きなんだから。今日ぐらいゆっくりしていたらいいのに。だって今日は・・・「お誕生日、おめでとう。司さん。」「サンキュ。」司さんの30回目のお誕生日だ。「今日はお休みでしょ?もう少しゆっくり寝てて。」「お前も寝るか?」「や...私は今夜の準備で忙しいから...。」「何日も前から張り切ってるんだから十分だろ?」「ダメだ...

  • たとえば、こんな・・・ 40

    忙しくて、なかなか続きが思い浮かばず...。遅くなりましたが、こんな感じで...(;^_^A*****「疲れただろ?」「.....ん、少しだけ。」記者会見が終わり、類と別れた後、俺たちはスイートルームに引き上げた。ドアを開け、レディーファーストで妻を部屋の中へ導くと、ズルズルズル.....「つくしっ!!」彼女が足元から崩れ落ちかけるのを、俺は咄嗟に支えた。「貧血かっ!?」「.....違う。なんか、ほっとしちゃって...。」そう...

  • バレンタイン・・・彼の場合

    すっかり遅くなってしまいました(;^_^A実は何度も書き直してまして...。初め考えていた妄想はほとんど残っていません(;´・ω・)原作の流れで書いたのですが、当時高校生だった二人はバレンタインどこじゃないんですよね。楓様の妨害や、滋ちゃんの登場や.....司ったら、引き際だなんて....(>_...

  • ちょっとお知らせ★

    こんにちは。Happyending です。いつもたくさんの応援をありがとうございます(*^^*)今日はですね、先日ブログ4周年を迎えたお友達のところにお祝い押しつけて来ましたよ〜、のお知らせです('◇')ゞアハ、どこだか分かります??なんと、私、お誕生日を勘違いしていたようで、ブログ見てから慌てて書くと言う…(^◇^;)相変わらずの計画性のなさですが、無事にお渡しして、本日アップして頂いています。お友達がゆるコメをモットーにさ...

  • たとえば、こんな・・・ 39

    今回は会見の様子を、類君目線でどうぞ( *´艸`)*****俺は最後方のドアを開け、開始直前に会見会場に滑り込んだ。ゆっくりと腕を組み、背後の壁に凭れ掛かると同時に主役が登場すると、会場内は水をうったように静まり返った。それは、司が一人ではなく、女性を連れていたからだ。事前告知なしのサプライズなんて、道明寺の演出らしくない。これはある意味、牧野効果・・かな?牧野はいつも真剣に突拍子もないことを思いつく...

  • たとえば、こんな・・・ 38

    司のBDにピークを持っていきたかったんですが間に合わず、急遽短編を捻り出したら、ほっとして気が抜けてました。すっかり、続きが遅くなってすみません(;^_^A短めですが、まずは続きを(*^^*)*****カシャッ!!カシャカシャッ!!カシャッ!!東京メープル扇の間に響く、途切れることないシャッター音。道明寺ホールディングス副社長の緊急会見となれば、それも当然だ。けれど、今日は、これまでのどの会見よりざわついている...

  • 永遠不滅のセオリー

    昨日の投稿で力尽き、今年こそもうダメかと思いましたが(笑)、やっぱり坊っちゃんLOVEなので、頑張っちゃいました(*^^*)司、お誕生日おめでとう。今年もお祝い出来て、私もHappyです。ありがとう♥☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆___これは、人生最大の謎じゃねぇのか?ふと、そう思う瞬間がある。例えば今夜。こうしてメープルのバーで、一人グラスを傾けているこの瞬間。背中にはビシバシと涎を垂ら...

  • たとえば、こんな・・・ 37

    類、どうしたんだろう?仕事は終わったって言うけど、ずっと携帯を気にしてたし。絶対何か隠しているような気がするんだけど、頑固な類は教えないって決めたら絶対に教えてくれないの。それは大学の時からずっと。司さんもだけど、そう言えば美作さんも西門さんも、なんだかいつも私のことを子供扱いしてる気がするんだよね。そりゃあ、私はそちらの世界のことなんて何も知らないけど.....。類が戻って来るまで......と携帯を取り...

  • たとえば、こんな・・・ 36

    「ククッ、で?司んところのロビーで弁当ぶちまけたの?」「ぶちまけてはないの。タマさんがしっかり風呂敷で包んでくれてたから。」「懐かしいな、タマさん。あの人まだ生きてたのか。」「類ったら、失礼だからね。あ、ねぇ、パンもう少しもらっていい?」「どうぞ、どうぞ。」牧野が目の前のバゲットに手を伸ばした。相変わらず、気持ちいいぐらいによく食べる.....リスみたいだ、クククッ。「......また笑ってる。」「だって、...

  • たとえば、こんな・・・ 35

    ガッシャーーンッ!!!「何なんだよっ、これはっ!!!」急遽集めた中東プロジェクトメンバーとの打ち合わせ中、突然飛び込んできた第二秘書が見せたオンライン記事。それに目を通した瞬間、俺は怒りのあまりそれを壁に投げつけた。俺と滋の不倫スクープ。つくしとの結婚は『道明寺家は大反対』であり、『出産後は即離婚予定』だと書かれていた。ありえねぇっ!!「この記事書いたのはどこだっ!」「A出版ですっ。ただ今、情報源...

  • たとえば、こんな・・・ 34

    久しぶりの東京だった。去年、引継ぎのつもりで飛んだフランスで、急遽俺が対応しなきゃならない事案に巻き込まれ、フランス支社長としてそのまま滞在を余儀なくされた。そして、今回、こちらの引継ぎ事項の確認のため、花沢物産東京本社に出張という形で戻ってきた俺は、昼を跨いだ会議を終え、以前とかわらない俺の執務室へ急いでいた。扉の前で一つ息を吐き出してから、ノックなしにカチャッとノブを回した。中にいる人物は、俺...

  • たとえば、こんな・・・ 33

    約束の時間を2時間も過ぎれば、流石に予定が狂ったんだろうなってことは予想してた。だから、やっと電話が掛かってきた時には、『やっぱり...』って思うと同時に、本当に安心したんだ。事故とかトラブルじゃなくて良かった。でもちょっとだけ、もう少しだけ待っていたら帰ってくるのかなって期待してたから、『クルージング』に出ると聞いてがっかりもした。でもさ、仕方ないよね。これまでだってずっと忙しかったんだから、都合が...

  • たとえば、こんな・・・ 32

    「めんどくせーな。」とか言いながらも、いつもはクルクルの髪をオールバックにして無造作に後ろに流し、黒のドレススーツに身を包んだ彼は、とんでもなくカッコ良かった。この人の妻が私だなんて知れたら、きっとみんな驚くだろうな。だから、パーティーなんて行かないに越したことはないんだよ。うん、そうだ。だいたい私にパーティーなんて似合うはずがないし、チグハグ具合がますます際立っちゃうのが目に見えるもの。別世界の...

  • たとえば、こんな・・・ 31

    1月に入って1週間が過ぎた。司さんの誕生日パーティーの準備はシェフやタマさんと相談しながら少しずつ進めてるところ。「あ...そうだ、司さん。今週末って大使館主催のパーティーがあるの?」今日も11時過ぎに帰宅した彼がシャワーから出てきたところで、そう言えば.....と思い出したことを聞いてみた。去年からお義母様に言われていたの。『年が明けたらパーティーが増えるから、頑張りなさい』って。特に年始の各大使館主催のパ...

  • たとえば、こんな・・・ 30

    「お帰りなさい」「バカッ、寒いから出てくんなって言ってるだろ!」「そんなに心配しなくても大丈夫だよ?」夜遅くに帰宅した俺を玄関ロビーまで出迎えに出てきたらしい。確かに、空調の聞いている邸が寒いってこともねぇんだけど。きょとんと俺を見上げる愛しい妻を、俺は無意識に抱きしめた。「はぁ...、やっとほっとした。」「ん?」「一日中、お前が無茶してないか気になって仕方ねぇ。」「信用ないなぁ.....」そう言いながら...

  • たとえば、こんな・・・ 29

    こんにちは。続きを更新できずにすみませんでした。お正月はずっと忙しく過ごし、そのまま仕事に突入。そうこうしているうちに何を書こうとしていたのかすっかり忘れていて、展開を一から考えていました(^^;)次の展開もまだ迷っていますが.....一波乱起こすかどうか...(;・∀・)ヘヘとりあえずは、ひっそりとリクエストを頂いた楓さん目線から再開しますね( *´艸`)こんなのでいいのかなぁ......ドキドキ.....(*_*;*********...

  • たとえば、こんな・・・ 28

    ☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆;+;。・゚・。;+;☆年末ギリギリにアップできるかなぁ...と頑張っていましたが、お蕎麦の準備やらで間に合わず(;^_^Aそんなわけで.....もう、新年、明けましておめでとうございます!!マイペースな更新にもかかわらず、いつもたくさんの応援をありがとうございます(*^^*)新年の抱負は...今は全く思いつかないので(笑)、短めですが28話をお届けします。年始は来客が続き、次の更新が遅くなると思い...

  • たとえば、こんな・・・ 27

    あ「妊娠の可能性も考えられるかと思います。」ドクターがストレートにそう言った。つくしは呆然と俺の目を見つめている。戸惑っている.....?そんな風に見えた。俺は舞い上がりかけていた自分に、強烈に腹が立った。子供が出来る可能性は常に考えていた。ただ、こんなに早くそうなるとは予想していなくて、その前に二人の関係を変えればいいんだと安易に考えていたんだ。どこまでバカなんだよ、俺は。彼女の腹に俺の子がいるかも...

  • たとえば、こんな・・・ 26

    優しいコメントや拍手をありがとうございました。いわゆる胃腸風邪だったようで、元気にしています。では早速、続きを!(*^^*)***「18時には戻るから。」「うん、準備しておくね。」今日は約束のクリスマスイブ。司さんからの突然のリクエストで、クリスマスディナーは私が作ることになった。それを聞いた2日前から、私の頭の中はもうメニューのことでいっぱい。司さんがね、私の手料理を食べてみたいって言ったの。二人きりで...

  • ごめんなさい!!

    昨日の深夜から、子供の調子が悪くて、続きが書けていないんです。首を長くしてお待ち頂いた方々、申し訳ないです...。本当にすみません。(予告なんてするもんじゃないですね...。)インフルエンザではないようで、今少し落ち着いています。必ず完結させるつもりですので、もう少しお待ちください。本当にごめんなさい!!遅くなりましたが、メリークリスマス(*^^*)いつも温かい応援をありがとうございます。Happyendingにほんブ...

  • たとえば、こんな・・・ 25

    40階の執務室。俺の部屋に入った途端、予想通りの反応に嬉しくなる。「うっわぁ!東京が一望できちゃうね。もしかして富士山も見える?」「天気が良ければ見えるな。」「そうなんだぁ。夜も綺麗だろうなぁ。」ピッタリと窓に張り付くつくし。俺は風呂敷包みをテーブルに乗せ、彼女の一歩後ろに立った。「来て良かった?」「うん。」嬉しそうな彼女の表情が窓ガラスに映ってる。聞けば、こっそり弁当だけおいて帰ろうとしていたらし...

  • たとえば、こんな・・・ 24

    「わぁ、こっちには公園があったんだね。」4階分のエスカレーターを一気に上り切った先、全面ガラス張りの窓の向こうには小さな公園が見えた。たかだか4階から見える高層ビル街の一角を切り取った景色にさえ、こんなにも目を輝かせている彼女に、俺は内心かなり安堵していた。だってそうだろ?重箱を落としたのは彼女のせいじゃない。なのに、ガチガチに固まった彼女を見て、俺も焦った。契約結婚なんて選択をさせた上に、結婚して...

  • たとえば、こんな・・・ 23

    遅くなりました!続きは.....つくしちゃん専属SPの林さん目線です☆彡***ふふっ.....!私たちSPも驚愕した、司様の電撃結婚。そのお相手はどんな方かとSP一同戦々恐々としていたけど、道明寺家に嫁がれたつくし奥様はとても可愛らしい方で、全員ほっと肩を撫でおろし笑い合ったのはつい1か月程前のこと。そして今日も・・・道明寺HDの秘書室へ、司様の昼食を届けに行くことになった奥様は、リムジンを会社からだいぶ離れたところ...

  • すみません(;^_^A

    こんばんは。Happyendingです。沢山のコメントも頂いているのに、お返事も出来ずにすみませんm(__)mそして、続き、楽しみにして下さり、ありがとうございます。早く書かなきゃ...と思うのですが、年末で上手く隙間時間が作れず.....夜はすぐにバッテリー切れで、なかなかお話が書けずで.....クリスマスにも合わせたいし、頑張らねばっ!とは思っているので、続き、もう少しお待ちください!本当にお待たせしてしまってごめんなさい...

  • たとえば、こんな・・・ 22

    朝一から、来年度開始予定のプロジェクトメンバーによるディスカッションに参加し、昼前に会社に戻ってきた。この後の予定は、社内でのミーティングと山積みになっている報告書と新規事業計画のチェック。それが終われば今日の業務は終了......のはずだが、まだまだ先は長い。「.....あ?メシ?」「はい。もうじきお邸から昼食が届きますので、30分程休憩をお取りください。」「いらねーよ。」「しかし、本日は会食もありませんし....

  • たとえば、こんな・・・ 21

    「行ってらっしゃい」____チュッひゃっ!!道明寺邸の玄関ロビーで、メイドさんたちの視線が痛い。だけど、当の本人は何を気にすることもなく、私に向かって微笑むと、「行ってきます。」と私の頬を撫で、クルリと踵を返してリムジンへ乗り込んでいく。私は熱くなった頬をギュッと両手で包んで、なんとか冷静になろうと努力しながら、彼の後ろ姿を見つめるんだ。ここ数日、私たちの関係は少し変わった.....様な気がする。正確...

  • たとえば、こんな・・・ 20

    **注意**夜の投稿に間に合わず、朝からプチRです。ご注意を(;・∀・)******ユラユラユラ・・・・あれ?「起きたか?」「.........えっ?」気が付けば、そこは見慣れたお邸の廊下で、私は司さんの腕の中でお姫様抱っこをされていた。「うわぁっ!」「危ねっ、いきなり動くな。」「ご...ごめん.....」こ.....この状況は.......私ったら、すっかり寝ちゃってたんだ!チラッと盗み見た司さんの表情はいつもと同じでクールだ。...

  • たとえば、こんな・・・ 19

    あれから・・・私が乗せてもらっていた車で優紀を送ってもらい、私たちは司さんのリムジンに乗り込んだ。広い車内にピッタリと隣同士に座る私たち。彼から珍しく強いアルコールの香りがしていた。今日は会食だって言ってたけど......たくさん飲んだのかな?「ふぅ.....」って吐息と同時に司さんが目を閉じた。その姿は男の人なのにやっぱり綺麗で、溜息が出そう。疲れてるのかな?少し、酔ってるみたい。こんなにアルコールを飲ん...

  • たとえば、こんな・・・ 18

    「それで、今は道明寺さんと暮らしてるってことなのっ!?」「.........うん。」信じられない・・・私の大親友、牧野つくし。彼女から急に結構することになったと連絡があったのは約3週間前。28にもなって恋人どころか付き合った人もない奥手のつくしが、いきなり結婚なんて、絶対に何かある。それに詳しいことは電話じゃ説明できないって何よ。今度ゆっくり話すからって言われて、やっと会えた今日、つくしから聞いた話は私の想像...

  • たとえば、こんな・・・ 17

    「何だよっ!まだあと10分以上あったじゃねーかっ!!」「我々は近くで待機していただけですが。」「あんなとこに車あったら、あいつのプレッシャーになるだろうがっ!!」名残惜しく彼女と別れ、車に戻ってみれば、まだ約束の1時間まで10分以上残っていた。もう少し一緒にいられたのに.....。カジュアルな彼女は妙に可愛かった。邸にいる時の雰囲気とはまた違って、肩の力が抜けてて柔らかくて。ミトンの手袋も、ニットの帽子も、...

  • たとえば、こんな・・・ 16

    「つ、司さんっ!?」駆け寄って来たのは司さん。少しだけ息が上がってる。そんなに急いで、どうしたの?キョロキョロと回りを見渡しても、特別なものはなくて、むしろここにいる司さんが凄く目立ってる。すれ違う女性がみんな司さんをみて目を丸くしてる。そりゃあそうよ、こんなに素敵な人、滅多にいるもんじゃない。「.....どうしたの?」どうしてここにいるの?今、『つくし』って言った?思いがけず出会えた。お邸の外で会う...

  • たとえば、こんな・・・ 15

    久しぶりの外出だった。少し早めにお邸を出て、クリスマスの装飾が始まった街を歩く。夜は優紀に会う予定だから、司さんが用意してくれた服じゃなく、アパートから運ばれていた着慣れた服を選んだ。生地屋さんは休みの日にもよく立ち寄っていたお店だから、カジュアルでも大丈夫。司さんの好みは、あのクローゼットを見れば分かる。上品で、綺麗目で、だけどどこか甘さのある服。そんな彼の好みに合わせたくて、頑張って綺麗目を意...

  • たとえば、こんな・・・ 14

    「ごちそうさまでした。」「ごちそうさま。」一緒のベッドで寝起きをして、ダイニングで一緒に朝食をとる。最近では彼女の食欲につられてか、俺もサラダやパンを口にするようになった。食事を済ませた後、こう言うのも彼女の影響だ。そんな俺の変化を、彼女はとても喜んでいる。「今日のパンはコーン入りだったね。」「......そうだったか?」「司さんは気付かなかったの?もったいない.....、毎朝ちょっとずつ違うのに。」部屋に...

  • たとえば、こんな・・・ 13

    「んっ・・」腕の中にいる彼女の口元から、小さく鼻から抜ける様な声がして、彼女が目覚めたのが分かった。この可愛い声を聞きたいような、もう少しこのままでいたいような。目覚めた彼女が俺を見て、その大きな瞳で見つめ、微笑んでくれたら。それだけで朝からハッピーだろ?けど、俺が起きてることに気付いていないこいつは、いつもそっと俺の元を去ってしまう。それならいっそ目覚めなければいいのに。そんな相反する感情を持て...

  • たとえば、こんな・・・ 12

    「つくし、本当に結婚するのかい?」「うん。」「でも、付き合っている人がいるなんて、パパは一度もそんな話を聞いたことが無かった.....よ?」彼女と一緒に訪れた、彼女の父親が入院している病院の談話室で、俺は初めて牧野の両親に会った。困惑気味に俺をちらちらっと伺いながら、牧野の父親が彼女に食い下がっている様子を、俺は内心ドキドキしながら見守っていた。ババァの意見なんてどうでもいいが、彼女の両親に反対された...

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、Happyendingさんをフォローしませんか?

ハンドル名
Happyendingさん
ブログタイトル
With a Happy Ending
フォロー
With a Happy Ending

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用