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《佇む猫》---それでも猫と暮らす https://blog.goo.ne.jp/romi0707

ある日私はペットショップを転々していた先のない売れ残りの猫(ロミ)と出会う。ロミの擬人化で使っている広島弁は忘れつつある故郷の言葉を思い出しながら書いているもの。

のり丸
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尼崎市
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2018/08/26

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  • これまでの記録 (なにげない日常)

    師匠のロミにハゲができた。ストレス性のハゲだと獣医は言った。それは僕がのり丸家に来る少し前の出来事だった。師匠は偏屈で臆病、非社交的で、人や動物を受け付けない。なので当然、一匹飼いが適している猫だと思われていた。師匠みたいなタイプは新入り猫と合わなくてストレスを抱える可能性も高い。ただ、師匠は猛烈に孤独で、あまりにも孤立しすぎていたかもしれない。ひとりでポツンとのり丸の帰りを待っている生活に、実は大きな負担を感じていたかもしれない。なぜならば、僕が来てから師匠のハゲはきれいさっぱりと完治したからだ。【明るく天真爛漫】もうすぐ僕は10か月になる。去勢手術も無事に終わり、体調もすこぶる良い。師匠は生後10か月ぐらいに「のり丸家」にやってきたけど、僕のようにオープンで明るい性格ではなかったそうだ。「ウチは、生後2か月...これまでの記録(なにげない日常)

  • あほ吉、あぽ~、と呼ばれているがアオです

    僕がこの家に連れて来られたのは今年の一月の中旬頃だ。その日は今季最強寒波の日だった。「こんな寒い日にごめんな」のり丸がキャリーバックの中で毛布に包まれている僕に話しかけてきた。「もうすぐ家だから…」僕はひたすら叫び続けた。「ギャース、ギャオース!((出せぇ、出してくれ!)」僕は保護猫だ。昨年、伊藤さん(仮名)という女性に保護された。伊藤家にはすでに複数の犬や猫がいた。そこで僕は人間の顔色をうかがいつつ、犬ともうまくやっていく社会性を身に着けた。(アオ「蒼」という名前も伊藤さんがつけてくれた)のり丸が保護猫を迎えるまでのいきさつは省くことにする。簡単にいうと、のり丸はずっと先住猫のロミがひとりぼっちで退屈していると思い込んでいた。「子猫なら大丈夫だろう」と、のり丸は楽観的に考えて僕を連れてきた。しかし早計だった。...あほ吉、あぽ~、と呼ばれているがアオです

  • (続)ロミとの談話 誰かの役に立ちたい

    ロミのり丸ロミ「なんでアンタだけ三番目なんね?」SNOWというひと昔前?に流行ったアプリ。コンピュータが自分の顔と似ている芸能人を探し出すらしいが…。三番目とは、左から三番目の加工状態の顔である。のり丸「三番目を出すのは似てないからに決まってるだろ(笑)。なんたって俺の顔は『佐藤ノア』との融合だからな。ロミは何回やっても、なぜか『ダヴ・キャメロン』、猫の顔=ダヴ・キャメロンになってるのかな(笑)」ダヴ・キャメロンロミ「…似てないじゃろ。アンタだって、外国の知らない人が出てきたじゃろ?」ThomasBrode(これものり丸との融合、三番目の顔)のり丸「…ほんと誰?って感じだよな」ロミ「…ところで、昨年のり丸に起こった『事実』といえば?」のり丸「発熱。激しい咳。圧迫感のある胸の痛み。味覚異常。…その頃、周囲の人も次...(続)ロミとの談話誰かの役に立ちたい

  • ロミとの談話 真実と事実の違い

    ロミのり丸キャラクターは「鬼滅の刃」より前回の「ロミとの対話」からどのぐらいの歳月が…気が遠くなりそうじゃ。猫の時間は人間の時間よりも早く進むから、ウチはすぐにのり丸の年齢を追い抜くじゃろう。本当に「すぐに」じゃ。しかし、ウチは将来「猫又」になる予定なので、そのことは全く気にしとらんけどの。最近思う。メディアはそろそろ「事実だけ」を報道しなければならないのではないかと。メディアは人々の「不安」に乗っかり、メディアの「儲け」を優先させる情報を流してきた。また、メディアが流したそのような情報に誘導されていく人々もいた。そんな時代はもう終わりかけているのではないかとウチは感じておるのじゃ。真実は人の数だけあるが、事実は一つしかない。自分が事実だと思い込んでいるものも、他人から見ると事実ではないこともある。その人だけの...ロミとの談話真実と事実の違い

  • 変化の渦の中で 【近況報告】

    大変ご無沙汰をしております。ロミ氏と私は今年の1月末、尼崎市から神戸市に移りました。3LDKからワンルームになり、部屋の広さも1/3になりました。実は友人とシェアする為に3LDKを借りて、シェア解消後もそのまま2年も割高な家賃を払いながら暮らしていました。(引越しが面倒くさかったからです)3LDKで広がっていた荷物をワンルームに入るように減らすのは、(片付けられない私にとって)想像絶するぐらい大変な作業でした。これ以上の先延ばしはやめよう、コスパの悪い生活を変えよう…と、重い腰を上げ、やっと引越しができてホッとしているところです。ロミ氏は移動中は動揺していましたが、意外にも新しい部屋にはあっさりと(3時間ぐらいで)馴染みました。私事ですが、昨年末から視神経萎縮が進み、PCやスマートフォンの画面がハッキリと見えな...変化の渦の中で【近況報告】

  • これまでの画像32 マウンティングについて(+追伸)

    ご無沙汰しておったの。のり丸はいろんなことを考えて、それを言葉に残したいと思っておる。すべての人に「この文」を受け入れてもらいたいというムシの良いことは考えていないし、むしろ「なんだ、この文?いったいどんな奴が書いているんだよ?」と感じる人の方が多いだろうと想像しながら書きはじめたらしいけどの。のり丸がフワフワと考えたことが、もしほんの少しでも誰かの励みになることがあれば嬉しく思う。そんな訳で、時々言葉を置いておきたいと思っているのじゃ。↑この漫画を知っているじゃろうか?なんと!最近「この猫、ロミちゃんに似てますね」と言った人がいたのじゃ。え?いやぁ…あの〜、この猫はハチワレだし、丸顔だし、ウチよりよっぽどかわいいんじゃけど…でも、ちょっと嬉しいの。ともかく、この猫の性格がウチを連想するそうじゃ。そうかの?(笑...これまでの画像32マウンティングについて(+追伸)

  • これまでの画像31 身体の栄養、心の栄養

    のり丸のブログ放置がすごいため、ウチの格言を書くことにした。10まであるのを少しずつ…なら(きっと)続くじゃろう…。ロミの格言その1食事は身体の栄養7、心の栄養3の割合にする。ウチの場合、栄養のあるカリカリをメインに食べて、時々猫缶や、ほんの少しおやつを食べている。時たま、(味付けなしの)茹でた豚肉や鳥肉や白身魚などを一口食べることがある。のり丸の部屋にあるヘボい体重計が実は狂っており、ウチの本当の体重は現在2.6キロ。ウチは軽すぎるらしい。キャットフードもいろいろ試したけれど、ゲロゲロと全部吐いたりして食べられないものもあった。今食べているフードに関しては、「長年あるメーカーだし、悪いものではないから、このチョイスで良い。それに猫の食べる意欲が続くことが大切だ」と獣医は言っているけどの。(※参考までに。メイン...これまでの画像31身体の栄養、心の栄養

  • これまでの画像30 飛ぶロミ

    【キツい、或いは睨んでいるように見られるウチの目つき】今回は前回の続きじゃ。前回のブログを見た友人から、のり丸にこんなメールが来たのじゃ。>いつも思うんですが(ロミは)ドアの上にはどうやって登っているんですか?ウチがどうやってドアの上に飛び乗るか、百聞は一見に如かず、なので画像を見せようと思う。のり丸には何度も何度も撮影のチャンスを与えていたが、常にチャンスを逃していたおったようじゃ。しかし昨日、とうとう撮影に成功したので(といってもiPhoneでの撮影だからピンボケ)、仕事に行く前にアップさせることにしたのじゃ。今日の出発は遅いけれど、帰りは午前様。どうせ頭が訳のわからん状態になっておって、ブログのアップどころではないからの。【見えるかの、空中を飛んでいるウチが?】【もう少しでドア】【ドアにぶら下がる】【…と...これまでの画像30飛ぶロミ

  • これまでの画像29 ロミの平凡

    「おかえり、のり丸。まちくたびれたよ」最近は、のり丸が帰ってくると玄関で、すでにゴロン。【これは以前の出迎えの時】ツンデレだから、さっさと背を向けてのり丸の前を歩いていたんじゃ。ウチについてきんさい、と主導権を握って、キリっと歩いておった。ところが最近は、ウチが先頭で歩く(ことは歩く)けど、クネクネ歩きながら廊下の途中で爪とぎ。のり丸はウチの爪とぎが終わるまで後ろで待っとるけどの。ロミ「あんた、なんかしゃべりんさいや」のり丸「……あぁ、うん」最近、のり丸は「あ、うん」ぐらいしか言わないからの。別にのり丸は疲れているわけではないんじゃ。ただ、少し新しいことをしているので、脳がフリーズしておるようじゃ。こういう時、シングルタスクの脳は不便じゃ…切り替えがスムーズではないからの。(今日なにを食べたのか?誰と会ったのか...これまでの画像29ロミの平凡

  • これまでの画像28 楽をするということ

    ウチら室内猫は楽をしとるように見えるらしいが、とんでもない。のり丸という人間の元へ来たのも、まぁゆうたらウチが選んだ訳でもないしの。この人間(のり丸)、ルーティンや秩序が元々苦手じゃ。苦手というより、秩序恐怖症に近いかもしれんの。その上、今は決められた時間帯に連続して働ける体力もない。(自分のペースで動くことはできる)だから、のり丸は自らの責任において自営業を選択しておるのじゃ。しかし…こんな調子で、本当に将来どうなるのか?とウチは正直思う。そもそものり丸の世代は年金はもらえるのか?…そうじゃの、もしいつかもらえたとしても自営業だから雀の涙じゃろうて。いずれにしても生きていく道を、常に柔軟な思考で模索しなければならないの。…ほらの。こんな訳のわからん変人と一緒に生きとるじゃろ、ウチ。だけどウチはのり丸に期待して...これまでの画像28楽をするということ

  • これまでの画像27 コレクション

    【のり丸と11年一緒にいる植物】猫が食べたらいけない植物ばかりじゃけど、ウチは観葉植物はかじらないからセーフじゃの。「場所とるなぁ」と何度か誰かに託そうとしたらしいが…そんな勝手なのり丸をよそに、ますます元気な植物たちじゃ。植物を見ていると「植物は自分が死ぬと思ってない」ようにウチは感じるの。そして植物は動物よりもずっと寛容じゃ。エネルギーを無償で分け与えることができる大きな存在じゃ。【ウチの画像がたった3枚しかない】どういうこと?……まぁ、悪戯好きのウチがお茶目な3枚じゃ。【わざと輪ゴムを噛んでいる】【チロっと舌を出している】のり丸は「庶民的」な場所が好きじゃ。例えば尼崎や大阪の下町などの…。最近、仕事で西宮や芦屋の方面に仕事で行っており、いつも最終電車で帰ってくるのじゃ。おかげでウチもすっかり夜型になり(猫...これまでの画像27コレクション

  • 治療師か詐欺師か(9)治療院のゴリラ

    小・中学校でイジメによる生徒の自殺などがあると、校長がニュースで謝罪するシーンを見ることがある。父が校長に赴任していた時は公の場で謝罪をすることはなかった。父の後任で校長になった人は公の前で謝罪したらしい。父は教員から、教育委員会に移り、また教員に戻り、教頭、校長、そして他職種へ…というコースを辿った。教員というのは我の強い人も多く、校長の指示を素直にきくとは限らない。加えて、学校には「日教祖‎」「日の丸問題」「サービス残業」「モンスターペアレント」…などの、さまざまな問題がある。書き出すとキリがないが、学校というのは閉鎖的な空間であるからイジメが起こる。大企業を代表していた人が校長に赴任することがあるが、民間企業のように「教員」が上司の命令で動かないことで悩むようだ。民間から校長に就任した人が、うつ病になり自...治療師か詐欺師か(9)治療院のゴリラ

  • 依存症と3メートルの男(2)

    「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」=ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』=お客様は太古から「地球」に住んでいる「もう一つの人類」だそうじゃ。これまで、のり丸は3メートルもある人間なんて見たこともない。スピリチュアルな世界では「周波数が違う存在」「高次元の存在」「ガイド」みたいな表現がよく使われているようじゃ。のり丸が普段あまり気に留めていない概念である。ただ目の前に(それらしき存在が)いる時に、「周波数や次元」で説明されると、のり丸は面白くない気分になる。つまり「あなたには到底理解できない存在だから、あなたには認知することはできないでしょう」と言われているようなものだからじゃ。(そもそも世の中には、人間が「真の意味」で理解しているものなど何もない。自分自身すら理解できていないのが人間というものじ...依存症と3メートルの男(2)

  • 依存症と3メートルの男(1)

    生まれて初めてウチは河原に行った。つまり、のり丸に強制的に連れていかれた、ということじゃ。「蚊もおらんし、思い切って外の空気を吸うか」と、出不精なのり丸が重い腰を上げてしぶしぶ河原に。(って、別に行かんでもいいのに)【…なんと、瞬間移動カバンから出てみたら】【そこは、いつも窓から見ている河原じゃった】ハーネスと首輪の二点セットって大袈裟じゃなかろうか…。(ウチがあまりにも細すぎてXSでも抜けることがあるからじゃが。)【散歩の写真はこの3枚のみ】ほとんどキャリーの中に潜んでいたからの。いくら好奇心旺盛だといっても、初めての場所で猫が楽しめるわけなかろうが…。のり丸はウチを犬と間違えとるんじゃなかろうか。さて、今回のテーマじゃが。【のり丸とウチ】写真を撮るだけでイラストにチェンジできる機能はすばらしいの。「最近、お...依存症と3メートルの男(1)

  • 治療師師か詐欺師か(8)川田家の犬

    庭の生垣に沿って金木犀が植えられていた。季節は秋で、裏口に進んで行くと甘い香りが押し寄せてきた。四方八方に伸びた剪定されていない金木犀の枝をかき分けながら進むと、白衣の肩にオレンジ色の小さな花がついた。裏口のすぐ横に犬小屋があった。塗装のしていない木製の犬小屋は湿気で木の一部が腐り、苔の生えた屋根は抜けていた。犬小屋の中にはバケツやホースなどが入れてあり、犬はいないようだった。「失礼いたします」といいながら裏口を開けたが、足の踏み場がないぐらい靴が散乱していた。靴の上に靴を乗せる訳にはいかないので、自分の靴は外に出すことにした。「お邪魔します」びっしりと敷き詰めた靴の山をまたいで薄暗い台所に入った。川田愛子さん(82歳)は専業主婦だった。夫亡き後は共働きの息子夫婦を支え、孫たち二人の世話もしてきた。二人の孫たち...治療師師か詐欺師か(8)川田家の犬

  • 治療師か詐欺師か(7)そして川田家へ

    【怒ったけん、PCから動かんど!】【…はぁ。怒り疲れたの】もともとエネルギーが溜まりにくい私は、自分のエネルギーが減る方に向かって行動しない。だから一緒にいると疲れるような人とは友人にはならない。友人の世間的なステータスなどはどうでもいいし、「自分に何かしてくれる、してくれない」も関係ない。友人の性格がネガティブでもポジティブでもどちらでもいい。一番重要なことは「お互い疲れない」ことだと思っている。一緒にいて私のエネルギーが減らない人(相手のエネルギーも減らないこと)が、私にとっての人間関係の基準である。(…ずいぶん勝手な話だが。)エネルギーのチャージの仕方は人それぞれである。スポーツをしたり、人とワイワイすることでチャージする人もいるだろう。私の場合はひとりでボーっとしていることで、エネルギーが自然とチャージ...治療師か詐欺師か(7)そして川田家へ

  • 治療師か詐欺師か(6)エロスか愛か、二択

    ノエルさんとラッキーさんは、雰囲気が対照的だった。私は2回手術をしたが、左右の内頚動脈という血管に巻き付いている腫瘍は取り残しになった。その部分にはガンマーナイフという放射線をかけた。そのことにより「下垂体前葉機能低下症」になった。 ノエルさんとラッキーさんの病状は、あるところまでは私とそっくりだった。私は自分の病気に対する情報収集をしたくて、ネットでふたりに接触した。 愛妻家。病気がわかってから、(男性不妊治療を開始し)子供を作ろうとする。病気がわかってから、すぐに恋人と入籍する。妻に財産を残す方法を考えまくる。 付き合っているパリピがいたが、病気がわかってから、速攻で振られる。(瞬殺) 下垂体前葉機能低下症により分泌できなくなるもの。(一部~全部)・副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)・甲状腺刺激ホルモン(TS...治療師か詐欺師か(6)エロスか愛か、二択

  • 治療師か詐欺師か(5)新しい波が来る

    日テレに苦情が殺到している。「あなたの番です」の最終話に対する苦情である。 私は最終回にそれほど期待をしていなかった。ただ、最後は変化球(せめてナックル)ぐらいは投げてくれてもよかったのになぁ、とは思ったが…。 上からのコンプライアンスがうるさいテレビ界は(たとえ製作者側が良いものを作りたくても)、結果「つまらないもの」になることが多いようだ。19話までに期待が膨らんでた視聴者にとって、20話の「出来栄え」は納得できるものではなかったのだろう。 今回のことで、テレビが衰退していき、5Gに進んでいく未来への予感はますます強まった。   【『ラジオ・スターの悲劇』を歌う「バグルス」のトレヴァー・ホーン】(ニュー・ウェーブの先駆けだが、今でも新鮮。)歌詞は、テレビの出現により仕事がなくなったラジオスターの話。 【現在...治療師か詐欺師か(5)新しい波が来る

  • 治療師か詐欺師か(4)有害な人格

    私のストレス解消はSF小説やミステリー小説を読むことである。束の間、日常生活とは離れた世界に自分を置けるからだ。ミステリーの場合、大抵「なぜ、そんなことで殺人を?」と犯人の動機に対して思うことが多い。しかしミステリー小説で重要なのは「謎解き」の部分である。私は紙に図を描きながらコツコツと謎解きをしたいので、できればノックスの十戒を破っていないものを読みたいと思う。さて、huluでも公開されている「あなたの番です」の考察を重ねてきた私だが、そのドラマもあと1回で終わってしまう。現代では(良くも悪くも)短時間のうちに「数多くの意見」を聞くことができる。単に好き嫌いで推理している人、製作者側の意図を読んで推理する人、ディティールを見のがさない人(ミスリードを検証する人)、心理学的に分析する人、過去の(実際にあった)犯...治療師か詐欺師か(4)有害な人格

  • 治療師か詐欺師か(3)職業選択の自由

    出典USATODAY  【ロシアの動物園にいるヤマネコの元に毎日通う三毛猫】出典LoveMeow  妹は口癖のように私に言っていた。「あんたは『美容師』か『ファッション業界』に進んだらいいと思う」 私は美容師になりたいと思ったこともないし、ファッション業界に進むことを考えたことはない。ただ、妹が私にそう言うのは理由がある。  私の両親はファッションセンスがゼロだった。 中学生時代、私は家で陸上部のユニホームを着て過ごしていたが、妹は母親のお古の洋服を着ていた。「私服」という無駄なものに対してお金を掛ける必要がないと考えていた両親なので、「子供の洋服を買う」ということは無駄だと考えていたからだ。 その上、母親は妹がオシャレをしてモテることを警戒していた。若い頃の自分と同じような過ちを犯さないように、と考えていたの...治療師か詐欺師か(3)職業選択の自由

  • 治療師か詐欺師か(2)それぞれのバイアス

     「川田さんの犬」の話をすぐに書きたいが、今「川田さんの犬」の話を書いても、(背景がわからなすぎて)読んだ人の混乱を招くだろう。自分がどんな視点(立ち位置)から見ているのか、ということを全く明らかにしていないからである。(3~6回遠回りした後で、ちゃんと書ければ、と思うが…)  私の場合、文を書く時に「男」感性、「女」感性のバイアスが掛からない方が自分らしく書きやすい。だから主に「私」を使って書いている。 私は性別に違和感を持って育ってきたわけではないし、ジェンダーレスを望んでいる人間でもない。ただ内部では自分はどちらの感性も内包しているし、それらを融合したものも持っていると感じている。自分だけではなく、人間はだれしもそうかもしれないと考えている。(猫のロミも「ウチ」じゃなくて、本当は「おいら」「あちき」「自分...治療師か詐欺師か(2)それぞれのバイアス

  • 治療師か詐欺師か(1)犬の目

    変な夢を見た。留守番を頼まれて実家にいた。私は何もせずに家の中で怠惰に過ごしている。なぜか応接間が気になっているが、ドアを開けて中を確認することすら面倒だった。実家に滞在して3日経過した頃、私はやっと応接間のドアを開けた。応接間には庭に面したガラス戸がある。そのガラス戸の向こうで何かがチラチラと動いている。私はガラス戸に近づいて庭を覗いた。すると茶色の犬がしっぽを振りながら私に近寄ってきた。「クマ!」とっくの昔に死んだはずの犬である。「犬がいるなんて聞いてないよ…」庭の物置の上にドックフードの袋が置いてあり、袋には紙が貼ってあった。[朝夕、2回餌を与えてください]紙にはそう書いてあった。私の背中にサーっと冷たい汗が流れた。「クマごめん、本当にごめん」私は慌てて器にドックフードを入れて、犬に与えた。しかし犬はドッ...治療師か詐欺師か(1)犬の目

  • これまでの画像26 鬱憤エネルギー

    去年は台風により停電と断水4日間が続く…という事があったので、今年は念入りな準備をしているのり丸じゃ。現在、エアコンは27度(24時間フル稼働)に設定してある。この家の中はエアコンをつけていないと38度になることもあったからじゃ。ウチが来た当初、のり丸はキッチンや寝室には猫を入れないつもりじゃった。しかし、のり丸の留守中に停電やエアコンの故障などが起こると部屋の温度が上昇して、ウチは熱中症になる可能性もある…。なので、いざといういう時は猫が本能的に「風が通る場所」「ひんやりした床」を探り当てられるように、すべての部屋を開放したのじゃ。今、ウチはこの3LDKを自由に動けるからラッキーなのかもしれないの。家中をウロチョロするウチを今更のり丸に止めることはできない。ウチはドアの開け方、引き戸、引き出しの開け方などをす...これまでの画像26鬱憤エネルギー

  • これまでの画像25 騙されたくて

    どのように生きても時間は不可逆的に進んでいく。猫生は暇つぶし。オモチャを動かしているのが、のり丸なのは明らかじゃ。だからオモチャをくわえて、のり丸の前でポトするのじゃ。ウチはいつも騙されたい。後ろにある青いヒモはどう見てもただのヒモじゃ。のり丸が日によって「ほらミミズの動きだ」「これはボウフラの動きだ」と言うが、違いが判らん。ミミズ捕まえた!本気でキャッチ!日々、捨て身、全力で「猫」をやっているウチ。室内の物はとっくの昔にすべて把握した…最近、外部に対する好奇心を抑えきれない。階段の石の感触、川の水の匂い、草の香り、土に潜んでいる虫…どんなものだろう。土手の風景が絵画のように見える日もある。ウチも大地から四季を感じたい。近所には自由に暮らしている太った猫もいるそうじゃ。違う世界に住む猫…隣の芝生は青いかもしれん...これまでの画像25騙されたくて

  • よく似た男(3)コルティジャーネ

    『コルティジャーネ』の社長室に入ると空気がピリっと緊張した。黒服達はふてぶてしい表情で無言で突っ立っていた。黒服達が野犬なら『江戸一本舗』の女のコ達は小型愛玩犬だ。後からついて入った伊藤と私は雑種犬というところだろう。「みんな揃ったな」中央に浅黒い肌をした細身の男が立っていた。端正な顔が引き締まっており、目つきが異常に鋭い。この男の場合は犬に例えることはできない。そもそも「種」が違うと感じた。おそらく、この男は犬ではなくコヨーテだろう。それもアレキサンダー・マックイーンの服を着たコヨーテである。「昨日、王野がバックレた。競馬が終わった直後に消えたらしい…」王野はギャンブル狂で過去にも巨大な借金を背負ったことがあった。その時は、競馬で大勝して借金を返せた。今回も「あの時の奇跡」を願って金をかき集めて賭けたが、その...よく似た男(3)コルティジャーネ

  • よく似た男(2)

    黄昏時で、空は濃紺、雲はオレンジ色に染まっていた。三月でまだ風は冷たく、「寒い、寒い」と言いながら伊藤がコートの襟を立てて歩いていた。『江戸一本舗』に着くと、女のコ達が店の前で立ちすくんでいた。ボーイの小林と前田もいた。店の中には誰も入ることができないようだ。「釘打ちされている」と誰かが言った。「釘打ち?」私が戸惑っていると、小雪が駆け寄ってきた。「のりちゃん!扉という扉が外から全部開かないようになっているのよ」「(…のりちゃん?)」伊藤が小雪と私の顔を代わる代わる見た。「(店が摘発されたのかな…でもそれにしては変だな)」私は小声で伊藤に伝えた。しばらくすると、ドヤドヤと数人の黒服がやって来た。そして、「全員!ここにいる全員!そのまま『コルティジャーネ』の社長室に行って!すぐに!」怒鳴るような声で言った。「早く...よく似た男(2)

  • よく似た男(1)

    先日、阪急電車に乗っていた時のことだ。顔の左半分にビシバシと視線が突き刺さってくるような感覚を覚えた。視線が来る方向を辿ってみると、左斜め前の座席に座っている男がジッと私を見つめていた。私と目が合うと、男は手に持っているスマートフォンに目線を落とした。(…ん?気のせいか?)私はもう一度男を見た。(キングダム)突然、私の脳裏に「キングダム」という言葉が浮かんだ。マンガの題名か?なぜあの男を見た時に「キングダム」が出てきたのか?私は男を観察した。髪の毛がボサボサで、眉毛も目にのしかかるように伸びている。(こんな顔の犬がいたな……え~と、シュナウザー、うん、シュナウザー犬にそっくりだ)そんなことを考えながら男を見ていると、再び男が顔を上げて私の方を見た。私は瞼を閉じて寝たふりをした。私の脳はシングルタスクであり、当然...よく似た男(1)

  • これまでの画像24 悪夢死

    おはよう!起きるのじゃ!オープン・ユア・アイズ!!!…いつまでも起きない人間じゃの。【いつも、のり丸が起きるのをひたすら待つウチ…】…ところで、最近のり丸の「いびきラボ※」がすごいことに…。(※主に「いびきの録音と分析」アプリ)どうやら最近「悪夢」を見ているらしく、まぁ寝言のすごい事…。(うるさかったの)【フミフミ…】以前、留学生が相次いで朝になると死んでいた、ということがあった。原因は不明だったが、寝ている間の心臓麻痺の可能性があり、もしかすると「悪夢死」かもしれないと推測する人もいた。(※新聞記事による)慣れない国に来て強度のストレスが原因で「悪夢」を見て、その夢があまりにも怖すぎて心臓麻痺を起こしたというもの。そんなことがあるのか?と思っていたのり丸じゃが、自分も悪夢を見た後で「なるほど、ありうる」と妙に...これまでの画像24悪夢死

  • これまでの画像23 猫との距離感

    【いったい猫は何匹いるのか?と聞かれるようなトイレ事情】初めてウチがこの家に来た時、フード付きトイレが設置されていた。だが、ウチが「トイレに隠れる傾向がある」ことに気付いたのり丸は、すぐさまフードを取り払ってオープンにした。一旦トイレが「隠れ部屋」になってしまうと、そこはもうトイレでなくなってしまうからの。神経質な猫には広々としたトイレが向いているという。また鉱物系の砂は(猫の先祖が)砂漠で砂を掘っていた感じに近く、猫が最も好むタイプだと言われている。(…信憑性はわからんし、猫によって違うと思うが。)そんな訳で、小柄なウチは大型猫用のオープントイレで思う存分「砂」を掘るようになった。小さいトイレの方はゲージ用じゃが、ウチがこのサイズにも慣れる為に時々設置してある。東京でチビとピキャンという老猫を飼っていた時は、...これまでの画像23猫との距離感

  • これまでの画像22 家庭教師

    のり丸が今、試験勉強をしとる。ハッキリ言ってものすごく迷惑じゃ。のり丸の勉強方法は一言でいうと「うるさい」。のり丸は(姿の見えない)透明な誰かに向かって「授業(説明)をする」というやり方で記憶を強固にしておる。(人には見せられない姿じゃの)「自分が把握していないことは人に教えることはできない」という原理を応用しとるらしいが…。「ここまでで何か質問はありますか?…では、そこのロミさん」(やめてけれ)【逃げるに限る】すたこらサッサとウチは逃げていく。【ん。窓の外には…】【窓のすぐ側まで近づくこともあるカラス】このカラス、ウチが外に出れないことを知っている上で、ウチをおちょくっている。「ぐぐぐぐぐぐ…うるるるるる…んけけけけけけ……」カラスを見つけるとウチの喉から変な音が出る。「ねぇ、のり丸、ちょっとお願いがあるんや...これまでの画像22家庭教師

  • これまでの記録21 勘について

    ウチはワクチン接種の為、動物病院に連れていかれた。のり丸が部屋に入ってきた瞬間に動物病院に行くことがわかった。【これは以前の写真。瞬間移動ごっこをしている時】ウチがバックに入ると、のり丸があちこち?の場所に連れていってくれる。しかし今日はそんな単純な遊びの為に出されたキャリーではないとすぐ気づいた。なぜ一瞬でわかったのか?【動物病院の待合でハードキャリーの中にいるウチ】↑そもそもキャリーバックの種類が違う?どちらのキャリーでも瞬間移動ごっこをしておったからそれも違うのじゃ。【…しいていえば、のり丸の雰囲気かの。】猫の勘は人間より鋭い?いやいや…本当は人間の勘も「猫と変わらないぐらい」鋭いのじゃ。人間は大脳新皮質が発達しているが、爬虫類の脳も持っている。一人の人間は、いろんなものが寄り集まった集合体でできているの...これまでの記録21勘について

  • これまでの記録20 猫の飼い方

    「知人に猫嫌いがいたらどうするんじゃ?」とウチが尋ねると、のり丸はこう答えるだろう。「猫の話をわざわざしない」そして、間違っても「猫好きの価値観」を押し付けることはないじゃろう。たぶんのり丸は、相手が「いかに猫の事が嫌いか」を語っても、そのことで不快になることはない。あれが好き、これは嫌い、こういう風に感じる、こういう風に思っている…それは誰もが持っているものじゃ。のり丸が気を付けている点は一つだけ、「ウチに危害を加えるものを遠ざける」ということだけである。想像もできない「何か」が襲ってきた時は、のり丸はウチを守るじゃろう。のり丸の親(以上の世代)は、猫を自由に外出させている人が多かったの。のり丸が成長するにつれ、周囲の環境は変わっていった。山がどんどん開拓され、団地が建ち続け、車がビュンビュン走るようになった...これまでの記録20猫の飼い方

  • これまでの記録19 Somebody To Love

    【日々の出来事1】他の方のブログを見ているだけで、結構充足した日々を送っているのり丸じゃ。素晴らしい写真が多く…時に息をのむほどだが、その感覚をうまく表現する言葉は出てこない…「自分が見ることのない世界」を表現したものを見ることは、この上なく楽しいことなのじゃ。…で、ウチの記録は?ウチはのり丸の顔を見上げる。]]最初にウチの喋り言葉を「広島弁」に設定してしまったことも、ブログ停滞?の一因じゃ。のり丸の耳にはウチの声が「もぅ、なんねぇ~」「ね~なにしとんよ~」などと聞こえるらしい。ウチの精悍な顔をじっと見ていると、性格のキツい(広島弁)の女の子を思い出すらしい。そんな訳でウチの言葉は「広島弁」に設定されたが、書き始めてみると「広島弁」に苦戦しとるようじゃの。(完全な言い訳じゃ…)【日々の出来事2】のり丸が立った隙...これまでの記録19SomebodyToLove

  • これまでの画像18 美女とカラス

    【駅前の家で保護されていた飛べないカラス】カラスの姿が消えてから数カ月経つ。のり丸が尼崎に来てから5年間、毎日のように接していたカラスじゃった。カラスといえば、ゴミをあさるとか、ズル賢いとか……一般的には害鳥のイメージが強いようじゃの。【特にハシブトはこんなイメージ↑】けれども、世の中にはカラスが大好きな人達がいる。「カラス友の会」吉野かぁこさんhttp://karasu.petit.cc/banana//(余談じゃが…)のり丸は全冊持っており、『CROW'S』第4号も先ほど注文したばかりじゃ!のり丸がカラス好きになったのは、新神戸で暮らしていた頃らしい。【布引ハーブ園】神戸市は南が海、北が山、とハッキリ目印があってわかりやすい。新神戸はカラスやイノシシがしょっちゅう出没していた場所。そこでのり丸が出会ったのは...これまでの画像18美女とカラス

  • これまでの画像17 過去からの囁き

    【ウチに友達が…】と言いたいところじゃが、このロシアンブルーはウチではない。今、のり丸は実家から持ってきたネガフィルムをデータ化して保存する作業をコツコツと(先延ばしながらダラダラと)しておる。つまり、これらの猫達は古いネガフィルムから復元された「過去の猫」の一部じゃ。(よその家の猫も複数交じっておるそうじゃ)猫だけでなく、犬や鳥の写真も多い(…多すぎる)。のり丸は、ずっと動物と接してきたようじゃ。「こんな猫屋敷だったっけ?」とのり丸は改めて驚いている。過去を振り返る時、現在の自分の脳が「過去」という記憶を引っ張りだしている。それらは都合よく着色されていることも多い。写真は記憶を強固にすることがある。「やっぱりこれらのことはまぎれもなく『あった事』だったのだ」と再確認するのじゃ。思い出を共有していない赤の他人が...これまでの画像17過去からの囁き

  • これまでの記録16 ほぼ画像ばかり…

    【こういう画像を一枚撮るだけで、毎日UPできるような気がするのじゃが…】実際はそう簡単にはいかないのじゃ。のり丸の場合、ほとんどの写真が…【ブレにブレまくっているものばかり】なぜなら、のり丸はいつも作業の合間に片手スマホで写しているからじゃ。【よくて、こんな感じ】【これなんかは、ウチの決めポーズが写っとるかの?】ピンボケの画像から、かろうじてハッキリしているものを選別しているらしい。それにウチも猫のはしくれ、カメラは嫌いなんじゃ。【またカメラを向けおってからに。チラッと見るだけ…】【フン、と背を向ける】ウチが逃げるから「瞬間をとらえられない」と、のり丸は言い訳する。【こんな風に撮れたとしても…】【すぐにこんな顔】【しゃくれた顎が写っている画像】【フレーメン現象になりかかって、顎が伸びている画像】のり丸は意地悪な...これまでの記録16ほぼ画像ばかり…

  • 案内人 アナザー祖母

    (母方)祖母は日本人だが、女優のジョーン・ヒクソンのような雰囲気があった。映画の中でミス・マープル(アガサ・クリスティー/原作)を演じるジョーン・ヒクソン両親はしきたりを厳守していたので、親戚の集まりには家族そろって主席しなければならなかった。そこは旧態依然としており、因習的で閉鎖的な空間だった。その中で唯一話せる人物が(母方の)祖母だった。考えに柔軟性があり心根が優しく、分け隔てなく孫を可愛がる人だった。しかし私はそんな祖母が発する言葉に反発を覚えることもあった。「自分より下の人を見なさい。自分より恵まれていない人を見なさい。そして今の自分に感謝しなさい」それが祖母の口癖だった。私はその言葉に納得することができなかった。祖母が亡くなってから何年か経った頃、私は夢を見た。夢の中で私は知らない町をさまよっていた。...案内人 アナザー祖母

  • これまでの記録15 やめてほしい事

    のり丸はリーマンではないので、連休は全く関係ない。(むしろ、この連休は業界的には稼ぎ時かもしれないの。)のり丸は、毎日面白い人に出会っているようじゃ。特に連休は普段見ないような面白い人に出会う確率が高い。それらの「愛すべきピープル」の事を書きたい気持ちはあるらしいが、本日も「これまでの記録」シリーズじゃ。相変わらず、いつもの部屋の光景である。【のり丸がウチに一番やめて欲しいのはコレ↑らしい】「どうやってそこに上ったのか?降りれるのか?知らんからな」とウチを見上げながら、のり丸は言う。すかさず、ウチはのり丸の肩に飛び移って、見事床に着地じゃ。【のり丸が出かける前に、下駄箱を開けて靴を落とす】高等テクニックじゃが…ただ、ウチもなぜこんな凝った困らせ方をするのかわからんのじゃ。ウチには時々「黒子」みたいな正体不明なも...これまでの記録15やめてほしい事

  • これまでの記録14 一年後

    この家に来て、一年が過ぎた。ウチがのり丸の家に来たのは昨年の4月18日。(はじまりは4畳半の猫部屋から)のり丸はノートをきちんと付けることができない人間で、子供の頃から学校のノートは大概最初の3ページで終わっていた。もちろん日記など付けたことはない。今でもチラシの裏などの適当な紙に重要なことを書きなぐり、それを大きいホワイトボードに貼ったり、(カテゴリー別の)大きな箱に放り込む癖がある。そんなルーズなのり丸じゃから、ブログは到底続かないだろう、と本人も思っていた。「猫を飼ったから、ブログを書いて記録を付けていこうと思う」と数人の友人に報告したものの、ブログ開設後、しばらくは何も書かずに放置していた。なんとなく書き始めた最初の頃は「gooブログの説明」をきちんと読んでなかったし、システムもよく把握していなかった。...これまでの記録14一年後

  • これまでの記録13 青年の木乃伊(ミイラ)

    今日はのり丸の仕事は休み。一日何をして過ごすんかの?汚い部屋を片付けるんか?まずは本棚じゃの。地震の時に懲りて「本は捨てる」とか言うとったの。(ほとんど売れない古本じゃし)のり丸はルーズな性格(…これが最大の欠点)。一度も本をキチンと並べたことはない。…ん?右端の白っぽい猫が気になるかの?のり丸の友人からもらった「猫の経絡模型」じゃ。猫も人間と同じ場所にツボがあるらしい。本棚を片付け始めると、ダメじゃな。案の定、本棚の前で座って読み始めておる…。車谷長吉…いつ買ったのかさっぱり思い出せないそうじゃ。車谷長吉の妻、詩人の高橋順子。出会いのきっかけは車谷長吉から手紙をもらったことだが、その手紙の内容は薄気味悪かったらしい。「最初は返事を書く気がしなかった」と高橋順子は言う。やがて(この気持ち悪い人はどんな人だろう?...これまでの記録13青年の木乃伊(ミイラ)

  • これまでの記録12 美醜の価値序列

    ウチは見たまま、ショータイプではなくペットタイプじゃ。人間の世界でも、スーパーモデルは一般人とはかけ離れたスタイルをしとるじゃろ。ロシアンブルーのショータイプもそうじゃ。誤解ないように書くと、ここではそういう比較を述べたい訳ではないのじゃ。「何も考えず」に思いつきで付けた題名じゃが、書きながら出てくる言葉をつづっていくの。いつも、たいていこの方法で書いておる。(…なんて適当)のり丸には、猫のルックスの好みはない。模様とか種類などにもこだわりはない。人生の節目節目で「その時に縁のある動物」と巡り合うらしい。【絵/リサ・ラーソン】そして、ウチのことを「マイキー↑に似とる」とのり丸は言う。マイキーは独特のルックスをしておるの。「マイキーには、あふれんばかりの猫への愛情が描かれている」とのり丸は言う。マイキーに似ていよ...これまでの記録12美醜の価値序列

  • これまでの記録 11(続)ロミとの対話

    【対談】のり丸×ロミロミ「あんた最近、頻繁に赤外線を浴びとるの…」のり丸「だから邪魔するなって」ユトリロのレプリカ①※(母方の)ばーちゃんの形見ユトリロのレプリカ②※ばーちゃんの形見はこの2点だけ。ロミ「前から不思議に思っとたんじゃけど、なんであんたがこの絵を持っとるん?」のり丸「昔ばーちゃんの家に行った時、(絵に興味のない)ばーちゃんの部屋に、この絵が掛けてあったんだ。『ばーちゃん、この絵どしたんや?』と、聞いたら、『おんや、のり丸。ユトリロに興味を持ったんかぃ』と、ばーちゃんが喜んで、ユトリロについて語りまくって…」ロミ「で『あたしがいつか死んだらこの絵はのり丸がもらっておくれ』と言ったんじゃな。でもあんた、ユトリロは好きじゃったかの?」のり丸「当時はユトリロの絵を見る度に変な気分になった。絵の中に『白壁の...これまでの記録11(続)ロミとの対話

  • これまでの記録9 ロミとの対話

    【対談】のり丸×ロミロミ「なんなの、あんたは?」のり丸「いきなり『なんなの、あんたは?』と言われても、質問の趣旨がわからんが…」ロミ「そもそも『猫ブログ』のはずなのに浮きまくっているそうじゃが(※友人談)、いったい何が目的でブログを書いとるんかの?」のり丸「それはもう、ロミの魅力を記録して、軌跡を残すことが目的だよ」ロミ「…それでウチの画像ばっかりなんじゃね。ところであんたは自分の変な画像はアップせんの?」のり丸「主役はあくまでロミだし。…まぁ(人からもらった)似顔絵ぐらいだったら今ここでアップしてもいいよ」【Kさんから頂いた『のり丸』イラスト】ロミ「…これって(絶句)。…まるっきり女の子じゃろ?」のり丸「一応、わざわざ写真を見ながら作ったイラストらしいけど」ロミ「…あっそ(イラストってところがあざといの)。…...これまでの記録9ロミとの対話

  • 魅惑の早朝清掃アルバイト(後編)成功へと至る道

    「この双眼鏡でいつも何を見ているんですか?」「……空とか鳥とかねぇ」「へぇ~鳥ってハシブトガラスですか?」「…ハシブト?いやいや…カラスなんか見てないよ…もっときれいな鳥だな」「野生化したインコですか?」「……ハトとかね」(至近距離まで人間に近づいてくるハトを高倍率の双眼鏡で見るのか…)と突っ込むのはやめ、私は編隊さんから取り上げた双眼鏡を持ってビルを出た。朝は大阪駅、梅田駅方面から大量の人間が噴き出してくる。早朝アルバイトを終えて私が進む道は「人の群れ」とは逆方向になる。梅田の地下ダンジョン(地下街)に潜ろうと階段を下っていくと、下からザ、ザ、ザ、ザ、と突き上げるように階段の幅いっぱいに取って「人の群れ」が上って来る。時には「下り」が自分1人だけのこともある。急いでいる人間は「下る」人間とすれ違う時に(邪魔だ...魅惑の早朝清掃アルバイト(後編)成功へと至る道

  • これまでの記録9 東野翠れん さん

    昨日、のり丸がまた「遠出」…今回は金沢じゃ。【ブレる、ブレる、と言われながらも近づく】のり丸の肩に乗るためじゃ。【瞬間移動ごっこ、してくれ】のり丸の外出を引き延ばそうとしていたが、腹立つことにウチを降ろそうとする。【絶対に降りんから】防寒バッチリののり丸の服に抜け毛をなすりつける。降ろそうと奮闘しているのり丸と、降りるまいとしているウチ。【やっぱり行くんね…】不満と悲しみの表情。このアングルで撮影するのは難しかったらしく、まともに映っていた肩のり画像がこの三枚。===in金沢===天気は薄曇り、しかし想像と違い妙に暑くて、結局帽子もコートもいらんかったらしい。今回、金沢では三つ用事があったが、タイムリーに「東野翠れん」さん、だったそうじゃ。のり丸の仕事(業界)で必要なものは、営業力・ブランディング・コンテンツ・...これまでの記録9東野翠れんさん

  • 魅惑の早朝清掃アルバイト(中編)オッサン

    早朝アルバイトは「早起きの習慣をつける」という点では効果てきめんだった。いつしか朝の5時半頃に梅田界隈を歩くことが私の習慣になっていた。瞼は半分閉じており、髪は寝ぐせがついたままでライオンのように逆立っていたが…。しかし身だしなみを整えるのは「朝の仕事を終えた後」でいいのだ。目的は「朝起きて動くこと」なのだから…。早朝の梅田の路地にはリーマンの酔っ払いや、化粧の剥げかけた女にしがみつかれているホストや、気難しい顔をした仕入れ業者や、気の荒いゴミ回収業者や、いろんな種類の人間がうごめいている。ある日、いつものように路地裏を歩いていると、目先の電柱の影に不審者丸出しの男が立っていた。黒いキャップを目深にかぶり、首に双眼鏡を掛け、上下黒のジャージを着て、身動ぎもせずに何かをガン見していた。(朝から変質者か…さすが梅田...魅惑の早朝清掃アルバイト(中編)オッサン

  • 魅惑の早朝清掃アルバイト(前編)

    このところ連日にわたり「正夢」を見ている。自分が無意識のうちに推測していたことを夢が映像化し、それがたまたま「少し先の未来」と一致していたものを「正夢」というのかもしれない。けれども、正夢はどことなく「気持ち悪さ」を伴うものである。最近ろくに眠れなくて疲弊している。寝不足だったり、過眠だったり……これからも「睡眠」は私のテーマになるだろう。私は脳の手術を2回しており、放射線治療もしている。それによって破壊されてしまった脳細胞もある。しかし、その経験によって会得したものもある。否応なしに「視点の転換」がおこり、それまでの「固定概念が崩される」という経験もした。誰もが世界を自分の主観で見ている。誰もが自分の感覚器を通して世界を感じ、自分の知覚や経験のレンズを通して世界を認識している。それぞれが異なる脳を持ち、同じ世...魅惑の早朝清掃アルバイト(前編)

  • これまでの記録8 長い外出

    今朝は「さも、いつもの仕事に行くふりをして」のり丸が家を出ようとしていた。ウチはピーンと来た。(遠出する気じゃの…新幹線に乗るな、これは)そこでウチは玄関のシューズボックスの扉を爪でこじ開け、靴をいくつか棚から落とした。そして、のり丸のキーホルダーをわざともてあそび、魚くさい口で噛んだりした。「あっ!あぁーっ!」と、のり丸が散乱を目にして声を発した時、ウチは猛ダッシュしてキッチンの方に逃げて姿をくらました。「ロミー!今日は遅くなるけど、後は頼んだぞー!」のり丸はウチが落とした靴を棚に戻しながら、玄関からウチに声を掛けた。(ウチがせっかく隠れとるのに探しもせずに、追いかけても来ずに、横着してからに…)ともかく、のり丸は急いで出ていった。何の用事で行くのかはしらんが。いつもと違うのは雰囲気ですぐわかる。のり丸はウチ...これまでの記録8長い外出

  • これまでの記録7 アンカー猫の日常

    ウチとのり丸が暮らしているのは3LDKの(ボロい)賃貸。そう、ここはペット可物件のファミリータイプ…のり丸は独身で同居人もなく、一人暮らしには広めなファミリータイプに住んでいる。だが、この先他人と暮らす予定はないらしいし、のり丸本人にその願望もない。のり丸はよく人から「浮世離れしている」「地に足がついとらん」と言われとる。「もしかして、ただのバカなのか?」と心を痛めている人達もいる。のり丸と暮らせる人間はこの世には多分おらんじゃろう。……どうやら、のり丸を「地上の生活」に引き止めておくアンカーとしての役割をウチが担うことになったらしい。「帰ったよ、ロミ氏!」のり丸が帰ってきても、基本ウチは出迎えない。ツーンとしながら、さりげなく草を食べに行く。……が、不覚にもしっぽの付け根はボンボンに膨らんでしまう。【しっぽの...これまでの記録7アンカー猫の日常

  • ダーティワーク 3.洗脳と二重思考

    (友人へ…あの頃は本当にすまなかった。ブラック企業で働いていた時に「批判せず」見守っていてくれてありがとう。)全く…当時のことを思い出すと自分がクソすぎて、文章がちっとも進まない。ブラック企業に関しての情報は検索するとたくさん出て来るし、書物もある。あえて私がブラック企業とはなんぞや…を書く必要はない。ただ自分のことを書けばいいのだが、正直それがものすごく恥ずかしい。私が働いていた悪徳株式会社は(業種を明らかにすると)尼崎でわりと簡単に特定されてしまう会社だ。誓約書に(…退職後も貴社の許可なく、いかなる方法をもってしても、開示、漏洩しないことを約束いたします…)という一文があり、そこにサインもしている。だから、いつか自分の仕事の内容をブログで書くことがあるかもしれないが、今回はあえて業種は書かない。悪徳株式会社...ダーティワーク3.洗脳と二重思考

  • これまでの記録6 感情と表情

    今年もよろしくの!!(…仏頂面じゃが)代り映えのない部屋で、のり丸は(相変わらず)寝てばかりいるので、正直なところ、これといった画像はない…………が、(苦し紛れに)今回は表情に焦点を当ててアップしてみた。【正面からの手が怖い】しかし懲りずにウチを「よしよし」しようとする、のり丸の手に腹立つの。【そんなに従順な猫が好きなのか?】ぬいぐるみじゃないし、感情があるから「従順」は到底無理じゃの。絶対に人間の思い通りにはならないから、早よ諦めてくれ。【また、手を伸ばそうとしている】猫がイカ耳の時は、そっとしておくのが無難じゃ。【人間社会でのネズミ捕りの仕事はとっくになくなったけど】この間、小さいクモを捕まえてパクっと食べた。もちろん、のり丸が制止するまえじゃ。【大きいクモは引き離された】大きいクモを追いかけていると、のり...これまでの記録6感情と表情

  • ダーティワーク 2.温かい会社

    私は10代で家出をした。まだ「この世界」の仕組みを知らず、馬鹿で無知であった。私は親に背いた子供だった。親の自我に完全に取り込まれてしまい、心理的に背くことができない人もいるだろう。私は取り込まれなかった…というより、本当は親を信頼していたから堂々と背けたのである。前世、太平洋戦争で陸軍に所属していた私は(という設定)、南の島で野営をしていた時、野ウサギに遭遇した。私は野ウサギを見て一瞬顔がほころんだが、すぐに仏頂面に戻った。前世の私は男らしく鬼瓦のような風貌をしており、そのキャラを貫き通した人生だった。…もう、うんざりだ。命令と服従、思想の強制、前世の私はそんな「頭カチカチ」の時代に心底うんざりしながら死んだ。(因みに、今世の私は「何かの罰ゲーム」のような女顔に生まれ、小動物を可愛がっていても違和感のない風貌...ダーティワーク2.温かい会社

  • ダーティワーク 1.変化の風

    のり丸がA市に転入したのは5年前のことじゃ。中国、四国、近畿、関東地方のいろいろな場所を移り住んできたのり丸だが、A市で暮らすことは全くの想定外だったらしい。この際、A市などとぼかして書かずにハッキリと尼崎市、通称「アマ」と書いても良いじゃろう。「…ところで、なぜアマに住んでいるんだろう?」時々、のり丸は不思議そうにウチに呟く。(そんなん「ウチと出会う為だった」に決まっとろうが…)つい、ウチは呆れてしまう。すべては流れだということが、この期に及んでまだわからんのかと。のり丸がアマの「ブラック企業」を4カ月で辞め、その後アマで「開業」しなければ、タイミング的にウチに会うことはなかったと思うのじゃ。(選んでない方の世界は所詮わからんからの)人の一生は川に例えられることが多いけれど、ウチもそう思うわ。一人用の小さなボ...ダーティワーク1.変化の風

  • これまでの記録5 日常の運動など

    【隙間に何かいる?】猫がいる家ではよく見られる光景だが、「何か黒いものでもいる?」と、人間をドキッとさせるようじゃ。【…いつも物陰から見ている】赤に囲まれてしまったが、家にある赤色の物はほとんど貰い物。のり丸が「赤好き」という訳ではないようじゃ。ちなみに、家にある白、ベージュ、茶などの色の物にも貰い物が多い(…ほとんど全部じゃが)。【この遊びは好き】もっとやって欲しい。【こっちはちょっと苦手】のり丸の手だとわかっているが、黄色の手袋を見ると攻撃モードにスイッチが入ってしまう。【腹が立ちすぎる】こういう顔になると「手袋を取っても」素手に噛みついてしまう。人間の手に攻撃するようになるので、(ウチの場合は)この手袋は逆効果じゃ。【運動神経の良さ】猫なら大抵することだが、人間をハラハラさせることも多い。【猛り狂ってガシ...これまでの記録5日常の運動など

  • 脚気と麦飯

    4歳の頃のことである。幼稚園から帰ると、私の為におやつが用意されていた。その日のおやつは苺で、私は苺に牛乳と砂糖をふりかけ、グッサグッサと苺をスプーンで潰して食べた。食べ終わるとすぐに玄関から飛び出し、家の前の小道を駆け抜け、公園に向かって走った。空は真っ青で、午後の柔らかい日差しが町中に降り注いでいた。(なんたることか)突然、頭の中で「声」が聞こえた。(随分と甘い人生だな…)「声」は少し戸惑っているようだった。私は「声」に気を留めず、弾む気持ちで走り続けた。7歳の頃のことである。ある日私は友人Aの家で、同級生のBとCと一緒に昼食をごちそうになることになった。目の前に出されたご飯を見たBが「あ、米に線が入っている…」と小声で言った。Cも「黒い線はカビじゃないのか?」と言い始め、「腐っているのかな…」と二人でヒソ...脚気と麦飯

  • これまでの記録4…変な顔など。

    変な顔…とか。【あくび】「あ、すっごくブサイクな顔が撮れた!」とのり丸が大喜び。【大あくび】「…これは、もっとすごい」とのこと。今の所、これがブサイク画像の一位らしいのじゃが…。【ヒゲがカールしている】ガスコンロに飛び乗ったらヒゲがチリチリとなった…。「ばっかやろーっ!あぶねーだろーがぁーっ!」と、のり丸に怒鳴られて怖い思いをしたのじゃ…もう二度と飛び乗ったりせんが…。【怒られた後は、すっごいムカつく…】猫に躾はできないと知っとるじゃろ……あ~ムカつく。ウチは「何が悪かったかわからんけど」、ね。【これも、ムカついている顔】ややイカ耳と横目。【洗面所の仕組みが気になる】風呂、トイレと同じく、水回りの仕組みが面白くてしかたがない。のり丸は洗面所を使ったら洗面器をすぐ拭くようになった…同じ理由でキッチンのシンクもしか...これまでの記録4…変な顔など。

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《佇む猫》---それでも猫と暮らす
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