ドイツ、フランスで歌手をやっております。東京芸術大学声楽科を卒業後19年の海外生活。動画のレビュー。
いよいよ明日にシューベルトの冬の旅、東京での公演が迫ってきました。時間が思うように取れず24曲あるうち、5曲の解説に留まってしまいました。(今日が5曲目になり…
日本に到着して10日が経ちますが、すでにピアニストの渡辺知子さんとの練習は先週いっぱいでホールでの通し稽古も済ませ、今週末、24日のコンサートまではあと一回の…
日本への道すがらです。今回の東京でのコンサートは大曲、「冬の旅」ですので、練習期間に2週間をとってちょうど間に合う、というところでしょうか。今回は二曲目、「風…
前回の記事で、シューベルトの「冬の旅」の一曲目の解説をいたしました。曲目解説、「おやすみ」Gute Nacht この記事では歌詞の内容と、背景についての解説だ…
前回の「冬の旅」曲目解説は大変長くなってしまったものの、「なぜ、そんなにこの曲がいいのか」みたいなことは、読んでくれさえすればわかってもらえるようには書けたの…
東京で2月24日に私が歌います、シューベルトの「冬の旅」の解説を昨日いたしました。「大曲、冬の旅に取り組むということ」(こちらの記事です) これから各曲の解説…
今回東京で演奏します、「冬の旅」は言わずと知れたシューベルト最大の歌曲集です。 歌曲集というのはわかりにく表現かもしれませんが、この作品は24曲の歌が一つのス…
かなり長いことご無沙汰しておりました。2024年があけまして皆様いかがおすごしでしょうか。 私は去年はハンブルクオペラのバレエ団とのバッハロ短調ミサ曲のプロジ…
The Voice Projekt YouTubeチャンネル 最新動画
皆様こんばんは。(フランスは今、夜ですが、コトリッチみたいに挨拶全部はいたしません。古!) ここのところ、リートとは何かということについて、ゆっくりと歴史か…
最近始めました、「リートとは何か」という話の続きになります。 リートという独唱とピアノによる音楽表現という形式が、どういう意味をもっていて、一体何が特徴なのか…
随分と更新が空いてしまいましたが、気を取り直してやってみようと思います。 前回までの記事では、西洋の音楽の歴史において、まずはポリフォニーという声楽を中心にし…
坦々とリートについての話を進めていこうと思います。 前回の話では西洋音楽の1000年に渡る歴史のなかで、教会における音楽が成熟しきった時期(西暦1500年ごろ…
それでは早速始めたいと思います。 リートについて。一体どこから書き始めたらどう話せるのかなど、考えてしまうと先に進まないので、思いついた順に次々に書くという、…
皆様、大変長らくご無沙汰しておりました。 いかがお過ごしでしょうか。 2017年の年末から2年間弱、毎日更新をして音楽家として自分が書けそうなことは何でも書い…
ながらくご無沙汰しておりました。 安倍首相が辞任表明をしましたね。 大手メディアでは、「電撃辞任」「突然の辞任」というように報道され、 そんな雰囲気に流…
みなさまいかがお過ごしでしょうか。 短いバカンスに出ておりましたが、帰ってきて非常に気分がリフレッシュしております。 今回出かけたのは、私の住んでいるフ…
都知事選で起こったことは、自分にはおぞましいことでした。 何を書こうにも悪態をつく以外にない感じがするのですが、 ここから先の運命をそれぞれが受け入れていかな…
みなさまおはようございます。フランスも明けて、日曜日になりました。 都知事選の投票率が5日正午の時点で14.66%だったそうです。 前回の都知事…
日本は今、日曜日の朝で、今日は都知事選ですね。 みなさまいかがお過ごしでしょうか。 私自身は、元東京都民と言っても、1999年以来、ヨーロッパに住んで、住…
ツイッターですごい動画を見つけたので、シェアさせてください。 海乱鬼@nipponkairagi 「今日は日曜日でせっかくの休みなんだから、めんどくさい選挙…
皆さまいかがお過ごしでしょう。 フランスは今日は休日ですが、この6月から、学校もゆっくり再開して、多くのことが普通に戻りつつあります。 今、フランスでも一…
完全な言論統制の中にいる日本の社会生きていることに気付いていますでしょうか
テレビ断食をして、 「第一のマトリック」の外に出ることを推奨しております、最近の The voice projektですが、 皆さまいかがお過ごしでしょうか…
皆さまいかがお過ごしでしょうか。 フランスは今週月曜日からロックダウンが解除され、最低限、外出をすることが可能になりました。とは言え、多くの公共機関が閉まった…
前回の記事で、今、起こっていることは、感染症の問題ではないと書きました。 今流行っている感染症は、非常に軽度のものなのは、ここ、フランスにおいて、身近に…
バッハのプロジェクトが終わり、昨日の夜中にチューリッヒから戻ってまいりましたが、 今、フランスは午前中、昼には日本に向けて出発いたします。 今回、日本では講…
皆さま、大変ご無沙汰しておりました。いかがお過ごしでしょうか。ブカレスト滞在の途中から、記事を更新しなくなって、大分時が経ってしまいました。地元でのもう一つの…
ヨーロッパではアメリカと同じく夏のバカンス開けの9月に新しいシーズンが始まります。今年のシーズン開けはルーマニアの音楽祭から始まりまして、3日前からすでにルー…
作家、平野啓一郎の提唱した分人という考え方ですが、彼が描写しているのは、ある個人が他人に接した場合全く意図せず、自動的に立ち振舞いや、話し方、性格までが変わっ…
長いこと人間の進化の可能性が、実は存在しているのだということを書いてきました。ここで一つ確認して起きたいのは、私自身、芸術家としていろいろとやって来ましたが、…
人間の個人的な進化の可能性というのが、現代社会においては、絶対にあってはならないものであるのに対して、実は別の世界観の中では明らかに語られていることである、と…
それでは続きにいってみましょう。人間の進化の可能性を絶対に認めない社会に生きている我々ですが、これは我々の生きる現代社会が、ヨーロッパの市民社会を世界中に拡大…
だんだん話が込み入ってきてしまいました。人間の個人的な進化という、現代社会では、あり得ない、とされていることに関してその具体的な方法をいきなり語りだすという。…
というわけで、話を先に進めましょう。 古い文化は、色々なところで「人間の進化の可能性」を示唆しているという事実があるのですが、 それが現代社会においては禁…
昨日の記事では現代社会というのが、「人間の進化を絶対に認めない社会」なのだ ということを書きましたが、現代社会の諸問題にだけ取り組んで生きざるを得ない社会の枠…
小説を書くために必要不可欠な、人物の深い観察、考察、推敲によって、平野啓一郎が最終的に導き出した、人間を見る視点、「分人」という考え方は、結局、人間がたった一…
昨日の記事では、グルジェフが西洋世界にもたらした「古代から伝わる知識の体系」というのが、実は20世紀のヨーロッパの芸術の世界の思想的、精神的なバックボーンとし…
平野啓一郎の「個人」individualに対する「分人」dividualという人間の理解の仕方について書いていたのですが、 彼の紆余曲折の上に行き着いたこの理…
平野啓一郎の新書、「私とは何か」(本当の自分はひとつじゃない)について書いております。 平野啓一郎は、その作家としての人物観察と、また一つの小説のテーマと…
それでは一昨日の記事の続き、 小説作家、平野啓一郎が書きました、新書、「私とは何か」(本当の自分はひとつじゃない) の話に戻ります。 平野啓一郎は、「個…
昨日新しい話題を始めたばかりでなんなのですが、 どうしても今このことを書いておかないと、後になってはもう話題が古くなりすぎてしまうので、今日はちょっと別のこと…
平野啓一郎という作家は、今でも有名なのでしょうか。 小説を読むような人はおそらくは知っているのだと思うのですけど、一般的には、現在どれほど名前が知られている…
突然話は変わるのですが、 後輩で事業継承なんかをして、経営に四苦八苦している奴がいるんです。 部下がついてきてくれない。収益が上がらないなど、色々話をしていた…
さて昨日の続き、 2003年のアメリカ映画、「スクール・オブ・ロック」の話です。 映画の冒頭に出てくる、最初の主人公の本音、主張を私が意訳したものをもう一度…
レッド・ツェッペリンの「移民の歌」について少し書いたところだったので、2003年のアメリカ映画、「スクール・オブ・ロック」の話に戻ってみようと思います。 …
皆さま、いかがお過ごしでしょう。 フランスは、22度Cほどと、もう秋が始まるかなぁと思っていたところが、今週からまたにわかに暑くなりまして、連日30度Cを超え…
葬られ、隠蔽されたヨーロッパ文化の話から、レッド・ツェッペリンの「移民の歌」の話をしてきました。結論として、「世界のコンセンサスは、とんでもない大嘘の上に構築…
それではいきましょう。とうとうレッドツェッペリンの話になります。 今まで、世界中がキリスト教に改宗する際に、その以前にあった文化を隠蔽されたことを大分書い…
レッドツェッペリンの話に行く前に、 昨日の記事にどうしても付け加えておかなくてはならないと思うことがあるので、そのことを書いておこうと思います。 ヨーロッパ…
ケルトや北欧神話などを挙げてヨーロッパの起源はキリスト教なんかではないということを書いてきました。 こういう主張は、するまでもなく明らかなことで、歴史上に起…
キリスト教の趨勢によって、ヨーロッパのオリジナルの霊性といいますか、精神性といいますか、世界観というのは完全に破壊され、葬られた。 ということを書いてきました…
さて、考えれば考えるほど謎な物体、ドルメンについて昨日は書きました。 昨日の記事の最後にも書いたように、ドルメンというのは、都市や、町、村のような集落の近く…
昨日の記事では、ヨーロッパでは、よそから来た宗教、キリスト教によってもともとあった文化が徹底的に、また意図的に破壊されたという話を書きました。 これが意図的…
それではいってみましょう。 どういう訳かヨーロッパは、パレスチナ、つまり中東の宗教であるキリスト教に改宗し、 もともと持っていた自らの文化というのを失ってしま…
さて、ブルターニュ地方の話に戻りましょう。 サンマロがいかに魅力的な場所なのかを書いてきました。 それは海賊の文化の街で、自治、自由と、独立の街だからです…
8月15日の今日は終戦記念日ですね。 これがお盆と重なっていて、またフランスを含めたキリスト教世界では、聖母マリアの被昇天の日、つまり亡くなった日ということで…
ブルターニュ地方の話をしております。 今回私たち家族がバカンスで訪れたサンマロという町は、 海賊とそれから身を護るための自治の軍隊によって文化を形成して来たた…
昨日は、クレープの話をいたしました。 このクレープがフランス料理ではなく、ブルターニュ地方の郷土料理なのだ。 なんてことを言いましたが、そんなことを言っても…
夏は続きまして、家族サービスはまだ続きます。 この2日間はゲストが来ておりまして、結局また、24時間体制の家族の時間になってしまいました。 全くブログの上で…
私がバカンスに行っていた、ブルターニュ地方というのは、フランスの北西部の端に位置する場所です。 この地図上の赤で囲んであるところですが、 東に行けばパリ…
ヴァカンスから戻ってまいりました。 フランスの避暑地であります、ブルターニュ地方ははっきり言って寒く、地元、アルザス地方に戻って来て、ああ、そういえばまだ夏だ…
全く予想もしなかった事ですがヴァカンスに出て、ブルターニュ地方の自然や海岸に毎日出て子供達と妻と一日中一緒にいると、何かものを書いたり考えたりする時間が全然取…
子供用に作られている映画や物語は子供が「熱中するように」作られています。しかし、それらは勧善懲悪ものや、魔法のような力で突然スーパーパワーを得るようなものばか…
またもや、家族サービスのおかげで更新が1日空いてしまいました。家族サービスほど、プライベートな時間の隅々までとられることは他に存在しないのだということを端的に…
昨日まで書いてきましたように、私は、子供達に与える物語の影響力をかなり重要視しています。子供達を見ていると、子供が本当に何かを学ぶのは親の態度と雰囲気、そして…
「三匹のこぶた」はご存じの通り、レンガで家を造った三番目のこぶたのみが助かりますが、どうしても小屋を壊せなかった狼は煙突から侵入しようとします。これはバージョ…
朝早くから娘達と旅行に出かけるのは、それほど楽ではありませんね。しかし、娘達と何も他のことがなく、ただただ一緒に過ごすのは貴重な時間です。普段は一緒にいてもな…
フランスはここ一週間、また酷暑でした。 昨日のストラスブールの日中の気温は42度c! いや、いくらなんでも暑いですよ。 そんな中フランスはこの7月頭…
さて、昨日の続きです。 れいわ新選組みの落選した候補たちが、選挙期間中は一切、彼らを報道しなかったマスコミの記者たちと選挙の開票が終わって初めて、相対した時…
もう、本当は全然違う話題に行きたいのですが、 どうもここから離れられません。 こちらの動画、21日、参院選の開票後の「れいわ新撰組」の本部で開かれた記者会…
今回の参院選の総括というのは、色々なところでやっていると思いますが、 なかなかこれが骨の折れる作業だと思いませんか? いや、何しろ、選挙に関わることというの…
みなさまご存知だと思われますが、 今回の参院選で、れいわ新選組から、 重度身体障害を抱える二人、舩後(ふなご)靖彦氏、木村英子氏が比例代表で当選いたしました。…
宮迫問題で緊急生放送とかやっているマスコミがいるので、 私も対抗して、参院選、緊急追加更新をしようと思います。 森達也なんて流行んないかも知んない。…
俺、さっき参院選の記事を普通に書いてしまったことを真剣に後悔したわ。 人の目につく時間帯に、みんながこんなくだらないことに時間を使う前に、 このことについ…
参議院選挙が近づいてまいりましたね。 ここまで色々と書いてきましたリテラシーの問題や、権力を監視すること。そして日本が独立国である、という嘘について、 これら…
さて、昨日は、今回の参院選の「新勢力」を担う「オリーブの木」について書きました。 この「オリーブの木」が「新勢力」である理由は、 この政党が、「日本が独立国…
参院選が旧勢力 vs 新勢力だとしたら、 新勢力にはもう一つ、「オリーブの木」という政党がありますよね。 これを立ち上げた、小林興起は自民党出身で福田元総理…
大西つねき氏のYoutubeチャンネルの表紙に 今回の選挙は与党 vs 野党じゃない。旧勢力 vs 新勢力だ。 という風に書いてあるということは以前紹介いたし…
すべからくが、一円でも多くの利益を得るためだけに生きるという価値観、 「何億円の豪邸」「セレブ」「ブランド物」「ファーストクラス」などを崇拝するような態度は、…
「何億円の大豪邸」「セレブ」「ブランド物」「ファーストクラス」に勝る何か
昨日は、 「すべからくが、一円でも多くの利益を得るためだけに生きる」 という価値観は、どのようにして日本の社会に浸透していっているのかということを描いてみまし…
早速昨日の続きにいこうと思います。すべからくが、一円でも多くの利益を得るためだけに生きるという価値観はどのようにして日本の社会に刷り込まれていったのかをよくみ…
今書いている、選挙関係の話は、動画などを新たに見ないと、さらに話が進められないところまで来てしまいましたが、頃合い悪く、今はツアーでスイスにおりまして、ゆっく…
ヨーロッパでの国政選挙の投票は、郵便で投票用紙を日本に一括して送る必要があるからなのでしょう、いつも投票日の2週間前から、一週間前までの7日間で、日本大使館か…
昨日「れいわ新選組」の言っていることの肝は、 「消費税廃止」であるということを書きました。 実に、今回の参議院選で最も重要なイシューは、確実に、 「政権…
すでに参議院立候補前から私は、大西つねき氏を支持することに決めているので、そこがぶれることはありません。 今回、6月まではまったく予想しようもなかったことが…
さあ、いきますか。 参議院選挙、いかがでしょう。 政治に参加するというのは、権力を監視することで、庶民が搾取されないためには、常に、最大の力を注いで、監視し…
参議院選挙のために政治のことについて書き初めて、のらりくらりと書いているうちに、実際の選挙の方は大変なことになってきてしまいましたね。ずっとツアーで移動中だっ…
現代社会に生きる我々が、社会制度の変更がある場合必ず自分達に不利な変更しかないはずだと信じきっているという、恐るべき状況について書いたところから始まったこの話…
さて、このリテラシー能力があれば権力を監視することが可能になってくる訳ですが、ここで初めて政治に興味をもつという話が出てきます。なぜならリテラシーがない状態で…
さて、一応リテラシーのことについて大体のことを書きましたので、話を戻そうと思います。非常に重要なことなので、もう一度最初から書きますが、現代という、各個人が自…
あらゆるデータは主張したい都合に合わせて作り出すことができる
さて、リテラシーの話ですが、例えばフランス人もろくにリテラシー能力を持っていません。大方の大手メディアの言う方向に簡単に流され、感情的にも明らかに一定の方向性…
さて、それではリテラシーの話をしてみようと思います。 テーマは、いかにして権力を監視するのか、できるのか、ということです。 権力を監視するためには、国民…
「権力」は必ず暴走します。 必ず、というところがポイントで、 必ず暴走するのですから、継続的に、飽くことなく、全国民が監視し続けなくてはならないわけです。 …
昨日書きましたようなこと、 なぜ我々、庶民が権力を非常に慎重に、常に監視しなくてはならないのか、 ということですが、 これは、すべからく、一人一人の個人が…
さて、昨日書きましたように、 現代社会に生きる人間は、すでに我々庶民に都合のいい社会的な制度の変更がありえるなんてことは、信じられないというほどに、 次第に…
ごく最近の妻との会話ですが、フランスの住民税が廃止になるというニュースを見た私が、妻に、それは本当の話か? と聞いたところ、「別の名前で給料から引かれるように…
参議院選挙が迫ってまいりましたね。 参議院選挙を数合わせととるような傾向は、テレビや新聞の報道によって規定されている。 つまりは、そう思い込まされているのが現…
先ほどは、失礼してしまいました。 前回の記事のことなのですが、なぜ、あれほどに言葉遣いがバラバラだったのかと申しますと、 フランスの熱波のせいなんです! …
魔女狩りについて何かをみようとすると、どこに行ってもプロパガンダ臭のする情報にばかり行きつくように私は感じます。 なので、今まで興味があったとしても特に突っ込…
2週間以上に渡って書いてきたテーマが一つ終わり、今、特別に大きいテーマを思いつかないので、少し、話の中に出てきたこと、魔女狩りについて思ったことを書いてみよう…
さあ、長かったシェーンベルクの合唱曲の解説も最後に近づきました。 詩の最後のセクションのキーポイントになる文章 Du mußt an den Geist …
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