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  • 92. 「田園調布に家が建つ」のイメージそのまんま - 世田谷美術館(東京都世田谷区)

    まだ自家用車を運転していた頃には、都内へも遊びに行っていました。帰り道、相模湾沿の自宅に向かう時には用賀の料金所から東名高速を利用することがほとんどだったので、「用賀」という地名にはとても馴染みがあるというか、運転をやめたいまでも懐かしい響きを感じてしまいます。首都高速の...

  • 91. いわゆる「市立美術館」だよね - 藤沢市藤澤浮世絵館(神奈川県藤沢市)

    真鶴崎と三浦半島の先端を結ぶ線の内側が「相模湾」でその外側(熱海、湯河原、東伊豆)は「相模灘」になるんだそうです。で、相模湾沿いのかなりの部分が「湘南」と呼ばれる地域になるのですが、どこからどこまでが湘南なのかは、実のところはっきりしません。アラカン的には、江ノ島がある藤...

  • 90. 次は競馬とセットで行ってみたいです - 府中市美術館(東京都府中市)

    アラカンの若い頃は「熱し易く冷め易い」、若者というようりは「バカモノ」。ギャンブルにのめり込んだことも多々あって、競馬に熱中していた頃もありました。テレビ中継でサイレンス・スズカやライスシャワーなどの「故障発生の瞬間」を見てしまうことが何度かあって勝馬投票券にお金を使うこ...

  • 89. 幼い頃の感動は幾つになっても覚えているもののようです - 弥生美術館・竹久夢二美術館(東京都文京区)

    小学校に通う前のクリスマス・イブだったと思うのですが、父がポータブルタイプのレコードプレイヤーとレコードを買ってくれました。レコードは小学校の教師をしていた父が同僚に相談して決めたものだったはずで、A面は「藁の中の七面鳥」などのクリスマスの定番音楽集、B面はサン=サーンス...

  • 88. 城址の緑に埋もれているように見えました - 浜松市美術館(静岡県浜松市)

    2023年になって静岡市、掛川市、浜松市へ遊びに行っているのですが、駅や街中でよく見かけたのがリニア新幹線建設に向けた説明パネルや、松潤主演の大河ドラマに引っ掛けた観光ポスター。ところで、アラカンが星空の写真を撮りにちょくちょく遊びに行っている熱海や東伊豆も静岡県なのです...

  • 87. あえて二つなのね - 掛川市二の丸美術館・掛川ステンドグラス美術館

    日本中でよく見る観光アイテムといえば、郷土博物館に美術館、そしてお城。お城はインバウンドのお客様だけではなくて日本人にも大人気ですね。アラカンも訪ねた先に城址があればなるだけ立ち寄って、天守閣があれば欠かさず登っています。明治の廃城令や太平洋戦争の空襲などの影響もあって、...

  • 86. 静かな街の静かな美術館 - 資生堂アートハウス(静岡県掛川市)

    あまりの暑さに外出がためらわれ、公共交通機関と地下道を利用して辿り着ける施設ならばなんとかなるかと外出を試みると、大雨で鉄道が運休。2023年の8月はジジイが遊びに出かけるにはしんどい夏になってしまいました。この回を書いているの9月ですが、まだ暑いままで秋雨のシーズンに入...

  • 85. 広くて平らな大地も楽しめます - 茨城県近代美術館(茨城県水戸市)

    アラカンが学生時代を過ごした仙台は、当時は東北本線と常磐線で上野とつながれて、夜行の寝台特急を中心にかなりの数の特急、急行が常磐線経由で運行されていました。そのためか大学には福島の浜通りはもちろんのこと、茨城出身の学生もたくさんいました。東北新幹線が開通して常磐線経由の優...

  • 84. あのタワーの名は「泉屋さんのお宅の庭に建てた大きなビル」ということらしい - 泉屋博古館東京(東京都港区)

    このところ旧家や旧財閥関連の美術館を訪れる機会が増えていますが、今回は関西財閥の雄、「住友家」のコレクションを基にした美術館のご紹介です。本館は京都で、今回訪れたのは東京分館。いつかは本館にも行きたいのですが、所在地はインバウンドのお客様でごった返していると噂の京都。うー...

  • 83. 「三井のすずちゃん」の三井です - 三井記念美術館(東京都中央区)

    江戸時代から明治から続く東京の繁華街というと浅草、日本橋あたりになるのでしょうが、アラカンの感覚ではピンとこないのが正直なところ。遊びに行くとなると、やっぱり、銀座、新宿、渋谷あたりですかね。しかし、三越の日本橋本店や三井本館の歴史を感じさせる重厚な眺めは他の街では観るこ...

  • 82. 2010年開設で、まだまだピッカピカでした - 静岡市美術館(静岡館静岡市)

    60代も半ばになって振り返ってみると、自分と同年代は勿論、若い人たちの葬儀に参列した思い出も随分と増えてしまいましたし、まだ若い方が亡くなったというニュースに触れることはさらに多いです。人間、自分だけは大丈夫と勘違いして生きていることが多いけれど、実際のところは幾つかの幸...

  • 81. 建物のすぐ前は皇居のお堀と緑色した広場です - 静嘉堂文庫美術館(東京都千代田区)

    祖母、母と二重橋を見に行ったのが最初の東京観光と記憶しています。大正の初めに生まれた祖母は、暮らしていた地域から祖父とともに勤労奉仕に選抜されて木の手入れや広場の清掃をしたことなどを、とても誇らしく思っていると話してくれました。戦後も戦後、高度経済成長期に子供時代を過ごし...

  • 80. 「文庫」の文は「文物」の「文」かな? - 永青文庫(東京都文京区)

    平塚市美術館で「細川護熙展」を観てきました。元内閣総理大臣で、政界を退いて以降は湯河原で作陶に打ち込んでいるという話は聞いていたのですが、展示によれば「京都の細川家に縁のあるお寺の襖絵を描いた」とのこと。どう育ったら「内閣総理大臣」を経験しつつ京都の古刹に襖絵を残すような...

  • 79. 「さいたま市」美術館はないみたいですね- うらわ美術館(埼玉県さいたま市)

    片眼だけですが、白内障の手術をして眼内レンズを入れました。遠くに焦点を合わせるタイプのレンズにしたので、展覧会などにピッタリ。これまで赤っぽく見えていたのも改善されたようで、まだしばらくは美術館通いを続けられそうです。残るもう片方が遠視で乱視のままなのでメガネなしで楽しめ...

  • 78. 「MOMAS」と名乗っているだけのことはありました - 埼玉県立近代美術館(埼玉県さいたま市)

    昭和の頃と令和の今を比べてみると、「電車での移動が楽に、便利になった」とつくづく思います。平成の初めの頃までは、アラカンが住む相模湾沿いから荒川の向こう側まで行くとなると京浜東北線でのんびり行くか、東京、上野2回で乗り換えてちょっとした旅行気分。現在では新宿湘南ラインや東...

  • 77. 神宮外苑の散策とセットがよろしいかと - ワタリウム美術館(東京都渋谷区)

    美術館に行くことそのものを目的として施設へ出向いてきたおかげで、若い頃には興味が持てなかった抽象絵画も楽しめるようになりつつあるアラカンではあるのですが、オブジェとかインスタレーションには未だに馴染めません。今回訪れた美術館でも、また興味が薄れる体験をしてしまいました。か...

  • 76. ほぼ小さな町の美術館 - ギンザ・グラフィック・ギャラリー(東京都中央区)

    銀座というと「高級」とか「老舗」といったイメージを抱きがちなのですが、そういうお店は見て楽しむだけにすれば時間を潰すのにお金はかかりません。少しは買い物や飲食も楽しみたければ各県のアンテナショップを巡るのも良いでしょうし、「ライオン」で軽くビールとソーセージを楽しむにして...

  • 75. 「花椿」は化粧品だけじゃありませんでした - 資生堂ギャラリー(東京都中央区)

    東京で用事を済ました後は、JR東海道線で帰るのに便利な銀座で一杯やってから帰宅する事が多いです。そのため有楽町駅から新橋駅間を歩く機会は月に幾度かあるのですが、2023年の正月あたりから人手が一挙に増えたように思っています。休日の歩行者天国は2022年中から再開されていた...

  • 74. 目黒駅から徒歩1分です - 久米美術館(東京都品川区)

    美術館巡りを始めた頃は、国立西洋美術館や東京都美術館で開催されるような大規模な展覧会でも鑑賞時間は1時間もかからず、電車賃を無駄にすまいと2, 3館を梯子するのが常でした。それが最近では1枚の絵の前で「あ〜わからん」とか思いながら立ち尽くすことも増えてきて、大規模な展覧会...

  • 73. 緑のクマさん、白い象さんがお出迎え - 練馬区立美術館(東京都練馬区)

    美術館という名の施設にも色々あって、国立、都立の超本格化から喫茶店の店主が自分の作品を店内の壁に並べているだけのものまであります。訪ねる側の基準であれこれ言っても仕方がないのですが、最近ではSNSでの口コミなどもあって事前にかなりの情報が収集できてしまうので、行かずとも大...

  • 72. 静な里山の美術館 - 徳島県立近代美術館(徳島県徳島市)

    これは個人的な感想なのですが、日本人が洋画を描いたり仏像以外の芸術品としての彫像を造るようになったのは幕末、明治の始まりからのことなわけで、日本の芸術家の作品をコレクション、展示の中心とする美術館は、明示的に名のるかどうかは別として「近(現)代美術館」になりがちだと思われ...

  • 71. 人類が滅んでもしばらくは残るかも - 大塚国際美術館(徳島県鳴門市)

    6月の札幌・小樽観光に引き続き、コロナ第7波が収まるのを待って1泊旅行に行っていきました。待ちすぎて第8波入りの気配もあってチョット焦っちゃいましたが、行く先々で「毎日が日曜日」なアラカンのお仲間世代の集団がわんさか。ここしばらくの観光需要、外国人観光客が戻ってくるまでは...

  • 71. 華やかな飲屋街を越えるのがチョット辛いかな - 町田市立国際版画美術館(東京都町田市)

    アラカンが住む神奈川に一番近い東京というか、神奈川に食い込んでいる東京の街、それが町田市です。小田急線で通り過ぎることは度々あって、車窓から町田駅の近くの公園を眺めては「いつかは遊びに行きたいものだ」と思っていたのですが、町田駅で下車することはあっても周囲に立ち並ぶ無数の...

  • 70. 東京は変わり続けるんだなぁ - SOMPO美術館(東京都新宿区)

    このブログは展覧会や美術館賞の感想ではなく、美術館そのものを訪ねた時の印象をまとめたものです。そのため、同じ施設を複数回にわたって取り上げたことはこれまでなかったのですが、今回は、以前に取り上げた時とは建物が全く変わってしまった美術館のご紹介で、そういうことなら2度目もあ...

  • 69. 牛のお肉(希少部位ですね)とは関係ありません. - たましん美術館(東京都立川市)

    前回でとりあげた「青梅市立美術館」を訪ねた帰り道のことです。まっすぐ帰宅するには時間が余り気味だったものの立川の記念公園に立ち寄れるだけの時間はなく、立川駅の近くの繁華街でも歩いてみることにしました。何か面白いものはないかと揺れる電車の中でスマホを取りだしてGoogleマ...

  • 68. ベッドタウンの市民ギャラリー、でいいのかな?- 青梅市立(小島善太郎)美術館(東京都青梅市)

    青梅はコロナが蔓延する前の2017年くらいに訪れていて、半日程度を遊んで過ごすにはちょうど良い観光地という記憶がありました。今回は開催されていた企画展示に興味があっての再訪で、ついでに紅葉を見て、街をブラブラと歩いて昼食でも取ってと考えていたのですが、ちょっとビックリ。街...

  • 67. お金持ちの道楽の極みを見たかも - DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)

    かつて東京都現代美術館の開館にあたって、石原慎太郎元東京都知事が現代美術に対して辛辣なコメントを発したという話を聞いたことがあります。インスタレーションやマルチメディア作品が苦手なアラカンとしては、ついつい同意しちゃいそうなご意見なのですが、ルネッサンス期やフランス印象派...

  • 66. 美術番組の常連ですね - 根津美術館(東京都港区)

    このブログでは、あまりにも有名で大規模とアラカンが感じる美術館は取り上げてきませんでした。国立西洋美術館とか東京都美術館クラスになると、あらためて感想を書こうと思っても対象が巨大すぎて感想も何もないのです。今回訪れた美術館は小規模ながらも歴史は古く、美術番組で目にする機会...

  • 65. 「巨匠」が自分で開設しちゃった記念館 - 大田区立龍子記念館(東京都大田区)

    アクセス数が1万5千回を越えていました。コロナ絡みの外出自粛期間などありましたが、多くの方に読み続けていただけていることが励みとなって、何とか書き続けることができています。アクセス履歴を見ていて感じたのですが、コロナの新規感染者が増加するとアクセス数が増える傾向にあるよう...

  • 64. 美術館経営に関する本気度がよくわかる気がします - POLA MUSEUM ANNEX(東京都中央区)

    都内の小規模な美術館の中には高級住宅街に建っているものもあって、「もしかしたら相続税対策かな」などと余計な事を考えてしまう事もあるのですが、今回訪れた施設は民間企業が銀座に所有するビルのワン・フロア。近隣のブランド・ショップなどを見ていると、「賃貸ししたらかなり儲かりそう...

  • 63. 坂の上の小さな美術館 - 菊池寛実記念 智美術館(東京都港区)

    この文章を書いているのは2022年8月。行動制限はないながらも4回目のワクチン接種の対象となっている身としては、遠出については色々と考えてしまう感染状況です。持病もなければ肥満でもなく、二十歳を過ぎてからはインフルエンザで発熱したこともないアラカンではありますが、外出は日...

  • 62. 私にとっては未だに謎の人です、柳宗悦は - 日本民藝館(東京都目黒区)

    テレビの美術番組を見ていると、「民藝運動」と「柳宗悦」に関する話題はよく目にします。「民衆が普段使いしている日用品」の中に「美術品に負けない用に則した健全な美」を見出して提示した運動、その提唱者のうちの一人らしいのですが、その生い立ちや人となりを詳しく取り上げた番組は残念...

  • 61. 北海道の「がっちり似鳥さん」と言えば、やっぱり… - 小樽芸術村(北海道小樽市)

    久しぶりの飛行機旅の思い出も今回が最後です。今回はコロナ騒ぎの間に使用していなかったANAのスカイコインとマイルを利用して航空券とホテル代を捻出したのですが、航空業界の苦境を思えばちゃんと現金を払ってチケットを購入した方が良いのではないかと、ちょっと心苦しく思ってしまいま...

  • 60. 若いうちの旅は一生の思い出になりますね - 本郷新田記念札幌彫刻美術館(北海道札幌市)

    まだJR各社が「日本国有鉄道」だった頃、「周遊券」という格安切符がありました。まだ私が高校生だった時の事、貯めた小遣いがそこそこの額になり、北海道全域を移動できる周遊券と食事代くらいは賄えることに気づきました。そこで母親に「函館、札幌よりもっと遠く、稚内、帯広まで行ってみ...

  • 59. 雪と氷の街の白い美術館 - 北海道立三岸好太郎美術館(北海道札幌市)

    美術館へ出かけた帰り道にアルコール、主にワインを飲むことが習慣化していることは幾度か書いたことがあるのですが、札幌でもすすきので「呑めるワインショップ」を見かけたら我慢できなくなり、白ワインとソーテルヌの甘口ワインを楽しんでしまいました。そこで勢いがついてしまい、夕食がわ...

  • 58. 泊まりがけの旅行を再開してみました - 北海道立近代美術館(北海道札幌市)

    北海道に初めて渡ったのは小学校1年生の時、当時札幌に住んでいた叔父の結婚式に参列するために父親に連れられて行った時のことでした。飛行機による移動が一般的ではなく、新幹線はおろか青函トンネルもなかった頃でしたので、小さな子供にはとても辛い長旅だったと記憶しています。しかし、...

  • 57. 「やまたね」と言っても種苗会社ではないのでした - 山種美術館(東京都渋谷区)

    「美術館へ行く」ということを主目的としたブログを続けているおかげで、自分の好みから外れたジャンルの作品にも数多く触れることができています。「西洋絵画に関する知識や鑑賞体験を十分に得て海外旅行をより充実したものにしたい」という理由で美術館巡りを始めたアラカンですので、日本画...

  • 55. 緑豊かな静かな公園の静かな美術館 - 板橋区立美術館 (東京都板橋区)

    50歳を過ぎた頃から個人で海外旅行に出かけるようになったのですが、中欧やカナダの外れの方にある小さな街を歩きながら、「もう一度この道を歩くことは、決してないだろうな」という思いにとらわれたことを懐かしく思い出します。しかし、冷静に考えてみればそのような所は国内にも沢山あっ...

  • 54. 建物そのものに(も)価値があるとのことでした - 港区立郷土歴史館 (東京都港区)

    アラカンが在籍していた大学には戦前に建てられた建物が残っていましたが、キャンパスの移転等で使用されなくなった事もあって、通っていた40年ほど前には「廃墟化」していました。いずれ大きな地震でもきて倒壊したら処分されるのかと思っていたのですが、現在では使えるものは耐震補強等の...

  • 54. 白金台にお住まいだった新橋の社長さんのお宝拝見 - 松岡美術館(東京都港区)

    この文章を書いているのは2022年5月上旬で、オミクロン株の感染状況を横目で見ながら美術館巡りを再開して1ヶ月ほど経過しています。ゴールデンウィークの影響があってか新規感染者数は増加傾向にあるようですが、官房長官から「屋外でのマスク着用は必須ではないと考えられる」とか、「...

  • 53. 静かな公園にある区民のための美術館 - 目黒区美術館(東京都目黒区)

    東京23区には11の区が関与する美術展示の施設があるとのことです。国立、都立の大きな美術館はもとより、各種法人が運営する世界的に有名な美術館も多数存在するのが東京。区立の施設を開設、運営するには区民が納得する妥当な意味づけが必要でしょうし、区民の支持を得続けるための日常的...

  • 52. ビールを飲みには幾度か行ったけど、美術館には気が付きませんでした - 東京都写真美術館(東京都目黒区)

    近所のスーパーで「銀河高原ビール」を手にしたことがあります。相模湾沿いの街のスーパーで岩手のビールが買えることにも驚きましたが、飲んでみれば小麦が原料の輸入ビールのような味わいで、さらにビックリ。アラカンがビールを飲み始めた頃には「一番搾り」や「スーパードライ」すらな...

  • 51. 小さいけれど展示は多彩でした - 熱海山口美術館(静岡県熱海市)

    コロナ拡大以降、星空撮影で伊豆へ行く機会が増えた事は上原美術館の回にも書きましたが、熱海駅の地下通路にはもうひとつ、別の美術館の看板があります。以前から気になっていたのですが、乾燥した天気が延々と続く冬の間は星空撮影が忙しくて後回し。春になって星空が見えない曇り空が続くよ...

  • 50. 「庭園」というよりは「邸宅」ですね - 東京都庭園美術館(東京都港区)

    ソメイヨシノが咲く2022年春、およそ3ヶ月ぶりでこの文章を書いています。温度、湿度が高くなり、三度目の新型コロナワクチン接写が済んだということで美術館巡りを再開しつつあるのですが、東京とその近郊の感染者数は高止まりというか、ところによっては増加に転じたかも。蔓延防止等重...

  • 49. 「ふぁいとぉー!いっぱーつ」でガッチリ - 上原美術館(静岡県下田市)

    新型コロナ流行以来、密にならずに楽しめる趣味として星空の写真撮影を始めてみました。しかし、相模湾沿いは大きな街が並び、さらに北東側に横浜、川崎、東京という大都市があるため、綺麗な写真を撮るのは難しいのが正直なところ。元気な若者は自家用車で天城高原や十国峠などの高い所を目指...

  • 48. バブル期の東京の勢いを感じます- 東京都現代美術館(東京都江東区)

    世界ではオミクロン株の流行が拡大しつつあり、日本でも予断を許さぬ毎日が続いている2021年12月です。不安はあるのですが、飲食店における夜のアルコール提供も再開されており、今なら多少は出歩いて良いのかも?、と言った雰囲気ではあり、アラカンとしても様子を見ながら少しずつ美術...

  • カナダのおまけ、ちょっとだけシアトル

    現役で働いていた頃は、旅行の日程は会社のカレンダー次第。しかも、旅先の情報をろくに調べることもなく出発していたので、現地についてから「残念な結果」になったことも多々ありました。カナダはそんな事がちょっと多めかも。 キングストンでのこと トロントから日帰りで行ける街という...

  • カナダの美術館 - バンクーバー、トロント

    2016年にバンクーバー、2017年にトロントを訪れた時に立ち寄った施設を3つほど取り上げます。有名な画家の名前が思い浮かんでこないカナダですが、それなりに楽しめる美術館はちゃんとありました。 Art Gallery of Ontario このブログ書くにあたって調べて...

  • カナダの美術館 - モントリオール

    カナダを訪れたのは、2014年にモントリオール、2016年にバンクーバー、2017年にトロントの3回。ずいぶんと時間が経っていることもあって写真を見ながら記憶を辿ってみたのですが、モントリオールの現代美術館には行っていませんでした。また、VIAという鉄道を利用してケベック...

  • イギリスの思ひでの最終回はハリポタねたです - ヨーク、オックスフォード

    いわゆる美術館や博物館ではないのですが、イギリスで印象に残った二つの施設について書いてみます。長々と続いてきたイギリス編は、これで取り敢えずの最終回。次回は…、コロナ感染の現状からすると、次回も過去の海外旅行を題材にしそうな気がしています。 The Great Hall,...

  • 歩いて行けるビートルズゆかりの街

    リヴァプールにはビートルズ関連の観光スポットが色々とあって、多くはリヴァプール・ライム・ストリート駅から歩いて回る事ができます。例えば、下の写真とか。 その他にも、ジョン・レノンの生家や ポール・マッカートニーが長く住んだ家 が残っていて、ナショナル・トラストという...

  • イギリスの美術館 - マンチェスターとリヴァプール

    2018年のイギリス旅行ではANAの特典航空券を利用しました。そのためか、エディンバラ国際空港からの帰国便はドイツあたりでの乗り継ぎを探しても見つからず、なんとか確保できたのがマンチェスターからブリュッセルを経由して帰ってくる経路。ロンドンまで引き返せば簡単なものを年甲斐...

  • イギリスの美術館 -エディンバラ

    このブログでの行き先を見てもお分かりかもしれませんが、私ことアラカン、北に旅するのは大好きです。思いっきり南の方となるとオーストラリアとニュージーランドに1回ずつ行っただけ。イギリスでもロンドンから、さらに北を目指しましたが、今回訪れたのは鉄道で気軽に行けるエディンバラ。...

  • イギリスの美術館 - ロンドン(余談)

    ロンドンは、初めて個人で歩いたヨーロッパの街。しかも、帰国後1ヶ月しないうちに失血性のショックで二度も意識を失うと言う経験もして、ある意味人生の山場の一つとなった時期。失血の原因は旅行とは無関係なのですが、病院のベッドの上で「やりたい事は健康で元気なうちにやっておこう!」...

  • イギリスの美術館 - ロンドン(II)

    観光名所も美術館も数多いロンドンのこと、短い滞在時間でどれだけみて回るかとなると、「ついで」に行けるところに立ち寄ってみるのも良い方法だと思っています。今回は、そんな「ついで」に行ける三つの施設について書いてみます。 National Portrait Gallery ...

  • イギリスの美術館 - ロンドン(I)

    これまでこのブログでは、訪れた美術館の印象が薄れないうちに記録を残すことを基本としてきました。しかし、この文章を書いているの2020年7月は、東を見ればコロナウィル感染者が急増中で、西を見れば梅雨盛りで災害多発の大雨。楽しい気分で外出できる環境にはありません。そんなわけで...

  • 47. 人出は少なく、とても低リスクでした- 岡田美術館(神奈川県足柄下郡箱根町)

    都道府県境を越えての移動自粛の呼びかけも止み、そろそろどこかに行こうかと思っているうちに、なんだか怪しい雰囲気に戻りつつある今日この頃です。宣言が解除されてずいぶんと時間が経ってしまいましたが、期間中は美術館と映画館が閉鎖されると外出しようとする気にもならず、朝晩のウォー...

  • 46. 「あの石橋さん」のガッチリさはハンパじゃなかった - 東京国立近代美術館(東京都千代田区)

    新型コロナウイルス騒ぎの真っ只中、「人混みを避けよう!」という呼びかけを聞いて真っ先に思いついた「人混みを避けた遊び方」が、平日の映画館と美術館。特に空いた美術館となると、展示室にいるのは自分と職員の2人だけしかいないことも珍しくはないので、確かに感染症にはかかりにくそう...

  • 45. 縁切寺に辿り着く前の、坂の途中の別館 - 神奈川県立近代美術館・鎌倉別館(神奈川県鎌倉市)

    鎌倉を含む三浦半島へ公共交通機関を使って遊びにいくとなると、藤沢から江ノ電、横浜方面から京急、そして大船からJR横須賀線を使うことになりますが、相模湾沿いに住むアラカンとしては東海道線からの乗り換えの関係で横須賀線を使うのが便利。江ノ電は楽しいんだけど混んじゃってしかたな...

  • 44. 松竹映画の撮影所があった大船は大船市でも藤沢市でもなく鎌倉市です- 鎌倉市川喜田映画記念館(神奈川県鎌倉市)

    アラカンが小学生だった頃には、冬休みや夏休みになると「ガメラ」だの「ゴジラ」だのと言ったオコチャマをターゲットにした映画を盛んにやっていました。親の方針が「長期の休み1回につき映画は1回」だったため、「ガメラ」と「ゴジラ」とぶつけられたりしたものなら悩みに悩んだわけですが...

  • 43. 雪の下の静けさの中、少女は俯く - 鎌倉市鏑木清方記念美術館(神奈川県鎌倉市)

    明治から戦後にかけての相模湾沿いは東京から遠からず、かと言って近過ぎない距離だったらしく、鎌倉には作家、画家といった文人が、小田原には政治家や社長さん方が居を構えておいでになりました。そういえば、現在の大磯から茅ヶ崎に書かては芸能人が多いかな。そんな相模湾沿いにあっても鎌...

  • 42. 足袋やタイヤって、よく売れたんだろうね - アーティゾン美術館(東京都中央区)

    東京駅の周りには数多くの美術館があって、しかも、地下通路が発達しているので雨天、炎天でも気軽に出かける事ができるところが気に入っています。この美術館も八重洲の地下街からの出口を抜けて横断歩道を一つ渡ると入り口にたどり着ける、格好のロケーションにあります。 ざっとした御説明...

  • 41. 緑地の行き止まりに美術館があっても良いじゃないか‼︎ - 川崎市岡本太郎美術館(川崎市多摩区)

    昭和30年代に生まれた日本人にとって忘れることができない思い出の一つに大阪万博があるのではないでしょうか。今ほど気軽に旅行に出かけられる時代ではなかったわけで、「冥土の土産になんとしても新幹線に乗って大阪まで行って、月の石が見たい」という祖母の願いをかなえるついでに、閉会...

  • 40. 黒兎は山上の森の公園に跳ぶ - 宇都宮美術館(栃木県宇都宮市)

    大学時代を仙台で過ごし、東北各地はもとより東日本全域の方言を聞くことができる環境にいましたが、違いがよくわからなかったのが福島県の郡山市あたりと栃木北部の話し方。栃木って関東だし、那須の山で隔てられているのでそれなりに違っているのでしょうが、チョット聞いたくらいではわかり...

  • 39. 薄墨の滲み具合に何を見ますか?- 相田みつお美術館(東京都千代田区)

    東京国際フォーラムが開館したのは20年ほど前のことで、その頃からここに美術館があることも知っていたのに、これまで一度も訪れたことがありませんでした。同じ地下一階にある大きなホールで1日を過ごしたことが何度もあるのに、興味を引かれること無く忘れていたのですが、訪れてみてその...

  • 中国の美術館 - 上海、蘇州

    いよいよ金がなくなってきた…という訳でもないのですが、ヨーロッパや北米まで行って8泊近い旅行をする気力が無くりつつあるのは確かなところ。そこで、パッと行ってサッと帰ってくることができる中国へ行ってきました。世界遺産も沢山あるし、航空機と高速鉄道を組み合わせれば、かなり気軽...

  • 38. 高いのが好きならここが一番 - 森アーツセンターギャラリー(東京都港区)

    美術品を展示している施設というと、美術館、博物館、ギャラリー、ミュージアム等々、呼び方は色々あります。辞書的な意味はともかくとして、どの名前にするかには施設側の主張が込められているのでしょうが、普段は気にも留めていません。ところが、同じビルの中にあってチケット売り場も共通...

  • 37. 秋の山寺はアンバタ風味だった- 山寺 後藤美術館(山形県山形市)

    40年ほど前、仙台で暮らしていた頃の秋の娯楽と言えば「芋煮会」。大きな鍋と芋の子汁の具材をぶら下げて、仙山線の臨時列車で「奥新川」という山形との県境にある渓谷まで出かけていました。秋の渓谷の紅葉した樹々の美しは流石は東北地方の山の中と感じさせてくれるものでしたが、今更、一...

  • 36. もう牛タンだけではない、のかもしれない - 島川美術館(仙台市青葉区)

    仙台の街中って意外と何もなくて、牛タンを食べるとかアーケード街を歩くくらいしかないような気がしています。地下鉄や市バスでちょっと移動すれば、多少は見て楽しめる場所もあるのですが、年に何回か訪れたりしていたら「夜、一杯やる」のが1番の楽しみになるのは致し方のない所。ホテルの...

  • ニュージーランドの美術館 - クライストチャーチ美術館(クライストチャーチ)

    旅行代理店のパンフレットで見かけた天の川の写真に惹かれて、ニュージーランドはテカポの街まで行ってきました。現地ガイド付きの団体さんツアーで観光の対象は星空、山に湖。街歩きしながら美術館に行く旅程はなかったのですが、クライストチャーチのホテルにチェックイン後は自由行動で、し...

  • 35. 仙人と呼ばれた画家とその家族の思い出 - 豊島区立熊谷守一美術館(東京都文京区)

    一昔前までは、相模湾沿いから東京都内へ出かけるとなると東海道線で東京駅、小田急線で新宿駅、東横線で渋谷駅まで行ったら、そこが終点。そのせいか、新宿湘南ラインや副都心線で埼玉方面へ乗り換えなしで出かける事ができるようになった今でも、アラカンにとっての池袋は土地勘劇薄の街。思...

  • 34. でっかい本棚に圧倒されるのは不思議な気分 - 東洋文庫ミュージアム(東京都文京区)

    大量の蔵書を保有する研究機関が運営する展示施設となると美術館というよりは図書館な訳ですが、ウィーンのオーストリア国立図書館やマンチェスターのジョン・ライランズ図書館などは世界的に有名な観光アイテム。近世の建築そのものが素晴らしかった図書館と平成に建築された鉄筋コンクリート...

  • 33. てっきりギロッポンだと思っていたけど住所は赤坂だった - サントリー美術館(東京都港区)

    最寄駅が地下鉄の六本木駅ですぐ近くのコンビニが「六本木7丁目店」となっている東京ミッドタウンですが、このブログを書くにあたって調べてみたら、なんと住所は港区赤坂。ちょとだけ、東京に詳しくなれました。 ざっとした御説明(2019年8月中旬の情報です) 東京ミッドタウンのガ...

  • 32. 福島のど真ん中の山の中 - 郡山市立美術館(福島県郡山市)

    東北新幹線が開業する前、上野 - 仙台間を急行列車で行き来していた頃から、二本松が福島県の中央付近、郡山が南端だと思ってきました。ところが、美術館への経路を調べるためにグーグルマップをマジマジと見てみれば南端は白河で郡山はど真ん中。数え切れないほど通過しても、通り過ぎるだ...

  • 31. ウサギと一緒に美術館(途中までだけど) - 福島県立美術館(福島県福島市)

    宮城県は毎年幾度か訪れてきたのですが、大宮の次の停車駅が仙台になる「はやぶさ・こまち」を利用するので途中の栃木、福島は通り過ぎるだけでした。実はこれがもったいない使い方で、JRの乗車券は残営業キロが50kmを超える間は何度でも途中下車して駅の外に出ることができます。と、い...

  • 30. MOMATのTはTOKYOのT ? - 東京国立近代美術館工芸館(東京都千代田区)

    東京の「近代美術館」でゴッホ展を見た事を思い出してネットで確かめていたら、「工芸館の石川県への移転」という記事を見つけました。工芸館の建物は、かつては旧帝国陸軍近衛師団の師団司令部。現在は重要文化財に指定されている建物なそうで、行くなら今のうちかと思って出かけてみたのです...

  • フェルメールのことなど

    以前、フランクフルトのシュテーデル美術館を訪ねた時のこと。建物を出てしばらくしたところでフェルメールを見落としたのに気がつきながら「ま、いいか」と流してしまった思い出があります。ゲーテハウスの閉館時間を気にしつつ雪道を急いでいたからで、当時の私にとってはゲーテハウスの方が...

  • アメリカの美術館 - ニューヨーク

    ニューヨークは三度目で、いまさらMETでもないように思っていたのですが、これまでは近現代の作品を避けていたことを思い出して再々訪することにしました。その他、近現代の作品展示で有名なグッゲンハイム美術館、ホイットニー美術館にフェルメールの作品を観たかどうか記憶が定かでなかっ...

  • アメリカの美術館 - ワシントンD.C.

    ワシントンD.C.を訪れたのは今回が二度目なのですが、前回はニューヨークからの日帰りで、ユニオン駅発着の日本人向けバスツアーを利用したら美術館には寄らずじまい。数年の時を経ての美術館訪問となりました。今回はDCのホテル代の高額さに負けてフィラデルフィアからの日帰りになりま...

  • アメリカの美術館 - フィラデルフィア

    フィラデルフィア美術館 スタローンが主演した映画の封切りから40年近くが経つわけですが、美術館前の「ロッキー」の銅像の前にはポーズを決めつつ写真に収ろうとする人が行列を作り、大階段には階段を駆け上がる観光客らしき姿。未だに根強い人気があるようでした。 すごいと言えば、建...

  • 米国の美術館 - シカゴ、ミルウォーキー

    6月中頃の10日間ほど、アメリカに遊びに行ってきました。アメリカにはヨーロッパを代表する有名な絵画を収蔵した有名な美術館がいくつかあって、「アメリカに行ってヨーロッパの絵画鑑賞してどうするの?」などとへそ曲がりな事を言わなければ、かなり豪勢な美術館巡りができます。今回は、...

  • 29. 二十歳頃の思い出がギッシリ詰まってます- 宮城県美術館(宮城県仙台市)

    アラカンは学生時代を仙台で過ごしたのですが、地下鉄はおろか東北新幹線も開業していなかった頃で、上野発の急行で6時間。そのせいもあってか、東北地方唯一の大都市とは言え、まだまだ落ち着いた雰囲気があったように思います。最近では小高い山が丸ごと宅地化したり、タワーマンションがボ...

  • 28. 岩手山の眺望も見どころのうち - 岩手県立美術館(岩手県盛岡市)

    梅雨入り前の好天のうちにと思い、一泊二日で盛岡、仙台を訪れてきました。学生時代を仙台で過ごしたアラカンにとっては、どちらも思い出深い街です。東北新幹線が回h業して便利になったこともあって、これまでも時折訪ねていたのですが、駅からの公共交通機関が便利とは言い難い岩手県立美術...

  • 27. 一攫千金の夢も無きにしも非ず - 東京藝術大学大学美術館(東京都台東区)

    日本を代表する芸術系の大学の美術館で、上野公園から谷根千と呼ばれる人気観光エリアへの途中にあることもあってか、休日などはなかなかの混み方をします。それでも上野公園の喧騒は遠く感じられて、古い大学の構内にいるのだということが感じられます。 ざっとした御説明(2019年5月下...

  • 26. 海賊(と呼ばれた男)が残したお宝に出会えます - 出光美術館(東京都千代田区)

    株式会社である出光興産が入っているビルの9階にある美術館という事で察しはつく訳ですが、創業者が蒐集した美術品が展示されている美術館。Wikiによれば、創業者没後に会社の資産圧縮の必要に迫られたのがキッカケとなって海外に流失したものもあったようなので、何がしかの組織を作って...

  • 25. 見ていいるだけで痛くなっちゃいました - 刀剣博物館(東京都墨田区)

    トム・ハンクスやマッド・デーモンが出ていた「プライベートライアン」という映画がありました。正視するのが難しいグロいシーンが多い映画だったのですが、特にラスト近くのナイフを使った格闘シーンの、尖った先端がスーッと入っていくような映像にはビビりまくりました。アラカンは小さい頃...

  • 24.謎の高床式建造物は現代の見世物小屋でした - 江戸東京博物館(東京都墨田区)

    以前にこの博物館を訪れたのは、もう3年近くにも前のこと。1Fにある特別展示室でレオナルド・ダ・ヴィンチの「糸巻きの聖母」を観るためだったので、6Fまで登らなければならない常設展示には寄りませんでした。その後、国技館へ出かけた折に両国駅のホームから巨大な建物を眺めながら、「...

  • 23. 北斎というよりは画狂老人卍を観た気がしています- すみだ北斎美術館(東京都墨田区)

    アラカンが住む東海道線沿いから総武線方面への交通の便は意外と良くて、大船始発の総武線への直通列車を使えば、まず間違いなく、ゆっくりと座っていけます。にも関わらず、両国はアラカンにとって縁遠い街で、田舎から上京してきた老親を連れて国技館に遊びに行った思い出くらいしかありませ...

  • 22. 巨大ビジネスビルの中の鉄ちゃんワンダーランド -原鉄道模型博物館(神奈川県横浜市)

    ここが狭い意味での「美術館」になるのかどうかは微妙なところですが、展示されている大型模型の多くは手作りで、おそらくは値段の付け用ない逸品揃い。鉄博に行って本物を見ればいいじゃないかとおっしゃる向きもあるかもしれませんが、世の中には「着ている本人よりも制服」と言うコアな御仁...

  • 21. 「葉山女子旅きっぷ」はおじいも使えるらしかった - 神奈川県立近代美術館葉山館(神奈川県三浦郡葉山町)

    美術館のある葉山の街やバスの車中では、「葉山女子旅きっぷ」と書かれたパンフレットを手にした若い女性グループを幾度か見かけました。JRばかり乗っているアラカンは知らなかったのですが、京浜急行発売している様々な企画きっぷの一つで、京急の電車とバスを使って新逗子駅経由で遊びに行...

  • 20. これっきり、これっきり、もうこれっきり…ではもったいないです- 横須賀美術館(神奈川県横須賀市)

    山口百恵の「横須賀ストーリー」では、「急な坂道 駆けのぼったら 今も海が見えるでしょうか」と歌われていますが、JR横須賀駅の駅舎を出ると目の前には海上自衛隊の護衛艦と潜水艦、後ろには丘というか崖が見えて、まさに歌詞の通りの眺めが広がります。そんな海の街の美術館は三浦半島の...

  • 19. ここでも使えた銀のクマ - そごう美術館(神奈川県横浜市)

    アラカンが子供の頃には、デパートには屋上遊園地がつきものだったのですが、そごう横浜店には美術館があります。デパートの美術館というと催事場であるとか、ちょっとしたホールを展示スペースにしたものでは、と思ってしまいがちなのですが、ここは博物館法に基づいて登録されている正真正銘...

  • 18. ハチ公が暮らしていた街の美術館かも - 渋谷区立松濤美術館(東京都渋谷区)

    東急百貨店本館地下の食品売り場には生鮮食品を取り扱っている一画があって、長ネギやセロリが顔を出した買い物カゴが似合う、デパ地下と言うよりは街のスーパーのような雰囲気を醸し出しています。実際のところ、百貨店の向こう側は閑静な住宅街。考えてみれば、渋谷駅でハチ公が待ち侘びてい...

  • 17. 隣のカフェレストランでロゼ・ワインとチョコレートケーキを食してみたいです - Bunkamura ザ・ミュージアム(東京都渋谷区)

    渋谷駅周辺には高層ビルも建ち始めていますが、センター街に代表されるように小さなお店が数多く集まっているのが渋谷。そんな街で、高級デパート、美術館、コンサートホール、劇場、映画館、カフェスタイルのレストランなどが一箇所に集まっていて、見かける人達の年齢層が渋谷にしては高めと...

  • 16. 道路沿いの上島珈琲店は記念館のカフェだったんですね - 東京国立博物館黒田記念館(東京都台東区)

    美術館に行くのは好きなのですが新聞、雑誌で企画展のスケジュールを丹念に調べてスケジューリングするというマメなことができません。そんな私がちょくちょくお世話になっているのがテレビ東京の「美の巨人たち」なのですが、年末年始に録り溜めていた番組を見直していたら黒田記念館で展示さ...

  • 15. 新宿のビルの谷間の平成の名残り - 東郷青児記念損保ジャパン日本興和美術館(東京都新宿区)

    高層ビルの42階にある美術館。いまでは六本木ヒルズの52階に森アーツセンターが出来て「高さ」のインパクトはちょっと弱めになってしまいましたが、高層ビルからの眺めとゴッホの「ひまわり」をいっぺんに楽しめるのは世界でもここだけ。平成が終わるのに合わせたかのように地上に新館を建...

  • 14. 道がつづら折りになるチョイ手前 - 町立湯河原美術館(神奈川県足柄下郡湯河原町)

    超有名観光地である熱海のお隣、湯河原町も温泉の街ですが、大きなホテルのネオンが煌びやかな熱海とは方向性がだいぶ違います。特に「奥湯河原」と聞くと「庭園付きの和邸宅一棟貸し」だの「離れのみ、4棟」とか言った、高級外車が似合う隠れ家的な高級旅館が思い浮かんでしまうのですが、今...

  • 13. 真鶴岬の先っちょ、原生林の中に静かに佇む - 真鶴町立中川一政美術館(神奈川県足柄下郡)

    東京方面からやってきた東海道線の車窓からの眺めは、小田原、早川を過ぎたあたりから「前は海、後ろは山」になって、関東の端と言うよりも伊豆の入り口といった感じが強くなります。 人家は入江の崖地に張り付くようにして建ち、森には常緑照葉樹の巨木。そんな景色のさらに奥、小さな岬の...

  • 12. 茅ヶ崎って砂混じりではないの? - 茅ヶ崎市美術館(神奈川県茅ヶ崎市)

    桑田佳祐が「砂混じりの茅ヶ崎」と歌ったのは40年ほど前になるわけですが、最近の茅ヶ崎を訪れても砂は感じられません。住んで見れば違うのかもしれませんが、防砂林の松が成長したとか、相模湾沿いの砂浜が痩せてきているとか、40年という歳月の長さを思わずにはいられません。 ざっとし...

  • コペンハーゲンの美術館 - デンマーク

    コペンハーゲンでびっくりしたのが中央駅の真ん前にある「チボリ公園」。東京駅の丸の内駅前広場に絶叫マシンを並べた感じ。クリスマスの電飾も始まっていて綺麗ではあったのですが、宙釣りブランコのタワーの高さやジェットコースターの捻れ具合はおぞましい程で、「身の毛がよだつ」という感...

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