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帝国土木遺産図録 https://imperial-heritage.blogspot.com/

内地、台湾、満韓、南洋など日本列島とその周辺に遺る、帝国版図の歴史的・技術的・文化的価値のある土木構造物や公共建造物を訪ね歩く。

Lioki
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2019/01/22

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  • 琵琶湖疏水 蹴上インクライン

    明治23年(西暦1890年)に竣工した舟運昇降用の傾斜鉄道。京都と大津を直結する琵琶湖疏水の重要な交通施設である。大津・山科方面へのトンネル坑口前の蹴上船溜りと市内の南禅寺船溜りの間で、蹴上発電所から給電される巻揚機を動力として運転されたが、昭和23年(西暦1948年)に運航は休...

  • 和田岬灯台

    明治17年(西暦1884年)に竣工した本邦最古の鉄骨造灯台。「日本灯台の父」リチャード・H・ブラントンにより設計された平面六角形の灯台である。明治4年(西暦1871年)に築造された木造灯台に代わり、兵庫港の和田岬に設置された。昭和38年(西暦1963年)に廃灯となり、翌年に須磨海...

  • 和田旋回橋

    明治32年(西暦1899年)に竣工した本邦初の鉄道可動橋。兵庫運河に架かる旋回式の上路式プレートガーダー橋であり、山陽鉄道(山陽本線)の和田岬支線に設置された。

  • 神戸外国人居留地 下水渠

    明治5年(西暦1872年)に竣工した煉瓦造の下水渠。慶応3年(西暦1868年)の兵庫開港に合わせて神戸に開設された居留地に敷設された、本邦最初期の近代下水道施設である。居留地整備の一貫として英国人技師ジョン・W・ハートにより設計された。国産煉瓦による円形管と卵形管から成り、居留地...

  • 大阪市高速電気軌道 心斎橋駅-梅田駅間の地下駅群

    昭和8年(西暦1933年)に竣工した黎明期における都市高速鉄道(地下鉄)の地下駅舎。大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)第1号線は、大阪市の都市計画事業として拡張整備された御堂筋の直下に建設された、本邦初の公営地下鉄でもある先進的な地下線であり、ヴォールトアーチ構造の高い...

  • 由良谷川隧道

    明治19年(西暦1886年)に竣工した天井川と交差する旧東海道の道路トンネル。花崗岩の切石積みによる欠円アーチ断面を持つ構造物である。

  • 京阪神急行新京阪線 京都駅-西院駅間の地下鉄道

    昭和6年(西暦1931年)に竣工した西日本初の地下鉄道の構造物。開削工法が用いられ、RC造ラーメン構造のトンネルが埋設された。防空上十分な土被り厚が取られた。コンクリート道床の直結軌道に加え、架空電車線方式が採用された初の地下線であり、昭和恐慌の煽りを受ける中で最新技術が導入され...

  • 七条大橋

    大正2年(西暦1913年)に竣工したRC造の5径間充腹式上路アーチ橋。鴨川に架かる最古の橋であり、黎明期のRCアーチ橋としては極めて大規模なものである。かつて京都市電の軌道が併設されていた。

  • 本町橋

    大正2年(西暦1913年)に竣工した3径間2ヒンジ鋼アーチ橋。大阪市の都市計画事業による市電軌道の併設を伴う道路拡張に合わせて東横堀川に架設された、大阪市内に現存する最古の道路橋である。ルネサンス風の石柱を模した橋脚とその上に設けられたバルコニーには文化の厚みが感じられる。  ...

  • 安治川隧道

    昭和19年(西暦1944年)に竣工した本邦初の沈理工法による道路用河底トンネル。両岸にはエレベータが設置され、RC造の建屋が坑口となっている。昭和52年(西暦1977年)に車道としての供用は中止され、以降は歩行者及び自転車通行用の歩道のみ供用されている。

  • 近鉄道明寺線 鉄道構造物群

    明治31年(西暦1898年)に竣工した煉瓦造の橋台など鉄道構造物群。河陽鉄道の開業時に設置されたものであるが、現在も変わらず供用されている。

  • 阪堺線 大和川橋梁

    明治44年(西暦1911年)に竣工した複線下路式プレートガーダー橋。橋脚は珍しく鉄管柱であり、華奢な構造である。阪堺電気軌道の恵美須町-市ノ町(大小路)間の開業時に設置された。

  • 神戸市水道 奥平野浄水場急速濾過場

    大正6年(西暦1917年)に竣工した急速濾過池の煉瓦造上屋。河合浩蔵により設計された、両端にドーム屋根の塔屋を配したドイツ・ルネサンス様式の建築。奥平野浄水場は、明治33年(西暦1900年)に給水を開始し、烏原貯水池の水質悪化に伴い急速濾過場が設けられた。  

  • 神戸市水道 千苅貯水池千苅堰堤

    大正8年(西暦1919年)に竣工した重力式コンクリートダム(石積み堰堤)。本邦最古の17門のスライドゲートを備えている。主任技師佐野藤次郎により手掛けられた。神戸市の水源不足を受け、布引、烏原の両水源池に次いで建設された。

  • 神戸市水道 烏原貯水池立ヶ畑堰堤

    明治38年(西暦1905年)に竣工した本邦で4番目に古い重力式コンクリートダム(石積み堰堤)。顧問技師として吉村長策、主任技師として佐野藤次郎が携り、神戸市の近代水道創設時、布引貯水池に次いで建設された。緩やかなアーチを描いており、堤頂中央部には4連アーチの架かる余水吐が設けられ...

  • 神戸市水道 布引貯水池五本松堰堤

    明治33年(西暦1900年)に竣工した本邦初の近代的な重力式コンクリートダム(石積み堰堤)。神戸港に程近い六甲山麓の中で古典的な意匠を持ち、世界一の名水「KOBE WATER」として名高い布引の水を貯える。慶応3年(西暦1868年)に開港された国際港湾都市・神戸の水道計画は、明治...

  • 福浦隧道

    明治初年(西暦1870年代)と明治31年(西暦1898年)にそれぞれ竣工した隠岐島後北西海岸沿いに位置する2本の素掘りトンネル群。離島隠岐の峻厳な地理環境の中で、時代に応じた掘削技術が用いられ、交通路の改良が施された。初代隧道では歩行者の通行が限界であったが、2代目隧道では車両の...

  • 武庫大橋

    大正15年(西暦1926年)に竣工したRC造の6径間上路開腹式アーチ橋。増田淳により設計され、武庫川に架橋された。大阪-神戸間を結ぶ幹線道路として整備された阪神国道(国道2号)上の構造物であり、かつては阪神国道線の併用軌道も敷設されていた。意匠に富んだ高欄の他、橋の中央部にバルコ...

  • 上田池堰堤

    昭和7年(西暦1932年)に竣工した農業用の重力式コンクリートダム(石積み堰堤)。農業土木技師による初の粗石モルタル工法によるダムであるが、数少ない農業用の石積み堰堤の一つである。

  • 淡河川山田川疏水 平木橋

    大正4年(西暦1915年)に竣工した煉瓦壁石造の単径間アーチ橋。淡河川・山田川疏水事業の一環として整備された農業用水の水路橋であり、灌漑用溜池として造営された平木池への送水路として設けられたが、平木池は十分に機能することなく戦後まもなくその役割は失われた。後に赤煉瓦と御影石のコン...

  • 淡河川山田川疏水 山田池堰堤

    昭和8年(西暦1933年)に竣工した粗石モルタル工の重力式コンクリートダム(石積み堰堤)。三木、明石、加古川といった東播地域一帯の灌漑を目的とする淡河川・山田川疏水事業の一環として、大正13年(西暦1924年)の旱魃を機に、神戸裏六甲の山中に建設された、農業用ダムである。 ...

  • 奈良駅 旧駅舎

    昭和9年(西暦1934年)に竣工した帝冠様式のSRC造2階建て駅舎建築。寺院風の古典的意匠と近代的な耐震耐火構造の折衷による、吹き抜けの高い天井を有するターミナル駅舎である。東洋由来と西洋由来の織り成す日本固有の融合美は、シルクロードの終着駅でもある平城の都の玄関に相応しい。その...

  • 小牧ダム

    昭和5年(西暦1930年)に竣工したアーチ平面の重力式コンクリートダム。物部長穂による耐震設計理論が採り入れられるなど最新技術が結集され、飛躍的な大型化を実現した「東洋一のダム」である。庄川水力電気を傘下に収めた日本電力(関西電力)が主導し建設された水力発電用ダムである。ダム湖は...

  • 堀川・中川運河 松重閘門

    昭和5年(西暦1930年)に竣工したSRC造の2対4本のゴシック様式の尖塔を有する引上式閘門。1mの水位差がある、名古屋城の築城以来物流の中心として栄えた堀川と、大正13年(西暦1924年)に名古屋市の都市計画として決定された運河網計画に基づき開削された中川運河を接続した。運河閘...

  • 若桜橋

    昭和9年(西暦1934年)に竣工したRC造の3連上路開腹式アーチ橋。地方初のコンクリート橋として、因幡街道若桜往来の宿場町「山紫水明の小都」に架けられたヴォールトアーチは、若桜町の景観に一役買っている。昭和恐慌の対策として打ち出された時局匡救事業(公共土木事業への財政出動)の一環...

  • アカタン砂防堰堤群

    明治39年(西暦1906年)に竣工した赤谷川の砂防堰堤群。ヨハネス・デ・レーケが調査に当たり、明治30年(西暦1897年)に発布された砂防法に基づき、明治33年(西暦1900年)に着工された。オランダ人技師デ・レーケの構想と、本邦固有の高度な石積み技術が合わさり、石造の野面積み堰...

  • 姫路市水道 男山配水池

    昭和4年(西暦1929年)に竣工したRC造の配水池。姫路城の北東傍の高台に位置する姫路最古の配水施設であり、現在は姫路城天守閣の眺望に良い公園として整備されている。

  • 舞鶴鎮守府水道 北吸浄水場配水池

    明治34年(西暦1901年)に竣工したコンクリート造の配水池。大正10年(1921年)に拡張され、2つの配水池が並ぶ。それぞれ大正15年(西暦1926年)に竣工した煉瓦造の上屋を持つ。帝国海軍の補給水道として整備された舞鶴鎮守府の浄水場施設である。

  • 舞鶴鎮守府水道 岸谷川下流取水堰堤

    大正10年(西暦1921年)に竣工した大正期最大の堤高を誇るアースダム。堤体の右岸側に階段状の洪水吐が設けられている。東奥の桂貯水池とともに、帝国海軍舞鶴鎮守府の軍用水道の水源地として供用された。ダム直下には舞鶴市の与保呂浄水場が隣接している。

  • 舞鶴鎮守府水道 桂貯水池取水堰堤

    明治33年(西暦1900年)に竣工した重力式コンクリートダム(石積み堰堤)。舞鶴鎮守府の補給用水源として、帝国海軍により建設された。神戸市水道の布引貯水池五本松堰堤に次いで本邦で2番目に古い重力式コンクリートダムである。

  • 末広橋梁

    昭和6年(西暦1931年)に竣工した現役唯一の鉄道跳開橋。可動橋技術の第一人者である山本卯太郎により設計された。関西本線四日市駅と四日市港を結ぶ貨物輸送用の構外側線上の施設である。

  • 住友別子鉱山鉄道 足谷川橋梁(打除鉄橋)

    明治26年(西暦1893年)に竣工したドイツ製のピントラス鋼桁橋。住友鉱業別子銅山に敷設された鉱山鉄道の橋梁であり、閉山後まもなく昭和52年(西暦1977年)に一旦廃線となったが、平成3年(西暦1991年)に開園した観光施設マイントピア別子の遊具鉄道として再び供用された。 ...

  • 天神橋

    昭和9年(西暦1934年)に竣工した3径間2ヒンジ鋼アーチ橋。第1径間で堂島川(旧淀川)、第2径間で中之島東端部、第3径間で土佐堀川を跨ぎ、橋梁本体の両端部にはコンクリートアーチが設けられている。大阪市の第1次都市計画事業として整備された。

  • 天満橋

    昭和10年(西暦1935年)に竣工した3径間ゲルバー式鋼桁橋。大川(旧淀川)に架橋された「三大ゲルバー橋」の一つである。かつては市電の軌道が敷かれていたが、戦後交通量の著しい増加に伴い、上層に高架橋が増設された。

  • 大江橋・淀屋橋

    昭和10年(西暦1935年)に竣工したSRC造の上路充腹式アーチ橋。大阪市の第1次都市計画に基づく御堂筋整備の一環として中之島(大阪市役所本庁舎・日本銀行大阪支店)の南北に架橋された。中之島北側を流れる堂島川(旧淀川)に架かる大江橋は4径間、南側を流れる土佐堀川に架かる淀屋橋は3...

  • 浜中津橋

    明治6年(西暦1873年)に竣工した現存する本邦最古の鉄道用トラス桁橋。官設鉄道の梅田-神戸間の開通に際し、本邦初の鉄道用鉄桁として架設された英国製のポニーワーレントラス桁であり、後の付替えにより余剰となったものが移設され、昭和10年(西暦1935年)に長柄運河を跨ぐ道路橋として...

  • 淀川分流施設 毛馬第一閘門

    明治40年(西暦1907年)に竣工した煉瓦コンクリート造の運河閘門。鉄製観音開きの制水扉が閘室の前後に設置されている。沖野忠雄により計画された淀川改良事業の代表的な遺構である。

  • 三国港突堤(エッセル堤)

    明治15年(西暦1882年)に竣工した捨石防波堤。オランダの粗朶沈床技術が初めて導入された。ジョージ・A・エッセルが設計し、ヨハネス・デ・レーケが施工監督を担当した港湾施設である。九頭竜川の対岸に設けられた水制とともに河口の土砂堆積を防ぎ、「明治三大築港」の一つである三国港の機能...

  • 吉野川橋

    昭和3年(西暦1928年)に竣工した17径間曲弦下路式ワーレントラス橋。吉野川に架設された、増田淳の設計による鋼橋である。

  • 木本隧道

    大正14年(西暦1925年)に竣工した煉瓦造の道路トンネル。大正期においては本邦最長である。南紀・尾鷲地方の交通は、鉄道の整備が遅れたことから道路整備が先行し、ここに煉瓦造の道路トンネル群が建設された。坑門工は典型的な煉瓦・石積みトンネルの古典的意匠であり、コンクリート造の壁柱に...

  • 米崙渓橋

    昭和14年(西暦1939年)に竣工した5連の上路式ガーダー橋。台湾総督府鉄道台東線の花蓮港駅と東花蓮港駅を結ぶ支線の開通に伴い供用された。今日花蓮市内で活用されている鉄道廃線跡の構造物の一つである。

  • 豊稔池ダム

    昭和5年(西暦1930年)に竣工した粗石モルタル造の5連マルチプルアーチダム。佐野藤次郎の代表的な石積み堰堤の一つである。両端部の構造は重力式コンクリートダムであり、バットレス部にはサイフォン式の洪水吐が設けられている。建設当時、米国の最新ダム技術だったマルチプルアーチ構造が採用...

  • 南郷洗堰

    明治38年(西暦1905年)に竣工した煉瓦・石造の洗堰。淀川改修計画の一環として、琵琶湖から流れる瀬田川の疎通改良を行った。昭和36年(1961年)に瀬田川洗堰が下流側に設けられ、その役割を引き継ぎ、両岸の一部を遺して堰の中央部は撤去された。    

  • 竹仔門発電所

    明治42年(西暦1909年)に竣工した水力発電所。煉瓦造3階建てのバロック建築であり、南国の自然に溶け込んでいる。港湾工業都市・高雄を中心とする台湾南部の近代化を支えた。建設に関わった技師の殉職碑も設置されている。

  • 安浦漁港防波堤 コンクリート船「武智丸」

    昭和19年(西暦1944年)に竣工した帝国海軍の輸送用コンクリート船(EC型戦時標準船)。戦時の鋼材不足を受け、舞鶴海軍工廠の林邦雄技術中佐の発案、武智昭次郎の協力により建造された船体で、戦後残存した「第一武智丸」と「第二武智丸」が、安浦漁港の防波堤として転用された。

  • 鵬雲洞

    明治44年(西暦1911年)に竣工した鉄道トンネル。煉瓦造の典型的な構造の坑門工を持つ。和歌山水力電気の路面電車(和歌山電気軌道)開業時に開削され、昭和46年(西暦1971年)に南海和歌山軌道線(海南線)の廃線とともにその役目を終えた。

  • 新竹州庁舎

    大正15年(西暦1926年)に竣工した煉瓦造2階建ての庁舎。屋根には黒瓦が葺かれた、和洋折衷の均整な印象の官衙建築である。今日も市政府として供用されており、保存状態が極めて良好な遺産である。

  • 東西用水酒津樋門

    大正13年(西暦1924年)に竣工したRC造の樋門。高梁川から取水する配水池と倉敷市内に広がる用水路を結ぶ。南配水樋門は15のゲートが現存する国内最大級の水門である。

  • 薬水拱橋

    大正元年(西暦1912年)に竣工した煉瓦造の2径間充腹式上路アーチ橋。同年に省線吉野口駅-吉野駅(近鉄六田駅)間で開業した吉野軽便鉄道(近鉄吉野線)の鉄道橋として供用開始された。第1径間(橿原方)は道路を跨ぎ、第2径間(吉野方)は河川を跨いでいる。吉野山への玄関口として、扁額には...

  • 龍王塘ダム

    大正13年(西暦1924年)に竣工した重力式コンクリートダム。大連市の近代上水道整備の一環として、関東庁土木課により大正9年(西暦1920年)に着工された。左岸側に設けられた自由越流の放流設備から減勢工にかけての洪水吐は階段状になっており、堰堤本体の中央部の取水塔には「龍王呼雨」...

  • 台北水道水源地 卿筒室

    明治41年(西暦1908年)に竣工した台北水源池の緩速濾過場ポンプ室。イオニア式の門廊が優美なゴシック建築であり、総督府土木技師の野村一郎と森山松之助が設計に当たった。台北水道はウィリアム・K・バルトンと浜野弥四郎が調査し、浜野が計画に当たった。

  • 百々貯木場

    大正7年(西暦1918年)に竣工した矢作川中流に位置する水中貯木場。河川を利用した木材輸送(流送)の中継基地であり、隣接する製材所から馬車での製材輸送も行われた。

  • 広浜鉄道今福線 未成線のコンクリート構造物群

    昭和15年(西暦1940年)に竣工間近で戦時のため建設が中止された、未成線のコンクリート橋・トンネル群。山陽本線広島駅から山陰本線浜田駅に至る陰陽連絡構想の下、昭和8年(西暦1933年)に山陰本線の下府駅から石見今福駅に至る区間が着工された。構造物や路盤が遺されており、一部は道路...

  • 桜宮橋

    昭和5年(西暦1930年)に竣工した下路式3ヒンジ鋼アーチ橋。大阪市の第一次都市計画事業により、大川(旧淀川)に架橋された。武田五一により設計された。一般に銀橋と呼ばれ、西詰の造幣局は大阪随一の桜の名所である。

  • 湊川隧道(会下山トンネル)

    明治34年(西暦1901年)に竣工した本邦最初の近代河川トンネル。設計は沖野忠雄が担当した。現在はバイパスの新湊川トンネルにその役目を引き継いでおり、音楽コンサートなどに活用されている。 氾濫の度に神戸・兵庫の町に甚大な被害をもたらしてきた天井川の湊川を治めるため、長田方面へ...

  • 奉天駅舎

    明治43年(西暦1910年)に竣工した鉄骨煉瓦造2階建ての駅舎。南満洲鉄道最大の駅舎である。東京駅丸の内駅舎を設計した辰野金吾の教え子にあたる、太田毅と吉田宗太郎により設計された「辰野式」建築である。駅前広場の建築もフリークラシック様式に統一されており、満洲の中心都市の玄関として...

  • 聖知谷水源池 貯水池堰堤・沈殿池堰堤

    明治42年(西暦1909年)に竣工した重力式コンクリートダム(石積み堰堤)。日本人居留地を有する釜山府市街への上水道供給を目的として、大韓帝国度支部によって事業化された。神戸市嘱託の佐野藤次郎が赴き技師長を務め、近代上水道の父・中島鋭治が顧問技師を務めた。釜山日本人居留民団が大部...

  • 台南水道 浄水池

    大正11年(西暦1922年)に竣工した浄水施設。曽文渓を水源とする計画人口10万人の近代上水道施設を構成する。台南市民への飲料水供給を目的に建設され、当時の最先端技術である急速濾過方式が採用された。ウィリアム・K・バルトンの調査に基づき、浜野弥四郎が設計に当たった。

  • 富岩運河 牛島閘門・中島閘門

    昭和9年(西暦1934年)に竣工したRC造の運河閘門。富岩運河は神通川改修後の富山都市計画事業の一環として開削され、東岩瀬港と富山駅を直結した。

  • 江尾発電所

    大正8年(西暦1919年)に竣工した石造平屋(一部2階建て)の水力発電所。日野川の電源開発として米子の山陰電気により建設された。

  • 東京駅 丸の内駅舎

    大正3年(西暦1914年)に竣工した鉄骨煉瓦造3階建ての駅舎。帝都の象徴的近代建築にして、明治日本を代表する建築家である辰野金吾の代表作である。赤レンガと花崗岩のコントラストが美しい、英国風フリークラシック様式の「辰野式」建築である。

  • 琵琶湖疏水 南禅寺水路閣(亀山天皇御陵前桟橋)

    明治21年(西暦1888年)に竣工した煉瓦造の半円アーチ式水路橋。明治23年(西暦1890年)に竣工した琵琶湖疏水の支線を構成する。日本土木工学の父・田邊朔郎により設計された。

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