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おもむくままに・・・! https://blog.goo.ne.jp/withkei

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

つまづきながらも 前方だけを見つめて 歩き続ける長い記録書になるでしょう・・  歩幅が同じ人を探して旅しています。

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2017/02/12

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  • ひとりしずか・・・

    やや荒れた小さな庭にだれかが見つけてくれることを期待すらしないいのちが季節の巡りに呼応してちいさな劇場を命の劇場を繰り広げようとしていました。こうしてルビーの贈り物と素朴な白いブーティをの祝福を受け五月のメモリアルディをやりすごして新しい旅立ちをしました。誕生日・・さて別の世界ではケーキとリボンのかかった箱が贈られ夜更けまで語り合って少し疲れて眠りについたのでしたが・・・一体いくつになったの・・・?ウフフ・・・ひとりしずか・・・

  • いにしえの・・・

    春爛漫にさそわれて根来寺たどりつくそのさきにまたいにしえのひとのこころのありてかなしもいにしえの・・・

  • それぞれの・・

    人それぞれ想いそれぞれ涙それぞれ笑いそれぞれそれぞれの世界に生きてそれぞれの想いを目指しそれぞれに疲れ果ててそれぞれに眠りにつくなくしたものそれぞれひろったものそれぞれ愛しかたそれぞれ蓄えたものそれぞれそれぞれのなかでわたしだけのものむねのなかにしまってそしらぬふりで今日も・・ダリアそれぞれの・・

  • 秋色のためいき

    ついてくる足音ついてくる影法師空を見上げて肩を落とす秋色のためいきついてくる思いついてくる旅情とおくにかすむ山影わびしく秋色のためいき秋色のためいきまた・・メランポジウム花言葉元気・あなたはかわいい秋色のためいき

  • 五月のおわり・・

    たくさんの時間がながれたくさんの出来事がすぎて行き心の中の澱のようなものが少しずつ浄化されて澄んだ空気がわたしをつつむ五月のおわり目が覚めたら窓を開け放っておはようと東の空に向かって笑顔をふりまくたくさんの言葉の仲間が輪になって私をとりかこむ五月の終わり不思議なくらい上機嫌な私が窓辺の椅子に掛けて紅茶の湯気のかすかな香りをなぞるようにめをとじる優しい風が耳もとでささやく葉擦れの音がきこえるような五月のおわり五月のお・わ・り・五月のおわり・・

  • 路傍の花

    幾度となく滴る涙滴は地に沈みやがては空にのぼり浮遊つづける友よ心の友よ数日ののち空からあふれる雨のしずくは涙のしずくをかえすのか友よ別れを言わずに去ったあのときこれほどまでの悲しみを予想できたか路傍の花が朝日のぬくもりをうけてさみしくほほえむ路傍の花

  • こぶしの花の季節に〜

    トムのいない朝がきてトムのいない昼になりトムが呼ばない夜が黒墨のベールを纏いはじめるとやっと彼の不在が現実味をおびはじめる小さないのちはその小ささのぶんだけこの世にその軌跡をとどめていることを知りすぎるわたしのこころは黑墨の帳に隠れて涙をぬぐう庭の片隅のこぶしの花が満開になろうとするのにその足元を駆け回る彼の姿を二度と見ることはできない・・・きっとかれも好きだった・・はずこぶしの花の季節に〜

  • 別れ・・

    今朝暗いうちにトムが逝ってしまいました高齢のため今年になってからは足がふんばれなくなり立ち上がることが不自由な状態でしたが体全体を使って立ち上がろうとするので少し手を貸すと四本足で立って体をゆらゆらさせながら食事をするのがここ数日の習慣でした。横になったままでは食べたくないというのが彼の意思表示と感じ起き上がりたいときはふり絞るような切ない声で呼ぶのでまだまだ生きていたいと体で表現していると察し手助けするのが毎日でした。昨夜は呼ぶこともせず静かなので熟睡してしまったのですが呼ぶこともなく起き上がろうともせずオイルヒーターの近くに背を丸めてちいさな塊となっていました。長い間良い伴侶でいてくれたトム陽ざしのやわらかな早朝野辺の送りを済ませてぽっかりと胸の中に大きな穴があいている今ここに書くことでトムのことを思い出に...別れ・・

  • regret

    セピア色の夢にあそび王子さまを探していたそこでは不可能はなく望めば叶う魔法がありしあわせ言葉を口ずさみよろこび言葉にくるまれてただ、ひとつ夢だという現実を受けとめられない苦しさにセピア色からひきはなされてある朝疲れたこころが縮んでみえたクリスマスローズ花言葉慰め、中傷、私を忘れないで、私の不安を和らげてregret

  • さざんかの朝

    音がするつららが折れてなくような霜が踏まれてくるしむような音がする早朝の薄闇の中から生まれでる今日つぼみを解くさざんかの気おくれながらのよろこびあなたの声はひそやかでそれでいて重みがある生きていることのたしかを冬寒のあさつたえてくる胸の奥深くで反芻するわたしさざんか花言葉困難に打ち克つ、ひたむきささざんかの朝

  • 見果てぬ夢(そんな 一年になりそうな予感)

    小さな夢大きな夢見果てぬ夢時流の制約の中にたどたどしく歩みを進める若人の胸の内はことのほか明るくコロナウイルス蔓延の報道を晴れ着にて盛装し吹き飛ばすいきおい装いに手を貸す仕事ゆえ成人を迎える若人と同じ気持ちではらはらしながらの数日が過ぎゆきはれやかな笑顔を見極めた今子供から大人へと旅立つ彼らにどんな時流にも負けない力強さをみた例年ではあるが仕事の闘争にふりまわされて全身の力がぬけた思いに浸っているやっとわたしはだれ・・・と自分をとりもどしつつ・・自身の体の不調や見て見ぬふりしてきた政治への不満を反復しながらあえてわたしはだれ・・とそんな一年になりそうな予感(2021年1月半ば)見果てぬ夢(そんな一年になりそうな予感)

  • 自虐のうた

    一度冷たい言葉を言ってみて一度哀しい涙を落としてみて一度怒りの塊を放り出して一度失礼極まりない態度で背を向けて一度弱々しい笑顔で顔を背けて一度きりの願いだから聞き入れて何処か遠いところわたしの知らないところへわたしを放置してほんとに一人ぼっちの哀しさを感じて・・それでも生きようとするわたしをながめたいニゲラ花言葉:戸惑い、夢で逢えたら自虐のうた

  • 時の流れを受け入れて

    唇からもれる吐息が可愛い意味を持つとその背後に愛が生まれて出番をまっているたゆまずあふれ出るあなたの言葉に隠れた意味を見出しこころ震わす時もある進んだと見えて漂っているだけの深層の恋心をむやみに目覚めさせては場違いな思い入れに悩んでしまうことになるあるがままを認めなるがままにまかせいささかの抵抗さえ見せず時の流れを受け入れているのが幸せへの近道なのかもしれない金木犀花言葉:謙虚、初恋時の流れを受け入れて

  • 心のそこに

    奇妙な不安と落ち着かない心夕暮れの雨は一度に沢山の負荷をもってくる人懐かしく胸が震えその隙間に忍び寄る夕闇声に出してあなたを呼べたらすぐにでも駆けつけてくれるのだろうか人の心は夫々で想いは同じと定めても何の確証ももてないのだからうつつの心に戒めを信じるとは信じたいの置き換えでむやみに人を信じるべきではないと先達の言葉が夕餉時の晩鐘のように心のそこに響いて溜まる一筋の光明はあなたの笑顔無心の屈託無い未来への誘(いざな)い母が引く手に従った偽りや飾り気の無い幼心のままに今を生きるアベリア花言葉:強運、謙虚、謙譲心のそこに

  • わたしの 生き様

    濃い色と淡い色を比べて濃い色合いを選んでしまう季節春を先取りしたように街のブティックのショーウィンドーに春色の布を纏った人形がポーズをとるわざわざ雪に覆われた村里を訪ねて万全の防寒着にモコモコ毛皮のブーツ無彩色黒と灰色と現世の忍者スタイル春に先駆け髪を短くしている年末の多忙を先読みした扱いやすいようにという希望がなせる技すべてがギクシャクなんだかチグハグそんな中で変わらないのはまったりとうろたえないわたしの生き様ランタナ花言葉:厳格、合意、協力、確かな計画わたしの生き様

  • 愛の後には・・

    だれかのことを思って生きるならだれかのなにかを知っているつもりじゃだめ何も知らないのは論外ですべてを受止める仰々しいけれどそんな覚悟が見えなければ嘘だと思うだれかを愛するときは無防備になりがちだけれど愛の後にはきっと何がしかの精神的な代価をはらうことになる払うべき代価を快く思えない場合は愛などという言葉を軽々しく口にするべきではない寒い時間が流れていくと心まで寒くなって暖まりたくなるだれかの胸にもたれてね。リアトリス花言葉:燃える想い、向上心、長すぎた恋愛、説得力、知性愛の後には・・

  • 幸せになれる

    重い雪雲が消えた思いがけない冬の贈り物陽射しがあたたかくて幸せになれるもしも・・今まっさらな気持ちを取り戻せたらあなたを正面から見つめ黙ったまま時間が流れる音を聞く陽射しがあたたかくて・・・幸せと素直に言えるダリア花言葉:華麗、優雅、気品、威厳、移り気、裏切り、不安定幸せになれる

  • わたし

    さりげないあなたの言葉が私を幸せにします。さりげないあなたの優しさで私も優しくなれます。知ってましたか?あなたのそっけない言葉に深く傷つくわたしです。あなたの遠ざかる後姿を目で追いかけるわたしです。ヘクソカズラ花言葉:人嫌い、誤解を解きたい、意外性のあるわたし

  • 涙つぶ

    手のひらに受けるとただの水滴になってしまうあなたそんなあなたをいとおしく思うのはわたしの中のたよりない愛のせいあの日から指折り数えてももうどれだけ過ぎていったのかわからない日々と時間あなたの中に確かに存在した深い思いの数々ただの思い出にはしたくないから寒空に向かって手をのばし天空の寒気から逃げてくるあなたの思い待つ春の日が来るまでただ待っている手のひらの上ですぐ蒸発してもいいんだからベゴニア花言葉:片想い、親切、愛の告白、幸せな日々涙つぶ

  • 何気なく生きる・・

    何気ない気流を何気なく感じ取って胸に暖めて言葉に換える言葉になると多くの何気なく暮らす人の胸の中にわたしの想いが知らず知らずの内に積もってわたしの想いがだれかの想いと語らい始めわたしは一人ぼっちではなくなる煩わしく思う人もいるかもしれないけれど誰かの心のどこかのかたすみで瞬間的に生きるわたしその瞬間わたしは一生分の生をだれかの中で生きられたと思う小さな想いだけれど欲張りなわたしの生きるということは誰も知らないところで完結するオミナエシ花言葉:美人、はかない恋、親切何気なく生きる・・

  • 何に託すべき・・

    【人間は表現を通じ共鳴を求める存在なのだ】ブログをとおして心の汗をぬぐってくれる言葉を無断で引用させていただきました。https://blog.goo.ne.jp/1bannomoneha18Artgallery道添足元を見つめて歩く癖先を見ようとも決めた一点しか見ない習性何処かで進む道を間違えたとして気付かずに進み続ける歩き方石橋を叩いてわたる気性とはいえ危なっかしいその生き方をこれがわたしと言い切る覚悟まだまだ道は先へ続くというのになしとげるべきものありやなしやこの後の惑いを何に託すべきや先見の明!これに如かず千日紅花言葉:色あせぬ愛、不朽何に託すべき・・

  • ノスタルジアかもしれない

    優しい思いやりはあるようで無く無いようであるぬるま湯のようで刺激はないそしていつか冷めてしまうことだけは定めのように理解できる心が傷ついているときにはその優しさだけが力となって泥のような底なし沼のような得体のしれないジレンマと囚われから救い出してくれる懐かしさは優しさから生まれて郷愁へと去っていくこの先の人生で大方を占めるのは優しさを隠し持つあなたへのノスタルジアかもしれないクジャクソウ花言葉:可憐、一目惚れノスタルジアかもしれない

  • 涙のかたまり

    突然眠気に襲われるような不都合な時間があるとすれば気管支の弱さから咳き込みながら涙をこぼしたあのとき思いがけないそのわけ遠い故郷にたどり着き眼下に広がる蛇行する川面のきらめきと古くからなる鐘楼に変わらぬ青銅の釣鐘を見つけたとき胸の奥底からむせ返るような慟哭に似た涙のかたまり言い訳が近頃上手になったと人知れず苦笑いの時間を過ごしたあとの空しい空白の想いに決別するべく踵を返した細道の曲がり角大きな不安小さな不安すべてが折り重なって小さな胸を痛めながら逃げ続ける人生の坂それでも立ち止まり大きく息を吐いたあとに今幸せだと呟くけなげなわたしツワブキの花花言葉:謙譲、謙遜、愛よ甦れ、困難に負けない涙のかたまり

  • 腑に落ちない・・

    自由でいるあなたを素敵だと思うくせにそれはわたしからも自由でいることだと知ってしまったとき自由なあなたを素敵だとは思えなくなったいつも手の届くところでいて欲しいのに自由なあなたは思いのままにするりと知らない人になる術を身につけていて寂しい思いをするのはわたしだけあなたとのかかわりが公平でないから嫌なのではなく知らない人になったあなたを捜し歩く空しさを砂を噛むような息苦しさを嫌だと心底嫌だと思うときがあるからあるとき突然二人のあいだに後戻りできない亀裂があることに気付くなんて耐えられはしないから嫌なものは嫌だと先に言っておきたい本当に自由人のあなたが素敵なのを知っているからただ素敵・・と拍手をおくるだけの存在ならば何気なく暮らせるだろうに・・もし、わたしも自由人でいるならば気楽だろうけれど自由人でいることが好きな...腑に落ちない・・

  • 何かしら ふと・・

    あなたの胸に去来する数々の想念に思いを馳せ庭先のシクラメンの鉢花にあなたを偲び冬の便りを運ぶ風をうとましく避けながらできることならあなたの傍に駆けつけ手をとり肩を抱き合いしばしこの瞬間の愛おしさを狂おしさを分かち合うことを夢見てひとり空の彼方を仰げば何かしらふと聴こえるのはあなたの心の臓腑の動く音かも・・それほどまでに近くに居るとは想いのほかの出来事なれば足元にまつわる無心の小犬の無心の戯れに頬の緩む想いをこれまた分かち合えればなど、など・・あなたへの想いはなお増すばかりの日暮れ時冬の日の心の歩み遅々として・・シクラメン花言葉:遠慮、気後れ、内気、はにかみ何かしらふと・・

  • 儚さゆえに いとおしい

    わたしがこれまでになく優しい人になれる時わたしがこれまでになく新しい未来を大切に思うときあなたの指す指のかなたの永遠は現実の色を持ちその指先から不思議な音色が流れ始め昨日の涙が瑠璃色なのを教えに去り遅れたモンシロチョウが行く手に水先案内をする初冬の朝小さな勇気をもらったわたしの心は躓かないように細心の注意をしながらふわふわと蝶の後を追いかける儚さゆえにいとおしいゆるやかな動きはわたしの心に似て壊れそうなのだけれど自信たっぷりにもみえる何故か・・リンドウ花言葉:悲しんでいるあなたを愛する、誠実、正義儚さゆえにいとおしい

  • 運命の出会い

    記憶を辿って遠い日にあなたとすれ違ったかもしれない偶然のなせる数奇な運命の出会いを手繰り寄せて想いにふける日々この世は幾万の運命の糸が絡み合いせめぎあいその上夢の中の出来事のようなデジャブの生々しさが時おり顔を出す耳を塞ぎ目を瞑って口を閉じ手探りで歩く歩幅は狭くひそかで強烈な印象を残すものだけが確実な記憶となって胸に残る優しさの繰り返しが研ぎ澄ました五感をやわらかなヴェールで覆いいつしかあなたの語る遠い日の出来事がわたしの思い出の一部となりその日から優しい人になった私は笑顔と含み笑いの声を持ち味だとでも言うように時おりクックッと肩を震わせ幸せ笑いを隠すこうして・・恋はいとも簡単に始まることがあるコスモス:花言葉(乙女の真心、調和、謙虚)詩(再掲)運命の出会い

  • もしか・・の心

    充ちてくるもの・・期せずしてやってくるもの朝露に濡れた草花のようにしおらしく初々しい切なさをひそめたあなたへの愛おしさ遠く離れていればこそその瞬間のまぎれない思いを伝える術もなく伝えようとする時にはすこししおれた路傍の花の勢いすらない時間だけが過ぎていきすれ違いの心が時には切なさを哀しさにかえ華やぎを憂いの色に染める愛は信じることだと説く信じることは裏腹にもしか・・の心を隠し持つことでもありもしかの中に鋭利な愛の危機をはらむことさえある一寸先さえ見えなくなる迷い心は愛の片割れ(再掲)もしか・・の心

  • 追いかけられる

    名前を呼んでも振り向かないトムどうやらすこし聞きづらくなってる幾度か繰り返して呼んでも素知らぬフリなので目線の先を動き回って注意を引いてみたその傍で3歳は若いチィが目を丸くして見つめ返してくれるなんでもないことなのに涙が零れておちたみんな老いに追いかけられるこの世に生まれて心寄せる人と出会い胸の内にあたためてこっそり育ててもその人すら老いに追われる身である事にかなしさがいや増すみんな同じ方向へ向かうというのか大切にするということはこの気持ちをわすれないことなのだろうと気持ちを引き締める(再掲)追いかけられる

  • 偽善者

    大きな時間の流れの中に持ちきれない想いを抱いてただたゆとうように静かを維持している違うだろうそれはと感じてもあっ!とさえいわない言わなかったあっ!は胸の中にいくつもいくつもため込んで分厚い層をつくっている私の静かは色んなことに気づかない様子をつくろって無難な人としての印象を・・まことに無害なかかわり人として多くの喧騒の中に存在しているときおり気づかせてくれる言葉がある”偽善者”もしか想いとは裏腹に静かを装って生きているのをそう呼ぶのならわたしは稀代の偽善者今日はそんな風に自身を分析して一日が終わる偽善者

  • されど 彼は歌を知らず

    想いの袋を背におって歩く道は遠く若者の嬌声が聞こえてくると腹立たしきものなり聞く身にすれば若者の域を卒業してすでに久しく如何様にすれども心浮き立つことなくわびしさの勝る日々なれば空気の色の違う集いを眺むれば足元から薄ら寒さを感じ同じ想いを生きる雰囲気を漂わせる人ならば抗うことなく寄り添えるものを同じ想いにたゆとう人を追って日々を無駄にすごすことの哀しさこんな年の瀬は空しかろうと背の山から名も知らぬ鳥が訪れひと時の慰めを詠わんとすされど彼は歌を知らず朽ち葉の落ち尽くした枝におきみあげの糞を残して去る今日の日は斯様にはしたなきことのみにて暮れる。(再掲)されど彼は歌を知らず

  • わたしは だれ

    わたしを誰かがなぞっていくわたしの言葉をひろっていくわたしはだれで私の心はだれのものわたしは私で他のだれでもなく一人きりで生きていると思いこんでいたのだけれどそれはおおきな間違いでわたしを生かしているものは私以外のだれか或は何かであると思ってしまう日には息を止めて周囲の人の振る舞いを静かに見守りわたしはだれかの影かもしれないとそれともだれかが影でわたしは影を落としているだけの実体のない風のようなあるいは風に散った花びらのような不確かな行く先のないむなしさなのかも知れないのだけれどすべてが定かでない時であればこそわたしを今日も誰かがなぞっていくならわたしは実体のない陽炎になってあなたのそばでたゆとうことをえらぶ(再掲)わたしはだれ

  • 地の果てのなお・・

    生石高原生石高原は標高870mの生石ケ峰を最高点とする高原で、約13ha(東京ドーム約3個分)のススキの大草原が広がります。高原は毎年秋になると一面の銀世界になります。⁂⁂⁂⁂⁂人界の巷よりはるか逃れきて地の果てのなおかがやくを知る2020年11月地の果てのなお・・

  • 幸せの正体

    幸せな時しあわせと言わない私をいぶかるでしょうね言葉にすれば瞬く間に消えてしまいそうな儚い思いを抱いて幸せに出会ったらいつまでもあるものとは信じられないせいで今すこしこのままでと願うばかりに幸せだと呟くことさえためらうのそれほどまでにたよりないものが幸せの正体だとおもう陽炎をつかもうとするような無謀な挑戦はしないでこのまま、今すこしこのままじっとしていたいこれが幸せというものだと感じたときは(再掲)幸せの正体

  • 肩の揺れが とても 哀しげで・・

    何気なく歩いているのに一歩先行く友の肩の揺れがとても哀しげで何処かでお茶する?と引き止めてしまった振り返った友の表情に哀しみはない悩みを隠そうとするつくろいも無い数メートル先のバス停まで友の後姿を見ながら歩くのが苦痛だったのは声を掛けたわたしだった心が揺れて哀しみの時限爆弾を抱いているのはわたしだった異郷の地へ変化を求めてまもなく旅立つ友を引き止めたい気持ちをおさえて笑顔をつくって心の中は嵐が吹き荒れていたわたしもう何年たつだろう異郷を故郷と定めて年老いた母と無二の友を振り切って姿を消した人を思い浮かべてはあの時こらえた嵐の様な涙を少しずつこぼして数年が過ぎたわたしの胸の中にもうさほど彼女のための涙は残っていないのだけれど(再掲)肩の揺れがとても哀しげで・・

  • 二つの壷

    あなたの過去の記憶の中に潜り込んでパソコンのキーボードを叩くように軽妙なタッチ音とともに記憶の糸を解きほぐすことができればあなたの想いの最初の扉をこっそり覘くことができればあなたとの縁(えにし)の糸が絡まったあのころを走馬灯のような不思議な幻でもよい今一度見ることができればわたしの胸の内のもう一つの想いの壷を惜しげもなく差し出すでしょうそれは何故かと尋ねたりしないで・・だれでも胸に二つの壷を持っていて予備の壷の存在すら知らずにいることが多いのです少女でいたころ二つ目のそれを真心の壷と名づけたのはわたしです。(再掲)二つの壷

  • 謎解き

    書き付けたものなどない押印した記録などないそれ以上に心に刻んだ約束は重くすべてにのしかかり生き方さえも左右するあ、とい、とし、とて、とる、と五つの文字の間に何が潜んでいるのだろう人それぞれの思いをこめた五文字に潜ませた真実は見えないし解らない時が過ぎて変貌した思いの亡骸をかき集めて抱しめてほんとの涙をながす時に・・或は止せばいいのにあの時の気持ちはとしたり顔で分析してみせるあなたの目の奥に・・いいえ、解らなくても嘆くことはない解らないほど深い意味があるのだと胸の奥に難解な答えが用意されているのを気付いているわたし謎解きマニアのわたし(再掲)謎解き

  • 秋風の姿を見たと思ったとき

    そのときあなたは何を思うか何を連想するかあなたの想いの片隅に私が存在するか秋風がまさしく秋風が桂の枯葉を散らしていく時足元のアザレアの小花も終わりを迎え枝を震わせているそのときまさしくその時秋風の姿を見たと思ったときあなたは心の中の棘を気にして悩んでいたのではないか私の秋はもう終わるところです。ツイードのコートを取り出した朝(再掲)秋風の姿を見たと思ったとき

  • 足音もなく愛ははじまる

    ・・秋明菊によせて・・小さな呟きも繰り返し耳にすると何かしら形を作り始めそこから離れがたい一本の力強い釣り糸のような引き寄せを感じ始めるそのときはすでに引寄せの法則が私の周りに波動を構成し呟いただけだった願いがなにかしらの姿を形成し誰かが聞き届けてくれたような錯覚が時ともなく浮遊し始める宇宙からの授かり物を手のひらであたためながら気持ちは気持ちを高め喜びは喜びを呼び宇宙の原理さながらにいつのまにか心の中に現在するとおくで静かにひそやかに波動を起してはただ待っているだけの心は引寄せの恩恵を受け取ってはいない愛している愛している愛していると呟くたびにすこしずつ愛が形になりおおきな存在になりゆるぎない望む姿で目の前にたつ日が来る秋明菊の花言葉のごとくに(再掲)足音もなく愛ははじまる

  • 昼下がりの独り言

    ・・・土手に広がるセイタカアワダチソウに・・・気持ちが高揚して世の中に怖いものなどないなんて粋がる想いの流れに迷い込んでしまうと足元を見なくなるし周囲の思惑などは二の次で固執した想いを通そうとするあなたは背が高くて向こうのほうまでよく見えるだろうけれど土手を転がり落ちて水辺で危うくとまった年配の人のことなどかまうつもりはないのだろうし子供たちがアレルギーで苦しんでいるのはあなたのせいだと思ってもいないのだろうね道すがらあなたを手折って古びた花瓶に挿してみるとそれなりの風情が醸しだされふと頬が緩んでしまったそれすらあなたの魔力だなんてあるがままを愛おしんだ気持ちに水を差すような解釈はして欲しくないしあわせの色だと・・強いパワーと輝きを放ち、高みを目指す色だと言われてるけどあなたの存在感とはすこし違っているとわたし...昼下がりの独り言

  • 友よ いずこに

    歌を忘れたカナリヤは後ろの山にすてましょかいえいえそれはなりませぬ歌を忘れたカナリヤは背戸の小藪にうめましょかいえいえそれはなりませぬ歌を忘れたカナリヤは柳のむちでぶちましょかいえいえそれはかわいそう歌を忘れたカナリヤは象牙の船に銀の櫂月夜の海に浮かべれば忘れた歌を思い出す-西條八十作詞-*******なぜか心さみしくて昼下がりしばしぼんやりしているとつぜんくちびるに浮かんだ歌子供のころやりきれない思いを抱いて唄った歌意味をかみしめてなおさら哀しくなった記憶時を経て今より切なき過ぎし日の幼き魂の慟哭語り合える友よいずこに友よいずこに

  • あてどない物語

    あなたを起点に始まったわたしのjourneyあてどない物語は今日も続く哀しみにくれる日には水辺の花によせて零れる涙のしずくをそのまま水に浮かべるあなたの唄う恋歌綴り誰を思って唄うのかと??な思いが派生同様な景色が広がる行く手には不安がいとも簡単に湧き上がるフィナーレは予測のつかない色を帯び名も無き草花を道連れに土埃の陰に朽ちていく(再掲)あてどない物語

  • 後遺症は・・

    闇を切り裂くようにけたたましい爆音をひびかせ数台のオートバイが駆け抜けていく山や川に囲まれた田舎町にも自己を表現する方法を知らないエネルギーだけ有り余る若者たちが数名はいるということだろうか青春は誰でも一度は通過する関所のようで人真似で乗ってみたバイクの解放感が彼らを虜にしたのだろう彼らにも戻る場所はあるはずそのときあなたはどうしたのだろう自分との戦いにどう決着をつけたのだろうわたしはひたすら本を読み架空の世界に身をおくことで何人ものさまざまな人格を生きたこれだけは譲れないギリギリの線で自己の姿の平静を保ってきたように思える夢見る少女を生きることで現実に立ち戻るチャンスを手に入れることができた夢見る少女の後遺症は今なお私とともにある(再掲)後遺症は・・

  • 無心の愛を育てたい

    幸せが何かもしらない幼子のころ両親の愛を一身にあつめただにこにこしているだけで周りが幸せを感じてくれる満ち足りた暮らしがあったのだけれど哀しみはそこにあるのではなく何処からともなく湧くように現れてとりついたら容易に離れない厄介な存在だと知ったころには裏切りの意味も悟り背信の罪を憎むことも覚え結構複雑な心を抱えた厄介な人になっていた厄介な心を隠し持って生きていくことは厳しい試練が付きまとう愛を見つけたとしても素直に許さないもう一人の自分がいる愛されているのを感じたとしても信じてはいけないとだめ出しする声がする純真な真心の愛には素直な心でこたえたいできることなら真心の愛を持った人と無心の愛を育てたい(再掲)無心の愛を育てたい

  • 愛には 愛で・・

    楽しみは少しずつがよい悲しみは足早いがよい怒りは小さいがよい親しみは多いがよい別れは遠いのがよい愛は静かなのがよい涙はすこしでよい掌はあたたかなのがよい夢は途方もないのがよい物腰は柔らかなのがよい友達は多いがよい親友は少なくてよい知り合いは多くても少なくても気にしない知り合いに声かけられて名前を思い出せないときばつの悪い気まずさが長引くようならどうでも良かった人だと思い切れば消えてしまうからそれでよい自分中心に生きていて申し訳ないのは愛されて愛にこたえられないこと愛には愛でこたえたい優しさには優しさでこたえたい(再掲)愛には愛で・・

  • 浮遊する思考

    朝もやの立つ時間に眠りから覚めきらぬままガラス戸越しに庭木を眺めている心身ともに無防備な状態で浮遊する思考は山を越え海を越え数万マイルの果てまでも追いかけるのはあなたの姿あなたの声何の答えを聞きたいのか何を伝えたいのかそれすら定かではないのに夢うつつのわたしの心はどんな時もあなたを追いかけようとする明るい日差しがさしこんで現実に引き戻されるとき胸の奥に弱い痛みがあるけれど夢幻の時空を彷徨う心は忽(たちま)ち消え去っている(再掲)浮遊する思考

  • 秘密の呼び名

    ほっこりとした気持ちにさせてくれる話す言葉があたたかい始めてあったころのままどちらかというと童顔の人懐こい笑顔は変わらない唐突な言葉も微笑ましくて絵本のページをめくりながらやっぱり愛してるなんて呟いてもそのまま絵本に溶け込みそうで危なっかしくて子供のような大人な人五人の子供の母だというのに世俗に汚されてない無垢の心が見える友達でもなくてかといってただの知り合いでもない用があれば尋ねてくる旧知の客人その人を今日てんとう虫と名づけた私だけの秘密の呼び名(再掲)秘密の呼び名

  • 幸せのかたち

    あなたが微笑みながら踏みしめた山辺の途を取り残されたあなたの記憶の中に二人で肩を並べて座った語らいの小岩の陰に私は数時間数日間あるいはもっと・・探しているのだけれどあなたの微笑みは私が作り上げた空しい映像の繰り返しで現実のあたたかさも冷たさもあなたの息吹の安心も何も伝わっては来ない秋風が吹いて小枝がかすかに震えるようにあなたがうなずく素振りだけでも見逃さずに受け止めようとあなたの周りを徘徊してはあなたの眠りを妨げてしまうこの眠気はなんだ現実のつらさから逃れるすべを眠りの中に求めるのなら一番必要なものはあなたの胸のぬくもりそれこそが幸せのかたちだと意識の片隅でニンフがささやく世の中は雨昨日もあめ、わたしは睡魔の手の内でこのまま目覚めることのない時間を探している目覚めて笑顔でおはよう!目覚めて今日も元気!何気ない挨...幸せのかたち

  • 昨日とおなじ・・

    静かな時間が流れていく流れに揺蕩(たゆと)うて心の錨(いかり)を解き放つ世の中に起こりうるすべての災害をくり広げて何かの見せしめたらんとするのか季節の移ろいにすら心責める生き方を持つものなればそれはあまりにも苦しく耐えがたきものなれば北の果てで突然の苦しみを耐える友よ近くで痛みを分け合う友よ今しばらくこの苦しみをかこちて何事も手につかずただうめく心を取り除かんとのたうつ想いにすこしのゆとりと慈愛を曇り空のそこここにあけたる穴よりあなたの涙が零れ落ちるのを見届けて静かな時間が流れていく流れに揺蕩(たゆと)うて心の錨(いかり)を解き放つそこにわたしがいる。昨日とおなじわたしが。歳計(再掲)昨日とおなじ・・

  • 心模様

    違うのです過去の記憶のままにたどり着いた景色は取り付く島のない拒絶感が其処ここに漂い懐かしさよりは期待はずれの喪失感が世の中甘くないよとばかりに襲ってきますあなたの心の景色模様はいつの間にか環境に順応したのか以前の気配すら残していないたとえ口先だけで懐かしむ言葉を漏らしたとしても何ほどの後悔すらも伝わってこない変わっていく人と人の心模様を変わりなくあれと求めるのは変わっていく自分を制御し切れない哀しさゆえのわがままでした。旧知であることは何の縛りにもならないことを知るべきでした。(再掲)心模様

  • 戸惑いが始まると

    戸惑いが始まるともとの想いはどこから派生したのかさえ見失ってしまう足がすくんでたった一歩が踏み出せないことがある時として後ずさりさえしてしまう気おくれと人見知りと気弱さの内なる存在を充分承知した上で生きてきたから敬遠されることもなくむしろ強い個性として認識されてきたかもしれないそのギャップがわたしの内で大きなストレスとして芽を出し育ち疾病の一つとして吐き出すことを許してながい闘病の日が続いている人からは病との共存を疑われたことさえないし元気を自認する人よりは長生きするとさえ思えるのだけれど不都合な負荷のそれでもなお受け入れようと手を差し伸べてくれるあなたに・・遠いあなたに感謝をこめて日々心の詩を(再掲)戸惑いが始まると

  • 人間味のある時間

    かつての小さな決意が間違っていなかったかその判断はながい年月の後に知らされるまるで神の啓示のように繰り返す愚かでささやかな暮らしの中の人間味のある時間の流れをいとおしいと思いながら人まねではなく貫く生き方を自画自賛しつつもふと投げる視線の彼方に懐かしむ想いがひっそりと佇む影を見つけてしまうこともあるけれどそれは決して後悔と呼ぶに値しない認めたくないと目をそらす想いの数々の中でごく僅かの選択が今を形づくっているとまるで哲学者のように回顧して自己を裁こうとするのはやめようと思う(再掲)人間味のある時間

  • 疑心暗鬼に通じる想い

    哀しい想いは何処かしこに漂っているものだといつのころからか思っていたけれど夢見るような緩やかな時間の流れの中に突然わきおこってくることもあると知ったそれは誰それの訃報などというような逃れられない事象ではなく心の持ちようで知らなくても済むこと人より少し感じやすい心を持つことで陥り(おちいり)やすいいわば疑心暗鬼に通じる想いと呼ぶべきなのだろう哀しみなどとは決別して幸せであり続けたいと願う気持ちを持つことは素直なありのままの心ですべてに対峙(たいじ)する決意のような覚悟のようなたいそうな思い入れが必要なのだろうか今のままそのままで受け入れてくれるそんな大きな優しさは何処に・・夢の中の探し物だと誰かが高笑いする高笑いこそが哀しい・・(再掲)疑心暗鬼に通じる想い

  • 幻燈のように

    思い出を辿っていくと思い出したくないことまでもむしろ大げさに蘇ることがある遠い過去はともかく・・昨日のことのように過ぎてしまったあの時間繰り返し反芻したい想いが宿る場面は愛されていると信じられた瞬間のことそれがどんなに歪曲した自分よがりの記憶でしかなくても懐かしさをもってまるで古式の幻燈のようにゆっくりと想いおこしてしまうひとは自分勝手な生き物でしかないと思い知らせるように受け止めたくない想いは反芻することすら拒み覚えておきたいことだけ無意識に選別作業を・・過ぎていく時間が愚か者と嘲笑うのがみえる(再掲)幻燈のように

  • 自分を生かせるために生きている

    言葉を紡いでいるとあなたの心のちょっとしたほころびを見つけてしまった私の中のほころびだらけのつぎはぎだらけの想いはとっくに自覚していたけれど完璧に優しくて思慮深いあなたにほころびなどあり得ないとなぜか思い込んでいたのでとても意外だったそのほころびはきっと周りを思いやりすぎてどこかで修復をやむなくされた傷跡だと思うのだけれど・・人はだれかのために生きているのではなく自分を生かせるために生きているってことをあなたと語り合わねばとその機会を狙っているってこと心の角(すみ)に止めておいてくれますか午後のお茶の時間は私をなぜか優しくしています。今日は・・・。(再掲)自分を生かせるために生きている

  • 苔草の名はしらない

    庭の片隅に身を寄せることを選んだ苔草の名はしらない小学生の夏休みに山道に分け入って苔を竹篭に蒐集して回った女の子は今庭の片隅を眺めておとなになってしまったわが身を悔やんでいるビロードのような手触りになぜか涙をこぼしそうになったある日最初の恋をなくしたこと繰り返し思い出すその幻影はひどく心を責めるから・・なくしてはいけないものはその鋭敏にて純粋な心恋などではないその心根なのだと細葉翁苔(ホソバオキナゴケ)いいなあ!繊細なその名を唱えるように呼んでみた時間をかけてやっと思い出した。いいなあ!(再掲)苔草の名はしらない

  • 心の葛藤

    嵐は予想だにしない猛威(もうい)をみせることもあり警戒心をはぐらかすかのように何事もなく去って行くこともある心の葛藤(かっとう)もいずれ一荒れするかも・・と抑えきれない予感におののく想いを抱えて暮らせば・・いつの間にか満潮時が干潮時に景色を変えて・・知らせなど来ないのに新しい想いが擡(もた)げてくる内なる変化を制し他からの変化の誘いを無視することに忙しく・・ふと気付いた時無視してきた想いに深く心を囚われていたりする恋する心には概(おおむ)ね厳しい唐突な変化にもてあそばれて人知れず苦しむ疑心暗鬼(ぎしんあんき)の闇がありその闇をかいくぐってなお、気持ちを維持できるのであれば海山ものともせず従う強さも持てる潔(いさぎよ)き生き方のレイアウトを胸に秘めてうだうだと人の内なる翳(かげ)を解き明かす答えを望めばいつの日か...心の葛藤

  • 歴史書にのらない暮らし

    しっかり握っていたはずの手がするりと外れてたった2~3メートル離れただけなのに奈落に落ちていく瞬間のような言い表せない空しさがらせん状に心の中を通り抜け声にならない声を張り上げて叫んでしまう夢の中の心象風景は衝撃的すぎてつじつまが合わなくてそれでいて昼間の心に突き刺さったまま何かに向かって知らず知らずに突進している現(うつつ)のわたし広げた書物の古いページにいつか挟んで忘れていた蓮華草の押し花をみつけて急に蘇(よみがえ)った青春の記憶をなぞることを畏れてパタンと閉じた書物の枯れた音こうして何かを求めて何かをなくして過ぎ去っていく歴史書にのらない暮らしをいとおしく思う(再掲)歴史書にのらない暮らし

  • 紛れもなき秋空

    天空の分厚い雲を射抜くようにしてすこし陽射しがあるようなのでこの空に守られて暮らしていると信じさせられて蟻のようなその日暮らしを延々と続けてきた雲の切れ間から差し込む陽射しを待っていると言わないのは何故だろうあなたの言葉は優しい響で耳をくすぐり心をあそばせ疑問を投げかける言葉を封じ込めるひどく独断的(どくだんてき)で人の心が傷つくことなど意に介さずとばかりにあなたの語る言葉や手の力が強くなり傍若無人(ぼうじゃくぶじん)であれば・・足音を忍ばせて私は去ることを知っていますか傍若無人(ぼうじゃくぶじん)は受止める側の誤解からではなくあなたを構成する生い立ちや経験や学習からでありあなたそのものなのだから私が足音を忍ばせて去るのは気付かなかった自身を恥じるからだと・・雲がなく青い空が深く深く遠くまで紛れもなき秋空が明日...紛れもなき秋空

  • 寂しくなるプロローグのよう

    言葉足らずが誤解を生み言葉が過ぎれば曲解がうまれ言葉で気持ちを伝え合うにはほんとのところどうすればいいのだろう言葉の隙間に思いをちりばめ言葉で成り立つ世界に住んで言葉が独り歩きし始める置いてけぼりの心はどうやって紡げばいいのだろう一人じゃないのに寂しい時は寂しいと言ってもいいのだろうか黙って見つめる眼の中に思いは映っているだろうか別れ際のまたネはさらに寂しくなるプロローグのようだどれだけの言葉を紡げば心みたされる時を過ごせるのだろう夜の空を見上げて彷徨って夢見る心をしあわせと言葉に換えて寂しがりやを隠そうとする(再掲)寂しくなるプロローグのよう

  • 心の自己治癒力を・・

    目が覚めて周りを見回しても誰もいなくてやっぱり一人かと落胆を朝一番に感じるのはマイナスから始まる一日になるマイナスから始まるとプラスに変えていく意気込みが心の底でひそかではあるが湧いてくる一人を二人にする話ではない目が覚めて一番にわんと一声聞くと今日も元気に生きているワンが二匹わんわんで元気をくれる居てくれてありがとうと仕事に出かける支度の手に力がこもるともあれそろそろ仕事にも新しい魅力がなくなって習慣のようにこなしてしまうことは意欲の対象ではなくなり仕事など投げ出して何処かへ逃避行してみたいと危険な思いが芽生えてくる仕事が人生の大半を占めていることへの腹立たしいような焦りがなぜか朝目が覚めて一人であることへの落胆に似た気持ちと重なってメランコリックな一週間が始まってしまうわんこたちでは救いようのない日もあるそ...心の自己治癒力を・・

  • 秋の一日

    優しさと厳しさと合わせ持つ姿を見つめて心を平らかに時を過ごすとき哀愁に満ちたこの世の出来事をからくも受け止めさらりと流しさる気持ちの柔軟を人とのかかわりのままならない思いは一度胸に抱きおおきな深呼吸とひとり言する癖の魔術でいくつもの行き止まりをいつしか昇華してわたしに戻る時としてこの逞しさよとあきれるばかりいくつもの山や谷を通り過ぎてなお心が作り出す幻影の存在を人として生まれた代価のように心やすく受け止めて人には優しくそして自分には厳しく仏間の母と対峙してその教えの向こうに普賢菩薩の守り本尊が私の生きてきたすべてを見守っていると感じた秋の一日彼岸会(再掲)秋の一日

  • 母の手編みのベスト

    読みさしの本を脇机に重ねて今夜は読むぞと入れたての珈琲のかおり漂う時間の贅沢をたのしみ手にした本のページは一向に先へ進まないけれど本に向かうこの時間の自分のことが好きでページの間から青春の声が聞こえてくるからいつになく若やいだ気分になり世の中の闇や苦難の事など気にする事のなかった頃夢だけは次々とくり広げられたあの頃の世界にもぐりこむひたすら本を読む私の姿を確認するかのように時々顔を上げて声かけもせずまた、手元の編み棒を動かしていた母翌朝には私の好きな赤色のベストが出来上がっていて私はプリンセスになった様な満ち足りた気持ちで鏡の前でポーズをとった夕暮れの田畑の間の細道を思い浮かぶ好きなページを暗唱しながらゆっくりと物思いながら歩く時間が好きだった少女の私は母の手編みのベストをブラウスの上に重ね着していた夕暮れの肌...母の手編みのベスト

  • 月の明かりの 漏らした涙

    夜風が時を急かせる夜はすこし肌寒い肩を背後からすっぽりと抱いてかつて話せなかったことなどを話し続けよう月の明かりの漏らした涙を指先でおさえて心の中を見せない強がりが愛おしさをさそうからその夜の物語は尽きたとしても東の空の白むまで肌を寄せ合っていようたとえ明日へと物語が続かない二人であろうとその夜世界が終わろうと月の明かりの漏らした涙

  • この倦怠感

    そのときが来たら精一杯の駆け足でおいかけてまといつくつもりだけれど今じゃない・・とまだもっと先だ・・といわれてみればなんとなくこの情勢から理解できるのだけれど今じゃなければだめなこともたくさんあるのだから常識の不文律のなかでがんじがらめな暮らしを続けるとだれだって謀反をおこしたくなるのだからただしく生きるってことのむつかしさたくさん抱えて目をつむって静かにしているしかない・・・のですねコロナ疲れとよぶべきでしょうこの倦怠感・・この倦怠感

  • 何から逃げているのか・・

    うとうとと居眠りして午後の怠惰をやりすごし大切なことを先送りして何から逃げているのか仕事以外に何の課題が残っているのか一番の良策は真実と向き合わないことなのか素直に生きたいと望むだけなのにそれを阻止しようとする課題が多すぎる一番の課題を生み出しているのは自身の心の中のわだかまりの存在そこから離れて一人静かに沈黙の時間に潜り込む時が流れてもやはり逃げている何から逃げているのか・・

  • 老いていく・・

    あのとき確かに夢中になれたあのときほんとの涙がこぼれたあのとき心の底から笑うこともできたいまぬるま湯のような平穏いまうるうるしても泣きはしないいま首から上でわらっているあの時の情熱あの時の感慨あの時の傾倒どこへ行った・・わたしは確実に老いている人は指先から老いていく人は足先から老いていくわたしは心から老いていくようだ老いていく・・

  • いま 上っている・・

    蹴上がりの低い階段が目の前に続いているどこへ行き着くのか知らないただ、黙々と上っていく誰かが踏み外したかもしれないのにどこにも危険の立て札はない遠くにいざなう様な音色が聴こえてきて私はいま上っていると知らされるその先の天辺で手を差し出して待っている人待っている人を信じているただ、蹴上がりの低い階段なのにその長さは半端なものではない。躊躇いが時に足を引きとめ見えない天辺を見ようとする。人生という長い階段で。いま上っている・・

  • いなずまのごと・・

    かみなりの背に乗りゆかむきみのまちはげしきおもいいなずまのごと(画像はwebより借用しました)いなずまのごと・・

  • ただ、ながめる・・

    夢のような時間はつかの間に過ぎ厳しい現実が追いかけてくる目をとじてやり過ごせるものならこのまま目を閉じたままで、待っていよう川辺に水鳥が飛来し彼らのいとなみは順調に明日を迎えるわたしの時間は現実に浮遊して灼熱の太陽にもてあそばれ抜け殻になって明日になる時間の狭間で水鳥の自由を羨望の目でただ、ながめるわたし・・ただ、ながめる・・

  • 顔に出る

    嬉しいことがあると顔に出るのはお決まりのようで何かあったと聞かれるといえいえといいながら心の中で嬉しいことを反芻して反芻すると喜びはふくらみ又反面哀しいことは倍増する嬉しいと何かにつけてスムーズに運ぶ様な気がして周りの人に愛想よくなる言葉も明るく口の重い人もいささか饒舌になる人の世の潤滑のためにも嬉しいことが続きますように嬉しいことって他人からするときっと馬鹿げたほど些細なことなのだ顔に出る

  • 不条理の一部をかいまみた・・

    世の中の不条理の一部をかいまみた後沸々とした黒雲がむねの中のいたるところを圧迫するのに耐えきれず大きなため息をついてしまう大声を出してさけびたいのにひとの心を手玉に取る巧妙な仕組みに踊らされた羞恥心がそれをさえぎるお日様に顔を向けてくらすことが深層のもっとうであった馬鹿正直な生き方を愚弄されたような鬱憤がまとわりついて離れないまっすぐに生きるってほんとうにむつかしい不条理の一部をかいまみた・・

  • 時間泥棒のわたし

    夜更かしの後の日朝はそこそこに目覚め何か充実したような気分で手当たり次第取り掛かり昼ごろには途方もなく眠気に襲われてそれを吹き飛ばすようなイベントもないので一気に怠惰な時間にもぐりこみ夢想の世界にあそぶ時間泥棒のわたしは盗んだ時間をもっとも有意義にすごそうとダウンロードした電子書籍の読みかけのページを繰り現実の世界から逃避する今日もいっぱい満ち足りた一日になりそうだ時間泥棒のわたし

  • バラの垣根の向こうに・・

    バラの垣根の向こうに幸せの時間が流れている手入れの行き届いた花壇と仔犬が遊ぶ芝生その前をそそくさと通り過ぎる幸せ病に感染しないように一刻も早く素通りする通っただけですでに感染したかもしれない幸せ病は持たない者にはひどくつらい特効薬のない時間との戦いになるバラの垣根の向こうに・・

  • もしかして・・

    片想いのとき心はあなたのことで満ち満ちて何気ないあなたの振る舞いが自分のためのように感じられるあなたの日常を手中にしたような自己満足の時間がながれる片想いのときあなたの通りすがりの視線がわたしをとらえてまつわりついてくるそんな妄想でひそかな喜びを胸に閉じ込める真実を確かめる勇気などさらさらない。片思いのままが幸せなどと嘘をつき続けるもしかして両想いかもと慰めるこころの声が小さく聞こえるもしかして・・

  • いとしきもの

    青春真っ盛りに人の世の無常を受け止めその中から立ち上がって得たものを幾度か失いそれでもなお人はいとしきものと語れるわたしをこの上なくいとおしむ自分を見失うことが救いようのない奈落の渕にたつことだとたくさんの中から学んできた。それでもなお人はいとしきものだと心からそう思うただそれを伝える技量がないひとりで抱えていくそれがわたしの生き方いとしきもの

  • 白昼夢?

    小さなことが何でもないことが頭の中に居座ってわたしを離さない目を閉じて眠っているわけでもないのに夢のように頭の中にあらわれるまぼろしのようなもの白昼夢と呼ぶのだろうかなりたい私は成長してわたしから抜け出していくなりたくない私は行くところもなくわたしのなかに居座ってくどくどとつまらない歌をうたいつづける白昼夢?

  • 初恋は・・

    あの人がうたった歌もの憂い雰囲気で窓の外を眺めながら小声で歌っていた詩”人恋うは哀しきものを平城山にもとおり来つつ耐えがたかりき”あの人は誰かのことを思いながら誰に聞かせるためでもなく心のうちから沸きあがってくる思いを声にならない声で吾知らず歌ってしまったに違いないその後ろ姿を眺めながら人を恋うる切なさを打ち明けられたように私は重大な人生のひと時をその空間をあの人と共有してしまった切なさは深く私に感染して私はあの人の胸の内を計り知れないもどかしさに人を恋うることは切なく哀しいということだけを無言で教えられた私の初恋はそのまま立ち消えていった初恋は・・

  • 苦い幻影のなかで

    過去の幻影のなかにどっぷりと浸り躓いたり駆け出したりあそび戯れていたずらにすごす日々重ねて、数えて、そして・・・思い出しては泣き笑いする。過去の化身が今のわたしであることを知っている私と知らぬ振りの私義足の足先が痛むと訴えるひとに寄り添うように私は過去の苦い幻影のなかでもだえるわたしに寄り添って今の私をかろうじてたもっている苦い幻影のなかで

  • 迷い道

    間違いに気づいて引き返したのに引き返した道も迷い道であった。迷い道で出会った人にたましいをあずけて抜け殻の身をひたすら前に進めていたただ一つ微かに瞬く明かりを遠くにみつけてそのもとへたどりつこうと歩み続けていた。夢見る少女の夢の中の世界が扉一つ隔てた向こうで目まぐるしく変わっていくのに手を差し伸べようともせず見過ごした非情な大人の常識を持ちすでに大人の私は少女の私を無情にも突き放して生き抜いた。迷い道

  • つのる恋

    さえぎればさえぎるほどにつのる恋ひまわりさけどつゆくささけどつのる恋

  • 記憶の中の住人

    あの時なにを話したのだろう午後1時に出会ってあなたの汽車の時間までなにが存在したのだろうかあなたとわたしの間にそんなにも長い時間まだまだ語りつくせない思いにとりつかれたあの時カフェの片隅で何度目かの飲み物をオーダーしてそれでも時計をみようともしなかったあなた夜汽車の中から長い手紙を書いたあなたその手紙を長い間バッグの底に入れていたわたしあの時二人の間になにが存在したのだろう遠い地に転勤していったそのひとはいま・・・遠い記憶の中の住人記憶の中の住人

  • ひたすらに・・

    それぼどにせつなくばなけあきむしのあすのいのちもきょうのいのちもひたすらにまえむくだけのこころねによりそうのかやいつくしみのあいひたすらに・・

  • 自分に置き換えて・・

    新しいことを考え始めると他のことが疎かになり何も手に付かなくなる新しい思いに辿りつくとその思いが風船のように頭の中で膨らんでしばらくは大方の思考がその周辺で堂々巡り本当に大切なことなのかわたしにとって善か悪か答えが出ないときは何日でもそのことばかりを思いつめてしまう。ちょっとしたきっかけでその思いから離れられるのにそのきっかけがしばらく訪れない事もある。友人の訃報をきいた夜自分におこるかもしれないアクシデントを想像して胸の中の哀しみが膨らんだまま眠れない夜が続く友人のことを思っているのか自分に置き換えて恐れ悲しんでいるのかその思いにとらわれて抜け出せない当分は・・・自分に置き換えて・・

  • 脱ぎ捨てて

    気づいたらときめく心は置いてきた気づいたら燃える思いを置いてきた気づいたらあなたの背後のちいさな空間にわたしは私を置き忘れている。無意識にわたしを脱ぎ捨てて置いてきてしまったようだ。瞬間の視点でばかり生きようとする過去も今も未来も瞬間の熱い息吹だけに囚われて少しずつ大切なものをなくしながら生きている脱ぎ捨てて

  • 約束のない恋

    星の数ほどの中から出会いは偶然に始まってたどたどしく歩みはじめ何気ないやりとりを経てこころの琴線にふれるのを感じとった時無二の存在だと思い込むそれを約束のない恋と呼ぶ偽りの言葉をもてあそび心の騒ぎを駆り立てて愛の偶像を信じさせようとする詐欺師ならいつかは紅蓮の炎に焼かれるに違いないけれど信じて迷ってしまった心は現実と夢との狭間で迷ったことを恥じながらいつまで耐えよといえるだろ約束のない想いを抱いて生きている人もまた星の数ほどいるというのに過ぎてみればいかほどの重みのあるものか人の数以上に物思いは尽きないもの狂おしい時間を過ぎて生きて心がすさむことだけは避けねば人より敏感な心を持つがために裁かれることはないのだから誰よりもいとおしい心をもつ人なのだから約束のない恋

  • 風すら 音を立てない日

    風も音を立てない日湖面に石を投げる波紋がズイズイと広がってやがては消えていくいつもより低く飛んでわたって行く鳥の影心の影のまた、動くさまに似て・・・風すら音を立てない日に安穏を打ち砕く鳥の飛来を恨めしくさえ思う広がって消えた波紋に心のうちをなぞらえて今日を過去とするつもりでいた。ひそかに愛への追悼歌をくちずさんで・・・風すら音を立てない日

  • なおなつかしき

    まどろみのさきにいざなうしぶきありきみとすごししかわべのきおくわかれてもなおなつかしきひとなればあいよりふかきからむおもいでなおなつかしき

  • 見過ごしている時間

    あのとき無限の未来が広がりをみせ言葉のいらない時間が確かにあったと思うのだけれど過ぎてみればただの希望でしかなく自己満足の時間を過ごしただけなのだと認めたくはない自己愛の塊となって傷つくことを恐れるあまり確かめの時間を放棄してそれぞれの世界に回帰するそうではないそんなはずはないあれは幻ではなかったのだと呪文のようにひとり言しながら何の手立てもないまま跡形もなく崩れていくのを見過ごしている時間の恐ろしく怠惰な思いよ完成形を見ることもなく投げ出した彫刻家の作品のごとく無念だけが空間に漂う見過ごしている時間

  • 本当の恋は 苦しいものなのです

    思いの深さを何気ない仕草や言葉、表情でおしはかる互いの心の誤差を何で償うのか優しい言葉は場の空気を瞬時に変える聞き逃しは大きなダメージに繋がるのだから恋人たちのあいだでは大きな過失といえる耳をそばだて集中してどんな小さなささやきでも聞き逃さない事曖昧な笑顔はその場を救うかもしれないけれどのちの大きな落とし穴となるその時南風が吹けばあなたの心は優しさに包まれ曖昧でもいいと思ってしまう。愛を育てるには強さが必要なのに強い心は愛を壊す事もある心は壊れやすく疑いや嫉妬に責めさいなまれると大切なものを時として放棄することで楽になろうとしてしまう心はいつも戦っている恋する人よありのままを受け入れるちょっとした勇気をあなたにあげたい本当の恋は苦しいものなのです本当の恋は苦しいものなのです

  • 川面のかなたに消えた石

    ぼんやり一点を見つめているとまるでオーバーラップするかのように浮かんでくる情景がありそのことを不思議とも思わずにいたけれどなんの脈絡もないことに気づいた友達数人と川遊びのとき川原で石ころを拾い上げてそれが優しく丸く平らであると川面に向かって思わず投げたくなる衝動がわいてきて水面を五段とびしたあと水中に姿を消した石をそのあと無性に惜しくなって石が消えたそのあたりを見つめてもの思いにふける風情の私を誰も気遣いはしなかったその時まだわたしには姿を消した思い人などいなかったけれど取り返しのつかないような気持ちだけが胸に重かったそれから幾度か川原で遊ぶこともあるがきれいな心惹かれる石を見つけたらそっとハンカチにくるんでだれにも知らせず持ち帰るようになった。去っていったひとは川面のかなたに消えた石なのだろうか川面のかなたに消えた石

  • 気迷いの多い・・

    あれもよしこれもよしと気迷いの多い人の心は行きつ戻りつしてその落ち着き先を尋ねても答えはない他人の意見を聞く振りはするがその心には何も届かなくて数時間を空回りした後判らなくなったとつぶやく手を差し伸べてたすけようとすると心安げにうなづくのにその声は耳を素通りしたのか心に留めた様子もない最初に戻ってその心のありかを探すことからはじめるあなたは楽しいことが好き?一人で音楽を聴いているほうがいい?なんでもないことを尋ねるとストレートな返事が来るそんなやり取りの中で心模様がそれとなくわかり始めたときひとつだけそれまでとは方向の違う確信に迫るものを提示する表情が動く意識の共通点を見つけることでスムーズにわかり合えることがあるそれがわたしの日常気迷いの多い・・

  • 心ほど 厄介なものはない

    行動と心は必ずしも一致しない心ほど厄介なものはない道理を道理として承知していてもその反意をどこか片隅に持っていて行動をそそのかしあらぬ方に伴ってしまうかつて見た景色がとても好きだったからといってその景色の中に違う気持ちでたつ時はまったく違う感じ方をしてしまう。好きだったところが嫌いな場所となったり二度と思い出したくない場所になったりまたちいさなことにこだわり大切なことを見逃してしまうことも多いかつてのころと同じものが残っていることのほうがすくなくなる思いも景色もすべて承知の上で変わらないことを誓ってしまうこれもまた人の性(さが)でしかない心ほど厄介なものはない

  • 移ろうことは 罪ではない

    まるで柱時計が時を刻むような正確な鼓動に耳を傾けながら明日を語るとき裏切ることのない約束が心の宝箱に収まりタイムカプセルさながらに次の時代の到来を待つようだ人の心の移ろいやすさはだれもが知っているからその部分には触れないでおこう決して移ろうことは罪ではないのだから目を背けないで見つめていよう山川や海や島を花や木や愛する動物たちを語るときの目はかがやき大きな自然の営みの恩恵をまさに感じる瞬間であることを覚えておこう同じように巡り合ったことへの感謝を語り合うときのために移ろうことは罪ではない

  • 恋の細道

    町はずれの小さな路地そこを曲がると芙蓉の花が待っているこの道を恋の細道と名づけて人知れず歩みいる誰にも話さない秘密の散歩道一人だけで歩む時私は胸の中の淡い思いを確かめるように花に語りかける夕暮れがいい陽射しがやさしくなってくるとさらに静かに応えてくれる芙蓉の花暮らしに疲れた心が優しさをほしがっているこんな時芙蓉の花に会うと恋人に偶然に会えたときのような胸騒ぎとうれしさをないまぜにした選ばれた気持ちになれるいつか胸の中ではぐくんだ恋人をいざないこの道を歩くと決めた恋の細道

  • 別れの日だったようだ・・

    独り立ちとはいつからのことなのだろう母が逝ってしまうその寸前まで母の傘の下にいる自分をずっと意識していた母がかなり弱ってさみしい時間が訪れてきてもわたしには母は母でやさしいのに芯の強い日本の母の象徴のようなこの母を超えられない自分を不甲斐ないと思いながらも母のぬくもりを感じていられる弱い部分の自分がいとおしかった葬儀の日母の火葬を促すボタンを押したときわたしの傍からするりと天空へ駆け上る母を感じわたしはやっと独り立ちするのだと妙な昂ぶりを胸に決意したような気がする現実にはとっくの昔に母から離れて暮らしていたのに私の独り立ちの日は母との最後の別れの日だったようだ別れの日だったようだ・・

  • 抜け殻だけを・・

    手をのばせばふれられるところにいるのに声さえかけられずいつの間にか姿が消えているあなたはいつも幻のようでわたしはいつまでも夢見るだけであなたの姿をさがしてあるく夏の蜃気楼のなかに佇むとき夢見るわたしは昇りたつ空気の層に抱かれてあなたの周りを飛び交い一生を声からして叫び続けたせみのように夏の終わりには抜け殻だけを残してつぎの季節へとわたりゆく抜け殻だけを・・

  • 心のふるさと

    旅をしているあてどない旅をしている旅の途中は浮き草の心夕日が沈む時には涙をながす涙の意味は言わないのに一緒に涙を流す人がいる朝日が昇る時には手をかざし幸せな顔をする幸せな顔は知らない人も幸せにする終わりのない旅の途中は心のふるさとを思い出さないふるさとで待つ人を忘れようとする旅なのかもしれないあなたの心のふるさとはいずこに・・心のふるさと

  • 抱いている思いの多さ・・

    人と人とのかかわりを垣間見て塞ぎこんでしまう弱い私がいる誰かと誰かの目くばせを眼をそらして気づかない素振りをしてもその後が気になるお節介な私もいる好いてくれる人を好きになってしまう危なっかしい頼りない私もいるこれだけは絶対に譲れないとそっぽを向くかたくなな私もいるこの世でおこることはすべてこの世で解決できるというけれど結末の見えないまま抱いている思いの多さいつまでも優柔不断なあきらめの悪い私と折り合いつけて過去に決別しなくては明日のことを語る唇が寒すぎる完成したジグゾウパズル抱いている思いの多さ・・

  • 言葉の隙間

    言葉足らずが誤解を生み言葉が過ぎれば曲解がうまれ言葉で気持ちを伝え合うにはほんとのところどうすればいいのだろう言葉の隙間に思いをちりばめ言葉で成り立つ世界に住んで言葉が独り歩きし始める置いてけぼりの心はどうやって紡げばいいのだろう一人じゃないのに寂しい時は寂しいと言ってもいいのだろうか黙って見つめる眼の中に思いは映っているだろうか別れ際のまたネはさらに寂しくなるプロローグのようだどれだけの言葉を紡げば心みたされる時を過ごせるのだろう夜の空を見上げて彷徨って夢見る心をしあわせと言葉に換えて寂しがりやを隠そうとする完成したジグゾウパズル言葉の隙間

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