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2016/02/26

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  • ディナータイム

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  • 提案

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  • 二人の結論

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  • 俺的幸福論

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  • 幸せのお裾分け

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  • 詰問

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  • 事実確認

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  • 類の胸中

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  • 帰路

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  • 事の真相

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  • 失踪

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  • 急展開

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  • 女の言い分

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  • 不本意な再会

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  • 変貌

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  • 外出

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  • 悪い予感

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  • 思わぬ祝福

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  • 義母の実家

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  • お久しぶりです

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  • 一年の計は元旦にあり!

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  • Happy Birthday to 類♪

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  • 世界一の幸せ者

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  • 春になりました♪

    いよいよ、今年もこの季節がやってきました♪春といえば…?そう!我らが愛しの、花沢類くんのお誕生日~♡ということで、今年もやりますっ!類誕リレー♪petit logement douilletteam Ruiによる類誕イベントを開催します♬サイトオープン:3月23日(月)0:00~4月14日(火) 23:59お話スタート:3月24日(火) 0:00~コメントはオープンコメントのみ受け付け致します。どうしても秘密でコメントを残したい場合は、各サイト様へ直接コメン...

  • 約束

    ...

  • はじめまして

    ...

  • いよいよ

    ...

  • Only one

    ...

  • 優しいキス

    類と関さん、パトリシアの4人で囲んだ食卓はとても賑やかだった。マーケットに行ったことやパトリシアと一緒にキッチンに立ったことなど、今日の出来事をいろいろ話した。もちろん、智花さんに会ったことも話した。最初、類はとても嫌そうな顔をして、そしてあたしを心配してくれたけど。「パトリシアがね、言いたいこと全部言ってくれたから、スッキリしたよ。」そう言って笑うと、類もちょっと安心したみたいだった。ただ、帰り...

  • 友達は守るもの

    マーケットの片隅にある、ちょっと小洒落たカフェに異様な空気が流れる。パトリシアとあたしが並んで座り、その向かいにはあの東郷智花さん。そして、いつの間にか、あたしたちの後ろにはちょっと強面の男性が2人並んで立っていた。「先にあなたの話を聞くわ。」パトリシアの冷やかな声音に場の空気が凍る。ついさっきまでにこやかに微笑んでいた人とは到底思えない。発した声も怒気を孕んでいて、いつもの可愛らしさは微塵もない...

  • 別の顔

    2度目の渡仏。前回ほどではないけど、まだ少し緊張する。今回は少し長めの滞在になると類から言われて、だったら本格的にフランス語の勉強をしようとパトリシアと話した。フランスは花沢が欧州での拠点としている国。あたしも少しは何かの役に立ちたい。それにはまずはコミュニケーションだよね。朝、類を会社へと送り出してから、あたしの一日が始まる。まずは掃除と洗濯。花沢の使用人さんが週に何度か手伝いに来てくれて、雑談...

  • 何てことない日常

    それからしばらくして、俺はつくしを連れてフランスへと飛んだ。フランス本社では諸々の調査を終え、これから起こり得る事態に備えて準備中。関は単独で東欧商事の内情調査と金の動きを調査していた。「はい、これ報告書。」「お疲れ。大変だった?」「全然。あの会社、セキュリティ甘々だから。」「そうなの?」「前に揶揄い半分でマスコンをハッキングしたことあってさ。 素人にちょっと毛が生えたくらいの俺ですら、超簡単に侵...

  • つくしの作戦

    「えぇ~っ!そんな人、絶対ダメだよっ! 優紀、悪いこと言わないから考え直してっ!」突然聞こえた声に総二郎は『マジかよ…』とがっくり肩を落とす。女同士の明け透けない会話で何を知ったのか。…総二郎の過去はつくしにとって受け入れ難いことばかりだから、そういう反応をされてもしかたないけど。大事な親友だからこそ、持ち前の正義感で考え直すように説得してるんだろうな。…でも、何か変。ここから見えるつくしの顔は確か...

  • 女子会

    無事卒論を提出した数日後、桜子と優紀の3人でまったり女子会。本当なら滋さんも誘いたかったんだけど、今は日本にいないから無理だった。次は4人で会えるといいね、って話しながら、美味しいお茶とお菓子をいただく。ちなみに、少し離れた席に類、美作さん、西門さんがいる。あっちは何話してるんだろうなと少し気になって耳を澄ましてみても、何も聞こえてこない。「ねぇねぇ…あの3人、何話してるんだろうね?」少し小声であ...

  • カフェにて

    初釜から数日後、つくしは大学を訪れ、卒論を提出した。東郷一家は今のところ怪しい動きは見せていない。念のためSPに動向を見張らせてるけどあの家のことだからまだ気は抜けない。だからといってそれに怯えて家に閉じ籠るなんて以ての外。ようやく卒論から解放されたつくしは今日、友人たちとカフェで女子会を楽しんでいる。それを少し離れた席で見守るのは俺たち3人。外をSPに見張らせてることは敢えて言うつもりはない。時折聞...

  • 撃退

    初釜の一連の茶事が終わったのか、茶室の方からぞろぞろと人が歩いてくる。その中には母さんの姿も見え、この状況に一瞬だけ苦笑を漏らした。「おいおい、これは何の騒ぎだ?」人波をかき分けるようにして進み出た少し恰幅のいい男性が目を丸くする。すかさず傍にいた秘書と思しき男が何やら耳打ちをすると、離れていてもわかるほど大袈裟に溜息を吐いた。「新年のめでたい席で、何をしとるんだ。」「せ、先生っ!」「せっかく家元...

  • マイケルの報復

    握り潰された名刺を拾いながら、在りし日の父の姿が目に浮かぶ。信頼していた取引先に裏切られ、失望のうちにこの世を去った父。今日のこの日を誰よりも心待ちにしていたのは父なのかもしれない。僕の祖先は元英国貴族だった。一時は皇族の一員として、華々しい生活を送っていたと聞いた。時代の流れの中でその生活は変わり、曾祖父の代で起業。事業を拡大し、国内でもそこそこ名の知れる企業へと成長した。転機が訪れたのは、僕が...

  • 桜子の思い

    あの夏の出会いは私たち4人の人生を大きく変えた。私と滋さんはアヴァンチュールな出会いを求めていただけでしたのに。出会った方々はかの英徳で伝説となっているF4。まさか日本の然して有名でもない砂浜でお会いするなんて、誰が想像したでしょう。滋さんは道明寺さんに付いてNYへ行ったきり。以前は奔放な恋愛を好んでいたのに、今は道明寺さん一筋。人はこんなにもあっさりと変われるものなのかと、少々驚いたくらいですわ...

  • 未来への一歩

    さっきまで笑顔で話していたマイケルの表情から笑みが消え、ひどく哀しそうな影が浮かぶ。その脳裡に過っているのは、両親を奪われた辛い過去なのか。そう思うと取られた手を引っ込めることもできず、ただその姿をじっと見つめるしかできない。彼があたしに対して何か思い入れがあるはずはないし、これはただの挨拶。西門さんや美作さんも黙って見てるってことは、この行動は予定通りなんだろう。なのに、寄せたはずの唇はいつまで...

  • ご無沙汰しております。

    こんばんは。いつもお越しいただき、ありがとうございます。お気付きの方がいらっしゃるかわかりませんが、昨日2/23で当ブログは開設4周年を迎えました。これもひとえに来て下さる皆様のおかげ。本当にありがとうございます。更新再開告知から数ヶ月、碌な更新もないまま再び更新停止しておりました。このまま閉鎖も考えたのですが、連載中のものだけでも完結したいとは思っています。その後のことは追々考えるとします。とかなん...

  • このサイトについて

    『夢見月~Primavera~』へようこそ♪このブログは花より男子の二次小説置き場でございます。花沢類を心から愛する私の妄想が炸裂していますので、その辺の趣旨をご理解いただいたうえで閲覧いただければと思います。当然ながら、原作者である神尾葉子先生や出版社様とは一切関係はありません。内容によっては、原作設定を逸脱(ガン無視)しているものもありますが、そんなパラレルワールドも楽しんでいただけたら嬉しいです♡尚、...

  • 手の甲

    類とお義父さん、そして西門さんを見送ると、その場に残ったのは優紀とあたし。お義母さんはお義父さんの名代で、茶室へと行っている。優紀とは積もる話があるけど、どこで誰が聞いているかもわからない状況で深い話はできない。それに、いつ、あの女がこっちに向かってくるかと思うと、気を抜くこともできない。「去年のお正月とは、全然違うね。」「うん。去年は一緒に初詣行ったよね。」「そっか。あれからもう1年経ったんだね...

  • 空気を読む

    激しい怒りの炎を内に秘め、淡々と告げる父さんの声に辺りの空気が凍る。その迫力に、さすがの東郷社長もぐうの音も出ず、ギリギリと歯軋りが止まらない。が、その隣に立つ社長夫人は心ここに在らずといった風で、その鋭い視線を別のところへ向けていた。そんな中、ただ一人…東郷智花だけは場の空気を読むことなくその目を爛々と輝かせ、俺を見つめにこやかに微笑んだ。「類さんっ!パパたちは放っておいて、私たちはむこうでお話...

  • Turnover

    東欧商事の社長の元へ向かいながら、数ヶ月前のあの日の出来事が頭を過る。就職する意思のないつくしを呼び出し、俺の愚行を嘲笑った社長。その社長につくしは毅然と立ち向かい、俺や花沢を守ってくれた。そんなつくしの思いを、あいつらは卑劣なやり方で踏み躙ろうとしたんだ。「…絶対に、許さない。」「…ああ。」父さんも同じことを考えていたのか、悔しそうに口元を歪める。つくしを愚弄し、会社を嵌めようとしたあいつらにはそ...

  • 大切な絆

    茶事は粛々と進み、無事茶懐石を終えた。あらかじめ作法の指導を受けていたつくしは終始落ち着いた様子で、母さんたちとの会話を楽しんでいた。俺はといえば、もう何年も初釜なんて来てなかったし、作法もうろ覚え。時々つくしにこっそり聞きながら何とかその場を凌いだ、って感じ。…終わってから、両親と総二郎からダメ出しを食らったのは当然だけど。東郷家とのことがなけりゃ断るつもりだったんだから、これくらいは許してほし...

  • 威嚇

    穏やかだった空気が一変し、辺りに緊張が走る。まるで威嚇するかのようにお義父さんを睨みつける東郷社長に、周囲の招待客たちも固唾を呑んで見守っている。「…お久しぶりです、東郷社長。」そんな東郷社長に対して、お義父さんは表情一つ変えず、スッと手を差し出した。敵意を剥き出しにする相手に握手を求めるなんて。けど、その瞳にはさっきまでの穏やかさはまったく感じられない。「あれ、相当怒ってるな。」ポツリと呟いた類...

  • つくしちゃんのドキドキ

    「しっ…んじらんないっ!」学校で類と会い、そのまま連れ出された…まではよかった。いや、正確には、それもどうかと思うけど。でも午後の講義はそこまで重要なものではなかったし、たぶんお節介な友達が代返してくれてるだろう。だから、それについては敢えて文句は言わない。今のあたしの怒り?呆れ?の矛先…それは。「何なのよ!これはっ!」「ん?さっき買ったやつ。」「さっき買った?あたしは買った覚えないわよっ!」「だろ...

  • 類君のモヤモヤ

    最近、ちょっと気になることがある。例えばデートの最中の、人とすれ違う時の視線。俺が見られてるのには慣れてるから気にもならないんだけど、ここ最近は男共の視線が増えた気がする。それは当然俺じゃなく、隣に並ぶつくしへの視線。もともとよく笑う子だし、可愛いし、目を惹くのはわかるんだけど。視線の先が、ちょっと違うような…。けど、そういうのに疎い俺の可愛い恋人は、今日も楽しそうに笑っている。昼休み、大学のラウ...

  • 本日の更新

    こんにちは(*^-^*)お越しいただき、ありがとうございます。ここ数ヶ月、夜勤が多いせいか、いろいろ狂ってまして。元々薄かった曜日感覚のうえに、最近は時間の感覚も何だかおかしい。今時期は日が暮れるのが早いですし夜明けも遅いので、早朝か夕方か、よくわからないこともしばしば。てか、世の中は連休だったのね…ま、私には関係ないけど(^▽^;)夜勤ばかりしてると言うと『相当稼いでんな、こいつ』と思われがちなのに、給料は大...

  • 場の空気

    「…あれが東郷社長とその夫人。その後ろが娘の智花だ。」いつの間にか現れた総二郎の声に目もくれず、小さく頷く。俺自身に面識はないが、父さんたちの厳しい表情を見ればそれが誰か聞くまでもない。「どうする?」「別に。こっちから出向く必要ないでしょ。」「まぁな。けど…こっちに来んぞ。」「ん。つくし…絶対離れないで。」「…わかった。」繋いでいた手を離し、そっと腰へと回し自分の方へと軽く引き寄せる。触れたところから...

  • 初釜

    今日から再び『波の悪戯』の更新を再開します。相変わらずな亀更新ですが、よかったらお付き合いくださいませ。☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆初釜当日。類の手を取って降り立ったそこは、数日前に訪れた場所とは思えないほど多くの人で賑わっていた。広々とした日本庭園に手入れの行き届いた枯山水は見事で、思わず溜息が出る。「…すごいね。」「この前の方がゆっくり見られたでしょ?」「うん…でも、何度見てもすごい…」数日...

  • Be together【続編】 ~幸せのカタチ~

    それから10年の時間が経った。類とつくしは30歳を過ぎてもなお、変わらず互いへの愛情を深め合っている。変わったことといえば、家族が増えたこと。結婚前の約束通り、二人は3女3男の子供に恵まれた。長女の菫(すみれ)は結婚して半年後に生まれた。類譲りの薄茶色の瞳。少しお転婆なところはつくし譲り。英徳の小学部に通い、友達も多く社交的。部屋で本を読むよりも外で走り回ることを好み、幼少の頃から周囲の大人たちをあた...

  • Be together【続編】 ~望む場所~

    「社長!これって…」ノックもそこそこに勢いよく開いたドアに、社長である快の妻、茜が顔を上げた。その表情はつくしの訪室をあたかも知っていたかのようで、然して驚いた風もない。「なぁに?朝から騒々しいわね。」「『なぁに?』じゃないですっ! 何ですか、これっ!」「ああ、それ?本社の社長からの指示よ。」「そうでしょうけどっ! だからって、何で異動先が…」「だって、結婚するんでしょう? 今更驚くことでもないじゃ...

  • Be together【続編】 ~着々と~

    嵐の去った週明け。カーテンの隙間から見える秋晴れの空に、つくしの溜息が漏れる。「快には連絡しといたから、ゆっくり休みな。」「むぅ…何で類はそんなに元気なのよ…」不満を漏らす唇に小さくキスを落とすと、類はベッドを降り、立ち上がった。それを見上げるつくしは、未だベッドの中の住人と化している。「まぁ…ちょっとヤリすぎたとは思ってるよ。 でも煽ったのはつくしだからね?」「煽ってなんか…っ!」「じゃあ、嫌だった...

  • Be together【続編】 ~幸せな結末~

    つくしを促して向かった先に、その足が止まる。日常的に見慣れたその場所でも、この場に類と二人で立つのは些か羞恥が上回る。「ちょ…類、ここ…」「ん。まずはつくしに付いた匂い消さないと。」「…へ?」「抱きしめられたでしょ?あいつに。」「あ…」瞬間的に思い出した感触につくしの視線が足元へ落ちる。不可抗力だったとはいえ、あの時感じたのは懐かしさ。一瞬過った記憶がつくしの抵抗を遅らせたのも事実だった。ホッとして、...

  • Be together【続編】 ~それぞれの夜~

    「チッ…何なんだよ、あいつ…」悔し紛れの独白を零しながら戻ってきた司に、ククッと笑う声が向けられる。その主に一瞥をくれると、もう一度『チッ』と舌打ちをする。「よかったな、玉砕できて。」「はぁ?何言ってんだ!俺は…」「だから言っただろ?勝算ないって。 ま、これでまた仕事に励めんだろ。」「うっせ!…あぁぁぁ!くそっ! 快っ!飲みに行くぞ!」「へいへい。そう言うと思って、あきらと総二郎も呼んどいた。 今日は...

  • Be together【続編】 ~ぶつかる想い~

    一気に駆け上がった階段の先から、よく見知った男がまるで鬼のような形相で歩いてくる。その背後にチラリと見えたのは、見慣れたエプロンの裾。さっきから聞こえていた声とその様子に、類の怒りは頂点に達した。「…いい加減にしなよ、司。」自分でも驚くほど、その声は低く、温度を持たない。心は怒りでいっぱいなのに、それが却って、類を冷静にさせた。「…類、てめぇ…」「自分が何してるのか、わかってる?」「あん?そんなの、...

  • Be together【続編】 ~待ち人、来る~

    不穏な雲行きに増えた交通量が長い車列を作る。その隙を縫うように何とか先を急ぐが、そのスピードは思うように上がらない。「チッ!」思わず漏れた舌打ちが、類の心の焦りを物語る。司の、つくしへの思い入れはある意味異常にも感じる。『俺に手に入れられない物はない』と豪語する司だ。もしつくしが嫌だと言っても、力ずくで連れ去ってしまうかもしれない。早く…早く、行かなきゃ!またつくしを失うなんて、考えたくもない!運...

  • Be together【続編】 ~怒りの矛先~

    司の腕の中に閉じ込められながらも、つくしが想うのは類のことばかり。こんなところを類には見られたくない。なのに、心は類を求め、声にならない助けを叫ぶ。早く…早く、帰ってきてよ!司と別れたあの日、類の胸を借りて号泣したのを思い出す。あの時は辛くて、悲しくて。本当に涙が枯れるんじゃないかってくらい、思いっきり泣いた。そんなつくしを、類はただ黙って抱きしめた。類がいてくれたから、今のあたしがいる。なのに、...

  • Be together【続編】 ~睨み合い~

    終業時間間際、思いもよらない電話に類の表情が曇る。『Takamuraの受付担当の小菅と申します。社長より至急の伝言が…』快の会社に司が乗り込んできた、という一報。それが意味するものが何なのか、わからないはずはない。懐かしい再会を果たし、昔のよしみであきらと総二郎とも連絡を取っていた。司はずっと忙しく世界各地を飛び回っていて、あきらでさえ連絡を取ることができなかった。が、たまたま繋がった通話で話した、快との...

  • Be together【続編】 ~嵐のような男~

    時間は1時間ほど前に遡る。一日の仕事を終え、帰宅の途に着く人波の中、ひと際異彩を放つ男がエントランスへと姿を見せた。周囲よりも頭一つ飛び出た高身長に高級なスーツを纏い、威風堂々とした風格に誰もが恐れ戦く。「社長を呼べ。」あくまでも高圧的な物言いに、受付担当者はビクッと肩を揺らし、恐る恐る声を発した。「し、失礼ですが、お名前を…」「あ?てめぇ、俺のこと、知らねぇのか?」「い、いえ…念のため、確認を…」「...

  • Be together【続編】 ~突然の来訪者~

    平穏な日常――それは、いつ壊れるとも限らない、砂の城。誰が、いつ、何の目的を持って、壊すのか。誰も知らない。しかし、それは偶然ではない、必然。愛する者との絆を試される、刹那。一瞬か。永遠か。近付く気配は不穏な色を纏って、忍び寄る――。***類とつくしが想いを通わせて一年。この日も、あの日と同じ、灰色の重たい雲が空を覆い尽くしていた。物凄いスピードで流れる雲間に、時折チカチカと閃光が走る。それはまるでこれ...

  • お礼とコメ返とお知らせ

    こんにちは。お越しいただき、ありがとうございます♪『Be together』お楽しみいただけましたでしょうか?ちょっと前に書いたお話だったので、いろいろアレな感じでお恥ずかしいかぎりです。たくさんの拍手、それにコメントをくださった方々、本当にありがとうございます。早々にコメントを返そうと思ったのですが、リア事情で時間がなくて遅くなってしまったこと、お許しください。最初、類ではなく快とつくしの絡みで始まったこの...

  • Be together ~種明かし~

    そして、その翌日。類の出勤を見送り、つくしも職場へと向かう。女性ばかりの職場はいつも賑やかで、笑顔が絶えない。しかし、その日は何だか少し空気が変だった。「何かあったんですか?」隣のデスクのスタッフに声を掛けると。「今日は本社のお偉いさんが来るんですって。」「…そうなんですか。」緊張、というよりは、どちらかというと色めき立ってる感じで、何だか落ち着かない。とりあえず給湯室でお茶の支度を、と立ち上がっ...

  • Be together ~甘い時間~

    長年の両片想いを実らせた類とつくしは、離れ難い気持ちのまま、動くことができずにいた。が、そんな二人にも容赦なく雨が襲う。「あ、雨…」「ん、帰ろ。」「うん。」類はつくしの手を取り、来た道を戻る。その先には見覚えのあるスポーツカー。「自分で運転してきたの?」「そうだけど?」「いいの?そんなことして。」「休みの日くらい、好きな所に行きたいからね。」「そっか。」フフっとつくしが笑った、その瞬間。ザーッ…「う...

  • Be together ~告げた想い~

    一年半ぶりの再会は突如として訪れ、快の心を浮き立たせた。が、それと同時に、目の前に現れた男によってその想いは打ち砕かれる。知ってたさ…お前の気持ちなんてよ。あの日掛かってきた電話。はっきりと言わなくてもその声から伝わってきた、この女への想い。…ったく、面倒な女と出会っちまったな。「る、い…?」「牧野!」腕の中の華奢な肩がピクッと揺れ、小さく震えた声が類を呼ぶ。ゆっくりと向けられた視線の先に立つのは、...

  • Be together ~突然の再会~

    それから1年以上の月日が経った。つくしは無事大学を卒業し、4月から輸入雑貨を取り扱う会社へと就職した。規模としてはまだまだ小さい、設立から1年しか経っていない会社。社員の大半が女性で、主婦やママさんも多く、家庭的な雰囲気で働きやすい。窓から見える隣の建物は保育施設になっていて、いつでも社員や近所の子供たちの笑い声が聞こえる。「牧野さん、お昼にしましょ。」「あ、はい!」「今日は子供たちと一緒に近所の...

  • Be together ~懐かしい名前~

    なかなか怒りの治まらないつくしは、周りの目を気にすることなくブツブツと文句を呟いていた。それはアパートに着くまで続き、終いには「男ってやつはぁぁぁぁ!!」持て余す怒りを吐き出すように叫べば、ますます周囲から奇異の視線を浴びる。が、それを気にしないのがつくしという人間。このムカムカをどうしてくれようかと考え、ひとまず優紀に愚痴ろうと決める。しかし優紀はすでに会社勤めをしており、この時間はまだ帰宅前。...

  • Be together ~はじまりの瞬間~

    「ん~!いい天気!」大学3年の春休みのある日。いよいよ始まる本格的な就職活動を前に、つくしはとある郊外の街に来ていた。高層ビルの立ち並ぶ都心と比べて緑が多く、建ち並ぶ家屋もどちらかといえば庶民的。とはいえそこはやはり東京で、大通りは車も多く、国道沿いには大型店舗が軒を連ねる。運転免許のないつくしは当然電車で来たのだが、それでも不便さは感じない。心機一転するにはちょうどいい。今まで都心に近い地域に住...

  • お知らせ

    こんにちは。気づけばもう9月も終わりですね。ブログ再開から1ヶ月…なのに、連載が終わってないってどういうことなんでしょう?そして、これはいつまで続くんでしょうね?(^▽^;)ここ1週間、更新できなくてすみません。季節の変わり目で体調を崩したり、仕事だったりで、なかなか集中して書けなくて(言い訳)。ちまちまと書いてはいますが、まだ更新できる状況にありません。ということ(どういうこと?)で、今日から6話完結の短...

  • 義母の思い

    「まったく、類君ったら…」着物の着付けの途中、チラッと見えてしまった昨夜の痕にお義母さんが溜息を吐く。でもそれは合意の上でのことだし、類ばっかりが悪いわけじゃない。「まぁでも、しかたないわね。 あの程度で引いてたら、つくしちゃんを愛する資格なんてないもの。」…ん?言ってることが矛盾してませんか?それって、結局のところ、『がんばれ!』って言ってるようなものじゃない?何か反論を、と思って口を開こうとした...

  • バスルーム

    扉の開閉音がしてから数分。バスルームへと続くドアは静かに閉じたまま、シャワーの流れる音だけが響く。扉の向こうには確かにつくしの気配は感じるのに、何の音もしない。ただ単に恥ずかしいだけなのか、それ以外の何か別なことを考えてるのか。顔の見えないこの状況じゃ、察してやることもできない。つくしが一人でグルグル考えてる時って、大概いいこと考えてないんだよな…単純に恥ずかしがってるだけなら、ここまで躊躇ったり...

  • 今日の更新

    こんばんは。今日もお越しいただき、ありがとうございます。今日の更新ですが。ちょっと細工中?につき、2時間遅れの20時更新予定とします。…そんな大したことはしてないんですが(笑)ちょっといろいろ思うところもあったり、なかったり。そんなわけで、もう少しお待ちくださいませ。By 聖☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆皆さまからのコメントや拍手、本当にありがとうございます♪にほんブログ村...

  • 踏み出した一歩

    お待たせしてすみません。とりあえず1話分書けたので更新します。明日の予定は未定です…ごめんなさい。☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆--:*:--☆『明日に備えてゆっくり休ませてあげてね』母さんの明らかな牽制なんて、聞く気はない。でもつくしには違った意味で効果覿面で、見ていて面白い。あからさまに動揺し、うっすらと頬を染めて。この後どうするかなんて最初から決まってたし、今更覆すつもりはないけど。どちらかといえば受け身...

  • あらら…なお知らせ

    こんにちは。いつもお越しいただき、ありがとうございます。更新再開から10日経ちました。皆様からのたくさんの拍手、本当に嬉しく思っています。ありがとうございます。『波の悪戯』も100話が近くなり、そろそろエンディングに向けて…と思い、書き進めていたのです…が。雷で停電しまして、ね。今日から数日の更新分も含め、書いた物が全部消えました(ノω・、)ウゥ私が住む辺りは雷は珍しくもなく、『あ~、また鳴ってるな~』くらい...

  • 弱みと欲目

    「それで?母さんの用って何だったの?」帰ってくるなり、不機嫌そうな類に苦笑が漏れる。それもそうだろう…あれから今まで着物を選んだり茶席での作法を教えてもらったりして、スマホを見る暇もなかった。部屋に戻ってスマホを見てビックリ。あの後から何件も類からのメッセージが送られてきてて。慌てて返信したけど、その時にはもう家のすぐそばにいたらしい。「そんな顔しないのよ、類君。 ごめんなさいね、つくしちゃん…ずっ...

  • 準備

    カタカタカタカタ…静かな部屋にキーボードの音が響く。フランスでの怒涛のような日々から一転、卒論提出という現実が目の前に迫ってきた。それでも、年末年始は類や類の両親と一緒にゆっくりと過ごし、あたしの両親とも電話で話すことができた。類は少し緊張してたみたいだけど、パパに『近いうちにご挨拶に伺わせてください』って言ってくれて。その直後、電話のむこうから『ゴンッ!』って音がしてたけど…たぶんパパが電話に向か...

  • 父の杞憂

    日本に戻った俺たちを待っていたのは、いつになく厳しい表情の父さんと気味が悪いほどご機嫌な母さん。特に母さんはひどくて、荷物の片付けも終わらないうちにつくしを買い物に連れて行ってしまった。なら俺も、と腰を上げた途端、『お前はこっちに来い。』と、父さんの書斎へ。何なの、一体。こんなことならもう少しパリにいればよかった…なんてボヤいたら、父さんに軽く笑われた。「気持ちはわからんでもないが、やることは山積...

  • 誕生日

    12月28日。俺はつくしを連れて、モンマルトルの丘へとやってきた。一昨日から降り続いた雪のせいで、パリは一面の銀世界。相変わらず空はどんよりと曇ってるけど、隣のつくしは驚くほど元気だ。「類っ!すごいっ!真っ白だよ!」無邪気にはしゃぐつくしの足元を気にしながら、俺もその景色を見つめる。確かに景色はいいけど、ちょっと寒すぎ。モンパルナスタワーかポンピドゥ・センターの方がよかったかな?でも、つくしが喜んでる...

  • 温もり

    目が覚めた時、一番最初に目に飛び込んできたのは類の綺麗な寝顔だった。もう何度も見てるのに、いつ見てもカッコいい。本当はこっちが夢なんじゃないかって思うこともある。そんな時はそっとその胸元に耳を押し当てて、類の心臓の音を聞く。トクントクンと鳴る規則正しい音、そしてそこから伝わる温もりはいつだってあたしに安らぎをくれた。そういえば、ここはどこなんだろう?寝具の感触や匂いがさっきの部屋の物とは違う気がす...

  • 総二郎

    『ずいぶんご無沙汰だったなぁ。』「ん…ちょっといろいろあってね。」久しぶりに聞く声は以前と変わらず飄々としている。そのことに少し安堵しながらも、この状況での初釜への招待に何か思惑めいたものを感じる。『今はまだパリだっけ?』「そう。明後日が彼女の誕生日だから…」『へぇ~!誕生日はパリで二人っきり? 誕生日プレゼントに旅行か~…やるなぁ、類!』「別に、そんなんじゃない。仕事も兼ねてだから。」総二郎の軽口...

  • 壊された想い

    つくしが深い眠りに入ったのを見計らって、俺は届けられた荷物を開けた。さして大きくはないキャリーバッグに数日分の着替え、それと真新しい携帯電話が2台。パスポートや現金は入っていないことから、貴重品は田村が管理しているんだろう。整然と並ぶ衣類の下に、見覚えのないポーチが幾つか見える。何気なしに引っ張り出して開けて見ると。「…下着。まさか、これって田村が?」いくら状況が状況だったからって、こればかりは気...

  • あの女がまだうろついていると聞いて、俺たちは呆れて溜息を吐いた。「…諦めの悪いやつ。」そう呟いた俺に、みんな憐れむように静かに頷いた。が。つくしだけはまったく違う反応を見せた。何かを思い出したのか、両耳を塞ぎ、ギュッと目を瞑っている。「…つくし?」俺の声も届いていないみたいで、ボロボロと涙を零しながらブツブツと何かを呟いている。それがあの女と対峙した時に言われた言葉だと、その場にいた誰もが瞬時に理解...

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