現世に生きているというのは、とにかくなにかしら美しく、素晴らしく、崇高なことである!ー引用『ホフマン全集7牡猫ムルの人生観深田甫/訳(創土社)』ー『牡猫ムルの人生観』第一節の冒頭を引用して、始めてみました。(ドイツ作家E・T・A・ホフマンの人間の言葉を理解する猫ムルの回想録という形をとった作品で、夏目漱石の『吾輩は猫である』を書く際に参照した作品と言われていますが、夏目漱石本人はやんわりと否定しています。)今回は『吾輩は猫である』や『牡猫ムルの人生観』を意識して、書き進めていきたいと思います。僕は今年、人間の年齢で30歳になりました。僕が今まで生きてきた中で気づいたことと、僕によく訊かれることに対する答えについて書いていきたいと思います。今回文字のみで長々と書きますが、今までの僕の人生観で救われる人が一人...牡猫タマの人生観(四季30回目)