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  • 『人間はどこまで家畜か』読みました

    はてな界隈で知らない人はいない熊代さん(通称:シロクマ先生)の著書『人間はどこまで家畜か』読みました。 進化心理学やアナール学派の知見を用いながら文化や環境が社会にどのような変化をもたらし、その環境が人間にたいしどのように作用しうるのかを、精神医学的な分析も交えながら論じたものとなっていて、シロクマさんにしか書けない本ではないだろうか、というのが読み終わった印象だった。 人間はどこまで家畜か 現代人の精神構造 (ハヤカワ新書) 作者:熊代 亨 早川書房 Amazon 長年、ブログを読んでいるとシロクマさんは適応の問題を常に考えていることがわかる。社会と人間のズレ、その摩擦が起こす不協和音にたい…

  • 選択肯定の行方:自由と楽しみのはざまで

    はてなブログに「AIタイトルアシスト」という機能が実装されていたので使ってみました。本文を書くと内容から推測して勝手にタイトルをつけてくれる。すごい。もう全部これでいいのでは。10個ぐらい候補が出てきてその中で最もらしいのを選んでみましたがなにか大仰なタイトルになってしまった。内容は別にそんな大した話ではないです。 以下本文です。 以前、古市憲寿さんが『絶望の国の幸福な若者たち』の中で「選択縁社会」と書いていたことを思い出した。 選択縁社会というのは、個人主義によってかつてのような地縁・血縁による自明的な繋がりが崩壊した社会にあって、個人の選択によって何を縁とするかをぞれぞれが選択するようにな…

  • 若者が出稼ぎに行っている件と横丁の蕎麦屋について

    若者が海外に出稼ぎに行っている件 www.nikkei.com オーストラリアは実際に住むとなると住宅価格や医療費が日本より高いため単純比較することはしないほうが良いと思うけれど、ワーホリと同じような労働形態で言えば日本では自動車の製造ラインに従事するいわゆる期間工がそれにあたり、調べたところTOYOTAが出している期間工の給与が30万前後であるため、福利厚生を考慮したとしてもやはりオーストラリアとは格差があることになる。最近だと熊本の半導体工場の求人が時給3000円と話題になっているけれどTSMCが台湾の会社であることを考えると実質的には海外で働いているのとあまり変わらない。北海道のニセコも…

  • 失ったのは他人ではないだろうか

    黄金頭さんが寄稿された記事を読んだ blog.tinect.jp 人類は無益な不幸をこの世に積み重ね、繰り返す必要はない。人類は苦しみの総量を増やすべきではない。人々が新しい不幸を増やさないようになって、この地上からいなくなってしまうのがよい。 これが、シロクマ先生の「未来を考えてみませんか?」という問いに対する、あまり模範的ともいえないおれの回答ということになる。おれはこう考えた。 ぜひ、『人間はどこまで家畜か』を読んで、自分の価値と家畜さと人類の未来について考えて、発表してほしいと思う。 現実でもインターネットでもあまり「人生」という言葉を使わないように気を付けている。人生、と言い出した瞬…

  • 裏金問題を見ていて

    こんにちは 株価(日経平均)が過去最高値を更新、内閣支持率が過去最低になるというなんとも捻じれた状況を見ていてちょっと思うところがあったので書いていきます。 通常であれば株価が上がり経済が豊かになれば国民の生活が楽になり政治への関心が薄れ政権も安定するものと考えられているが、現状、そうはなっていない。 まず経済が豊かになっているというのが嘘で、インフレ率や物価上昇率を加味した実質賃金は下がり続けている。 11月実質賃金3.0%減、20カ月連続マイナス 特別給与減響く=毎月勤労統計 ロイター したがって国民の生活も楽になっていないので政治にたいするフラストレーションが溜まっている。そうした状…

  • なぜ子供だけが残ると思うのだろう

    新たな形の性淘汰がそこまできているのではないか、という感じを最近いろんなところで思うことがある。 去年7月に不同意性交罪が施行され、最近、同法案のもとに逮捕されたというニュースがあった。 news.yahoo.co.jp どのようなやりとりで行為に至ったのかはよくわからないので個別のニュースにたいしどうこう言うつもりはないのだけれど、不同意性交罪であったり、芸能人の性加害疑惑に、最近だとアイドル文化などをいろいろ総合して見るともう余計な性行為はするなと社会全体がアナウンスしているような印象を受ける。 上掲記事の件にしても今のところ大人の男女二人がホテルに行った時点で、特別な理由(酒に酔って酩酊…

  • 言語ゲームのパラドックス

    最近、言語化という言葉をよく耳にするようになった。解像度が高いなども同様に。 ソーシャルメディア全盛の時代に言葉の威力が増しているため、言語化能力に注目が集まるようになったのかもしれない。 けれど言語化がうまいをポジティブな意味だけで使うのはどうなのかと思う時がある。一口に言語化と言っても詐欺や詭弁も一種の言語能力であって、その場合、ネガティブな意味で解釈しなければおかしなことになるが、どうも最近、言語を無邪気に肯定するというか言葉にたいする警戒心が薄れている感じがしている。 人間、言葉ではなんとでも言える。言葉ではなく行動を見よ、と昔から言われている。しかし言葉だけで成立するSNSが世の中を…

  • 震災を契機に移住は難しいのでは

    震災復興に関して復興ではなく移住を、と米山さんが書いていた 非常に言いづらい事ですが、今回の復興では、人口が減り、地震前から維持が困難になっていた集落では、復興ではなく移住を選択する事をきちんと組織的に行うべきだと思います。地震は、今後も起ります。現在の日本の人口動態で、その全てを旧に復する事は出来ません。現実を見据えた対応をと思います https://t.co/1rVQ6hDk1N — 米山 隆一 (@RyuichiYoneyama) 2024年1月7日 togetter.com おそらく移住は難しいのではないかと思う。 人口動態から見てインフラの維持が困難になるのは様々なところで指摘されて…

  • 松本人志の件がよくわからない

    松本人志(敬称略)の件が大騒ぎになっているのだけど、いまいち何が問題なのかが見えてこない。 後輩芸人が松本に女性を「献上」しているという報道があるけれど、直接的にレイプされたというわけではないようである。また、一般の女性であれば松本が権力の勾配を利用して性行為に及んだとは言えない。伊藤詩織さんのように酒を飲ませられたという報道も今のところない。有名芸人である自身の立場を利用し、女性を「ひっかけていた」ということであれば、「キモイ行動」であるし、社会通念的には批判されてしかるべきであるが、だからと言って罪と断定できるようなことではない。自身の地位を利用する形で性行為に及ぶ人はいくらでもいる。 ま…

  • 「コミュパ」という言葉がこれから出てくるのではないか

    芸能人が失墜する件が話題だけど、芸能人の権威がなくなる時代、というよりもなにかみんな芸能人みたいになってきたなと感じることがある。芸能人と言わず配信者やYoutuber、有名人でも呼び方はなんでも良いのだけど、人に見られている前提のふるまいを常に要求されている感を持っている人がわりといるのではないかと思うことがある。ひと昔前で言えばキョロ充というやつで、もっと古臭く言えば空っぽな日本人がそれにあたると思うけれど、こうした過ー受動的な傾向は近年、強くなってきているのではないだろうか。コミュニケーションの取り方にしても喋っていることがデフォルトで間があると困る人であったり、隙間時間があればスマホを…

  • 災害でパニックになっているのはどこか考える

    あけましておめでとうございます、と言えるような年明けにはならなかったですが、とりあえず、あけましておめでとうございます。 能登半島で起きた地震にたいして切り込み隊長(古い)が記事を書いていた note.com これを読んで思い出したのが災害ユートピアだった。災害ユートピアはいわゆるスクラップアンドビルド的な話で、災害によってそれまでの生活様式が崩壊すると人々は相互扶助を構築し、手を取り合うようになるというものである。 定本 災害ユートピア――なぜそのとき特別な共同体が立ち上がるのか 亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ 作者:レベッカ・ソルニット 亜紀書房 Amazon 文明が発達すると個人…

  • なんだかよくわからないが

    良いお年を(*´ω`*)

  • 官製マッチングアプリと自己完結的淘汰

    東京都がマッチングアプリを提供するみたいです 東京都が24年度にマッチングアプリ提供開始、運営は民間に委託-報道 - Bloomberg 自治体による婚活支援事業は特段珍しいことではなく、街コンなんかは市区町村が主催しているところもあるので東京都がマッチングアプリを提供するのも不思議ではないのだけれど、しかして、「そういう問題なのか」という気がしなくもない。 個人的に街コンにも行ったことがあるし、マッチングアプリも使ったことがあるのだけれど、特にマッチングアプリに関して言えば、男性側から見るとあれはやればやるだけ恋愛から退却していくことになるツールではないかと感じた。 マッチングアプリでは年齢…

  • 「ホスト狂い」の社会的要因を考えてみる

    こんにちは。生きてます。 広域強盗の件もそうだったけど立ちんぼといい、だんだん東南アジアみたいになってきてる感が・・・ www.dailyshincho.jp 女子高女子大育ちのお嬢さんが風俗に沈められたというニュースもあった。 女子高女子大で大切に育ててきた娘が社会に出た瞬間にホストに捕食されて風俗に沈められた親辛いなこればっかりは各家庭で社会に出る前に防御法を学ばせるしか… pic.twitter.com/rm8qOPIF6w — ゆるふわ怪電波☆埼玉 (@yuruhuwa_kdenpa) 2023年10月23日 この手の話は昔からゴシップ系雑誌の恰好のネタで、お金に困り風俗で働くようにな…

  • 弱者男性合コンを見たのだが

    弱者男性合コンなるものをすこし見た。たぬかな氏主催。弱者男性を集めて合コンしそれを配信するというものだ。 www.youtube.com けっこう話題になっていて「参加者は真の弱者ではない」みたいな話も出てるけれどそれは差し当たりどうでも良く、内容はともかくとして、たぬかな氏が参加者(弱者男性)を呼んでインタビューする様子が配信されていたのだが、目の前の人間を「弱者」と呼んでいるシーンがあり、それにすこし面喰らってしまった。参加者は弱者を自称しているのでその人のことを弱者と呼ぶのは当然ではあるのだが、日常生活で人のことを弱者と呼ぶ場面に遭遇することはほとんどというかまったくない(ネタとしてなら…

  • 何故トランスジェンダーの議論は終わらないのかを考える

    最近またトランスジェンダーの問題が議論になっているようでいろいろ見ていた。 トランスジェンダー性別変更、生殖不能の手術要件は「違憲」 最高裁:朝日新聞デジタル トランスジェンダーが戸籍上の性別を変えるのに、生殖能力を失わせる手術を必要とする「性同一性障害特例法」の要件が、憲法に違反するかが問われた家事審判で、最高裁大法廷(裁判長・戸倉三郎長官)は25日、要件は「違憲」とする決定を出した。 最高裁が違憲立法審査権を行使するのはかなり珍しいみたい 「女性スペース守れ」有志デモに罵声 新宿 - 産経ニュース 女性トイレや更衣室など「女性専用スペース」の利用は生物学的な女性に限るべきだと主張する女性有…

  • フェミ不美人説について

    また身も蓋もない話を読んだのですこし(1500文字ぐらい) nnjnews.net 美人→男性からチヤホヤされる→フェミにはならない 不美人→男性からチヤホヤされない→フェミになる 記事はこれだけの話である 配信者の加藤純一さんも似たようなこと言ってたな。たぬかなさんもツイッターのフェミ論壇よりかはすこし一般向けの人であると思うけれどこういう話が大手を振って話されるようになったのに隔世の感がある。 実際こういう図式があてはまることって男女共に否定できない現実としてあるにはあるわけだが、ただ、それは個別的現実として受け止めてこそ意味があるのではないかと思った。 ネットには「代弁者」のような人がい…

  • 後出しジャンケン的正義の虚しさについて

    こんにちは。ここ最近スト6ばかりやっていたのですがとりあえず目標だったマスターまで行けたので久しぶりにブログでも書いてみようかと思います。 本題とは関係ないですが、格ゲーを自分でやってみて思ったのはプロゲーマーは本当に化け物ということでした。ウメハラさんのような有名な方は前から知っていたのですけど自分でプレイする前と後では完全に見方が変わります。小パンカウンターヒットすれば中パンがコンボで繋がるので確認して動くとか、ケンの龍尾脚は弱中強でフレームが変化するので暴れ可能かどうか見極めるとか、いろいろあるのですが実践するとなるともう人間業じゃないです。 それはともかくジャニーズの件についてちょっと…

  • 挨拶の不在と消極的肯定とセキュリティー

    マンションのエレベーターに女性と同乗した際、その女性が住んでいる階を知られたくないためすべての階のボタンを押したという話 「警戒」というセクハラ【追記】 「自宅マンションのエレベーターに乗ったら、乗り合わせた女性が傘で全階のボタンを押して自分の降りる階を分からなくしていた」 というXのツイートが一部で話題になっていた。 論調としては「女性が警戒をするのは仕方ないだろう」「どうせ男が怖い顔してたんだろ」「何故女性の警戒を男が嫌がるのか分からない」 といったもの。 すごく共感できる話なのだけど、他方でこういう「セキュリティーに侵食された世界」みたいなのは男女の問題に限った話ではないように思う。 思…

  • ジャニーズの件と権威主義的パーソナリティー

    ジャニーズの件を見ていて思うのは結局これって全体主義や権威主義的パーソナリティーの問題なんじゃないのということだった。 いろいろな報道を見ているとジャニー喜多川にはその歪んだ性衝動とは裏腹にカリスマ性があり彼の力をもってしてジャニーズ事務所は日本最大の芸能事務所へ成長したというのがおよそ正確なところではあるかと思う。その彼の権力に乗る形でマスコミはジャニーズのタレントを起用し、性加害報道があってもその体制が変わることなく今の今まで続いてきた。 けれどBBCが報じたことによって国内でも無視できない問題として報じられているのが現在の状況といったところである。 ジャニーズの件については内部事情に明る…

  • 宮台さんの炎上を見ていて

    珍しく宮台さんが炎上していた。 社会学者の宮台真司、処理水放出反対派の出鱈目解説を「すばらしい。本質を抽象的に概念化」と絶賛、さらに誤りの指摘を罵倒。 - Togetter 宮台さん、「知識人」としては、もう死んだね。 https://t.co/X0MKQsjv3T — 田端@「クラクションを鳴らせ!」発売開始 (@tabbata) 2023年9月2日 トリチウムが生体濃縮するか否かに関してはどうやらしないみたいである。 しかしながら宮台さんが出演されているビデオニュースドットコム(僕も会員なので見てみた)では 体内に取り込まれたトリチウムは取り込まれた組織の新陳代謝のスピードによって体内にと…

  • ひさしぶりに弱者男性論について考える

    こんにちは。コロナで部屋に籠っていた時、ストリートファイター6をずっとやっていたのですが、ちょっとうまくなったせいかランクマッチが面白すぎてやめられません。助けてくれ。いやしかし去年プレイしたエルデンリングもそうだったけど最近のゲームは本当によくできていて時間があれば無限にやってしまう。 ブレイクタイムというわけでもないですが以下記事を読んだ感想です。 togetter.com 100年前のヨタ話を大マジに語られてもなあ笑社会は当初それを信じたが、フェミニズムは100年間、男には何一つ与えてこなかった。社会が男をエンパワーすると男は女を養うが、女はエンパワーされても男を養わず、逆に軽蔑し始める…

  • 人と目が合わなくなったのには理由がある

    日本人のコミュニケーション能力が低下しているらしい。 news.yahoo.co.jp コンビニエンスストアでもスーパーマーケットでも、多くの客がほとんど言葉を発しないまま買い物を終える。店員になにかを問われたとき相手の目を見て話すと、目を逸らされてしまうことが多い。ホテルの廊下で客同士があいさつし合うことなど、ほとんどない。エレベーターにあとから乗ってきた人たちは、後ろを一切振り向くことなく自分たちが先に降りる。新幹線などの車内では、客同士はできるだけ関わり合わないようにしており、棚に荷物を載せるのに苦労している人を、大抵の人は見て見ぬふりをしている。 ちょっと出羽守っぽい記事だけど人と目が…

  • コスパ主義に抗う?

    こんにちは。コロナ(2回目)に罹ってました。一応ワクチンは4回打ってるんですけどね。ほんとよくできたウィルスです。発熱後2週間ずっと体がだるかったのですがようやくすこし落ち着いてきました。 それはそうと藤井聡さん主宰の『表現者クライテリオン』7月号が面白かった。 最近いろんなところで目にする「コスパ」「タイパ」について批判的検討がなされていました。 一部ネットでも読めるのでそちらを貼っておきます。 the-criterion.jp 効率性ばかりを強く求めそこに目が行き過ぎてしまうと、物事を選択しているようであっても、実際には外部から与えられるという状態(自己家畜化)に陥ってしまっていると捉えら…

  • 誹謗中傷のイメージ論について

    誹謗中傷している人は他者を貶めているばかりでなく自分自身を縛り上げ苦しめているといった記事を読んだ。 海燕さんの記事 インターネットが人生を腐らせる。 - Something Orange 単純なことで、人は一切何のアクションも起こさないかぎり無傷でいられるが、なにか行動を起こした途端、かならず失敗したり間違えたりするものだからだ。 何もアクションしないがゆえに完璧な状況に慣れた人は、その「完璧さからの失墜」に耐えられない。だから、何も行動しなくなる。 かれはその限りにおいて「失敗しない人生」を歩むことができるだろう。しかし、そうやってたどりつくのは、一生、何ら有効なアクションを起こせない無為…

  • ホモ・ネーモ『労働なき世界』読みました

    noteで活動されているホモ・ネーモさんの本『労働なき世界』読みました。 労働なき世界: 労働だけが罪であり、余暇だけが世界を救う 作者:ホモ・ネーモ Amazon Q:そうは言っても、余暇を取ると仕事に支障が出るのですがどうすればいいですか? 余暇とは支配されないことである。我々はヨカ神にのみ支配される。つまり、余暇を取ることはヨカ神による命令である。すべては赦されるが、労働だけが罪である。 Q:怪しい思想のように見えるのですが? 嘘に染まった人々は真実を疑う。彼が話す言葉が信じられないなら、それは真実であると心得よ。 労働なき世界74ページより 江草さんが紹介されているのを見て読んでみたの…

  • 怒りの貴重さについて

    1200文字程度。走り書きです。 ROLLYさんがライブを視聴したファンのツイートに粘着とも取れる返信をしていたのを見て、とてもらしいなと思った。それどころかすごい好感を持った。ちゃんと怒る人のほうが信頼できる。 ネット上ではいちファンのツイートにたいして「やりすぎ」「老害」といった意見が多かったみたいだけどROLLYさんにとってはそれだけ大事なことだったのでしょう。 【謝罪済】有名タレントROLLY(ローリー寺西)が一人のファンのツイートにプライドを傷つけられ、執拗に問い詰める様子が見ていて辛い件。 - Togetter 個人的には見ていて辛いという感想は抱かなかった。リプライを向けられたフ…

  • 岸田政権は八方美人すぎる

    経済についてだがなにかいよいよきつくなってきた感じがある。買い物に行くと体感で4割は高い。物流のほうも2024年問題が迫ってきているしどこも人手不足であるのに給与の上昇率はそれほどでもない。高齢化で介護人材が足りなくなるという話もこれからますます深刻化していくだろう。とりわけ建設業界は人が集まらなくなっているらしくあと数年もしたら都市部でもインフラの維持問題が顕在化していくことになると思う。そんな中で台湾有事の危機があり防衛費への支出も増やさなければならない。エネルギー問題もある。 国民負担率も5割近くになっており、最近行われた税制調査会では退職金への増税や通勤に課税する案が出ているらしい。フ…

  • 「最後の敗北」

    どこかで見たようなツイートを見た 富裕層が子供に習い事の投資や海外旅行だ留学だのさせているのを見ると、とてもじゃないが自分が子供を持てたとしてもこの人達の子供には勝てる訳が無いと思う。自分の子供が「敗北者」になるぐらいなら最初から子供なんて持たない方がとか思ってしまう。 — ゆきひろ (@NwxKsJPHOzJ0vPW) 2023年7月9日 敗北者とは・・・という話はさておきこういう風に考えてる人は多くいるのだろうなという実感はある。ある種の厭世観を体現しているようなそんな雰囲気は社会全体になんとなくだがあるように感じる。実際、ツイートに3万以上のいいねがついていることもあり共感する人が多くい…

  • ヨッピーさんのツイートを見て

    でも強さってなんなんだろうね・・・ いや、ヨッピーさんが子供に強くあってほしいと思い空手を習わせると書いていたのが最近話題で個人的には大変良いことだと思うけどやたらと議論になっているのが気になってしまった。 男の子を育てる時は父親が積極的に介入した方が良いな。父母の集まりで「3歳になったら息子に空手でも習わせようかと思ってる。なんだかんだ男の子社会は『こいつを怒らせたら怖いな』っていうのが抑止力になるから」って言ったら男親は「確かに」って反応だったのに女親はピンと来てなかったもんな。 — ヨッピー (@yoppymodel) 2023年6月19日 ヨッピーさんの意見に賛同する人が大勢だけどフェ…

  • 「推し」がよくわからない

    「推し」というのが一向によくわからない。 好きは単独で成立する一方、推しはある種の共同意識の産物であるという論調を見かける。自己完結では終わらず他人におすすめすることを含み、その「人」や「箱」を盛り上げていく振る舞いのことを総称して推しというのが私の認識ではあるのだが、この認識であっているのかどうかはよくわからない。 誰かを推したという体験がないため実感が乏しいのだ。クオリアが足りない。 いや、好きなものや人は割と多いのだ。音楽で言えばThe la'sや、最近だと美波は素晴らしいと思う。漫画で言えば噓喰いや中華一番。アニメだと日常なんかが好きである。 とはいえ自分が好きなものを他人が好きかどう…

  • ゴキブリとハイエナとマリオネット

    ソロキャンプ中に声をかけられた女性がツイッターにあげた動画を発端に、声をかけた男性のことを日本単独野営協会が糾弾したことが物議を醸している ソロキャンプ中にナンパ被害、「なんだてめえ」と恫喝も 被害女性が語る恐怖の一夜 ENCOUNT - (2) ソロキャンプ - 日本単独野営協会® 公式 - on Twitter: "【女性ソロキャンパーへ話しかけに行く男性について日本単独野営協会が思うこと】… https://t.co/euFwVS2ogU" / Twitter 当初は女性を擁護する日本単独野営協会の文章にたいして賛同する声が多かったけれど「男性はゴキブリとハイエナを足して二で割ったよ…

  • 「ノイズキャンセリングソサエティー」

    LGBT理解増進法が衆議院を通過したみたいです。 自民党保守派から反対の声が上がっているのは当然のことながら リベラル側からも 「全ての国民が安心して生活することができることとなるよう留意するものとする」という条文に「この場合において、政府は、その運用に必要な指針を策定するものとする」との条文を加えたことが問題視され批判されている。 「全ての国民が安心して生活することができることとなるよう」の部分を読むと、LGBTは依然として多数派への配慮を要求される性であると読めるので実質的にはこれまでと変わらないように読める。また、「この場合において、政府は、その運用に必要な指針を策定するものとする」とい…

  • 叩かれててへこんだので補足的に

    前回の記事がひさしぶりにはてブに載ってると思って見たら叩かれててへこんでしまった。しばらくブコメを非表示にします。けれどブログ上では長年の知己のfnoithunderさんがレッドスターつけてくれててすこし慰められた。ありがとう。届く人に届けばもうそれでいいのだよな、と思う一方、批判されてることにも向き合おうと思いすこし補足的に記事を書いていきます。 なんか久しぶりだなこの言い訳じみたエントリーを書くのは。昔はよく書いてた。懐かしい。 批判されていた点として地域差別、ミソジニー擁護、なにもしないで暮らしている普通の人にたいして失礼、さらには犯罪擁護といったものまであった。 もう随分前からわかって…

  • アンチマンと清潔主義~掃除されるミソジニーについて~

    アンチマンを読んでミソジニーについて書きたくなった とりあえずこの辺境ブログにやってきた読者諸氏にはぜひアンチマンを読んでいただきたい。 comic-action.com 読んだ瞬間、なぜかシロクマ先生の「健康的で清潔で、道徳的な秩序ある社会の不自由さについて」を思い出した。シロクマ先生の著書は清潔主義とそれを支える道徳などについて書かれているもので、日本社会に薄っすらと張られている「膜」のようなものを言語化した本だと個人的には思っている。いわゆる清潔主義や健康主義といったものだ。 実際、日本の衛生観念、特に東京などの都市部におけるそれは世界でも屈指のものだ。意識レベルでも清潔主義は国民の間に…

  • 『バカと無知』を読んで思ったこと

    ベストセラーになっている橘玲さんの著書『バカと無知』読みました。 新書ということもあってかなり読みやすかった。読んだ勢いで『言ってはいけない』『もっと言ってはいけない』も読んでいるところです。 『バカと無知』は内容としては進化心理学の知見を用いて現代社会の「きれいごと」を批判している本で、身も蓋もない人間の業を前提にして議論するべきだ、といった内容だった。 ・人間は社会的動物で他人と自分を比べた時に上方比較には不快感を感じ、下方比較には快楽を感じる ・反社会的パーソナリティーには遺伝的要因がすくなからず関係しており、生育環境が違う双子を追跡調査しても両方とも犯罪に手を染めるケースが確認される …

  • トランスエイジが面白い

    トランスエイジなるものが話題になっており、実年齢39歳の男性が自分は28歳だと「自認」しているみたいです。 www.youtube.com ツイッターでは大喜利状態になっていて、僕もネタに近いものかと思ってアベプラを見てみたら「年齢を重視する社会が抱える問題」について議論されていて思いの外面白かった。 出演している若新さんいわく日本社会は能力よりも蓄積によって評価する社会(ストック社会)であり、年齢によって人を評価するのはその最たるものだと言う。 自分も昔、メリトクラシーが話題になった時に似たようなことを書いたことを思い出した plagmaticjam.hatenablog.com 日本におい…

  • ひろゆきさんと合理的無知の合理性について

    ひろゆきさんのフォロワーは文章を読めていないという記事をシロクマさんの記事経由で読みました。 界隈で狂人として名高い小山さんの記事 note.com すこし前にもひろゆき論が話題になったことがある websekai.iwanami.co.jp ひろゆきさんの言説に関しては「ひろゆき論」で書かれている通り、自己最適化ライフハックにその骨子があるのでしょう。 ネット上の反ひろゆき的言説を眺めていてもひろゆきさんの言説はある種の軽薄さをまとったものだと言われることが多く、実際に切り抜き動画を見ても当意即妙さに主眼を置きすぎているのか問題を解決するよりも片づけているといった印象を受ける。処理スピードが…

  • 統一地方選挙雑感~「国民批判」の終わりと「投票に行こう」の浅さについて~

    統一地方選の最中、スローガンが独り歩きしていた。 「投票に行こう」である。 最近いろんなところで話題のたかまつなな氏が若者の投票率を上げるために活動しているようで、その活動自体は素晴らしいと思う一方、投票に行くだけではその一票は「意志なき票」であるため政治への影響力はほとんど持たないのも忘れてはならないように思う。巷では若者の投票率を上げると政治が若者のほうを見てくれるようになるとまことしやかに言われているがそのような見方はいささかピュアすぎやしないであろうか。意志なき票が増えても票が拡散したり「よくわからないから自民党に入れる」という自然保守的な投票行動に至るだけで政治に影響を与えることはほ…

  • 社会保険料と社会的攪拌~少子化対策のジレンマについて~

    岸田首相が少子化対策の財源として社会保険料をひきあげることを検討しているようだ。 少子化対策を行うには財源を確保しなければならず、税金を引き上げるか国債を発行する他を削るかになる。そのうち社会保険料を引き上げるのが子育て世帯から最も厚く取れるということなのだろう。 少子化対策はもうなりふり構わず実行してほしいと個人的には思っていて社会保険料も上げれば良いと思っているのだが、他方でどこから財源を確保したとしても実質的には独身税となることも忘れてはならないように思う。 有配偶者だけから財源を確保することは事実上不可能であるため、どうしたって独身者から子供へ再分配する形になるが、日本社会の現状を考え…

  • 残された当為とテロリズム

    またか・・・思わずそう呟いてしまった。 4月15日土曜日、和歌山県の漁港へ演説に訪れていた岸田首相にたいし聴衆の一人が銀色の物体を投げつけ、直後に爆発音がするというテロ未遂事件があった。幸いにも首相は無事でけが人も確認されていないということだが、選挙演説中の襲撃というと安倍元首相が亡くなられた昨年の事件を思い起こさずにはいられない。 犯人の動機についてはまだ何もわかっていないが、選挙演説中の襲撃という点から見て昨年の事件の模倣犯である可能性がかなり高そうである。とはいえまだ何もわかっていないので具体的なことに関しては続報を待ってから判断したいところではある。 気になったのが事件発生直後から「今…

  • ルッキズムの再興について

    ちょっと生活環境が変わってなかなか孤独に没する(ブログを書く)時間がないのだけど、環境が変わったせいか新しく出来た知り合いなどもいて、そのうちの一人が「最近の若者はルッキズムがすごい」みたいな話をしていたので確かにそうかもしれないと思ったので、そのあたりのことを書いていきたいと思います。 ルッキズムってもうずいぶん前から問題になっていて、とりわけ日本人女性は世界的に見ても痩せすぎだと言われてきた。摂食障害になる人や美容整形に少なくない金額を使う人は今でも少なくない。女性にとって美醜は人生を左右する大きなファクターであろうことは男性から見ても想像に難くない。 しかしながら最近ではルッキズムやモデ…

  • 役立たずになったウサギ~終末論に関する雑感~

    おひさしぶりです。アメリカで終末論が流行っているという記事を読みました。 econ101.jp (記事で書かれているのは正しい情報を知ることで過度に悲観的になる必要はないということで、たとえば「格差や貧困の問題は世界全体で見れば良い方向に向かっている」などの正しい情報を知ることで終末論への免疫になるのだと読める。したがって以下に書くことは冒頭記事への批判ではなく、終末論一般、あるいは楽観や悲観に関して個人的に思ったことになる) 日本でも終末論はよく見聞きする。 代表的なものでいえば橘玲氏の『無理ゲー社会』あたりだろうか。一昨年に読んだっきりで内容はあまり覚えていないのだが、覚えている範囲で書く…

  • 度が過ぎた公共性の反転現象

    巷では「異次元の少子化対策」について喧々諤々議論がなされていて、いろいろな記事を斜め読みしてはいるのだがどうも何か書く気になれないでいる。今に限ったことではないのだが、定期的に時代にたいする情動が停滞する時がある。平たく言えばどうでもよくなってしまう。時勢や話題が滔滔と流れていくだけで、現実的には何も変わらないのだろうなと、諦観や厭世観のほうが先にきてしまうような感覚がある。しかし不思議なもので得てして「そういう時」のほうが文章が書けてしまう。書こうと思うと書けず、別に書きたくないと思っているほうが書ける。ブロガーあるある、ですかね。 今のテンションを利用して散文的に世評めいたことを書くと、議…

  • はてブの民度を上げる方法は、ないと思う

    ヨッピーさんがいろいろ考えていた。 yoppymodel.hatenablog.com はてブ批判はよしき(tyoshiki)さんがいつも書いてるけど、結局何も改善しないんですよね。 僕も書いたことがある plagmaticjam.hatenablog.com あらゆるコメントによる批判は批判に届いていない。それこそ噂話に過ぎず噂話+なんかよくわからない批判めいたことを言っている点でまったく建設的ではない。 噂話はそれ自体が暴力的であるがそれプラスなんか偉そうなことを客観的風に言っている権威主義的な側面もあって相乗効果で人を傷つける。人は単純な誹謗中傷にそれほど傷つくのではないと思っている。そ…

  • Deposit always wins~余命投票制度に関する違和感~

    シルバー民主主義が無視できない問題として顕在化している結果なのか、たかまつななさんが「余命投票制度」を提唱して話題となっていた。 余命投票制度の理念としては2つ考えられる ・若年人口の減少によって若者全員が投票に行っても高齢者に比して政治への影響力は限定的になってしまうこと ・若者のほうが余命が長いため政策の影響を受ける期間が長いこと 統計ラボさんより引用した世代別の人口ボリュームである https://toukei-labo.info/05_jinkou/05_jinkou.html 未成年を除く投票人口で見ると半数近くが高齢者であるため余命投票制度が必要になるという議論もわからなくはない。…

  • 五公五民と不健全な経済議論の必要性

    高齢化社会やエネルギー価格高騰による国民負担率の上昇を機に五公五民といったワードがニュースになっている。 五公五民とは江戸時代の年貢率のことであるが、2022年の国民負担率(国民所得に占める税金や社会保険の割合)も47.5%になったようである。ちなみに国債発行などによる財政赤字も含めると60%を超えているみたいです。 国民負担率47.5%で「五公五民」がトレンド入り「日本中で一揆が」「江戸時代とどっちがマシ」の声(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース 日本の『国民負担率』は“47.5%”。国民は諸外国並みにすでに十分過ぎるほど負担をしている。にもかかわらず、子育て支援も介護負担の軽…

  • システムの時代におけるリベラルについて考える

    古い動画だけど大変興味深かった。個人と国家の話をされていて、聞いていたらシステムの話を書いてみたくなった。 www.youtube.com 鮫島さんはリベラルメディアであるはずの朝日新聞が個人ではなく国家の側につくようになったことで朝日新聞を退社したと語られている。 朝日新聞をはじめとしたリベラルが権威主義的に振る舞うようになったのは様々なところで指摘されているとおりなのだろう。 しかしながらリベラルが国家の側につくようになったというのは少々疑問に思うところがある。僕の認識ではリベラルは国家ではなくシステムの側につくようになったように見えるのだ。 リベラルメディアといえば最近だとSDGs・ダイ…

  • 子供とおばあちゃんの冗談関係

    一番最初の友達って誰だろうと考えた時、僕の場合、おばあちゃんがそうだった。おじいちゃんは生まれた時にはもういなかった。おばあちゃんとは物心ついた時には一緒に寝ていた記憶がある。幼少期にはおばあちゃんの膝の上でご飯を食べていたりした。小さい頃、家が安心できる場所だったのはおばあちゃんがいたからだった。 高齢化が社会問題になり、最近も成田悠輔さんの発言が話題になったりしているけれど、いわゆる生産性とは関係ないところでおばあちゃんが果たしていた役割は重いのほか大きかったのではないだろうか。最近、とみにそんなことを思う。 今は核家族化が進み高齢者と同居している人は少なくなっているけれど、言い換えればそ…

  • 鼓舞と慰撫の間で

    ツイッターをクロールしてたらナンパ師界隈が少子化を憂いていた。 俺は非モテを救うそのためには政治的にアプローチをしないと無理なところまできているAVの見過ぎによる男の劣化が非モテ化の原因AVの規制をしなければ少子化が進み労働力もなくなり国は衰退する消費税云々以前にまずAVの規制が先だろ男が元気になって意欲的に働いてSEXしまくれば全て解決! — 東大年収1億ナンパ師/中星一番 (@nakaboshisama) 2023年2月3日 私の下ネタツイートを見て「こいつヤバい奴」ってわざわざ反応してくる奴はプププ〜wwwだな今の日本は下ネタNGにした結果、少子化や離婚率の上昇に繋がってるよな?物事を客…

  • 成田悠輔氏の比喩表現と強い言葉のリアリズムについて

    こんにちは。 成田悠輔氏が「高齢者の集団自決」を語り海外にも飛び火している件についてすこしもやもやする部分があるので書いていきます。 高齢者の集団自決はいわゆる「比喩表現」だと言われているけれどそもそも比喩とはなんだみたいな疑問を持ってしまった。いや、もちろん比喩は比喩ではあるのだが、比喩が比喩になるための成立条件はなんだろうかと思ってしまったのだ。 ・文脈の属人性と想起確率 こういうのは比較するとわかりやすいと思うので比較しながら検討してみたい。 成田氏と似たような発言でかつて長谷川豊氏が「自業自得の人工透析患者なんて全員実費負担にさせよ。無理だと泣くならそのまま殺せ」と発言したことがあった…

  • はてなブックマークどうした

    ちょっと気になったので。内容はないです。 「差別禁止は分断を生む」と西田昌司さんが発言したらしい。 自民・西田氏「差別禁止は分断生む」LGBT法案 - 産経ニュース はてなブックマークでも「差別禁止に反対するとは差別したいのか」というわけのわからない批判があったりネット上ではめちゃくちゃ誤読されているけど、西田さんのこの発言は自民党が中心となって設立した一般社団法人LGBT理解増進会に掲載されている議論に準拠したものに過ぎないと思われる。 lgbtrikai.net こちらのサイト上に理解増進と差別禁止の考え方の違いが明記されている。あくまで自民党内の認識に限るものではあるが。 理解増進法と差…

  • 結婚制度解体を主張する人は近代に毒されているのでは

    結婚制度をなくすということは恋愛を自然状態に帰すということだけどそうなった時の社会不安についてはどう考えてるのだろう anond.hatelabo.jp 自由主義的恋愛の最大の欠陥はアルファ雄が大勢の雌と番になるため、雄同士で殺し合いになるということで、たとえば自由主義によってパートナーを得ることができなくなった未婚男性(いわゆるインセル)がテロを起こすなどの問題はすでに顕在化している。 カナダで「童貞テロ」を初訴追──過激化した非モテ男の「インセル」思想とは|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト 現代が自由恋愛の時代とはいえ、今のところは一夫一婦制という建前上の倫理とそれに基づく法制度…

  • 回転寿司騒動と当事者への擬態

    「バカッター」全盛期というと2013年らしくもう随分前のことなんだなと、歳を感じるこの頃です。当時の騒動を知らない中高生がまた同じことをやり始めたのが今回のスシローの件だと思うと隔世の感があってそっちのほうに驚いてしまいます。 大炎上してるので知らない人はいないと思いますが、一応、騒動になったニュースの動画リンクを貼っておきます。 www.youtube.com 動画ひとつで何かわかったりはしないけれど手を小刻みに動かしたりしてることから普通の子ではない印象を受ける。落着きがなく悪目立ちであっても人の注意をひきたいと考えいたずらしている点からしても未発達の子供であることは間違いなさそうだ。 個…

  • 憎悪扇動罪というよりもSNS自体を規制する動きがそのうち出てくると思う

    数日前、憎悪扇動罪というアイデアを提起した立憲民主党所属の区議会議員が話題になっていた。 togetter.com 憎悪扇動罪というとディストピア感があり案の定批判されているけど、社会のトレンドとしては悪意を失くす方向に向かっているのは間違いないようにも思う。侮辱罪やポリコレにヘイトスピーチ規制法も似たようなものと言えば似たようなもので、誰かを傷つけたり不快にさせることにたいする処罰感情は日に日に大きくなっている。 法的には厳罰化がすすみ、現実にはコンプラやハラスメントを注意するよう要求され、ネット上の誹謗中傷に関しても裁判沙汰になるのはもはや珍しくない。それぞれを取り出してみれば社会は良くな…

  • 機能は機能でしかない~恋愛と客観の狭間を考える~

    たにしさんが久しぶりにブログ書かれていた。相変わらず端的な文章を書かれる。もっと書いてほしい。あとブログ婚活がどうなったのか密かに気になっています。 ta-nishi.hatenablog.com 記事では情としての恋愛、機能としての恋愛について書かれていた。僕も昔、似たような記事を書いたことを思い出した。 plagmaticjam.hatenablog.com 「情から疎外され物象化されたうえに機能としての視座を向けられる婚活はつらい」とたにしさんは書かれていて、現状認識としてはその通りだと思うけれど、同時に思うのが機能と情はそれほど明確に分けられるものなのかということだ。今の婚活市場で求め…

  • 子供が未来に閉ざされているのではないか~資本主義リアリズムと少子化対策~

    木澤佐登志さんの著書『失われた未来を求めて』を読んでいる。マーク・フィッシャー『資本主義リアリズム』を軸に現代を取り巻く思想状況を概観する本であるといった印象を今のところ受ける。けっこう難解な部分が多いのだが、印象に残ったのがリー・エーデルマンという人物が参照されていた箇所だ。つまみ食いのような形になってしまうが、エーデルマンの議論をネットで調べてみるとかなり興味深い。 クイア理論の研究者として知られるエーデルマンは「未来のために未来を捨てるべき」と提言している。同性愛が道徳的な多様性に包摂されることを拒否し、差別として語られがちな同性愛の非生産性を逆に肯定してしまうことで尊厳を確保しようとす…

  • ジェンダー界隈の緊張関係と平和について

    colaboの件について大変話題になっているけれどどうも言及する気にはなれないでいた。 今のところcolabo側の会計処理が杜撰だった可能性や東京都のチェック体制が甘かったりといった状況であるが、まだ疑惑の域を出ていないため、具体的なことは2月28日に出る監査結果を待ってから判断したいところではある。おそらくはabemaで安部敏樹さんがおっしゃられていたように事業規模と会計処理能力のズレが本質的な問題ではありそうであるが。なんにせよまだ判断は保留したい。 【アベマ同時配信中】「大空幸星&安部敏樹&藤田孝典と考えるコラボ騒動」1/9(月)よる9時|変わる報道番組 アベプラ - YouTube そ…

  • ぼっち・ざ・ろっくのリアリティーについて

    ぼっち・ざ・ろっくを全話視聴した。コミュ障陰キャ女子高生がバンドを組んで文化祭でライブするまでの物語だ。 最初に持った感想は「ロッキンオン読者から批判されそう」だった。ぼっちちゃんの承認に飢えてる感じはカートコバーンが忌避した資本主義的消費構造そのものだったので、オールドロックファンからはなんか怒られそうだなと思ってしまった。今やロックも資本主義に包摂されているのでそういう感覚を持つ人もいないのだろうけど。 あとはぼっちちゃんのあの暖かい家庭をつくった両親が娘に「ひとり」という名前を付けたのはけっこうなホラーなのではと思ってしまった。冷静に考えたらものすごく怖い。はっきり両親もロックに傾倒して…

  • 「嘘」に手を突っ込むことは差別なのかについて考える

    先日の記事に興味深いコメントを頂いたので記事にして返信したいと思います。 Runawayfromwarsofjusticeさんのコメントです 確かに「リベラル」が杉田氏の論文を読まずに過剰反応しているといったことはあるでしょう。また、本件に限らず、「リベラル」が「差別的言動」に対して過剰反応した結果対話可能性を失っているとか、選択的に「敵」の差別のみについて問題視しているとか、そういったことはあると思います。また、当の「生産性」についても、かなり誤解を招くつたない表現ではあると思いますが差別の意図があったとまでは言えない、という指摘はその通りかと思います。しかし、杉田水脈氏の新潮45論文を「差…

  • 杉田水脈氏とリベラルの4年間

    あけましておめでとうございます。今年もつらつらと書いていきます。 昨年末に杉田水脈氏が辞任した件について何か書こうと思っていたのですが、年末年始の雰囲気につかったまま三が日が過ぎてしまいました。どうでもいい話ですが餅を食べすぎて3kgほど太りました。またチャリ通勤ダイエットやろうかと思案中です。 さておき杉田水脈氏の件についてです。 杉田氏は新潮45にて「LGBTは生産性がない」と書いたことで左派リベラルから長いこと批判されてきた。今回の辞任に際しても「当然だ」「遅すぎる」などの声があがっていた。さらには杉田氏を政務官に任命した岸田総理の任命責任にまで問題は波及している。 辞任に関しては様々な…

  • 限界集落と自己実現的予言

    地域おこし協力隊として限界集落に移住した人が地域の有力者から嫌がらせを受け、ストレスにより入院、引っ越しを決断したというYoutubeの動画が各所で話題になっています。 動画のリンクを貼っておきます。見ると色々考えさせられます。 www.youtube.com 動画を見ると田舎暮らしの現実を突きつけられる感じがしてなんとも言えない気持ちになってしまうのだが、思い出すのが富山県政をドキュメンタリーとして描いた映画『はりぼて』で、この映画でも地方における有力者の杜撰さ・滑稽さが写されていた。 映画『はりぼて』予告編 - YouTube 領収書偽造・女性職員の机を物色・カラ出張・政務活動費着服などや…

  • 貧すれば転ずる

    もう随分前から転売が批判されているけど、転売批判を見てるとパチンコを連想してしまうこの頃です。 昔ちょろっと書いた記憶があるのだが、個人的な話をすると、大学3・4年次の学費をすべてパチンコで支払っていたことがある。当時、とある事情により学費を自分で払わなければいけなくなったのだが、僕が通っていた私立文系の学費は年間90万ほどでアルバイトで支払うには生活費を加味すると難しい金額であった。また、時間的にも拘束される。そのため、授業の合間など空いた時間にパチンコを打って稼いでいた。時給2500円ほどで月50時間ほど打ち、運良く期待値とそれほど乖離しない収支になり学費を支払うことができたのだが、正直言…

  • 「社会は複雑である」という言葉の空虚さについて

    積んでいる本が多すぎて来年は読書しようかなと思っているのですが、この前、本棚を整理していたら『この世界が終わったあとの文明のつくり方』という本を読んだことを思い出しました。 少年ジャンプで連載していたドクターストーンの元になったと言われている本なのですが、文明が崩壊したあとにどうやって今の社会を再起動するかについて書かれています。工業・農業・医療などけっこう広範な分野にわたり具体的な解説がされており、正直言って理解が追い付かないところが多々あったのですが、個人的に印象に残っているのが冒頭に「今の社会は複雑になりすぎて皆が専門性に閉じられている」と書かれていたことでした。 たとえば「紙」や「本」…

  • 高齢化社会とアーバナイゼーション

    現代日本に必要なもの?それはだな・・・愛だよ明智君 現代の日本で必要なのは・老人はいずれ死ぬし手厚い医療はいらない・だから若者が老人の世話をする必要はない・だから高等教育がなくてもよい(し高等教育にはそれほど見返りがない)・だから若者は気楽に家庭を作り子供を作るべきという方向性だと思うのよねぇ。 — frisky (@friskymonpetit) 2022年11月26日 [B! 医療] frisky on Twitter: "現代の日本で必要なのは ・老人はいずれ死ぬし手厚い医療はいらない ・だから若者が老人の世話をする必要はない ・だから高等教育がなくてもよい(し高等教育にはそれほど見返り…

  • フルベット型キャンセルカルチャーの果てに

    草津metoo事件と呼ばれる事件があった。 元草津町議が「町長から性的被害を受けた」としてSNSにて糾弾、元町議の告発に同調する形でフェミニスト団体や文化人に一部アカデミシャンが草津町長へのバッシングを行ったものの、被害そのものが確認されず嫌疑不十分として不起訴になった事件である。 その後、今年10月に告発を行った側の元町議は名誉棄損及び虚偽告訴の疑いで起訴されることになった。 「草津バッシング事件」の教訓…「推定有罪」に疑問を抱かない人びとの恐ろしさ(御田寺 圭) 現代ビジネス 講談社(1/8) そもそもなぜ被害実態がなかったにもかかわらず元町議の発言をもとに町長を糾弾しようとしたの…

  • 騒音問題が戦争でもあっても戦争になる前にすべきことがある

    騒音トラブルが戦争だということだけど [B! 増田] お前らは知らんかもしれんけど騒音問題の近隣トラブルは戦争なんだよ www.shinmai.co.jp 報道から見える顛末としては近隣住民が外で遊ぶ子供の声がうるさいとして役所に苦情を入れ公園が撤去されたという話なんだけど、この手の話で一番大事な過程の話が出てこないのが気になっている。 前提として何かを不快に思ったりうるさいと感じるのは定量化できそうで簡単にできるものではなく、時と場所と関係性に依存する部分が大きい。 定量的に見れば救急車の音も暴走族の音も音量としては似たようなものだけれど、多くの人は救急車の音を許容できる一方、暴走族の音はう…

  • フェミニズムと愚かさと森保JAPAN

    どこかで見たニュースが再生産されていた。 立憲前衆院議員の尾辻かな子氏が性的イラスト疑問視で炎上「脅迫には法的措置」 - ライブドアニュース 雀魂のキャラ広告が性的であるとして公共の場にふさわしくないといった意見と、その意見を批判する「いつものやつ」だ 宇崎ちゃん・碧志摩メグ・月曜日のたわわ・温泉むすめと無限に繰り返されてきたこの手の議論だが、結局のところ玉虫色の議論になり、表現の度合いによってゾーニングするしかないという曖昧な結論に着地しがちである。曖昧ゆえにまた「いつもの議論」が再生産され、曖昧なまま忘れられ、思い出したかのようにまた似たような話題が供給される。 今後も似たような事例がいく…

  • ヘイトスピーチの終わりと相対主義の果て、あるいは陰謀論の機序について

    日本でヘイトスピーチが問題になったのが2012年。東京の新大久保や大阪の鶴橋で「韓国人を追い出せ」「在日特権を許すな」と叫ぶデモが行われたことに端を発する。現在ではネトウヨや保守亜流と呼ばれる嫌韓ナショナリズムが一部界隈で盛り上がり、在日特権を許さない市民の会(在特会)が出てくるといったことがあった。 その後、2016年にヘイトスピーチ解消法が制定され在日外国人への差別や誹謗中傷は規制されたように見えたがその「愛国的他責感情」が消滅したわけではない。かつての嫌韓ナショナリズム(ポピュリズム的右翼)がどこへ行ったのかと言えば、形を変えQアノンに代表される陰謀論者になっていく。「日本を悪くしている…

  • ファスト映画の賠償金5億円について

    Youtubeに通称ファスト映画という映画の要約動画を投稿していた件で民事裁判の判決が出た。その賠償金額が5億円というニュース www.asahi.com 刑事では執行猶予付きの有罪判決が既に出ていて先日、民事で賠償金の判決が出たみたい。内訳としては1再生あたり200円換算で総再生数を乗じた推定被害額が20億円、そのうち5億円を被告に請求となっている。当該被告が動画投稿であげていた収益は約700万円と言われているけど、応報刑としては行き過ぎているような気もする。 たしか不法行為にもとづく損害賠償金は非免責債権になる可能性があり自己破産しても債務が消えるわけではないと、記憶の片隅にある。扱いとし…

  • 麻婆豆腐と上級弱者

    最近よく佐々木俊尚さんが言っていた上級弱者という言葉を思い出す。 上級弱者とは政治的スペクトラムの変化によりこれまで弱者であった人々、主に女性や障碍者の方のプレゼンスが大きくなり相対的には強者になったという話だと思われる。いわゆるアイデンティティーポリティクス批判の一種であり、佐々木さんの言説には批判や同調含め様々な反応があったように記憶しているが、個人的に気になったのは「強さ」はどこにいったのだろうかという点だった。 虚実関係なく現行の社会では被害者の声がよく聞かれ拡散されることは間違いない。メディアも被害者の声を取り上げ社会問題として問題提起することがしばしばだ。悲劇は拡散されやすくニュー…

  • 揚げ出し豆腐とツイッターの公共性

    イーロンマスクがツイッターを買収してからというもの、巷では「ツイッターの公共性」について喧々諤々議論されている。 ここ数年でツイッターはインフラにまでなったと言われる。災害時における情報ツールとして公共性が付与され、いまや民主主義を支える基盤になっているとまことしやかに言われている。しかしながら私企業が民主主義を体現するというのは危険極まりないようにも思う。 ツイッターのトレンドも左巻きのメディアばかり取り上げていたようであるが、印象操作を行っているメディアを民主主義と紐づけて考えるのは完全なる間違いであり、それは先の選挙で立憲民主党が「勘違い」により敗北したことからも明らかではある。 ・日本…

  • 借り物の自由を子供に与える人々

    不登校Youtubeとして話題のゆたぼんがたびたびネットニュースになっている。学校に行かないという生き方にたいしてはやはり賛否両論あるみたいでいろいろな人がゆたぼんに言及している。ゆたぼんの父親にたいする批判、ネット乞食だというものまであった。 ゆたぼんはもう初等教育をふいにしてしまっているみたいなので好きに生きるしかなくなっているのだと思うけど、個人的に気になったのが学校を監獄のようなものとして捉え自由との二項対立にしてしまっている点である。 ある種の規範や権威を取り上げそれがいかに不自由かを説き、そこから自由になろうというのは自己啓発における定型句のようになっていてけっこう陳腐な話ではある…

  • 統一教会にたいし解散命令を行っても自民党の支持率は戻らない

    統一教会の問題ももう4か月近くになっている。そろそろどこに落としどころを持っていくのか自民党ははっきりしてほしい。どうやってソフトランディングするのかを考えているのだと思うけど、解散命令を出しても出さなくても自民党にとっては同じことではないだろうか。 今回の事件のことを桜を見る会やモリカケと同じレベルで考え、時間が経てば風化するものだと自民党関係者は考えているのかもしれないが、もしそうだとしたら完全に誤解している。 モリカケや桜を見る会は確かに問題ではあったが、ミスで言い逃れできる種類のものではあった。モリカケは職員の忖度だったり、桜を見る会は出席者が反社であることを知らなかったという一応の逃…

  • 日本でストライキが起きないのは正社員制度ゆえではないか~多様性の起源から考える~

    僕もややもすると黙って死ぬかもしれないので書けるうちに書いておこう。 シロクマさんのシロクマさんらしい記事 p-shirokuma.hatenadiary.com アトム化した個人はどこからきたのかというと、結論から言えば正規雇用と非正規雇用の溝からではないだろうか。 氷河期世代を論じる際、その論調の多くは「個人の努力」や「時代的な不運」などの身もふたもない話に回収されてしまいがちであるが、現実のシステムのほうがはるかに重大な問題であるように見える。 ・日本における多様性の起源 前提として確認したいのが、氷河期世代の前と後における最も大きな違いはみなが正社員になる企業社会が終了したことにある。…

  • 厚労省のツイートから考える利己主義と弱化男性論

    厚生労働省のツイートが物議を醸している。事の経緯としては先日、厚生労働省が自殺対策に関するツイートをしたことに端を発する。そのツイートの中で厚労省は若者、女性、子供への自殺対策が必要と記している一方、中高年男性への言及がなかったため、炎上に発展したようである。 政府は本日、#自殺対策 の指針として新たな自殺総合対策大綱を閣議決定しました。新たな大綱により、誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指します。子ども、若者、女性への対策や地域自殺対策の強化など、総合的な自殺対策をより一層推進していきます。■詳細https://t.co/jQVwZkWLKZ — 厚生労働省 (@MHLWitte…

  • エルデンリングをクリアした感想と、まどかまぎかとの類似点

    5年ぶりぐらいだろうか。まともにゲームをやった。最後に長時間ゲームをプレイしたのが無印のFF12で裏ボスのヤズマットを三日かけて倒した記憶がある。ヤズマットもたいがい理不尽だった。無印版だとダメージの上限が9999でヤズマットのHP2000万を削りきらなくてはならなかった。 同じくらい理不尽なゲームを今年はプレイした。エルデンリングである。プレイ時間は200時間近くになった。試行錯誤しながらクリアしたのが110時間。クリア後、周回にははいらずオープンワールドをただひたすら走り回るという脳死プレイにシフトした。走り回るだけでも楽しいのだが、攻略本を買いすべての洞窟や坑道を踏破していよいよやること…

  • 沖縄の問題を考える時、やはり敬意は大事だよ

    この増田なんだけどすこし気になる点がある anond.hatelabo.jp チョンボを突っ込まれたときに 「敬意」の話なんか始めてキレて返すってのはヤベーよ。 内部が硬直して腐ってる兆候そのものじゃん。 看板の文字ぐらい突っ込みようが無くウソなく書けってだけの話でしょ。 そこを言われてこれだけキレ散らかして恫喝しながら撤回を迫ったりまでして少しも受け入れられないって言うの 相手がひろゆきだからこうやって世間に知られて笑われてるけど組織内部や沖縄内部で懐疑的な意見を受け容れる姿勢が全然なさそうに見えるの俺だけか?個人の感想か? ぜってー仲間や地元民から「ここはおかしいんじゃないか」程度のこと言…

  • 太田光氏が陥った抽象化の罠について考える

    太田光氏が統一教会擁護かのように受け取られる発言をして毎週のように話題になっている。実はけっこう興味深く見ている。おそらくは司会者として議論のバランスを取るように、あえて逆張り的なことを言っているのだと思われる。 先週も太田氏は統一教会に洗脳された信者を家族が連れ戻す行為を拉致・監禁と発言し炎上していた。洗脳された人とその家族の問題はかなり難しい問題でナイーブな側面があるのでここで言及することはしないけれど、個人的に気になったのは太田氏のスタンスである「バランシング」についてだった。 よく議論では双方の論点が衝突した時には善悪二元論で決着をつけるのではなく落としどころを探るのが重要だと言われる…

  • 僕達は非婚化しているのではなく情報婚化しているのではないか

    なにか読んでて市場動向調査のような感想を持った。 www.mosumiharuto.com 内容としてはいわゆるMGTOW(Men Going their own way)に近いと思う。 合理的見地から見ると男性にとっての結婚は経済力のない女性に共依存を強いられるものだという。具体的な話としては頷くところが多かったのだけれど、この手のデータで論破的な語りには違和感を覚えてしまう。それを書いていきたいと思うのだが、現実的には結婚に限らずこの既存の枠組みからの退却はいくとこまでいくのだろうとも思ってもいる。 MEGTOWと似たようなものでアメリカでは最近、グレート・レジグネーションというものが起き…

  • おじさん構文と現代的コミュニケーション作法

    しばしばネットではおじさん構文が話題になる。おじさん構文とは主に若い女性にたいし妙齢の男性が絵文字満載で送る長文テキストとされている。 www3.nhk.or.jp 上記記事では送る側のおじさんが若い女性に嫌われたくないという繊細さから顔文字を多用し、逃げ口上をつくっているとの分析がなされていた。僕は男性なのでおじさん構文に出くわしたことはあまりないのだけれど、この手の「繊細さ」に関してはどこか他人事に見えないところがある。このブログの文章も「だろう」「かもしれない」「と思う」など逃げ口上満載のテキストだなと自分で読んでいて思うことがある。私もおじさんに片足突っ込んでいるのかもしれない。 それ…

  • 意志なき有権者と自由民主主義

    高井康行弁護士が「統一教会を政治から排除しろ」という言説は危険だとして警鐘を鳴らしていた。 高井康行「日本はいつの間に全体国家になったんだ。法律家として言えば合法的な存在、宗教法人格を持って。統一教会の人達は政治から排除しろと。あの人達だって有権者だし基本的人権を持ってる。民主主義国家のやる事か。地方議員も調査しろって思想調査じゃないか。極めて違和感がある」#primenews pic.twitter.com/XJnMEtoIHe — ちぢれ麺 (@RamenReiwa) 2022年9月9日 統一教会の信者も有権者の一人であり基本的人権を持っているのはその通りだと思う。 しかしここで問題になっ…

  • 差別を裏返すということ

    まだ本調子ではないので短め。1200文字程度です。 この増田なんだけど anond.hatelabo.jp 社会的な話としては同意する一方で実際の人間関係を考えてみると「粗末」はそこまで悪い概念ではないように思うんですよね。 なんというか男性同士のコミュニケーションていかにお互いがお互いの粗末さを認め合うかが肝な気がしていて、警戒を解いて粗末に振る舞える関係がむしろ財産だったりするのではと。だから男性のことを粗末に扱うなと言うのはどこか現実の人間関係を置き去りにしているような気がしている。 差別の話だけで言えば粗末に扱われたり警戒されたりするのは社会的な問題として取り上げるべきことではある。し…

  • リハビリ的散文~物価高と若者について考える~

    リハビリがてら失礼します。 なにげに一か月ブログを書かなかったのははじめてかもしれない。というのも8月いっぱいコロナ後遺症のブレインフォグなのか夏バテなのかよくわからない症状に悩まされていた。一言でいえばやたら疲れるしやたら眠かった。ただそれだけなのだが、疲れとは厄介なものでもう余計なことは一切やりたくなくなり、夏の間ずっと「藻」のような生活をしていた。 病院にも行ったところ身体に異常はなく夏バテかブレインフォグか判断しかねるとのことで経過を見ましょうと言われたのだが、最近徐々に回復してきたのでまた「余計なこと」を書いていこうと思う。 物価高と若者の消費が最近話題になっているのでそのあたりにつ…

  • 物語をあてがわれるということ

    ゲームオブスローンズ最終章でティリオン・ラニスターが「この世界で最も強いものは物語だ」と言っていた。最近、この言葉をとみに思い出す。 安倍元総理銃撃事件から一か月以上経ち、山上容疑者の生い立ちや境遇に同情する声が聞かれるようになってきている。いわく「山上は烈士である」「山上は現代のジョーカーである」など彼の物語に同情する声が少なくない。最近は山上ガールズなども出てきているみたいである。統一教会との関係も引き合いにしながら自力救済に至るしかなかった彼の境遇に同情が寄せられるのは自然といえば自然ではあるのかもしれない。 しかし思い返すに、僕たちはいつだって物語に振り回されてきた。昨今のフェミニズム…

  • パラダイムシフトへの眩暈

    すごく同意する記事だった。 fujipon.hatenablog.com 一日中、Twitterで「うまいことを言う」ことばかりを考えている人間や、職場やお客さんや赤の他人を公衆の面前でバカにしてばかりの人間を、誰が信用するというのか。 私もたぶんうまいこと言おうとしてる側の人間で、意見を発信しているほうではあると思う。ただ同時に意見や主張が持つ攻撃性みたいなものから距離を取ったほうが良いんだろうなとも感じている。あの事件以来というわけでもなく、もうたぶん3年ぐらい前からネット言説は功罪で言えば罪のほうが大きくなっているのではと思っていた。それはツイッターやはてなブックマークに限らず、SNS全…

  • 無神の人と箇条書きの善悪

    こんにちは。コロナに罹り人生で最も喉が痛くなりました。声がほとんど出なくなりせきもひどかったのですがそれでも軽症だそうで。感染経路が不明でおそらく市中感染だそうです。みんなも気を付けてください(お前がきをつけろ) 熱に浮かされた頭でいろいろ見ていたのですが、人間の善悪判断ってどこまでを射程として捉えることができるのだろうか、なんてことを考えてしまう昨今です。 岸信夫防衛大臣がセクト団体である統一教会に選挙活動の協力をしてもらっていたらしく、ほうぼうで火の手が上がっている。個人的にもけっこう問題だと思っていて、日本の防衛大臣が韓国発のセクト団体と関係しているのは悪い冗談のようにも思える。 山本元…

  • 政教分離の問題ではなく政教明示の問題ではないだろうか

    政教分離の話が出てきてるけれどたぶんうまくいかないと思うんですよね、ということを書きたくなった。 政治と宗教の関係で言えば代表的なのが公明党で、公明党と創価学会が関係しているのは公然の事実である。幸福実現党が幸福の科学と関係しているのも知られている。一方で自民党は日本会議や神童政治連盟と関係していると言われていた。しかし統一教会との関係は事件が起きるまで明示されてはこなかった。近代政治史に明るい人から見れば統一教会が自民党と関係しているのは自明だったのかもしれないが、一般的には事件が起きてから知った人が多い。 この「知らなかった」というのが今回、憶測が憶測を呼ぶような錯綜した議論になっている理…

  • 正義は事前に組まなければ意味がない

    結局のところ自民党という組織が巨大なマッチポンプだったのだろう。 韓国を宗主国として教義を組む統一教会は日本で洗脳した女性(男性)を合同結婚式という名目のもと韓国人とマッチングさせていたり、私的財産権を認めず所有権を神のものとして多額の金銭を信者に要求していたようである。なにかもはや陰謀論めいていて俄かには信じ難いのであるが、こうしたことは現在でも程度を変えて行われており、判例も存在しているので事実みたいである。端的に言ってこれらは反日活動と言って良いわけであるが、この反日宗教が派遣した人員を親日で売っている自民党が選挙ボランティアとして採用し多くの国民が投票していたのだからマッチポンプも良い…

  • 話題のニコ生選挙特番を見てみた

    あままこ氏が三浦瑠璃氏・東浩紀氏・石戸諭氏の3名を批判していた。 東浩紀・石戸諭・三浦瑠麗らによる福島瑞穂氏への誹謗中傷を非難する - あままこのブログ 至極真っ当な批判であると思う。 しかしながら、この件に関しては時系列で見る必要があるように思うので、まず確認していきたい。以下、安倍晋三元総理銃撃事件を巡る報道の推移である。 ーーーーー ・7月8日 午前11時30分頃、安倍元総理が銃撃される。同日午後5時03分、安倍元総理の逝去が報道される。山上徹也容疑者が「母親を破産させ家庭を壊した宗教団体に恨みがあった」と供述していることが奈良県警から発表される。報道を受け、ネット上では特定の宗教団体が…

  • 統一教会と安倍晋三元総理銃撃事件についての見解を整理したい

    衝撃的過ぎる事件のせいかSNSの意見は混迷している。 旧統一教会(現家庭連合)を糾弾する意見では陰謀論めいたものから告発文のようなものまで見つけることができ、正直言って判断がつかない。しかし判断がつかないからと放置して良い話ではないとも思うので、今回の件にたいしてどう考えるべきか、その個人的見解を書いていきたい。 宗教団体の不透明さ 日本において宗教はかなりの部分が聖域化しており、社会の内部に位置しているとは言い難い側面がある。そのため、宗教団体内部における独自の論理、具体的には戒律や教義のようなものが、宗教の自由のもと、事実上野放図となっている。お布施や上納金、年会費、花籠代、祈祷費など調べ…

  • 政治的問題に矮小化するということ~無敵の人について~

    ひろゆき氏がめずらしく神妙な面持ちで話をしていた。 www.youtube.com 先日、安倍元総理大臣が銃撃に遭い亡くなられたことで様々な意見が言われている。個人的にも様々なメディアを見ていたのだけどひろゆき氏の意見には深く考えさせられるものがある。 今回の事件は犯人が動機を供述しているため、いわゆる無敵の人による無差別殺傷事件とは異なるものだと言われているが、無敵の人と重なる部分も大きい。 はじめに事件の経緯を確認すると、犯人は派遣社員として勤務していたが仕事を辞め、マンションで一人銃火器を製造し犯行に及んだのが今わかっている経緯である。マンションの最上階に住んでいたという暮らし向きからす…

  • 反グローバリズム集団としての参政党と、保守の被害感情

    直近の比例代表の投票先を見ると参政党の支持率が3%と、かなり躍進しそうである。 詳しく知らなかったけれど、いろいろ調べていると参政党は古いタイプの保守だという印象を受けた。党の顔となっている武田邦彦氏の言説にしてもかつて見たことあるものが多い。 参政党の主張は中国やアメリカなどのグローバル資本にたいし、日本は政治的なフェーズで対抗していくべきだという主張となっている。これはかつて山野車輪氏が唱えた『嫌韓流』や、中野剛志氏が書いた『TPP亡国論』などが話題になっていた時によく主張されていた類のものである。かつての保守論壇ではアメリカ型の資本主義や中国の権威主義にたいし日本はナショナリズムを復興し…

  • 「そんなこと言ってもしょうがない」への里帰り

    最近、ひょんなことから小学生のサッカークラブでサブコーチをやるようになりまして酷暑の中を走り回っているのですが、子供と遊ぶのは良いもので、肉体的にも精神的にもデトックスになっているのだなと感じています。正直もう若くないのでしんどいのですが小学生に追いつけるように体力を取り戻していきたい日々です。 同時期にはてなブックマークも非表示になり、意図せずデジタルデトックスにもなっているのですが*1いろいろデトックスした結果、本格的に「何が問題なのか」がよくわからなくなってきました。感覚的にはサウナで整いすぎて頭が回らなくなるのに似ているのですが・・・整うことでタスクの処理能力は上がっても思考を回転させ…

  • 立憲民主党とリベラルの政治的リアリティー

    こんにちは。 参議院選挙の候補者をいろいろ調べていたところ、今の政局についてすこし思うところがあったので書いていきます。 曰く、ここ数年、自民党の一党支配になっている理由は左派の分裂にあると言われてきた。2017年の衆院選において旧民主党(民進党)が分裂。一部は小池百合子氏率いる希望の党に合流した。そして合流を拒んだのが枝野幸男氏がたちあげた立憲民主党だった。 当時を振り返るに民進党の代表だった前原誠司氏が希望の党と合流したことが現在の政治の勢力図を大きく決定づけたように思われる。自民党に対するリベラルな民主党という図式は政治的な意味では思いの外大きいものだったのだろう。それはいまの立憲民主党…

  • 信頼とリテラシーと参議院選挙

    僕たちは常に信頼できる人を探している。生まれた時からたぶん、ずっとだ。 友人、仕事、恋愛、学問、政治、なんでもそうだが、信頼は社会関係において重要な位置を占めている。しかし同時に信頼という言葉はどこか空想めいてもいる。誰々を信頼していると言えば自分で考える能力がない人間だという批判に回収されがちでもある。また、信頼をベースにした共同体はカルト、サロン、村社会といった形で批判されることもある。したがって表立って信頼という言葉が使われることはほとんどない。個人的にも信頼を置くことができるのは数少ない対人関係においてのみではある。それ以外の場面で信頼という枠組みで物事を捉えることは危険性を孕んでいる…

  • 事実確認的発話と行為遂行的発話の相克

    言及はしない(この辺境ブログを読んでいる方であればおよそ想像がつく話題なので)けれども、言論の価値は局所的で当然だと思うんですよね。 言論は啓蒙的であるべきだという立場は言論の価値を高く見すぎている気がしてならない。 ごく一般的に人には生活があり、生活による蓋然性があり、その蓋然性の中で想像できる範疇でしか物事を捉えられないように思う。仮に真理や目指すべき理想像、あるいは幸福の形があったとしても、それが夢や幻想に見えるぐらい「彼の実存」に蓋がかぶさっていれば啓蒙はそれこそハラスメント程度の意味しか持たない。 仮に言論がなにがしかの本質をとらえたとしてもその本質をインストールできるだけの容量(実…

  • いかにしてリベラリズムは第三者を殺すのか~自由主義は恋愛の結果だけを肯定する~

    20代男性の4割にデート経験がなく、7割にパートナーがいないという nlab.itmedia.co.jp 自由恋愛、ロマンティック・ラブ・イデオロギーを礼賛してきた結果、みな恋愛をしなくなった。自由主義の結果なのだろう。リベラリズムを敷いている国では軒並み少子化になっているので、恋愛人口の減少は日本に限った話ではない。自由主義は自由な恋愛だけを生かし、それ以外を殺す。政治的なイデオロギーは恋愛と深く結びついている。しかし現実の恋愛はかなり特殊な経験であり、政治とはまったく無関係のものに感じる。恋愛が政治的なものと結びついているとは想像すらできない。台所で料理をしているあなたのパートナーは政治的…

  • 友敵理論を現代風に考えてみる

    一般的なことを言えば僕たちは「敵」を想定しなくなった。誰かを敵だと認定することはまともな人間のすることではないという了解が市民社会に広く浸透している。 インターネット上では敵を想定して騒ぎ立てる論争が日々行われているものの、そうしたものに参加している人自体がマイノリティーであることは明らかであろう。 では誰が社会におけるマジョリティーであるかと言えば、投票率を見る限り、なんらの政治的主張を持たない人々、つまりノンポリである。 ネット上では政治がタコツボ化してAV新法などがことさら重大なものとして議論されていたりする一方、実際の投票に目を向けて見ると、政治に関心がある人は驚くほど少ない。それはは…

  • 表層的コミュニケーションの限界と終わらないワンピース

    子育てエッセイの先駆者として知られる西原氏のエッセイが実態にそぐわないものだと報道され炎上しているけどいろいろ考えさせられてしまう。 経緯としては西原氏のお子さんが成長し、エッセイで描かれていた家庭の内実をツイッターやブログでつまびらかにしたことに端を発しているみたいである。そのブログがはてなにあるので言及という形にもできるのだけれど、あれこれ言われること自体を快く思わないはずなので言及はしない。あくまで一般論として書いていくことにしたい。 この件はなにか他人事ではないなと思ったんですよね。ネットやリアル問わず僕達がしているコミュニケーションとほとんど地続きなのではないかと感じている。 西原氏…

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