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2019/01/14

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  • レーエンデ国物語 喝采か沈黙か 多崎礼 ネタバレ感想

    テッサの軌跡を舞台化するために双子が動く 前作はこちら hiroku-asaku.hatenablog.com レーエンデ国物語 喝采か沈黙か 多崎礼 あらすじ テッサの死から100年あまり レーエンデに双子の兄弟が誕生した リーアン・ランベールと、アーロウ・ランベール 成長した彼らは 娼館兼劇場で兄のリーアンは脚本家、弟のアーロウは俳優として生活していた ある日リーアンが英雄テッサのことを嗅ぎ回っていると知らせを受けたアーロウ これ以上関わらせるなと忠告された テッサのことは口にするだけで「犠牲法」によって裁かれるからだ 法皇帝ルチアーノ・ダンブロシオにより「娼館保護法」が制定され 娼館で暴…

  • レーエンデ国物語 月と太陽 多崎礼 ネタバレ感想

    あれから約100年後 レーエンデ国物語 月と太陽 多崎礼 1巻の記事はこちら hiroku-asaku.hatenablog.com あらすじ イジョルニ人のルチアーノはある日突然家族を殺された 生き残ったルチアーノは謎の男の助けを借りて レーエンデのダール村へと避難した 素性を隠さないと殺しに来るぞ、という謎の男の言葉を信じ ルーチェとして生きていくことを決めた 匿ってくれた、ダール村の村長テルセロと二人の娘、テッサとアレーテは こころよくルーチェを迎え入れてくれた 役に立ちたいルーチェは計算が得意なことを活かして 村の炭鉱の帳簿を任せられるようになる その後、村に民兵の追加招集がかかり3人…

  • レーエンデ国物語 多崎礼 ネタバレ感想

    やっと読み終わったけど謎がたくさんある レーエンデ国物語 多崎礼 壮大な国物語 あらすじ シュライヴァの英雄ヘクトルと娘のユリアはレーエンデに向かっていた シュライヴァとレーエンデの交易路を結び、銀呪病を治すため レーエンデでは幻の海にのまれたら人・動物を関わらず銀色の鱗に染まり 命を失ってしまう病気があった レーエンデに魅せられたヘクトルはいずれレーエンデの地で過ごしたいと思うほど気に入っていた レーエンデは異なる種族で構成されており、各部族の了承を得るために、ヘクトルはトリスタンという青年に道案内を頼んだ 壮大な国物語のはじまり ネタバレ 感想 最後の最後までネタバレしているので注意 悲恋…

  • 2023年おすすめ本11冊

    Xのタグで「#2023年の本ベスト約10冊」というのがあって コメント付きで紹介します 下半期のベストはこちら hiroku-asaku.hatenablog.com 11位 わるい食べもの 下半期ベストで入ってた本 コメントも一緒になるけど 著者の食べものについてのエッセイで 面白く読ませてもらったので 10位 汝、星のごとく こちらも下半期から 重たい話が好きな傾向にある私だけど この本も重たくて、本来ならこの結末は好きではないけど 尊いってなったので 9位 エリザベス女王の事件簿 NetGalleyという発売前の本が読めるサイトで読んだ本 シリーズ物で2作目だけど関係なく面白かったので …

  • 2023年下半期ベスト約10冊

    Xのタグでポストした本について 下半期はいい本にたくさん出会えたので、絞り込むのが難しく12冊になりました 本当はもうちょっとあった 12位 掬えば手には 瀬尾まいこ 本音を言えばもう少し上位だったけど、滑り込みで読んだので 11位 神去なあなあ日常 三浦しをん 続編神去なあなあ夜話も良かった 10位 藍色ちくちく 髙森 美由紀 なかなか手芸の話ってないよね 9位 雨上がりの川 森沢明夫 森沢さんはコンスタントに読んでる作家さん ベストに入れたかった エッセイもおすすめ 8位 祖母姫、ロンドンへ行く! 椹野 道流 エッセイ?になるのかな 祖母姫さんが素敵 7位 猫の診察で思いがけないすれ違いの…

  • 【読書記録】2023年12月に読んだ本11冊

    今年最後のまとめです 年の瀬なのに全くそんな感じしない Seven Stories 星が流れた夜の車窓から アンソロジー わたしの良い子 寺地はるな ぎょらん 町田そのこ もしChatGPTが文豪や○○としてカップ焼きそばの作り方などを書いたら 爺比亭茶斗 ファミリー・レス 奥田亜希子 わたしの幸せな結婚 四 顎木 あくみ 知られざる弥生ライフ 譽田 亜紀子 ルミネッセンス 窪美澄 掬えば手には 瀬尾まいこ 砂に泳ぐ 飛鳥井千砂 コメンテーター 奥田英朗 Seven Stories 星が流れた夜の車窓から アンソロジー Xでタイムラインに流れてきた本 豪華列車のななつ星をテーマに書かれたアンソ…

  • 寺地はるな著書一覧

    " data-en-clipboard="true">見たところ一覧がなかったので自分メモ " data-en-clipboard="true">間違ってたらすみません " data-en-clipboard="true">短編集などは除く " data-en-clipboard="true"> 単行本 ビオレタ 2015年6月 ポプラ社 ミナトホテルの裏庭には 2016年2月 ポプラ社 月のぶどう 2017年1月 ポプラ社 リアルプリンセス 2017年1月 ポプラ社 今日のハチミツ、あしたの私 2017年3月 角川春樹事務所 みちづれはいても、ひとり 2017年10月 光文社 架空の犬と嘘を…

  • 【読書記録】2023/11/16~11/30までに読んだ本

    11月はたくさん読めたので2つに記事を分けました その後編です 今年も残すところあと1ヶ月 はやいですねぇ 今年のベストも決めねば 上旬はこちら hiroku-asaku.hatenablog.com 転職の魔王様2.0 額賀澪 後宮の烏3 白川紺子 3分で読める! ティータイムに読むおやつの物語 神去なあなあ日常 三浦しをん 神去なあなあ夜話 三浦しをん 転職の魔王様2.0 額賀澪 ドラマ化以前に読んでて続編とのことで読みました キャリアアドバイザーCAとして2年目となった千晴。 求職者に寄り添いまるで天使のようなCA天間や転職歴8回目の転職王子などなど 短編集。 今回も面白く読ませてもらっ…

  • 【読書記録】2023/11/01~11/15までに読んだ本

    今月読んだ本がちょっと多かったので上旬と下旬に分けます 秋を通り越して寒くなりましたね わたしの幸せな結婚 三 顎木 あくみ 夜が暗いとはかぎらない 寺地 はるな 森沢カフェ 森沢明夫 夜空に浮かぶ欠けた月たち 窪美澄 藍色ちくちく 魔女の菱刺し工房 わたしの幸せな結婚 三 顎木 あくみ アニメ化されてて続きが気になったので原作を読もうと思って読んだ 「異能」という言わば魔法の能力を持つ人々が生きる世界で 異能を持たないと蔑まれ虐げられた美世の物語 清霞の両親が登場。あと清霞と美世は初々しい。 わたしの幸せな結婚 三 (富士見L文庫) 作者:顎木 あくみ KADOKAWA Amazon 夜が暗…

  • 今週のお題「芋」とちらっと本紹介

    今週のお題「芋」 「芋」と言ってまず思い浮かべるのは「さつまいも」です 里芋、じゃがいも、長芋、色々あるけど じゃがいもも好きです、じゃがいもを使ったお菓子が好きで 堅揚げポテトやじゃがりこが好み あの硬い歯ごたえがいい えーと本題の「さつまいも」でしたね 最近では色々なところでスイーツのフェアがあったりします スタバ、ミスド、コンビニ、などなど ミスドが好きな我が家はフェアがある度に買いに走ります 美味しいよ、さいまいもド 秋は食欲の季節なんて言ったりしますけど 美味しい食べ物があれば美味しくいつの季節も頂いちゃう気がします 読書ブログなので「芋」をテーマにした本でもあるかなぁと 記憶を辿っ…

  • 【読書記録】2023年10月に読んだ本

    ということで今月からまとめ記事アップしていこうかと思います いつまで続くかわからんけど💦 猫を処方いたします。 石田 祥 紙屋ふじさき記念館 故郷の色 海の色 ほしお さなえ 湯治場のぶたぶた 矢崎存美 祖母姫、ロンドンへ行く! 椹野 道流 きまぐれロボット 星 新一 猫を処方いたします。 石田 祥 「中京こころのびょういん」を訪れる患者に処方されたのは本物の猫?! 面白かった。最後はちょっと泣けた。 続編出たりしないかな?と思ってたら続編があるようです。 猫を処方いたします。 (PHP文芸文庫) 作者:石田 祥 PHP研究所 Amazon 猫を処方いたします。2 (PHP文芸文庫) 作者:石…

  • 新たな物語(匂宮 源氏物語 下 角田光代訳)

    新たな物語(匂宮 源氏物語 下 角田光代訳)あらすじと感想

  • 春に読みたいおすすめ小説

    春に読みたいおすすめ小説 3月かーもう春はすぐそこだなぁ ってことで 春に読みたい5作選んでみました みなさんのおすすめはなんですか?

  • 光君の幕引き(幻 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 年が明けても光君の悲しみは癒えなかった紫の上との思い出を振り返ったり気心の知れた女房たちを呼んで話したりしているが親しい人以外には会おうとしない夕霧でさえも御簾越しに会う明石の中宮の息子三の宮(匂宮)だけは光君のそばにいる亡くなる前に紫の上が言い残したとおり、匂宮は西の対の紅梅をだいじにしている 春が深くなっていくにつれ心が落ち着かず、何を見ても胸が締め付けられるので山奥に入ってしまいたい気持ちが日に日に強くなる匂宮が、ぼくの花が咲きました。散らないように几帳を置いて帷子を垂らしておいたら、風を防げるのではないのかなというのに対していいことを思いつきましたねとこの宮だけを遊び相手にし…

  • 紫の上の最期(御法 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 紫の上は昔患った大病の後、これといった原因もないけれどひどく弱ってしまう回復の見込みもなく、ますます衰弱していってしまう光君も限りなく心を痛めている紫の上は出家したいとかねてから考えて光君にも言っているが頑として許そうとしない自身も出家したいと考えているので一緒に出家しようとも考えるしかし出家したなら離れ離れでお勤めしなければならないと光君は思っているのでただでさえ弱っている紫の上を見捨てるようなことも出来ないし、そんな状況で出家しても集中してお勤めできないと考えている 紫の上はこれまで自身のために書かせていた法華経を急いで供養しようとするその法要は二条邸で営むこととなった花散里や明…

  • 一条宮への恋(夕霧 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 一条宮(落葉の宮・女二の宮)のことを諦めきれない夕霧一条御息所の具合が芳しくないので、比叡山麓近くの小野というあたりの別荘に移ることになった一条宮も一緒に移り住んでいる頻繁に御息所と手紙のやり取りをしているため、北の方(雲居雁)も感づいている8月半ばの頃、御息所の具合も気になるし、野辺の景色もうつくしい時期なのでお見舞いに行くことにする何年にもわたり幾度と訪問しているのにつれない態度の宮女慣れしてなくてあなたに笑われていないかと思うといたたまれないこんなに生真面目に生きてきた男はいませんよと夕霧母の介抱で、自身もひどく気落ちしていると宮宮が明るくあることで御息所の気持ちも心強くなりま…

  • 鳴き声に例えた想い(鈴虫 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 尼君(女三の宮)が持仏を作り、その開眼供養をすることになった光君や紫の上の力を借りて準備し万事滞りなく行われた尼宮は相続した三条の宮邸に住むことになる光君は宮邸を出家の日々にふさわしく整えたお世話をする女房たちも我も我もと続いて出家しようとしたが光君が諌めて、10数人ほどになった庭先に秋の虫を放たせている8月十五夜の夕暮れ、光君が訪れる鈴虫が鳴いているのを聞いて、秋好中宮が松虫が鳴き声にすぐれているからと連れてきたことがあったが寿命が短いはかない虫だと言う話をすると尼君は、あなたさまが私に飽きたことはわかっているのに、鈴虫の声はなかなか振り捨てることが出来ませんと歌を詠んだ 感想 秋…

  • 柏木が残したもの(横笛 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 柏木があっけなく亡くなってはや1年が過ぎた一周忌に光君は黄金百両を柏木の父に進呈した夕霧も多くの供養をし、自身でも心をこめて法要を取り仕切っている 朱雀院が寺のそばの林で取れた筍や山の芋を尼宮(女三の宮)に送ったそれを若君が齧っては放ろうとしているので光君は「食い意地がはっていると、口さがない女房が言い触らすといけない」と言って笑うしかしこの若君は誰に似たのか美男子で女宮(明石の女御の姫君)と困ったことになりはしないだろうかと心配する若君が生まれた経緯を忘れることは出来ないが、かわいくて捨てることも出来ないと歌を詠んだ 夕霧は亡くなる直前に言い残した柏木の言葉が気になっているいったい…

  • 塗り絵を解体して壁に飾る

    この記事からはや5年!? hiroku-asaku.hatenablog.com 塗り絵をばらしました で、壁に飾ろうかと 調べてみるとアイロンで本の糊を溶かして剥がすそうです あまり高温だとこげるとか燃えるとか 恐ろしいことが書いてあったので あて布をして中温で温めました 専門的用語で言うと見返しの糊は温めても溶けず 力技でビリビリと引っ剥がしました(笑) 背表紙の糊は温めたらぺらーっと取れ 一枚一枚剥がすには糊の部分をあて布をして温めたら 剥がれました 後は、見開きの糊でくっついていた部分(5mmくらい)をカッターで切り落とし 分解完了 壁に飾るのに丁度いいサイズのコルクボードがキャンドゥ…

  • 身分違いの恋の行方(柏木 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 柏木はずっと病に臥せって、快方に向かう様子もなく新しい年となる父がすぐれた修験者を呼び寄せて加持祈祷を行っている陰陽師たちは女の霊のしわざだというそれを聞いた柏木は女の霊が女三の宮だったら自分の身がたいせつに思えるのに光君はもうどんな顔をして会えばいいのかわからない光君と目を合わせたときからおかしくなって、さまよいでたたましいがこの体に戻ってこないのだと言っている女三の宮に手紙を送ったが、姫は返事を書く気にもならない後ろめたく合わせる顔がないという様子それでも小侍従がこれが最後かもしれないと言って書かせた返事には私もいっしょになって消えてしまいたい。情けない身を嘆く思い。と綴られてい…

  • 女三の宮に恋する者(若菜下 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 女三の宮に恋する柏木はその想いを綴った手紙を送っていたが小侍従から無駄なことだと返事が返ってきて、もっともだと思っていたがこれからどうやって過ごしていこうと思いまた一言でもいいから直接言葉をかけてもらえないかと諦めきれてない 3月の終わりの日に殿上人たちの弓の競射が六条院で行われた賞品もあったが、上手い人だけを集めて競わせても面白くないと光君が言うので素人の射手も参加させた柏木が物思いに沈んでいるのを見た夕霧はいとこ同士とはいえ心も通う親友同士なので自分のことのように心配していた柏木は女三の宮の夫である光君の姿を見るとそらおそろしくなり正視できない女三の宮の所にいた唐猫だけでも手に入…

  • 藤壺の女御の娘(若菜上 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 朱雀院が元々病弱であったが、体調が優れない母大后が生きていた頃は遠慮していたが、出家したいと考えているただ、心残りなのが藤壺の女御の娘である女三ノ宮のことだったたいせつに育てていたが、自分がいなくなった後誰を頼りに暮らしていけばいいのかと悩んでいる東宮は父が病気の上に出家すると考えていると聞いて院を尋ねる院は東宮にあとに残される娘たちのことを気にかけてやってほしいと頼み東宮の母である女御にも女三ノ宮をやさしくいたわってあげるようにと頼むがかつて寵愛を競った藤壺の女御の娘であるから今は、そういった気持もないだろうが心から親身になって世話をするのが難しいだろうと思う夕霧が院を尋ねてやって…

  • 夕霧の結婚(藤裏葉 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 明石の姫君の入内の支度をしている最中にも、夕霧は雲居雁のことを考えている我ながらこんなに執念深いとは…内大臣が二人の仲には目をつぶろうかと噂されている今こそこちらから願い出ようか、いや待ったほうがいいかと思い悩んでいた一方雲居雁も、父がほのめかしていた夕霧の縁談が本当なら、夕霧は私のことを忘れてしまったのだろうかと悲しんでいる心は相思相愛だが、いまひとつすれ違っている二人である内大臣も、二人を別れさせたが、二人の仲はもう知れ渡っていたし、なんとか世間体を取り繕ってここは私が折れるしかないようだと、ようやくそう思った 4月の初め頃、庭先の藤の花がみごとに咲き乱れたので、内大臣は夕霧に手…

  • 明石の姫君の成人(梅枝 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 明石の姫君が11歳になったので裳着(成人の儀)をすることとなった朱雀院の皇子である東宮も元服の儀がありその後姫君が東宮妃として入内することも決まりそうだ 正月の末、光君は薫物を調合する姫君が使う調度類の覆い、敷物、褥、など入念に検分しては、しかるべきものを仕立てさせている一流のものを選んでいたが、香炉には女君たちが心を込めて調合した香のすぐれてできばえのいいものを嗅ぎ比べた上で入れようと思っている判定は蛍宮にお願いした朝顔の合わせた黒方(冬の香)、光君の侍従(秋の香)、紫の上の梅花香(春の香)、花散里の荷葉(夏の香)、明石の上の香優劣つけがたいと誰のことも褒める 六条院内の蔵人の詰所…

  • 玉鬘の結婚(真木柱 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 髭黒大将が弁のおともを仲立ちにして玉鬘を妻にした 大将は姫君を一刻も早く引き取ろうとするが そのことをよく思わない大将の北の方がいるので 光君は、そう急がず穏便に、そっと目立たぬよう、どなたからも非難や恨みを買わぬよう気をつけてことを運んだほうがいい。と注意する 11月になり 大将は昼間でもこっそり女君の部屋に隠れるようにしてこもっている それが女君は嫌だった 大将は堅物として有名だったが、別人のように女君に夢中になり、うきうきと洒落た仕草であるのを女房たちはおかしく思っている 女君は本来明るく活発だったけれども、ひどくふさぎこんでしまい 光君はどう思っているのかと思ったり、兵部卿宮…

  • 玉鬘の出仕(藤袴 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 玉鬘に内侍として出仕するよう誰もが薦める 誰かに心置き無くあれこれ相談したいところだけど 親代わりの光君は親だからと気を許せない 実の父も光君に遠慮している状態では気軽に話せない 祖母である大宮が亡くなり、喪にふくす姫君 そこへ夕霧がやってきて 光君の伝言を伝える そして秘めていた想いを姫君に打ち明ける 光君のもとへ行った夕霧は姫君からの返事を伝える 宮仕えをしても、既に二人の妻がいる帝では寵愛をたまわるのは難しいし、蛍宮が熱心に姫君を思っているのに入内させたら、蛍宮と光君の関係が悪くなるのではと心配する夕霧 光君は夕顔の遺言が気になって訪れたが、父である内大臣がまるで耳をかさないと…

  • 内大臣に打ち明け話(行幸 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 冷泉帝のおでまし・行幸があり 玉鬘も帝の姿を見ることが出来た いつも光君や夕霧といった気品のある人を見慣れているせいか身分の高い人はみな気品があるのかと思えば、違う事がわかった 帝は光君に似ているが、もう少し威厳があって恐れ多く、立派であった 玉鬘は光君から薦められた、内侍の宮仕えについて考えている 帝の寵愛を受けるのではなく、内侍というお仕えしてお目通りするのであればいいかもしれないと思うようになった 宮仕えするにしても、成人式をしてからだと光君は思い この機に内大臣に真実を伝えようと決めたのだった 感想 とうとう玉鬘が娘だと内大臣に伝えた光君 わりとすんなり受け入れられたけど 玉…

  • 台風が来た日のこと(野分 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 台風が来て後始末に追われる夕霧光君の元へ来た夕霧は紫の上の顔を見てしまう目を逸らせないほどうつくしく父が紫の上を隠す理由がわかった 祖母大宮と父光君には日々顔を見せに参上するが今日は台風のため大宮が大変怖がっているそのことを伝えると、光君は早く行ってあげなさいと大宮をいたわう 大宮は夕霧の訪問を喜び息子の内大臣はよそよそしい 夕霧は先ほど見た紫の上のことが忘れられずなぜ花散里のような人が妻なのかよく分からない自分は紫の上のようなうつくしい人を妻にしたいそうしたら寿命も伸びるだろうと考えている 西の対に居る玉鬘は台風の恐ろしさで眠れず夜を明かし遅くなって身支度をしているそこへ光君がやっ…

  • 篝火に照らされた姫君に(篝火 源氏物語 角田光代訳)

    あらすじ 最近、内大臣の引き取った娘のことを「内大臣の今姫君」と呼び、人々は噂をしている。光君はそれを聞いて気の毒がっている。玉鬘はもし最初から内大臣の元へ行っていたら恥ずかしい目に遭ったかもしれない。光君で良かったと思っている。 光君は下心はあるものの、思いやり深いので、やっと姫君も心を開いていく。 季節は秋になり光君は足繁く姫君の元へ通っていた帰り際、庭の篝火が消えかかっていたので人を呼んで焚きつけさせた。ほどよい明るさに照らされた姫君はみごとなうつくしさで、光君は帰りがたい。 その時、東の対のほうから笛の音が聞こえてきた夕霧と友人達であろうとこちらに呼び寄せてみる彼らの中に内大臣の息子た…

  • 内大臣の噂(常夏 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 夏のひどく暑い日 光君は六条院の釣殿に出て涼んでいる 息子の夕霧や親しい殿上人たちもいる そこへ内大臣の息子たちが夕霧を訪ねてやってきた 光君は内大臣の次男・弁少将に内大臣がよそで産ませた娘を探して大事に育てているそうだが本当なのか尋ねた 噂は本当だと肯定されたが、弁少将は引き取った経緯が恥ずかしいと答えた 光君は玉鬘のことをつゆとも出さず 内大臣は子供も多くいるのにも関わらずわざわざ探し出すなんて欲張りだと言い さらに昔は奔放にあちこちに忍び歩きをしていたから、なんとやらと濁す そうして夕霧にはそうした落葉でも拾ったらどうだと、想い人(雲居雁)の異母姉妹で 満足したほうがずっといい…

  • わずかに見えた姫君は(蛍 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 今は太政大臣として仕えてる身分なので、光君を頼りにしている女君たちはなんの不安もなく申し分ない日々を送っている玉鬘だけは思いもしなかった気苦労が増えて、どうしたらよいか思い悩んでいるようだあの大夫監とは比べ物にはならないが、姫君は光君のことを誰にも相談せずにいる光君も一旦思いを打ち明けてしまってからは、ひと目をしのんでただならぬ思いを打ち明ける姫君は心苦しくなりながら、すげなくするのもはばかられる相手なので気がつかないふりをしている 光君の弟・蛍宮が真剣に恋文を送ってくるそんな蛍君をみて、返事をしなさいと姫君にいうが書かないなので女房に返事を書かせて蛍君を呼び出す恥ずかしがって姿を見…

  • 美しく成長した玉鬘と光君の想い(胡蝶 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 3月の20日過ぎ、光君は築山の木立や緑濃くなった苔などを鑑賞するため唐風の船を用意して音楽の催しをすることにした親王たちや上達部が大勢集まった 夜を徹して音楽の遊びを続ける光君ら光君の弟兵部卿宮もいて催馬楽(さいばら)の「青柳」をくり返しみごとにうたう光君もいっしょになってうたう 夜が明けて六条院はいつも春光につつまれてはいるが心を寄せられる姫君がいないと思う男たちもいたが玉鬘が非の打ち所がないうつくしさで、光君がとくべつだいじにしていると世間に知れ渡り、思いを寄せる男たちも増えた 光君は玉鬘に婿を探していたが自分の気持ちも父親に徹することのできない気持ちもありいっそ本当の父親である…

  • 新年を祝う(初音 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ 新年元旦を祝う光君と紫の上仲睦まじい様子の二人 明石の君の幼い姫君にも会いに行く元旦の挨拶を母上に手紙にしなさいと書かせるが母を恋しがる姫君に思わず涙が出そうになる光君 花散里のところへ向かうすっかり盛りを過ぎて髪も薄くなった花散里を見てかつらでもしたらいいのにと思うだが二人は兄弟のように仲がいい 玉鬘にも会いに行くきれいなようすに心を打たれて実の父でないことに隔たりを感じる 明石の御方にも会う娘からの手紙の返信をしたためている様子紫の上には色々言われそうだけど、その晩明石の御方の所に泊まる 末摘花に会う盛りを過ぎて白髪交じりになった末摘花をみて気の毒に思うそして寒そうに震えている姿…

  • 夕顔の忘れ形見(玉鬘 源氏物語 中 角田光代訳)

    あらすじ かつて愛した人を光君は忘れていなかった夕顔、その人をかつて夕顔に仕えていた侍女・右近を夕顔の形見だと思って光君は紫の上に仕えさせている その右近もまた夕顔を忘れておらず、幼い姫君がどうなったのか忘れられないでいる 一方の夕顔の幼い姫君・玉鬘は乳母と乳母の夫と夫が太宰少弐となって赴任した筑紫へと移り住んでいた乳母は夕顔の行方を探したが見つからず父である頭の中将に母のことを伝えようと思ったが、どこへ行ったかわからない夕顔の行方を伝えるのが忍びなくまた、姫君は父に馴染んでいないこと姫君が4歳と幼いことから、夫の赴任先へ一緒に連れて行くことにした 5年の任期が終わり、少弐は京へ帰ろうとしたが…

  • 2020年に読んだ本まとめ【読書メーター】

    2020年の読書メーター 読んだ本の数:104 読んだページ数:29665 ナイス数:1375 満月珈琲店の星詠み (文春文庫)の感想 素敵なお話だった。占星術が気になった。イラストもキラキラで綺麗で美味しそう。いいなぁ私も満月珈琲店行ってみたい。 読了日:12月29日 著者:望月 麻衣 苦しまなくて、いいんだよ。の感想 苦しみとしっかり向き合い(苦諦)、その原因を知り(集諦)、正しい方法で取り組みなさい(道諦)、さすれば、誰もが苦しみを滅することができる(滅諦)四聖諦の教えと八正道は気になる考え方。 読了日:12月28日 著者:プラユキ・ナラテボー 阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし (幻冬…

  • 外伝短編集(彩雲国物語 朱にまじわれば紅 雪乃 紗衣)

    彩雲国物語 朱にまじわれば紅 雪乃 紗衣 外伝短編集 あらすじ 幽霊退治大作戦! 劉輝が王になってばかりの頃 府庫に幽霊が出ると府庫の主・邵可が絳攸に言った 大好きな邵可になにかあってからでは遅いと、その日から寝ずの番を楸瑛と共にすることにした 幽霊の好物である饅頭を置いて待っていると・・・ 会試直前大騒動! 会試直前、秀麗は姮娥楼の胡蝶の元に暇乞いをしに来ていた そこで、ちょっとばかし記憶のとんだ少年・影月に出会う 楸瑛に連れてこられた影月は何故か少し記憶がなく、自分が姮娥楼に居ることも分かってなかった しばらく姮娥楼に滞在したらいいという胡蝶のすすめを断り、秀麗の家に居候することになる 秀…

  • 再び朔洵!(彩雲国物語 漆黒の月の宴 雪乃 紗衣)

    彩雲国物語 漆黒の月の宴 雪乃 紗衣 再び朔洵! あらすじ 未だ州牧として任についてない秀麗と影月 金華で由官吏とともに事後処理に追われていた 州牧赴任期間のうちに茶都へたどり着いていないといけないのに、である 茶都・琥璉に入らなければ州牧として役目を果たせない なんとかして琥璉へ行かなければならないが、秀麗達が取った行動は強行突破であった そして秀麗・影月・燕青・静蘭、全商連の紫彰が加わり琥璉へと向かう 検問を突っ走り、たどり着いたのは紫彰の姉・凛の邸であった そこには凛からの手紙があり、おまけに茶家から茶家当主就任の儀を行うための招待状が届いていた 朔洵に蕾を取られたままの秀麗は、その招待…

  • 能力を持つはずのない奴隷階級の少女が発揮した力!(レッド・クイーン ヴィクトリア・エイヴヤード)

    レッド・クイーン ヴィクトリア・エイヴヤード 能力を持つはずのない奴隷階級の少女が発揮した力! シリーズ1作目 あらすじ 奴隷階級のレッドである少女・メア・バーロウ17歳 もうすぐくる18歳の誕生日になると徴兵される国・ノルタに住んでいた 今日もメアは生活の手助けにとスリをしていたが 家族はいい顔をしない 妹のジーサは手先が器用で、シルクの織物をシルバー達に売っていた 兄のブリーとトレイミー・シェイドは皆レイクランドと戦うため徴兵されていった シェイドから無事だという手紙が届き、家族は喜ぶ そこへ友人のカイローンが訪ねてきた 師匠が死んで自分が徴兵されるということを伝えに そこでメアは馴染みの…

  • 読みやすく面白い実話(出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと 花田 菜々子)

    出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと 花田 菜々子 実話 あらすじ 夫と離婚しようとしている女性が、一人暮らしをはじめて Xという出会い系サイトに登録 10年間ヴィレッジヴァンガードに務めている経歴を活かし 本好きのため出会った人におすすめの本をすすめていく話 最初のうちは本当に、やるかやらないかみたいな目的の人が出てきたが そういう人を見分ける方法を同性の女の子に教えてもらい 避けるようになってからは、まともな人と出会って話をして本をすすめるということをしていた だけど完璧にとはいかず 中には、こちらに興味を持っておらず話が続かない人でその人の…

  • 海にまつわる短編集(夜空に泳ぐチョコレートグラミー 町田 そのこ)

    夜空に泳ぐチョコレートグラミー 町田 そのこ 海にまつわる短編集 あらすじ カメルーンの青い魚 お団子を啓太と食べてる時に、差し歯が取れた なぜ差し歯になったかと問われると、昔けんかを止めた時に折ったのだという けんかとは無縁そうなサチコに驚く啓太 サチコはその時を回想した 2つ年上の幼馴染、りゅうちゃん けんかをしていて、相手がそれ以上殴ったら死んじゃうかもと思って止めに入ったサチコ それ以来サチコの前ではけんかをしなくなり、さちこからも遠のいていった 夜空に泳ぐチョコレートグラミー 過保護な祖母に育てられ、毎日学校の送り迎えをされていた近松晴子 晴子がいじめられると鬼のような形相で近づき、…

  • 店主弓子の家族の回顧録(活版印刷三日月堂 空色の冊子 ほしお さなえ)

    活版印刷三日月堂 空色の冊子 ほしお さなえ 活版印刷三日月堂番外編 店主弓子の家族の回顧録 あらすじ 7つの短編集 ヒーローたちの記念写真 映画ライターの片山が、自身が雑誌に載せていた連載小説「我らの西部劇」を本にしようと仲間の出版社勤務・杉野に依頼をしていた だが、今の御時世、西部劇など流行るはずもなく、一度は却下されており二度目の挑戦だった 杉野から連絡があり、また駄目だったんだろうと思いながら待ち合わせの喫茶店へ向かう 待っていた片山に告げられたのは、また失敗したという杉野の言葉だった それは流行りではないというだけではなく、片山が問題を起こして辞めた月刊キネマトグラフの販売部と部長が…

  • アンの大学生活とアンの恋模様(アンの愛情―第三赤毛のアン モンゴメリ)

    アンの愛情―第三赤毛のアン モンゴメリ シリーズ3作目 アンの大学生活とアンの恋模様 あらすじ レドモンドへ行くことになったアン ダイアナとの別れを惜しんだ後 ギルバートと会う そして橋で手を握られ、目が淡褐色から深い黒味を帯び、何かを言おうとした時 アンはギルバートの手を振り払ったのだった レドモンドへとたつ最後の晩歓送会が開かれ アンはチャーリースローンにひどくうんざりさせられていた その後、ギルバートがアンの元を訪れひとときを過ごした 旅立ちの日、デイビーは泣いて嫌がりとうとう姿を見せなかった レドモンドへ行く船の中で、アンは早くもホームシックにかかっていた 到着したアンを待っていたのは…

  • 日常ミステリ短編集(あなたに謎と幸福を ハートフル・ミステリー傑作選 宮部 みゆき他)

    あなたに謎と幸福を ハートフル・ミステリー傑作選 宮部 みゆき他 アンソロジー 日常ミステリ短編集 あなたの不幸は蜜の味ーイヤミス傑作選と対になる あらすじ 割り切れないチョコレート 近藤史恵 ビストロ・パ・マルに訪れた客、二人の客は危うげな雰囲気を持っていた 取り乱すわけでもなく静かに泣いていた女性は、妹で 慰めるでもなく眺めていた男性が兄らしい 二人の会話によると、母が余命幾ばくかのガンなのに、兄が見舞いにすらやって来ないとこを責めていた 会計時、兄がシェフを呼んで文句を言ってきた いわく、デザートに使ったボンボンショコラの味がまずいと 確かめてみたら、確かにチョコの味が前より落ちていた …

  • 若だんなと栄吉の成長(おおあたり しゃばけシリーズ 15 畠中 恵)

    おおあたり しゃばけシリーズ 15 畠中 恵 シリーズ15作目 若だんなと栄吉の成長 あらすじ おおあたり 三春屋に修行に出ていた栄吉が作った辛いあられ 栄吉にしては珍しく美味しいあられ、それを若だんなが機転をきかせて長崎屋で売り出した そしてしばらくした後辛あられは評判になり、次の新しい味を作ることに 試作品を若だんなに味見して欲しいと持ってきたあられ だが、何者かが先にその試作品と全く同じあられを売りに出したのだという しかも粗悪品が混じっていたりした物があったのだと そこで日限の親分に調べてもらうことに 長崎屋の怪談 夏の暑さが辛い頃、若だんなも例にもれず暑さにまいっていた すると噺家の…

  • アンモナイトが導く糸口(鎌倉うずまき案内所 青山 美智子)

    鎌倉うずまき案内所 青山 美智子 アンモナイトが導く糸口 あらすじ 令和から昭和へと戻っていき、最後はもとに戻る短編集 希望した男性誌に配属されず、女性誌に配属されてはや6年 早坂は会社を辞めたいと思っていた 黒祖ロイドという作家のインタビュー記事を書くために古民家カフェ「メルティング・ポット」に来た早坂達 待っていたロイドがたばこを切らし、買ってくることを自らが言い出してカフェを出た だが、道に迷ってしまう 閉まっていた時計屋の端に書かれた看板「うずまき案内所」を頼りに階段を降りていく ぐるぐると階段を降りていく、壁の色もだんだんと青濃くなっていきたどり着いたのは 一面濃紺のスペースだった …

  • 心温まる感動話(いつかの岸辺に跳ねていく 加納 朋子)

    いつかの岸辺に跳ねていく 加納 朋子 心温まる感動話 あらすじ 幼馴染の護と徹子二人の物語 話は護のパートフラットと徹子のパートレリーフからなる フラットでは幼馴染の徹子について護が語る いわく、基本的には真面目で優しいお人好しが、時折妙な行動をする。突拍子もないことを それは全く見知らぬおばあさんに抱きついてみたり、仲良くないクラスでも可愛い女の子に突然握手を求めたり そんな徹子を護は陰日向になりながら見守っていた 小学生の時交通事故で足を骨折し入院していた護 一泊入院で寝ていた夜中、ふと誰かの気配に気付くとそこには徹子が居た ただ居ただけでなく、泣いていた静かに そしてごめんなさいと言った…

  • 一つのアパートを舞台にしたある一家の話(同潤会代官山アパートメント 三上 延)

    同潤会代官山アパートメント 三上 延 一つのアパートを舞台にしたある一家の話 あらすじ 大正のころ 地震で妹を亡くし、悲しみを感じられなかった八重 ある時、妹の嫁ぐ際に用意していた着物を譲ってほしいという親戚が現れる 確かに物が足りないご時世、誰かに使ってもらったほうがいいのかもしれなかった だが、八重は着物を庭に投げた くやしかった それを見ていた妹愛子の婚約者竹井が泣いていた それを見て八重は竹井と自分が似ていることを感じた 年号が昭和に代わりそれまでも家に通い続けていた竹井から、叔母を通じて結婚を申し込まれた 申し出を断ろうとも考えたが、節操を守った竹井の態度は好ましく、似たような気持ち…

  • 権力を持つ石を巡って大波乱(魔法無用のマジカルミッション (㈱魔法製作所) シャンナ・スウェンドソン)

    魔法無用のマジカルミッション (㈱魔法製作所) シャンナ・スウェンドソン シリーズ6作目 権力を持つ石を巡って大波乱 あらすじ 唯一の競合相手の会社が無くなってからというものマーケティング部部長のケイティは退屈していた 競合相手の居ないマーケティングなど猿でも出来ると思っているからだ そして恋人オーウェンに会うため彼の研究室へ向かう 研究室では古くてきわめて危険な魔術書を解読しているところだった それによると<月の目>という恐ろしい強力な魔法の宝石の在り処が書かれているという 翻訳した文章をケイティに読まして聞かすと、ケイティはまるでそこはティファニーみたいねと気づく 念の為、石があるかどうか…

  • 神話の騎士VSカルト宗教(アラルエン戦記 (10) 秘密 (下)/ジョン・フラナガン)

    アラルエン戦記 (10) 秘密 (下)/ジョン・フラナガン 上巻の続き 神話の騎士VSカルト宗教 あらすじ ヒルベニアがアウトサイダーズによって襲われることをウィルの偵察によって知った一行は ヒルベニアに危機を知らせた そしていつ襲われてもいいようにヒルベニアを守っていた ホールトはホラスの盾に白地にまん丸の日の出、地平線を描き、ヒルベニアの神話 日の出の騎士の紋章を描いた 王国が危機に陥ると騎士が現れ救ってくれるという神話 その神話の騎士にホラスをさせるのだった まもなくアウトサイダーズの一団がヒルベニアに現れ、ウィルとホールトによる弓で打撃を次々と与えると 一団はどこからともなく現れる敵に…

  • 今度の敵は宗教団体(アラルエン戦記 (9) 秘密 (上)/ジョン・フラナガン)

    アラルエン戦記 (9) 秘密 (上)/ジョン・フラナガン シリーズ9作目 今度の敵は宗教団体 あらすじ 総会にギランと待ち合わせをして居たウィル いつもならここでホールトとも合流して総会に行くのだが一向に姿を現さない先に行くことにしたウィル達 そこでクロウリーからホールトが総会を欠席することを伝えられる ホールトが欠席するなんてよっぽどのことがあったのだろうとクロウリーに詳細を尋ねると ホールトは西海岸で新しい宗教カルトが突然現れたといううわさを追っているとのこと その宗教カルトの名前はアウトサイダーズ 一度はホールト達がアウトサイダーズを封じ込めたが、また再び現れたのだ 彼らは、自らの称える…

  • 茶州州牧として波乱の旅路(彩雲国物語―想いは遙かなる茶都へ 雪乃 紗衣)

    彩雲国物語―想いは遙かなる茶都へ 雪乃 紗衣 シリーズ4作目 茶州州牧として茶州にたどり着くことが出来るのか?! あらすじ 茶州州牧として茶州に赴任することになった 秀麗・影月・燕青・静蘭、そして香鈴の一行は茶州に向けて馬車を走らせていた 普通なら大名行列が如く華々しく州牧赴任が出来るわけだが 秀麗達一行にその気配はなかった というのも、年若い少年少女が州牧として派遣されることを知った、茶家が追手を向けていたためだった こうしてほそぼそと旅を続けていたが、香鈴が熱を出してしまう 香鈴を休ませるため取った宿 そこで秀麗は静蘭が浮かない顔で居るのを見つける 何でも相談して欲しいそれくらいしか自分に…

  • 新進士として秀麗が奮闘(彩雲国物語―花は紫宮に咲く 雪乃 紗衣)

    彩雲国物語―花は紫宮に咲く 雪乃 紗衣 シリーズ3作目 新進士として秀麗が奮闘 あらすじ 国試を第三位・探花として及第した秀麗 第一位で及第した最年少13歳の杜影月とともに与えられた仕事は廁掃除と靴磨きだった しかもその仕事が終われば府庫での仕事が待っていた そのため二人が邸に帰れた例がなかった。その数連続10日目 女だからと言って暴言や蔑まれたりする秀麗と 最年少で貴族の後ろ盾もない影月は境遇が似た者同士で仲良くなっていた そんな二人に差し入れをしてくれる人物が居た いつのまにか置かれている、お茶と食べ物 怪しんで食べなかったが劉輝が心配ない食べていいと太鼓判を押すので ありがたく頂いていた…

  • 秀麗が男装して戸部で雑用?!(彩雲国物語―黄金の約束 雪乃 紗衣)

    彩雲国物語―黄金の約束 雪乃 紗衣 シリーズ2作目 今回は秀麗が男装して戸部で雑用する あらすじ ある日静蘭が務めから戻ると、秀麗が料理をしていた お客などの予定にはまだ早くいぶかしんだところ、家にいたのは静蘭の知り合い燕青だった 紅家に拾われる前を知る燕青に口止めする静蘭 何しに来たとの問いに、会うのが難しい相手に会いに来たと言う燕青 静蘭と一緒に来た楸瑛と絳攸 夕飯のお呼ばれに来たのだった その中で、茶州から山賊が大量に流入しておりその討伐に羽林軍から人手を呼んでいた それに静蘭も加わって欲しいのだという この夏の猛暑で次々と官吏達が倒れていき、人手不足になっている現在、羽林軍のような日頃…

  • 中華風ファンタジー(彩雲国物語―はじまりの風は紅く 雪乃 紗衣)

    彩雲国物語―はじまりの風は紅く 雪乃 紗衣 架空の国・彩雲国を舞台にした中華風ファンタジー 本編18作 外伝4作 連作短編集1作の超大作 雪乃紗衣さんはこれがデビュー作となる あらすじ 王が登極してはや半年、やる気のない仕事っぷりにあれやこれやと策を講じてきたもののどれもが効果が無かったので、困り果てていた重臣たち ひとりの重臣があるアイディアをもたらす それは、王に伴侶をもたせてやる気を出させるというものだった 白羽の矢が立ったのは、紅家直系の姫・紅秀麗 直系と言っても、父親の紅邵可は弟に家督を譲り紅州からはなれ紫州へと越してきた身であった おまけに邵可は府庫の管理を任せられていたが、こと書…

  • 今作もアンの魅力で人々を魅了(アンの青春 赤毛のアン・シリーズ 2 ルーシー・モード・モンゴメリ)

    アンの青春 赤毛のアン・シリーズ 2 ルーシー・モード・モンゴメリ シリーズ2作目 今作もアンの魅力で人々を魅了 あらすじ 16歳になったアンはアボンリーの小学校に赴任することになった 問題児のアンソニーパイはいるが、また天才のポールアーヴィングもいた 子どもを鞭でうつことを良しとしないアンは、丁寧な説明と説教そして愛情でアンソニーに対していた だが、収まることないアンソニーにそそのかされついに鞭をうってしまう 自責の念に囚われるアンだったが、鞭で打ったのが返ってアンの威厳を知らしめたとアンソニーに伝わったらしく、その後は言うことを聞くようにアンを尊敬するのだった 隣人にハリソン氏が越してきた…

  • 2019年読んだ本のまとめ【読書メーター】

    2019年の読書メーター読んだ本の数:174読んだページ数:49763ナイス数:1548魔法使いの嫁 10 (BLADE COMICS)読了日:12月31日 著者:ヤマザキコレ約束のネバーランド 15 (ジャンプコミックス)読了日:12月31日 著者:出水 ぽすかカナダ金貨の謎 (講談社ノベルス)の感想ミステリってやっぱりいいな。今回は繋がりがない短編集。火村とアリスの出会いが描かれた『あるトリックの蹉跌』と火村がまだ出会わない猫の名前を決めてた『エア・キャット』がお気に入り。まさかここで火村との出会いが読めるとは思わなかった。表題の『カナダ金貨の謎』は珍しく犯人側からの記述・倒叙ものだった。…

  • 【おすすめ】2019年の本ベスト10冊

    今年読んだ本は合計162冊でした そんな中から選ぶベスト10を紹介します 白銀の墟 玄の月 小野不由美 この闇と光 服部まゆみ 彼方の友へ 伊吹有喜 風神の手 道尾秀介 アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎 天の花 伊吹有喜 ファースト・ラヴ 島本理生 バッタを倒しにアフリカへ 前野ウルド浩太郎 毒見師イレーナ マリア・V・スナイダー 源氏物語 上 角田光代 白銀の墟 玄の月 小野不由美 白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 (新潮文庫) 作者:小野 不由美 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2019/11/09 メディア: 文庫 十二国記という12国ある国を舞台にしたファンタジーです …

  • 色々詰まった短編集(カナダ金貨の謎 有栖川 有栖)

    カナダ金貨の謎 有栖川 有栖 国名シリーズ第10弾 今作は表題を含む繋がりのない短編集 あらすじ 船長が死んだ夜 火村のフィールドワークの一環で兵庫県を訪れていた、火村とアリス 宿屋でニュースを見ていたら、近くの村で発生した殺人事件の報道がされていた 寄ってみると、船長と呼ばれていた男性が何者かに胸を刺されて死亡したとのこと 容疑者は被害者小郡晴男と不倫関係になっていたと噂される橘美潮と、小郡を慕う槌井須美代、美潮の夫の3人。3人共にアリバイなし。 不自然に剥がされたポスターと籐の椅子。これらから導き出した火村の答えとは エア・キャット ミステリ作家浅井小夜子と二人バーでトランプマジックを披露…

  • 元気な74歳(マジカルグランマ 柚木麻子)

    マジカルグランマ 柚木麻子 ステレオタイプのおばあちゃんとして演じることを求められた女性の話 あらすじ 74歳柏葉正子。携帯会社のCMで一躍有名人となったが、夫が死に家庭内別居していたことが知られ、年齢も詐称していたことが取り沙汰されると正子は芸能プロダクションをやめざるを得なかった。 そんな正子の元へ、夫の浜田壮太郎から聞いて頼ってきたという田村杏奈が家へ転がり込んできた。 いわく、困った時は家に来て頼ってくれたらいいと生前壮太郎から言われていたのだという。 行くところもなく困っているという杏奈を前にして、息子の孝宏が追い返すのもかわいそうだからと、一泊泊めてあげることにした。 ところが翌日…

  • ケイティが大活躍!(スーパーヒーローの秘密 ((株)魔法製作所) シャンナ・スウェンドソン)

    スーパーヒーローの秘密 ((株)魔法製作所) シャンナ・スウェンドソン 魔法製作所の第5弾 あらすじ 実家に戻っていたケイティが4ヶ月ぶりにニューヨークへと戻ってきた マジック・スペル・イリュージョン、MSIへ復職するため、ダウンタウン行の電車に乗っていたところ 魔法をかけられた男性が別の男性の財布を盗む現場を目撃する 財布を持ち主に返そうとした時、魔法をかけられた男性が突然ケイティの首を締めてきた 向こう脛を思いっきり蹴飛ばして難を逃れたケイティ その時、相手の妖精が魔法を仕掛けてきた。が魔法の効かない、イミューンのケイティには無用の長物だった が、周りで騒動が起きていた。そこを収めたのが、…

  • 手話通訳士として事件に関わっていく(デフ・ヴォイス 丸山正樹)

    デフ・ヴォイス 丸山 正樹 手話通訳士として事件に関わっていく あらすじ 荒井尚人・43歳無職、前職は警察の事務員 特技の手話を活かそうとして、手話通訳技能試験を受験しに来た 結果は合格、無事手話通訳士として働くことが出来た だが、付き合っているみゆきにはそのことを話せずにいた 登録通訳士として働き始め、最初の通訳相手は益岡という老人だった 益岡にとある理由から気に入られた荒井は、益岡の噂を聞きつけた他の利用者から利用が広まっていった 益岡が荒井を気に入った理由、それは、手話の種類にあった 日本語に手の動きを一つずつ当てはめていく手法、「日本語対応手話」ではなく、ろう者が昔から使ってきた「日本…

  • 不思議な力を持つカザアナと関わった家族の話(カザアナ 森 絵都)

    カザアナ 森 絵都 不思議な力を持つカザアナと関わった家族の話 あらすじ 平安時代に生きた八条院というひとが亡くなってからはや850年あまり 日本は古来の日本らしさを外国に売り出す場所になっていた 今は昔、八条院というひとが存命の頃、この世には風穴と呼ばれる不思議な力を持った者たちが京に住んでいた 空や風、海、石、虫、様々な自然と心を通わせ、意思を読み取ることができた風穴 はじめのころは庶民に親しまれる存在だったが その風穴を貴族たちはこぞって我が物にしようとしていた 変わって現代、2060年頃、外国に売り出すため日本らしさを十分に発揮しようと条例まで設けて厳しく律していた その名も景勝条例、…

  • 19世紀ロンドンを舞台にしたミステリ小説(レディ・ヴィクトリア アンカー・ウォークの魔女たち 篠田 真由美)

    レディ・ヴィクトリア アンカー・ウォークの魔女たち 篠田 真由美 未亡人のマダム・シーモアのもとに持ち込まれる困った話が華麗に解かれていく 舞台は19世紀ロンドン、使用人たちと暮らす未亡人マダム・シーモアの噂を聞きつけて 今日も困りごとを解決して欲しいお客がやって来る。 あらすじ 第二章 消えたダイアモンド 一人目はアルヴァストン伯爵ハンフリー・クランストンの夫人、レディ・アルヴァストンが主人の命によりやってきた侍女(レディズメイド)・パメラ 彼女が話す前にもうマダムは話のおおまかな内容は知っていた。というのも紹介状を送ってあったからだ。 アルヴァストン伯爵のタウンハウスで開かれた晩餐会で、お…

  • 対象的なふたりが椅子を作る話(虹にすわる 瀧羽 麻子)

    虹にすわる 瀧羽 麻子 天才型の魚住と努力型の徳井、ふたりが椅子工房を開く話 あらすじ 仏壇職人だった祖父がはじめた修理屋、祖母がなくなってひとりになった祖父を心配して東京から越してきた徳井。時間を潰して家に帰宅していた徳井を待っていたのは、大学自体の後輩魚住だった。 藪から棒にここに置いて欲しいという魚住、その場に居合わせた祖父がOKを出すと、いぶかしんだ徳井は問いただす。だが、魚住をよく見てみろという祖父の言葉に従って見てみると、憔悴しきって疲れた様子が見て取れた。椅子職人の工房で働いていたがやめて出てきたという魚住に、身体が回復するまで置いてやってもいいかと気を変える徳井。魚住は徳井が家…

  • 秋復活!!(遠に呱々泣く八重の繭 薬屋探偵怪奇譚4 高里 椎奈)

    遠に呱々泣く八重の繭 薬屋探偵怪奇譚4 高里 椎奈 秋復活!! セカンドシリーズ第4弾。 あらすじ 深山木薬店に依頼に来たのはひとりの中学生。いつもの呪文「灰色の木を、金色に戻す薬ってある?」を唱えた。つまり、この世にあらざるもの妖の仕業。 とある少年Aに関わると不幸になるというもの。 はじめの出来事は同窓会でAの噂を広めた女性徒が、通いなれた道で自転車に乗っていたところ転倒し大怪我を負った。次に、Aの隣りに座っていた女生徒が文化祭の最終日、渡り廊下の屋根から転落、腕と足と肋の骨を折る重傷だった。 秋は座木を数学教師として一時的に中学校へ派遣させることを決めた。 しかし赴任した中学校で2人目の…

  • 【foobar2000プラグイン】ポップアップでタイトルを表示させる

    今回作ったのは、曲が切り替わる度にバルーンウィンドウで曲名を表示する。 というようなもの 表示例 サンプル 前準備 foobar2000、最新版SDKのダウンロード。 foobar2000: Software development kit download and info VS2015で設定 こちらの通りにする Visual Studio 2013でfoobar2000 SDKを使う - Twilight プログラム 必ず『foo_プログラム名』という形式でDLLを作る コード プロジェクトのプロパティ プロジェクトのプロパティ ビルド 実行はreleaseのx86でビルド 全プロジェクト…

  • 読み終わった時ゾクってした(アカガミ 窪美澄)

    アカガミ 窪美澄 読み終わった時ゾクってした あらすじ 生きる目的も見つからないまま日々を送っていたミツキ 死のうと思ってバーで薬を飲んだが、一人の女性に助けられる 生きてる意味がないと言うミツキに、なんでもして時間を稼いだらいい、若くてきれいなのに恋愛もセックスも知らずに死ぬなんて馬鹿らしいという女性 それは生きていたいと、生き続けたいと思うほど素晴らしいものなのか問うミツキ でも明日またここに来て欲しいと言われたとき、なぜかもう少し話してみたい気がしたミツキは再び女性に会うことになる そうしてその女性・ログとミツキは度々会う仲になる 父のこと母のこと、若い女と出ていった父。それからうつにな…

  • 空想好きの明るい赤毛の少女の物語(赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 ルーシー・モード・モンゴメリ)

    赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 ルーシー・モード・モンゴメリ 空想好きの明るい赤毛の少女の物語 あらすじ アヴォンリーのグリン・ゲイブルズ《緑の切妻》に住む、マシューとマリラ兄妹は孤児院から男の子をひとりもらおうとしていた。 ある6月のはじめの午後の頃、レイチェル・リンド夫人は見慣れないものを見た。 というのもマシューが外出着を着て馬車でどこかへ向かっていた。さしあたってマシューが外出する用に心当たりが無かった夫人はマニラにどういうことか聞きに行こうとした。 マニラにどこか具合でも悪いのかと、マシューが遠出した理由を聞くと今夜の汽車で孤児院からひとり男の子が来るとマニラは言った。 おどろ…

  • 安定の15弾(絶望スクール 池袋ウエストゲートパークⅩⅤ)

    絶望スクール 池袋ウエストゲートパークⅩⅤ 池袋ウエストゲートパーク15弾 今回のテーマは、動物虐待・交通事故・引きこもり・留学生の4編 あらすじ 目白キャットキラー 猫の虐待動画をSNSに投稿してる悪質な人物。キャットキラー。 その人物を捕まえたいとマコトに接触してきた竹本泰斗。 動物愛護の活動をしているタイト。 どうやってキャットキラーに接触するか考えるマコトにタイトは意外な言葉を口にする。 それは自らがキャットキラーを誘い出すというものだった 西池袋ドリンクドライバー 店番をしているところにキングが現れてマコトに依頼を持ってきた 西池袋のあちこちで目撃されている車に、Gボーイズのメンバー…

  • パンくずリストでSEO対策!はてなブログへの導入方法を紹介

    パンくずリストを利用して見やすく目立つSEO対策をします。 設定方法は2ステップ ブログ記事のカテゴリを設定 グーグル検索結果画面 注意として はてなブログでパンくずリストを利用する - すなばいじり こちらのブログで紹介している、パンくずリストの設定方法が簡単で確実だったので紹介します。 設定方法は2ステップ 1.こちらのブログで、コードを生成し 2.自分のブログのヘッダーに貼り付けるだけ 確認はプロフィール(idをクリックした画面)にブログ拡張機能として「パンくずリスト(はてなブログ) を利用中です。」と表示されます。 ブログ記事のカテゴリを設定 先頭から順番にパンくずリストとして認識され…

  • 不思議なことが起こる商店街(かたみ歌 朱川湊人)

    かたみ歌 朱川湊人 不思議なことが起こる商店街 あらすじ 東京の下町、アカシア商店街で暮らす人々の短編集 全7編 紫陽花の頃 殺人事件があったラーメン店の前で佇む男を目撃する、小説家志望の幸二 越してきた、アカシア商店で比沙子と暮らす日々。 やがてその男は幸二にしか見えないことが分かり・・・ 夏の落とし文 小学3年生の虚弱な啓介と兄の秀則 ある時、友達が奇妙な張り紙を見つけたという カタカナで記されたそれは意味がわからない文章だった アサイケイスケアキミレス この夏の休みに、長袖の小学生くらいの男の子がその張り紙を貼っている現場を見つけたが 何故か凍りついたように動けず・・・ 栞の恋 タイガー…

  • 料理の初心者が贈る料理小説(ひぐまのキッチン 石井睦美)

    ひぐまのキッチン 石井睦美 料理の初心者が贈る料理小説 あらすじ 大学で応用化学を専攻し卒業したが、ことごとく就職に失敗し今はアルバイトをしている樋口まりあ。 祖母の百合からの紹介で商社コメヘンの面接を受けてみないかと誘われる。 面接に行ったまりあを出迎えたのは、秘書の吉沢だった。 まさかただの面接に受けに来た者を出迎えるだなんてと驚いていた。 面接をしたのは社長の米田正直。 なぜコメヘンという名前をつけたか問われるまりあ。 米田のヒントもあり、米偏の粉類を扱っていることに気づく。 そうして打ち解けた二人。米田がまりあを面接しようと思った理由があげられた。 ちょうど人を探していたときに、百合と…

  • 絶望した4巻(白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 小野 不由美)

    白銀の墟 玄の月 第四巻 十二国記 小野 不由美 ラスト1ページの1行まで見逃せない!! あらすじ 騶虞を捕らえる驍宗 函養山で黒い騶虞を見つけた驍宗、縦穴からの脱出のための一縷の望み 僅かな道具を寄せ集め、騶虞を捕らえるための準備をする 幸い、供物の中に鳴子の代わりとなる鈴が4つお手玉についていた お手玉には普通1個づつしか付けないが、ここでまた生かされていると驍宗は思った 天の加護が見えた気がした そもそも、騶虞は数人体制で代わり番こに捕らえる だが、ここには驍宗しか居ない 失敗すれば死が待っている、だが、騶虞を捕らえるしか道は残っていなかった 驍宗救出のための墨幟(ぼくし) 西崔に集まる…

  • 安堵した(白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 小野 不由美)

    白銀の墟 玄の月 第三巻 十二国記 小野 不由美 やはりあの老安で治療されていた武人は驍宗ではなかった!! あらすじ 阿選を問い詰める泰麒 一向にことがはかどらず、民を救済することもままならない泰麒は、阿選の住まう六寝へ忍び込むと宣言します 抜け道を使って行けば、護衛などに気づかれずに阿選に会うことが出来るというのです そういう抜け道は正頼に教えてもらった泰麒 護衛の耶利も項梁も付けず1人で阿選の元へ行った泰麒 だが気になる耶利は後を付けます そこで鳩の鳴き声をする妖魔・次蟾(じせん)を見つけます。この次蟾、人の魂魄を抜くのです。この次蟾がいることで官吏たちが次々と魂を抜かれたような傀儡に成り…

  • アドラー心理学の幸せとは愛である(幸せになる勇気 岸見一郎)

    幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII 岸見一郎 古賀史健 アドラー心理学、「嫌われる勇気」続編。哲人と青年の対話式でまとめた. あらすじと感想

  • あだ名を使った巧妙な本格ミステリ(十角館の殺人 新装改訂版 綾辻 行人)

    十角館の殺人 新装改訂版 綾辻 行人。館シリーズ第一弾。K大学ミステリ研究会のメンバー7人が訪れた孤島・角島で連続殺人が起こる。あらすじと感想。

  • 怪盗探偵山猫 黒羊の挽歌 神永 学

    怪盗探偵山猫 黒羊の挽歌 神永 学。山猫シリーズ4作目。あらすじと感想。

  • 輪廻転生をテーマにした本格ミステリ(インド倶楽部の謎 有栖川 有栖)

    輪廻転生をテーマにした本格ミステリ(インド倶楽部の謎 有栖川 有栖)国名シリーズ第9弾。あらすじと感想。

  • あなたの人生、片づけます 垣谷美雨

    あなたの人生、片づけます 垣谷美雨。片づけ屋・大庭十萬里による、当事者の問題や悩みを片づけによって解決してしまう短編集。あらすじと感想

  • アラルエン戦記 (8) 奪還 (下) ジョン フラナガン

    アラルエン戦記 (8) 奪還 (下) ジョン フラナガン 下巻は、まぁ予測通り。死にかけのウィルが砂漠の民ベドゥリンに助けられて、ダグも見つかって、はぁめでたし、ホッとしていたら。ダグはもう砂漠の民のもになっていた。 砂漠の民の掟では、拾った人が持ち主となり、その人の物となるという。納得いかないウィルは、持ち主のハッサンに、ダグを賭けて競争しようともちかけた。 賭け事が好きなベドゥリンはその挑戦に挑む。 負ければダグを失う戦いにヒヤヒヤしながら読んだ。 結果、ウィルは勝ち、ダグを見事取り返す訳だが・・・ ダグのフェイントやその走り方から、ダグは人の言葉を理解しているのではないだろうかという気が…

  • アラルエン戦記 (7) 奪還 (上) ジョン フラナガン

    アラルエン戦記 (7) 奪還 (上) ジョン フラナガン。ホールトの結婚!?とエラクがアリダに捕まって・・・あらすじと感想

  • 【Integromat】読書メーターからTwitter経由でEvernoteに画像つきノートを作成する

    IFTTTの画像つきノートを作る、というレシピがが使えなくなったので、どうしようかと思っていたら Integromatという同じアプリを繋ぐサイトが見つかったので代わりに使ってみました 完成の全体図 TwitterからHTTPで読書メーターの「本のレビューページ」か「自分のレビューページ」のソースファイルを取得して、text parserでソースファイルから画像URLを抜き取りさらにHTTPで画像URLの画像をget fileで取得、Evernoteにノートを作成する。という手順です Twitterに読んだ本を投稿する 読書メーターでは好きなタイミングでTwitterにツイートを投稿することが…

  • きみはポラリス 三浦 しをん

    きみはポラリス 三浦 しをん 恋愛をテーマにした短編集。依頼されたお題や自分で決めたお題に沿って書かれた作品が本書である。全部で11編ある。あらすじと感想。

  • ほどなく、お別れです 長月 天音

    ほどなく、お別れです 長月 天音。葬儀場・坂東会館でアルバイトをする女子大生の話。あらすじと感想

  • 女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび 古内 一絵

    女王さまの夜食カフェ - マカン・マラン ふたたび 古内 一絵。今宵もシャールがみなさまの心を手料理とお話で癒やします。あらすじと感想。

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    麦本三歩の好きなもの 住野 よる。麦本三歩という大学図書館に勤めている女性の日常を綴った短編集。あらすじと感想

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    漁港の肉子ちゃん 西 加奈子。太ってて不細工で明るい肉子ちゃんと娘・キクりんの人情物語。あらすじと感想

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    イレーナの帰還 マリア・V スナイダー. イレーナの故郷シティアでの活躍。あらすじと感想

  • 白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 9 小野 不由美

    白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 9 小野 不由美。白圭宮で民のために奮闘する泰麒と驍宗を捜索する李斎達。あらすじと感想。

  • 白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 9 小野 不由美

    白銀の墟 玄の月 第一巻 十二国記 9 小野 不由美。李斎と泰麒の驍宗を探す旅。あらすじと感想。

  • この闇と光 服部 まゆみ

    この闇と光 服部 まゆみ。物語は、盲目の少女レイアと父王が塔で幽閉されている生活から始まる。あらすじと感想

  • アラルエン戦記(6) 攻城 ジョン・フラナガン

    アラルエン戦記(6) 攻城 ジョン・フラナガン。アリスが囚われの身となり、救出へ。あらすじと感想

  • 伏線回収が見事な恋愛小説(アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎)

    伏線回収が見事な恋愛小説(アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎)映画化されるというので読んでみた。あらすじと感想

  • 東洋医学で体調を整える話(漢方小説 中島たい子)

    漢方小説 中島たい子。どこの病院に行っても異常なしだった女性が、子供の頃通っていた漢方の病院に行くことで体調を整える話。あらすじと感想。

  • 優しい気持ちになれる(院内カフェ 中島たい子)

    優しい気持ちになれる(院内カフェ 中島たい子)病院内のカフェで働く女性を取り巻く出来事。あらすじと感想。

  • 宝石鳥 鴇澤亜妃子

    宝石鳥 鴇澤亜妃子。第二回創元ファンタジィ新人賞受賞作品。あらすじと感想。

  • マカンマラン - 二十三時の夜食カフェ 古内 一絵

    マカンマラン - 二十三時の夜食カフェ 古内 一絵。あらすじと感想。店主シャールさんの魅力あふれる店と料理。

  • 様々な立場の女性たちの短編集(あなたは誰かの大切な人 原田 マハ)

    あなたは誰かの大切な人 原田 マハ。壮大な恋愛小説かと思って読んだら違った。様々な立場の女性たちの短編集。あらすじと感想

  • トリニティ 窪美澄

    トリニティ 窪美澄。出版業界で働く3人の女性の話。あらすじと感想

  • アラルエン戦記(5)魔術 ジョン フラナガン

    アラルエン戦記(5)魔術 ジョン フラナガン。あらすじと感想。ウィルがレンジャーとして独り立ち。

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