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2016年4月5日よりバンコクin、インドで抱えた160万円の負債を返上して目的地のセネガルへワープ

元は広告代理店で働くサラリーマン。 2016年4月〜タイのバンコクを出発地に世界旅行へ。 その途中…インドで160万円をぶん取られて帰国、ラフティングガイドなどをしてそれを返済し、2018年7月、西アフリカのセネガルへ突撃した。 あと、パンツ大好き!

はらだりょうじ
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住所
浦安市
出身
浦安市
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2016/04/06

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  • 悟ってない僕ら

    セネガルのダカールにいる。人間をやめてミミズになりたいと言う人がいたので、ミミズについて調べたことを発表した。ミミズの語源は諸説あるが目が見えないことからくる「目見えず」か、ずっと土の中にいることから「日不見(ヒミズ)」から来るらしいとか、一つの個体にオスの機能とメスの機能を持つ両性具有だとか、4億年前から地球上にいるとか、ミミズの色が変わっているところを環帯と呼び、そこに生きるための全ての臓器が詰まっているとか、環帯以外は切られても増殖するとか、地球上のほとんどの土を作るのがミミズだ。アスファルトの上でミミズの死体を見たことがある人はたくさんいると思うが、地中でミミズの死体を見た人はほとんどいない、地中から出てくるミミズはほぼその全部が生きている。生涯を通して土を作りまた、死してもなお、その身体を一瞬で...悟ってない僕ら

  • 地獄選び

    セネガルの首都ダカールにいる。時差ぼけという言い訳をかましながら朝起きて昼寝して夜寝るという割と自堕落な生活をしている。ダカールは建物は低いが密度は濃い、人も家も車もギチギチに詰まっている街だなぁと思う。それらがギチギチに詰まった通りには砂と排気ガスをいっぱいに孕んだ熱気が立ち込めていてその上空をやたら尾羽の長い鳥が飛び交っている感じだ。楽園か地獄か、世界は特にどちらでもないのだろうが、心の持ちようでそのどっちにでもなるんだろうな、なんてことを考えた。日本にいる時、罵詈雑言が止まらない親戚がいて困っている、という話を両親に聞いた。両親の親戚なので自分の親戚でもあるのだが、その親戚は僕も知っていて、彼女は昔から人間と話している気がしなくて苦手だった。人を罵倒するということは、早い話が自分を憎んでいるのだ、人...地獄選び

  • 街中の車窓から

    千葉県にいる。京都でパスポートやら運転免許やらの更新を終え、会う人に会い、帰ってきた。どこへ行っても良い時間と悪い時間がある。行ってよかったな、良い時間だったなって時と、今日は地獄みたいな時間が続いたなって時がある。良い時間ばかりを過ごしたいとは思っているが、良い時間をいい時間たらしめているのは悪い時間だったりするので、なんとも言えない。よく考えると生まれる所や自分の顔、性格や両親、僕らに選べるものは案外と少ない。それでも与えられたものを好きになることはできる。好きなものを取りに行くのもいいが、与えられたものを愛していく作業も大事なのだと思う。最悪な時間は好きなものを洗練してくれる効果があるような気がしていて、排除するようなものではない気がしている。自分にも醜い部分がある。それだからか、誰かの醜態から離れ...街中の車窓から

  • 明日たぶん雨

    琵琶湖の北の方にいる。道を走っていると、そこかしこで藁焼きをしている、それに混ざって広葉樹の枯葉が燃えた匂いもするものだから、無性に焼き芋が食べたくなる。秋が深まっている。百舌鳥がちきちきと鳴いている、きっと冬に向けて早贄をせっせとこしらえているのだと思う。エナガがじゅるりと鳴いている。じきに終わる飽食の時期を謳歌しているのだろう。昨日まで福井に行っていた。恐竜博物館に行ったり、知り合いの駄菓子屋を手伝ったりして、それも終わった。年が過ぎて日々が過ぎて人が過ぎて、なんでもかんでも過ぎていって、急いではつまずいて、擦りむいて泣き言を吐いて、その間にも時間は過ぎて、そんな時を嘆くことは多いが、その時間は無駄じゃない。それは絶対だ、だから大丈夫だよと思う。歳を重ねていくと、こういうことを言うのは恥ずかしいよね、...明日たぶん雨

  • ディフェンスに定評のある池上

    京都府宮津市の道の駅にいる。綾部のお家の片付けが終わり、人に会いながら運転免許の更新をしながらパスポートをとりながら1週間ほどかけて帰路に着く。気になっていたのでとりあえず京丹後の琴引浜というところに行った。歩くたびにキュッキュ音が鳴る砂浜なのだが、これのどこが楽しいのだ。…とか思ったらマズイなと思った。ちゃんと楽しかったので良かった。その後に行った琴引浜鳴き砂文化館がとても良かった。なにが良かったって入場料爆安(250円)にも関わらず職員のおじさんが付きっきりでめっちゃ説明してくれるのがとても良かった。純粋に自分の好きなものの話をしてる人は見ていて気持ちが良い。季節のキノコとか野菜がどこで採れるとか、美味しいお肉をどうやって料理するのかとか、そんな生活の知恵を話しているおばあちゃんみたいだと思った。こう...ディフェンスに定評のある池上

  • サウナストーン

    京都府綾部市にいる。さっきまでつらつら書いてた文章が消えた。何回目だよ、頼むよ。。。台風7号の影響により綾部の自宅が半壊した。正直「これで半壊かよ」と思った。もう全壊でいいでしょうが。ここ数日は自宅にある金目のものを拾う毎日を送っている。流れ込んだ土砂で家の中はもれなくぐちゃぐちゃになっていて、雑念を廃し、泥の上をペタペタと歩き、足の裏に感じた硬いものを掘り起こしながら進む。それは斧だったり暖炉石だったり木片だったりするのだけれど、それらを「いる」とか「いらない」とか言いながら片付けを進めている。時折近所のオジサンがお茶を持ってきてくれるのでそれをいただいたり少し手伝ってもらえる。「大変だねぇ」と言われたら苦笑いで「大変ですねぇ」と答えるのだが、そう答えるのはその方が有用だと知っているからで、いつからだろ...サウナストーン

  • Oh,NINJA

    フェリーの中にいる。まもなく大洗港に到着するとのことなので、着港までに書き終えられるかという謎のチキンレース。フェリーの旅が好きだ。電車の旅よりもずっと好きだ。飛行機と船とではどっちが好きかはわからないが、長時間乗っていられる分、船の方が好きかもしれない。電車よりフェリーがいい理由は100個くらいありそうだけれど、ぱっと思いつくのでは、広いスペースがあること。お風呂があること。広告が少ないこと。甲板に出られること。何かよくわからないことをやってそうな人がいても何故かまわりがスルーすること。だったりする。広告が少ないのは本当に良い。電車の広告はとにかく「オマエは足りていない」と脅迫じみた何かを否応なく突きつけてくるのでこちらは辟易してしまう。どこを見ていても、脱毛だの増毛だの資格だの転職だの。なんでかわから...Oh,NINJA

  • じゅん

    北海道の苫小牧港にいる。今年も夏のシーズンを無事に終えて、これから本州に行く。その間もいろいろなことが起こった。小屋を建てたり、京都の自宅が台風で半壊したり、仕事を辞めたり、実家が実家でなくなったりした。生きていると色々なことがあって、乗り越えてる間はあまりに大きすぎる山のようで、それを乗り越えた後に登っていたまた別の山でこれまで超えきた山々を見たらそれは全然高くないんである。この人は絶対に許してはいけない、そう思った人に気がつけばつい優しくしてしまおうとするのはどうしてだろう。きっとそこに愛はなくて、そこにはその搾りかすの情がほんのわずかにあるだけなのだと思う。情というのが結構厄介な感情で、日本の学校教育を受けた者にはデフォルトで組み込まれているもの、であるような気がしている。困っている人は助けましょう...じゅん

  • 鍋は心の防空壕

    札幌に行ってきた。当たり前だけれど札幌はいつ行っても都会で、綺麗な人やかっこいい人が沢山歩いていて、ゴールデンカムイ展へ行ったり、大きな本屋でいくつか小説を買ったりした。久しぶりの人々に連続して会った。久しぶりの人に会うと、自分自身が最後にその人にあった時くらいの精神年齢まで戻るような気がして、なんだかんだで話が続くから面白い。彼らは変わらないなと思う反面、変わったなとも思う。変わるには2種類ある。変わっちまった人と、変えた人だ。変わらないのもいい、変えるのもいい、そんなこと気にしないのもいい、ただ、大事なところを変えられる人は格好がいいと思う。唐突な話になるが、僕は財産の私的所有が大好きだ。自分の服、自分の本、自分の車、自分の家あったら安心する。こういう世界に生きてきたから、僕は少しでも多くを手に入れよ...鍋は心の防空壕

  • パンチラの春

    釧路市阿寒町にいる。連休中は川を下っていた。お客さん一人一人がどういう気持ちなんだろうか、何を思ってこんな『北東の果て』みたいなところまで来てくれたんだろうか、みたいな事を一々考えるけれど、それがわかったためしはほとんどない。わからないけれど考える。これに答えや正しさなんていらない。忙しすぎるとそれすら考えなくなるけれど、それを考えなくなったらこの仕事をやる意味が半減してしまう。僕はわからない。生きる意味も、人の気持ちも、お金の価値や、地球の寿命、死んだらどこに行くのか。僕は忘れてしまった。新学期の匂いや、恋の仕方、部活前の憂鬱や台風前の高揚感も。ただ、この春に僕はパンチラを見た。(!)アレは神様の贈り物だ。絶対に見にいってはいけない、たまたま意図せずに、ふわりと春の風がそいつを運んでくるのだ。もちろん見...パンチラの春

  • お金とパンツ

    北海道釧路市に戻ってきた。最高を目指していたら結果最悪だったのと、最悪だなと思いながら過ごしていたら、後になって最高だったなって思うのってどっちがいいんだろうな。なんて無意味この上ないことを考えていた。どっちもいいだろうな、最悪なのは最高を知っているからだろうな、最高を知ってしまった僕たちは、生涯を暗闇の中で過ごすにはもう既にたくさん知りすぎてしまったんだろうな。最高の賞味期限は短い。なかなか手に入らないものだから、次のものが手に入るまで取っておきたいのだけれど、それを守っている間はなかなか手に入らない。次第に古いものが渋くなってきて、不満が溜まってきて、でもまだそれが最高だと疑わなくて。子供の成長が著しいのは最高がコロコロと入れ替わるからなんじゃないかと思う。僕は子供を持ったことは無いけれど、自分が子供...お金とパンツ

  • チルアウトこら

    千葉県にいる。30時間くらいほぼひたすら車を運転し続けていた。ただでさえ独り言が多いのに、15時間を過ぎたあたりからどんどん変なテンションになり、「各国別!タクシードライバー達のものまね選手権」を1人で開催するに至った。楽しかったです。おしまい。…嘘です。観に行ったわけではないが、道中どこも桜が満開で綺麗だった。花見も良いかもしれないけれど、たまたま居た所に花が「ある」方が僕は好きだったりする。星もそうだ。流星群を観に行っても良いのだろうけど、夜半の外をぷらぷら歩いてたらたまたま極太の流れ星が夜空を切り裂いていった、って方が心がしっかり動いたりする。絶景、滝、夕陽、野生動物、なんでもそうだ、そういうのは観にいくのではなくて、たまたまある方が嬉しい。運転しながらああだこうだ考えていたと思ったが、タクシードラ...チルアウトこら

  • そうだよ?

    千葉県浦安市にいる。街に来てもウグイスの鳴き声は日々上達し、モクレンやツツジが連なる薮の中をシジュウカラやセキレイ達が飛び抜けてチュンチュンチュッチュしている。春だねぇこんちくしょうめ。ウグイスが綺麗な声で鳴けば鳴くほどよくモテるのは有名な話だ。そんなの、みんな知らなくても知っている。オスのシジュウカラの首元にあるネクタイ(縦に一本ある黒い帯状の模様)は太い方がメスにモテるらしい。奴らは太いのがモテるパターンだ。モズは早贄をたくさん用意して冬の間に栄養をたくさん蓄えて春に綺麗な声で鳴いたオスがモテるらしい。生活力がものを言うタイプだ。燕がモテるのは喉元の赤が大きいとモテる地域と、尾羽が長いとモテる地域と、ほっぺの赤が鮮やかだとモテる地域など、地域差があるらしい。見た目重視、イケメン至上主義だ。カワセミは色...そうだよ?

  • ギャル

    1週間ほど神戸に行っていた。というか、神戸と奈良と三重と大阪に行っていた。現在は綾部市の自宅に戻ってきた。例のごとく神戸で書いていたものは消えてしまった、どういう原理なのだろうか。1週間、久々に目一杯労働をしたなぁ。そう感じた。好きではないことというか、自然と身体が動かないような仕事、内側から活力が湧かないような仕事を続けていくと一瞬で体力が削られる、体力がなくなると今度は瞬く間にご機嫌が失われる、とうとうご機嫌までもが底をつくと、最後には寿命が削られていく。人間の身体ってそんなふうにできているんじゃないかなって思う。都会では様々な人種に会う。どこぞの社長には「キミは結婚しているのか?していないのか?もうキミもいい歳だろ、いいぞ、結婚は、なんならいい相手を見つけてやろうか」みたいな話をされて一瞬で心のシャ...ギャル

  • すみっこ走るよハム太郎

    数日間、仕事で兵庫県神戸市と三木市を行き来していたのだが、ついさっき綾部に帰ってきた。神戸の中華街の中にあるゲストハウスに泊まり、立てた予定はことごとくキャンセルになり、結果ひとり神戸の街を徘徊する羽目になったのだが、これが意外と良かった。街って楽しい、ただ、謎の無敵感を纏いながら神戸の中華街をスキップする34歳ってはたから見たらちょっと怖いだろうなとは思う。スキップやめないけどね。神戸では毎晩ブログ記事を書いていたのだが、アプリの不具合なのか、書けども書けども消えてしまった、3回くらいポシャった。書いた記事が消えてしまう経験は過去に何度もあるが、書き直して同じ文章が書けた試しは一度もない、きっとこれが世の常で、一度迎えた好機や危機が全く同じ形で訪れることはもうないんだろうなと思う。ものに出来なかったチャ...すみっこ走るよハム太郎

  • 旅人の正体

    解体中である離れ(母屋の隣にある同土地内の家、完全に壊れている)の廃材でお風呂を焚いている。家の天井から吹き下ろす隙間風が冷たいので、隙間をセコセコと埋めていた時にコテンラジオの深井さんが玄奘(三蔵法師)の話をしていて、「旅人ってはんぱねぇな」と思った。それに比べて僕のしていた「旅」とやらはなんとショボいのだろうか。前回記事で少しだけ書いたチャリダーNOJIRIはこれまたあり得ない距離を自転車でひたすら漕いでいた、この人は玄奘側の人間だと思う。そんなこんなで今日は作業しながら旅人について考えていた。ビール片手に風呂を沸かしながら備忘録としてほんの一部だけ書いていきたい。…とおもったらビールが無かった、買い出し行かなきゃ。いきなり本題に入るが、旅といえばこんな写真を見たことはないだろうか。そう、これは「現地...旅人の正体

  • うどんができるまで

    体調を崩し、丸2日を寝転んで過ごした。体の不調は健康のありがたさを噛み締めるのにいい機会になる、なんて話があるが冗談ではない。1人でうんうん唸っている時なんぞはまったくそれどころではない。頭はガンガンするし立ち上がればクラクラするし寝ても覚めてもお腹はきゅるきゅるしているし、身体中の関節という関節がじんじんと痛む。何かの悪い病気なのではないか、このまま死んだら誰かに気がついて貰えるのは何日後になるのか。なんて余計なことまで考えてしまった。…そんなことより日本語の擬音のボキャブラリーって本当にすばらしいな、日本国という概念にさほど執着はないけれど、できることなら日本語には長生きしてもらいたいなと思う。床に伏している間は昨年末に亡くなった友人のことをずっと思い出していた。思い出せば思い出すほど悲しくなりながら...うどんができるまで

  • リア充爆発しろ

    大寒が去って、あたりの雪が一斉に溶け始めた。頼りない陽の光がゆっくり、しかし確実に地面を焦がしてゆく、香ばしい早春の土の香りが漂ってくる。一羽のセグロセキレイが目の前を飛び去ったと思ったら、もう一羽が後を追うようにして飛んでいき、今度は二羽が並んで飛んできて僕ん家の庭に降りるやいなやぴょこぴょこと飛び跳ねている。なにがそんなに面白いのだ、リア充は爆発しろ。あいも変わらず自分の家を直している。一年前くらいから住んでいるが、一年前の自分は良くこんな家に住もうと考えたものだな、と感心する。普通ならきっとこの家に住もうとは考えない。という程度にはボロボロだ、水道もガスも電気もなければ、壁も天井も床もところどころ抜けている。家を直しているものの、僕は誰かに大工仕事や左官仕事を教わった事はない。なので概ね勘でやってい...リア充爆発しろ

  • シロハラポコポコ

    京都府綾部市にある自宅にいる。朝目覚めても氷点下、というのはこの冬ではあまりなくて、目覚めてすぐに鼻の頭がきん、とつめたくってああ冬だなぁって思う。外に出ると昨日の朝にはなかったまっ白な世界がきらきらと広がっていて、重い扉を開けて外に出ると家の側にある大きな銀杏のあたりで一羽のシロハラがポコポコと水の泡がはじけるような声で鳴いていて、ああ冬だなぁって、また思う。アウトドアというか川下りを生業としているけれども、どんなに激しい川を下るよりも、川の上でもぼーっとした瀞場(川のゆっくりなところ)で鳥たちの鳴き声を聴いているのが好きだったりする。そう、僕はいつでも鳥贔屓だ。すごくどうでもいいけれど。大雪になるということはすでに近所で騒がれてわかっていたので、僕もそれなりに準備をした。保存のきく食料(主にお菓子)と...シロハラポコポコ

  • 100均のシール

    京都の綾部市に戻ってきて1ヶ月ほど経った。相変わらずボロボロの我が家だけれど、家に欠陥が多いと些細なことで喜べるからある意味おすすめだ、良い。…いや、やっぱり良くない。電気もガスも水道もあったほうがいい。太陽光充電で電池が100%充電されただけで「よぉぉぉーし!」とか言ってガッツポーズしちゃう生活なんてどうだろう。お風呂の水をわずかな電気で井戸から自動で組み上げる装置を設置しただけで嬉しくてご近所さんに自慢しに行く生活ってどうだろう。お風呂を沸かした時の薪がもったいないからってその火でご飯を炊いちゃう生活ってどうだろう。あんまりお腹空いてないのに。「それが1番豊かな生活だよ」なんて言ってくれる人もいるけれど、やっぱり豊かな生活なんて人それぞれだと思う。オール電化も江戸時代チックな生活も、人が笑ったり泣いた...100均のシール

  • ヒノキノセホウダイ

    小樽から舞鶴へ向かうフェリーに乗り、京都の綾部市にある自宅へ帰ってきた。その前は千葉県から北海道へ渡り、おばあちゃんと2週間ほど過ごしていた。大腿骨を折った八十八歳を僕は他に知らないが、そんなおばあちゃんは驚くべきスピードで回復していて、怪我から2ヶ月後には自宅のキッチンに1人で立ち平然とトンカツを揚げていて、人間の強さを思い知った。復活の決め手は?なんてことは聞きはしなかったけれども、一言で言えば丁寧な生活にあるのだと思う。料理も、掃除も、洗濯も、手を抜くのは簡単で、時にそれはそれで必要なことだと思うのだけれど、ここぞという時には手を抜かない、一つ一つ丁寧に、それがどこかに繋がっていると信じているかのように。そういうことが身体に染み付いているのかもしれないと思った。人間、ある程度本気を出しておかないと本...ヒノキノセホウダイ

  • 吐いた唾飲まんとけよ

    さみしいのとさみしくないのはどちらがいいのだろうか。田舎暮らしの多い僕は1人の時間が多い。朝おはようを言う相手もいなければ、朝ご飯が美味しいねと伝える相手もなかなかいない。その代わりと言ってはなんだけれど、1人であればあるほど静かに朝を迎えたり、夜ふと外に出ると流れ星が見れたりもする。さみしいことは一概に良くないことだと括られがちだけれど、さみしさが貯まれば貯まるほど、人と話す時は饒舌になる。たいていの場合それは楽しいのだけれど、時としてそれは他人との温度差が生じてうまくいかないこともある。ぽかんと抜けてしまった空洞がそこにある。油断すると僕はそれを本能的に埋めてしまおうとする。SNSでも、電話でも、映画でも、街に繰り出すでも、空洞を埋めるにはいろんな方法がある。世間に出るとなぜか空洞を埋めるもので溢れて...吐いた唾飲まんとけよ

  • あっけらかん

    一昨日、同じ年に産まれた友人が亡くなった。個人的には、仲の良いと思っている友人だった。半年くらい前に「会いたい」と連絡を貰っていて、仕事あるからと電話で病気であることを聞いて、やっとこ千葉に来れて会いに行こうと思った矢先だった。先週までLINEで連絡を交わしていたはずの彼が、今もう既に自分と同じ世界にいない。これまでと同じ形で彼に会うことは二度と叶わない。一緒に行ったあの場所や、なんとか乗り越えた仕事の思い出や、子供たちの名前や、今の仕事の愚痴のようなものも、聞くことはできない。わかっていたはずなのに、その事実を聞かされて改めて本当のことは何もわかっていなかったことに気がついた。恐ろしいことに、その人思えば思うほどに、もういないと実感していく。頭の中のイメージが色濃くなるほどに、彼がいない、それだけの事実...あっけらかん

  • 「あの彼氏はやめたほうがいいよ」と言われたことがあるかい?

    今では遥かむかし、付き合っていた女性にこう言われたことがある。「友達にさ、『あの彼氏はやめたほうがいいよ』って言われたんだよね」……どないせぇっつぅんじゃ!そう思った記憶がある。過去に僕は無意識に人を傷つける、ということがたくさんあったのかもしれないし、これからもあるのかもしれない。人が人を傷つける時に、悪意が伴っていない場合はきっと多々ある。悪意が伴っていない相手を責めることはできない、悪意がないのに傷つくのは自分の弱さだ。よって悪いのは自分なんだ。そうやって傷つく人はどんどんと傷ついていくのだと思う。ただ、傷つく人は可哀想だという話、本当にそうだろうか。賭け事に負けた時。恋人にフラれた時。恥ずかしい過去を暴露された時。足の骨を折った時。会社を辞めた時。一夜にして大金を失った時。大切な人を失った時。人生...「あの彼氏はやめたほうがいいよ」と言われたことがあるかい?

  • 良い塩梅

    10月も真ん中を過ぎた。9月くらいに入ると「もう今年も終わりだねぇ」なんて言う人によく会うが、それが僕にはよくわからない。いや全然終わってないだろ、まだ半分とちょっとが過ぎた程度じゃないか、と思う。無いものはどうやったって無いのだから嘆いたところで仕方がない。残っている月日を、今その手の中にあるものを見なよ。いつまでも失ったものを引きずっている場合じゃないんだよ、失恋じゃないんだよ。そんなことを思う。カヌーに人を乗せて僕は今日も舟を漕いでいる。少し前のような気持ちの停滞感は影を潜めた。何事も心の持ちようだなと思う。最近舟を漕いでいて思うのは、心にも物理的な重さがあるんじゃないかなということ。夫婦は軽くて、不倫カップルは重い。男の一人旅は軽くて、女の一人旅は重い。大学生は軽くて、中高生は重い。例外はあるのだ...良い塩梅

  • ジャネーの法則・改

    数年前、友人にランダムにタイトルを提示してもらい、それらしく僕がブログ記事を書くという遊びをしていた時期があって、その時友人がランダムに提示したタイトルの中に「ジャネーの法則」みたいなのがあって、当時僕はジャネーの法則ってなんだろうな、わかんないなと思っていて、そう思ったままろくに調べもせずに雑に当時の記事をまとめた記憶があるのだけれど、最近ふと知る機会があり、あることを知った僕は開いた口が塞がらず、最終的にアゴが外れた。(嘘)ジャネーの法則っていうのは、早い話が歳を取れば取るほどに時が過ぎるのを早く感じるようになる。ってヤツのことなのだけれど、それはなんとなく知っている。生きてると感じるもんね。小学生の時なんか一年間がめちゃんこ長かったよね。ね?だから、それはわかる。僕が驚いたのは下記の考察だ。「人間の...ジャネーの法則・改

  • 今も俺たちはいつだって自由さ

    北海道にいる。ここ何年かの夏は、釧路でひたすら川を下る仕事をしていて、それはそれはとても楽しくて素敵な仕事なのだけれど、毎日同じことを繰り返しているとやはり飽きる。これまでは飽きるのは自分がつまらないからだ、なんて自分を鼓舞しては踏ん張っていたが、やはりどう考えても飽きる。飽きることが悪いことかどうかはよくわからないが、川を下ることに飽きているガイドの漕ぐカヌー、それに乗るお客さんには確実に失礼で不誠実だ、こんなの直ちに修正せねばなるまい。とにかく停滞感がすごい。僕はなにをしていても旅人を自称していて、いつでもどこでも心も身体もズンズンドコドコ前へ前へと進みたい。なのに何故だか進めない、動脈硬化を起こした血管の中にいる赤血球の気分だ。…例えが自分でも意味不明だ。早い話が、この停滞感の中から再び気持ちのいい...今も俺たちはいつだって自由さ

  • ナメてしまおうか

    北海道の釧路市にいる。京都の綾部にある家から離れてひと月以上経つ、4月の初め、僕が釧路市へ着いた瞬間に街は吹雪に見舞われ、その翌日にはなぜか川を下った。今年最初のカヌーをおろした湖は湖面全体がしっかり凍っていてつい笑ってしまった、そうだ、こういうことがしたいんだったな僕は。と思った。なんていうんだろう、常識では測れないような、いつでも何かに囚われた自分の頭をかち割るような行動をし続けていないとすぐに頭がボケっとしてしまう。5月の大型連休には氷も溶け、これでもか、夏か、というほど川をくだった。自然のことを紹介する仕事をしているのだけれど、来る人によって話すことが全く違う。自然のことなんてほとんど話さない人もいる。そしてそれはそれでとても楽しくて良い。話したくない時には話さない事もある。この身で歩いて、漕いで、読ん...ナメてしまおうか

  • 蒟蒻畑

    綾部市の自宅にいる。ウグイスの鳴き声で目覚め、用を足しに玄関を出るとコウノトリが歩いている、夜中にはシカ達がキュンキュン鳴いていて、屋根裏からは小動物が走り回る音がする。人間よりも野生動物たちに出くわす可能性の方が高いこの環境を贅沢と言えるタイプの人間でよかった。…嘘だ。屋根裏のネズミだかハクビシンだかはうるさくて仕方がない。昨日は悪態を呟きながら魚取り用の網を片手に小動物たちと追いかけっこをしたら1日が終わっていた。綾部に来た頃、どこまで気温が下がるのか、凍えずに眠ることができるのかと、夜が来る前が不安で怖かった。春になって暖かくなって夜が怖くなくなってからは、夕焼けが綺麗だと思えるようになって、それがとても嬉しく思えた。先日近くの宮津市で昔ながらの製法でコンニャクを作る。というので、こんにゃくに目がない僕は...蒟蒻畑

  • ちゃんと

    綾部市の自宅にいる。廃墟同然だった我が家には各部屋に障子が嵌め込まれ、居間には石油ストーブが置かれ、豆炭が入れられる掘りごたつが設置され、沸かせばいつでも五右衛門風呂に入れるよう整備されて、トイレもしっかり使える。極めつけはソーラーパネルを設置したことで自家発電に成功し、おかげで三日三晩雨や雪でも降り続かない限り夜でもある程度の電化製品が使えるまでとなった。理系のテストは赤点以外取ったことがないんじゃないかというくらい文系寄りの僕だが、やると決めてしまえば電気工事だってできるのだということがわかった。やりたいんなら、やりゃあいい。きっと世の中には、本当にできないことなんてほとんどないのだ。3月に入り日が長くなり、家の重い扉をゴリゴリと開けば顔面めがけて春の風や陽気が飛んでくるようになった。遅番の冬と交代交代では...ちゃんと

  • 苛立ち

    京都の綾部市にいる。(ほぼ)頂いた家を住めるように直す日々を過ごしている。最近思うあれこれをひと想いに綴りたい。家を直すにあたって、親戚や近所の人などさまざまな人から物資をいただいている。布団や毛布、豆炭コタツのあんかや食器や、調理器具、障子や木材ややかんやお米…僕の住むこの家は、人の優しさでできていくのだろうと思う、買うとか売るとか、そういうのもいいのだけれど(実際買ったり売ったりもしている)、出来るだけ、あげるとか、もらうという事を心がけていきたい。理由は簡単、その方が楽しくて嬉しくていつまでも覚えていられて大切に使えるからだ。「物資を集めています!どなたか〇〇をくださる神様はいらっしゃらないでしょうか!?」ということを言っていると、友人から「〇〇というアプリだと色んなものが安く手に入るよ!」というありがた...苛立ち

  • 武道やねん

    高知県室戸市から四万十市で一泊し、翌日愛媛からフェリーで大分へと渡り別府でまた一泊、その次の日は福岡へ行き、翌日には山口県萩市、翌日に岩国市、翌日に島根県松江市、その次には京都府綾部市へと戻り、頂いた家を修理する日々を過ごしたのち、昨日から静岡県浜松市へと向かう道すがらに滋賀県長浜市にて軽トラが故障して、現在は長浜の遠い親戚の家でこの記事を書いている。20日間を一息で書いたらとてつもなく非効率的な移動をしていることに気がつく。しかし、面白い目に会えるのはえてして非効率的なことをしている時だ。山口県山口市では、道路が雪道で閉ざされ、ノーマルタイヤしか持っていない僕は途方に暮れた。そんな中、たまたま通りかかった自動車整備工場で冬用タイヤを購入しようとしたら、笑顔も人柄も素晴らしいおじちゃんが「わしはこういうバカなこ...武道やねん

  • 人生10回券

    高知県の室戸岬にいる。現在は目の前を忙しなく飛び交うメジロを横目に、3玉六十円という破格のうどんに菊芋を投げ入れて温めたものをボリボリと食べながらこの記事をを書いている。淡路島は日曜日という事もあってか、たくさんの人に辟易してしまい、早々に四国へと逃げた。人混みがダメなのか、観光地がダメなのかはわからない。一つだけ思うのは、こういうところには一定数、「私、隣の人よりも楽しいよね?ね?そうだよね?」というような謎の周りより幸せアピールをする人がいるような気がしていて、そういうのを見るとうへぇ、となる。特別な体験なんてしなくたっていいんじゃないのかなと思う。人に自慢できるような大きな体験よりも、庭の梅の木に花が咲いたとか、窓を開けたら風が気持ちよかったとか、寒い日に家に帰ったら家族が部屋を暖めてくれていただとか、そ...人生10回券

  • そういう人になりたいぜ

    京都府綾部市と兵庫県丹波篠山市を行ったり来たりしながら、そこでさまざまなトラブルとミラクルと心強さと、を経て現在は兵庫県淡路島にある温泉施設にいる。僕はおそらく定住すると文章が書けない。これは、定住しているとなにも感じないわけではなく、移動を繰り返す事で、定住している時の自分の感情を浮き彫りにする。という事がわかってきた。はやい話が、移動することで自分の心情に変化を生み、燻っていた感情を文字に変換させる為の一つの手段になる=移動すればなにか書ける。書ける、というよりは書きたくなる。どうでもいいけどね!原田です。丹波篠山では半端じゃない人たちに連続して出会った。家をタダでもらう人、海水から塩を作る人、木を切りギターを作る人、ハリウッド映画のセットを作る人、丹波界隈のショッピングモール群の礎を築いた人、住む家も、狩...そういう人になりたいぜ

  • めんどくさい

    京都府綾部市の古民家に居座り続けている。僕を足止めしていた雪も溶けてきてそろそろ動けるかも、と思った矢先、また大雪が来た。もう本当にここに住んでやろうかなと真剣に考え始めた。綾部じゃなくてもいいのですが、どなたか自由に使ってもいい山奥の古民家など知りませんでしょうか。僕はかまどでご飯を炊きたい。いっそのことそれを美味しいねって一緒に食べてくれるお嫁さん的な人もついてきてくれればいいのに。…いや、それは言い過ぎた。住まわせてもらっている家のご近所さんから杵と臼を借りて、もち米までいただいて餅つきをした。餅つきを真剣にやったのは小学生の時の町内会のイベント的なものが最後だったが、当時の記憶だけを頼りに、さも「餅つきをそれなりに知っている風な人」を装っていたら、自分もだんだんその気になってきて最終的に餅つきにだいぶ詳...めんどくさい

  • 娯楽

    京都府綾部市の奥地にある古民家に泊まらせてもらっている。奈良から四国へ向かうつもりが、出発前夜、奈良で綾部市在住の友人ができて、「来てもいいよ」とのことだったので来てしまった。あんまりこの表現は好きではないのだが、1番的確なので使う。綾部にビビッときた。なので来た。そして正解だった。綾部市に到着するとすぐに庭師の仕事を手伝い、その後10人ほどで鍋を囲む会に紛れ込み、さらにその後友人の家に着いた途端にドカ雪が降り、ノーマルタイヤを履いた軽トラが雪に埋れ、僕は完全に退路を断たれた。昨日の今頃では想像もつかなかった事態に陥っている。人生は予測不可能なことの連続で、それを楽しむことができている今の僕はまだまだ大丈夫なんだなと思った。奈良県には1週間ほど滞在した。奈良ではゆっくり本を読むぞ!なんてことを思っていたが、結果...娯楽

  • あしばらい

    奈良県奈良市のゲストハウスに泊まっている。軽トラの荷台で寝る生活は奈良にいる間だけお休みしている。昨晩、友人と酒を飲んでからゲストハウスへひとり徒歩で帰っている途中、知り合いから知り合いの訃報を聞いた。生きているとは、一体どういうことなんだろう。奈良に来て5日が経つ。雪さえ降らなければ、明日また出発する。相変わらず奈良ではたくさんの人にお世話になった。初めましての人も何人かいて、新しい友達もできた。どんなこともゼロから始まりゼロで終わる。移動が多いと、その分出会いの数も増える。必然的に別れの数も増える。別れが寂しいから出会わない。という選択肢もあるのかもしれないけれど、それは死ぬのが嫌だから生きない。ということと同義だ。延命措置の多くに未来はない。どんどん出会って、どんどん別れよう。あの人は死んだのではなく、最...あしばらい

  • 日本海の話

    島根県の宍道湖(しんじこ)のそばにある古民家であんこう鍋を囲いながら雨を凌がせてもらった。強い寒波がやってくると言うので、ノーマルタイヤしか持っていない僕は大急ぎで山陰脱出計画を企てた。前回も書いた気がするが、日本海はかっこいい。沖縄の海、エジプトにある紅海、アラビア海に浮かぶ小島ソコトラ島の海、きれいと言われる海をたくさん見てきたつもりだけれど、僕は日本海が1番かっこいいと思った。荒々しく唸る波の側に浮かぶ漁船たち、波を求めて歩き出すサーファー、砂浜には荒波に揉まれたパレットなんかが粉々にされて打ち上がっている。それを横目に僕は火を焚いてコーヒーを淹れる。リゾートチックで綺麗な海よりも、日本海はもっとずっと、「そのままだ」と感じた。かっこいいものは媚びない。モテる男が「こうすればモテる!」みたいな雑誌を読むと...日本海の話

  • お風呂になりたい

    島根県松江市のコインランドリーで洗濯物があがるのを待っている。出発してからコインランドリーに来るのは今回で2度目だ。この移動生活では極力毎日お風呂に入るし、極力前日と同じ服を着ないし、髭に関しては何があっても毎日剃るし、お腹が空いたら確実にご飯を食べる。昨日も書いたが、これが僕の日常になる。はたと見れば旅や冒険のようだが、その実そうではない。学生の頃や会社員をしている時と同じように、この生活はうんざりするほどの日常として回収されていく。そんな僕にとってうんざりするような日常の投稿を観たりするのが実はささやかな楽しみです。なんて言ってくれる人がいる時点で、この日常にも意味がある。別に意味なんてなくても良いのだけれど、しっかりと意味がある。そしてそれはお互いに言える事なのだと思う。えてしてそう言ってくれるあなたの日...お風呂になりたい

  • 忘れてしまうことばかりだよ

    岐阜県郡上市から福井県大野市を経由し、滋賀県長浜市を通り京都府亀岡市や伊根町を経由して現在は鳥取県の羽尾海岸というところでこの文章を書いている。この後鳥取県を縦断して島根県に行く。知り合いに会った後またすぐに兵庫県まで戻る。移動効率は最悪だが、そもそも効率を求めていたらこんなことはしていない。恥ずかしげもなく効率が悪いことをする。これがいいのではないか。現在地や向かう先をインスタグラムなんかにあげていると時折「ここおすすめです!」とか「ここまで来てほしいです!」とか「ここ行きたかったところ!どうでした?」とかメッセージをいただく。呼ばれるまま、言われるがままに行く先を決めるのも悪くない。誰かの代わりに旅をするなんてあんまり常識的ではないかもしれないけれど、アリだと思う。あなたが行きたいところにあなたが行けないの...忘れてしまうことばかりだよ

  • 岐阜県郡上市の道の駅にいる。朝から自宅(軽トラ)でネット将棋を指していたらとんでもないスランプに陥っていた。調子がいい時は何事も軽快に物事が進むが、調子が悪いとなるとその途端なにをしていいのかわからなくなる。そんな気持ちわかるでしょう?(情熱の薔薇的な)調子の悪い時間なんて長くは続かないのだから、そのままにしていればいいのだろうけれど、本屋とかにいくと「不調の時の抜け出し方」みたいな、不調を抜け出す方法が載った本がゴロゴロしている。特に東京の本屋に多い気がする。(偏見)絶好調の時に「これが本当の自分だ!」と思っている人は多いと思う。確かにその方が自己肯定感も高まるし、とてもいいと思う。しかし、調子が悪い時の自分を楽しめるのも強さだ。問題を問題として捉えない強さ、暖簾に腕押し、糠に釘、昔の人はすごい比喩を思いつく...縁

  • ゴールしちゃった

    軽トラにペンキを塗って荷台に居住スペースを作っていたら没頭しすぎて完全に投稿するのを忘れていた。上の写真を完成させたタイミングで「最近ブログ書いてないですね!」と言われ、「明日書くよ!」と答えてから3日くらい経つ。嘘をついてしまった。しかし僕(ら)なんて、きっとそんなもんだ。軽トラに「ツギハギハウス」と命名した。継ぎ接ぎだらけだからだ。我ながらワクワクするお家ができた。どうにかして完成したから出発した。そして出発した瞬間に気がついてしまった。出発した時点ですでにゴールしてしまっている事に。そう今回の旅は荷台を作って出発するまでが目的だったのだ。だからもうこれ以上の目的はない。支離滅裂なことを書いているのはわかっている。しかし、ゴールしてしまっているのは紛れもない事実だ。もちろん会いにいく人はいる。すでに会ってい...ゴールしちゃった

  • 受難ボウイ

    千葉県の浦安市にいる。前回の投稿を読んだのだろう、おばあちゃんにブログの存在がバレたことをどう思うか?という内容のことを何人かに聞かれた。そのことによってわかったのは、誰になんと言われようと、好きなように書く。僕が書く理由とはなんなのだろう。僕は昭和最後の年の生まれで、もうすぐ33歳になる。この歳にもなると同世代の友人達は美しいお嫁さんを見つけ結婚して子供ができて、仕事の役職もいいところについてきて、人生がとても充実していそうで僕はそういうのを聞いて本当に「なによりだ」と思う。本当に思っている。なによりだ。なによりなんだから、なによりだ。おっと、書く理由の話だった。結婚すると、その人とはなかなか遊びづらくなる。いろいろと忙しいんじゃないか、自分が遊びに行くと子供や奥さん(旦那さん)が嫌がるのではないか。そんなこ...受難ボウイ

  • 三半規管

    北海道の苫小牧から茨城の大洗に向かうフェリーの中にいる。船内アナウンスがごちゃごちゃといろんなことを話していたが、つまるところ「今日の海はすごく荒れるので、めちゃ揺れます」と言うことだったので、僕は息を呑んだ。僕は三半規管が強いのだ。…なにが「僕は三半規管が強いのだ」だ。知るか、てめぇの強みに依存するな、お前みたいなやつは百叩きにあってから小舟で海に流されて沖ノ鳥島まで…まぁ、いいか。フェリーに乗る前に、北海道岩見沢市にあるおばあちゃんの家に行き、野菜を積み込み、それが終わった後にお茶をしばいた。その時にこんな会話があった。「亮ちゃん、おばあちゃん知っているのよ、あなたがなにやらネット上で思いの丈を綴るような文章を書いていることを…それをおばあちゃんの携帯でも読めるようにして頂戴。」僕は唾を飲み、そしておばあち...三半規管

  • 大人になるってことは退化するってことなのかもしれない

    軽トラの余命が残りわずかと知り、どのように使ってやろうかと模索している。車屋さんには20万円出せば修理でなんとかなる、と言われたが、あなたは延命治療を受けますか?と聞かれているようだったのでNOと答えてみた。それでよかったのかはわからない。さぁ、ありったけの荷物を荷台に乗せて旅に出てやろうか。それとも鉄屑屋にでも売りつけてやろうか。いずれにせよお互いに後悔しない道を選びたい。軽トラの余命を知ってから、ああすれば良かったとか、アレをしなきゃよかったとか思っていて、人って本当になくして気がつくんだなと思った。大人になればなるほど後悔するようになる。それは、日を追うごとに過去の量が増えていくからなのかな。今はそんなことを思っている。子供の頃は後悔なんてほとんどなかった。もとい、後悔しても一瞬で忘れていた、嫌いなものは...大人になるってことは退化するってことなのかもしれない

  • 選挙カーとドラッグストアと私

    阿寒町にいる。今僕の住んでいる阿寒町の人口は少ない。よってスーパーマーケットがない。無論ドラッグストアも100円均一も本屋さんもない。ただ、コンビニとちょっとしたホームセンターがある。小学校と中学校もある。最近は選挙カーも来る。「住み良い暮らしを!」なんて声高に叫ぶ選挙カーが来るたびに、「てめぇ…コノ、騒音….くっ、どの口が言うか!」なんてことを思う。若者が政治に関心を持たないことが問題だ。なんてことが前々からよく騒がれている。僕も選挙に行かなきゃ!なんてことをよく思っていたし、機を逸して投票に行かなかった自分はダメだな、なんてことを前はよく思っていたのだけれど、最近になって、別にダメじゃないんじゃないかと思うようになった。政治家が話すことのほとんどが人の悪口のように聞こえるから、そもそもそんなこと言う人たちの...選挙カーとドラッグストアと私

  • あるべきところに

    シーズンも終わりが近づいて来た。シーズンが終われば、きっと僕はここを離れるのだけれど、今回は「ここではない何処かへ」的なノリで逃げるようにここへ来たので、次に行く所は決まっていない。次は何をしようか、と考えを巡らせるけれど、別に何もしなくても良いんだよな、とも思う。働かなきゃいけないな、とは思うけれど、生活のためにやりたくないことをするのはもうごりごりだし、自分で使いきれないほどのお金があるならこの仕事はしないよ、と言えてしまうような仕事はしたくない。結局、そんな仕事の選び方っていうのはただのわがままでしかないのだけれど、それでも、そういう仕事や生き方を選んで生きていくことに、特別な資格なんていらない。お金があるなら絶対にしないような仕事はしない。そう決めたのなら、お金があるなら絶対にしないような仕事をしない人...あるべきところに

  • さわって変わって

    弟子屈で雹が降った。午前中はすごく晴れていてぬくぬくと川を下っていたのだけれど、お昼を過ぎたあたりから雷鳴が響き出し、川から上がった途端お天道様は雹という牙を剥いた。何があっても自然を舐めてはいけない。大いなる自然の前で僕らができることと言ったら祈ることくらいで、昔の人はその祈りを形式化すべく、お祭りを催行したのだろう。それで束の間の安心感を得ようとしたのだろう、きっとそうなんだろうなんてことを、帰り道車の中で考えていた。そして、人間は人間で、人間としてちゃんと自然の一部なのだろうと思う。大いなる自然には絶対に勝てない。この敗北感に悔しさが入る余地はない、とても気持ちが良い。観光を生業としているものが絶対に言ってはいけないことなのだろうけれど、人が集まるところからその場所の生気は奪われていく。逆説的になるが、寂...さわって変わって

  • くそビッチ

    秋が深まってきた。霧まみれだった道東の空には少しずつ青空が増えてきて、日が沈むのが早くなったおかげで夕日との遭遇率が上がった。夕日や星空は、記憶を運んでくれるものだと思っている。あの時、失敗しちまった時の夕日とか。あの日、フラれちまった後の星空とか。例えるなら、夕日をみていて、ああー、こんな夕日は確か前にも見たな、どんな時だっけな、ああ…そうだ、いつぞや不倫カップルをびしょ濡れにさせちまった日だったな。てな感じで。夕日とか星空って、時折全然思い出したくない思い出まで引っ張ってきちゃうあたりがかわいらしいぜ。なんてことを思う。音楽なんかもそう。たまたま聴いた音楽が、急にいろんな記憶を掘り返してしまってもうどうしようもなくなってしまう。なんてことがよくある。ったく、どいつもこいつも。いろいろな人と川を下る。自然が好...くそビッチ

  • LOVE or PEACE

    ずっと書いていなかったブログも、連発して書けるようになってきた。書くと決めたら書ける。大量の借金を背負っても、笑うと決めたら笑えるし、泣くと決めたら泣ける。家族に縛られると決めればそういう人生になるし、傷つかないと決めればそういう人生になる。「自由でいいね」と他人に言う人は、あえて自由じゃない人生をその手で選んでいるし、「仕事が嫌い」と言う人は、嫌いな仕事を続けることを選んでいる。楽しいもつらいも、突き詰めてしまえば全部自分で選んでいる。だからなんだというのだろう。嫌いなことをハッキリ嫌いと言えたらどれだけ良いだろう。そう思ったことは数知れない。つい先日友人と向けられた好意について話していた。そこでは、ただ(恋愛的な意味で)好意を向けられるだけならば、(仮にお付き合いとかを求められても)お断りすれば済む話だが、...LOVEorPEACE

  • 置きMAN

    仕事が落ち着いてきたので、夏前からずっと読みたかった本をひたすら読み進める。前にも書いた気がするけれど本の1番好きなところは孤独を安全に獲得できるところで、嫌なことがあろうが、楽しいことがあろうが、本というのは自分の周りに見えない壁を作るのに役立つ。心の個室は、心の中の触られたくないものをただただ懸命に守ってくれる。それ以外では相変わらず川を下っているのだけれど、川下りを生業にする人々の文化で僕の嫌いなものの一つに「じゃぐ」というのがある。「じゃぐ」をどう書くのかは知らない、部活の時に飲み物が入っている、みんなで使う大きな水筒(ジャグジー)をジャグと呼んでいたがきっとそれとは関係ない、英語だろうか。早い話「じゃぐ」とは、川で何かをやらかしたり、スケジュールを遅らせたり、他人に迷惑をかけた時に罰ゲームや、周りの人...置きMAN

  • 川は海に向かって流れる

    北海道の釧路市にいる。ここに来るといつも文章が書けなくなる。厳密には「書けなくなる」のか、「書かなくなる」のか、「書く必要がない」のかはよくわかっていない、ともあれ書こうという気がなかなか湧いてこない。たまに「書かなきゃ」、とか、「書いてみよう」なんてことを思ってポチポチ文字を打ち始めても、どこかしらが気に入らなくて消して、もう一度打ち始めては消して、そんなことを繰り返していると、やがてここを離れる日がやってきている。そんなことなら書かなきゃいい、と思っていたのだけれど、文章を書くということは、なんかこう、僕にとって唯一と言っていいくらいずっとずっと辞めてこなかった事なので、書くことに関しては諦めないでいたい。今年もこっちにきてまもなく2ヶ月が経つ。相変わらず川をくだったり、本を読んだり、ギターを弾いたりして過...川は海に向かって流れる

  • お墓までついてくるもの

    茨城県大洗の港から北海道の苫小牧へと向かうフェリーの中にいる。2週間前と逆の航路を辿っている。奇しくも北海道に戻ることを決めたのが前回、苫小牧から大洗へ向かう途中だった。北海道行きを決めながら「無駄足じゃん!この(茨城行き)フェリーの意味とは!?」と思ったが、なんのことはない、最高の2週間が過ごせた。「オマエちょっと来い」と言われた所は全部僕の行きたい場所だった。もとい、行きたいのは場所ではなくそこにいる人たちのいる所で、僕はその人たちのいる場所ならば無条件で好きになってしまうような単細胞なのだろうと思う。このあいだ、地元の本屋の売れ筋ランキングを見ていたら、いまだに「嫌いな人とうまく付き合っていく方法」みたいな本が上位にあって二度見した。嫌いな人とうまく付き合っていくエネルギーがあるなら、それを全部好きな人を...お墓までついてくるもの

  • 俺はダサい

    京都から東京に向かう新幹線の中にいる。勤めていた会社は体調不良という名目で退職した、退職が決まってからは嗅覚は徐々に戻り、今は完治と言って差し支えない、梅雨というのもあるだろうけれど、コーヒーの匂いよりも先に雨の匂いが戻ってきたのが意外で面白かった。次に行く場所が決まったので、それまでの間は、元気のない時に連絡をくれた皆様にお礼を言ってまわろう。ということで、ひとまず奈良に行ってきた。オマエ!どんだけ奈良行くねん!(関西かぶれ)みたいなことを思われそうだが、仕方がない、奈良が好きなのだ、僕はタイを愛しているが、同じくらい奈良も愛しているのだと思った。これからはタイに行くような感覚で奈良に行きたいと思う。…と、言うほどタイにも行っていないのだけれど。なぜ京都でも大阪でもなく奈良なのか、と言えば、「会いたい人がいる...俺はダサい

  • 煙のにおい

    非常に言いにくいことというか、なんとなく予想できたというか、そんな感じのことではあるのだけれど、嗅覚が戻ってきた。完全にお騒がせしましただし、こんな事をブログに書いた事で騒音おばさんならぬ、嗅覚ないないおじさんに成り下がってしまった気がする。しかし、前回記事を読んでくれた事で連絡をくれた人々が何人かいてくれて、やはりというか、その人たちは一ミクロンの漏れもなく僕の大好きな人たちだったものだから、改めて「ああ…やっぱりそういう事なんだろうなぁ」と思ったし、そういう事ってどういう事だよって思われるかもしれないけれど、そういう事なのだからもうそれはそういう事なのだ、としか言いようがない。嗅覚は急にズドン!と戻ってくるのではなく、モヤモヤとゆっくり戻ってきた感じで、最初のニオイはオリーブオイルが不完全燃焼しているニオイ...煙のにおい

  • モーニングコーヒーの香り

    「将棋というのは不思議なもので、相手がどんなに良い手を指しても、その反動で生まれる悪いところが必ずあって、今回はそこに活路を見出したのですが、まぁ、何とかなって良かったです。」と、いうようなことをこの間のAbemaTVトーナメントの対局後、羽生善治九段が言っていたのだけれど、僕はこれを深く深く胸に刻む事にする。いつもなら気にもとめないような川、そこから目が離れない。視覚が、触覚が、味覚が躍動している感じで、あたらしい世界に入り込んだような感覚がしている。身体が何かを失った時は、ひょっとして心は手に入れたものを喜んでいるのかもしれない。そんな事を思っている。昨日気がついたのだけれど、現在の僕には一切の嗅覚がない。比喩的な表現ではなく、匂いが全く感じられなくなっていて、それは最初、「このコーヒー、香りがまったくしね...モーニングコーヒーの香り

  • ジュディマリのハゲ

    千葉県の実家にいる。先日友人の家でJUDYANDMARYの解散ライブを観ていたら、友人が「ジュディマリのハゲ」とかいうパワーワードをゴリ押ししてきたお陰で僕はYUKIが観たかったのに、それからドラムの人しか目に入らなくなって、結果的にジュディマリのドラムが大好きになって、「なんかハゲって悲しいことじゃない、素敵なことなんだね」って事がわかってとても嬉しかった。おしまい。…嘘です、ここから少し長いです。前回の記事を書いてから1ヶ月が経ってることに驚いたのだけれど、それが『もう』1ヶ月なのか『まだ』1ヶ月なのかがわからない。そのどちらかに驚いているとは思うのだけれど。そんなこんなで会社員を辞めると決めて(九州で決めた)から1ヶ月が過ぎた。しかし、まずいことに現状はなにも変わっておらず、コレは辞める辞めると言って半年...ジュディマリのハゲ

  • なにをしてても旅人

    成田空港からLCCに乗って宮崎ブーゲンビリア空港に降臨し、半日宮崎市内を満喫したのち、現在は福岡へ向かう早朝バスに揺られながらこの文章を書いている。「早朝バスだから、バスの中でぐっすり寝ればいいや」なんてことを思っていたが、甘かった。寝るなんて無理だ、景色が良すぎる、朝日に雲海、杉林に棚田、空には雲ひとつない淡い青色が広がっているし、そんなことを書いているさなか、当然のようにバスは朝靄の中にダイブして、その水滴達が朝日に反射してキラキラしている。正直ブログの文字を打っている場合ではない、でも書きたい。最高のジレンマがここにはある。3ヶ月ぶりの宮崎は、これといって違いはなかった。強いて言えば自転車に乗っていない分、移り変わる景色がのんびりしていて、(汗をかいていない分)建物の中に躊躇なく入れるのが良かった。宮崎に...なにをしてても旅人

  • カネがすべて…

    地元に帰ってきて2ヶ月が経った。僕の地元は千葉県の浦安市というところで、東京ディズニーランドがあることで少し有名で、都会に分類される(ハズ)。人の多い都会で生活していると、人の少ないところにいるよりも日々の生活が目まぐるしく、様々な人を目撃して、元気をもらったり、反対に元気を奪われたりする。僕は今、とある会社に所属していて、そこそこ馬車馬のように働いているのだけれど、先日同じ会社の人と話をしていたら「結局世の中はカネがすべて」みたいな話が飛んできて僕は豆鉄砲を喰らったような顔になった。誤解されても困らないけれど、僕だってお金は欲しいし、欲しいものだってあるし、行きたいところもあって、できることならそこには楽して行きたい(ぶっちゃけ自転車とか超しんどい)。だからお金はところどころで必要で、好きか嫌いかでいえばだい...カネがすべて…

  • 社会科見学

    仕事を始めて10日ほど経過した。最近は朝日や夕日を見るたびに立ち止まりスマホのシャッターを切るのだけれど、ふと、「もしかして自分は太陽に救いを求めているのでは?」ということに気がついて戦慄した。早い、早すぎる。なんて恐ろしいところなんだ東京(?)は。なぜだ、前回(6年くらい前)は3年ももったのに。まだ10日だぞ!?信じられるか。そんな、もう限界だなんて信じたくない(コレはコレで面白い)ので、もう少しここに留まる予定ですが。僕がやらかしたら「コイツ、やりやがった!」と盛り上がって欲しい。そしてそれに僕も混ぜて欲しい。なんの話かわかった人にだけわかればいい話でした。おしまい。事のついでなので、社会の話でもしたい。僕は言葉の力をそこそこ信じているタイプなのだけれど、言葉には大きく希望の言葉と呪いの言葉の2種類にわけら...社会科見学

  • 二兎を追うあなた応援するようにと

    自然の力はすごい。このように枝をちょん切られても、進路を金網が邪魔しようとも、「障害なんてどこにもない」なんて言わんばかりに進んでいく。すごい、感動した。僕もこんな風に生きていけたらと思う。はい、それでは原田、おまえは目の前に金網が張り巡らされていたら、それを体に取り込んででも進むのか?と聞かれれば。…イヤに決まっている。痛そうだしなんならこの枝に関しては既に切られてて痛いし。突き抜けるくらいならなんとかして違う道探す。今日はここ一年くらいでは1番って言うくらい雨が降っているので、鹿児島ぶりにギターを触って遊んでいる。葛飾ラプソディを練習していたら、何年も弾けなかったBのコードが鳴っていることに気づいて驚いた。ちょう、どうでもいい話をしてしまった。今思えばチャリンコで西日本を回っている時はネタの宝庫だった。しか...二兎を追うあなた応援するようにと

  • トマソン

    超芸術トマソンという本がある。1985年(僕が生まれる3年前!)刊行、赤瀬川原平さんによって書かれた本で、僕も先日京都で譲り受けたばかりなのだけれど、コレが面白い。どんな本かと言えば、ひたすら「トマソン」と名付けられた物体を紹介して、それに対する著者考察を記すというだけなのだけれど、僕には目から鱗だった。ではトマソンとは何か。“この超効率化社会、ないし実用重視社会において、見事にその枠からすり抜け、無用の長物として未だ俗世に留まり続ける物体”とでも言えばいいのか。コレだけじゃ意味がわからないと思うので写真で例を挙げたい。例①JR亀戸駅前にあるアトレから少しだけ路地に入った所にあるこの写真。看板を裏側から撮った物なのだけれど、お分かり頂けるだろうか。看板が完全にビルに隠れて誰にも読めない状態になっている。頑張って...トマソン

  • 時は金じゃない

    千葉県浦安市の実家に帰って来た。しばらく関東界隈で定住する事になりそう。先日電車に乗ったら、電車内の雰囲気が相変わらずで笑ってしまった。誰も顔を上げていない。揃いも揃って背中を丸めおんなじような黒い物体を覗き込んでいる。だから、車窓の真下に広がる、海のように激しく唸り暴れる川より面白いものが、向かいのドアの前で踊り狂う幼稚園児の姿よりも美しいものが、あなたたちの持つその黒い物体の中に写っているのか。東京にいると「人口は多いが人間は少ない」なんてことを思う。人口の多くがミヒャエル・エンデの「モモ」という小説で言うところの灰色の人たちで、誰かの人の時間を奪わないと生きていけないのではないか、そう錯覚してしまう。ちなみに「パパラギ」という本にも似たようなことが書いてあったりするのだけれど、それはまぁいいや。東京に身を...時は金じゃない

  • 偽ポジティブ

    自転車での移動生活にも一区切りがついた。大阪南港から奈良へと向かい、数日のんびりしてから京都で「トマソン」を探したりして遊び、現在は京都から東京へと向かう新幹線の中でこのブログを更新している。奈良に帰ってからは、ありがたいことに色々な人と話をした。当たり前だけれど、人の数だけドラマがある、ケタケタと愉快に笑っているその笑顔の裏に、その実壮絶なドラマが詰まっていたりするからたまらない。爽快に笑う人ほど、その裏側には悲しみが張り付いているのではないか、そう思わずにはいられない。悲しみを吹き飛ばして笑うその人に、叶わない願いなんてあってたまるか。そう信じることにしている。奈良ではずっと近鉄奈良駅前のゲストハウス「スローハウス」に泊まっていた。この宿は自由だ。「他人から自由に見られる」のと、「本当に自由」というのは違う...偽ポジティブ

  • つまんない大人になっちまうぞ

    愛媛県八幡浜にフェリーで上陸し、松山市へと向かった。松山市内の道後温泉近くにある温泉施設に陣取り、朝から晩まで何度も入浴をして居座った、その合間にずっと読んでいなかったワンピースを94巻まで読み進め、閉館時間に吐き出されたその足で今治市までやってきたらタイヤが前後同時に潰れた。現在は今治市の初めてみるドーナツ屋さんでオールドファッションをモグモグしながらこのブログを更新している。前輪はホイールからヘルニアのようにチューブがはみ出していて、後輪はガラスがぶっ刺さっていた。どちらもタイヤとして再起不能なのは火を見るよりも明らかだった。ここまでよく頑張ってくれたな、そう思うとタイヤのチューブといえど少し熱い気持ちになった。泣きはしなかったけどね。自転車のパーツはそこそこ高くつく、もう人に会う予定も無くなってしまったの...つまんない大人になっちまうぞ

  • いつでもどこでも宝探し

    宮崎県宮崎市から玉砕覚悟の150kmアタックをかましてなんとか大分県に突入し、佐伯市で一泊したのち、現在は大分県臼杵市から四国へと向かうフェリーの中にいる。宮崎市ではセネガルで自分の洋服の店を立ち上げ、開店まもなくビヨンセのスタイリストが来店しその結果、その人に自作の服を何十着も買い付けさせる。という映画のようなミラクルを起こした洸奨くんと遊んだ。謎のモアイを見に行ったり、街にある汚いものを写真にして収めたりして遊んだが、最近の話を聞くのが1番面白かった。何かを現在進行形でやっている人の話はとにかく面白い。有名ブランド店を新規で立ち上げるから店長をやってくれないかとか、人気アーティスト(レーベル)の専属スタイリストになってくれないかとか、かつてやりたかった仕事が今、どんどん舞い降りてくるとか。本人曰く、セネガル...いつでもどこでも宝探し

  • ふてぶてしく、でも、調子には乗らず

    宮崎県都城市から宮崎県宮崎市の青島に来た。都城では初対面の方々にものすごいもてなしを受けて震えた。何ひとつとして僕の力ではない、まるで、僕の力の届かないところで神様が勝手にそうなるように仕組んだのではないかとすら思った。これまでは、無職だ、お金がない、なんとかしなくちゃいけない!なんて焦っていたが、ひょっとして僕なんかがなんとかしなくても(なんか神的な、見えざる手的な何かで)人生は勝手にどうにかなってしまう物なのかもしれない。しかしまぁ、これ以上書くと「調子にのるな」と怒られそうなのでこの話は終わりにする。出発した頃になんとなく「宮崎くらいまで行けたら良いなぁ」と思っていたのを覚えている、今までは「西へ!」そして「南へ!」と進んできたけれど、ここからは北や東へと戻らなくてはならない。家や拠点がないと「帰る分だけ...ふてぶてしく、でも、調子には乗らず

  • 希望ってたぶん、そういうこと

    鹿児島市から霧島神宮へと決死のクライムを決めて宮崎県都城市に入った。都城育ちの友人に「霧島から都城に行くならどのルートが1番良い?」と聞いたら「どこも厳しさは大して変わらないがあそことそことあの場所には行っとけば良いと思う」みたいなことを言われ、その通りに進んだら、無意識に声が出るくらいの絶景に出会えた。キツかったけれど。登りだと分かっていたので薄着で出発したら強風で身体が凍てついて口が思うように動かなくなった。だんだん傾斜が厳しくなると身体中から汗が吹き出して息があがった。ここに来るまで「辛いのは嫌いだ」とか言って急な山道を避けてきたけれど、いざやってみると悪くない。何をするにも、やってやれなかったことはほとんどない。八代から鹿児島までの160キロも、霧島神宮への山道も、やってしまったので次からは「人間ならギ...希望ってたぶん、そういうこと

  • 「パ」のつくアレが嫌いだ!

    熊本県八代市から水俣市を経由し鹿児島県に入り、現在は鹿児島県鹿児島市のゲストハウスにてこの文章を書いている。昨日は160キロ近くを走破してきて心身疲れてしまい、「今日は頑張ったから誰か褒めてくれ」と呟いた時点で気がついた。別に褒められるためにやってたんじゃないのに、僕はいつの間に…宿にギターが置いてあったので適当に知っているコードを鳴らしたり、置いてある漫画を読んだりして過ごしている。この大寒波を離島で乗り越えよう、寒がっている内地の人々をニヤニヤと横目で見ながら。なんて、邪な思いが天に通じてしまったのか、本日は悪天候によりフェリーが全て欠航になった。風が強くて自転車漕ぐのもしんどそうだし、ニュースでは雪が積もるかも!と騒いでいる。寒波なんて嫌いだ、ついでにコンパも嫌いだし、カンパも(憐れむ雰囲気が)嫌いだし、...「パ」のつくアレが嫌いだ!

  • 年輪を重ねるようにシワを増やそう

    セネガルの非常事態宣言が解除された。空港も7月15日から順次開放していくとの連絡を大使館から頂いた。しかし順次開放していくとはどういうことなのだろうか。一気に開放してはダメなのだろうか。ひょっとして一気に開放したら今までの封鎖により溜め込まれていた負のパワーが爆発して世界は大きな闇に包まれ、その闇の中から生まれた冥界の王が世界征服を企み、新たなる力に目覚めた僕は聖剣エクスカリバーを片手に冥界の王に挑まなくてはならないのである。(31歳)冗談です。(念のため)しかし中2病ってのは大人になったら勝手に治ると思っていたけれど、そう簡単には治らないらしいっていうのはなんとなく感じている。子供の頃は大きくなったら自然と大人になると思っていたけれど、実際大人になってみると、驚くほどに中身が一緒だったりして、ふと我にかえると...年輪を重ねるようにシワを増やそう

  • 洗濯とオアシス

    ダカールは現在、ちょっとした水不足(?)に陥っている。かつて友人に「セネガルって水はどうしてるの?5キロ離れた貯水池から瓶をかついで運んでくるの?」なんて、やたら具体的な数字を織り混ぜて水事情を聞かれたりしたことがあったが、ナメないでいただきたい、ちゃんと水道はある!コンセントもある!今住んでいる家に至っては5個くらい蛇口がある。ただ、現在はその水不足の影響で、2つの蛇口、それも少しずつしか水が出ない。よって、いつもは洗濯に洗濯機を使っているが、ここ最近はもっぱら手洗いでやっている。(洗濯機はめっちゃ水使う)その時の図が上の写真。わたくし嘘をついてしまいました。手洗いではなく足洗いでした。しかし足洗いとは、となりのトトロのワンシーンを思い出す。そう日本人は昔から洗濯は足でしていたのだ。嘘だ、きっと手でしていた事...洗濯とオアシス

  • きっと、笑っちゃう

    気がついたら6月も後半に入っていた。3月の後半に非常事態宣言が発令されて3ヶ月が経過した。その間本当にあっという間だった。4月と5月の記憶がほとんどない。ダカールの街も少しずつ元の喧騒を取り戻してきた、それがいいのか悪いのかはわからないけれど。先日、母からメールが届いた。互いの状況はどうだとか、元気か、とか、主にはそういう話なのだが、1つ印象に残ったものに、「人間幾つになっても悩みは絶えない」というものがあった。ふと、昔から親には迷惑ばかりかけてきたな。なんて事を思った。思えば、両親に限らずいろいろな人に迷惑をかけ続けてきたな、と思う。その中には僕が悩みの種になってしまったケースもいくつか存在するかもしれない。(もしかしたら莫大に存在するかもしれない)与えたものは数少なく、受け取ったものはとてもじゃないが抱えき...きっと、笑っちゃう

  • 自分自身を疑うこと

    将棋と筋トレばかりをやっている。筋トレをすれば痩せる。みたいな風潮があってそれはあながち間違いではないのだろうけれど、きっと即効性で言えば最も脂肪が落ちる方法は呼吸だと思う。だから、すぐに痩せたきゃ、キツい筋トレよりアイドルなんかを観てハァハァ言った方が早いのではないか。という説を誰か試して欲しい。筋肉がつけば体温が上がる、そうすれば寝ている間も掃除をしている時も料理をしている時もゴロゴロとYouTubeを観ている時も燃焼が続くので、その結果として体型がシュッとする方向に進むのだと思う。だからといって何、とかではないが、僕の体重は78キロから72キロに落ちた。腹筋も割れた。そして、これを言うことで何かがあるわけではない。(強いて言えばモテたい)将棋も小学生以来に指しはじめてから2ヶ月くらい経ったのではないか。つ...自分自身を疑うこと

  • 下を向いて歩こう!

    人間の習慣はなかなか変えられないもので、いざ「さぁ、今まで小説を書いていた時間は好きにしていいよ!」なんて言われても、ちょっとどうしていいかわからなくなる。そして、あ、じゃあブログを書きます、ブログならいいのでしょう?なんて、誰に求めているのかもよくわからない謎の許可を得ようとする。なかなかその習慣から離れられないのなら、離れなくていい時もあるのだと思う。そんなわけで、書きます。セネガルは少し早い雨季がやってきた。と言っても日本の梅雨のようなものではなく、降る時にどっと降って、そうではない時は大抵晴れているし、雨が降るとしても夜中に降ることが多い。(雨季本番が来たら昼も降る)これといってやることもないので、毎日夕陽を眺めている。当たり前のことだが、同じ夕陽は二度と来ない、地球上の同じ場所から見ているのだから、似...下を向いて歩こう!

  • 地獄絵図だっていいじゃない

    セネガルのダカールにいる。非常事態宣言及び空港閉鎖は7月2日まで延長となり、とうとう僕はセネガルのシミになるのではないかと戦々恐々としている。(戦々恐々は嘘)特に変わったことがあるかといえばないが、物語を書き終えた。https://note.com/ryojiharada/n/n0cfb6ac49186ここにも書いたが、内容は自分で読み返すのも億劫になるくらいなのだが、一度始めた事というのもあり、僕にはやめることができなかった。とてもじゃないけれど誰かの役に立つ内容でも、楽しませてあげられる自信もない、あるのはただ、「俺はやった」という気持ちだけだ。物語を書き終えて今、さて、今度は何をしようかなと考えているのだけれど、「将棋の勉強をする」以外思い浮かばないので、ひとまず将棋の勉強はしようと思う。前回の記事で、お...地獄絵図だっていいじゃない

  • 刈り取りモードにふざけるな

    前回いつ頃書いたのか忘れてしまったが、変わらずセネガルのダカールにいる。書いている時点で空港閉鎖は5月いっぱいまで、非常事態宣言は6月2日(だったかな?)まで延長となっていて、僕のやっている事は大きく変わっていない。朝起きて昼寝して、夜寝る。その合間に物語を書いたり、将棋を指したり、本を読んだりサッカーをしたりして過ごしている。そういえば兄がYouTubeを始めた。興味がある人がいるのかわからないが、僕らが住んでいるところはこういう所です。セネガルのスーパーマーケットhttps://youtu.be/PW-YZRmSTbAここ数週間で何度かに渡りzoom会議というものをした。会議とは名ばかりで、結局雑談をするのだけれど、これはこれで色々な話が出来て面白い。ただ、一つだけ気になったのが、「いつ退出していいのかわか...刈り取りモードにふざけるな

  • キミたちは強い

    31話まで来ました。当初の予定だった1ヶ月を超えて、終わる気配はいずこへ。ほこり(仮)31話https://note.com/ryojiharada/n/n2b38c2b9bd2e前にも似たような事を書いたが、作中の登場人物たちは完全に僕の思惑を飛び越えてあっちへこっちへと動き回ってしまう。「頼むからそっちに行かないでくれ」と奴らを無理やり引き戻す事態が発生している。今思っていることは「コイツを富士山の向こう側に行かせてはならない」です。そんな事はどうでもいい。明日、セネガルの非常事態宣言が解除される予定になっている。実際はそれを延長するのか、しないのか、どうなのか、みたいな話らしい。ここ数日でやっと気がついたのだけれど、携帯を見過ぎると頭痛がしてきて、それは屋上へ行き適度な運動をすると瞬く間に治る。つい先程、...キミたちは強い

  • カルピスの原液

    第24話書きました。https://note.com/ryojiharada/n/n680dc2f38bf0筋トレの時間なので10分で書きます。無駄に。最近Facebookのフォロワーが減った。毎日のように物語を投稿しているのが煩わしくなったのだろうか。なんということだ、褒められた文章ではないにしろ正直増えることはあっても減ることはないと思っていたのに。というのが本心なのですが、よくよく考えたらこれは良い前兆のような気がする。SNS上でのブロックしたり、友達を辞めたりした人と意図的に現実世界で会う確率は極めて低い。それはもう友達ではない。そもそも僕には友達と呼べる人が初めから多くなかったことを思い出させてくれた。SNSで繋がってる友達が多いのは、ひと昔前で言う名刺みたいなものなのだと思う。「何かあったときのため...カルピスの原液

  • 猛打賞

    非常事態宣言から3週間以上経過した。最近は逆立ちの練習をすること、甥とサッカーの練習をすることと、筋トレをすること(ついでに体重計にも乗ること)、物語の続きを書くこと、将棋の勉強をすること、ギターを弾くことだけは必ずするようにしている。1.そう、書いている物語が今朝で20話に達した。これをやると決めて、公開してしまうということは、良くも悪くも物凄いパワーが生じる。やると言ってしまった手前そう易々とやめるわけにもいかない、何も考えていないのなら、考えながら書けばいい、そんなことを思っていたら、10話めくらいだったか、見切り発車した自分を猛烈に後悔した瞬間が訪れた。書きはじめこそ顔から火が出るほど恥ずかしかったが、最近は慣れと、登場人物の他人化により恥ずかしさが軽減した。はじめは操り人形のように僕の言いなりだった登...猛打賞

  • 茜色の夕日

    12話書きました。https://note.com/ryojiharada/n/n7d986d4e3b903日前くらいに心が折れた。なにに折れたかって、自分の書く物語が恥ずかしくて、なんだかぱっとしなくて「もう無理」となった。なのでその日は一日中寝続け、ネット対戦で将棋を指し、YouTubeを垂れ流し、ご飯を貪り食った。夕方に起きて、屋上に行くと、その日の夕焼けはとてもとても綺麗だった。世界中で外出が自粛されていようが、失業する人が出ようが、亡くなる人が出ようが、地球は公転も自転もやめないどころか、太陽は同じ時間に現れ、鳶は大空を舞い、風は透明なまま僕らの目の前を吹き抜け、マンゴーの木は実を膨らまし、僕の心臓はどくどくと脈打っている。いつも通りだ。惑わされてはいけないのだと思う。僕たちは、この程度のことでやられ...茜色の夕日

  • あの小説つまらないとかそういうの二度と言わない

    ノリで始めた物語だが、想像以上に大変なのだと身をもって知った。世に出ている作家さんや脚本家の皆さんがどれだけ才能に溢れ、努力をして、たくさんの人の力添えもあり、その結果世に素晴らしい作品を送り出せている。そのことのほんの一部は理解できた気がする。もうあのドラマ微妙とか映画面白くないとか、あの小説読んでも読まなくてもどっちでもいいとか言わないようにしようと思う。第7話https://note.com/ryojiharada/n/nb3d21f295207外出禁止で暇なので毎日甥とサッカーをしている。そして、ちょっと上手そうに見える写真があったので公開しようと思う。そんなの見たくもねぇよって人のためにもう一つある。僕の左奥に見えるのはダカールの観光地の一つ「アフリカルネサンスの像」になる。なんか北朝鮮が作ったとかな...あの小説つまらないとかそういうの二度と言わない

  • 他人の目、めっちゃ気になるけどビビりながらやる

    セネガルで非常事態宣言が出て1週間が経過した。セネガルでは基本的に外には出るな、もちろん飛行機も止まってるし国境も閉じている。家にいろ、特に夜8時以降に外にいたら罰金だかんな!という決まりになっている。外に出られないという事で、今日は恒例のDIYコーナー!廃材でカホンという打楽器を作るよ!お楽しみにね。(キャラ変)※嘘いい感じの板があった。捨てられそうになっていた友人のセレクトショップ「maho's」の旧看板を引き取り、ゴミ捨て場に侵入してくる「猫よけ」に使っていたのだが、不憫だ、それではあまりにも不憫だった。という事で、その板をノコギリで二つに割るところから。綺麗に割れましたね。その奥の茶色い板も背面と底面で使うやつです。夢中で組み立てていたら、途中の写真を撮り忘れました。そんな時は歌います。夢中でがーんばる...他人の目、めっちゃ気になるけどビビりながらやる

  • 出る杭を育てろ

    セネガルで非常事態宣言が出されてから数日経過した。道路から馬車や車が消え、山羊や牛がゆっくりと闊歩するようになった。街が静かになり、多くの人が職を失った。…という百万人くらい書いていそうなことを書く気は毛頭ない。こんな時くらいパンクな感じで行きたい。怒る人がいたら、ごめんなさい。世界中で感染が広がっている。病気になりたくない、本気でなりたくない、外に出かけたいけどできない。わかる、めっちゃわかる。対策は大事だ、政策は大事だ、撲滅も大事だ、外に出るな!わかる、花見に行くな、ものすんごくわかる。私たちの世界が壊されている。悲しい。悲しいよすごく。これ以上の悲劇を繰り返してはならない。わかるよわかる!めっちゃわかる、僕も悲劇大っ嫌いだよ。ダメだよ。そりゃあ。ダメなのは少なくともわかっているつもりで、今、このムードの怖...出る杭を育てろ

  • 呪いの言葉

    先日カーボベルデからセネガルに帰ってきた。今日からセネガルの国際線の運行が1ヶ月間ストップする。帰国を考えていたはずの僕は、なぜかセネガルに残った。という事で1ヶ月は日本に帰れなさそうです。それはそれで少しワクワクしてしまっている。規制をかけられると、その規制の中で最大限に楽しもうとする根性みたいなのが芽生える。子供の時はそうだった、お金もない、車もない、スマホもなければ酒も飲めない。その中で僕らは最高を求め続けていたじゃないですか。その中で楽しむことができる心、豊かな暮らしというのはそういう心のあり様なのかもしれない。そんな事を思った。…ああ、日本帰りたい。原田です。先日家の前で100cfaフランを拾った。日本で言うと100円弱くらいの感覚だろうか。大したものは買えないけれど、これがあればちょっとしたお菓子が...呪いの言葉

  • 目指せ!10カラット

    カーボベルデ滞在も最終日になった。街の島サンティアゴ島にある首都プライアを経由して、はじまりの、塩の島サル島へ向かっている。偏見になるかもしれないが、カーボベルデの人たちは人間的な湿度が低い。カラッとしている。そして、人種間に変な括りを持たないように感じる。もともと無人島だったからなのか、アフリカ大陸から来た人、ラテンアメリカの方から来た人、ヨーロッパから来た人、中国から来た人が見事に共存している。中国?と聞いて違和感を覚える人もいるかもしれないのだけれど、カーボベルデの商店の多くは中国人が経営していて、特にこれはセネガルでは滅多に見ない光景なのだけれど、現地出身っぽい若者と中国商店の若者が冗談を言って笑い肩を叩き合っていたりする。マジか。と思うひとは結構いるのではないだろうか。どの国に行っても中国人はいる。そ...目指せ!10カラット

  • 正義につくべからず

    カーボヴェルデ(ネイティブ発音にかぶれた)には10個くらいの島がある。現在はその中の一つ、「音楽の島」サン・ヴィセンテ島にある町ミンデロにいる。「音楽の島」とは僕が勝手につけた。ワンピースっぽくて良いと思う。ちなみに他にも「塩の島」サル島「街の島」サンティアゴ島「山の島」サント・アンタン島「火の島」フォゴ島「海の島」ボア-ビスタ島などがある。しかしすべて僕が勝手につけた。うむ、ワンピースっぽくて良い。今のところ3つの島へ行ったのだが、どの島も街の雰囲気、物価(!)、英語力(ここはポルトガル語圏)、フランス語力、気候、群生する植物などなどが違って面白い。昨日行った「山の島」では観光地なので英語で押し倒せるかと思ったら「フランス語ならわかる」とかいう奴らばっかりで、今までで1番フランス語を使った1日になったし、物価...正義につくべからず

  • PDF

    皆さんはイエローカードをご存知だろうか?そう、サッカーの時に悪質な反則などをした際に出される警告(次やったらキミはアレだよ、退場だよ)のサインだ。…なんか前もこのネタやった気がするな。まぁいいや!でも違います、僕が言いたいのはコレ。「黄熱病の予防接種を打ちましたよカード」のことだ。黄熱病と言えば、現在の千円札に書いてある人、野口英世がその研究をして、のちにその病気が原因で命を落とす、なんてストーリーを知っている人は結構いるのではないでしょうか。その最後に入院して息を引き取った場所がガーナらしく(感染だか発症したのはナイジェリアとか)、ガーナには野口英世記念館なる施設がある。もちろん僕もガーナには3週間強滞在した身だ。当然、野口英世記念館には…行っていない。これは日本人としてどうなのだろうか。まぁいかなかったのだ...PDF

  • 個室

    屋上の部屋は蚊に刺されまくって熟睡できない。と悩んでいたら、良いのか悪いのか、お客様がチェックアウトをした事で個室が空いたので、そこに移り住んだ。少し前までは「個室使っても良いよ!」と言われても、「いえいえ、私ごとき、屋上で十分ですよ」と言ったマインドを持ち合わせていたはずだが、必要に迫られると人は図々しくなるらしい。半ば強引に個室を借りた。最近は焼き鳥を焼いたり、内装工事をしたり、ちょっと郊外へ遊びに行ったりしている。先週は「バオバブアドベンチャー」なるアスレチックに行ってきた。「悪魔が根こそぎ引っこ抜いて反対側から突き刺したと言われる大木」という伝説を持つ巨大なバオバブに仕掛けられたアトラクションの数々、命綱を使いながらジップラインなどを使い木々の間を「あーああー」していくアトラクションになる。やる前に「落...個室

  • アーティスト

    セネガルに帰ってきて2週間が経過した。帰ってきてからはいくつかの物件の内装工事やら椅子作りやらをして遊んでいる。最近砂嵐がすごい。砂埃にまみれまくった僕は「やってられるか!」となり、おしゃれなカフェにやってきた。メニューやポップは英語なのに店員さんは誰も英語を話さなかった。僕は相変わらずフランス語がよくわからないので、店員さんの言うことにウィーウィー(イエスイエス的な感じ)言っていたらチョコレートをふんだんに垂れ流したチーズケーキが出てきた。なるほど、イチゴやらチョコやら言っていたのはチーズケーキにかけるソースのことだったか…出来ることならチーズケーキそのものの味を楽しみたかったので、フォークでチョコレートをこそぎ取っていたら、ふと、店員さんと目が合った。そしてお互いにニヤリ。今日もダカールは平和です。いろんな...アーティスト

  • ダカールの奇跡

    昨年(2019年)早々に僕はマダガスカルでiPhoneをなくした。なぜってタクシーが渋滞にはまり、窓を開けてiPhoneを見ていた僕の目を盗んで、車の外から伸びてきた手が僕のiPhoneを掴んで逃げたから。海外旅行中にスマホを失うのはキツい。航空券やバスの予約、必要あれば宿の予約ですらスマホに頼る時代になっている。その他にも動画を観たり、写真を撮ったり、ブログを更新したりするのも全てスマホだ。先週、1日あたりのスマホ画面視聴の平均時間は3時間8分だった。1日の8分の1はスマホを見ている。マダガスカルでスマホを無くした僕は、一日中悶え悩んだ末、日本に帰国する道を選んだ。あまり言いたくはないが正直僕はiPhoneが大好きだ。僕がiPhone無しでアフリカ大陸を移動するなんて、のび太がドラえもん無しでジャイアンとやり...ダカールの奇跡

  • 身体が1番知っている

    セネガルに帰ってきて数日が経過した。部屋が満室なので、6歳の甥をけしかけて、一緒に屋上を整備して自室にした。そこには姉ちゃんのギターが置いてあって、それを良いことに僕は勝手にそれを鳴らして遊んでいる。ペンキを塗る6歳。ほのかにペンキの匂いが残るが、なかなか素敵な部屋になった。ここ数日は朝、起き抜けにスピッツの「スパイダー」を弾くのが好きだ。かわいい君が好きなもの、ちょっと老いぼれてるピアノ。寂しい僕は地下室の、隅っこでうずくまるスパイダー。全然わかんないけれど、何だか素敵な歌詞だと思う。僕も、こういうわかりそうでわからないような、またその逆みたいな詩を書いてみたいと思った。スピッツとか、ものすごく久しぶりに聴いた。東京じゃスピッツはあまり聴かない、少し、弱いと思ってしまうのだと思う。お酒や薬のように、音楽にも濃...身体が1番知っている

  • あいだのこいだの

    エジプトを離れ、西アフリカのトーゴを経由してセネガルに向かう飛行機の中にいる。今回初めてスキューバダイビングというものをしたのだが、これまでの価値観が概ね壊れるくらいの衝撃を受けた。これまでにも自分なりに様々な経験をしてきたつもりだけれど、世界にはまだまだ知らない世界がたくさんあるのだ、という事を教えてもらった気がしてならない。運動能力が必要なわけではない、今後チャンスがある人は騙されたと思ってぜひ挑戦してみて欲しい。前回記事で、「損する事を恐れている人が多すぎる気がする」というような事を書いた。それを書いた直後に、旅人達(ダハブには旅人が集まる)の間で「インドで損をしない方法」みたいな議論がされていて、なんだか面白かった。乱暴な言い方をすると「損が怖いのなら旅なんてやめちまえ」くらいの事は思うのだけれど、よく...あいだのこいだの

  • 【自己紹介】能力や技術なんていらないから、一生懸命やろうよ

    なんだかんだで綱渡りみたいな人生になってきたなと思う。千葉県の家庭に生まれて、三兄弟の次男として何不自由なく育ててもらい、地元の中学から県立高校を経て大学まで出させてもらった。学生時代はサッカーをしていて、たいして上手くもなかったけれどサッカーをするのは大好きで社会人になるまで続けた。やりたい事にNOを突きつけられることもほとんどなかったし、困った時は相談に乗ってもらえるような両親のもとで育ててもらえる環境は最高だったと今ならわかる。会社員(広告屋さんの営業職)をやっている時、休日にやっていたサッカーの試合で大きな怪我をして事実上引退をして、その怪我で入院しているときに勤めていた会社を辞めることを決意、その事を当時付き合っていた彼女に話すと「じゃあ私たち結婚できないね」というコメントをもらいその後なんとなく関係...【自己紹介】能力や技術なんていらないから、一生懸命やろうよ

  • 心のエサ場

    エジプトのリゾート地、ダハブにいる。来る時期を間違えたかもしれない。完全にオフシーズンだった。朝日は綺麗だが寒い、寒すぎる。ただ、オフシーズンとはいえ、さすがリゾート地、数人の日本人旅行者と話す機会があった。学校の休みにちょっと遊びに来る人や、長期旅行者なんか(ていうか大体この二択)がひとまとめになる。晴れやかな人や悩みを抱えている人、それらをまるっとすべてを包み込むような人まで、それぞれいる。ここに集まる人々を適当に括って語るにはあまりに尚早すぎるのはわかっているのだけれど、外国に来る人の多くはなにかを埋めにきている人が多いように感じる。行きたいところがある、経験が欲しい、資格が欲しい、出会いが欲しい、愛されたい、尊敬されたい、人の役に立ちたい。人間は相も変わらず欲求まみれで、もちろん僕もその例に漏れない。動...心のエサ場

  • ピーターパンは間違ってる

    エジプトのカイロから夜行バスで12時間、シナイ半島のダハブにいる。シナイ半島といえば、旧約聖書で言うところのモーセが海を割ったり、十戒の石板を掲げたりした場所だ。海を割りたい。ひょっとしたらこれは全ての中二病患者が憧れる行為なのではないだろうか。僕も少し思ってしまったので、まだ中二病が再発の機会を窺っているのかもしれない。夜行バスに乗る前に、宿を追い出されて10時間くらい暇だったのでカイロ市内を歩いた。Googleマップに考古学博物館と書いてあったので、ひとまずそこに行ってきた。デモとかで有名なタハリール広場のそばにある。前回は博物館に入らなかったし、考古学にこれといって特別な興味はなかったのだけれど、一応値段を見る。一般外国人は200ポンド(1400円)だった。なるほど、これでコシャリが50回くらい食べられる...ピーターパンは間違ってる

  • 最強の換気

    ガーナのアクラにあるコトカ国際空港にいた。一通りの予定はもう済ませていてどこに行こうか、と悩んだ末、空港に来た次第です。アクラの空港は市内の真ん中にあり、すぐそこには街を縦断する幹線道路が敷かれていて、大量の一般市民たちも通る。ご存知の通り空港は必要敷地面積の関係で、郊外に置かれることが多い。なのでこういう立地は珍しい。感覚的には「ちょっとそこのイオン行ってくるね!」という感じで空港に行ける。万が一成田市在住の人がこれを読んでいたなら、それは知らん。勝手にしろ!うん、まぁどうでも良いか空港の立地は。すごくどうでも良いな。空港で物思いに耽っていた。ガーナにいる必要が無くなってしまった。ダメならダメで次だ、このままだと停滞する、停滞して身体が腐るような予感がしていた。セネガルへの帰国便まで2週間ほどあった。空港で人...最強の換気

  • みんな笑え

    メンタルが完全に回復した。前回の記事で書いた(書いてしまった)「全員死ね!!!!」という一言が、思いのほか自分自身の心に響いた。その言葉を書いて投稿した途端。すっと心が軽くなるような感覚を覚えた。そんな折に台湾でバスキングをしているシンさんとインスタのやり取りで今日が旧正月でいうところの大晦日なのだと知った。なぬ。それでは今年の恥は今年中に回収してしまえ!今日は無礼講じゃ!(ちょっと違う)言ってはいけない事はもう言った。今度はやってはいけない(普段我慢している)事をやってやろう。という事で、出かけた。昨日までトイレに立つことすら億劫だったはずなのに、こんな簡単に出かけられる自分に少し驚いたのだけれど、まぁそれはいい、とにかく出かけた。accramall(アクラモール)に来た。ガーナ2日目に来て以来だったのだが、...みんな笑え

  • ロックが、帰ってきた。

    ガーナのアクラ界隈でダラダラしている。何もする気が起きなくなってしまったので、30時間ほど部屋でダラダラしている。風邪みたいなもので、それが来る前には言葉では言い表せない前兆のようなものを感じる。「おっ来やがったな」と思う。そして、来る。その時は全てがうるさかった。近所で行われているタイル外しの音も、隣の部屋で金切り声のような笑いをあげる女性の声も、車のクラクションも、自分で検索したニュース記事の内容でさえ、目に入るもの、耳に届くもの、全てがやかましく感じていた。正直、「うるせぇ、死ね」くらいまでは思った。そんな時唯一耳にすっと入ってくるのはamazarashiの楽曲たちで、それに気がついた僕は。「ああ、今僕はヤバいんだな」と、我に帰る事に成功した。自分の暗黒期に聴いていた音楽を聴き始めたらヤバい。ましてや、一...ロックが、帰ってきた。

  • 右心房から左心房

    なんか今、頭の中がふわふわしている。地に足がついていないというか、この感覚はどんな言葉でいえば適切なのだろう。それでも、何かを書こうと思った。何が出るかは、お楽しみ。クマシから首都のアクラに帰ってきた。そろそろガーナに来て2週間近くが経つ。現在はオタク気質のガーナ人の若者のアパートを間借りさせてもらい、そこに住んでいる。が、その場所から街に出るのに、毎度半端じゃない渋滞に巻き込まれることが発覚した。渋滞を目の当たりにした時の嫌悪感はどこから来るのだろう。時間通りに動けない焦燥感か。暑さからくる不快感か。いつまでこのままなのだろうという不安感か。わからない。けれど、一つ言えるのは。渋滞はうるさく、うるさいのは嫌い。ということだったりする。そりゃ当たり前か。色で言うとわかりやすいと思う。あくまでも僕の主観で、渋滞は...右心房から左心房

  • ホラーは嫌いです

    ガーナのケープコーストを経由してから北上し、第二の都市と呼ばれるクマシ(クマスィー)に来た。ケープコーストでは、奴隷商人の館(ケープコースト城)を観光してきた。アフリカ大陸と、その近隣の島々にはかつて奴隷を扱っていた施設が点在していて、それをある人は「負の遺産」と呼ぶ。負の遺産はアフリカ大陸のみならず、世界中には過去の人たちが犯した(と言われる)非人道的な行いを忘れてはならない。という事で残されている施設の総称らしい。有名なところだとアウシュビッツ強制収容所なんかがそうだと思う。ガイドの話を欧米の方や、現地の方が神妙な面持ちで聞く。ここに集められる奴隷達は、ここに集められる際、白人の手ではなく、同じ大陸の他民族との抗争で敗れた人々が運び込まれたこと。抗争に勝利した民族は、実は裏で白人と手を組んでいて、最新鋭の武...ホラーは嫌いです

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