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東村山の自然+α http://murayama2009.blog41.fc2.com/

狭山丘陵東端、東村山八国山や北山公園の、そして赴任先宮城県の、また遠征先の野鳥・蝶たちの紹介です。

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2016/10/25

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  • 2024鳥見初め

    2024年の鳥見初めは、元旦に東村山マイフィールドの北山公園・八国山で行いました。公園の池では、アオサギが定位置で佇んでいました。アオサギヨシ原では、シジュウカラが盛んに枯れた茎から小さな虫をつまみ出して食べています。シジュウカラ雑木林では、シロハラが深く積もった枯葉を一生懸命ほじくり返して餌を探していました。シロハラメジロはコナラの樹皮に潜む虫を探していました。メジロアオジは地上に落ちている草の種を...

  • セキレイ撮影ミッション

    9日、東村山MFにセキレイ3種の撮影に出かけました。来年、八国山たいけんの里では、北山公園などの生き物の写真展を行う構想があります。ところが「東村山の鳥=ハクセキレイ」の東村山市内で撮影した写真に手持ちにロクなものがなく、これはヤバイということで、なんとしてもハクセキレイを含むセキレイ3種の絵になる写真撮影というミッションを果たさなければなりません。セキレイ3種は夏を除けば北山公園で見るのは難しいこ...

  • 暖か過ぎる冬

    12月3日、冬だと言うのに暖かく、記録的猛暑の夏から気温の高い日が続いています。東村山MFの昆虫たちも元気にしています。ブルーの小さな蝶が草地のあちこちで見られます。ヤマトシジミです。ヤマトシジミお茶の花ではウラナミシジミが吸蜜しています。名前の由来のナミ模様が翅のウラにあります。ウラナミシジミウラナミシジミベニシジミも初冬まで見られます。ベニシジミこんな時期でも南方系のツマグロヒョウモンの新鮮な個体...

  • 奄美大島 -アマミノクロウサギ-

    奄美大島と言えば、特別天然記念物アマミノクロウサギです。原始的なウサギで、マングースやノラネコに捕殺され絶滅の危機にありましたが、ようやく回復傾向にあるようです。今回の最大の目的の1つでもあったので、なんとか会いたいと願っていました。出現するのは夜ですが、姿を見るだけであればそれ程難易度は高くなく、今回もそこそこ可愛い姿を見せてくれました。しかし、夜間に黒い体で、すぐに茂みの中に隠れてしまうので、...

  • 奄美大島 -他の蝶たち-

    奄美大島では、華麗な南方系の蝶として有名なツマベニチョウが見られます。この時期でも所々に姿があります。ツマベニチョウ概ね分布の北限が奄美のウスキシロチョウが1頭舞っていました。ウスキシロチョウクロセセリは分布を北に広げ、現在は本州にも侵入し始めています。クロセセリ翅の裏面の模様に思い当たる種がないシジミチョウが複数飛んでいました。いろいろ探ってみると、沖縄ではごく普通に見られるクロマダラソテツシジ...

  • 奄美大島 -タテハチョウの仲間-

    奄美大島は、11月の半ばでも多くの蝶が見られました。特にタテハチョウの仲間が多く、みな関東では見られない南方系の種でした。最も目に付いたのはツマムラサキマダラで、あちこちの林縁で吸蜜していました。以前は日本では迷蝶でしたが、現在では奄美以南に定着しています。ツマムラサキマダラ♂ツマムラサキマダラ右♀/左♂リュウキュウアサギマダラもよく見られました。集団越冬することで知られていますが、これも奄美以南に分...

  • 奄美大島 -カエルも楽しい-

    奄美大島には、多くの固有のカエルたちが分布しています。しかし、その生息地にはハブなど猛毒を持つヘビたちが棲んでいるので、見ることは難しいだろうと思っていました。ところが意外にもカエルたちとの楽しい出会いが待っていました。奄美には日本で最も美しいカエルと言われ、希少性が高い鹿児島県天然記念物アマミイシカワガエルが分布します。もしも会えたら超アマミイシカワガエルさらに、鹿児島県天然記念物アマミハナサキ...

  • 奄美大島 -シギ・チドリー

    奄美大島は、海に囲まれているのでシギ・チドリの生息の場にもなっています。この時期はみんな地味な冬羽になっています。いずれの種も個体数は少なく、見られる種は一般に良く見られる種ばかりのようでした。この地で越冬するのでしょうか。環境省レッドリスト該当種のシロチドリがいました。シロチドリシロチドリの冬羽とそっくりのメダイチドリもいました。メダイチドリ大型のチドリ、ムナグロもいました。ムナグロキョウジョシ...

  • 奄美大島 -アカヒゲなど-

    奄美大島では、鳥類に奄美固有の亜種が結構いて、普通種でもいろいろ照葉樹林で楽しめます。亜種アマミヤマガラは、普段見るヤマガラより額がやや赤っぽく茶色い腹部がくすんだ感じです。アマミヤマガラ亜種アマミシジュウカラは、色の違いなど感じませんでした。アマミシジュウカラ亜種アマミヒヨドリは、全体に色が濃い感じでした。アマミヒヨドリリュウキュウキビタキかと一瞬喜びましたが残念、キビタキでした。キビタキ思いが...

  • 奄美大島 -カラスバトなど-

    奄美大島では、ぜひとも会いたいハトがいました。ただ、照葉樹林の樹冠にいることが多く、撮影は困難なことが予想されました。森の中を歩いていると、屋久島以南に分布するズアカアオバトのちょっと風変わりな鳴き声が時々聞こえてきます。やはり姿は全然見えませんでしたが、ただ1度頭上に来てくれて、枝の隙間からきれいな緑色の体を見せてくれました。ズアカアオバトさらに森の中からは、主に南方の島嶼に分布する天然記念物カ...

  • 奄美大島 -ルリカケス-

    11月15日から、初めて奄美大島に行きました。奄美大島は大変多くの固有種・希少種の生物が分布し、2021年に世界自然遺産にも登録されています。奄美大島を代表する固有種ルリカケスは、今回トップランクで会いたい鳥です。天然記念物で絶滅の危機に瀕していましたが、今はその危機も脱して会うことはそう難しくないと聞いていました。しかし、奄美大島は発達した照葉樹の森で暗くて見通しも悪く、ルリカケスはそのような森に棲むの...

  • また出た!

    9月14日、西多摩の丘陵地で細い作業道を歩いていると、目の前にまた出ました、ニホンマムシです。30年程マムシには遭遇しなかったのに、今年は西多摩で2回も遭遇しました。東京都のレッドリストではかなりランクが高いので、こうして健在が確認できるのは喜ばしいことです。ニホンマムシ...

  • コオニヤンマ

    8月10日、連日の酷暑の中、ちょっぴりましな多摩西部の山地の渓流には、大きなトンボのコオニヤンマがいました。コオニヤンマ...

  • ナキウサギ

    大雪山系では氷河期の依存種と言われるエゾナキウサギが生息します。環境省レッソリストに記載される希少種ですが、生息地では足元に姿を見せてくれることもあります。名前のとおりピキッという鳴き声が目立つ小さなウサギです。エゾナキウサギエゾナキウサギエゾナキウサギ...

  • 高山蝶や特産種も

    この時期の大雪山系では、カラフトルリシジミ以外にもいろいろな蝶が観察できます。本州では高山蝶とされる種でも、北海道ではそれ程標高が高くなくても分布するものがいます。コヒオドシはそのうちの1種で、ちょうど発生期で新鮮な個体が比較的よく見られました。コヒオドシそしてもう1種、ベニヒカゲを1個体だけ見ることができました。これから発生期を迎えるようです。ベニヒカゲ北海道特産種は、会えたのは3種と物足りない...

  • カラフトルリシジミ

    北海道2日目の19日は曇り空で、山の上の方は雲に隠れ気味でした。しかし、翌日の天気予報も芳しくないので、山の上では晴れ間が覗くことを期待して、最大の目標の天然記念物カラフトルリシジミに会いに行くことにしました。大雪山系の生息域に到達しても曇ったままでこれでは蝶は出てきません。他の生き物を楽しみながら陽射しが出るのを待つことにしました。しばらくすると雲に裂け目ができ、待望の待望の陽射しが出てきました。...

  • 原生花園の鳥たち

    7月18日、今年初めての遠征です。北海道ならではの原生花園で鳥を撮影したく、帯広から太平洋沿岸に向かいました。しかし、この時期によくあるように、海岸付近は濃い霧が立ち込めていました。花々をバックにきれいな写真が撮れたらと思っていましたが、囀りがしても姿が見えません。確実に撮りたいと思っていた北海道の初夏を代表するノゴマも、霞んでしまってこれが精いっぱいでした。ノゴマ日本では北海道のみで繁殖するシマセ...

  • こんな宝石も

    6月20日、西多摩の渓流沿いを探索していると、美しく輝く宝石のような甲虫がいました。アカガネサルハムシです。体長1cmにも満たない小さな虫で目立たないせいか、一般には知られていませんがタマムシに負けない美しさです。アカガネサルハムシ小さなきれいなカミキリもいました。ラミーカミキリです。小学生の時に友人と裏山(大阪)にこのカミキリを探しに行ったことがありました。残念ながら外来種と言われていますが、当時...

  • ミヤマカワトンボ

    5月29日、西多摩の山地の渓流ではミヤマカワトンボがよく見られました。日本特産種でカワトンボとしては世界でも最大級の大きさです。ミヤマカワトンボ(右がオス)...

  • ホソミイトトンボ

    5月27日、東村山MF北山公園で春のトンボはどうかなと探してみました。最初に池の水際を見てみると産卵中の複数のイトトンボペアが。あー、最近増えているアオモンイトトンボがちょうど産卵かと思いました。でもなんか違和感があります。もう一度よく見ると、今まで見たことがなかったホソミイトトンボでした。もともと東京地方ではほとんど見られない南西日本の種ですが、私が仙台にいたこの10年くらいの間に、東京への進出がかな...

  • マムシ

    4月20日、東京西多摩地方の山中で林道を歩いていた時のこと、目の前の路上にマムシが横たわっていました。まだ子どもでしたが、未舗装路面では目立たなかったため、全く気付かず危うく踏みつけるところでした。マムシは毒蛇として恐れられていますが、東京都では絶滅寸前で、私は東京のみならずここ30年程全国どこでも見たことがありません。マムシ沢の上に張り出した植物にヤマカガシの子どもが乗っていました。このヘビも毒を持...

  • ベニシジミ

    4月1日、東村山MFでミラーレス一眼カメラの練習をしてみました。今までは基本的に1台のデジタル一眼レフボディーで鳥と蝶を撮っていましたが、これからはミラーレスの時代と予想されることもあり、昆虫撮影はミラーレスに切り替えようかなと思っています。液晶モニターを見ながらの撮影に慣れが必要ですが、普通種ながらきれいな蝶ベニシジミが問題なく撮れました。ベニシジミ...

  • かっぱの会の野鳥観察会2023

    2月4日、東村山マイフィールドで、所属する北川かっぱの会の野鳥観察会を行いました。まずは北山公園の池で、マガモのオスの金緑色の輝きに感嘆しました。池の奥の小さなオギ・ヨシ原には、ホオジロが見られました。ホオジロは1年中見られる留鳥ですが、ここでは冬にのみ時々見られます。ホオジロ八国山に向かうと、すぐにイカルが姿を見せてくれました。硬い木の実も食べられる大きな黄色い口ばしが印象的です。イカルも留鳥で...

  • 謹賀新年2023

    2023年、最初の鳥見は1月2日にまずは東村山の都立公園狭山公園に向かいました。多摩湖水面の東村山市域には、東京都レッドリスト記載種ホジハジロが10羽程潜水しながら採餌していました。ホシハジロ♂ホシハジロ♀ハジロカイツブリも1羽だけ、岸辺近くで見ることができました。ハジロカイツブリ堤防の草地にはタヒバリがいました。冬鳥ですが、東村山ではこの堤防付近がほぼ確実に見られる所です。この寒い時期でも餌の昆虫をしっ...

  • 最後にタカが

    12月31日、今年の鳥見納めに東村山MFに行ってみました。公園に着くとすぐ、雑木林の向こうから大きな鳥が飛んで来ました。タカの一種ノスリですが、MFで見るのは珍しいことです。欲を言えば、縁起物なので正月になってから見たかったな。ノスリ池ではいつものようにアオサギが岸辺で休んでいます。アオサギ今シーズンもマガモが池の最多勢力で冬の主となっています。マガモ毎シーズン同じ個体なのか、今年も1羽のオオバンが冬越し...

  • 冬の道東2022年末編 -獣たち-

    北海道東部では海獣も見られます。岬の上から海上の鳥を探していると、何やら鳥ではないものがいます。絶滅危惧種のラッコが、ぷかぷかのんびり浮かんでいました。大きく口を開けてまるで叫んでいるかのようです。ラッコラッコゼニガタアザラシは所々で海面から顔を出しているのを見かけます。ゼニガタアザラシ海辺の草地を歩いていると、陽当たりの良い雪の上でキタキツネが丸くなって昼寝をしていました。キタキツネ...

  • 冬の道東2022年末編 -海辺の鳥-

    北海道東部の海辺では、なかなか見ることができない鳥たちがいろいろ生息しているので、それらに会うのも大きな目的の1つです。天然記念物で絶滅危惧種のコクガンの小さい群れがいました。コクガンは北極圏のツンドラで繁殖しますが、当地が日本では最大の渡来地となっています。コクガンコクガンコクガンオオハクチョウが目の前を横切って行きました。オオハクチョウカモ類ではコオリガモやクロガモといった海辺の種が近くで見れ...

  • 冬の道東2022年末編 -猛禽類-

    冬の北海道東部の鳥と言えばワシです。しかし、この時期はまだ本格的な渡来前で個体数は多くありません。それでも時折道路沿いの電柱に止まっている個体を見ることがあり、車でかなり近くに寄っても逃げません。翼を広げると約2.4m、日本の猛禽類で最大のオオワシは、近くで見ると圧倒される貫禄ですが、天然記念物で絶滅危惧種でもあります。オオワシオオワシよりも若干小さくなりますが、オジロワシも堂々たるものです。わず...

  • 冬の道東2022年末編 -ユキホオジロなど-

    12月の中旬、冬の北海道東部に鳥たちを探しに行きました。日本でもこの地域でしか見られない鳥がいます。ユキホオジロは冬鳥として北極圏から渡って来ますが、ごく限られた浜辺などでしか見られません。今回は運良く20羽程の群れで、雪から顔を覗かせている草の種などを食べているところに遭遇しました。ユキホオジロユキホオジロユキホオジロ可愛すぎる鳥・雪の妖精として知られるシマエナガは、北海道のみに生息しますが比較的...

  • やまかます

    11月26日、八国山たいけんの里の自然観察会が、東村山MFの雑木林で行われました。コナラの枝先にきれいな緑色の不思議な物がくっ付いていました。東京都レッドリストに該当する希少種ウスタビガの繭です。この繭は「やまかます」と呼ばれ、わらで作ったむしろを二つ折りにしてつくった袋が名前の由来となっているそうです。成虫はモスラのような姿で、秋遅めに出現します。ウスタビガ蝶たちはまだこの時期にも見られる種がいくつか...

  • 秋の北山公園

    11月5日、紅葉が始まった東村山MFで、「秋の北山公園 生き物見わけかたポイント」というテーマで市内小学校の総合学習を行いました。バッタ類を主体にいろいろ生き物を観察し、学習することができましたが、ちょうど湿り具合がいい感じの菖蒲田には、哺乳類の足跡=フィールドサインが数多く残されていました。残念ながら、様々な被害が問題となっている特定外来生物アライグマの足跡が最も多く見られます。やはり外来種のハクビ...

  • そろそろ冬鳥

    10月30日、1週間後に東村山MFで行う市内小学校の総合学習の下見をしてきました。ネタになるものを探しましたが、生き物の姿は少ない感じです。冬鳥がそろそろやって来てるはずと探してみると、ジョウビタキの声が聞こえ、オスが姿を現しました。この個体が今シーズンここをなわばりにするのでしょうか。ジョウビタキ寒冷地からやって来たマガモのメスが1羽見られました。今シーズンもこの池で10羽程が越冬するでしょう。マガモア...

  • MF秋の渡り2022

    10月2日、東村山MyFieldの雑木林に、秋の渡りの鳥たちを探しに行ってみました。ちょうどこの時期には、繁殖地の山地や北方などから越冬地の南方へ向かう鳥たちが通過して行きます。林の上部に大き目の鳥の姿が見え隠れしています。粘り強く探していると、時折姿が見える所に出てきてくれます。カッコウの仲間のツツドリでした。大好物の大きな毛虫を食べて、渡りの体力を蓄えています。ツツドリツツドリさらに、小さな鳥が梢付近に...

  • アオモンイトトンボ

    9月3日、東村山MFの公園の水辺でトンボを探してみました。1年前の今の時期には多くのトンボたちを見ましたが、この日はあまり見られません。最近はこの公園では、イトトンボ類ではアオモンイトトンボが多めのようです。アオモンイトトンボ...

  • 元気なセミたち

    8月27日、東村山たいけんの里の自然観察会がMFで行われました。今回のテーマは昆虫探索です。いろんな昆虫たちを観察することができましたが、特に目立ったのはセミたちです。この春からの異常な気象のせいか、夏になってもセミがなかなか発生しないという声をしばしば耳にしました。しかし、この日はあちこちで元気にセミたちが鳴いていたので、みんなでその声などを楽しむことができましたミンミンと鳴く緑がかった姿がきれいな...

  • MF猛暑のトンボたち

    7月18日、早々に梅雨が明けて猛暑が続く東村山MFの公園では、この日もいろいろトンボが見られました。池にはコシアキトンボが比較的多く、ペアの繁殖行動が見られました。コシアキトンボコシアキトンボ水面ではパトロールする大きなオオヤマトンボがいます。飛翔写真を狙いましたが、残念ジャスピンにはなりませんでした。オオヤマトンボ水際には小さなアオモンイトトンボが見られました。アオモンイトトンボ赤とんぼのように真っ...

  • カワトンボたち

    6月17日、西多摩の多摩川水系源流域で渓流で見られるトンボがいないかと探してみました。しかしトンボの姿は少なく、見られたのはカワトンボたちだけでした。概ね関東以西に分布する日本特産種、アサヒナカワトンボが比較的よく見られました。アサヒナカワトンボ褐色の翅を持つミヤマカワトンボもいました。ほぼ全国に分布しますが、こちらも日本特産種です。ミヤマカワトンボ...

  • 霧の黒岳

    6月22日、北海道遠征中の天気予報は絶望的で、やむなく雨の降ってないこの日に大雪山に登ることとしました。下から見ると頂上付近は雲に覆われ、登ってもお目当ての高山蝶に会えそうもありません。そこで、一縷の望みに賭けて、予定と違う最短で登れる黒岳を目指しました。登山道の半分はアイゼンが必須の雪の中で、たどり着いた黒岳山頂付近はすっかり霧の中でした。山頂から黒岳石室まで往復してみましたが、その間も霧の晴れ間...

  • 晴れない北海道

    6月22日~24日、北海道大雪山に発生初期の高山蝶ウスバキチョウに会いに行きました。しかし、梅雨のない北海道なのに予定の3日間は天候に恵まれず、高山蝶に会える可能性はゼロと不戦敗状態でした。それでも複数の北海道特産種をターゲットにしていたので、大雪山麓を探し回りました。空は暗く、開花している花も少なく、蝶の姿はあまりありません。それでもターゲットの1つ、カラフトタカネキマダラセセリは何度か姿を見せてく...

  • トンボの楽園に!

    5月29日、東村山MFの北山公園の水辺でトンボを探してみました。この公園は水辺は多いのに、水が涸れている期間や水域が多いので、なかなかトンボの種数・個体数が増えないという状況となっています。この日も水際を回っていると、ここでは初めてコサナエが見られました。東京都レッドリストでは絶滅危惧種に指定されています。コサナエクロイトトンボはペアの繁殖活動が見られ、数は少ないながら定着しています。クロイトトンボコ...

  • オレンジ系ゼフィルス

    5月29日、東村山MFに可憐で人気のゼフィルスと呼ばれるグループのシジミチョウたちを雑木林で探してみました。よく目に付いたのはアカシジミで、林床の植物に止まって休んでいました。アカシジミウラナミアカシジミも林床の植物にいましたが、この日見られたのはコナラ・クヌギ林に棲むオレンジ系のゼフィルス2種だけでした。ウラナミアカシジミ...

  • 春の田んぼ

    5月3日、さいたま市の水田地帯に渡りのシギ・チドリ類を探しに行ってみました。すぐに目に付いたのは、渡って来たばかりの環境省レッドリスト掲載のチュウサギで、繁殖シーズンの飾り羽がきれいです。チュウサギ同じく夏鳥のオオヨシキリは、休耕田で元気に囀っていて目立ちます。オオヨシキリお目当てのシギ・チドリ類は、ほとんど見られません。わずかにムナグロが見られただけでした。ムナグロ...

  • ハラビロトンボ

    5月14日、東村山MFで目ぼしい昆虫などがいないかと探していたところ、これまでごく稀に姿を見ることのあったハラビロトンボがたくさん見られてビックリ。ハラビロトンボは小型で扁平な腹をし、東京都レッドリストで準絶滅危惧に指定されていますが、この日は特定のエリアに若い未熟な個体も多く見られ、ここの湿地で繁殖していると推測されました。ハラビロトンボ♂ハラビロトンボ未熟♂いつものようにシオカラトンボもよく見られま...

  • マイフィールドは蝶の季節

    4月30日、春真っ盛りの東村山マイフィールドには、多くの種類の蝶が見られました。たくさん咲いているハルジオンには、アオスジアゲハが吸蜜に訪れていました。アオスジアゲハ羽化がうまくいかなかったのか、翅が縮んだツマグロヒョウモンも見られました。ツマグロヒョウモンハルジオンにはヒメウラナミジャノメもやって来ます。ヒメウラナミジャノメヒメウラナミジャノメジャノメチョウの仲間はコジャノメやクロヒカゲも見られま...

  • ヒヨドリ

    4月5日、南多摩の山間部ではサクラがきれいに咲いていて、ヒヨドリが吸蜜に来ていました。ヒヨドリにレンズを向けることは滅多にありませんが、こういう時ぐらいは撮ってあげましょう。ヒヨドリ...

  • 冬の道東2022 -哺乳類-

    厳冬の道東、北海道特有の哺乳類たちに会うことができました。広大な雪原となった農地では、キタキツネが見られました。思いのほか警戒心が強く、さっさと逃げていきました。キタキツネエゾシカは個体数の激増が問題化していますが、今回もあちこちで姿を見かけ、海岸線にもりっぱな雄ジカがいました。こちらは全く人を恐れません。エゾシカ海上ではゼニガタアザラシが顔を出していました。小さな漁港でものんびり浮かんでる個体が...

  • 冬の道東2022 -タンチョウ-

    厳冬の道東、鳥見の最後はタンチョウで締めました。タンチョウは特別天然記念物に指定され、世界の個体の半数以上が道東を中心に生息・繁殖をしています。幼鳥は生まれた翌年の冬の終わりまで両親と一緒に過ごすので、間もなくお別れの時期がやって来ます。タンチョウ家族群(中央:幼鳥)そろそろ繁殖が始まるので、成鳥はダンスを見せたりします。タンチョウタンチョウ...

  • 冬の道東2022 -カモ類など-

    厳冬の道東、漁港にはカモ類がいろいろ見られます。最も多かったのは北国から越冬にやって来たウミアイサでした。ウミアイサ(オス)ウミアイサ(メス)ウミアイサ(メス)次いでよく見られたシノリガモは、先頭のメスを6羽のオスが追いかけていました。シノリガモは北日本の渓流でごく少数が繁殖しています。シノリガモ(前:メス)コオリガモはツンドラ地帯から少数が北日本に越冬にやって来ます。メスが海水で水浴びをしていま...

  • 冬の道東2022 -カモメ類-

    厳冬の道東、点在する漁港などでは本州ではあまり見られない大型カモメ類がよく見られます。シロカモメは冬鳥として、主に北海道にやって来ます。日本のカモメ類では最大の種で、全体的に白っぽい色をしています。北海道でも数は少なめですが、成鳥たちの集団がいました。シロカモメワシカモメも冬鳥として、主に北日本にやって来ます。ワシカモメワシカモメ北方領土(歯舞群島)をバックにしてオオセグロカモメが飛翔していました...

  • 冬の道東2022 -エゾフクロウ-

    厳冬の道東、森の中でエゾフクロウに会うことができました。全国に棲むフクロウですが、北海道に棲むものはエゾフクロウと言われ、本州のものに比べて白い色をしています。長時間ほぼこの姿勢のまま目を閉じてお休み中で、眠そうにあくびをしていました。エゾフクロウエゾフクロウ別の森のエゾフクロウは、半分ほど目を開いてくれました。エゾフクロウ...

  • 冬の道東2022 - 猛禽類③ -

    厳冬の道東、海辺の草原でケアシノスリに出会いました。大陸から少数が越冬のため北日本に渡来する、白い下面がきれいな猛禽類です。ケアシノスリ尾羽を大きく広げてホバリングで空中に止まり、地上を見つめてネズミなどの餌を探していました。ケアシノスリどこからともなくハヤブサがスクランブル飛行のようにやって来ました。ケアシノスリに一瞬絡んだ感じで、また飛び去って行きました。ハヤブサ...

  • 冬の道東2022 - 猛禽類② -

    厳冬期の北海道では、オジロワシがオオワシと同所的に見られます。オオワシより見かけるのは少ない気がしますが、オオワシより一回り小さく、道東などで繁殖するものもいます。やはり天然記念物および環境省レッドリスト絶滅危惧種に指定されています。オジロワシオジロワシオジロワシ幹線道路沿いで電柱に止まっているのを見ることがあり、そんな時はそっとドアップで撮影することができます。オジロワシ...

  • 冬の道東2022 - 猛禽類① -

    2月、厳冬期の北海道東部にこの時期ならではの鳥たちを求めに行きました。地域の伝統漁法、氷下待ち網漁には多くのワシたちが餌を狙ってやって来ることが知られています。ポイントに着くと、既に多くのオオワシ・オジロワシが集まっていました。オオワシ&オジロワシこんなに密になっているので、オオワシ同士で餌をめぐった争いごとが起きます。成鳥に果敢に立ち向かう若鳥もいます。オオワシはロシア東部などで繁殖し、多くが道...

  • ヨシガモ

    2月3日、通りがかりの多摩地区の住宅地を流れる小さな川にヨシガモがいました。ヨシガモは冬鳥としてシベリアなどからやって来ますが、東京都レッドリストでもランクの高い、そう簡単には会えないカモです。それがこのような所で、しかも至近距離でちょっと驚きました。なかなか洒落た色柄で、陸地に上がって草を食べたりしていました。ヨシガモヨシガモ...

  • やっと鳥見初め

    1月29日、やっと今年の鳥見初めです。東村山マイフィールドに出かけてみると、公園の池には縁起の良い名前のオオバンが入っていました。時折陸に上がって草を食べています。独特の形の足指の水かきがよくわかります。オオバン杭の上ではジョウビタキが丸くなってくつろいでいました。ジョウビタキ雑木林の中は鳥影少なく、それでもルリビタキはフレンドリーに接してくれました。ルリビタキ上空ではカラスが騒々しく、オオタカにち...

  • 初撮りエナガ

    2022年1月4日、今年の初撮りはエナガでした。たまたま通りがかった、お隣り清瀬市の小さな林にエナガの群れがいました。可愛い過ぎる小鳥として知られる、北海道のシマエナガ程の人気ではありませんが、十分可愛い小鳥です。エナガ...

  • 北山公園のフィールドサイン

    今年の秋から北川かっぱの会では、東村山北山公園に市と協力してトレイルカメラ(無人カメラ)を仕掛けています。最近園内に多くのアライグマのフィールドサイン(足跡)が見られるようになり、絶滅が危惧されるトウキョウダルマガエルなどの捕食が懸念されることから、実態把握のために設置したものです。アライグマは北米原産の凶暴な哺乳類で、在来の小動物を片っ端から食べてしまい大変な脅威となっていることから、法律で対策...

  • 宅部池のホシハジロ

    11月27日、東村山市内の都立公園、狭山公園を覗いてみました。たっちゃん池こと宅部池は、ちょうど紅葉の時期で木々が色づいています。水面にはこの池にしては多めのカモたちが浮かんでいました。カモたちをよく見てみると、この池には滅多に入らないホシハジロが数羽、雌雄で見られました。主にシベリアから越冬にやって来ます。盛んに潜水して餌を探していました。ホシハジロ(オス)ホシハジロ(メス)カルガモとは友好的な関係...

  • 初宮古島の鳥

    宮古島では野鳥もいろいろ期待していました。中でも3種のハトには、ぜひ会いたいと思っていました。探鳥のメインにしていた10/13は雨にたたられ大苦戦。ハトの姿はよく見られたものの、いたっと思っても全て対象外のキジバト。亜種リュウキュウキジバトではありますが・・・リュウキュウキジバト結局、お目当てのハトは1種も見ることができず、ヨナクニカラスバトの声が聞けたのみでした。他によく見られたのはハシブトガラスの...

  • 初宮古島の蝶

    10月12日、1泊2日の強行日程で沖縄宮古島に行きました。しかも家族旅行なので、行動の自由はあまりありません。暑くもなくちょうど良い気候で、センダングサ類の花には多くの蝶が見られました。一番目に付いたのは、奄美大島以南に分布するリュウキュウアサギマダラです。近縁種の迷蝶が混ざっている可能性がありますが、数が多過ぎて探すのはあきらめました。リュウキュウアサギマダラ宮古島以南に分布するスジグロカバマダラも...

  • MF初秋のバッタ

    5日、9月末のイベントのもう1つの主役と想定される、北山公園のバッタ類の状況も確かめてみました。今までバッタ類については、特段気にしてきませんでしたが、いい機会です。イナゴはたくさんいました。イネ科の植物だけでなく、同じ単子葉類ならいいのか菖蒲の葉もよく食べていました。大半がコバネイナゴと思い込んでいましたが、ちゃんと見ると逆に多くがハネナガイナゴです。一般にハネナガイナゴは少ないとされていますが...

  • MF初秋のトンボ

    9月5日、月末の東村山市主催のイベント「北山公園にいる生き物を探そう!」での講師役に備えるため、予めどんな虫たちをターゲットにするかMFに探りに行きました。主役の1つ、トンボたちはいろいろ見られました。最も普通に見られるトンボ、シオカラトンボはたくさんいます。水がある場所では、ムギワラトンボとも呼ばれるメスが打水産卵をしていました。シオカラトンボ♂シオカラトンボ♀シオカラトンボに似たオオシオカラトンボ...

  • 天然記念物の蝶たち-おまけ2-

    大雪山系では天然記念物の蝶たちだけでなく、鳥たちの撮影も狙っていました。ハイマツ帯ではきれいな囀りが聞こえてきます。ハイマツの枝先にノゴマがいました。ノゴマは北海道で繁殖し、関東地方では春秋の渡りの個体を見ることがあります。ノゴマノゴマ一番の狙いは北海道の高山に棲むギンザンマシコでしたが、一度目撃しただけで撮影できず、他の鳥たちも撮影できずに終わりました。...

  • 天然記念物の蝶たち-おまけ1-

    大雪山系の天然記念物の蝶は全4種を撮影できましたが、他にも北海道でしか見られない蝶は多く、いろいろ撮影したいと思っていました。山岳地帯で林道脇などを探すと、セリ科植物の花には小型のヒョウモン、ホソバヒョウモンが普通に見られました。ホソバヒョウモンホソバヒョウモンアカマダラもいるはずと随分探しましたが、そっくりのサカハチチョウばかり。やっとの思いで1頭見つけることができました。夏型の個体ですが、既に...

  • 天然記念物の蝶たち-その4-

    大雪山系の天然記念物の高山蝶4種類目は、小さなシジミチョウの1種カラフトルリシジミです。この蝶は道内では、大雪山系以外にも生息地があります。ここ大雪山では、高度を上げていくと先の3種よりも標高のやや低い場所から姿を現しました。成虫の発生時期のピークに当たっているのか、多くの新鮮な個体が見られました。登山道上で集団吸水しているものもいます。撮影は先の3種を優先して、その合間にカラフトルリシジミを撮影...

  • 天然記念物の蝶たち-3-

    大雪山系の天然記念物の高山蝶3種類目は、その名前にダイセツと付くダイセツタカネヒカゲです。ジャノメチョウの仲間の地味な蝶で、岩礫地では保護色となっていて、地面に止まるとなかなか見つけられません。先の2種よりは多く見かけ、同じように高山植物エゾノマルバシモツケで吸蜜していました。これで、今回絶対会いたいと思っていたウスバキチョウ・アサヒヒョウモン・ダイセツタカネヒカゲの3種は、いずれも新鮮な個体に会...

  • 天然記念物の蝶たち-2-

    大雪山系の天然記念物の高山蝶2種類目も、高山植物エゾノマルバシモツケで吸蜜していました。ヒョウモン類では日本最小のアサヒヒョウモンで、北極圏周辺に生息する氷河期の遺存生物です。やはりこの時期では、既に翅のスレなどが目立ちました。アサヒヒョウモンアサヒヒョウモンアサヒヒョウモンも陽が陰ると、ストンと落ちるようにして姿を消します。アサヒヒョウモン...

  • 天然記念物の蝶たち-その1-

    7月、タイミング的には遅くなってしまいましたが、諸々条件が整ったので北海道大雪山系に向かいました。目的は他ではほぼ見ることができない、天然記念物の北方系高山蝶たちです。生息地にたどり着くには、雪渓を乗り越えて2時間近くの登山が必要です。好天に恵まれ生息地の高山帯に到着するも、すぐには高山蝶たちは姿を見せてくれません。高山植物に囲まれた登山道を行ったり来たりしていると、ようやく1番のお目当てのウスバ...

  • 爬虫類3種

    20日は、東村山MFで爬虫類を3種も見ることができました。大変珍しいことです。比較的よく見かけるニホンカナヘビは、草の上で獲物を待っているようでした。ニホンカナヘビそして、この日もヒガシニホントカゲの幼体を見ることができました。ヒガシニホントカゲさらに嬉しかったのは、シマヘビの幼蛇との出会いです。市内でシマヘビを10年以上見てなかったのですが、今回繁殖していることがわかり、ホッとしました。シマヘビこの日...

  • オカトラノオの花に

    20日、東村山マイフィールドの雑木林では、オカトラノオが開花し、どんな蝶がやって来るか楽しみにしていました。あまりここでは見ることのないオオチャバネセセリが吸蜜していました。オオチャバネセセリキマダラセセリも来ています。キマダラセセリしかし、後が続かずがっかりです。池を覗いてみると、大きなトンボが止まっています。MFでは久しぶりのコオニヤンマでした。コオニヤンマ...

  • シロエリオオハム

    6月13日、埼玉県の湖に出かけてみました。滅多に見ることのないシロエリオオハムが来ていると言います。湖に着くとすぐにきれいな夏羽のシロエリオオハムが見つかりました。日本には冬鳥として各地の海上にやって来ますが、内陸で見られることは稀で、しかもこの時期に夏羽の個体が見られることはまずありません。シロエリオオハム3羽いるようですが、この後繁殖地のツンドラ地方へ向かうのでしょうか?...

  • 森で輝いていたのは

    30日、東村山MFにこの時期ならではの森の宝石=ゼフィルス(ミドリシジミの仲間)を求めて出かけました。森に入るとコジャノメがよく見られました。コジャノメコジャノメ2週間前に既に発生していたゼフィルスの一種、アカシジミは多くの個体が見られました。アカシジミさらにミズイロオナガシジミも、わずかですが見ることができました。ミズイロオナガシジミしかし、例年普通に見られるウラナミアカシジミや、緑に輝く種など、他...

  • 初夏の田んぼの鳥たち

    23日、この日は東村山を飛び出し、比較的近い埼玉県の水田地帯に出かけてみました。概ね田植えの終わったあぜ道を、キジのペアが歩いていました。キジ(手前:メス)所々に茂るヨシ原では、オオヨシキリが元気に囀っています。オオヨシキリオオヨシキリ休耕田では、草に隠れるように座り込むタマシギのメスが見られました。環境省レッドリストで絶滅危惧種となっていて滅多に見られません。大変珍しい一妻多夫の鳥で、メスの方が目...

  • 早くもアカシジミ

    15日、こんな時期なのに梅雨のような中、東村山MFに出かけました。森に入るとすぐゼフィルスの一種、アカシジミがいました。コナラ林の下草にそこそこの数が見られましたが、今年の季節の進み方と同じく、かなり早い発生です。アカシジミこの日撮影させてくれたのは、こげ茶色の蝶たちでした。イチモンジチョウダイミョウセセリコチャバネセセリ水辺にはクロイトトンボが見られました。クロイトトンボ東京都レッドリストでは絶滅危...

  • 至福のひと時②

    6日に訪れた場所は、コマドリだけでなくコルリも生息する自然豊かな山林です。コルリもなかなか出会うことはありませんが、コマドリと同じようにササなど下層植生の茂った森を好み、囀りも似ています。コルリコルリ高地に棲むコガラも澄んだ囀りをよく聞かせてくれました。コガラ...

  • 至福のひと時

    6日、山梨の標高1,500mの深山に出かけました。早朝に現地に到着すると、比較的すぐにこの日のお目当て、コマドリのオスが現われました。尾羽をピンと上げる独特のポーズです。この日は今までにない頻度で姿を見ることができました.コマドリ(オス)まだ繁殖活動は始まったばかりと思われます。日本三名鳥の美声を何度も間近に聞くことができ、至福のひと時でした。コマドリ(オス)頭上では、尾羽を開いて囀ってくれました。コ...

  • GWの内陸水辺

    GWの5月3日、埼玉の荒川沿いに水辺を回り、渡りのシギ・チドリを探してみました。志木市の水田地帯では、夏鳥のコチドリを見かけました。コチドリさいたま市の水田地帯ではダイサギが、大きなカエルを捕まえていました。しかし、GWには必ず見られたムナグロの群れは全く見られず、シギ・チドリは影も形もありませんでした。ダイサギ川越市に入ると、沼で食事中のバンがいました。バン夏羽のオオハシシギは、ずっと昼寝をしたまま...

  • シオヤトンボは2回目

    25日、この日も出かけたのは東村山MFです。この時期に現れるトンボが何かいないかと気を付けて探してみました。しかし、トンボはなかなか見つからず、やっと確認できたのはシオヤトンボでした。夏になる前に姿を消してしまう種ですが、MFで見たのは10年以上前で、今回が2回目です。シオヤトンボこの日が今シーズンの初認となった蝶は、クロヒカゲとダイミョウセセリの2種でした。クロヒカゲダイミョウセセリヒメウラナミジャノメ...

  • 晩春の蝶

    18日、この日も出かけたのは東村山MFです。平年より10日あまり季節が早く進み、これから晩春の蝶たちの出番です。雑木林では、林縁にコミスジが見られました。コミスジコチャバネセセリは、ハルジオンで吸蜜しています。コチャバネセセリ草地には、春先から発生しているツバメシジミがよく見られました。ツバメシジミ成虫越冬した蝶も、まだまだきれいで元気です。これから繁殖活動をしなければばりません。ルリタテハウラギンシジ...

  • まだまだきれいな春の蝶

    4月3日、今シーズンまだ見に行けてなかった春の蝶を探しに東村山MFに向かいました。この春は季節の進み方が大変早く、年に1回春のみに現れる種は、もうきれいな個体には会えないかもと思っていました。草地にはツマキチョウが何頭か舞っていました。しかし、気温が高くずっと飛び続けています。やっと花に止まったオスは、きれいな個体でした。ツマキチョウ林縁にはミヤマセセリも見られました。こちらもきれいなオスでした。ミ...

  • まさかのキレンジャク

    東村山MFで冬越しをしていた鳥たちは、繁殖地へ北帰行の時期となりました。そんな鳥たちの中で、今シーズンのMFで飛び切りうれしい出会いがありました。2月上旬に東村山では初の確認となったキレンジャクが現われたのです。冬鳥として極東ロシア等からやって来ますが、主に北日本に不規則に現れるため、なかなか会うことができません。MFでの出現期間は短かったのですが、運よく私も見ることができました。キレンジャクキレンジャ...

  • 戦力外通告か?

    3月7日、この日は久々にシグマ150-600mmレンズを持って東村山MFに出かけました。今シーズンは、MFでは例年あまり見ることのない鳥たちが冬越しをしています。イカルは毎日群れでやって来て、落ちているエノキの実を啄んでいます。イカルハンノキの実が大好きなマヒワは、少数が度々やって来るようですが、この日は一瞬水を飲みに来たのみで、カメラでうまく捉えられませんでした。マヒワ&メジロ(左)それにしてもシグマ150-600...

  • こんな所にイソヒヨドリ

    25日、東村山の空堀川を通りかかると、散策中の方が何かを撮影していました。何かなと近寄ると、予想もしなかったイソヒヨドリです。イソヒヨドリは名前のとおり普通は磯など海沿いに生息しますが、こんな内陸に来るのはちょっと珍しいことです。この個体はきれいなオスで全く人を恐れず、ラッキーな東村山では初の撮影となりました。イソヒヨドリイシヒヨドリそして、この日はもう1種類、東村山初記録・初撮影がありました。空堀...

  • ウメジロ

    25日、東村山のあちこちで梅が咲いています。そして、そこにはメジロが蜜を吸いにやって来ます。梅+メジロ=ウメジロになりました。メジロメジロ...

  • 高地のカラ類混群

    28日は、埼玉西部の山地でオオマシコ以外にも鳥たちが楽しませてくれました。高地のカラ類の混群は、平地とちょっとメンバーが変わります。逆立ち歩きもお茶の子さいさい、高地に住むゴジュウカラがいました。ゴジュウカラゴジュウカラ低地に降りてくることはまずないコガラは、のどを膨らませてきれいな囀りを聞かせてくれました。コガラコガラヤマガラは特にフレンドリーで近過ぎます。ヤマガラエナガは餌を探して残雪の上に降り...

  • 赤い鳥

    21日、埼玉西部の山地に鳥を探しに向かいました。到着したのは標高900m程の高地ですが、寒さを感じさせない陽気です。お目当ては赤い鳥オオマシコです。冬鳥として日本にやって来ますが、主に中部以北の寒冷地に見られ、数も少なく簡単には会えません。それがこの日は10羽程の群れに出会うことができ、たっぷり姿を堪能することができました。成鳥のオスは、鮮やかな赤い色をしています。オオマシコ(オス)オオマシコ(オス)オ...

  • 梅に来たのは

    20日、春らしい陽気の中、東村山MFに出かけました。公園では梅の花が咲いていて、そこにやって来る鳥たちを待つことにしました。梅にウグイスとよく言いますが、実際にやって来るのはメジロやヒヨドリが多いようです。しばらくすると、ちょうどこの辺をなわばりにしているジョウギタキのオスが白梅に止まりました。そのうち小声でさえずりのようにぐぜり始めました。初めて聞きましたが、ノビタキのさえずりにちょっと似た感じでし...

  • はるか遠くに

    2月7日、久しぶりに東村山を出て、猛禽を求めて埼玉西部の山地に出かけました。一番の狙いは、環境省レッドリストでランクの高い絶滅危惧種に指定されるクマタカです。クマタカは比較的すぐ現われてくれましたが、大型のタカなのに肉眼では点にしか見えないほど遠過ぎます。撮影画像を見ると、下面の鷹斑模様がきれいな成鳥でした。クマタカ輪を描きながら舞い、わずかに褐色の背面も見えました。クマタカ1時間に1回とかなりの...

  • 身近な鳥たち

    早くも1月が終わる31日、緊急事態宣言真っただ中で、身近な鳥たちを訪ねました。東村山MFの公園では、池の岸でダイサギが獲物を狙っていました。ダイサギ水辺のヨシでは、シジュウカラも餌を探していました。ヨシの節には、小さな虫が隠れているようです。シジュウカラ池の脇では、ツグミが全然身動きせず固まっていました。ツグミ菖蒲田では、キセキレイが餌を探して歩き回っています。キセキレイ川にはセグロセキレイが見られ...

  • 非常事態宣言発令②

    10日、東村山MFの林に入り、お目当ての鳥を探索します。水場にはヤマガラが来ていましたが、厳しい冷え込みに水面はまだ凍っています。ヤマガラ揉めてるところをしばしば目にするツグミとシロハラは親戚どうし、一緒に水を飲んでいます。ツグミ(右)&シロハラヒヨドリも水を飲みにやって来ました。ヒヨドリメジロは群れでやって来ました。水浴び中の姿をよく見ると、気持ちいいのか思わず口が開いちゃってます。メジロメジロ夕暮...

  • 非常事態宣言発令①

    非常事態宣言が発令され、10日も出かけたのは近くの東村山MFです。でも、この日はちょっとしたお目当ての鳥がいました。最初に公園の池をのぞくとカワセミが来ていました。散歩の人たちもそのきれいな姿を楽しんでいました。カワセミ雑木林に向かうと斜面の広場にキセキレイがいました。親戚筋のセグロやハクに比べると、水辺から離れないイメージがありましたが、ここにはおいしい餌があるようです。キセキレイ頑丈なくちばしのシ...

  • 謹賀新年2021

    2021年の元日は、ステイホームで帰省もできず、東村山マイフィールドに鳥見に行くことにしました。雑木林に向かうと、水場の脇に小さなハンター、モズがいました。やって来る小鳥を狩るつもりでしょうか。これでは他の鳥たちは来ないでしょう。モズ体の大きなシロハラだけは、襲われる心配がないので水を飲みにやって来ました。シロハラ林の中の草地では、アオジの小さな群れが草の種を探していました。アオジのオスは胸がきれいな...

  • 締めは大型サギ

    今年はコロナ禍で、ほとんど出かけることができませんでした。今年の最後も特段鳥見に行くこともなく、29日に所用の帰りに東村山MFに立ち寄っただけでした。北川がきれいになり生き物が増えているからでしょうか、小さな川なのに大型のサギが2羽、お互い付かず離れず餌を探していました。新年はいろいろ出かけられるようになるのを祈るばかりです。アオサギダイサギ...

  • 貴重な水場

    秋から雨の降らない日が続いていますが、12月20日に東村山MFの雑木林の様子を見に行ってみました。林の中にはここだけは絶対水が涸れないという貴重な水場がありますが、まわりの木を伐りすぎたせいか、思ったほど鳥たちは来ません。それでもシロハラは複数やって来て、少々揉めながらも水場を利用していました。シロハラシロハラ水場付近をこの冬のなわばりにしているルリビタキも水を飲みに来ました。ルリビタキこの林でも繁殖し...

  • 11月の終わりに

    30日、夕方に東村山MFの公園に立ち寄ると、池のそばに夕日に照らされてじっと佇む鳥が1羽。主に夜活動する、ホシゴイことゴイサギの幼鳥でした。ゴイサギここでは池の大きさの割には多くのマガモがいます。今シーズンはカルガモが一緒に過ごしています。その中に両種の特徴を持つカモが1羽。口ばしは先が黄色くカルガモの特徴です。胸は茶色く、目の後ろがうっすら緑に輝き(写真ではわかりませんが)、マガモのオスの特徴です。...

  • 晩秋の観察会

    28日、八国山たいけんの里の自然観察会が東村山MFで行われました。募集定員に達し、やむなくお断りしなければならないこととなり、自然志向の高まりを感じます。林に向かうと、林縁では小さなキリギリスの仲間、ササキリがこの時期でもまだ見られました。ササキリ水辺近くではアキアカネが全盛期のよう。秋の前半はほとんど見られなかったのが、今頃この秋一番の数の多さでした。アキアカネ草地には、擦れて弱々しい感じのするシジ...

  • 水辺はいろいろ

    23日、東村山の一大緑地、狭山公園に行ってみました。色鮮やかなカエデの紅葉も見られ、飛んでいるダイサギの背景に入れたかったのですが、そうはうまくいきませんでした。ダイサギ冬鳥がいろいろ見られるようになり、熟した柿の実をツグミが美味しそうに食べていました。ツグミ草地には、タヒバリの小群が見られました。東村山では、ここだけは必ず見ることができる冬鳥です。タヒバリ樹林に囲まれた池では、ここでは初めて見る...

  • 招かれざる鳥

    11月14日、東村山MFの公園の池では、カルガモたちの姿がなくなり、この冬もマガモたちが占拠してしまうようです。マガモ池のほとりではアオサギが餌を狙っています。アオサギ夕方になり、公園脇の川ではセグロセキレイが水浴びをしていました。セグロセキレイ上空からやかましい声が聞こえてきます。公園付近を大きな外来種ワカケホンセイインコがねぐらにしているようで、鳴きながら群れが飛び回っています。最近市内でよく見かけ...

  • 市内のイソシギ

    10月の終わりに、東村山を流れる空堀川の歩道を通っていた時のこと、川中にポツンと鳥がたたずんでいるのに気が付きました。すぐにイソシギとわかり、慌ててカメラを用意しました。稀に空堀川で見ることがありましたが、まだ市内での撮影が叶わない種で、ようやく巡って来たシャッターチャンスです。全然珍しい種ではありませんが、市内の撮影記録がまた1種増えました。イソシギ...

  • 赤トンボの減少

    10月24日、東村山MFの公園を覗いてみました。しばらく見られなくなっていたカワセミですが、このところ定着している個体がいるようです。この日もオスが、餌を採ったり長時間姿を見せていました。カワセミMFではここ数年、赤トンボ類の減少が顕著です。今年もあまり見ることがありませんでした。この日も最も普通のアキアカネは見られませんでしたが、やっとコノシメトンボが見つかりました。コノシメトンボ池のほとりにもう1頭赤...

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