酒造周辺にはお酒カフェも 散歩も楽しい 賀茂泉

柔らかな味わいで全国にファンを持つ賀茂泉。 酒名の「賀茂泉」は地名の「賀茂」と当蔵所有の山林にある山陽道の名水「茗荷清水」を汲んで 酒造りをしたことにちなんだもの。西条・酒蔵通りの東側にある酒造ですが、蔵周辺の古民家も非常に趣があって、散歩するのも楽しい場

広島カープと福美人酒造の樽にまつわる物語

福美人といえば、カープの募金樽のお話でしょうか。1950年、球団創設時から財政難だった当時のカープ。リーグからは、資金力のないカープを解散させ、大洋ホエールズ（現・横浜ベイスターズ）との合併話まで出ます。しかし、カープ解散は免れて欲しいと、当時のファンたちが

漫画「夏子の酒」の「龍錦」のモデル 瑞冠

中国山地に程近い、三次市甲奴（こうぬ）の酒造。 山あいの里にあり、その山間地に漂う朝霧のようなさわやかさが特徴の広島酒。幻の酒米「亀の尾」は現代に生きるブランド米のルーツで、漫画「夏子の酒」の「龍錦」のモデルにもなった酒米。 山田錦などに比べると穂先が長い

宮島にカープに地元愛、広島色の強さを感じる 一代「弥山」

一代・弥山の名前で知られる廿日市、ちょうど宮島の対岸にある中国醸造さん。焼酎やウイスキーなども造っている老舗酒造メーカーとしても知られています。ここの"弥山（みせん）"シリーズ、いわゆる日本酒はもちろん、スパークリング日本酒など、今の時代のニーズに合わせた

福山市に唯一の残る酒蔵 天寶一

福山は人口46万人と、広島県内では広島市に次いで2番目に大きな街。程よく田舎で、程よく都会な両面を併せ持つこの街の規模にして、唯一残る酒蔵、天寶一（てんぽういち）。その酒蔵は、江戸時代の宿場町の雰囲気が残る旧山陽道・神辺本陣から程近い場所にあり、散歩をしてい

ギフトに喜ばれた人気すぎる 西条のお酒飲み比べセット

灘、伏見とならぶ酒処、広島県西条のお酒。赤レンガの煙突や白壁の織りなす独特の美しい景観も楽しい街です。これまで、西条のお酒をいくつか紹介してきましたが、もうまとめて飲み比べたい、という方もいらっしゃることでしょう。そんな願いをまとめて答えてくれるのがこの

創業は1675年 関が原で敗れた島左近の子孫が始めた酒蔵 白牡丹

江戸時代・4代将軍家綱の治世に創業。関ヶ原の戦いで敗れた石田三成の家臣島左近勝猛の二男・忠正が、西走して安芸国西条に足を止め、その地で孫の島六郎兵衛が始めた蔵だそう。今も社長さんは「島さん」です。太田蜀山人をはじめ、夏目漱石、棟方志功、今東光などの文化人に

地元で愛される旧雲石街道の老舗 旭鳳

決して大手の酒造ではないけれど、手作りでしっかり丁寧。グルメ誌『dancyu』全国日本酒特集で地方銘柄の一番人気にも選ばれたことも。このところ、メディアの方でも注目されているようで、ついに発掘された感があります。なのに、良い意味で、肩肘張らず、美味しく頂ける普

川栄李奈さん初主演映画『恋のしずく』で描かれた酒都西条 公開記念限定酒も

映画『恋のしずく』（2018年）は日本三大銘醸地の1つとして知られる広島県東広島市・西条が舞台の日本酒の物語。現地を中心にオールロケ撮影された映画です。AKB48で活躍後、現在は女優として花を咲かせている川栄李奈さんの初主演映画。急逝した名バイ・プレーヤー、大杉漣

世界で認められた大金賞受賞酒 西條鶴「神髄」

酒都、西条の酒造のひとつ。創業以来の名水「天保井水」で酒を譲していることでも知られています。西条・酒蔵通りを訪れた方はご存知かと思いますが、この西篠鶴醸造さん、ステンドグラスと黒格子のシックな建物が印象的です。もちろん、そのステンドグラスには鶴がデザイン

ニッカを生んだマッサンの生家は人気の酒造 竹鶴

NHKドラマ「マッサン」のモデルとなった、日本ウイスキーの父、竹鶴政孝。ウイスキーのことを深く学ぶため本場スコットランドへわたり、そこで知り合った妻、リタとともに帰国。のちに北海道余市でニッカウヰスキーを立ち上げました。彼の生家は竹原市内の竹鶴酒造という

女性杜氏と幻の米・八反草のストーリー 富久長

広島市内から呉市を抜け、海沿いの景色が美しい国道185号線をずっと東へ行くと東広島市安芸津町へ。この安芸津は広島酒のルーツとも言われる土地柄でもあり、そこに昔からあるのがこの今田酒造。富久長で使われている原料は、一度は絶滅しかけた品種、八反草（はったんそう）

軽快な飲み口で、芳醇な吟醸の香りが鼻の奥へ消えていく 雨後の月

初めての日本酒にもおすすめな、リピーターも多い全国的に有名な雨後の月。その名前は徳富蘆花の「自然と人生」という小説中のタイトルに由来するそう。雨が上がった後の月の、凛とした美しさ。叙情的で印象深い銘ですね。ほかの広島酒よりもずっと飲み口が軽やかで、かつ上

旧海軍御用酒・江田島の日本酒 同期の桜

江田島に海軍兵学校が設立された後、「海軍御用酒」を納めていたという酒造会社、江田島銘醸。旧海軍の軍人さんはもとより、今でも近くで働く自衛隊の方たちにも飲まれているお酒だそうです。広島県内でも珍しい、島にある酒蔵。この「同期の桜」、広島県内でも、どこでもは

ロンドンで最高賞の栄誉を獲得した竹原のお酒 龍勢

海外でも評価される竹原市の龍勢。ロンドンで開催されたInternational Wine Challenge 2007において純米吟醸・純米大吟醸部門の最高賞であるリージョナルトロフィーを獲得したそう。食中酒としてお食事といっしょに楽しめる純米大吟醸酒です。少し濃厚なのにさわやかで豊かな

オバマ大統領も飲んだ広島のお酒 賀茂鶴

東広島市西条といえば、数多くの酒蔵があることでも知られています。そのひとつ、賀茂鶴。 広島を代表する高級ブランドのイメージもあります。さて、オバマ大統領が来日の際、すきやばし次郎で出されたのが、この酒蔵で作られた「賀茂鶴 特製ゴールド 大吟醸」というお酒なん

水兵さんにも愛され、戦地へも向かったお酒 千福

広島県出身の人に「千福一杯」とリズム良く歌いかけると、高確率で「いかがです」と返してくれるのではないかというくらいに、広く知られているお酒。「千福」という名前からも、お祝い事には欠かせない存在で、地元ではおなじみのブランドです。呉の酒造ということもあり、

八反錦・千本錦のふるさと 県北の日本酒 美和桜

酒蔵のある三次市三和町は、澄んだ空気と清らかな水に恵まれた酒造好適米「八反錦」｢八反｣｢千本錦」のふるさと。トトロが出るのではと思うほど、のどかな環境にある酒蔵です。近くを流れる川はとても清らで、橋から魚の姿もはっきり見えます。蔵元が所有する水田で、社長や杜

一度は絶滅したお米で作る日本酒 亀齢「萬年」

西条では人気の蔵のひとつ、亀齢（キレイ）。辛口にこだわる酒造としてもしられています。中でも、亀齢萬年シリーズは全国の30店舗だけが扱っている限定流通のお酒。広島では絶滅してしまったお米を造賀地区で再現。その綿状心白米、これを使い、前凱陣の西垣昌弘杜氏が酵母

「瀬戸の養命酒」とも言われる薬酒 保命酒

広島県東部、福山市鞆の浦は、潮待ちの港として古代より栄え、歴史ある港町。この町には幕府にも献上された「保命酒」というお酒があります。あのペリー提督も飲んだとも言われているとか。薬酒は、体の中で肝臓での解毒や代謝、吸収、ホルモン分泌などの機能が活発になる

外国人にも大好評だった広島の日本酒 幻（まぼろし）

「誠鏡」で有名な広島県竹原市の中尾醸造さんのお酒です。ある外国人とのビジネスパーティで、これを出したところ、「こんなフルーティな日本酒があったなんて！」と大変喜ばれました。洋食との相性も良く、お酒もあっという間になくなりました。リンゴ酵母の特性か、香りは

小早川隆景ゆかりの三原市の酒蔵 日本画の巨匠・横山大観にも愛された 醉心

醉心のある三原は瀬戸内海沿岸山陽側のほぼ中央に位置し、小早川隆景の築いた三原城の城下町として発展。創業は万延元年（1860年）と言いますから、歴史のある酒蔵のひとつ。日本酒を愛する人であれば、かつて日本画の巨匠・横山大観画伯に、「醉心のお酒は一つの芸術だ」と