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  • 27 飲み込むにしたってね。取扱いも考える。

    子の宿題のひとつに絵画がある。 私は久しぶりにコンテを手にとり、水彩絵の具の色合わせを楽しむ。 5番めと6番めが楽しそうに描きじゃくる。 その内2番めの声が聞こえ、2番めは主人そっくりで手が器用なくせに、キャンバス(画用紙か…)に向かうその具合はひどく不器用だ。 でも楽しそうに色を楽しむ。 発色を試して混ぜたり、私の脇にいる2番めは安心しきった表情だ。 2番めは気難しい。 いや、この子は1人だけ本当に取扱いが難しい。 私でこう感じるのだから、周囲はどう思っているのかと他の兄弟達より心配が尽きない。 兄弟が増える度に、2番めはひどい赤ちゃんがえりを起こした。 3番めの時にそういうものだという周囲…

  • 26 優先順位

    休日、あるイベントがあった。 それは4番めの年代向けのものだったのだが、実はやはりまたひと悶着あっての参加であった。 主人に対し4番めはだいぶ前から「お願い」をしていた。 だが、主人は随分な条件と分岐を作り、頑なに自分の予定を崩そうとはしなかった。 私ではだめなのだそうな。 主人はあてにならんので、何度か声をかけるも4番めは私では畑が違うのだと首を縦にふらず。ちなみに、主人の予定には今回私と共通の知人も参加している為、相談をしてみる事にした。 主人に言っても聞かないから、第三者への依頼である。と言うのも、4番めは主人とどうしても行きたかったのだ。 そのイベントが主人の専門で、自分も興味をもって…

  • 25 頭部、似ているよ。

    主人の若かりし頃が、あるバンドのvo.に似ているのだという。日々忙殺の私は既にエンタメとは程遠い日常で、買い物途中に流れてきたその曲に「これだよ!」と1番上が教えてくれた事により曲調を知るのであった。 ああだこうだ言いながら、主人に一体誰が?と聞くと、すかさず『省略せず』とぴしゃりと言う。主人に阿吽の省きは通じない。あなたが○○○○○。のvo.に似ていると誰が言ったの?と聞き直す。 先週、若手達が昔の会誌や社報を見ていて、昔の主人の写真を発見し言われたそうなのだ。私は中の子達にそのバンドの写真を見せてもらう。 中の子達は大笑いし、体型が全く違うと言う。 見た目…そのまま下へスクロールすると、ち…

  • 24 似た者同士

    主人の父と母が来た。本来であれば帰省するのだが、今回はこちらに来ると言って聞かない義父母。 当の主人は既に予定を入れていたらしく(と言うより予定が埋まらないと落ち着かないのだろう)、到着日は午前様で帰宅。 寝静まった我が家にいつも通りうるさく帰宅し、不平不満をぶちまける義父母。 主人も主人で機嫌悪くスマホいじり。 初日からいい年してSNS漬けな点を指摘され、口論していた。 正論だけど夜中にやらんでも良いのに。 両親が来る日くらい早く帰ってくれば良いのに。 本当にツッコミ処の多い親子だ。今回は夏休みの予定で一番上と中っこ達は不在。 だから、主人達と性質が似ている二番目が接待係。 下っこ達も学童を…

  • 理不尽主人

    中の子達と朝御飯を食べに出掛けた。 彼らといると、正直申し訳ないが普通の家庭という気持ちになる。 例えば譲らないとか静かな癇癪、自分勝手な行動がない。 だから、私は遠慮なく自分の行きたい所を選び、また食事をとる事が出来る。ここに来ると、主人と疎遠になり再会した事を思い出す。 その後、主人とはこの近くで研究会があった帰りにここへ一度寄った事があるが、食べるものがないと終始文句ばかりで気疲れした事も思い出せる。 当然中の子達以外の2番めや下も主人と同じ反応であるから、ここには本気でたまにしか来れない。 1番上は前は一緒に来ていたけれども、どんどん忙しくなり最近は一緒にお出掛けも少なくなった。中の子…

  • カエルの子はカエルだったりそうでなかったり等。

    子達の中でも2番目は最も主人を受け継いでいるかもしれない。 とても手先が器用であるし、探求心は旺盛であるが、その他は全く以てアンバランスである。一番下も同じようであるが、愛嬌があったり人懐っこい部分があるので、似ているが違う。一番下と一緒にいると2番目は明らかに損する事が多いのでフォローに神経を使う。中の子達はそれぞれに得意もあり、バランスも普通に良い。コミュニケーション上手で、中の子達は主人の事も「適当に」流す事が出来る。1番上は最もバランスが取れている。 主人は一番始めに生まれた子だからかよく分からないが、子どもと言えばこの子の事しか話さない。 そして、主人は分身のように思っているようだ。…

  • 良かった事一点。

    主人は家の事に関してもてんで×。 はっきり言ってアテに出来ないどころか、もはやアテにしない。普通土曜日曜祝日、またはお盆や正月等家族で過ごすだろうと思われる日にも主人は不在。 そして緊急事態に対処する仕事もしているはずなのに、日々、家族の緊急事態には未対応。 こういう状態だから家の事はすべて私が行っている。 身一つなので回りきらない事も多いので、子達がとても逞しく育っていると思う。 主人と再婚して良かった点はこれ位である。

  • とんでもない!

    ある日、主人が教職に就く等という話が持ち上がった…主人は恐らくその後ろにあるバリューしか見えていない。それは明白である。そこは専門職を学ぶ所である。 確かに技術要員としてなら主人は『使える』。 しかし相手は機械ではないのだ。 どうしてネームバリューしか見えていない薄っぺらい人間に務まろうか。私は心底この話が立ち消えになる事を願った。主人は相手や対象を「表面上でしか」見ていないからだ。 そしてまだまだ伸びゆく未来の宝達に、主人がとことん向き合えるかというと、普段の様子から「時間がない」「そこまではタッチできない」「ここからは自分の範囲ではない」等と言い出すだろう。そして、定時で帰って同僚から大顰…

  • とんでもない!

    ある日、主人が教職に就く等という話が持ち上がった…主人は恐らくその後ろにあるバリューしか見えていない。それは明白である。そこは専門職を学ぶ所である。 確かに技術要員としてなら主人は『使える』。 しかし相手は機械ではないのだ。 どうしてネームバリューしか見えていない薄っぺらい人間に務まろうか。私は心底この話が立ち消えになる事を願った。主人に欠けているもの。 その1つに相手や対象を「表面上でしか」見ていない事があげられる。私は今の職場が1番主人に合っているような気がする。 そこの一握りのハントされゆく同僚や上司等(場合によっては部下)と同じように主人は極めるに長けているが、彼らはやはり人間性も違う…

  • まだ暫定。

    主人をどちらかで疑った事は多々有。主人はアスペルガーであるのか。 それとも自己愛性であるのか。 自分自身の興味に忠実である。 だからこそのあの職である。 真似るのが上手というならば、それはまさに執念である。 私は主人のこの辺りを尊敬している。 ところがもう1つは、いつしか高慢になり、傲慢に変わって来た事である。 主人を『専門医にかかろうか』と連れ出した事はない。 確かに家族である私たちと、主人とちかしくなりトラブってきた幾人かは困っている。 が、それ以外とは別に支障を来していない。 それどころか、上に推し上げるような輩の存在も確認している。 だから、取り急ぎ今の所、主人的には不要である。 但し…

  • 教訓1 仕事はやめない。

    どちらかと思う。 ┏統制のとれていないケチtype ┗統制のとれていない散財type 主人のような偏りのある人はどんなに安定した職に就いていようが、はっきり言ってお金を任せてくれない限り信用出来ない。だから私は家庭に入れと主人に幾ら悪態を吐かれても、子達の送り迎えが散らばりで大変でも、家事が山のように溜まっても、家庭に入るという頭は無かった。正直周囲は旦那様と仲睦まじく、育児をしっかり行えていて、だがしかし、うちにそれが実現する日は永久に来ないと見切りを付けていた。 実際振り返るとそれで良かった。主人の懐から幾ら子育て費を捻出してくれるだろう。 趣味のモーター系やら旅やら休日活動やら飲み代やら…

  • 23 不器用な○○

    いつも感じているのは、主人の独特な距離の取り方だ。 積極的に関わろうとして行く姿勢は、社交的とも写る。 しかし、その継続性と頻度において『浅く広く』と簡単に表せないとも感じている。 例えば主人が人と会う頻度は独特である。 主人の組み立てた日々に合うかどうか、または合わせてくれるかどうかが大前提となる。主人が合わせる事はほぼ無い。 公的なものであれば、案外すんなりと予定を飲み込む。 または自分自身にとってメリットが多くあれば合わせる事もある。 それは自分の趣味だったり専門だったり等の場合。 それ以外は無し。 そうなると、主人に今日飲み行こうなんて気軽に誘ってくれる人は少なくなる。 主人は前述の通…

  • 22 休日もNOサービス

    或る日の事、いつも一人で全て担っていて本当に偉いわ、とママ友に言われた事がある。 そのママ友とは子達同士が学童保育や保育園、または学校などが同じで、年齢も同じだったり近かったりで、よく顔を合わせていたのである。 とは言っても、数分の立ち話が日常茶飯事で、働くお母さん同士というのは案外こざっぱりした付き合いである。 うちに更に上の子達がいる事を知り驚かれていたが、1年程が過ぎて、うちに実は主人がいた事を知ると更に驚かれていた。 と言うのも、行事や何かでそれが土日であったりすれば、自然と母だけでなく父や祖父母も足を運ぶ事が多い。 ところが、我が家はいつも私のみである。 子達全員の行事に満遍なく出席…

  • 21 吐き気を催したくて催している訳ではない…が。

    運転に人柄が表れるというのは強ち間違いではないように思う。 主人の運転は本当に安全だ。が、家族皆誰かが必ず吐き気を催す。 子達もそれぞれの移動ではあるが、やはり活動で遅くなったり、遠征の時に送り迎えが必要になる事も多い。 普段からそれは私が行うが、時に私も繁忙や対応が重なったり遠出が入ると、その役目は主人に引き継がれる。 とは言っても、実際に行われた事は数える程である。 それは、吐き気を催す事を当然嫌がるからだ。 私も何とか調整はするが、あまりにも難しい時は、大変である。 そして主人の車は雑然としている事もあるだろう。 何に使うのか分からない物が多く、これのせいで燃費が悪いのでは?と感じる物も…

  • 20 帰省する

    帰省シーズンに家族皆揃って帰省した事はない。 帰省シーズンというものは大抵家族が揃っている方が多いと思う。 主人にとって帰省シーズン、つまりお盆や正月というのは夏休みか冬休みである。 私は結婚前から主人が帰省しない事を知っていたのだが、孫が生まれてからというもの、双方の実家に顔を出さねばならなくなった。 当然主人不在にて。 主人はまとまった休みが取れると勝手に遠出して行く。 遠出せずとも、いつもの土日以上に予定を詰めていく。 勝手に予約を取って、一人でまたは誰かと出掛けていく。 主人は自分の両親とはそりが全く合わないのは、似過ぎているからで、私の実家に来ないのは習慣の違いに戸惑いが続くからだ。…

  • 19 地獄かどうか

    主人の前の奥さんはちゃんとした人であった。 人間らしいというのは機械的ではないという事と捉えた上での話だ。 だから、私も主人に似たところがあるのかもしれない。 主人は置物か何かなら良いのだが、正直拗れを呼ぶトラブル機くらいに感じている。 主人にとって、嫌味を言う家族は凄くストレスであったのだが、主人自身がそれになっているとは気付けないのは皮肉なものだ。 主人が無関心である事に理解を示せるのは、私自身も職種的にそうであるからかもしれないが、何れにせよその部分は諦めるに限る。 最も重要なのは主人が『家族以外の他者』とトラブルを起こさないかどうかである。 その点のみを注視する。 そうでなければ、他の…

  • 18 君はジャイアンか。

    家族それぞれが何かしら興味を持ち、その事柄を頑張っていたりする。 主人にとって…家族それぞれの成果も何故か主人のものになる。 これは家族にとってもはや『はいはいはい…』と聞き流すしかない。 例えば上の子達の一人は本当に頑張って、それを私や周囲は子の努力を賞賛した。 主人は特に関わらず、何と言うか『頑張れよ』の一言も掛けていないのは、既に子が主人より早く家を出発するから、また主人がいつも午前様帰宅をするからというすれ違いだけではない。 それがあっても、恐らく普通であればLINEだったり電話だったりで励ましを一言でも送ると思う。 主人はそれすら自分の仕事や取り組みに夢中過ぎたのか、行わないで来た。…

  • 17 リスクや責任等

    主人はリスクを負うのに臆病なのか、それともリスクそのものがあるかどうか理解しているのか…ある時ふと考えてみたけれども、結論は出て来なかった。 但し、少なくとも主人の頭に家族への責任を負えるかを考えた時、あれは絶対に0である。 主人はある取り組んでいる事に関して非常に責任感があるが、それではない場面の時に無責任とも感じられる。主に仕事や自身が取り組む物事「以外」である。 主人と家族になる為に、私は主人の為に幾つかの約束事項を取り付けなければならなかったし、それが履行されない場合のペナルティも用意してやらねばならなかった。 私は、主人という人間と一緒になったその時から、子達だけでなく主人の保護者に…

  • 1 読めない

    主人が、空気が読めないかどうかで言うと、自分の得意や興味津々な分についてはそうではないと感じる「時もある」。 つまり、空気が読めないのではなく、読む余裕がないとか関心がないのだろうと帰結してもいいかも、と感じる「時もある」のだ。 そう気付いた時、少々脱力感に襲われたが、直ぐに回復したのは、主人はそう言えばそうだった…とあっという間に回想出来たからである。 主人のペースに合わせていたあの頃、それは私が夢中だったからだろう。 代わり映えのない日常に、あの様な変わり者が突如として現れたら誰だって、いや奇異としか写らないかもしれない。 恐らく私が変わり者ではなく、変なのだ。 ある時、主人が昔から大好き…

  • 主人。例えると…

    主人がどうして家にいないのかと言うと、主人は半分は強制的に多忙で、半分は自主的に多忙なのである。 その中に家族と過ごす時間というのは、働きかけでもしない限りない。 あれはタマだと思う。 磯野家の一員のタマ。 少なくとも家族にとってはそうだ。 では会社で言うと、あれは戦士である。 しかもみんな主人とそっくり。 スターウォーズでいうトルーパーに思う。 でもその中で主任的トルーパー。 私としてはココに主人の傲慢さの要因があると確信している。 自主的な方で言えば、主人は仕切り屋。 しかも家庭ではしない細かい所までやる。 自分の好きな分野だから。 だから多少扱いつらくとも、重宝される。 1度、私はタマと…

  • 名誉肩書きオプショナル?

    主人は『分かりやすいから』好きなのか。 ずらりと並べられたあるものに、凄い!と感嘆するか、呆れるか。 それは自分自身のそれに留まらず、周囲の身近な人間にもそうである。 子がある事で表彰されたなら、それは主人の自慢の種の1つとなる。 しかし実際に二人三脚でやって来たのは私なので、ため息が出てしまう。 主人がそうなったのは、ある時の悔しさからだ。 それまでは今と同じように自由奔放な人間であった。 当然融通もきかないのも今と同じである。 しかし自己愛のようなそれはまだ見えなかったのである。 主人は社会に出ると余計にそれが顕著になって来た。 だから主人は全ての方と別れてきたのだ。 主人は冷たい。 主人…

  • 15 パワーとバランス

    主人が嫌いな存在の1つに私の兄弟が在る。 何が嫌いかというと、負けず嫌いが負けず嫌いを呼ぶからである。 主人はえらい粘り強い。 悔しいから、見返したいから、努力する。 裏を返せば、粘着質で本当に面倒臭い厄介な人間とも言える。 表に戻せば、類い稀なる努力家である。 逆に兄弟はその点、悠々としている。 その余裕が主人にはまた悔しいのかもしれない。 主人は興味の対象には本当によく粘り続ける。 他が出来なくともそれで食うしかない人間だからこそ、今もある。 そして、主人は今日も私の兄弟が嫌いだ。 兄弟宅から帰宅した後は、必ずフォローを入れる必要がある。 あれはあれ、こっちはこっち、のクールダウンを帰宅後…

  • 14 専友(※造語)

    確かに相手から異性の話を聞くのはあまり良い気分でない。 しかし、それも時と場合によるのだ。 過去の体験談とその後の気持ちを聞けた時、共に過ごす相手の良い分析の材料になったりもする。 でも、主人はだめなのだ。 よくもここまで恨み辛み話せると思う。 良い事なかったんでしょうか? そんな訳なかろうが。 しかも全ての相手が全て悪いと来たもので、正直聞いてて気分が悪くなる。 一度主人に『そんな言いますけど、本当はいい所、あったのでは?』と言った。 すると、さも敵と見なさんばかりに睨み付けられた事がある。 分析どころか、此方のフラストレーションが溜まるので出会って暫くで、これらの質問は一切やめた。 さて、…

  • 13 ジレンマ等々

    主人の話し方に抑揚はない。 だから冷静な人と捉えられる。 主人はスラングのような崩し言葉を用いない。 だから真面目で信頼のおける人物と捉えられる事もある。 主人は声を荒げる事もなければ、暴力的でないが。 非常に丁寧な暴言を吐く。 毒舌と言えばそうかもしれない。 主人がポイ捨てされて来た理由のひとつにあげられる。 本人に自覚はあるだろうか。 相手を見てそれを行えるはずがない。 抑揚がないのと同じように態度も同様である。 相手が相手にフラストレーションを抱えたならば、普通は双方で何とか改善策を練ろうとするものだ。 その後の関係に必要であるからだ。必要でなければ行わない。 主人については、何とかした…

  • 12 開いた口がナントカナンジャラ

    いい加減家をどうにかせねばといつも考えているのである。 帰宅して1番目の部屋を何とかせねばと。 そして、ある休日前の夜に『ついに』思い立ったのである。 翌朝から収納先がなく、どうしようもなく散らかる細々した物から片付け始めた。 子達にも話し、それぞれの物はそれぞれの部屋で管理するよう話をした。 問題は主人である。 主人の書斎はとてもじゃないが、それぞれの部屋で…という訳には行かぬのである。 先ず物でドアが開ききれない。 それにしても主人に断りの連絡を入れようか迷うが、『そんな連絡入れられても見る暇がないから。』と言われるのがオチである。 しかしこのままというのも困るので、「リビングはお客さんも…

  • 11 同じ穴の狢

    ギボさんは責めるだけでなく、普通の会話であっても、自らが否定されたと思うと、回避行動に移る。 若しくは鞍替えを行うか、論点ずらしをする。 だから濁しを蓄積させて来たといっても過言ではないが、あくまでも本人は無意識に、である。 濁しではなく、本人が『clear!』と一瞬でも感じるか、納得してしまえば完結なのである。 主人はある日、それにより自身だけでなく多くのダメージを皆が受け続けて来た事に気付いた。 気付いたら最後である。 何せ主人の半分にはギボさんの血が流れている。 ギボさんは、今まで取り敢えずでも自分の手を煩わせずに来た息子が、反旗を翻したように感じたのだろう。 そこからは犬猿の仲である。…

  • 10 姑@異次元

    一応私にも義母がいる。 嫁と姑… 通称ギボさん。 オカアサンとご本人の前では呼んでいるが、ギボさんと普段(会っていない時)は呼んでいる。 ギボさんは主人と同じく扱い難い。 当然だ、血の繋がった親子だしな。 ギボさんは目と鼻の先に住んでいる訳ではない。 再婚同士だった為かもしれないが、嫁姑争いが同次元ではなく異次元空間で起きている気がする。 ギボさんはとても平和な人である。 但し、それは自分の世界の中に限った事だ。 一歩myワールドから出ると、大変だ。 当然、私も出来る事ならお会いしたくないが、主人の扱い対策を考えた時に、何故か分かり易いサンプルであったので、定期的にお会いするようにしている。 …

  • 9 そう言えばそうだった。

    そう言えば、二度と連絡しないでの後、季節は巡り巡った。 自分で言ったくせに、本気でもどかしく、これ程につらいとは…と虚しい思いをした数ヶ月。 ところが、或る日無痛になる。 その瞬間はよく覚えている。 主人は過去の薄れた記憶の一部となる事に決まった。 証拠に、主人の自宅近くに仕事で行ったのにも関わらず、以前通った事のある道、それだけの感覚になってしまった。 私の中で主人に対して、後ろ髪引かれるような思いが無くなった。 そうなるまで、主人の好きな物やとんでもない変な癖をよく思い出し、会話にもよく出ていたのに。 そして、季節は巡り巡った、である。 ひょんな事はずっとずっと後の後だった。 私はすっかり…

  • 8 アリとキリギリス

    お互いの不器用な部分を補い合える夫婦は凄いと感じる。阿吽のように理解し合っているならば、無敵ではないか、とさえ思う。私達がそうである訳がない。 私は自宅までの緩やかな上り坂を歩くのだ。そして駅まで向かう時にその緩やかな下り坂を歩く。台風以外の日は時間を先読みし、歩く。その少額とも思えるバス賃、私はそれも毎度乗ったつもり貯金するのだ。 主人は悠々とそれを飛び越えるのだ。飲みに行けば帰りはタクシーを、メタボ対策にその緩やかな坂を歩こうともしない。果ては、近場のコンビニに行くのさえ、車を出す始末。同じ特急でも有料をいとも簡単に使ってしまう、無料があるのに。 でも私はそれに関係なく節約するのだ。ここま…

  • 7 かために出来ている。

    世の中の常識という曖昧だがハッキリしたもの。 既に法律など文言にて定められていたり、標識のような交通ルールのような絶対的にハッキリしたもの。 主人はルールに厳格である。 ところが常識的である部分が、とんでもなく非常識だったりする。 例えば非常に厳格な職に就いているのに、すっぽり常識的であるべき一部分がすっぽりと抜け落ちているそれに似ている。 私は「普通そりゃないだろ」に数多く立ち会ってきた。 主人はきっとこの部分もあって、大変な苦労をして来た。 私は我慢できない!と主人をとことん遠避けた事があった。 付き合い始めてから1年経った記念日間近の時。 主人とは業種が違う為、繁忙のルーティンも異なって…

  • 6 After all, "Birds of a feather"

    当然、子達と主人を「連れて」出掛ける事もある。 しかし、主人と子達は決まってふっと居なくなる。 決して迷子ではなく「単独行動」をし始めるのである。 手続きを済ませ、順に見ていく私。 だが、いかなる時も主人や子達は先ず各々のお目当ての場所へ飛んでいく。 以前は、本気で探し回って終了が私のコースであった。 館内放送を恥ずかしながら掛けてもらった事もある。 ほんの一瞬目を離した隙に、揃って飛び出していくのだから、私は幾ら体があっても足りなかった。 本当につい最近、私はそのテに慣れた。 そしてご飯の時間が近付くと、着信があり集まる。 昼ごはん、皆でどこで食べるか等、決める間もなく、入っていく。 各々好…

  • 5 鯖と猫

    主人は梃子でも動かない。 私が柔軟に動く事や動かされる事をよく思っていなかった。 しかし、行動となると別だ。 私は動けない、どうやったら身軽に飛び出していけるのだと、主人の背中を見送る。 ある日、ある時から、私は帰りを待つのが自分の仕事と徹するようになった。 平日に週末に動き回る主人を、私は待つのだと決めた。 ある日、ある時、主人の後をといつも追っていたのに、私はそれをやめたのだ。 性分とは全く逆の事をしている。 本当は私は狩りをする人で、主人は育てる人である。 でも、成り立ちから、それは異なってしまっていた。 だから、主人はそれを修正するかのように立ち位置を変えてくれた。 帰宅する時間は遅く…

  • 4 遠距離の理不尽

    まだ私達が遠距離だった頃、主人が私の元に来てくれたのは数える程だった。 いや、数える程でもない程だった。 私は旅費が重なる度に、私は何と都合の良い人間…と感じていたものだ。 何故私だけ行かなければならないのだ。 ある時、そういう思いをするのは旅程が主人一色だからだと気付いたので、違う用事も付け加えることにした。 1研究会 2友人との再会 3兄弟の元 4一人観光 等々。 主人とは同郷ではなかったし、共通する知人はいても共通する友人はいなかったので、だいぶ「何故私だけ」という気持ちを軽減出来た。 1はそれだけで1日が終わる。 主人とは翌日2時間程、ご飯や散策だけで終わってしまった。 2も友人とハシ…

  • 3 孤高のペット

    主人という人に本当に寄り添える友人や存在は少ないのかもしれない。 近付けば近付く程、相手が疲弊する。 主人は疲弊する時もある。 例えば久し振りに子どもの相手をし、子どものペースに散々付き合わされた場合、途中で仮眠を取る事もあれば、夜は早々に眠りに就く。 其れ以外であれば、疲弊しない。 主人から『疲れた』『疲れる』とは聞かない。 誰が主人と合わせられるのだろう。 多分いない。 動き足りないからの理由だけではなく、恐らく主人には気軽に会って(そこまで来たから行くよ)レベルの友人がいない。 予め約束をしなければならない。 人だけではない。 主人は悪気なく約束が無ければ、会えない。 家族の私達ですら、…

  • 2 距離というものは

    必要以上に近付くというのは、私達にとって籍を入れる事であった。 そして普通ならば、もしも相手が倒れたならば、損得抜きに支え合う。 お互いに意見や主張は譲り合ったり喧嘩してベストを探り合う。 どんなに汚くて苦しくて辛くても。 そうして「共に」乗り越える。 夫婦とは、籍を入れたなら。 私達は難しい。 私達は大人な私と子どもな主人である。 主人という人間は甘えて来たりはしない。 愛想の無い甘えであるから、不器用な人だ。 かと言って『いつまでも独身気分で…』という言い分は主人には通じない。 主人は環境の変化、その適応が難しいからだ。 仕事上では問題は無いと、知り合い筋から聞いたが、それはこういう主人が…

  • 1 そもそも主人は主人である。

    そもそも主人とは遠距離恋愛の末である。 私達はお互い再婚同士だ。 私達はそもそも突き詰めている領域が同属だった為に知り合っている。 だから、あれ程遠くに住んでいたのに、年に何度かはどこかですれ違っていただろう。 出逢うべくして出逢ったというような運命めいたものではない。 私は主人に毎日コンスタントに連絡した。 おはよう、おやすみ。 主人は気の赴くままである。 私は始めこそ、主人にペースを合わせていた。 会う日会う時間も、主人の空き次第。 会えない時の予定は知らなかった。 しかし、行く先々から写真をくれた。 そんな主人が私に合わせるのは、面倒な時や忙しい時のみだけであった。 その癖、私に急な予定…

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