chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
miqmon
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2018/10/14

arrow_drop_down
  • 独断と偏見によるお勧めアニメ選。

    職場の同僚がコロナをきっかけにアニメを見始めた、とのこと。聞けば意外と趣味も合いそう。過去に見た面白い作品について話したところ、いつの間にかまとめてリストにすることになっていた。 そしてやり始めたらめちゃめちゃ楽しく、かなり力を入れてしまった。けっこう頑張って書いたので、「年末年始なんか見たいけど、なに見りゃいいのかワカラン…」という人のお役にでも立つかもしれない、と思ってここにも上げてみる。そのうち下げるかもしれん。 以下は超・独断に基づいた個人的な感想なので、その点ご留意ください。 基本的は作品の説明と見どころポイント、ネタバレはないです。ほぼ記憶によるので、説明が違うところが多々あるかも…

  • 夜はやさし 上下

    フィッツジェラルド最後の長編小説[1]となってしまったこの『夜はやさし』(原題 "Tender is The Night")、なんとも悲しさを感じさせるタイトルである。 夜はやさし(上) (角川文庫) 作者: フィツジェラルド,谷口陸男 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング 発売日: 2008/06/25 メディア: 文庫 クリック: 9回 この商品を含むブログ (20件) を見る 谷口陸男氏訳の、古い版で読んだ。[2] これがなかなか曲者で、文章に読点が多すぎ、慣れるまでが大変だった。(たぶん原文(英文)のせいなのだろう。ちなみに誤訳もあるようだ。困るな、それは)読点を頭の中で「。…

  • 世界がわかる宗教社会学入門

    「難しいことを易しく解説してくれる」橋爪先生に、『はじめての構造主義』[1]以来、まったくを以って大・感銘を受けていたので、この「宗教社会学入門」なんてまさに打ってつけ、という思いで手に取った。しかも「世界がわかる」おまけ付き。ちょうどユダヤ教関連の本も読んでいたところだったので、補完的な意味でもぴったりだった。(補完というほど知識はないのはいうまでもないが) 世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫) 作者: 橋爪大三郎 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2006/05/01 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 134回 この商品を含むブログ (84件) を見る そして、「難し…

  • 愛は試練に満ちて―パーフェクト・ファミリー―

    パーフェクト・ファミリーのシリーズで、初めて続きが気になる、と楽しみにしていた本書。 前作[1]から、問題が起きそうなまま終わってしまった、リビーとキャスパーという二人の夫婦の物語である。 この二人が、「幸せな結婚」というハーレクイン的結末のあと、夫婦の間に生ずる問題をいかに乗り越えていくか、というところが話の肝だったと思うのだけれど、しかしそれ以前に、作者はとにかく色々な人物のことを書きすぎており、残念ながらポイントが絞りきられていない、というのが最大の難点だった思う。 この点については以前にも書いた気がするので、それはつまり、それまで(パーフェクト・ファミリー)の作品も同じような傾向にあっ…

  • ユダヤ人と疎外社会 ―ゲットーの原型と系譜

    ゲットーについて書かれたのが本書である。ユダヤ関係の本を連続して読むのなら、ゲットーは一度は勉強しておいていい題材だと思うので、適切な本だったと思う。 しかし、前作の『ユダヤ人と有史以来』[1]と同様、無教養(というか、教養うんぬん以前に、理解力の問題?)の自分には、いささか荷が勝ちすぎたというか……難しかった。 ただ、ゲットーという、ユダヤ人の生活の場についての論文(「本書はワースの学位論文であ」る(p.386 参照) のだ)なので、ユダヤ人の生活や、ユダヤ教について――信仰に篤いユダヤ人の生活は、そのものが信仰と言って過言ではない――よく知ることができて、良かったと思う。 それから、訳者の…

  • キッチン

    思えば吉本ばななという人を、一躍有名にしたのはこの『キッチン』だった(はず)。 吉本ばなな好きな友人に「実は今頃になって初めて吉本ばななを読んだ」という話をしたら、ばななと言えば『キッチン』だ、と言われてそんな事を思い出した。 友人は年に何回だか、何年に一回かは必ずキッチンを読んでしまう、あれが一番好きだ、とも言っていた。 キッチン (福武文庫) 作者: 吉本ばなな 出版社/メーカー: 福武書店 発売日: 1991/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (20件) を見る 非常にわかりやすく死のことが書かれている小説だったと思う。 正確にいうと死について書かれている小説、という意味では…

  • 15th Anniversary

    読書百冊意自通ズ覚書も、本年でこうして公開から、15年を迎えました。 そしてはてなブログに引っ越しいたしました。 15周年なので引っ越ししよう、と思ったわけでは全然、全くなく、唐突に「よし、引っ越そう!」と思い、引っ越し作業をしているうちに、「あれ、もしかして今年って15周年なのでは?」と気づいた次第です。 でも、急に引っ越ししようなんて思い立ったのも、「おーい、忘れてるっぽいけど、今年15周年だぞー」と、何かが気づかせてくれる、流れの一部だったのかもしれない、と今は思います。 これを機に、書き散らかしていたものを少しだけ整理し、読書感想を主軸に、映画と漫画の感想もおまけ的に載せています。 ま…

  • スカイフォールに関する覚書 ―― 過去との決別、新たな00へ [007 スカイフォール]

    アクションは派手さはなく重めだが迫力あり。 テーマが暗い。画面もどんどん暗くなる。 暗く、なにもないボンドの生地で、Mもろとも過去を葬り去る、というのが話の軸だったんだろう。ボンドカーも粉微塵。生家も跡形も残らないほど派手に爆発。 ボンドの生地で、Mが過去に追われて死ぬ。それは時代の終わりを表している。 そしてMは、今までの敵――犯罪が新たな形に取って代わったわけではなく、これから戦わなければならない敵について、最後に明確にして示唆している。 007/スカイフォール [Blu-ray] 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 発売日: 2013/08/02…

  • 10th Anniversary

    本日、サイト開設10周年を迎えました。 十年一昔と言いますが、一昔も前(!)から始めたことになります。 親しんだ読書の世界から離れてしまわないように、なにか始めよう、とスタートした覚書でした。 覚書をしていくうちに、ほかの人はこの物語をどんなふうに読んでいるのだろう、ということが知りたくなりましたが、書評のサイトはあっても、純粋な「読書感想」のサイトはあまりありませんでした。 それなら、まずは自分の「読書感想」を発信してみよう、と本サイト開設に至りました。 時を経る中に、HPからブログへと形を変えましたが、こんなに長く続けられるとは、我ながら驚きです。 今まで当ブログに足を運んでくださった方、…

  • ユダヤ人は有史以来 パレスチナ紛争の根源/上下

    ユダヤ人について知りたいのでなにかありませんか、と恩師に尋ねたところ、薦められたのが本書と、ルイス・ワース著の "The Ghetto" であった。動機は忘れてしまったが、まとめて読んで知識を身につけようと思ったことは覚えている。 そもそも学校教育の現場で、中東についてはほとんど教えないーーイスラエルには聖地エルサレムがあるとか、アラブ人は大半がイスラム教徒で、イスラム教とはアッラーを唯一神とし、聖地はメッカにあり、巨大なモスクを建て、ラマダンと呼ばれる断食をすることなどくらいしかーーので、基礎知識というものが全くなかった。 そんな中で、後から考えると「パレスチナ紛争とはどういうことか」微塵も…

  • 半日の客 一夜の友

    二人の対談が100回を超えていた(!!)ということが今回わかり、本当に驚いた。対談は何冊も読んでいるし、相当やっているだろうということは考えるまでもないけれど、100回を超えているというのはさすがに脅威の数字だろう。 そして真に驚くべきは、回数もさることながら、この回数で保たれている内容のクオリティの高さである。要するに一言で言うと、「何者やあんたたちー!」つうことだ。うむ。 半日の客 一夜の友 (文春文庫) 作者: 丸谷才一,山崎正和 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 1998/12/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 今回も相変わらずスバらしく高尚な対談が、各テーマで…

  • 文学全集を立ちあげる

    まずびっくりしたのは、丸谷があまりしゃべっていない、ということだ。 まぁ丸谷もお年だし、オブザーバーとして考えていたのかな、と思うけれど、それにしてもびっくりするくらいしゃべっていない。今までの対談では、だいたい丸谷の様々な知識や見解が展開されていくパターンだったと思うのだけど。 文学全集を立ちあげる 作者: 丸谷才一,三浦雅士,鹿島茂 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2006/09/30 メディア: 単行本 クリック: 21回 この商品を含むブログ (47件) を見る それは、一つには、丸谷もお年で、若い二人に任せるか、的なところもあったと思われる。 もう一つには、この二人の知識量と…

  • 挨拶はむづかしい

    挨拶に関するエッセイだと勝手に思っていたが、何のことはない、丸谷が今まで実際にしてきた挨拶集だった。 しかし、驚くくらい様々な場面で挨拶をしている。作家も丸谷くらいになると[1]、挨拶する機会も多くなるのだろう。かなり色々な人と交流があるのだな、と改めて感心した。明治あたりから始まった(のではないかと思われる)今はなき近代日本文学のサロン文化、というようなものを感じさせられる。 内容そのものは、 特別面白いというものでもなかった。(失礼)きっと「挨拶の名手」は世の中にもっといることだろう。[2]もっとも、字で読んでいるだけで、その場の雰囲気とか語り口調はわからないので、挨拶としてトータルでどん…

  • アムリタ/上下

    吉本ばななの前回の覚書、『うたかた・サンクチュアリ』より、個人的にはずっと面白かった。妹の元恋人・竜一郎という人がうまく書けていたし、主人公・朔美の雰囲気も良かったと思う。メッセージ性みたいなものも感じられた。 このお話の、霊が見えるようになっちゃった弟・由男や、霊を慰めることができてしまうさせ子、、、、朔美自身が頭を打って記憶を亡くしたことや、美しい妹を亡くしたことなんかが、きっと読者を癒すんだろう。 そう理解するものの、個人的な感想としては、そういう部分にあまり興味は持てなかった。それはどこに理由があるのか、よくわからない。好みの話じゃないのかもしれないし、ピンとこないというヤツかもしれな…

  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶

    シャーロック・ホームズの作品もだいぶ読んでしまったが、いつ何時その作品をひも解いても、その楽しみというものが損なわれることがない。どんな時もホームズとワトソン博士に再び巡り会える楽しみを感じさせてくれる。だからこそ、世にはシャーロキアンなる人々が存在しているに違いない。 シャーロック・ホームズ最後の挨拶 (新潮文庫) 作者: コナン・ドイル,延原謙 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1955/04/15 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 16回 この商品を含むブログ (14件) を見る ホームズの探偵小説を読む楽しみというのは、作品そのものが面白いということもあるけれど、19世紀…

  • マイ・ロスト・シティー

    冒頭の「フィッツジェラルド体験」で、本書の訳者・村上春樹がいかに優れた評論家でもあるか、証明されているように思う。作品を読む前に、その内容に驚かされ、感心させられてしまった。 むろん、タイトルに「体験」とあるように、極めて個人的な体験に基づいての記述で、それは「ある作家が読者を魅了する」という、作家の作家に対する憧憬の告白的内容であり、正確には評論とは言えないかもしれない。しかしながら、その内容は平凡な書評を凌駕する。 マイ・ロスト・シティー (村上春樹翻訳ライブラリー) 作者: フランシス・スコットフィッツジェラルド,Francis Scott Fitzgerald,村上春樹 出版社/メーカ…

  • ホンモノの日本語を話していますか?

    最近、「日本語について」書かれた本がちょっとしたブームになっていた。ブームの火付け役は『声に出して読みたい日本語』という本だったと記憶している。この本が売れ始めてしばらくすると、雨後の筍の如くに似たようなタイトルの本が続出した。日本語がどうとか、国語がどうとか、そういう内容の本だ。 この本もその手の波に乗った本、に思えるし、実際内容のジャンルについては全く同じなのだけれど、この本こそ、書くのに相応しい人の著作であるというところが、他のどの本とも違うところと言えるだろう。 ホンモノの日本語を話していますか? (角川oneテーマ21) 作者: 金田一春彦,小島武 出版社/メーカー: 角川書店 発売…

  • GO

    直木賞作品である。映画にもなっている。 窪塚洋介主演で話題になったけれど、個人的にはそれがよくなかった。映画は観ていないけれど、CMの効果とは恐ろしいもので、どうしても主人公が窪塚洋介でしかイメージできないし、どうがんばっても桜井も柴咲コウにしか思えないのだ。 読んでいる間、ずっと「広い世界を見るんだ」(P.15)という窪塚洋介の声が聞こえる気がした。つまり、杉原=窪塚100%、になってしまったのだ。そしてそれはあまりいいイメージではなかった。残念ながら。 加えて1を読んだ時、描き方が非常に村上春樹っぽいな、と思ったら――チャプター1なんて『風の歌を聴け』の冒頭にすごく似ているーー友人曰く、「…

  • 愛は望郷のかなたに―パーフェクト・ファミリー―

    今回のパーフェクト・ファミリーは、前回のマックス編でちらりと登場していた男・デイビット編です。この人は恐らく始めの段階で登場しているのだろうけれど、覚えがない。ジョナサンの双子の兄としての認識しかなかった。 ハーレクイン小説だけあって、このデイビットも今回の物語で驚くほど改心している。マックスの次はデイビット……やはりHQに悪人は出てこないのだろうか。 愛は望郷のかなたに (ハーレクインプレゼンツスペシャル―パーフェクト・ファミリー (PS13)) 作者: ペニー・ジョーダン,霜月桂 出版社/メーカー: ハーレクイン 発売日: 2002/02 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る 改心…

  • 青い雨傘

    つくづく思うのだけれど、丸谷は文章が上手い。こう、スッと入ってくる。 途中で少し難しい話題になっても、スッと入ってサラッと説明してまたスッと本論というか元に戻る、その辺りも絶妙だ。 文章の学問的なことはさっぱりなのだけれど、解説の鹿島茂氏によるとこれは 「弁論術(レトリック)の定法を踏まえたもの」(p.289) ということらしい。ふぅん。 しかしレトリックの始めというのは「かのアリストテレス」ということだから、驚きだ。 文章や論述というのは、近現代になって科学なんかと同じように進歩しているわけではなくて、むしろB.C.くらいの頃に確立しちゃっているのかもしれない。そこら辺のことは何せ無学なので…

  • 冒険者たち

    グラスハートは1巻が出た時から読んでいた。当時もうすでにこの作家の本を読んでいなかったはずなんだけど……橋本みつるのイラスト[1]がよかったから手に取ったのだろうか。 冒険者たち―GLASS HEART (コバルト文庫) 作者: 若木未生,羽海野ちか 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2001/08/01 メディア: 文庫 クリック: 2回 この商品を含むブログ (9件) を見る しばらく続編が出ていなかったと思うんだけど、そのうちイラストも変わり、興味もあんまりなくなっていた。なので、ものすごく久しぶりに続きを開いた。 読んでいて思ったのは、この本、自分にパワーがないと読めないな、という…

  • 日本語のために

    本書は昭和四十年代に盛んに取り上げられていた「国語改革」の動向というものを見、それについての丸谷才一氏の意見――当時の論調と氏の考える国語改革のあり方というもの――が書かれている本である。 日本語のために (1978年) (新潮文庫) 作者: 丸谷才一 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1978/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (1件) を見る 三十年以上も前のことだから、「国語改革」なんていう動きがあったことすら私はよく知らない。ふぅむ、みんなそんなことで喧々囂々していたのか。 それはともかく、丸谷の主張は、丹念に検討され、氏が構築した国語のあるべき姿であるから、その主張は…

  • 子ども向け英語絵本。― 快読100万語!ペーパーバックへの道

    この本に従って最近イロイロ手を付けている。 と、いっても洋書は高いし、とにかくたくさん読むことがポイント。 そこでちょっと面倒だったけど、母校の大学図書館で借りて、もりもり読んでいる。(本書を読んだ人はわかると思うけど、とりあえず多少は英語が読める人でも「絵本レベルから始めよう」というのがこのほんのメソッドだから、もりもり読んでいる、とはいってもそういう絵本レベルを読んでるんだけれども、である。) 快読100万語!ペーパーバックへの道 (ちくま学芸文庫) 作者: 酒井邦秀 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2002/06/01 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 48回 この商品…

  • ものぐさ精神分析

    かなり昔に中々面白いからと親に勧められた本である。確か、高校生の時だったと思う。 理解の授業でダーウィンの進化論とか、相似器官、相同器官をやっていて、キリンの首が長くなったことについて話している時に、「象は鼻が長くなりたい、と思ったから長くなったんだという面白い説が書かれた本」と教えてもらったのだ。そうそう。ついこの間、今この本を読んでいると言ったら同じようなことを言っていたので、間違いない。 ものぐさ精神分析 (中公文庫) 作者: 岸田秀 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1996/01/18 メディア: 文庫 購入: 27人 クリック: 254回 この商品を含むブログ (107件)…

  • 熊を放つ/上下

    読み終えるのに、とても時間がかかった本書。それというのも、殊に上巻の前半が非常に読みにくかったせい、である。 しかし、果たしてアーヴィングの文章が読みにくいのか、訳者の訳が読みにくいのか、判断つきかねるので、まだその結論は出さないでおくことにしようと思う。おそらくその両方ではないかと予測するけれど。 熊を放つ〈上〉 (中公文庫) 作者: ジョンアーヴィング,John Irving,村上春樹 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1996/02/01 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 40回 この商品を含むブログ (40件) を見る と、いうのも、やったらめったら読みにくかったのは…

  • 太宰治・人と作品 1

    恩師に借りた本。この清水書院のCentury Booksというのは作家についと作品について書かれたシリーズで、全38冊あり、恩師は全て持っているそうだ。さすがです。 授業で使う(勉強する)ために若い頃買ったらしい。確かに授業で使えそうで、ためになる。そんな本である。 このシリーズで読んでみたいのは、やはり漱石と、佐藤春夫とか芥川、正宗白鳥、坪内逍遥、田山花袋など、どんな作品を残したのかほとんど知らないような人たち[1]だろうか。これ一冊ですごくわかりそうだ。 太宰治 (センチュリーブックス 人と作品 1) 作者: 福田清人,板垣信 出版社/メーカー: 清水書院 発売日: 1966/03 メディ…

  • オンリー・ミー ~私だけを~

    友人が貸してくれた本なのだが、 けっこう長いことほっぽり出してあって[1]、次に会う時までに読み終わらねばならぬ!と息せき切って読み終えた。なぜなら、前半はいまいちだからだ。 しかし後半はすごく面白くて、電車の中で何度も肩が震えてしまった。ま、あれは笑っちゃイカンと思うから余計におかしいというのも大きいが。 オンリー・ミー―私だけを (幻冬舎文庫) 作者: 三谷幸喜 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 1997/04/01 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 20回 この商品を含むブログ (94件) を見る 友人はチャゲ&飛鳥のところが面白いと言っていたけれど[2]、他のところが面白…

  • ソフィーの世界~哲学者からの不思議な手紙/上

    哲学の本というのは初めて読んだ。この本、当時バカ売れしたベスト・セラー本だが、それにしては難しい気がする。まぁ、哲学の本なんだからある程度難しいのは当たり前か。 色々な哲学者の色々な、そして微妙に違う主張が続くので、途中でわけがわからなくなり、オマケに時代考証もわからなくなってきたので、鉛筆で線を引き、インデックスをつけてしまった。メモもした。付ける過程で、簡単に読み返したりもしたし、時代ごとの分類もしたので、だいぶ整理された。 と、夢中になるくらい、すごく面白かった。 ソフィーの世界―哲学者からの不思議な手紙〈上〉 作者: ヨースタインゴルデル,須田朗,Jostein Gaarder,池田香…

  • 無意識の構造

    個性的であるとか文学的であるとかいうことをまったく考えなければ、河合隼雄はもの凄く文章が上手である。そう深く思わせる本だと思う。 とても難しい内容なのに、実にわかりやすい。丁寧に説明されているし、何より文体が、というか文章そのものが軽い。のだ。 前回の『子どもの宇宙』よりは内容も高度だったし、ずい分学術的だったせいで、難しいことは難しいのだけれど、それにしたって他の人に同じ事書かれても、きっと理解できないと思う。 ユングの言う、「普遍的無意識」というのは、よくわかる気がする。卒論(村上春樹作家論)で、「なぜ羊なのか、そのシンボルの理由」というトピックを書いたけど、つまりこういうことなのだ。人の…

  • のだめカンタービレ #23 - The Last Lesson

    最終巻!? 11/27に新刊が出ることはAmazonで見て知っていたけど、朝ラジオCMで「感動のフィナーレ!」的なセリフを耳にして、びっくりしながら本屋へ向かい… 最終巻だった。 そろそろ終わるだろうとは前巻22巻でも思ったけど、続き1冊で終わるとは……!完全なる想定外。 あの展開で後1冊で終わらせられんのか!? と思いながら開いた。 結論からいうと、 終わっては、いた。 のだめがセンチメンタル☆ジャーニーから三善ハウスに帰り、ヤドヴィと音楽を楽しんで…までは悪くない。 でもそこから、千秋が現れ、のだめの演奏に感動して…の下りが、 ああ…終わらせようとしている… 感、満載な気がした。 それでも…

  • レヴィ=ストロース

    レヴィ=ストロースが亡くなったらしい。100歳……ということは、今年生誕100年の太宰と同じ年ということか。 フランスの人類学者クロード・レヴィ=ストロースが死去、100歳 - CINRA.NET レヴィ=ストロースの著作は読んだことがないけれど、高校生の時、橋爪大三郎先生の『はじめての構造主義』でその存在を知った。 正直自分のような人間には難しい思想の話だけれど、面白いことこの上ない本である。 偉大な人物がこうして亡くなると、日々取りとめもなく生きている自分たちは、一体何かなしえられるのだろうか、などと思ってしまう。 はじめての構造主義 (講談社現代新書) 作者: 橋爪大三郎 出版社/メーカ…

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、miqmonさんをフォローしませんか?

ハンドル名
miqmonさん
ブログタイトル
読書百冊意自通ズ覚書
フォロー
読書百冊意自通ズ覚書

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用