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2018/01/08

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  • 陽だまりは、いつも側に42

    「うわぁーーー」つくしは、目を輝かせ、天井を見上げた。「お前、こう言うの好きだろ?」「はい!」司がつくしを連れてきたのは、屋敷とは別棟の建物。二階に相当する高さがあり、上は、ドーム型になっている。そこに描かれているのは、星座。

  • 陽だまりは、いつも側に41

    司は、お昼になっても帰ってこなかった。明らかにガッカリしているつくしに、タマは、こっそりと微笑む。『坊ちゃんも、しっかり愛されてるじゃないかい』両親も、姉も、司を愛していないわけでは無かった。ただ、共に過ごす時間が、極端に短かった。愛

  • 陽だまりは、いつも側に40

    朝食後、司は、有無を言わせず、つくしを自分の部屋に連れ込んだ。存在を確かめるように、ただ、ギュッと抱きしめる。つくしも、おずおずと彼の背中に手を回した。「くっそ、可愛い過ぎだろ」「道明寺さん、眼科行った方が良いです」恥ずかしさに身を縮

  • テレパス轟

    初めまして。わたくし、今日より、道明寺家へご奉公に上がることとなった轟 薫(とどろき かおる)と申します。少々字画が多いのは、お見逃しください。年齢は、三十二歳。二年前に主人を亡くし、七歳と十歳の子供を抱えて孤軍奮闘しております。家庭

  • 陽だまりは、いつも側に39

    「ね、眠れねぇ」司は、自室のベッドの上で、大の字になっていた。ずっと恋い焦がれずっと探し続けやっと巡り合った愛しい女が同じ屋根の下にいる夢のような現実に、幸せをかみしめつつ、不安も感じる。自分は、果たして、理性を保てるのだろう

  • 陽だまりは、いつも側に38

    「あー、坊ちゃん!!」シーツを替えていたタマが、突然乱入してきた司に、目くじらをたてた。「女の子の部屋に、ノックもなしで入るなんて、恥を知りなさい、恥を!」ブンブン杖を振り回し、外に出ていくよう詰め寄るが、司自身は、どこ吹く風。ソファーに

  • チビつかつく『お菓子よりも、ボロシーツ』(ハロウィン)

    トリックオアトリート♡トリックオアトリート♡道明寺家の玄関先には、仮装と称して煌びやかなドレスを着た少女で埋め尽くされていた。子供が着るには豪華すぎる衣装。白雪も、シンデレラも、アリエルも、全てが全て、特注品。財力のある所を見せつ

  • 明日のハロウィンについて

    こんばんは、LALAです。先日は、陽だまりは〜の連日投稿にお付き合いくださり、ありがとうございました。現在、小休止を取りながら、ボチボチ続きを書いています。私自身、あまりシリアスな展開は得意ではありません。やめてーと叫びながら、

  • 陽だまりは、いつも側に37

    「夜分申し訳ありません。三条です」桜子が、牧野家に電話を入れた。つくしが、三条家に泊まると連絡するつもりで。しかし、一瞬の沈黙の後、受話器を置いた。「どうした、桜子?」「なんだか、孫悟空の気分です」電話に出たのは、西田と言う男だっ

  • 陽だまりは、いつも側に36

    「かーーー、染みるーーー」濡れた唇を拭いながら、総二郎が叫んだ。外に待機させていたリムジンに乗り込んで、蜜石家から離脱したのは、三分前。皆で祝杯を挙げようと盛り上がったが、車に乗っているのは、司がいつも飲んでいるミネラルウォーターだけだった。

  • 陽だまりは、いつも側に35

    温かい背中にしがみつきながら、つくしは、泣いていた。怖かった。死ぬ程、怖かった。強がっても、あの蜜石巌と言う男に、勝てる気がしなかった。両親と弟を思うと、逆らわず、言う通りにするしかないと、諦めかけた。でも、胸の奥には、常に司の姿があ

  • 陽だまりは、いつも側に34

    牧野発見、離脱せよその短いメッセージが、全員のスマホに届いた。ホッと息を吐き出すのも束の間。今度は、自分達が脱出しなければならない。滋は、持ち上げていた純白の花瓶を、目の前の黒服に投げつけた。執事であろうその男は、花瓶の価値を知るだけ

  • 陽だまりは、いつも側に33

    「あなたは・・・」驚くつくしに向かって、男は、人差し指を口元に当てた。『しずかに』声を出さず、唇だけが動く。男は、ドアを素早く閉めると、窓に向かって歩いた。手には、真鍮の鍵束が握られている。窓の一つに手を掛けると、鍵穴に鍵を差し込

  • 陽だまりは、いつも側に32

    「このお屋敷は、お嬢様の友達に、お茶も出さないのねー」ソファーに座り、足をバタバタさせながら、滋が、呆れたよう呟いた。「早く帰れって事でしょ?」同じく、ソファーに深く座った類が、眠たそうに目を擦った。腕組みをした総二郎は、壁にもたれたまま

  • 陽だまりは、いつも側に31

    つくしは、吐きそうだった。それ程、蜜石巌が、彼女に突きつけた選択は、酷なものだった。『蜜石歩』として、この家で一生生きていくか。『牧野つくし』を選び、両親、弟を死に追いやるか。ただの脅しでない事は、巌から醸し出される毒々しさから明らかだっ

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