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KiKi
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2016/11/20

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  • Jane Doe.

    ウィーン時代の友人から、ある日お願いがあるんだけど‥とメッセージが届いた。 簡潔に言えば、彼女が経験したある機関の闇について、ペンネームか本名どちらで出版するか悩んでいるから、テキストを読んでほしいという内容だった。 私とは全く違う畑の人なので、自分がどう役に立つか。そんな疑問はとりあえず横にして、二つ返事で、うん、送って!とテキストを受け取った。私以外には母親にしか見せていないが、もう出版されることは決まっていて、出版社に名前を公表するか2週間以内に返事をしなければいけないとのこと。 読み始めて、とても内容が苦しくて、一度途中で休憩が必要だった。彼女から当時、逐一その話を聞いていたので、新し…

  • 日々の雑記から、師走にお引越し。

    そろそろ、このブログの行方も考えたいところ。 おはようございます、仕事が進まないので一旦コーヒーブレーク中に頭のストレッチをしようと。お久しぶりです。師走ですね。 私はと言いますと、10月初旬のプロジェクトに翻弄されて、また上司に呼び出されました。 なんで君はいつも、貧乏くじなんだ〜と二人で最終的に笑い話に。いやぁ、大変だった。夏のバーンアウト事件を教訓に、きちんと一番トップに報告しました。このアーティスト要注意リストですって。せめていいもの作ってくれたら報われるんですがね‥(これ以上は口を慎む‥) そのまま10月後半から12月までのプロジェクトは、かつて無いほどの順調ぶりで完走。 アーティス…

  • 6年ぶりに水中散策。

    6年ぶりに日本に一時帰国してきました。 もうドイツに戻って、フルスロットルで仕事しています。 考えてみたら、今までは1年で帰国して数ヶ月から数年過ごしてまた別の国へ移動していたので、帰る場所を外国に残して日本に出かけていくのは初めての感覚でした。 すごく不思議な体験でした。 自分がこの6年間でどれだけ価値観や見る世界が変わったのかを初めて自分で理解したというか。今の自分の生活で当たり前のことが、日本にはなくて、この先どうしようかなと実はちょっと途方に暮れてもいます。 私が今、ここで仕事にしていることを持ち帰って延長して続けようと思うと、 自分が日本では先駆者にならないと道はなさそうだし しばら…

  • 職場復帰。体育会系ではもうやっていけないと学んだドイツ就職1年目。

    ドイツで就職1年目にバーンアウトして療養、復帰した話。海外生活で不安になったときの甘え方、そして体育会系ではない組織での働き方。アラフォー、まだまだ学ぶことだらけです。

  • バーンアウトして病気療養中。

    とんでもない忙殺により、その言葉通り自己犠牲を払ってしまったようで プロジェクトの幕が上がったのを見届けて、医者に病気休暇を言い渡されました。 たぶん4月くらいから、徐々に始まっていて、そのまま今シーズンで一番大きいプロジェクトに突入。担当アーティストが超エゴイスト。結果、仕事をやり遂げる2週間くらい前から感情を置き去りにした涙が流れるようになりました。悲しいとか辛いとかの前に涙が、それも嗚咽するように出てきてそれはもう見苦しいやら恥ずかしいやらで、急に泣く自分に自分が相当参っていました。人間ってこんな簡単に痩せるんだなと後半ははけるボトムが無くなってこれもまた、困りました。 とにかく幕が上が…

  • ドイツのストライキ。

    ここ数か月繰り広げられていたドイツでのストライキ。ドイツ鉄道や空港の運行が止まったり、病院や郵便局もストを。オーストリアに住んでいた5年間では直面しなかったので、こうも頻繁にと驚いていました。 今まではニュースで、いやぁ、困っちゃうねぐらいに眺めていたのですが、3月のストライキがある作品の初演と重なり、前日の夜にオーガナイズチームから電話が… 「あぁ…Kiki…規則で聞いたらいけないんだけどさ…あぁ…金曜日のプレミアのスタッフの一人がさぁ…あぁ…」 と、歯切れの悪すぎる導入にピンときたわたし。 「あぁ、ストライキに参加するんですか?」 「あぁ…いやぁ、もちろん彼にも聞けないんだけどさ…ただもし…

  • あれから1年。

    今週はベルリンに出張中の同僚の代わりに、担当外のプロジェクトを進めています。 アーティストはウクライナから。今もウクライナ在住で、電車でドイツまでプロジェクトの為に往復する計画です。 ドイツはよくも悪くも、といいますか芸術分野の予算が他の国に比べて潤沢です。なんといいますか、私費ではなく公費で賄われているので、どかんとアメリカのようなラグジュアリーなプロジェクトはありませんが、衛生状況が良いといった感じに資金があります。私費ではないので、鶴の一声で予算が変動することもなければ、逆にゴマをすったところでないものはない、そんな感じです。 私が働いている現在の組織では、毎年助成金で作家を一人ドイツに…

  • ヨーロッパで帰省。

    3月から夏まで続く激務に向けて、のんびりとした2月(個人的見解)。時間があると、ついつい人の分まで仕事をしていまうのを最近同僚に注意されました。 「Kiki、優しいのはあなたの人柄だから仕方ないんだろうけど、それにしても境界がなさすぎるから。なんでも手伝わなくていいんだから、あなたそのうち壊れちゃうよ」 と。いやぁ、ついつい手が空いてるなと思うとね…わかってるんですけどね… というわけで、オフィスに出ると手が出るので、打ち合わせがない時は家に籠りがちに。どうせホームオフィスなら、とこの隙に最後の大掃除にウィーンまで行ってきました。7,8時間の電車移動もとうとう慣れてしまいました。最短、最良の乗…

  • ポートレート。

    12月に引っ越した家は、職場から街の中心地を横断して徒歩で帰宅できます。行きと帰りのルートがなんでか全く違う道を歩いているのですが、帰り道、いつもショーウィンドウを眺めていたお店に今日ふらっと立ち寄りました。そこはアンティークの照明やガラスを扱っていて、丁度、次のプロジェクトで40年代辺りのアンティークの照明をリサーチしていたので。 そっと背負っていたリュックを下ろして、扉から覗いたら、お店の亭主のおばあちゃんがどうぞ、と迎え入れてくれました。中央に吊るされていたアンティークの陶器のランプを眺めていたら、ポルトガルの陶器で手作りだよ、と灯りをともしてくれました。よく手入れされたランプでした。お…

  • こんどはアムステルダム。

    日本も大寒波に見舞われたようですが、ドイツも中々に冷え込んでいます。湯たんぽが手放せません、こんばんはKikiです。 このスタイルで書き始めるのとても久しぶりです。昨日、日本の友人と電話で話していたら9月にドイツに移ったときはどうなるかと心配になるくらい疲弊してたけど、なんだか新しい環境に順応し始めたね?と感想がポロリ。確かに。居住環境が安定し、銀行を開き、とうとう今日は移民局のアポイントで長期の滞在許可の申請に行ってきました。 これが、ウィーンはなんだったのか…と思わされるくらいあっさりとしていまして。まぁ私はウィーンでもエピソードになるほどのトラブルには見舞われなかったラッキー者だったんで…

  • マッチひと箱。

    2022年の振り返りをすっ飛ばして始めようと思います。振り返るには沢山のことがありすぎました。人生を振り返ってもここまでの年はなかなかない気がします。まだ受け止めきれないこともあります。 そんなわけで。明けましておめでとうございます。 11月からのプロジェクトが完。今回もめちゃくちゃ働いたので、2月はスローになります。前回は初めての環境であたふたし、今回はアーティストチームに振り回されましたが、その分勉強になりました。 言い方を選べないのですが、上手く回っていないプロジェクトほど、勉強になります。大事なのはどんよりとした空気を読まずに常にフラットにポジティブに仕事をすること。上手くいってないこ…

  • 星の読み方。

    明けましておめでとうございます。 年末に、ウィーンでお世話になっていた方が亡くなられたという連絡を急に貰い、結局あまりにも急で駆けつけることはかないませんでした。 2022年は本当に色々なことがありましたが、最後の最後に突き刺さりました。 連絡くださった方は、亡くなられた方と私の関係が最後はぎくしゃくしていたことを知っていて、それでもKiKiだったらそういう事より哀悼の念が勝つだろうとギリギリで連絡してくださいました。 罪を憎んで人を憎まず。 最近その言葉が頭の中をこだましていたので、その極めつけの便りだったように思います。もう亡くなられたので、何を交わし、変えることも出来ません。 簡単に言う…

  • 名前で呼んでほしいだけ。

    もう今年もあと数日、でもこちらはクリスマスの数日が過ぎればお正月なるものはなく、お仕事をして、週末に大晦日があって、1月2日から通常営業です。 家族が集まるような祝日に一人、家でのんびりするのにも慣れました。毎年クリスマスに「うちの実家にきなよ!」という優しいお誘いがどこかから届くのですが、どうも信仰していない祝祭に参加するのは気が引けて。クリスマスで人々が浮足立ってる感じは見ていて微笑ましいです。そっと見守りたい。 ドイツで仕事を始めて気が付いたら4か月が過ぎようとしていて、新しい家もルームメイトとも心地よく生活しています。いまだに銀行の手続きが完了していなかったり(手紙待ち)、書類上のアイ…

  • 冬到来とポンコツ。

    冬がやってきました。 冬の到来を感じる一番の変化は不眠と過眠が始まったとき… そう日照時間が減り、ビタミンD不足が始まったようです… ウィーンで暮らしていた家はテラスがあったし、アトリエも日当たりがよかったし、学生だったので午前中日光ガンガン浴びて作業してたら、まぁまぁ大丈夫だったのですが。今は仕事柄日光の入らない場所で日中仕事をしているので、これはいよいよ大問題です。 ちなみにデンマークでもビタミンD不足で抜け毛がすごくて、ウィーンでもそれは変わらず…まぁ加齢もあります。苦笑。 とにもかくにも、引っ越し先の日当たりがいいにしても、いよいよサプリが必要な気がしてきました。というのも日曜日に気が…

  • 6年暮らしているから、なのかな。

    ※病気のこと、お葬式のことを書いています。現在周りに闘病されている方や、闘病中で読むのがつらい方もいらっしゃるかもしれないので、最初にお伝えしておきます。 月曜日の夜、9時にベットに入って久しぶりに熟睡した。 先週の金曜日から月曜日の朝まで、移動が続いてノックアウトされてしまったみたい。というのも、ウィーンで一緒に暮らしていたルームメイトから先週の火曜日の朝、お葬式の連絡が届いた。月曜日にお母さんが亡くなったと…。 ちょうど一年前の今頃、彼女が実家のあるインスブルクから帰ってきた夜。おかえり~、また電車遅れたんでしょう?何か食べる?と玄関で出迎えたら泣き出してしまった彼女を抱きしめたのを思い出…

  • 脈略のないドイツ生活3か月目の近況。

    6週間の激務が過ぎ去ったので、その調節で4週間近くのOff期に入りました。 いよいよ、やっと自分の労働契約書のカテゴリーとポジションを理解してきました。いや、サインする前に理解しとくべきなんですけどね…。とりあえずフレックス制みたいな、かなり融通の利いた、もとい都合のいい労働形態のようです。まぁ、とりあえずよしとして、受け入れています。苦笑。 Off期といっても、休暇ではないので、ゆるいホームオフィスみたいなものです。平日に旅行に行くわけにもいかず、友達も居ない街で一人で引きこもっています。でも電車で2時間以内の場所なら行ってもいいらしいので、来週はちょっと、こそこそ出かけようと思います。リサ…

  • 朝5時のビール。

    この1年、本の書評を寄稿するという仕事をしています。 正式には謝礼のような形で、収入というものに相当しないような小さな金額を頂いていいるので仕事と言えるのか曖昧ですが、納税がややこしいので、むしろそうしてもらっているという感じです。私も日本語のライティング力の最低限の維持としてノンビリと手を動かしています。 さて、最近この書評の仕事でちょっと難しいなと思うことがあります。 基本的に臨床心理学と教育学関連の著書についての書評の依頼が多いのですが、こういうたぐいの有名日本人著者の本は結構難儀です。 英語でも読むので、日本人以外の著者の本と交互に依頼をいただくケースが多いのですが、同じ世代の著者でも…

  • 根無し草の悩み。

    朝から晩まで働いていたら、気が付けばドイツ生活は1ヶ月半を過ぎていました。 職場の雰囲気は相変わらずゆるっと、こざっぱりとしています。各部門の長みたいな方々は勤続25年とかなので、良くも悪くも動じない人々が多い。 最初の1ヶ月は私が一人であっちへこっちへ慌てていたようです。勤続10年以下はひよっこだという見解を聞いて、さすが公務員ポジション…自動的に給料が上がっていくシステムでもあるので、芸術部門以外の入れ替えは少ないみたいです。 さすがに朝から晩まで働きすぎたので、今週末は「Kikiの仕事は今すぐ家に帰って休むこと!」と強制退勤させられました。この1ヶ月のプロジェクトの着地点がちょうど見えて…

  • 気楽に生きる修行をしに来たのかもしれない、5か国目。

    早いもので、ドイツに来てからすでに20日が経とうとしています。 この20日が速かった理由は、色々なドイツとオーストリアのサービスに振り回されているからです。この苦労を、ここに葬りたい…。落ち着いたらまたグダグダとことの顛末を書くと思います。特に郵送事情よ…。 そんなわけで、わけがわからない、もとい心がはち切れそうなくらいのストレスでよく眠れない状態で仕事の初日を迎えたのですが… ドイツには、というかたぶん日本以外には職場において「新人期間」なるものが存在しません。勤務初日からバリバリと即戦力で働くよね、というものをじゃんじゃん渡されて目が回りながら初日を終えます。やばい。 でも、各部署がどこに…

  • 泣き言はいうけど、言うことも言う。

    引っ越しうつは続くよ、どこまでも。 ということで、とりあえず本住所ではないけれど、仮住まい先にそれでも荷物を全部送ってしまおうということで荷物の移動に頭を悩ませています。 こんな時に頼りになるパートナーでもいたら、夏のドライブがてら北上するんですけどね。でもパートナーは(いたとて)引っ越し業者じゃないのでね。わたしも運転は出来ない(諦めた)し。 余談ですが、10代の若かりし頃、美容師さんと結婚したいという願望がありました。 なぜなら、美容院のシャンプーがこの世の天国だと思っていたから。若かったので。 でも、のちに、美容師だったとして、毎日シャンプーしに帰ってくるわけじゃないことをちゃんとすっき…

  • 引っ越しうつ。

    気が付いたら、とんでもなく時間が過ぎていました。 国を移動する、ステータスが変わる。 なんだか日本から出てくるより手がかかって、タスクが多すぎて頭がパンクしそう。 8月の初めの元気な時にここに覚書をしていて良かったと思います。 気持ちが落ち込むと、それ以前のもう少し元気だったころの自分を自然と思い出すことが出来なくて。ここで以前の自分の語り口を読んで、すこし励まされました。 今まで日本から違う国に飛ぶときも最後の1ヶ月はタスクまみれでしたが、今回はその比ではありません。日本は帰る予定がある場所で、ここウィーンはおそらくもう定住する予定はなさそうな場所だというのが理由の一つかもしれません。 ただ…

  • 9月からドイツ編に突入する予定、という予告です。

    バタバタしていたら、8月になってしまいました。 前回書いたように、この半年悶々と考え続けたことで、自分のプラットフォームを作るんだという夢が見えて視界が少し良好になりました。 これ以上ここでダラダラしていてたら、日本での再出発的なものを逃してしまって、両親の老後に合わせて帰国しても何も無いのではないか…という強迫観念から解放されたと言いますか。今すぐ日本に帰らなきゃ、日本で再就職しなくちゃいけないという自分に課してたプレッシャーから抜け出すことが出来たような。この半年悩みまくって、やっっっと足元が見えました。さて、ここからは現実的な話になります。自分のプラットフォームづくりについては、こつこつ…

  • 年齢や場所に縛られないで生きてみたいという夢の話。

    ご無沙汰しています、KiKiです。 なんだか色々なことが一度に起きてバタバタとしていたら、もう7月でした。 今日はこっそりとした、お知らせです。 実は、新しい夢に向かってサイト運営を始めました。 uminosotode.com 最初に「うみのそと」について。 このブログをはてなブログで始めて、6年目になりました。特にこれを生業にしようと思っていないので、いつもダラダラと日々のことを書いてきました。ただ、アクセス解析を見ると、意外とここに情報をめがけてやってきてくださる方がいるんだなということが気になってはいました。このダラダラ話の中から情報探すの、大変だろうなって。苦笑。 時間ができたら整理し…

  • Black Lives Matter 2020年版のムーブメントから2年目にデモという文化について考える。

    週末なにしてる?デモ行かない? ウィーンで暮らしてから、週末の予定にデモを提案されることがある。 日本でも代々木公園の近くに住んでいた時期があったので、週末にデモを見かけることがあったけれど、ウィーンでのデモの頻繁さは比にならないと思う。夏の週末にデモがよく開催される経路とバッティングする路線電車の最寄に住んでいた時なんかは、日曜日の昼間は遅延が当たり前だった。 参加者は特に、若い人が多い。 というかコロナ関係以外の、こういうカテゴリーと環境問題のデモはほぼ若い人で埋め尽くされている。 私はデモをすることには大いに賛成だし、そもそも賛成も何も権利なので思う存分行使するべきだと思っている。 けれ…

  • 五里霧中とはまさに。

    とりあえず、歯医者は無事治療を終えました。 お値段は麻酔込みで38ユーロ。 詰め物の高さを調整しては、どう?と聞かれて、7、8年ぶりくらいに歯医者に行ったので、詰め物の違和感に慣れていないのか、高さに違和感があるのかよくわからなくて、うーんと言葉に詰まるたびに「言葉分かってる?」みたいな反応されたの苦笑いでした。 これすごい英語圏外あるあるだと思うのです。というのも英語圏ではそれ以外の選択肢がないので、「お前のために英語話してやったぞ、どや」みたいな場面はあんまりないような気がする。でもドイツ語話者なんかが、私の外見でジャッジして繰り出してくるどや、の英語がどやっじゃなかったり、そもそもドイツ…

  • 手放せないものが膨れ上がる。

    応急処置で歯に詰め込まれた、白い塊はまだ健在です。このままなんとか来週の診察まで持ちそうです。ちなみに新たな詰め物(本番)をした場合の事情も情報取集が出来まして。おそらく高額な請求はないと踏んでいます。歯医者のポイントは美容目的か健康維持か、のようです。 というわけで、歯医者が…という話題から、またあっという間に時間が過ぎ去り。 未だにウィーンでくすぶっています。 朝と夜のベッドの中では、日本に帰った方が先のことを考えると賢明だ、そうだ。 と、なるのですが、日中活動していると、今のこの生活が実際、満ち足りているのではないだろうかという気がしてしまう。 もうすぐ満5年になろうというウィーン生活。…

  • 海外生活、初歯医者。

    前回上げたお話は、あまり居心地のいいものではなかったと思います。それにも関わらず反応くださった方々、ありがとうございました。 さて、5年目のウィーン生活。カナダやデンマークを合算すればすでに7年目なのですが、初めてのこと、というのはあるもので。 一昨日、お天気に気をよくして、テラスでご機嫌にランチにサラダを食べていたら、口の中に異物感。クルミなんて入れてないけど?と思ってしばらくして、気が付いた。ずいぶん昔の歯の詰め物が取れてしまったようです。たぶんもともと、少し浮いてきていて、ここ一か月、食後になんだかものが詰まるなと思っていた歯でした。 海外で歯医者ってとんでもなく高額なイメージがあって、…

  • 世界地図。

    3月も色々なことがありました。とりあえず、まだウィーンに居て、諸事情もろもろにより、なんでかPhDをスタートしました。このまま続けるかはまだ分かりません。モラトリアム。 この1か月、何をしていてもロシアのウクライナ侵攻のニュースが頭を離れません。SNSを開けば、そこにルーツのある友人知人が人道支援で右往左往する様子が流れてきて、何もできない(何もしていない)傍観者である自分が押しつぶされる気持ちです。タリバン政権の時も同じ気持ちでSNSをただ眺めていました。もはや極悪非道なニュース欄に、目を背けたい気持ちでいっぱいです。同じ人間のすることかな。辛くて悲しい。シンプルにその気持ちが渦巻きます。 …

  • ルームメイトがコロナになって落ち込んだ37歳の進路相談。

    この一週間色々ありました。 すごく疲れました。お疲れ様、わたし。 お疲れ様です、私より何倍も働いていらっしゃる世間の皆様。 先週の日曜日にルームメイトと久しぶりにみんなで夕食会をしました。私以外は全員社会人で、かつ二人は研究員で、最近まで大きなカンファレンスで出払っていました。やっとタイミングあったので、という夜でした。 翌日の朝、ルームメイトの一人が喉に激痛を覚え、体がだるいと。おやおや、オミクロンの初期症状そのままじゃないか!と全員あわててPCRを早朝に提出。そのまま自宅待機しているあいだに、彼女が金曜日に会った友人たちがこぞってコロナ陽性の連絡。これは十中八九クラスターだな、ということで…

  • 押し寄せる現実。留学なのか、はたまたこれは。

    卒業からだらだらとして2週間が過ぎ去りました。 私は大人です。もういい歳の大人でしょうし、もう20年くらいは大人として自活して生きてきたので、大人歴のほうが長いじゃないか。思い出して、わたし。学生の肩書から目を覚まして。そろそろ現実を見つめようと思います。 ここ、ウィーンにて自分と同じケースの人というのは中々出会わないものです。 大学の同じ専攻の中には3年前に1人だけ第三国、つまりはEU出身ではない学生が卒業しましたが、それ以降私が2人目。ちなみに彼は卒業後すぐにドイツに移住して仕事をしていて、今はドイツの市民権申請中。ドイツ市民権を視野に入れていたので決断は早かった。 わたしはヨーロピアンに…

  • 卒業しました。

    いやぁ。 なんだかまだ実感がないのですが、卒業した翌日から色々な先生から仕事の紹介メールを貰い続けて一週間、ちょっと認識してきました。卒業したようです。 というわけで、まだ片付けがだいぶ残っていますが、18日に卒業作品のコミッションを経て、Diplomをやり終えました。Diplom、Magってドイツ語圏独特のタイトルで、はっ?ですよね。個人的な認識としてはBAとMAのあいだくらい。まぁでも正式にはMA終了相当でして、次のステップはPhdとなります。博士。そんな枠組みの話なんてどうてもいいのですが。 私は大学の外に場所を借りていたので、そこでパフォーマティブな空間作品を発表しました。コミッション…

  • 新月だった。

    あけましておめでとうございます。 卒業制作のコミッションまで残り2週間と少々。終わるかどうか、という不安で気持ちが落ち着かない日々ではありますが、去年の年末のように苦しくはありません。 10月に在留許可の問題で韓国に帰国した友達から3か月越しに連絡がありました。帰国直後はメッセージを送れば返信があったのですが、10月の半ば頃から音信不通に。何かあったのではないかという言う気持ちと、今はウィーンで悠々と学生を続けられている私の生活に耳を傾けたくないのかもという気持ちがせめぎあって、わたしも少し連絡を控えました。どうせ返事返ってこないし、なんならちょっと勝手だな、ウィーンに居たときはあんなに連絡く…

  • トイレでダンスしたいだけなのに。

    来週にはプロポーザルとコミッションの登録をしなければなりません。 明日が祝日なんて、嘘だろドラえもん(大山のぶ代さんバージョン)!働かせてくれよ! というわけで、めちゃくちゃ切羽詰まってます。 決定に次ぐ決定を重ねる、アートとはその繰り返しでしかないような気さえします。 誰も助けてくれないとは分かっていても、だいぶコンセプトは固まってきたので、色々な人に会ってはアドバイスを貰っています。昨日の人とはとっても分かり合えたのに、今日は全く理解されませんでした。この先生とはこの4年間一度も理解しあえたことがない。理解できない人と話すことはある意味、全然突拍子もない穴を開けられるか、まったく何も開かな…

  • 前夜っぽい日記。

    めちゃくちゃ、わたしを削っている。 こんな風にえぐってると、つくるたびに、こんな感じだと、寿命も長くないなと。 誰に言われるでもなく、積み重なる本の山と 書き溜めてしまうメモと これがどうなるのか、自分が一番聞きたくなるオブジェクトと それが、なんだか、わからないという人が私以上に増えないように ちょっと言語に助けを求めたり これをしていると、たぶん長く生きられないけど 君にしか話せないことだ、と誰とミーティングしても背中だけ押してくれる、 誰かに、そんなバカみたいなこともうやめとけって言われるの期待してるわけじゃないけど、言われたら、それはそれで、これを期にと思えるのかも。 でも、 とりあえ…

  • 4度目のロックダウン、それならキウイを求めて。

    4度目のロックダウンでPCR検査場が爆発中のようです、こんばんは。 日本のニュースでもやっているようで、大変じゃん!と日本からちらほらご心配いただいています。日本のニュースでは第一回目のようなインパクトで書かれていますが、規制のハードさは半々でしょうか。 とりあえず、飲食店のバイトをしていたので、また失業です。いつまで続くかわからないので、これについては明日、大学の奨学金に申し込みます。 大学からはPCRの陰性証明があれば8時-20時はアトリエで作業していいよと許可が出ています。ただし、広さに限らずなぜか一部屋8人までという謎のルールが発動していて困っています。うちのアトリエ、従来のソーシャル…

  • ただひたすらカードを切っていく毎日。

    ただひたすらカードを切っていく毎日のはずでした。 私生活においては、そうするしかない、という感じで多少納得がいかないことも、手持ちのカードから選ぶという方法を自立してから覚えました。 例えば、合わない元ルームメイトのわがままで、今いるサブレットでとても気の合うルームメイトが出ていかなければならないとなっても。気に食わないが、相手の権利を侵害するというカードを私も、他のルームメイトも持ち合わせていないので、受け入れる。 バイト先で、このひと仕事覚える気ないだろうなと思う人と働くことがあろうが、自分には人事をごちゃごちゃ言う責任も、また人の勤務態度にとやかく口を出す理由もさしてないので、ほっておい…

  • 個別のご連絡について

    以前、と言ってもすでに2年がたっていたので、もう一度シェアしたいなと思います。 kiikiii.hatenablog.com この頃からスタンスは変わっていません。 そしてこの頃から読んでくださっているみなさまのスタンスもお変わりないのかなと勝手に思っております。それでも4,5年と時が過ぎて、コメント欄非公開時に戸惑いながらも受け取るメッセージの中で、あぁ困ったなというのは案外少ないなかったなという気がしています。なかったとは言えません。色々な方がいらっしゃる。苦笑。 スタンスは変わっていないので、ここを交流の場にしたいという気持ちは、今もありません。とても一方的なコミュニケーションであること…

  • 手も痛いし、ロックダウンのニュースで目も痛い。

    卒業論文とその作品制作のために本を読みすぎて、とうとう手が腱鞘炎です。 こんばんは、Kikiです。 手、というか腕が急に腱鞘炎で、あれ何か運動でも…してないな、変だなと今日も本を開いたらあっイタイ、これだとなりました。アホ的思考回路で苦笑い。 確かに仕事や授業と散歩以外は移動や食事時も含めてずっと本を片手にしています。腕が痛いので、ブックスタンドなるものを買おうか眺めてみるものの、同じ姿勢だと体が痛くなるので、家の中をうろうろと場所を変えながら読んでいて、テーブルに置く前提だと使わなくなりそう…。私のだらしない読書態勢ったらないんですよ。ルームメイトが私のリビングでの謎の態勢を見かけては笑って…

  • 【学生ビザ更新】4度目の更新。

    グレーな天気、冬の到来のウィーンからこんにちは。 去る10月15日に居住する地区の管轄のMA35に更新の申請をしまして、前回の滞在許可が切れる日にPositiveですよという手紙が届きました。 早い!仕事がはやい!2週間で返事がくるなんて。過去最短です。 友達が巻き込まれた騒動はなんだったのか…担当者ガチャの運がいいようです。 そんなわけで、追加書類無く、更新が承諾されました。めでたい。 今年も特に新しい書類の項目はありませんでした。過去の記事でまとめていた通り。 この時は働いていなかったのですが、働き始めてからは下記の一覧以外にAMSの労働許可の書類と直近3か月の給料明細が必要です。すでに持…

  • 独り言を許せるようになった。

    バタバタとしていて、それが少し落ち着きました。 ここに色々書いて投下するようになって、気が付いたらずいぶん長い時間が過ぎていました。新しい国で生活を始めた頃は、小さな知らないことを誰かにシェアしたくて、それが少しは次にそこで生活する人の役に立つかな、そんな気持ちで文章を書いていた気がします。 今は、自分のために書いていて、元々そうだったことに気が付いたような気がします。ブログが古い媒体と言われようと、自分と社会との間に曖昧に佇み、大したことも起きないここに、それでも時々今でも何かを書いてみようと思うのは、結局は私の人生のようだなとも思うのです。その先に根気よく、この文章を読もうと思ってくれる人…

  • 【学生ビザ】結局一時帰国に。

    風邪を引いておりました、こんばんはKikiです。 毎年10月になると在留許可の更新のストレスと季節の変わり目が相まって、鼻喉風邪をこじらせます。久しぶりに、あっパブロン飲もうかと引っ張り出したら2018年で切れていました。郷に入っては郷に従え、風邪に効くジンジャーペパーミントティーでしのぎました。これで回復したんだから、すごい。 さて、不安を煽る投稿が続いて申し訳ないのですが、友達の滞在許可問題に進展がありました。9月末はそれはバタバタとしていて、毎晩電話していたけれど、不憫で仕方がない。 kiikiii.hatenablog.com kiikiii.hatenablog.com この餅は餅屋…

  • 【学生ビザ】餅は餅屋。

    昨日は朝から友達の作品のゲネプロに行ってきました。作品よりもそれを取り巻く公共圏の反応に驚きました。世の中ってこんなに保守的で差別的なんだな、そりゃフェミニストが強い女性と誤訳されるわけだ。それはまた別で書きたいな、ということで、あれから数日少し様子がぼんやりとわかってきました。 全部がはっきりしてから書いたほうがいいかなぁと思ったのですが、前回の書き方はけっこう不安を煽るかもしれないので、逐一更新したほうがいいかなと思いました。 先に書きますと、まだ結論は出ていません。 ただ、今回出てきた新たな登場人物によると、申請中に旅行期間が切れても、即帰国は聞いたことがないなぁだった。前回書いた文言に…

  • 【学生ビザ】滞在許可の新規の欄に何やら新しいルール?もしかして知らなかっただけかも。

    友達からのSOSの電話を今切って、バイト帰りだったからいったんシャワーを浴びて 不確定ながらも、共有したほうがいいかもしれないと思ってここを開きました。 ウィーンは火曜日の深夜です、こんばんはKikiです。 というのも、自分の体験談だ!と赤文字にしたところで、わたしもここで滞在許可(または学生ビザで検索することも多いあれ)の情報をシェアしています。なんだか今年に入って、新しいトラブルを耳にするようになりました。 最近、自分のビザの更新のためにMA35のホームページを開いたところ、いよいよ初めて見る文言を見つけました。 Bitte beachten Sie: Wenn der Aufenthal…

  • 指導係サイボーグ。

    私は、気が付けば誰かの指導係になっちゃう星の元に生れたのかもしれない。 きっと同じことを思う30代半ばは五万といるのではないでしょうか、と思うのですが、どうですか。 私は元来あまり人に興味がない。 聞こえも悪いし、冷たいが、否定しない。人は嫌いではないけれど、あまりグループというものに属せる社交的な人にそもそも好かれない一匹オオカミタイプでもある。自発的なお節介は結構苦手なので、仕事中の私は非常に淡々としていると思う。淡々としていて、指導係に向いてそうに見えるのかもしれない。ちなみにうちの教授は私をプロと呼ぶ。仕事の姿勢がプロなのだそうだ。誉め言葉のようだが、笑ってしまった。 ちなみに寂しがり…

  • ルームメイトのよもやま話。

    涼しくなったウィーンから、おはようございます! 私は自堕落な夏休みを反省して、えぇ形式だけでも反省して今週から毎日アトリエに行っています。家のソファーに埋もれて本を読むより、活動的なので寝つきも少し改善されました。 本日も秋晴れ。バルコニーでコーヒー飲みながらの走り書きです。 実は8月末から新しいルームメイトを2人迎え入れました。 実は前回のルームメイトに関する記事から1年、中々にストレスのある人と暮らしていました。もう、ルームメイトに対する期待はしないと思いつつも、ここ2週間の穏やかさに、開放感。一緒に暮らす人は大事。 たぶん、日本の方からするとまだまだ馴染のないルームシェア。そもそも恋人で…

  • 夏の終わり。

    とりあえず、ワクチン接種2回目の副反応は3日目にきれいさっぱり消え去りました。 腕の痛みに関しては、私は1回目のほうが長引いた気がしています、元気に今日もウィーンから、kikiです。 もう長袖を着ているウィーン。これからしばらく20度以下のようです。 あれ、もう冬じゃない!という友達に、秋だよ!せめて2週間は秋であれよ!と反論しておきました。今年の夏はサっと過ぎ去った気がしたものの、思い返せば6月くらいから、毎日暑い暑いとアトリエで作業をしていました。うん、3か月くらいはあった。 ちらほらとウィーンに帰ってきたよ連絡をもらっては、友達に会っています。先週は久しぶりにMAKに行ってきました。全然…

  • 5676.821マイル。

    かれこれ4年ぶりに、日本に住む彼女と長電話をした。 学生時代からの友達、新しいスポットや美味しい食べ物を訪ねてよく二人で出かけて、ダラダラとおしゃべりをする仲の良い人。お互い同じ業界に居たので、非常識な時間の連絡もフットワーク軽く会えたのも、関係が長続きした理由の一つだと思う。もちろん、彼女のとことん優しい人柄が一番大きい。20代、朝まで一緒に遊び歩いた。 とにかく、「会う」友達だったので、lineの長いやり取りやお手紙という間柄ではなく、一時帰国したら飲みに行こう!と言い続けて、気が付けば4年が経っていた。 今年も帰れなさそうだという事実をそろそろ受け入れたのだろう、わたしが。 ふと、4年も…

  • ワクチン2回目に行ってきました。

    1回目から4週間ほどあきまして、2回目のワクチン接種に行ってきました。 今回も前回同様にBioNTech/ファイザーです。 さんざん周りに脅されまして、接種後はお仕事は休みの予定にして、いざ。 今回は10代の子も沢山いました。お友達同士で一緒に受けに来ていて、きゃっきゃとしていて可愛かった。8月15日からレストランなどで提示義務がある3Gからワクチン接種1回目が除外になるので、若者の接種も進みそうです。9月から学校始まるしね。 おじいちゃん先生から、1回目はどうだったか、家に鎮静剤はあるかと聞かれ、鎮静剤…はて…とバファリンも鎮静剤…となっていたら、帰りに薬局でこれを買うんだ!一日最大4回、間…

  • おじさんと下ネタは許せない。勇気を振り絞るために、海外かぶれを武器にする。

    色々とありまして、朝からワインゲシュプリッツゥアーを飲んで、頭痛をコーヒーで撃退しようとしている夜のウィーンからこんばんは、kikiです。 色々テレコです。明後日にはワクチン2回目でちょっと緊張気味です。 薬局でワクチン副反応に効くという薬を横目に、とりあえず手持ちのパブロンで太刀打ちできるかしら…と遠い目です。 さて、卒業してから定住先を決めようという不確定未来を受け入れてはいるものの、 それについて考えたときに一つ、いや二つ。私の前に立ちはだかる大きな壁があります。正確には、日本へ帰国の壁です。これはもう歴史的な壁でして、ベルリンの壁かの如く私の世界を分断しています。 えぇ、タイトルを「お…

  • とりあえず夏休み。ウィーンからドイツへ小旅行。

    まったく何もしないまま7月が終わりました。只今、おそらく人生最後の3か月という長期夏休みを怠惰に満喫中のKiki です。 夏休みの最初には、時間が無くて手を付けられなかった、読みたい本を山積みにして意気揚々としていたのですが、気が付けば本を横目に毎日だらだらしています。 もともと読書は趣味以上半ば仕事みたいなところがあり、一般比でよく読むほうなのですが…なんだか集中力をどこかに落としてきたようです。8月こそは!と息巻いているかというと、あ--------ちょっと--------読もうかな---------みたいな感じです。どんな? そんなだらだらついでに、ドイツの友達に会いに行ってきました。 …

  • ワクチン接種一回目に行ってきました。

    ウィーンの最初のロックダウンから早1年と3か月少々。ある意味予定通り、ワクチン接種に行ってきました。 年始の時点で、私のような基礎疾患がなく、割と若い分類の人は6月ぐらいから開始とアナウンスされていました。ので、予定通り。周りの友人知人も1回目が遅くとも今月中に受けられる感じです。もちろん受けたくないという人もいますが、私の周りでは少数。単純にもうパンデミックを終わらせたい、近々グリーンパスが旅行に必須になるかもしれない、そうなると私たちの分野は結構致命的です。とにかく移動が多いので。 受けるか否かは、個人の自由だと思います。 集団免疫が~という議論も目にしますが、公衆衛生とともに医療を選ぶ自…

  • ただの日常と別れ。

    前回の投稿が5月、気が付けば7月。6月は一瞬で過ぎ去りました、おはようございます、kikiです。 今週ワクチン接種の予定が入っていて少しドキドキしています。 自分なりに色々と情報を読んで、コロナ感染とワクチン接種のリスクを天秤にかけて受けることにしました。日本に住む家族も先週一回目を受けています。 2回目が8月なので、9月には去年果たせなかった、「安いチケットと宿を見つけてふらりと旅行」が出来るでしょうか。どうでしょうか。母には9月の一時帰国はオリンピックがあるし、難しいのではとの見解を頂戴しました。悲しい。えっもう5年帰れず、卒業しちゃうんですけどっていう年末を迎えそうです。年末は帰れるかな…

  • 久しぶりの文化考察。

    もうすぐ5年目が目の前のウィーン、もはやドイツ語圏生活。 私は割と大人になってから海外を経験しているので、自分でも日本人社会のしがらみ、みたなものを、良くも悪くも受け入れようとする気負いがあるなぁと思う。 日本で働いていたころの自分は、文句ばっかり言ってもしょうがないからなぁと思っていた。でも、文句は心の底で溜まりにたまって、限界が来た時の逃げ道というのも必要なのではと、次なる選択肢を視野に入れ始めた。 結果、今度は選択肢が増えたゆえの悩みを抱えている。 人生が自分の努力によって複雑になっていくなんて、皮肉なもんである。笑。 望めばドイツでもウィーンでも、ヨーロッパのどこかで収入を得て、生活で…

  • 【ドイツでインターン】季節の変わり目。

    インターンも気が付けば折り返し地点、来た頃は雪が舞っていましたが、今日は28°と夏日和です。こんにちは、kiki です。 一か月前は無観客の配信を予定して始まったリハーサルですが、なんとここにきて、お客さんを入れられそうだと!劇場はプラン変更へ右往左往、慌ただしくなってきました。 去年の12月に無観客配信の初演を経験して、それはもう、空しかった。 劇場芸術やパフォーマンスアートを勉強するうえで観客との関係性というのは、ある種パフォーマンスであることの定義でもあります。劇場はその地域の、その場の社会や世論を映し出し、批判し、提案する場を担っています。だから今でも国や市が財政から予算を出しているわ…

  • 【ドイツでインターン】クラスター追跡完了、隔離終了。ウィーンのコロナ対策現状。

    天気のいいドイツからこんにちは! 着いた頃は雪が降っていましたが、昨日から春爛漫です。 さて、移動に伴う隔離が明けて、陽性者が出てまた隔離、の続報です。 kiikiii.hatenablog.com 先週の金曜日からとりあえずは自主隔離のお達しで、濃厚接触者から順番にPCR検査や保健所への連絡などバタバタとしていた劇場。幸い月曜日の時点で濃厚接触者からの陽性反応は出ておらず、クラスターは発生しなかった模様です。 私はそのあたりで、カテゴリー2に分類されていて、まぁ隔離はほぼ解かれていました。発覚から1週間、正式に隔離が解除されたので、昨日はスーパーと散歩へ行きました。太陽、最高です。 さて、感…

  • 探し物はこの世界からの降りかた。

    人間というのは世界中たいして変わらないもんだなぁと思う。もしくは資本主義社会においては。 私はほんの少しカナダやデンマークや、そしてちょっと長くウィーンで暮らしていて、ドイツ語圏で働いてみたり、カナダで働いてみたりした。 20歳で社会に出て、フリーランスも会社員も経験した。 いつも素朴な疑問がある。 どうして人間はヒエラルキー社会をどこでも、かしこでも形成しているのか。多かれ少なかれ、ではあるが、ヒエラルキーのない世界で、とりわけ労働市場というのが無いのではないのかというのが私の20歳からの疑問で、長い間どこかに留まると発生する居心地の悪さの理由の一つとしていつも付きまとっている。不思議なもん…

  • 【ドイツでインターン】到着1週間で隔離が明けてまた隔離。

    週末いかがお過ごしですか。 私はドイツでインターン中です。今日もリハーサルの予定でした。でした、というのはキャンセルになりまして。えぇ、ドイツまでやってきて隔離されております。 そもそも、オーストリアとドイツを移動する場合は、何かしらの理由がありきなのですが、その理由に即して隔離期間というのが設けられています。わたしの場合は職業上の移動なので、移動前24時間の陰性証明と登録、ドイツ到着から5日間は職場と家の移動のみ。5日目に陰性証明を提出して、隔離明けです。出発前の書類の準備が面倒ったらない。 はい、昨日、私の隔離があけて、で、夜に劇場から連絡があり、また隔離です。 メールには私たちのプロダク…

  • EU圏でインターンするなら奨学金に申し込めの話。

    花冷えな、イースター休暇中のウィーンより、こんにちは。 ウィーンでも桜が満開です。 最近の首相会見で5月にはリスクゾーンの皆様のワクチン接種をやり遂げ、なんとかレストランやツーリズムの再開を(楽観的には)模索中とのことで、そちらを前にただいまウィーンはイースターロックダウン中です。ロックダウンに種類がありすぎて、毎日ニュースを読むしかありません。おかげでロックダウンも、去年の第一弾とは規制範囲がちがうので、もはや時間稼ぎだという空気感を感じております。ワクチン普及までまだもう一山、いや二山。 さて、そんな静かな(もとい人は活動している)街を横目に、私は来週からドイツへ行きますゆえ準備も最終段階…

  • そういえばドイツ語どうなった。part4くらい。

    そういえば、なトピックス。ドイツ語。 B2試験にギリギリ合格したのが2019年の夏。それ以降の音沙汰がぱったりと途絶えておりました。なぜならトピックになるような出来事が起きなくなったからです。まぁ、語学学校が嫌いすぎて、そういう場に全く参加しないで、だらけてるだけなんですけど、私の場合は。まぁ、そんな怠慢ドイツ語学習ライフのその後です。 B2に合格した当時は、”ギリギリ”が物語る通り、込み入った話になると、度々論点を見失ったり、はたまた推測になったりしていました。「多分この話をしているに違いない」みたいな不思議顔を授業中でもまだ披露していました。(私は全部顔にでる) 簡単にいうと、自他共に、私…

  • こんなご時世だけどインターンの話が舞い込んできて。

    超絶肌荒れ中。こんばんは。先週4日間、友人の作品制作のお手伝いに行っていて、睡眠不足とホコリにやられて、ぎょっとする感じで肌荒れ中です。ルームメイトも肌荒れ中で、どうも季節の変わり目とバッチリタックを組まれて大暴れ中のようです。もう少し様子を見て、良くならなかったら友達が皮膚科を紹介してくれると。ありがたや。 たわいもない、最近の話なのですが。 日々COVID19検査情報がアップデートされていくのですが、今日は家から徒歩1分の薬局で受けてきました。この半年の私の経験上、一番鼻をぐりぐりするのが上手で親切な検査師さんがいるのです。ご近所付き合い的に週2、3と通っております。ちなみに事前予約必須で…

  • 日本人の匂いとは。

    前回書いた通り、と言うか話はコロコロと転がり、我々のスタジオは月、水、金にCOVID19テストを受けると言う協定が結ばれました。こんばんは。 そんなわけで、午前中ZOOM授業後に自宅からアトリエの間でテストして、陰性証明もらってと言う散歩を挟みました。ありがたいことに、今日もポカポカ陽気で光合成の尊さにひれ伏しました。ありがとう、太陽よ。 さて、そんな週3でテストに行っているのですが、気になることがあります。 マスクをして、一言も発してない私は毎回「どこから来たのか?日本か?韓国か?」と質問を受けるのです。COVID19の検査会場で。 私が無料でテストを受けられており、保健証を片手に所持してい…

  • コロナ禍だけど対面授業に戻るから、48時間以内の陰性証明の通行手形必須なんだよ。

    って、大学から新たなアナウンスがありました。 こんばんは、月曜日の夜です。 来週から新しいセメスターが始まるにあたり、フィジカルに授業へ参加するためには、48時間以内に発行されたCOVID19の陰性証明が必要です。 義務教育課程の子供達がフィジカル授業へ戻るために、教員、生徒を含めたテストを日常化するニュースを読んでいたので、大学でも導入されるのは、まぁそりゃそうだよなぁなんですけど。接触系のサービス(美容院など)を利用するときにも必要になっていたし、これがニューノーマル…と理解はしているのですが、結構インパクトありますね。 どんなにコマ数落としても、次のセメスターでの履修を考えると週2回はテ…

  • 人生で初めて罰金を払った話。

    雪がちらつくウィーンより、こんばんは。 帽子なくして歩けないくらいにきんっと寒い毎日ですが、私は元気に往復2時間のウォーキングでアトリエに通っています。ちなみにオーストリアの大学は基本オンライン授業ですが、芸大などオンラインで行えない分野の授業は対面で行うことができます。山盛りだくさんなコロナ対策を怠らなければ。 そんなわけでアトリエはセメスター休暇中も利用できるし、二度のロックダウンを経て、私は家にこもると落ち込みやすいことに気がついたので、とにかく人と接触せずとも外出する毎日です。今まで自分はひきこもりの類だと思っていたので、新しい発見です。 さて、なんでまた往復2時間もウォーキングしてい…

  • マイスタークラス制の教授を選ぶよ。芸大の教授選に参加した話。

    2月になりました。ウィーンは例年通り、どんよりしています。ちょっとした晴れ間でも「めちゃくちゃ晴れている!」と錯覚するぐらいには太陽に飢える冬。 そんな冬の真っ只中、我がスタジオは来年のアカデミックイヤーから迎える教授の選考会的なものが3日間行われていました。なんだか興味深い経験だったのでシェアしようと思います。 まず大前提として、私の在籍している大学は教員課程と美術史の専攻を覗いて基本的にマイスタークラス制が取られています。簡単に説明しますと、一人の教授(アーティスト)が入学試験から卒業までを受け持ち、卒業時にはその教授の名前が形容詞的について卒業となります。受験者の大半はそのアーティストが…

  • いろいろ書いたけど、一番は日常が戻って欲しい2021年。

    明けましておめでとうございます。2020年も励ましや温かいコメントをくださった皆様、本当にありがとうございました。2021年も、気の向くままに、有益な情報の欠片もありません当ブログですが、自己満感満載に更新していく所存です。エゴイステックな挨拶で申しわけありません。今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。 昨年の振り返りを一度は書いたものの、お蔵入りです。暗いから。えへ。 いやぁ、大変な一年でしたね。そして相変わらず、世の中どうなっちゃったの、どうなっちゃうのよなニュースしか目に入らない。悲しい。 というのも、他者への優しさのない”私のモラル”みたいなものを、2020年は散々浴びせられてヘトヘ…

  • In Freundschaft.

    久しぶりの晴間に散歩兼光合成をした週末。クリスマスも過ぎ去ったわけですが。私は前回のご報告のとおり、PCR検査を経てクリスマス会(パーティーというより会)で友達と過ごして大満足です。毎年クリスマスに感じるプレッシャーも、今年はのほほんと終わりました。 昼間に図工かのごとく飾り付けをした本物のもみの木。お値段57ユーロ。友達の家に着いた時には「でかっ」とびっくり。二人で抱えて電車で運んだそうです。 クリスマスツリーの飾り付けなんて、子供の頃以来な上にエセアメリカンなプラスチックのツリーとしか縁がなかった私の飾り付けのセンスのなさよ。友達に色々教わりながら、おしゃべりしながら。ヨーロッパのクリスマ…

  • 陰性だったら会いましょう。

    ウィーンで迎えるクリスマスも4度目。一時帰国したいんですけど…友達に会いに旅行したいんですけど…!と云う欲求を押さえ込んでの2020年、年末。 オーストリアは3度目のハードロックダウンがクリスマス明けから始まる前に、最後に、と云うか今年最初で最後なんじゃないかというクリスマス会(日本語にすると漂う催し物感)のお誘いが舞い込んでいます。 その前にすること。そう、PCR検査。陰性だったら会いましょうなんて、こんなの世紀末かよ。そんな気持ちで行ってみたら、会場は未来世紀ブラジルな世界でした。 手ブレじゃありません、プライバシー保護です。嘘です、手ブレです。 ゆうても、先週まで毎週劇場でPCR検査は受…

  • 雪だるまで稼げるか。

    初雪のウィーン。目の覚める寒さが、マスクを外して歩くには気持ちがいいです。 と数日前に書いた日記を、今日公開します。時間差あれども、今日も寒い。 劇場の建物内では常にFFP2マスクの着用が義務付けられていて、これによる呼吸の遮られ方が普通のマスクよりストイックでして。それはもう、みんな、あ"ーーーーーーぐるしいーーーーと悲鳴を上げております。一日中装着していると苦行ちっくです。 そんなわけで、誰かがタバコを吸いに行くと言えば、私も新鮮な空気を吸いにお供しています。こちら、雪の日の喫煙タイム(タバコと空気)にみんなで作りました作品です。お納め下さい。

  • いろいろトンネルの向こう側に。

    各国、ロックダウンの延長や緩和のニュースで吹き荒れた週末、みなさまいかがお過ごしですか?私は初日まであと2週間を切りまして、週末も自宅で宿題を持ち帰ってお仕事しています。 とは言っても、平日の8時からフル稼働とは違い、週末の朝はゆっくり朝食を作ってルームメイトとおしゃべりしたり、夕方に友達とお散歩に行ったりする余裕はあります。もう、底冷えに寒いので、マスクはむしろ防寒具くらいの気持ちです。ゆったりと過ごしているのに、それでも気がつけば寝てしまった!な毎日でもあります。 現在ロックダウン中のウィーンですが、春のような厳重さはありません。主に若年層がもうコロナを恐れなくなってしまっていて、ティーン…

  • 【学生ビザ更新】3度目の在留許可更新、コロナ禍にて。完結編。

    どこもかしこも、夜間外出制限なヨーロッパのみなさま、こんばんは。金曜日の夜いかがお過ごしですか?私はルームメイトたちとかぼちゃココナッツカレースープとクリームチーズのキッシュというハイカロリーなディナーを作りました。お腹がはち切れそうだし、今週は異常に早い就寝を繰り返していたので、ウトウトしながら過ごしました。 さて、以前のこちらの記事。 kiikiii.hatenablog.com あれから、他の話題の冒頭でも触れていた通り進展がありまして、今日無事に手元に新しい滞在許可証がやってまりましたので、手短に完結編です。重複する箇所もありますが、滞在許可で検索してきた方はこのカテゴリーしか読まれな…

  • まぁ、いまのところは。

    最近はヘトヘトで18時過ぎに帰宅して、そのままベットで寝入ってしまい、夜21時頃にまた起きて作業をして2時頃就寝、8時起床な日々です。合計すると9時間ぐらい寝ていて、体調はすこぶるいいです。免疫高めていきたい。今日もお昼はテラスに出て日光浴をしながらお弁当を食べました。 今日のウィーンはとても良い天気でした。もう11月も後半なのに秋晴れ。 新しい公演のスケジュール(未だに仮)が届きました。初演のプレミアは2日ほど延期されますが、劇場が開かずとも、まずはライブ配信で公開できそうです。 よかった。完全中止はなさそうです。今の所。 そう、今の所っていうのが、私が最近身につけた処世術です。 自分ではそ…

  • ロックダウンVol.2

    17日深夜0時より発動しましたロックダウンVol.2なウィーン。ポップな感じで書き出したものの、クルツさんの会見を見て"Treffen Sie niemanden!”個人的意訳 :誰にも会ってくれるなよ!と、病院の集中治療に対してこのままだとトリアージしないといけなくなる危機なんだよ!に恐れおののいています。毎日ニュースは見ていたので、時間の問題だとは認識していたものの、ヤベェんです。こんなに病床豊富なオーストリアも、第二派の勢いに、致し方なしのロックダウン。 ただ、春のロックダウンから色々と反省と改善がなされてまして。雰囲気的には3月というより4月後半から5月前半のロックダウンに近い感じがし…

  • 気遣い、古今東西。

    あれから数日。在留許可の進行具合はと言いますと。メールの通りMA35からお手紙が届いて、更新料を支払ってきました。手紙によりますと、振込み確認後、あとは在留許可証がまた郵送で届くのを待つのみのようです。4年目にして初めて追加書類なしで通過するかも?期待しちゃうなぁ。 こんな感じで、軒並み遠隔でお役所仕事が進むようになったわけですが、この方が双方ストレスがないような気がしますが、どうなんでしょうか。来年もお役所関係については、このままがいいな…窓口で不機嫌な人に当たって、Heut ist nicht mein Tag〜ってため息つきたくない。でもすでに心なしか、WGKK(名前変わったんですよね?…

  • 【学生ビザ更新】3度目の在留許可更新、コロナ禍にて。

    洗濯をして、あぁ今週は黒い服しか着なかったなぁと思い出して少し悲しくなった日曜日の朝。 一人暮らしをしている友達のところへ朝食を食べに行ってきました。何から何まで気をつければいいかわからない、ソフトロックダウン。友達にも事前に「私、毎週コロナのテストを受けていて(仕事柄)、症状がなくても陽性が出る可能性があって。その場合、一緒にご飯を食べたあなたは濃厚接触者になっちゃうけど…!」と言う謎の確認が入る生活。実際に、こういうカテゴリー1に入る接触者になると自分が陰性でも自宅隔離10日間が義務付けられます。ちなみに濃厚接触者でなくても、例えば受けた講義の学生の中にのちに陽性反応がでた人がいた場合は、…

  • 半旗、掲げて。

    日本でもニュースになっているようで、こんなことネタみたいに書きたくないけれど、日本から届く心配の連絡を受けて、個人的な周辺のことだけ書き残します。 今日はすべての予定がキャンセルになりました。 早朝のコロナテスト(こちらは毎週ある劇場のやつです)も、リハーサルも、大学もすべての建物が閉鎖する旨連絡が届きました。できる限り、可能な人は、安全な場所に止まるように警察からも要請が出ていて。 昨日は21時までリハーサル場にいました。事件のあった場所からはトラムで20分くらいです。リハーサル場はインターネットの接続が悪くて、事件が起きた20時頃から1時間ほど遅れて、21時に終了して部屋を出た頃に急にみん…

  • 15分の審判。

    朝からご飯も食べずに、初日はPCR検査からスタート、二日目にして深夜2時、こんばんは、kikiです。 しばらく咳をしていたので、ドキドキ最高潮でしたが、検査は陰性でした。 そして、私たち、めちゃくちゃコロナと戦ってるんだね、を実感しました。これから毎週この審判を受けると思うと気が抜けません。ちなみにPCRの検査方法は唾液を採取するタイプです。15分で結果が分かるテストがあるなんて知りませんでした。お高いんでしょうね…。 陰性が証明されたら、その週にリハーサル室やアトリエなどに出入りが許可された証として赤色のストラップが配られまして。それを常に首からかけていなければいけません。ハウスティアーな気…

  • いろいろドキドキしているので、魔法の言葉をもらってきた。

    来週からいよいよリハーサル期間に入ります。なんのことか伝わらないことと思いますが、去年の夏からえっちら、ほっちらと続けていたインターンです。それに際して、お会いしたこともない色々な部署の方からメールを頂いては、返信するのに「女性だろうか男性だろうか、はたまた…」とグーグルで名前を検索する日々です。ドイツ語ではHerrなのかFrauなのかを書き出しで明記する習慣がありましてね。日本語の〜さんって万能だなと思い返しています。ジェンダーレス。でも私の日本名の方が謎だろうから、先方も同じことをしている気がします。もれなくFr.Kikiってご名答だから、そんな気がします。 というのも、コロナ第二波真っ只…

  • モフモフしていない、わたし。

    ドイツ語なんか勉強しなくても、よかった、というか。 そんな風に思ってしまうことしばしば。たまに登場していた日本に短期留学に行っていた友達と外でコーヒーを飲んだ。寒いがコロナが怖いので、めちゃくちゃ着込んで、未だに外に座っている。 彼は日本で撮った写真を見ても、もう詳細に思い出せない、と寂しそうに話してくれた。そもそも緊急事態宣言とかぶってしまった、時の止まった日本しか知らないので、なおさら記憶は薄いのかもしれない。私に会う日の朝に、散歩でウィーンが一望できる丘に登って、その景色を見て「またウィーンを出たい」という気持ちが湧いたと言っていた。こんな風に綺麗に整理された街が、やっぱりあまり好きでは…

  • 安く、たくさん、新しい、の時代はもう終わってもいいと思う。

    私をよく知る友人や家族は、kikiは節約と貯金がうまいと言ってくれる。 世間的に高収入な仕事についたことはないけれど(むしろ人生でボーナスを貰える仕事についたこともない)、留学や海外生活などの目的があれば、その都度その中でコツコツと貯金をしてきた。カナダへ行く前の2年半で200万円ちょっと、ボーナスもなく、一人暮らしをしながら貯金できた。別に何も我慢していない。 ただ、多分ちょっとした理由はある。 私は「便利なもの」も「安くてたくさん買えるもの」も必要としていない。ものを購入するときは、今持っているものが使えなくなって、また必要になった時だけだし、そもそも海外にスーツケース一つで渡って、生活で…

  • フィルター越しの世界。

    mumokに続いて今週は2館お邪魔してきました。もうBundesMussenCardの19ユーロの元は取りました。やっぱり破格のディスカウントだったことは言うまでもない。 kiikiii.hatenablog.com ウィーンに住んで早3年、一度も行ったことがない美術館が2つありました。 一つは、かの有名なアルベルティーナ。 www.albertina.at 日本語のページが存在します。つまりは観光名所として鉄板なのだと思います。なんせ日本人の好きな印象派の作品も多いですしね。アルベルティーナの下にあるフィルムミュージアムには映画を見に行ったり、お隣の公園で日光浴がてらぼーっとしたりすることは…

  • ウィーンで美術館8館、BundesMussenCardをゲットして、ぶらっと見てみる。

    すっかり秋模様のウィーン。未だにEU圏外からの旅行が再開されそうな気配はないのですが、観光都市ウィーンは、あれやこれやとディスカウント中です。ちなみにウィーンは只今黄色信号中です。オーストリアは信号制度でコロナ対策を切り替えることになりまして。大阪でも光ってましたが、冬場の二度目のロックダウンを回避すべく分かり易く周知しようじゃないかと…またこれについては別で書けたら書きます! 話はそれましたが、まだまだコロナ禍だってことでして。そういえば、mumokの展示がそろそろ終わるな〜見に行かないとなぁ〜と営業時間を確認しようとホームページを読んでいたら、なんだかとってもお得なものを発見。 こちら、B…

  • Wiener Fest Wochenに今年も行ってきた。

    5月から延期されていたWiener Fest Wochen 2020がやっと開幕された8月の終わり。 まだまだ”通常”とは呼べない状況で、EU圏外からの公演などは中止されかなり規模を縮小しての開催でした。楽しみにしていたチェルフィッチュも中止。そんな中でも、劇場芸術、パフォーマンスを勉強している身としては、開催まで漕ぎ着けた様子を見届けようとチケット2枚をまずは購入。その後劇場で会った友人に進められてさらに1枚追加して、3公演を観劇してきました。批評文はドイツ語で奮闘中なので、ここではただの感想と言うか印象だけプレイバック。 とてもよかった。あぁ劇場に帰ってきた、そう思わせてくれたのが Ker…

  • 夏の終わりの2週間。

    8月も、あと数日で終わる。夏が過ぎるのは早いですね。 何度か下書きをしては、書いて、書き直してを繰り返したので、いつも以上に長いし、読みづらいと思います。暇で暇で仕方ない方、よろしければどうぞ…。備忘録です。 なんだかライトな素敵な話題を振りまきたいのですが、私はと言いますと 先週からインターンが本格的に第二フェーズに入っていて、てんやわんやです。 昨年の夏から先週まで、細切れでリサーチ段階を手伝っていたオペラですが、あっという間に1年が過ぎ、リハーサルも目前です。それに先立って、この2週間は衣装に使う生地の発注を一通り済ませて、最初のフィッティッングが組まれていました。ウィーンの劇場はお金持…

  • 言葉にするとなくなってしまう。

    今年は悲しいことばかり。これが最後だ、そう思いたいと毎回思うし、これが最後だと今も強く言い聞かせようと思う。そう思って祈ることと、現実から目を背けることが同意にならないか、それだけをいつも自問自答している。 自分の暮らす国で発言を制限されるということはどういうことだろうか。 ましてや、それが、どこに住んでいても、亡霊のように後をついてきて、ボーダーラインを超えた瞬間に突然肉体を呼び寄せて行使されるとは、どれだけの恐怖か。 昨年の夏、私たちのスタジオにはゲストが来ていた。我々の主任教授であるアーティストの彼女のドキュメンタリーを撮るために、カメラを回し続けていた若者たち。みな香港からはるばるやっ…

  • ウィーンでルームメイトをキャスティングする。

    今日はウィーンのルームシェア事情を個人的目線で少々。 ウィーンで学生をしていたら、一度は目にする単語”WG” Google先生に聞いてみたらさっぱり回答してくれます。 検索結果 ウェブページから抽出された強調スニペット WGとは:Wohngemeinschaftの略。 ルームシェアのこと。 WGとはシェアハウスのようなもので、Untermieter(又借り人)同士で住む場合やVermieter(家主)と住む場合などがあります。 VermieterがHauptmieter(家の所有者)から部屋を借りている場合がほとんどです。 だそうです。 私が住むのもWGです。 コロナ騒動以前から、公営住宅が当…

  • サマーシアターで面喰らう、ウィーンの夏。

    先週は連日30度以上を記録したウィーン。 新しい私の部屋は一階なので、日当たりが悪いが、35度だろうと涼しい。ヨーロッパでクーラーのない生活に不安がある方は、1階で壁のアツーーーーイお家、悪くないです。壁が厚ければ冬もあまり心配がなさそうです。また冬にご報告します。 そんなわけで、日光浴がてらお出かけ。 まずはサマーシアターへ。Sバーンで30~40分、温泉地はBadenにあるSommerarena Badenへ行きました。夏専用の劇場です。昼間に友達とアイスを食べていると、一人来られなくなったから一緒に見に行かないか?と誘われてついて行きました。彼女のパートナーが働いていて、私も一度お邪魔した…

  • コロナという隣人。

    コロナはすぐ隣に。 というわけで、今日まで自主隔離中でした。 遡るは先週水曜日。バイト終わりにルームメイトから「折り返し電話ちょうだい!」のメッセージを読んで電話。どうしたの〜?もう帰るけど〜?と聞くと… 「今朝、朝食を食べに行った友達の家のルームメイトがコロナ陽性だった」と。 Ohhhhhh....ナンテコッタ。 私たちは4人住まいなのですが、その知らせが先に届いた他の二人はさっさとパッキングして出て行ったと。確かに、彼女がその人と接触した後に会っていない状態であればそこからの感染の可能性は限りなく低いのでさっさと自由を確保すべく避難したのでしょう。で、私はというと、とはいえ実家があるわけで…

  • 仮想空間を経由して一時帰国。

    夏休みに入って10日あまり。今年は語学学校に行かないので、3年目にして本当に夏休み。コロナがなければ、バイトとインターンの合間を縫って近隣国の美術館や劇場巡りをしたり、一時帰国するつもりだった。もちろん、どれも今は難しい。 来年の夏の卒業制作に向けて、一時帰国で色々とリサーチがてら卒業後の進路を考えるつもりだった。久しく、3年弱日本に帰っていないので日本社会が遠のいていて、卒業後に完全帰国が想像しづらいのが一番の理由。でもやっぱり日本にいつかは、もしくは一定期間は、帰りたい、という気持ちは消えず。今自分がどの程度のギャップを抱えているのか、がシンプルな疑問である。 そんなわけで、このギャップを…

  • 出来ないことの方が多いからね、私は。

    日本に短期留学中の友達からSOSが届いた。 コロナ対策で留学先の大学はこちら同様ZOOMで講義の授業をメインで行っている。もちろん日本語で。そしてオンリー日本語で。時々英語が話せる先生の時には英語の注釈もあるそうだが、全ては網羅してくれない。 そして私が留学前に繰り返して伝えていた通り「同じ専攻はない。名前が同じだけ」をひどく実感したという報告もあった。私に気を使って言葉を濁していたが、他の友達には超辛辣な辛口コメントを残している。「学べることがない」と。 そうなのだ、だから私がこんなに苦労してここで勉強しているんだった。笑 逆をいえば日本の学生が、こちらに来ても同じことを思うかもしれない。「…

  • デジタルコミュニケーションの限界的ドラマを迎えたセメスター最終日。

    みなさまお元気でしょうか。 私はここ2週間の睡眠不足に詫びるように、ぐっすり寝すぎて1時間も寝坊した水曜日。昨日、一旦20年夏セメスターが幕を閉じました。めでたし、めでたし、と言いたいところですが。最終日は非常にドラマチックでした。今期取り組んでいたドイツのソーシャルドラマよりドラマチックだったかもしれない。去年はベネツィアの墓地で大泣きし、一昨年はカールスルーエで落ち込んだわけですが。期末は一筋縄では終わってくれない、のですかね。 当初からの予定通り、月曜日、火曜日と最終プレゼンが行われました。 通常は一人持ち時間30分程度で作品について発表し批評がつく、試験でもあるのですが今期は主任教授が…

  • コロナ離婚的同居解消のため引越。

    暑くなった、夏だなと思ったのも束の間、肌寒い月曜日。 ウィーン生活990日、3年目、3度目の引越しをしました! 朝からエレベータのない5階から荷物の搬出をしたせいで、周りがコートを引っ張り出している中、汗だくで上り下り。運ぶ荷物の重さよりも、階段に疲弊してきてとにかく両手いっぱいに抱えて回数を減らそうと試みましたが、しっかり筋肉痛です。友達が3人車を出して手伝ってくれたので、引越し自体は1時間で終わりました。車で10分のところに引越したので。小さい町だなウィーン。 解決できそうな悩みは解決していかないと、次から次へと新しいハプニングがやってくる異国の生活。以前も書いたように「文句言ってる自分に…

  • 30代社会人だった私を助けてくれた奨学金。

    過去の記事にコメントをくださった方がいらっしゃり、そうだ!共有していなかったなぁと思い、簡単に記事にしたいと思います。 kiikiii.hatenablog.com 先にお断りしておきますと、面接の内容などの選考に関係することはお答えしかねます。というのも、私の個人的な印象ですが、理事の先生方は一人ずつのお話に耳を傾けてくださり選考してらっしゃると感じたからです。私は特にいろいろ対策を練って、どうしたというのはありません。そのままのことを書いて、面接に呼んでいただき、そのままのことをお話ししました。あくまで個人的な感想です。何より、正直なところ今も私の時と同じような方法で選考しているのかなど、…

  • カルチャーショック、ウィーン編。第二弾。

    ここ最近、ちょっとつき刺す系のことばかり書いてきたのにもかかわらず、読んでくださった皆様ありがとうございます。ご意見いろいろあるかと思いますが、何しろ目にとめて下さったことに、ただ感謝している次第です。私の弟も金曜日は、はるかオーストラリア(ややこしい)でデモに参加していました。 そういえば、秋にはウィーン生活4年目が見えているのですが。以前書いたカルチャーショックの続編なるものをちょっと書いてみようと思いまして。 第一弾はこちら。もう2年前ですね。 kiikiii.hatenablog.com ウィーン生活3年目。 ここで私の「どうでもいいけどカルチャーショック第二弾」をお届けしたいと思いま…

  • #black lives matterに寄せて。6歳の私の友人。

    この3日間、アルバイトに行ってもお客さんがいません。店長もこんなことは、この数十年で初めてだと驚いていました。コロナ不況でしょうか?多分この数日に関しては違う理由があります。 #black lives matter このハッシュタグとともに、多くのソーシャルメディアで真っ黒のスクリーンを目にしていると思います。ここ、ウィーンでも大きなムーブメントとなっています。今日の夕方、デモが行われます。 どうして、何万マイルも離れたヨーロッパで賛同したデモが起きているのか、日本に暮らす人には不思議にうつるかも知れません。私は、この状況からキング牧師の言葉を思い出しました。 "In the end, we …

  • 全ては結果論なんだけど、それでいいのか自問自答。

    絶賛引っ越し先を検索しながら、例年通りのセメスターの期末が始まってバタバタしています。引っ越しする余裕あるかな?メンドクセーなと思うたびに、同居人の「バタ!」という信じられないドアの開閉音に目が覚めます。笑。 ソーシャルディスタンスを守るため、最初はビデオで初めましてのインタビューを行うフラット探し。卒業まで最短1年の私に向けられる質問は共通しています。 「卒業したらどうするの?」 就活みたいです…したことないけど。 正直、この年齢で大学を、マスターを卒業するって身を削る思いなので、もう卒業後っていうか、卒業できるか?が目下の課題なので。その先などさっぱりです。もう日々の明日までにこの400ペ…

  • コロナ離婚的同居解消。何もなかったとはならない、新しい生活。

    引っ越しを決意しました、こんにちは、kikiです。 先日の生活スタイルが合わないルームメイトの話。予想通り3日後には友達を5人連れ込み、朝までうるさい。オブラートに包んだのが悪かったと思い朝方4時、その時にはっきりとメッセージで「頼むぜ、ちょっと静かにしてほしい」と送りました。朝方7時、みんなが帰った頃に、「私が呼んだわけじゃない、来ちゃったんだ」という言い訳の返信が届いたのですが、これは彼女の常套手段なので「理解できるけど、眠れなくて困るのでできれば3時以降は自室で過ごせない?(それでも十分うるさい)」と提案。 さて、彼女は1年半優しかった、もとい無関心そうだった私が、突然モノを申したことに…

  • 生活スタイルが合わないルームメイトの話。

    朝10時;近現代のフォトグラフィーセオリーの授業。この先生はカメラや映像機器にめっぽう強いのになぜかZOOMとは相性が悪く、必ず1度は技術トラブルで授業が中断される。そしてネット回線も不安定な先生の悪戦苦闘ぶりに、もはや日常を感じてしまう私たち。 13時に授業終了。お昼の準備をしながらここ1年ほどの悩みと向き合う。 超シンプルなんですけど。ルームメイトと生活スタイルが合わない。 たまには太字も使ってみよう。意味はありません。 ざざっと私のこの1年のしょうもない悩みを聞いてください。 そもそも、私がなんで家族住まいのこの家に引っ越してきたのか。 理由は2つ。 その1、滞在許可に付随してクリーンな…

  • いい人のフリ。

    今週は雨の多いウィーン。つかの間の晴れ間に2ヶ月ぶりに会う友達と散歩に行ってきました。街はちょっとピントのずれた日常を取り戻した様相で、私たちはお気に入りのケバブスタンドでテイクアウトをして、がらんとしたMQのベンチでちょっと遅いランチを。ちなみにMQは美術館などが集まる複合施設。 美術館の再開は6月から。この時期のMQは例年であれば、水遊びをする子供や、日光浴しながらビールを食らう若者で溢れます。まだここに人は戻ってきていない。金曜日からレストランが再開になったら、少し人が戻ってきそうであり、その準備に追われる人が右から左へ流れているのを眺めていました。 ケバブを食べながら、アジア人らしく「…

  • オフラインボタンのアップデートを心待ちにしている。

    11時から20時まで友達と月曜日のプレゼン資料を、友達の自宅の中庭でやってきた。グループワークなので、今まで最大限zoomでの準備に励んでいたが、相手の強い希望により対面で最後の仕上げへ。室内はまだちょっと怖いので、屋外にて。天気が良くて、気候もいいので助かるが、いやはや疲れた。まだ終わっていない。 頭が湧いて欲した糖分。 ロックダウンが明けて、外出が明らかに増えたので、せめてもの思いで、帰宅時、部屋に戻らずシャワー直行の習慣がもはや義務化しつつあり。シャワーまでが外出に含まれる。これも疲労の一因だが、今日新たな現象を確認。 と言うのも、こんなに長時間人と話したのは久しぶりで、それはロックダウ…

  • 46日と5日目。

    朝8時に一瞬起床、二度寝、起床。同居人が深夜に散らかしたキッチンの掃除とコーヒーを入れる。10時、授業を受けるためオンライン。12時47分、担当教授へ質問と簡単なレポート的メールを送信し受講完了。ここまでがルーティーン。 13時、うどんを打ち昼食。14時、昨夜から読んでいるジェームス ジョイスのトランスレーションについての考察237ページの35ページから再開。17時、ヘビーな投稿にいつも返事をくれる知人がFacebookに投稿したので、そこにコメント(と言う名の応援!)。18時、お昼の残りのうどんを再利用して夕食。ご飯食べながらジュディス・バトラーのジェンダートラブルを再読つまみ読み。19時ブ…

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